00:00ん
00:12昔昔 鶴ヶの立花の森
00:17お稲荷さんがありました
00:21その粗末の親しろには 狐が住んでおりました
00:30そしてその親しろの脇には 綺麗な水の脇でる池がありました
00:42一番鳥の鳴く声で目を覚ました村人が 朝の早いうちにお参りに来ると池の淵で水鏡をしている
00:52狐を見ることがありました 狐は時々水面から顔を上げると池に向かって何やら
01:01呪文のようなものを唱えるのでした
01:05すると不思議なことに 湧き出した水が盛り上がって
01:11水柱のようになる 狐は盛り上がった池の水に自分の立ち姿を映して
01:18越に行っておったそうです
01:25そして村人が気づいた時には 親しろにお供えした団子や油揚げは
01:31いつの間にやらなくなっておりましたが
01:35お祈り様のお使い狐のことと 誰も気にはしていませんでした
01:45そんなある日のことでした
01:50どこからか一人の王将さんがやってきて 一生懸命に村を肝心して回っておりました
01:58肝心とはお寺などを作るために 家父を募って歩くことです
02:04やがて和尚さんの肝心の甲斐あって お稲荷さんの脇に小さなお寺が建てられました
02:15村人たちは これで死んだ者への供養がしてやれる
02:24と喜んだそうです
02:27村人に喜ばれて気を良くした和尚さんは
02:35毎日鶏の声に頼って暮らしている村の者に 正しい時を知らせてやろうと
02:43大きな太鼓を作り始めました
02:46ふっ
02:48ふっ
02:49ふっ
02:50ふっ
02:52ふっ
02:54ふっ
02:55器用な和尚さんは 銅になる木を切り出して
02:593年にのみで中を繰り出しました
03:02そして村人から皮をもらい 銅にピンと張って秒を打つ
03:09ふっ
03:11立派な太鼓をこしらえました
03:13ふっ
03:15ふっ
03:17ふっ
03:19ふっ
03:21ふっ
03:23ふっ
03:25ふっ
03:27ふっ
03:29ふっ
03:31ふっ
03:33ふっ
03:35ふっ
03:37ふっ
03:38ふっ
03:39ふっ
03:40ふっ
03:41ふっ
03:43ふっ
03:44ふっ
03:45ふっ
03:46ふっ
03:47ふっ
03:48ふっ
03:49ふっ
03:50ふっ
03:51ふっ
03:52ふっ
03:53ふっ
03:54ふっ
03:55ふっ
03:56ふっ
03:57ふっ
03:58ふっ
03:59ふっ
04:00ふっ
04:01ふっ
04:02ふっ
04:03ふっ
04:04夕べになる太鼓で仕事を終えました
04:08こうして村人たちは皆この太鼓に親しんだのですが
04:19いつの間にかお稲荷さんの親代のことすっかり忘れてしまっておりました
04:34それからしばらくして夜遅くに親代の脇の池を通りかかった村人が
04:47村では見たことのない女の人が三人の赤子を抱いて
04:52しくしく泣いているのを見たと言い始めました
04:56はじめは誰もそんな話は本気にしなかったのですが
05:01そのうち女の人を見たというものは一人や二人ではなくなってきました
05:07村人たちは物のけじゃろうかと噂をし合いました
05:13そんなアルバのこと
05:18もしもしと寝ている和尚さんを起こすものがありました
05:25寝ると枕元に見慣れない女の人がきちんと座っているのでした
05:32和尚様
05:35私は親代に住む狐です
05:40近頃三匹の子供を産んで育てておりますが
05:46お寺で鳴ります太鼓の音に子供たちが怯えて
05:52よう父も飲みません
05:54なんとか子供が育つまで
05:58太鼓を打たないようにしていただけないでしょうか
06:03とそういうのでした
06:07そうかそれは気の毒なことをしたの
06:13じゃがな
06:17和尚さんはことの次第が分かりはしたものの
06:22せっかくの太鼓を無駄にする気にもなれず
06:25その時はいろよい返事もできずに
06:29その女の人を返したのでした
06:31次の朝村人たちは和尚さんが太鼓を打たないのをいぶかって
06:38集まってきました
06:40村人たちが訳を聞いても
06:44和尚さんは太鼓のそばに座ったまま動かないのでした
06:49そんなことがあってからのち
06:56和尚さんは二度と太鼓を鳴らすことはなかったそうです
07:02ところがその年の暮れ
07:09寺で寄り合いがあった晩のことです
07:13酒に酔った村人が帰りに森の中で
07:26提灯を風に飛ばされてしまい
07:28山火事になってしまいました
07:31火事じゃー!火事じゃー!
07:35山火事じゃー!
07:37火事じゃー!
07:42大変じゃー!
07:44寺の方じゃ!
07:47ひぼてはたちまち寺の方へと向かいました
07:50お嬢さん大変じゃー!
07:54山火事じゃー!
07:58こりゃあいつじゃー!
08:00村人たちが駆けつけてみると
08:02たちまち本能に行く手を阻まれてしまいました
08:05ふと村人が見ると
08:14大成さんの前の池
08:16狐が小狐と一緒に立っておりました
08:20狐親子は何やらも
08:31ゴニョゴニョゴニョゴニョと呪文を唱えております
08:35するっと
08:51みるみるうちに池の水がのび上がって
08:56親じめが手招きするをそれにつられて
08:59有機な水柱が上がり
09:01空にのぼっていきました
09:04水柱は大きく埋めって
09:09ボーのように宙を舞いながら
09:12そのままプラの周りに
09:13泳粒の雨を降らせました
09:31そしてボーのような水柱は
09:34山火事めがけて降り注ぐと
09:36山ほどもある湯が舞い上がって
09:39寺や親代に燃え移る前に
09:43山火事をたちまちのうちに
09:45消し止めてしまいました
09:47こうして狐親子のおかげで
09:56お寺も親代も焼けずに助かったそうです
10:00そんなことがあってから
10:06また元のように
10:07親代にお供え物があげられるようになり
10:11半年もして小狐もすくすく育った頃
10:15お寺から太鼓の音も聞こえ始めました
10:19そうしてその後は
10:29お寺は長いこと狐に守られ
10:33毎日太鼓の音も響いてきたということです
10:39啓り方
10:43お寺の音もお寺のお寺 KAT