00:00ほうや
00:00昔々、あるところに一軒の瀬戸物屋がありましたそうな
00:30おい、おやじ、この茶碗、人山十文と書いてあるが間違いないかい
00:51ああ、安いでしょ、うちは良いものを安く売るので有名なんです
00:56いやー、こんなに安いとなんだか悪いみたいだな
01:01何おっしゃる、あきんどにとってお客様の笑顔は一番の喜びなんです
01:07はい、人山
01:10人山って、茶碗が一個
01:19そう、人山
01:24六個で人山じゃないの?
01:26富士のお山にそっくりでしょ、だから人山
01:32山の形をしているから、人山
01:37はい、人山お待ちどうさま
01:41またどうぞ
01:45こうやって、この瀬戸物屋、アホギなことをしては、いつも大層な銭儲けをしておりました
01:54そんな、ある日のこと
02:00何をしとるんじゃ?
02:03いらっしゃい
02:14いらっしゃい
02:16そのおみきどっくりをお買い上げですか?
02:21いや、そのとっくりを見てたら、指が挟まって抜けようになってしもうたんじゃ
02:28なんで、買うんじゃないの?しょうがないな
02:34いらっしゃい
02:37ああああああ
02:39ああああ
02:41うわああ
02:45じいさんの懐からのぞいた大金を見て
02:50瀬戸森屋の主人はとっくりに入った指が抜けないのをいいことに
02:55その金を巻き上げようと考えました
03:00それだけやっても抜けないんじゃ
03:07とっくりを買ってもらうしかありませんな
03:11抜けそうにありませんな
03:21しかたにいくらですじゃ
03:25ちょっと言いづらいんですがそのとっくりは
03:28ほかのと違って唐の時代のものでしてな
03:32うちの店で一番高価なもんなんですよ
03:37それでいくらするんじゃ
03:40大まけに分けて一対で三百問
03:44三百問
03:47こんなものが
03:49とっくべつなんですよ
03:51これが三百問もする唐のものじゃと
03:56わしにはそうは見えんが
04:00そこが素人です
04:02見る人が見ればすぐに分かるものです
04:05さあ、どうします?
04:07買うかそれともとっくりを置いて行くか
04:11無駄だと思いますよ
04:17さあ、さあ、さあ、さあ
04:23何度やっても同じことでした
04:29じいさんはとうとう諦めて金を払うことにしました
04:33この金はにまとりを買ってばあさんに卵を食べさせてやりたいと一生懸命貯めた金なんじゃ
04:44ほう、そうでしたか
04:46それはそれは
04:48こんなことになるまんねって
04:53ははははは
04:55どうもどうもありがとうございます
04:58さあ、お道どっくりは二本で一組ですから
05:02はい、残りの一本
05:04それじゃあ、お気をつけて
05:06それからうちは返品は受け付けませんのであしからず
05:18いや、もうだったな
05:21一組三十文のとっくりが三百文になるなんて笑いが止まらん
05:27はははは
05:28そうじゃ、ふっふっふっふ
05:31瀬戸物屋の主人は
05:34鶏を買うこともできず
05:36とっくり一組に三百文も取られたじいさんが
05:40家に帰ってばあさんにどんな顔をして
05:43言い訳をするのか見たくなって
05:46後をつけました
05:52じいさんの家は
05:54林の中に今にも倒れそうに立っておりました
05:58ちょうどいいところに
06:01格子窓が開いておりました
06:07さっそく中を覗いてみました
06:09すまんの
06:11鶏を買ってきてせっかく卵を食べさせてやろうと思っておったのに
06:17あやばったるあやばったる
06:21ところが覗いてはみたものの中は薄暗く
06:24その上柱が邪魔をして肝心のじいさんの顔がよく見えませんでした
06:30くそっ
06:31見えん
06:32見えんぞ
06:34ほんとうにすまん
06:37全財産を取られて残ったのがこの
06:39おみきとっくり一組だけじゃん
06:41すまんの?すまんの?
06:44見えん見えん
06:45これは良いな よく見える
06:52ほんとうにすまん
06:58まあ良いじゃないですか
07:00とにかくこの指をぬかんことには
07:02すまん
07:04すまん
07:06見えた見え
07:08情けない顔をして
07:27ありゃ、とっくりが
07:31ありゃ、指が
07:34抜けた
07:36抜けたよ
07:37よかった、よかった
07:40よかった、おじいさん
07:43おもしろくに
07:44ありゃ、抜けん
07:46首が抜け
07:47抜けん
07:48さあ、大変なことになってしまいました
07:51今度は瀬戸物屋の首が
07:54格子窓から抜けなくなってしまったのでした
07:57うん、うん、うん
08:00うん
08:01ありゃ、あんたは瀬戸物屋の旦那
08:04どうしてこんなところに
08:06いや、その
08:08指が抜けたかどうか気になってな
08:10ああ、そうかい
08:12ところがほれ、首が抜けんようになってしもうてな
08:18ふぬ nutzen
08:20ふぬoria
08:25こりゃおもしれえ
08:31わしの指が抜けたと思ったら今度は、あんたの首が抜けんようになるとは。
08:37なんとかならんかの。
08:40なんとかといっても、そりゃ固いでのこぎりで切るしかねえよ。
08:45じゃあ切ってくれや。
08:48とんでもねえ。切ったらまた金出して作らなくちゃなんねえからよ。
08:53金なら出すから。早く切ってくれよ。
08:57出したって、いくらかかるかわからんし。
09:01いくらでもかまわん。早く切れ。
09:04いくらでもいいのか。
09:07うーん。
09:11それじゃ念のために300もんももらっとこうかの。
09:16300もん?バカ言うんじゃねえよ。こんなものが300もんもするかよ。
09:22それが300もんもするのよ。その孔子は当の時代の特別のものじゃから。
09:31いやならずっとそのまんまにしとくんじゃな。
09:35わかったよ。払うよ。早く切ってくれ。
09:39こうして、けきちょく300もんのお金はじいさんの手に戻る。
09:53そのお金で、ばあさんに食べさせるたまごをうんとうもにわとりもなんばも買うことができました。
10:02その上、神棚には真新しいおみきどっくりが並び、じいさんもばあさんも元気で幸せに暮らしたということです。
10:14一方、瀬戸物屋も、この一見に懲りて、人を騙したり、人の不幸せを喜ぶなどということをしなくなり、
10:29それからは…
10:31これからは…
10:34今回は、それなら、それを食べてみてください。
10:38これからは、神棚と子園と野郎 felとは、そういうのはあなたの人たち。
10:43それからは、物のイングで見たりとか。
10:46それからは、それからは、それが、それからの人を勝てることはできないし。