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  • 3 か月前
Japanese folk tales
トランスクリプション
00:00昔、白馬岳の麓の小谷村に豪壮な屋敷を構えて栄えている長者がおった
00:30この長者の何よりの自慢は玉城という独り娘で
00:51美しい雪肌と艶やかな黒髪と愛苦しい黒毛を持っておった
01:01そして16、17歳になると噂を聞いて
01:09どうか我が汗がれを玉城姫の向こうに
01:13と訪れてくる者が引きも切らなかった
01:17無論長者はその都度わしの娘には不足じゃとばかり
01:26頭を縦には振らんかった
01:28中には動物まで玉城の美しさを一目見ようと
01:33人間の子供に化けてこっそり障子を開いて
01:37覗き込むことまであった
01:40でも娘には娘の心がある
01:52白馬だけに春が巡ってきて
01:57麓の村々にも雪が溶き始めた頃
02:00玉城は故障姿の優しげな若者と
02:04人目を忍ぶような仲になった
02:07その若者は残雪の峰の向こうへ日が沈んで
02:14辺りに夕もやが広がると
02:17どこからともなく水と現れた
02:37二人は竹間場の林の中で大瀬を重ねたが
02:47不思議なことに玉城が何度訪ねても
02:50自分の家も名も明かさず
02:54ただ今は言えぬと答えるだけなのじゃった
02:58咱たださまは
03:12この世を言っても
03:16あなたさんは
03:19この世の中で
03:21あなた様はこの桜草がなぜ白く輝いているか知っていますか
03:34それは白馬だけのあの白馬が雪どけが嬉しくってミネミネを駆け巡るときに
03:42飛び散った雪がこの辺りまで飛んできて
03:45蕾の内に白く染めてしまうんですって
03:49じゃがいくら人目をしのぶつもりでも
04:00狭い山里家村人たちが見とがめないはずはなかった
04:05あの故障は村のものではねえがどこのだれじゃ
04:12なんでも白馬だけの方から下ってきちゃまた山へ帰っていくそうじゃ
04:18こんな村人たちの声はほどなく屋敷の下男や下女から長者の耳に届いた
04:27近頃娘の素振りを不審がっていた長者夫婦は激しく怒り
04:34親に隠れてどこの馬の骨とも知れぬ男の誘いに乗るとは何事じゃ
04:41すぐ別れるかさもなくば人をやって男を成敗するの
04:49とまで迫った
04:52改めて責められてみれば是非もなかった
04:57玉木は一層恋しいと思いながら涙にくれて
05:04お許しくださいきっと別れますと誓ったんじゃった
05:10その翌日の黄昏時である
05:14もう白馬には初夏が来て山筒の盛りも過ぎ
05:19百投げが咲きそろっておった
05:22お前様にはすまないけれど
05:27家あって二度とお会いできなくなりました
05:30どうぞ今夜限りにいたしましょう
05:34まさか他に男ができて私を遠ざけるおつもりなのか
05:41そうもない
05:46あなたの他に誰を好きになれましょう
05:50嘘じゃ
05:51よくもそんな偽りが言えたもんだ
06:01女に裏切りの心があれば男には呪いの心があるでな
06:09私は決して裏切り者
06:21目の前に追ったのは故障姿の若者ではなかった
06:31仁王立ちで裂けた口から呪いの炎を吐き散らすものすごい山の魔獣
06:37大魔王でありった
06:51逃げるがよいどんどん遠くへ逃げるがよい
07:02お戻りが好きだった
07:20モディ、アプリ?
07:21おお!
07:23お疲れ様でした
07:53お疲れ様でした
08:23お疲れ様でした
08:53お疲れ様でした
09:23お疲れ様でした
09:53お疲れ様でした
10:24多分飛び散った玉木の血が赤く染めたのじゃろう
10:28それ以来白馬だけに咲く桜草は
10:33真っ赤に咲くということじゃ
10:36ご視聴ありがとうございました
10:41ご視聴ありがとうございました

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