00:00昔あるところにそれは仲の良い夫婦がおった
00:13朝から晩まで仲良くしておったので 村の人たちが羨むほどじゃったが
00:18夫婦の間には子供がおらんかった
00:21だからなんとかして子供が欲しいと思っておった
00:25や、や、や、や、や、や、や、や、や、や、や、や、や
00:29子供が欲しいな
00:40それから何年かして思いがけず娘一人授かった
00:46夫婦の喜びは言うまでもなかった
00:49お前でかしたぞ
00:51お前に寝て美しい娘じゃ
00:54あなたこれからこの子よろしく頼みます
00:58何を言うんじゃ二人の子供じゃないか
01:03ところがないいことばかり続くもんじゃね
01:08子供が生まれて一年目に母親は無理がたたって死んでしまった
01:13これからはわしと二人で生きていこう
01:18母親がいなくなってから父親はそれは大切に
01:23日にもあてぬよう娘を考えました
01:26娘も素直にすくすくと育ちやがて村でも評判の美しい娘になった
01:33じゃが父親は一人娘を一歩も家から出さぐに毎日畑に出て働いておった
01:42ある日のことじゃった
01:49一人のみすぼらしい旅の坊さんがこの村にやってきた
01:53すみません誰かおりますか
01:56水をいっぱい恵んでくだされ
01:58旅の途中難儀しとります
02:01水をいっぱい恵んでくだされ
02:04裏に井戸がございます
02:07パンと飲んで生きなされ
02:11坊さんは礼を言うと顔を上げて驚いた
02:15そして一つ大きくため息をついた
02:20してお前様はいくつになられる
02:23十八になります
02:26なに十八とな
02:28ではこの八月に親を泣かさねばならぬ痛ましい子じゃ
02:33それはどういうことです
02:36寿命というものです
02:38それまで親御様を大切にな
02:41これ顔を出してはなんねえというように
02:48わしの言うことが聞けんのか
02:49でも坊様が水をくれというもんじゃから
02:53なに坊様と口を聞いたのか
02:55何を話したか言うてみ
02:57へえ坊様はな
03:00なんだと
03:02言う猫とか既存なことを言いよったのか
03:05その坊主はどこへ行った
03:07裏の井戸へ水を飲みに
03:10これは締めてやる
03:11お前は家の中へ入っておれ
03:13いやいや待て
03:17何かご用でございますか
03:21娘になんちことを言うんじゃ
03:23これは先ほどの親御様か
03:26坊主の戯言と思ってお気になさるな
03:29一人娘じゃ戯言では許される
03:33どうしてあのようなことを言うた
03:35父親は強く問い詰めるので
03:39坊さんは仕方なく話し始めた
03:42実はわしにも一人娘がおったのじゃが
03:46死んでしもたのじゃ
03:47今では出家して坊主の身の上
03:51それはわしの娘とどういう関わりがある
03:55というのじゃ
03:55実はお前様の娘後も18歳の8月24日に
04:01急病でこの世を去ると顔に出ておった
04:04それが不便でつい口に出してしもた
04:10父親は初めは疑ったが
04:13次第に娘のことが気になった
04:16年して授かったたった一人の娘
04:19その娘に死なれたらわしは
04:22これから先どうすりゃええんじゃ
04:23坊様なんとかその日の災いを
04:26逃れる術はなかろうか
04:29ないこともないんだ
04:31どんなことですわしはどんなことでもします
04:34自分の寿命は他人には延ばせん
04:38ならばその方法をお教えくだされ
04:41さればよくお聞きなされ
04:458月のその日の3日前になったら
04:55城岳3丁に杯3つ
04:58それに酒の魚を添えて娘にも出せる
05:01そしてその暁の6つの鐘が鳴ったら
05:06娘にしっかりと目隠しをして
05:08東の方へ歩かせてやれ
05:11どこまでもどこまでも歩いていくのじゃ
05:15ただし親御様はどんなことがあろうと
05:19一緒に行ってはいかん
05:21そして必ず物に突き当たる
05:30どうしてもそこから先行けなくなったところで
