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  • 3 か月前
Japanese folk tales
トランスクリプション
00:00
00:04摂津の国
00:07野瀬にはそれは立派な杉の林がありました
00:12どれもこれも
00:14百年二百年を越すという
00:17大木ばかりのそりゃ見事な林でした
00:20そのためこの辺りの山は
00:23特別に天領地
00:25お上の山になっておりました
00:27その杉山の裾野に
00:29二人の親子が住んでいました
00:32父親は同越と言って
00:35この辺りでは名医として知られた医者でした
00:38同越は毎日のように
00:41この辺りの山へ入っては
00:43薬草を取ってくるのが日課でした
00:46夫お疲れたろ
00:49なあに
00:50山歩きは慣れておるで
00:52大したことはねえよ
00:54娘はといえば
00:57親思いの高校者で
00:59二人はそれは幸せに暮らしておりました
01:03ところがある時
01:11お上の杉山の杉の木を盗み取るという
01:16太どき者が現れたのです
01:18それも木の皮を剥き
01:21中の幹をうまーっとくり抜くという
01:24悪どいやり口でした
01:26お上の杉を盗めば
01:28資材なのでしたが
01:30身の丈ほどもある幹を盗めば
01:32立派な杉板が何枚も取れるのでした
01:36それほど立派な杉の木でしたから
01:39ヌストが目をつけるのも無理はありませんでした
01:42どこのどいつか知らねえの必ずと掴めるよ
01:51この杉山を預かるお役人も
01:55お上の山を荒らされては自分の首が飛びます
01:59なんとかヌストを捉えようと
02:01山に番小屋を建て
02:03万人に見張らせました
02:05ところがそんな役人の見張りを
02:08あざ笑うかのように
02:10お上の杉の木は毎日のように盗まれました
02:15それからの杉山は見張りの番人が
02:192倍5倍10倍と増えました
02:23猫の子一匹入れる隙もないくらいでした
02:28そんな中
02:29あたりを眺め回しながら
02:32一人の男がこの杉山に入ってきました
02:36それは医者の同一でした
02:38おのれぬすっとめのこの子と現れよって
02:42ほりゃ
02:43ほりゃ
02:45杉ぬすっと捕まえたぞ
02:49この杉ぬすっと
02:50お上に立てつく不届き者め
02:53なんてことをしやがるこのぬすとめ
02:55お上に立てつく不届き者めが
02:57何かの間違いじゃ
03:02わしはふもとに住む医者の同一じゃ
03:05むすっとなどではありゃーせん
03:08えい
03:09黙れ黙れ
03:11白を切るとは不届きな奴め
03:13問答無用じゃ
03:15引っ取らえ
03:16医者の同一は
03:20決して杉ぬすとなどではありませんでした
03:23この日もいつものように山に薬草を取りに入った山が
03:28このお上の杉山であっただけでした
03:31それを文章無用と杉ぬすとに仕立てられて
03:35大漢書に引っ立てられてしまったのでした
03:38それを知った娘は父の無実を信じ
03:46大漢書に何度も申し立てましたが
03:49父に会わせようとせず追い立てられてしまいました
03:53村の人たちもあの医者の同一が
03:57お上の木を盗むなど考えられんことじゃ
04:00これは何かの間違いじゃろうと口々に言い合いましたが
04:04どうすることもできませんでした
04:07そしておかしなことに
04:10同一が杉ぬすととして捕まると
04:13杉山の杉もぱっぱりと盗まれなくなってしまいました
04:17こうなると大漢書でも
04:20同一が杉ぬすとであるという確信を深めました
04:24同一の入れられた牢は吹きすさらし
04:29その上手かせ足かせをはめられて
04:33夏のこととて虫が寄ってきても
04:36追い払うこともできませんでした
04:38それを聞いた娘は
04:40うちだけかやの中で寝るわけにはいかん
04:43そう言って夏の間中かやをつらないで寝ておりました
04:48やがて秋が来て冬になりましたが
04:53父親の同一は娘のもとには帰ってこれませんでした
04:58この凍てつく寒さの中
05:02父は風邪などひいてないか
05:04体は大丈夫かと思うと
05:06娘は一人涙が止めどもなく流れてきました
05:10いつまでたっても帰ることのできない父親の身に
05:16娘はもう涙も枯れてしまいました
05:20こうなった上は
05:22観音様におすがりするより仕方がない
05:26父の無実を信じる娘は
05:32小山という山にある観音様へ
05:35三七二十一日の願をかけようと思い立ちました
05:39野瀬の冬はとても寒く
05:42体がそのまま土に凍りついてしまいそうでした
05:46そんな冬の夜更け
05:49娘は毎晩毎晩高い石段を素足で登り
05:53父親が身の証を立てられるよう
05:56観音様にお願いしたのでした
05:58そして
06:17とうとう二十一日の願かけの最後の日になりました
06:22今日で万がんじゃ
06:27どうかお父さんの罪が晴れますよ
06:32娘は一心に心の中で祈りながら
06:39石段の下まで来て
06:41はっと立ち止まりました
06:50観音堂の前に大きな狼が目を光らせて娘を見下ろしているではありませんか
06:57娘はもう腰をぬかさんばかりに驚いてしまいました
07:00
07:02冬の狼は植えているので
07:06人でも襲うと言われております
07:09さりとて
07:11今日のお願いをせねば
07:13今までの二十日間のお願いが無駄になってしまいます
07:17今も冷たい牢の中で震えておる父の身を思うと
07:22娘はこの恐ろしさに打ち勝たねばと決心しました
07:26少々死ぬ
07:29娘は目をつぶで
07:36口の中で観音響を唱えながら
07:39一段一段と石山を登って行きました
07:43小心 nous一つは
07:54腹空 Ergeb人響
07:58新た marriages
08:02少々死ぬ
08:06衝撃
08:07ご両手
08:09もう何段あるかも知り尽くした石段でした
08:20観音堂の前に着いたはずじゃと
08:24娘はそっと目を開きました
08:33するとさっきまで立ちはだかっていた狼の姿はどこにもなく
08:38娘は観音堂の前に立っておりました
09:04観音様
09:05すると狼は
09:08うちを試しなすったんじゃろうか
09:11これはもしやお父さんがはめられていた
09:24やがて間もなく本当のムスットがつかまり
09:38娘が信じていた通りドイエツは許されて家に帰ることができました
09:43迎えに出た娘とドイエツは抱き合って喜び合いました
09:48お前のその足は
09:52何でも荒らしません
09:54そうか
09:56そうやったか
09:59何も言わなくても
10:02ドイエツには娘が
10:05がんをかけておったのがわかったのでした
10:08その気持ちにドイエツは
10:11胸を打たれ
10:12何と答えてよいのかわからんほどありがたいと思ったのでした
10:17やがて春が来る頃には
10:21牢の中で衰えたドイエツの体も元通りになり
10:26娘と共に
10:28再び楽しく暮らせるようになったと言うことです
10:33ご視聴ありがとうございました
10:38ご視聴ありがとうございました

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