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  • 5 日前
Japanese folk tales
トランスクリプション
00:00昔、茨城の山の中でのことでした。
00:18道に迷って困っている二人の若い坊さんがおりました。
00:23月もなく真っ暗な山の中で時折狼の遠吠えも聞こえます。
00:34その時一人が明かりを見つけました。
00:39ここから遥かに谷へ下ったところですが、確かに灯火が見えます。
00:45仏様のお導きじゃろう助かったと言って、二人は大喜びでその家へ向かいました。
00:54すると、家に近づくにつれ中からプーンと美味しそうな匂いが漂ってきました。
01:05お頼み申します。
01:08どなたかなぁ。
01:13隙間だらけの戸の間から中をのぞくと、そこには白髪頭に頭巾をかぶった痩せえたおばあさんと、
01:24若くて美しい娘さんがいろりで何かうまそうな肉を焼いているところでした。
01:34お入りなんしょ、戸は開くでなぁ。
01:45旅の坊さんたちは言われるままに戸を開けて、中へ入りました。
01:51おや、怪我しとるでねーか。
01:55おばあさんは怪我をし疲れ果てた様子の坊さんを見ると、早速寝床を作り始め、元気が出るようにと親切に肉を食べるよう勧めてくれたのですが、
02:10仏に仕える坊さんは肉を食べることはできません。
02:19もってねー。血が出てる。
02:23もってねー。
02:28もってねー。こんな風呂屋に坊様に泊まっていただいてもってねー。
02:35おばあさんは坊さんに手を合わせ、食べられんのならせめて先に休んでくだされ、というので、坊さんたちはおばあさんの親切をありがたく受けるのでした。
02:50そしてしばらくすると、おばあさんと娘さんは肉を食べ始めました。
03:03その食べっぷりはものすごく、大きな肉の塊を二人はむさぼるように、骨までガツガツと食べるのでした。
03:13おもわのご子孫が手に入ったで、今夜は全部食っても大丈夫だ。
03:26明日が楽しみだ。
03:43もってねー。
03:51今夜はやめとけ、明日じゃ。
03:55ちょっと、あ、味見するだけじゃ。
03:58我慢せい。
04:01裏だって我慢しているんじゃ。
04:04今夜は大人しく寝ろ。わかったな。
04:09あ、わ、わかった。
04:13こうしてみんな眠りにつき、家の中は四人の寝息だけが静かに聞こえるようになった頃。
04:24今夜はあなたが関しているのに多く、環境のことは作らないだね。
04:29それは、少し寝てるのに、、おはじみし、ニas的に見せわれるようになった頃!
04:37現時間は漠いかづくくらいの種を噛まながらず、多くしではないか、自分のことが叙がかれた感じ。
04:42今回は私たちを移しているので、画面する前に見せた寝息を見せたような雰囲気が为、紙をだ!
04:44どこへ行く
04:55あのその正弁がたまったのでちょっと外で
05:01わわわしも正弁
05:03戸は開けっぱなしにしておけよ
05:14おらには我慢せえと言っておいてずるいでねえか
05:19ちょびっと味見しただけじゃ
05:23おら今夜食うぞ
05:27食いだめじゃ
05:28これ待て
05:30まあいいか
05:33食いだめも終わるかねえ
05:36坊主どもがおらん
05:41逃げたぞ
05:42逃げたか
05:46逃げたぞ
05:59逃げる二人の後からは
06:22狼どもの群れが
06:24ほとばしぬ水のような勢いで追いかけてきました
06:28ところが二人の行く手は断崖前壁
06:32下は底の知れない深い谷で
06:35一歩も前へは進めないのでした
06:38大きな松の木によじ登ろうとするのですが
06:48幹が太すぎて登れません
06:50仕方なく二人は松の枝からぶら下がっている
07:00一本の鶴にしがみつきました
07:03狼が襲いかかると
07:07二人は悲鳴をあげて飛び上がりました
07:10するとどうでしょう
07:11二人は断崖から離れて空を切り
07:16ぐーんと谷の方へ揺れてぶる下がってしまいました
07:20二人はもう
07:37無我夢中で何枚だぶ何枚だぶと念仏を唱えながら
07:42しがみついていた鶴をたぐる登っていきました
07:46そしてやっと松の枝に取り付くことができました
07:51そしてばあさんと娘は狼たちに命じて
08:08オオカミバシゴを作りました
08:10オオカミの上にオオカミが乗る
08:14その上にまたオオカミが乗るという風にして
08:18二人が乗っている松の枝まで届く
08:21ハシゴにしたのですが
08:23その枝までは今少し長さが足りません
08:38ナミヤマイ
08:52ナミヤマイ
08:54ナミヤマイ
08:57ナミヤマイ
09:08ご視聴ありがとうございました
09:38人の姿をした2匹の化け物は
09:52闇をつんざく悲鳴を残して
09:56狼の群れ友ども深い谷底へと消えてゆきました
10:01恐ろしい一夜が明け
10:11朝になっても2人の坊さんはまだ念仏を唱え続けておりました
10:18念仏を唱えながら2人の坊さんは
10:23化け物の人を食うことへの猛臭の恐ろしさと
10:28持って生まれた化け物の浅ましい業の深さを思うとき
10:34深い憐れみをも感じたということです

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