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  • 2 週間前
Japanese folk tales
トランスクリプション
00:00今では兵装庫の底に沈んでしまったが
00:15昔、兵庫県又部神殿村という村に
00:22伝天池と呼ばれる大きな池があった
00:25伝天池の一隅には伝天様が祀られており
00:32池の水は村の田畑を潤すありがたい水じゃった
00:46この村に彦右衛門という人がいて
00:49嫁さんと二人で暮らしておった
00:52彦右衛門は百姓お仕事の傍ら
00:57弁天池の守り番の仕事もしていたので
01:01毎日のように弁天池に通っておった
01:05弁天池に着くと
01:08彦右衛門はまず弁天様に手を合わせた
01:12弁天半どうぞ池の水が枯れませんように
01:18よろしようお頼み申します
01:26大きい池のこととて
01:29崩れかかった土手の修理や
01:31水門の開け閉め忙しい彦右衛門だったが
01:34暇ができると弁天堂の雨漏りや
01:37吹き込みにも気を配った
01:39そして帰り際には必ず弁天様に一声かけて帰った
01:47ほんじゃわしこれで帰らせてもらいます
01:51また来ますね
01:53こうして彦右衛門はいつの間にか弁天様と心安くなっておった
02:00そんなある日の夕暮れ
02:03いつものように家に帰りかけた時じゃった
02:06これマッチーヤ
02:09これマッチーヤというのに
02:14へえ
02:16あんたはんどなたはんです
02:27見てわからんか
02:30ほう
02:31ほなあの弁天班ですかいの
02:34そうや
02:35ほんまに弁天班ですかいの
02:38うちは嘘はつかん
02:43へえ
02:44話には聞いとったが
02:47なんちゅうべっぴんやんや
02:49へえ
02:50いや別に
02:52ところでわしに何同様ですかいな
02:56実はなひこえもん
02:58前々から行ってそっちの家遊びに行きたいと思うたんやが
03:04うちは天界のみ
03:06お前はかまわんが家の門に見られると困る
03:11いっときよそへやってもらえんやろか
03:16そっちの家よ
03:18はこっちの家ですかいの
03:22あたりまえや
03:24ほな家の門ってわしの嫁犯のことですかいの
03:29そうや
03:31やっぱり無理か
03:33やれますやります
03:38音を見運くらいどこへでもやりますから
03:41どうぞおいでてください
03:44ほなたのんだ
03:46ウワイ
03:48聞こえもんは弁天様のあまりの美しさにすっかり頭に血が昇ってしまった
03:55へえ、里に
04:04そや、もう長いこと里に言ってないやろう、久しぶりにいいんや
04:11ふん
04:12なんや、嬉しいないのか
04:15そりゃ嬉しいけど、どないしてまた急に
04:21どないもこないも、たまにはお母さんの顔でも見てきいや
04:27そりゃまあ、ええけど、でいつ
04:30
04:31い、今って、今ママ食ってる最中やないけ
04:38そなら、明日
04:40嫁犯はポカンとしてしもうたが、それでも結局里へ帰ることにした
04:49ないやろ
05:04ないやろな
05:13あははは a
05:27弁天藩ほんまに気やはるかいいなあ、たのしみやなあ
05:35弁天判定 わしのお出ししたお茶を花びらみたいな口へ持っていくうちの嫁ハントは大
05:43違う
05:46そのうち弁天判のほっぺたがポーッと悪なってわしに言う 実は長いこと池で働くお前を見とったが好きになってしまった
06:00いっぺんお前とゆっくり話したいと思うとったんや いやーそれはもったいないお話ですわー
06:11夢にでもいっぺんお顔を拝みたいと思うとりまし ああああああ
06:17日本マッカー嬉しいなぁ わてはもうずーっとお前と一緒にいたい
06:25ペンテンファンはまた急に何を言いますのや わしには嫁ハンがおりますがなぁ
06:31決めたいこと言うてそんなないわ 聞こえもんの池津は
06:38なったらおかん なったらおかん
06:40なったらべっぴんさんが台無しじゃがな
06:44うちべっぴんはんか
06:45そりゃもう大切だ
06:48いつのまに
06:51うちべっぴんさんか
06:54そりゃもうえらいべっぴんさんですがなぁ
06:59うちは天界のみ
07:02誰にも褒めてもろうたことがなかった
07:06わかってくれるか
07:08いやーわかります
07:10わても褒めてもろうたこと思わへんで
07:13なんでやろ
07:19うちほんまにべっぴんはんかなぁ
07:27べっぴんはんです
07:30えぇー
07:32やっぱおかしい
07:34これひこえもんこの着物はどうやー
07:48そりゃーものすごい綺麗です
07:51ほんまかぁ
07:53はぁ
07:55はぁ
07:58はぁ
07:59はぁ
08:00はぁ
08:03はぁ
08:04いいいいいいいいいいいい 本当に本当に綺麗
08:14そうや坂井さっきから綺麗や綺麗や言うとりまっすがなもう うちのどのへんが綺麗
08:22どのへんてそのお顔もお手も見え 綺麗でグラー
08:32足かてもうどのくらいどのくらいって もうもううちの嫁犯の200倍はべっぴんハンです
08:43200倍や
08:47急に里にいねいね言わはると思うたら いっぱりや
08:53ちーちがうて 違わん
08:54ちがうこのお人は弁天ハンやどう うちは嫁犯やどうくやしぃ
09:01ちーいやー言うたら うちは天界門 下界の門に見られたいしょ
09:09もうここにはおれ 待っておくれやす
09:14またんでー 待っておくれや
09:18またんでーと言うたら
09:19待ってー
09:21まー
09:23
09:25
09:27弁天ハン
09:32弁天ハン 送らんといてや
09:35頼ませー
09:37ちーとも怒ってない
09:39ほめてくれたこと 忘れんでー
09:44なんのこっちゃ
09:47弁天ハンはひとところに ずっといると なじみができていかん
09:54これからは あちこちまわるほうが ええと思うた
09:58そう思うと あっさり淡路へ ひっこしてしもうたそうな
10:02
10:04弁天様がいなくなったこの村では ちぎれた片袖をご神体としてお祭りし
10:11一方淡路へ行った弁天様は 一箇所にじっとしてないで回る弁天となり
10:17今も各地を回っていると言う
10:26うちのこと綺麗と思わんの
10:29そやから 割合綺麗やと言うとるやんか
10:32ほなどこが割合綺麗?
10:35ねーとか気持ちとか
10:37ほなどのくらい?
10:39どのくらいって

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