00:00ご視聴ありがとうございました
00:30昔兵庫の西宮という土地はお酒造りの土地として有名なところじゃったが
00:51今津の浜には大きな酒造りの家が蔵を並べており
00:56その家の旦那衆やご隠居さんたちは皆暇がありすぎたので
01:02ごを打っては毎日を送るというのんきさじゃったそうだ
01:07ところがこの家々にいつの頃からか一人の上品なおじいさんが出入りするようになった
01:17話っぷりも態度もなかなか立派だし
01:22家の下男たちにまで女才なく振る舞うので
01:25家中の人々から丁寧に取り扱われるようになっておった
01:30名前はと聞けば桜の大きなという
01:35お仕事はと尋ねると医者だという
01:39誰一人そのおじいさんの身元を疑うものもなかった
01:44おじいさんが訪れるのは旦那衆やご隠居さんのごのお相手で
02:00毎晩一軒ずつ歩いてちょうど6日目ぐらいで
02:04全部の家を一回りする感情になっておった
02:08お好きなものはと尋ねたら
02:11お酒が何より好きだというので
02:14いつも帰りしなには
02:16蔵から組んできたお酒を
02:18お土産に持って帰ってもらうことにしておった
02:22いつもすまんですな
02:26お待ちどうさま
02:29残りは飲んで帰りますか
02:34はいそうしましょう
02:41どうじゃな
03:03あなたも飲むかね
03:06へい
03:08いただきます
03:10夜も吹けました
03:19家まで送りましょう
03:21結構結構
03:24それではこれを
03:27いやそれも結構
03:29その頃の今津の浜といえば
03:39背の高い蔵がぎっしりと胸を並べていたし
03:43細い板塀に挟まれた路地が曲がりくねっているので
03:48足元が危ない時には下男が家まで送ろうと
03:52親切に申し出ることもあったが
03:55いつも結構結構と手を振っては断るのが常じゃった
04:01そして外の真っ暗な蔵と蔵との間の路地を
04:07縫うように歩いては帰っていくのじゃった
04:11都市に似合わぬ
04:13張りのある声で
04:15歌いを口ずさむ桜の沖の声が
04:18遠くから聞こえてきたことはあったが
04:21一体どこの家へ帰っていくのか
04:24誰も素人さえもしなかった
04:28酒がうまい
04:56人間も大らかで親切じゃ
05:01わしはこの土地が好きじゃ
05:07ある晩のことじゃ
05:24いつもいつもすまんですな
05:27おやこの匂いは
05:36近頃やけにネズミがうろうろするもんでな
05:52ネズミ捕りを仕掛けたんです
05:56台所の隅の方に仕掛けられたネズミ捕りのからくりに
06:09油揚げが乗っているのだった
06:12おやすみなさい
06:21おやすみなさい
06:24おやすみなさい
06:29おやすみなさい
06:34おやすみなさい
06:36おやすみなさい
06:38おやすみなさい
06:47おやすみなさい
06:57なんとも家の大きな声が突然起こったので
07:07家中の人がびっくりして走り寄ったその時
07:11人々の目に入ったのは
07:14家の裏庭を走り抜けて
07:17酒蔵に飛び込む
07:18沖縄の素早い
07:20老人にも似ぬ姿だった
07:30下男たちは
07:32提灯を手に手に持って
07:34桜の沖縄の姿を探し回ったが
07:37広い酒蔵の中に探し出すことはできんかった
07:43おやすみなさい
07:58次の日の朝
08:27坂桶を見て回っていた下男は
08:31大きな坂桶の中の
08:34まんまんと称えられた酒の上に
08:37大きな狐が一匹
08:39浮かんでいるのを見つけた
08:51どんなに上品に構えてみても
08:56寝はちきしょうじゃな
08:58一枚の油揚げのために
09:03あたら命を落としてしもうたばい
09:06それにしても大した狐でしたね
09:17別にわしらに悪いことをしたわけやないしな
09:30酒が好きなばっかしに
09:45尋ねてきては
09:47後の相手を務めていたのじゃろうな
09:50後の相手をしていた旦那衆は
10:11狐の死骸を年頃に葬ってやった
10:16その桜大名人と名付けられた祠は
10:22今も今津上岩寺の西隣にあって
10:28この話を語り伝えているということじゃ
10:33ちょっとじゃなさらには
10:34我々は
10:36あなたがそれが父親の中に
10:37あなたをもコメントしていることが
10:38あなたが自分であなたが
10:39父親がストレートを
10:39見ると
10:41思っていった
10:41シャレンクの中で
10:41俺が死にしていると
10:41自分であなたを
10:43もちろんあなたが
10:43どうぞ
10:43력とな音が
10:44我々は
10:46笑んでいると