00:00昔々、岐阜の実の立場など、地蔵坂峠という峠があった。
00:18ある日日田からやってきた大工が、その峠を一人で通りかかった。
00:23大工は峠の頂きまで来ると、木の根元に腰を下ろして一休みした。
00:34よく晴れた空で、汗ばんだ額を、爽やかな風が通り過ぎた。
00:43旅の大工はあんまり気持ちが良いのと疲れが少し出たのとで、ほんの少しうとうとっと仕掛けた。
00:53大工がふっと気がついてみると、霧の中に六角のお堂がぼんやりと見えた。
01:06さて、さっき来た時、こんなところにお堂があったかいな。
01:12よく見るとお堂の前に、一人の坊さんが、何か言いたげで寂しそうな顔をして立ちすくんでおった。
01:24大工はうとうと仕掛けた目を大きく開いて、もう一度よーく見てみた。
01:31そうすると霧はさーっと晴れて、もうお堂も坊さんもおらんかった。
01:39たしかい今ここにお堂とお坊さんがおったはずじゃが。
01:44旅の大工はこんな不思議なことに出会ったのは初めてじゃった。
01:49峠を降りると寺があったので、住職にその話をした。
01:59うんと昔のことじゃが、大工という坊さんがあの峠の頂に堂を建てて、
02:07旅人の安全を願ったり、茶の接待をしておられたのやそうな。
02:12ただ、隊長さんが亡くなられてからは誰も峠に住む者もなく、
02:18あの六角堂は雨や風にさらされてとうとう朽ち果ててしまったんじゃと。
02:24隊長さんもそのことが心残りで心配になり、
02:28あんたを見込んで現れたのかもしれんの。
02:34そういうことじゃったのか。
02:36私が明日の昼までにそのお堂を建てさせていただきましょう。
02:44何?明日の昼までに?
02:47たとえ小さなお堂といえども一日じゃ無理じゃ。
02:54大工は峠へ引き返し、
02:57さっき幻のように浮かび上がっておった六角堂のところをよく見た。
03:03するとなるほどちゃんと六角堂の敷石が残っておる。
03:11六角堂はここに立っておったんじゃな。
03:15よし。
03:22旅の場合、峠の財布を一本切り倒し、
03:27その木で幻の中に見た六角堂を作ることにした。
03:34旅の調節についておくさん。
03:39そして次の日の昼
04:02約束通り六角堂は見事に出来上がった
04:09今日の昼までに六角堂を建てるというあんたの話は冗談じゃと思っていたんじゃが
04:20たった一昼夜でこんな目事な六角堂が建つとはな
04:25全く驚いた
04:28あんたはもしかして話に聞く
04:32ん?
04:39あれが話に聞く有名な平野匠なんじゃろうか
04:46一体どうなされた?
05:07建物は最後に床下を見ろと言うが
05:11こりゃ驚いた
05:13これは誰の仕事じゃな
05:16よほどすごい腕前の人が作ったんじゃな
05:21そこで住職は旅の大工が丸一昼夜でこの六角堂を作った話を聞かせた
05:29ふーん
05:33中盛り王できとる
05:35それにしてもこれを一昼夜で建てるとはとても信じられん
05:41わしも驚いているんじゃ
05:43信じられん
05:45どこもここも寸分違う
05:48これは日田の匠の仕事に違いない
05:56その時さっと風が吹いて六角堂の戸が閉まると中は真っ暗になってしまった
06:05これは一体どうしたことじゃ戸が開かんぞ
06:10これはただの大工が建てたものじゃない
06:13中からは開かん
06:15中から開かん
06:17じゃあわしらはどうしてここから出たらいいんじゃ
06:21中から開かなければ外から開けるまでです
06:25何を思ったのか掘り物師は
06:36のみを取り出すと持っていた木染で何やら掘り出した
06:42まるでのみは生き物のように木を削った
06:46できた
06:52そして掘り上げたのはなんとまるで生きているようなカラスじゃった
07:01そして木彫りのカラスは掘り物師の手から飛び立つ
07:06くちばしで板の隙間をこじ開けたかと思うと
07:10一瞬のうちに外を飛び出した
07:13お!これはなんということじゃ
07:18わしはまた幻を見ておるのじゃろうか
07:23お堂から抜け出した掘り物のカラスは外に出ると
07:30その鳴き声は峠の周りの山々の隅々までこだましていった
07:40そのうち1羽2羽3羽とカラスの鳴き声を聞いたカラスが
07:49あっちの山こっちの山から地蔵坂峠の六角度を目指して飛んできた
07:55そしてその後は大三羽の鳴き声を聞いたカラスが
08:01あっちの山こっちの山から地蔵坂峠の六角度を目指して飛んできた
08:08そしてその後は大三羽の通常
08:10そしてその後は大三羽の通常
08:11今日はまたカラスがよく飛んでくるの
08:25峠の方に行くは何かあったんじゃろうか
08:29木彫りのカラスの鳴き声を聞き
08:34山々から飛んできたカラスが
08:37やがて地蔵坂峠の空を真っ暗にするほどの数になった
08:46おい、いつの間にか地蔵坂峠に六角度ができておい
08:50それは一体どうしたことじゃ
08:54これはもうただ事ではないと村人たちは峠に集まってきた
08:58待ってきた
09:00おい、外に誰かおるか
09:03いたら扉を開けてくれ
09:05おい、誰か
09:08おい、誰か中に閉じ込められておるの?
09:10早く、助け出さねえわ
09:19開いた
09:21お、お嬢さんじゃねえですか
09:25こうして掘り物師がまたたく間に掘り上げた
09:29木彫りのカラスのおかげで
09:31中からは決して開かなかった戸が外から開かれた
09:37おい、見てみろカラスが一羽もいねえぞ
09:40村人たちが見上げると先ほどのことが嘘のように
09:46空には一羽のカラスもいなくなっておった
09:49もしかしたら、前の大工は平野匠
10:01あの掘り物師は話に聞いた
10:05左神五郎じゃなかろうか
10:08こうして霧の中に現れた大長という坊さんの願いが叶って
10:14なって、人々に忘れられていた六角堂が
10:19再び地蔵坂峠に出来上がった
10:23そして、この六角堂は
10:26今も旅人の安全を願って
10:29長良川の上流、美濃立花の地蔵坂峠に
10:34残っているということじゃ
10:361カラスコイチューンテ happen
10:40そんなに怖いもん
10:43でも一口では、大規模な前に
10:46じゃなさらに触れます
10:493次の評価を見ている
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10:58間に見えるなら