05:34初めて目隠しを取るのじゃ
05:36そこには3人の坊様が座っとるから
05:40物も言わずに酒を飲ます
05:42そこで全部飲ませたところで
05:45命乞いをするのじゃ
05:47さすれば娘の寿命もまた延びるじゃろう
05:51父親は夢でも見てるようで
05:56信じられなかったが
05:58ありがたい巡り合わせだと心に言い聞かせ
06:01言われた通り8月24日の3日前に
06:05言われた通りの品物を揃えて
06:086つの鐘の鳴るのを待った
06:10東の空がしらじらと明けてきた時
06:15さあ真っ直ぐ行けよ
06:20何も怖がることはない
06:23坊様の言われた通りにするんじゃ
06:27ええか
06:28おっかも見守ってるでな
06:31娘はおぼつかな足取りで東へとどんどん歩いていった
06:38娘は目隠しされ
06:41その恐ろしさは例えようがなかったが
06:44生きるか死ぬかのことだから
06:47息を詰めるようにまっすぐまっすぐ進んだ
06:50夏の暑さが娘を包んだ
06:54もう何もかも氷捨てて逃げようか
06:58いっそ死んでもいいとさえ思った
07:01わしさあどうなってもいい
07:02お前にさえ長生きしてくれりゃそれだけでいい
07:06かんたぶんまで長生きしてくれろ
07:09たの
07:10もうこの世の果てかと思われるほど
07:14長い時がたった
07:16ここが坊主様の言った世の果てか
07:41はっ
07:46目を凝らしてみると一段高いところに三人の坊様がいた
07:52三人の坊様にはそれぞれ役目があるらしく
07:59一人が長面を調べるようで
08:01一人はその場をパチパチと外す
08:04一人は何やら一生懸命書いておったが
08:07誰一人娘には気づかないようじゃった
08:10娘は教えられた通り坊様のそばに近寄り
08:15物も言わずに一人一人に杯を持たせ
08:19酒をついで回った
08:21おーこりゃうまい
08:25なんとうまい飲み物じゃ
08:31おーこりゃまたうまそうな煮しめじゃ
08:34こりゃうまい
08:36坊様たちはあまりのうまさに酒も料理もまたたく間に耐えられた
08:43いやこれは良い気持ちになりましたな
08:48お願いがございます
08:50おーこれが驚いた
08:52こんなところに娘がおったのか
08:54このうまいものを持ってきたのはお前か
08:57何しに参った
08:59私は坊様にお願い事があってここまで来ました
09:02ほうほうそのお願い事とは何だ
09:06はい
09:07私は18歳の8月24日に死ぬ寿命と言われました
09:12ほうほうほう
09:14私はまだ死にとはありませんし
09:16それでは父があまりにも不倫です
09:19さてさて
09:20どれ表面を見てみよう
09:23はいはい
09:24どれどれ
09:26ほうほうほうほう
09:29これか
09:30まさしく18歳の8月24日の寿命となっておる
09:36さて
09:38これはならぬほうだれな
09:41やっぱりなりませんか
09:43だが今そなたにわけもなくごちそうになったしの
09:47良い思案がございます
09:49私にお任せを
09:51良いですか
09:52ここのところにちょいと
09:54八の字を書き加えては
09:57いかがです
10:00ほうこれはいい考えだ
10:03ほれ娘
10:04お前の命は88歳と決まったぞ
10:07これは良かった
10:09うまいうまい
10:11ありがとうございます
10:12お坊様
10:20お坊様
10:23娘はそれから家に戻り
10:28父と二人幸せに暮らしたそうな
10:31そして88歳の8月24日まで
10:37生きさそうじゃ
10:39生きさそうじゃ
10:39およびも
10:41歳の3月25日と一緒にお世話しさせる
10:43まだ言葉の3月30日に暮らしたか
10:44お前の1月25日は
10:45そんな中で人気を追いかけて
10:47あなたは
10:48お後ろになっておらすのだろうが
10:49こういうのが
10:50Sadエン純が
10:51まっても
10:52帰りに行くことができて