00:00昔、ある小さな村に、ホラ吹きの和尚さんがおりました。
00:21朝に一つ、昼に一つ、夜に一つと、来る日も来る日もホラを吹いておりました。
00:30ところが、この和尚さんのホラは、言ってみればただの思いつき、トンチもなければ仕掛けもない、ただただ嘘っぱっちなのでした。
00:41手が出るのう。
00:53びっくり、お仕様、ええよう気になりましたな。
00:58急な話やが、いいところでおった。
01:02いや、実はじゃな、今まで誰にも話さずにおいたんじゃが、わしが旅に出たとき、千匹の寅に囲まれてしまった。
01:14長い間、ピクリとも、五月睨み合っておったが、そのうち、一匹が飛びかかってきよった。
01:23次から次へと、飛びかかってく、正しくちぎってはなげ、ちぎってはなげ、とうとう和尚、千匹の虎を退治した。
01:34千匹ぐらいの虎では、和尚、物たらんぐらいだったが、どこでどう油断したか。
01:42深くにも傷を負ってしまった。そのときの傷じゃ。
01:52ああ、またフラが始まった。
01:55忙しい、忙しい。
02:02さて、その日は法事で、お経が終わると、またまた悪い虫が起きてきました。
02:12本日はお忙しい中、ありがとうございました。
02:20いやいや、何万回となえても、まだまだ修行のみ。
02:27お、そうじゃ、修行といえば。
02:31まだわしが修行を始めたばかりのころ、山の中で鬼に出おうた。
02:38いつもなら力比べてやり合うところじゃが、鬼の奴は大食いが自慢らしく、お前はどのぐらい食うことができるかと言いよる。
02:48そこで鬼と大ぐらいの競争を始めた。
02:52やが情けないことに、鬼の奴2章と半分で参ったと言いよった。
02:58わしは、三重飯をぺろりと食べて、鬼の残した飯まで食ってやった。
03:08やなにごとも修行、なにごとも修行である。
03:18あっはい。
03:28いくら和尚さんだと言っても
03:35こう見えすいたホラーばかりでは村人たちも飽きが来て
03:40そのうち誰も寺へ寄りつかなくなってしまいました
03:44でも悪い癖は治らぬもの
03:47ある晩ひょういとまた悪い虫が動き出しました
03:58来たる5月29日の牛の国
04:17この池より竜が天に昇る池の主
04:21小寺の門前にある池のほとりに
04:26つまらぬホラーを書いた縦札をこっそりと立てたのでした
04:31もともとこの池に竜が住んでいるという言い伝えはあったのですが
04:37もちろんまだ誰も見たものはおりませんでした
04:40ところがその縦札のことはたちまち村中の噂になり
04:52その当日の5月29日には
04:56虫の国の前から池の周りは黒山の人だかり
05:01それを見て和尚さんはとうとう村の衆をいっぱい食わせたわいと
05:21笑いを抑えるのに苦労しておりました
05:24リュウが住んどるとは聞いとったが
05:32本当におるとは思わんかった
05:35わしはリュウを見るのが楽しみだ
05:40リュウジー様を拝めるとはありがたい
05:45ありがたいありがたい
05:48やがて牛の国が近づいてきました
05:52すると空が急に曇ってきました
05:57自分補が困ってきました
06:02ご飯に食べてみて
06:03ご飯に食べてみて
06:07ご飯に食べてみて
06:08お腹が食わせたら
06:10丸だな
06:11ご飯に食べてみて
06:12似たらもあれば
06:14お腹はそれが食べてみて
06:17これが見えただけ
06:18お腹をに食べてみて
06:20断山の実情が断山の実情が
06:24何が何が何じゃこれ
06:28こりゃいよいよ出るぞ
06:31名前ちゃう名前だ
06:35まさか
06:37何何じゃ
06:51リュウジン様じゃ
06:54リュウジン様じゃ
06:55リュウジャ
06:58本土でおもった
07:21ローフェリー
07:31ラーフェリー
07:35ご視聴ありがとうございました
08:05リュウジン様じゃ本当に見たぞ
08:20見たぞ本当に見た
08:23ありがたいありがたい
08:26なんと本当に池からリュウが天に登っていったのでした
08:33見物の村人たちが驚いたのは言うまでもありませんが
08:38なんといっても一番驚いたのは和尚さんでした
08:43和尚さん和尚さん
08:45この盾札は本当でしたね
08:49この盾札一体誰が盾ったんですかね
08:54この盾札はわしが書いたんじゃ
09:00おいおいみなのし
09:09この盾札を立てたのは和尚さんじゃ
09:13今までは裏ばっかり吹いておったが
09:17今度は本当の本当じゃ
09:20みなのしこれを書いたのはこの和尚さんじゃよ
09:26ほらまたいつものほらが始まった
09:30和尚様のホラー話じゃ
09:34しょうもないしょうもない
09:37しょうがねえの和尚さんは
09:40さあ蹴ろう蹴ろう
09:42蹴ろう蹴ろう
09:43みなのしを本当じゃ
09:46信じてくれ
09:48おいみなのしを
09:51ああこれでますます和尚さんの信用がなくなってしもうた
09:59和尚さんは日頃あまりホラーを吹きすぎたために
10:10今度の自分で盾札を立てたということも
10:15村人たちは誰一人信用しませんでした
10:21せっかく本当に龍が空に昇っていったというのに
10:26これも和尚さんの身から出た錆でした
10:32お前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前にお前