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  • 1 週間前
Japanese folk tales
トランスクリプション
00:00昔々 深い山の中に貧しい村がありました
00:19村人たちは山の斜面に作った狭い段々畑で 蕎麦や泡を作って暮らしを立てておりました
00:28そしてその村に大層働き者のじいさまがおりました
00:35ところがこのじいさまの小さな蕎麦畑に近頃 猿どもが山から出てきてはむちゃくちゃに食い荒らし
00:46せっかくじいさまが一生懸命育てたわずかばかりの蕎麦も荒らされ放題なのでした
00:54じいさまは猿を追い払うのでしたが それでも猿のいたずらは止まらないのでした
01:02こんな小さな畑でもなんとかして守らんや 生きていけん
01:11じいさまは困って散々あれこれ考えました
01:15そしてある夜ついにいい知恵が浮かびました
01:20そうじゃこの手で行こう
01:22どんな知恵が浮かびましたかいの
01:25わしがじいさまがじいさまに
01:31そうじゃわしがじいさまのふりをして畑に座って 猿どもが近づいてきたならばふんづかまいてやるのじゃ
01:41翌朝
01:46じいさまはもろ肌をぬぐとそばの粉を体じゅうにぬりたくりました
01:58そうして畑に出かけ畑のそばのあぜ道に座って お地蔵さまのふりをして猿たちを待っておりました
02:10ところがあんまり天気がいいので そのうちにこっくりこっくり 居眠りをはじめました
02:19おいや おいや おいや
02:27こんなところに地蔵さまがござるぞ
02:31おやさしいいい顔してござる こんなところにほっておいてはもったいね
02:38
02:40さっそく山のお堂へおはこびすべ
02:45それ よくだせ
02:48じょいさ じょいさ じょいさ じょいさ じょいさ じょいさ じょいさ じょいさ じょいさ
02:56じいさまはこれは何の音じゃろうと思いましたが しまいまで見届けてやろうとわざと目を閉じておりました
03:04じいさ よいさ それ
03:10じいさ よいさ よいさ じょいさ じょいさ それ
03:13えいか みんな きいつけるだぞ
03:15じじどうさんのおけつをぬらさんようになあ
03:18よよし かけごえかけていくべ
03:21それ おけつ をぺんぺん よっくらしょ
03:25じいさまはこの歌がおかしくておかしくて仕方がなかったのですが
03:38目をつぶってこらえておりました
03:40じいさまはこの歌がおかしくておかしくて仕方がなかったのですが
03:51じいさまは今にも吹き出しそうになるの死ぬような思いで我慢しておりました
04:00じいさまの地蔵を祀ったのでした
04:21ジュイサ
04:25ジュイサ
04:26ジュイサ
04:27ジュイサ
04:28ジュイサ
04:29ジュイサ
04:30ジュイサ
04:31ジュイサ
04:32ジュイサ
04:33ジュイサ
04:34ジュイサ
04:35お地蔵様にお供えます
04:37お供えます
04:39なんとたくさんとおさい銭が
04:43ジュイ様の前に備えられました
04:45お地蔵様おらたちの山の暮らしを
04:50お守りくだせます
04:52サルたちはジュイ様を拝むと
04:56あっという間に山の中にいなくなってしまいました
05:00こここりゃ小判じゃないか
05:09こりゃおらがもらったおさい銭ということになるのかの
05:13こんにちはお地蔵さん
05:21おらが作った風車やるだ
05:24ほんじゃ
05:25さよなら
05:27じいさまは日暮れまで待つと小判を手のぶりに包んで
05:44ばあさまの待っている家へと帰って行きました
05:47うまっ
05:49ぎょうさんの小判じゃこと
05:51帰りが遅いで心配しとったが何があったんだね
05:56おじいさん
05:57こんなにかわいい風車まで
06:00じいさまがきょうあったことをばあさまに話して聞かせていると
06:07おばあんでやす
06:09隣のよくふかのばあさんが顔を出しました
06:13ちょいと火かしてくれんか
06:16おやこんなにぎょうさんの小判一体どうしたんじゃ
06:21じいさまは隣のばあさんにもきょうのことをすっかり話してやりました
06:27じいさまのふりして小判がどっさりか
06:34うちのじいさんにもやってもらうべ
06:37なに
06:39猿をだます小判じゃと
06:41そりゃうめえ話じゃ
06:44そうして次の日の朝さっそく隣のじいさんは
06:49そばっこを体中にゆりたくりました
06:52いいかじいさましっくり地蔵のふりしとるんじゃぞ
06:59わかったよ
07:00決して正体たらしちゃなんねえだぞ
07:04わかったぞ
07:06楽しめねえ待ったみよ
07:11待っとりますよじいさま
07:13隣のじいさんは山の畑へ出かけてゆき
07:20地蔵のふりをして猿も出てくるのを待っておりました
07:24しかしどうしたことかなかなか猿どもは出てきません
07:31おかしいぞ
07:36あのじいさまめ嘘をこいたんだろうか
07:39猿ども一個に出てこねえではねえか
07:42いやーくそもう我慢だなー
07:49うわっ
07:50おーいここに地蔵さまがござる
07:58本当じゃ昨日の地蔵と違って意地の悪い顔してござるが
08:06こんなところにほっておいてばもったいねえ
08:10それではさっそく山のお堂へお運びすべえ
08:15さあねえよくだらせ
08:18よいさ
08:20よいさ
08:21よいさ
08:22よいさ
08:23よいさ
08:24よいさ
08:25よいさ
08:26よいさ
08:27猿たちは山へ向かって駆け出しました
08:29よいさ
08:30よいさ
08:31よいさ
08:32よいさ
08:33さあね
08:34ええか
08:35みんな気ぃつけるだぞ
08:36地蔵さんのおケツをぬらさんようにな
08:39よいさ
08:40よいさ
08:41よいさ
08:42よいさ
08:43よいさ
08:44よいさ
08:45よいさ
08:46猿のおケツはぬらすでねえ
08:49そのうたのおかしいことおかしいこと
08:55隣のおじいさんは必死になって笑いを我慢しました
08:59ジンゾウのおケツをぬらすでねえ
09:03それでおけってぺんぺん
09:05ジンゾウのおケツをぬらしたら
09:09風のおケツをペンポコポンポン
09:13さあねえ
09:14おけってぺんぺん
09:16ぶっ
09:18はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ
09:21ついにたまらずとなりのじいさんは大声をあげて笑ってしまいました
09:27ああああああ
09:38なんじゃこの地蔵様生きとるぞこんな地蔵はあるやたくね
09:43こんなものぶち投げてしまえ
09:47隣のじいさんは川をどんどん流されていきました
09:59その頃よく深ばあさんはじいさんが小判をどっさり持ってくるの待っておりました
10:08おじい様の声じゃ
10:17ほれうちのじい様が小判をいっぱい持って歌を歌ってご機嫌で帰ってくる
10:25おかえりじい様
10:27欲をかいて人の真似をして罰が当たったのでしょう

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