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  • 3 か月前
Japanese folk tales
トランスクリプション
00:00昔々の話だ
00:21島根のトンバラを流れている 西谷川とカンド川が合流するあたり
00:28吉兵衛というおじいさんが一人で住んでおった
00:43タクショーもね 質の悪い油を売りつけやがって
00:49今度油屋が来たら突っ返してやる
00:55またじなりだ
01:09おさまった
01:21近頃雨が降る番手へと決まって地内がして
01:31その後決まって
01:35女子の鳴き声が聞こえる
01:39薄気味の悪い
01:45千葉淵に妖怪でも住み着いたんじゃろうか
01:51ネズミの野郎を脅かしやがって
02:01それにしても今晩の妖怪はいつまでも泣きやる
02:07どれ
02:11気にかけてばっかりいてもしょうもない
02:15ひとつ確かめてみんべい
02:17非常な吉兵衛爺さんは
02:22女子の鳴き声の正体を確かめようと
02:26雨の中を家の裏手にある
02:29千葉淵へと歩いて行った
02:32おお
02:33なんと
02:35吉兵衛爺さんが淵へ降りてみると
02:39女子がうずくまって泣いておった
02:41なんてこったこの寒い雨の中
02:45体に触ったらどうする
02:48さあさあ何があったか知らんが
02:51こんなところにいちゃここへ行きまう
02:55吉兵衛爺さんは
02:57とりあえず女子を家へ連れて帰ることにした
03:11誰にだってつらいことのひとつやふたつはあるもんじゃ
03:18いずれお話いたしますが
03:22今は
03:24まあいいって
03:26今夜はぬくいかゆでもすすってゆっくり寝ること
03:32吉兵衛爺さんは
03:34女子の事情もしつこく聞かんで
03:37かゆを食べさせると寝間に寝かしてやった
03:42朝になると雨も上がっておった
03:48吉兵衛爺さんが寝間を開けてみると
03:51消えたように女子の姿はなかった
03:58てっきり狐か狸の仕業だろうと
04:02吉兵衛爺さんは気にもとめず
04:05麦巻にせいだしておった
04:08そんなある日
04:11朝から雨が降って吉兵衛爺さんは
04:15晩まで家にこもっておった
04:25まったくじみじみとやな日じゃ
04:32ん?
04:38またあじないや
04:40またあじないや
04:53またあじないや
04:55またあじないておる
04:56よしべいじいさんは
05:04またあの女子が
05:08雨の中に濡れているんじゃないかと気になって
05:11千葉淵へと出かけてみると
05:14やっぱり女子が
05:17庭を抱いて泣いておった
05:18ご視聴ありがとうございました
05:19ご視聴ありがとうございました
05:20ご視聴ありがとうございました
05:21ご視聴ありがとうございました
05:23ご視聴ありがとうございました
05:53私は千葉淵に住むリュウの娘でございます
05:58リュウ
06:00はい
06:01年頃になりましたので
06:05天の母のところに登ろうと
06:08雨の晩を待っては
06:11雲に乗ろうと思っているのですが
06:15リュウの娘は
06:18体が弱くてうまく雲に乗れなんだと語った
06:23娘は吉兵爺さんの優しさに
06:27力が湧いたと礼を言った
06:30今度こそ
06:32必ず雲に乗って天に登ります
06:35と言い残して娘は帰っていった
06:40吉兵爺さんは何や信じられん気持ちで
06:46ぼんやり女子を見送ったそうな
06:48それから何日かたって
06:54一度だけ
06:56淵を覗きに行ってみたが
06:59別に変わった様子もなく
07:02リュウが住んでおるような気配もなかった
07:05やれやれ
07:29濡れてしまった
07:30雨が降った
07:36雲に乗ろうか
07:41うまく乗れりゃあいいが
07:46その晩も雨は降り続いた
07:50雲に乗ろうか
08:09雲に乗ろうか
08:11雲に乗ろうか
08:14雲に乗ろうか
08:17ご視聴ありがとうございました
08:47ご視聴ありがとうございました
09:17やったか
09:23頑張って登りや
09:35どーっと一つなれば雨
09:40どどーっと二つなれば風
09:43どどどーっとなれば雷
09:46四つの時は大水
09:48五つの時は悪い病気
09:51六つは大騒動
09:54七つは地震や松波
09:57このように天から太鼓の音が聞こえましたら
10:01私からの合図と思ってください
10:04これが私にできるせめてものお礼の印です
10:10雨の日
10:12龍の娘が吉兵爺さんに残した言葉だそうが
10:17おかげでその後このトンバラでは
10:21大きな災いもなく
10:24安心して暮らせたという
10:26今も龍の娘を祀った祠が立っておって
10:31オトミイさんと呼ばれておる
10:36ご視聴ありがとうございました

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