00:00昔昔のことじゃった
00:24ある山国に一人の娘と母親が住んでおった
00:29二人の家は貧乏じゃったので
00:34ある年の冬のこと娘はある町の長蛇丼の家へ
00:41方向に出ることになりましたそうな
00:43方向に出れば
01:10二人が会えるのはボンと正月に限られるのでした
01:15年老いた母を一人残して娘は気が気ではありませんでした
01:21それで娘は町の麺屋へ頼んで
01:27母の顔そっくりの麺を作ってもらったそうです
01:32また母親は娘の無事を祈って
01:40神棚に向かって一生懸命お祈りしました
01:46こうして娘は黙々と雪の山道を歩いていきました
01:53ご視聴ありがとうございました
02:06chime
02:26峠のところまで来ると早夕暮れでした 娘は自分も
02:33今まで暮らしていた村を振り返り 母の無事を祈って
02:40そして再び歩いていきました
03:03さて、こうして娘は長蛇丼の家に住み込んで働くことになりました
03:12朝は暗いうちから起き出してすいじ
03:16そして昼日中は洗濯です
03:22また風呂焚きも大変なのでした
03:25こうして娘の手は来てまだ4、5日も経たないというのに
03:33赤くしもやけて膨れ上がってしまいました
03:36でも娘は毎晩お母さんの目に合うのが楽しみでした
03:55お母さん待っとってね
03:58この次のお正月には土芸しても戻るけんね
04:02水仕事がつらいじゃろうが辛抱しとってね
04:07お母さん、ほら、ここの仕事慣れてきたけん
04:17心配しないでね
04:19今度のお正月帰るときは
04:22お母さんの好きなお土産いっぱい持って帰るで
04:26楽しみに待っててね
04:28娘はいつもこうして熱心に話しておった
04:34ところが下難の中に一人いたずら者がおって
04:38この様子を障子の穴から覗いておった
04:41あの子、いつもこそこそ何をやっとるのかと思ったら
04:49あんなことをやっとったんか
04:51よし、ちょうどかしてやろう
04:55次の日のことでした
05:02娘が一日の仕事を終わり
05:21自分の部屋に戻りお母さんと話をしようと
05:25針箱の引き出しを開けました
05:28お母さん、どうしたのお母さん
05:36お母さんが鬼の面に
05:40お母さん、どうしたの
05:43お母さん
05:46娘やお母さんの顔が突然鬼の面に変わっていたのですっかり驚きました
06:01これはきっと国のお母さんに何か不吉なことがあったに違いない
06:06娘はもういてもたってもいられませんでした
06:09娘はその夜、長蛇丼が明日に白と止めるのも聞かず
06:17そのまま方向先の家を飛び出して行きました
06:21一歩表に出れば
06:23そこはもう真っ暗な山の中でした
06:26娘は家に向かって暗い山の中を賭けに賭けて行きました
06:32と、前方に小さな明かりが見えます
06:36あそこまで行けば
06:38娘は夢中になって駆け出しました
06:41ところが
06:44火のそばには何ともむさ苦しい
06:55ひげもじゃの男たちが三人立っていました
06:58そして娘の姿を見ると
07:01何やらいやらしい目つきで
07:02ニヤニヤ薄笑いを浮かべるのでした
07:05娘は慌てて逃げようとすると
07:08おい、こら、待て、逃げることはあるまい
07:12なかなかかわいい娘でねえか
07:15色白のな
07:16今夜は付き合ってもらうぜ
07:20いいか、娘っ子よ
07:23今夜はわしらに一晩中付き合ってもらうぜ
07:26どうか許してください
07:30私は今夜中に母親のところへ帰らなければならないのです
07:35愛したになれば許してもやろう
07:37でも今夜はダメじゃよ
07:39一晩中広番をしてもらうでな
07:41娘は必死になって頼みました
07:44でもどうしてもダメなのでした
07:47男たちはそのうち駆け事を始めました
07:51娘はもうお母さんのことを思って
07:54気が切れはありませんでした
07:55娘はそのうち
08:20火の番をしていて
08:23だんだん顔がほてってきました
08:26おい、ちゃんと火の番しとるんだろうな
08:43はい
08:46どうなんだ
08:51ちゃんと火の番しとるんだろう
08:54urple 鬼だお MIENING
09:05おりだー
09:06ああああああああああ あああああああああああ
09:21男たちは 一目散に逃げ出しました
09:26娘も自分では気がついていなかったのですが あまりに顔が暑かったのでいつの間にかあの
09:36ゲナンの取り替えた 鬼の面を顔にかぶっていたのでした
09:54娘はこうして我が家にたどり着きました 入ってみるとお母さんは全く無事で何もかもがあの下難のした
10:04いたずらだということがわかりました
10:10娘は 山の中の男たちが投げ出していったお金を集めてお役人のところへ届けましたがお役人は
10:19お前の母を思う気持ちが天に届いたのであろうと そっくりお金を娘に与えました
10:29そうして娘は長者の家からも暇を取り 親子2人でいつまでも幸せに暮らしたと言うことです
10:38ご視聴ありがとうございました
10:44ご視聴ありがとうございました
10:48ご視聴ありがとうございました