00:00ん
00:12昔んかし 広島の三段郷のあると豪地のあそう
00:21まだ村もなかった頃のこと
00:30ん
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00:55この麻生谷の上の方に同助という男がどこからかやってきて住み着いた
01:03同じ頃谷の下に関助という男が住み着いた
01:25この二人どちらも弓を射るのが巧で狙った獲物は必ず仕留めるという腕前であった
01:55ご視聴ありがとうございました
02:25ご視聴ありがとうございました
02:33ある日同助と関助が森の中でばったり顔を合わせた
02:39おめえが
02:41噂の関助か
02:46ふんおめえがどうすけか
02:50まあせいぜい下手な弓にせいだしてくんろ
02:54わしがせいだしゃおめえのようなへっぽこな矢に当たる獲物がいなくなら
03:03それからというもの二人は競って獲物を取り合うようになった
03:10それがだんだん激しくなっていった
03:14俺の獲物に矢を射る奴は誰だー
03:27だまれー俺が先に狙った獲物だー
03:31俺が狙った獲物に手を出すなー
03:43それはこっちの言い分だー
03:47といった具合で
03:49同助と関助の争いはひましにひどくなっていった
03:53そんなことを繰り返しているうちに
04:14山には鳥や獣の姿が見えなくなってしまいました
04:19地帯は来るところまで来た
04:39残る手段はただ一つ
04:49かんすけのやつからやぶみどー
05:09なんだってんだ
05:11なに?俺とカブラヤを使って
05:16決闘?面白い
05:20負けて殺到じゃないの
05:24とうとう二人は満月の夜
05:28決着をつけるために決闘することにしました
05:32今こそこの家宝のカブラヤの威力を見せてやる
05:42カブラヤというのは
05:44矢の先に小さな穴の開いた笛のようなものをつけた矢で
05:49空に向かっていると高い音を響かせて飛ぶ
05:54狩りや戦の時に
05:57合図に使ったり相手をおどかすのに使ったりする
06:01特別な仕掛けのある矢のことです
06:04俺様と弓でクソ王とはしゃがくさい
06:10目に斧を見せてやろうじゃないの
06:16その決闘の方法は
06:22お互いに谷の左右に立って
06:34自慢のカブラヤを
06:38月に向かって
06:42同時に
06:45いる
06:48そして空の上で
06:50両方の矢と矢をぶつかり合わせ
06:53先に地面に落ちた方が
06:57負けで
06:58この土地から去るという決まりでした
07:01ところがぶつかり合った二人の矢は
07:06絡み合ったまま
07:08ぐんぐんぐんぐんどこまでも
07:11どこまでもどこまでも
07:14登っていって
07:20なかなか落ちて
07:23きません
07:30トトトーン
07:33ト
07:35ト
07:37ト
07:39ト
07:40ト
07:41ト
07:42ト
08:02ト
08:03ト
08:07ト
08:09ご視聴ありがとうございました
08:39ご視聴ありがとうございました
09:09ご視聴ありがとうございました
09:39どっちの山
09:40落ちてこねえ
09:43どうしたんだろう
09:47さあ
09:49二人の冠屋はどこへ消えたのか
09:52それっきり落ちてきませんでした
09:55こりゃ仕方ねえ
09:59この勝負
10:01引き分けだな
10:04というわけで
10:12二人はすっかり心が打ち解け
10:16その後は仲良く二人でこの土地を切り開き
10:20村の元を作ったということです
10:24ご視聴ありがとうございました
10:30ご視聴ありがとうございました
10:34ご視聴ありがとうございました
10:42ご視聴ありがとうございました