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  • 5 日前
Japanese folk tales
トランスクリプション
00:00昔々
00:18あるところにオイテケ堀と呼ばれるオホギがありました
00:24その場所で魚を釣ると水の中から
00:30オイテケオイテケと不気味な声が聞こえてくると言われ
00:36誰一人オイテケ堀で魚釣りをする者はいませんでした
00:49おやじさん熱いの一本つけてくれや
00:52おーキンさん
00:54ねえお前さん
01:05お願いだからキンさんの言うこと聞いて
01:08真面目に働いておくれよ
01:10バカ野郎
01:12俺が魚屋なんとできると思うかい
01:17男は度胸だ
01:18なあこんな風にサイコロ転がしや
01:22向こうの方から懐にお足が転がってくるってもんだ
01:26こんな面白いことがやめられるか
01:30なあキンちゃん
01:31何がキンちゃんだ
01:34えお前にそんな度胸があるならどうで
01:38オイラと一つ勝負してみようじゃねえか
01:41それじゃねえよ
01:45お前が置いてけ堀で魚を釣ってきたら
01:49その魚一両でオイラは引き取ってやろうじゃねえか
01:53ただし恐ろしくなって逃げ帰るようなことがあったら
01:58向こう一年オイラの手伝いをして魚屋として働くってのはどうだい
02:04おうおやじ
02:09熱いの一本つけてくれや
02:11へえ
02:13ほう
02:14これから夜釣りをなさるんですかい
02:18置いてけ堀の噂も知らねえで
02:21それは知っとるよ
02:23ところで今まで魚釣りに来て
02:25そんな目にあったやつは本当にいるのかい
02:29長年ここで商売しておりますが
02:33一度も置いてけ堀で釣りをする人を見たことはありませんよ
02:39そうかい
02:55これで3匹か
03:06もうそろそろ蹴ろうかな
03:08おりてき
03:25おりてき
03:36選ぶべ誰が置いてくもんか
03:42置いてく
03:46よし
03:52じゃあ
03:53ご視聴ありがとうございました
03:55ご視聴ありがとうございました
04:25ご視聴ありがとうございました
04:55ご視聴ありがとうございました
05:25ご視聴ありがとうございました
05:55ご視聴ありがとうございました
06:55どうでした
06:57魚は釣れましたか
07:00魚どころじゃねえよ
07:02化け物が出たんだよ
07:05驚いた
07:15死ぬかと思ったぜ
07:17あんた
07:24化け物ってひょっとしたらこんな顔
07:27カカオー
07:29ん?
07:31ん?
07:39ん?
07:41ん?
07:45ん?
07:49ん?
07:51ん?
07:55あの野郎は、オイラの幼馴染だよ。
08:00あれで以前は真面目な働き者だったんだが、悪い嘘で覚えちまってな。
08:07それで今夜はお気を据えたってわけよ。
08:11置いてけ、置いてけって下手な芝居をしたってわけさ。
08:18金さんは友達覚えだね。
08:21なに、あいつの神さんに泣き疲れてよ。
08:27断れなかったってわけさ。
08:30それより親父さん、まだお城がくっついてるぜ。
08:34魚屋一年やる間には、あいつもちった変わるだろうさ。
08:51親父さん、いっぱいやりなよ。
08:56今日はすまなかった、ご苦労さま。
09:01しかし金さん、あんたも手の込んだ芝居、考えたもんだね。
09:07あんな綺麗な娘さんまで使うとはさ。
09:11綺麗な娘さん、なんのこったい。
09:15オイラ知らねえよ。
09:17知らねえってほら、あの狐の面つけた娘さんよ。
09:23それがどうしたんだい。
09:26キーさんが頼んだんじゃないのかい、あの娘さん。
09:30のっぺらぼうには、親父さんと神さんになってもらったけど、
09:37そんな娘さん、頼んだことねえよ。
09:41キーさんは、狐のお面をつけた娘のことを全く知りませんでした。
09:57じゃあ、いったい、あの娘は?
10:00おいてけぼりには、やっぱり恐ろしい主が住んでいたのでした。
10:22蕎麦屋の親父さんと魚屋のキーさんは、
10:27おいてけぼりの噂は、やっぱり本当だったと納得し、
10:32背中にぞーっと、寒いものが走ったということです。

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