00:00昔 庄内平野の真ん中を小さな川が流れておった
00:20冬の初めとは言いながらその日は穏やかな日和で 日中では汗ばむぐらいの陽気じゃった
00:28ん
00:31ああああああ
00:35その川のほとりに千学堂 万学堂という2人の羽黒山節が休んだ
00:45脳千学堂なんともいい日和ではない いい日和は結構じゃが余りすぎると眠くなってかなわ
00:58学校 止めを覚ますようなことはないかねー
01:04ん
01:07目を覚ますようなこと
01:11ん
01:15万学堂あの橋の上で寝とるのはきつねでねーか
01:20ん
01:22あら
01:24きつねじゃー
01:27橋の上できつねが寝とるとは
01:30こりゃあ珍しい
01:34しんどるんじゃあるめーな
01:37いやーちゃんと息してる
01:41しかしなんとも間の抜けた格好ではないか
01:46あれでは人をばかす純通力もあるまいなー
01:51ははははは
01:54ははは
01:55どうじゃ千学堂一つ
01:57眠気覚ましにあのきつねを驚かしてやらないか
02:02それは面白いでー
02:05どうやって
02:07あのきつねの耳元でこのほらがよぶーっと鳴らしてやるんじゃよ
02:13んじゃよ
02:14それは面白いやってやろう
02:43見たかよあの格好
02:56人をおばかすキツネが人に騙されて変わり落ちるとはの
03:01思わぬことで時を過ごした二人は
03:12さてハグロさんへと急ぎ始めた
03:17ところが
03:28昼を過ぎたばかりだというのに日が来れるとは
03:33はて時刻を間違えたかな
03:36とにかく次の村までたどり着かねば
03:41ところが次の村の見当もつかぬうちに日はとっぷりと暮れてしもった
03:50困ったのせんがくぼ
03:52こんなとこではのじくもできねえし
03:55どこか村の明かりは見えぬか
04:00あ、明かりが
04:02ほう、ありがって
04:04近くに村があるにちげえねえ
04:08とにかくあそこにたどり着かねば
04:12そうすべえ
04:13二人は明かり目指してまっしぐらに突き進んだ
04:18ところがそれは村ではなく
04:30野中の一軒家であった
04:33これはひどい家だ
04:37こんな家に人が住んでおるかな
04:42それは住んでいるであろう
04:45明かりがついておるんじゃから
04:48とにかく声をかけてみるか
04:55こんばんはこんばんは
04:59誰かおらぬか
05:01道に迷って難儀しているもの
05:04今夜一晩止めてもらうわけにはいくまいか
05:09おかしいの
05:11留守にしておるんかいの
05:14どなたかな
05:17見てのとおり
05:20我々は羽黒山節
05:22お山に行く途中
05:24道に迷うてしもうた
05:26こんや一晩止めてもらうわけにはいくまいか
05:30決して迷惑はかけん
05:32止めてやってもいいがあいにくさっさわりがあっての
05:38どのようなさっさわりだ
05:40なんなら力を貸してもよいが
05:44こんやかかが死んでえの
05:50実は寺へ行かねばなんねえんじゃが
05:54留守の間に獣に死人が悪さされてもと思うてえの
06:01死人の番をしてくれるなら止めてやってもええが
06:06そ、その役我々が引き受けた
06:10そりゃあ、ありがてえ
06:12さあさあ
06:14きたねえところじゃが中に入ってくだせえ
06:18おやじ、おやじー
06:32おやじー
06:34それじゃちょっくらい行ってきますが
06:39なにすぐ戻ってきますが
06:42死人はあの奥にいますでよろしゅうおねげーしました
06:48あ、わからなくていおう
06:49うぅううう、まかせていおけい
06:51うぅうううううう、まかせきおけい
06:54こしいー
06:56ん
07:02こっせー
07:10学部偉いところへ来てしまったなぁ 仕方ある前の塾するよりはきっとはマシじゃ
07:19あまり見んほうがいいぞ薄気に割 あまり見ないようにするのじゃったが自然と目が観桶の方へ向いてしまうのじゃ
07:32学校のどが乾いたのこんな時酒でもあればの まあまり贅沢いうな
07:41どのくらいあったか それにしてもここの親父帰りが遅いの
07:53テラーで話し込んどんじゃろうか それにしても遅すぎる
07:59おやじ 戻ったか
08:03ん
08:09ん
08:12ねずみやるか風かもしれん
08:20カウンケが動いたぞー バカなし人が動くはずあるねーよ
08:27あああああ
08:44ああああ
08:47ああ
08:51ご視聴ありがとうございました
09:21ご視聴ありがとうございました
09:51ご視聴ありがとうございました
10:21ご視聴ありがとうございました
