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  • 4 か月前
Japanese folk tales
トランスクリプション
00:00昔々、今日の三畳の薬屋さんがこれまでの古い店をつぶして、新しい立派な店を不審したのや、そばや。
00:21昔は家を不審すると、どこでも大屋根に鬼瓦を乗せたもんやが、この薬屋さん何を思うたのかものすごくでっかくて、怖い鬼瓦を特別扱いしてデーンと吸えたそうや。
00:42その鬼瓦の顔といったら、大江山の鬼も顔負けするくらい、恐ろしく目はだんだんと輝き、大人でもかぶりつかれそうな、口から鋭い牙を剥いて、今にも、うおーっと鳴りそうな怖さやったそうや。
01:02さて、この薬屋のお向かいの酒屋に、別品で気の優しい嫁さんがおった。
01:13この嫁さん、薬屋が出来上がる日が近づくにつれて、だんだん顔色が悪くなって、みるみる体も痩せてきた。
01:22おー。
01:25お花、どう、どうした?
01:27ううう、近頃なぜか体に力が入りませんの、どっす。
01:35よくあわからんが今、流行りの気のやばいじゃろ。
01:38しばらく気楽にしときなあれ。
01:41おー、おー、おー。
01:43まあ心配いらんで、何か変わったことがあったら、使いをよこしなさい。
01:47いつまでも、枕元に座っていても仕方ないので、旦那も一休みすることにして、自分の部屋に戻った。
01:58おー、おー、おー。
02:03あ、あ、あ、あ、あ、あ
02:33あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ
03:03あ、あ、あ、あ、あ、あ
03:13あ、あ、あ、あ、あ
03:15あ、あ、あ、あ
03:17あ、あ、あ、あ、あ
03:19あ、あ、あ、あ
03:21あ、あ
03:23
03:25
03:27
03:29
03:31お花
03:35しっかりおしいお花
03:39旦那様
03:41気ぃついたか
03:42夢やったのか
03:45どんな夢見たんやお花
03:47怖い夢どす
03:48恐ろしい
03:49何がそんなに怖いや
03:52実は
03:54お迎えの薬屋の鬼瓦を一目見た時から
03:59うちが胸がドキドキして止まらへんのです
04:03夜かて寝ようと思えば思うほど
04:05寝つかれへんのです
04:08今かてあの鬼が出てきてうちを追いかけるのです
04:12次の日の朝
04:16早速旦那は薬屋へ行った
04:19おはようさん
04:21いやお迎えの旦那は何度およで
04:24実は嫁が熱を出しましてね
04:27そうそうそうそれはいけない
04:29カッコントを飲みなさいカッコント
04:32いや風邪ではないのですわ
04:35風邪ではないのですか
04:37煎気じゃ煎気
04:39カッコントを飲みなさい
04:41私が重宝してあげましょう
04:43いやそうじゃなくて
04:45お宅の屋根におる鬼瓦が
04:47鬼瓦
04:48そりゃいけんカッコントを飲ませなさい
04:50うちの
04:51鬼瓦
04:53へえあの鬼瓦が
04:55立派なもんでしょう
04:56自慢の代物ですわ
04:58それがどうかなさったか
05:00あれが屋根に乗っかってからというもの
05:04嫁の顔色がだんだん悪くなる
05:07体もだんだん痩せてくる
05:09昨日やっと聞き出したところ
05:12あの鬼が夢にまで出てきて
05:14家中を追いかけるそうです
05:16なんとかおろしてくれまへんか
05:19あの鬼瓦お願いだす
05:22帰っとくなれ
05:23あれは今日でも名のある川原屋に
05:26特別に作ってもろうと立派なもんや
05:29お金も業産かかった城門や
05:31おろすわけにはいきまへん
05:33帰っとくなれ
05:38でもなんであんな恐ろしい鬼瓦を
05:44鬼ちゅうは昔から恐ろしいもんと
05:47相場は決まっとるのどす
05:49福助の鬼瓦っちゅうのは
05:52あんまり聞きまへんな
05:53しかたない
06:08あんたを先に殺してから
06:10河原を落とすことにしますさ
06:12どないした
06:14時あるせいです
06:16助けておくれやす
06:19カクカクシカジカで私を殺そうと
06:21鬼瓦が嫁はんを
06:24そうだす
06:25この家の鬼瓦が私の嫁を殺そうと
06:29しとるんだす
06:29ちょっと待ってくだされ
06:31わしに考えがあるさかい
06:34そこの二人
06:35すまんが深草の焼き物屋まで
06:38わしと一緒に行ってくれんか
06:40医者は薬屋の鬼瓦に
06:43負けんぐらいのでっかい瓦の正気さんを
06:45特別に作らせて薬屋の向かいの屋根にドカーンと置いた
06:50ほうこれは立派な
06:53これはな
06:56唐の幻想という偉い皇帝が重い病気になって
07:00今日か明日香と言われた時
07:03皇帝の夢の中でこの正気さんが現れて
07:07皇帝を苦しめている鬼の目玉をえぐり取って食い殺したそうじゃ
07:12そして皇帝が夢から覚めると
07:16病もすっかり治って長生きしたということじゃ
07:19嫁さんの夢の中に出てくる鬼瓦の鬼も
07:24この正気さんが殺してくれるはずや
07:27うーん
07:28どうしたお花
07:32怖い鬼が鬼が
07:36これはしたり夢の中でまだ何か起こっとる
07:41ちょっと夢の中に行ってくるさかい
07:50静かにしておくれやっしゃ
07:53夢の中にどうやって行くのですか
07:55時安先生
07:56これも昔からの言い伝えじゃが
08:00こうして頭と頭をくっつけて眠ると
08:03夢の中に入ることができるんです
08:06やっぱり
08:14いやーお晩でやす
08:18嫁はんが死にかけとるというのに何したろ
08:21せっかく今日に来たんや
08:24伏見の酒一杯飲んでからにしておくれやす
08:27今日へ来ても仕事が先じゃ
08:29早速目玉をくれんのいてくれ
08:32分かった
08:33分かった
08:34ええ人使いの荒い石だ
08:37出て来い鬼がわら
08:41どこじゃ鬼がわら
08:43どこじゃ出て来い鬼がわら
08:49出て来い鬼がわら
08:53鬼がわら
08:54もう嫁がわらのもう心配はあいら
08:59今俺の踏んづかまいて
09:01目ん玉くり抜いて
09:03食い殺してくれるから
09:05から
09:06から出て来い鬼がわら
09:09鬼がわら出て来い
09:11どこ隠れた鬼がわら
09:15
09:17おや
09:19なんじゃもう屋根の上でおとなしをしとるじゃないか
09:25おは
09:27おは
09:28
09:31気がついた
09:33旦那様
09:34どうじゃ
09:35気分は
09:36なんだかすっきりいたしまして
09:38今までの気分が嘘みたい
09:40そうかそうか
09:42そりゃよかった
09:43
09:44
09:45
09:46
09:47先生
09:48時庵先生
09:49
09:50
09:51
09:54起きておくれやす
09:55おかげさんで嫁はすっかりようなりました
10:02いやもう少し寝かして欲しかった
10:05それはまたどうしてです
10:08正気の残した伏見の酒をたんと飲み干したかった
10:13はははははははは
10:17こんなことがあってから
10:22今日では大きな鬼がわらがにらみをきかしている家の向かいの屋根には
10:28決まって剣を振り上げて立っている瓦の正気さんが置かれるようになったそうや
10:35そうや

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