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  • 23 時間前
Japanese folk tales
トランスクリプション
00:00昔、昔、滋賀県の伊吹山の西北にある
00:18御芽山、紺芽山の麓の村では
00:22この山を大層ありがたい山だと思っておった
00:27というのも山には薪を作ったり炭を作ったりするのに
00:34ちょうどいい木がいっぱい立っておったので
00:37村の者たちは薪やら炭やらを作って
00:41暮らしを立てていたからじゃった
00:51この辺りでは炭焼きといっても
00:55灰炭焼きといって
00:57生木を切って盛り上げて焼き
01:00消え残った殻消し炭のようなものを
01:05集めるやり方じゃった
01:07このやり方じゃと
01:12たくさんの木を焼いても
01:15ほんの少ししか炭が取れないという欠点はあったが
01:19簡単にその日のうちに出来上がり
01:22すぐお金に変えられるので
01:24村人たちにとっては大変便利なやり方じゃった
01:29そのために
01:42おんめこんめの山の木は
01:45何年も前からずっと切り続けられてきたのじゃった
01:50そうしてやがて
02:09とうとう
02:11おんめこんめの山肌が
02:13丸坊主になる時が来たのじゃった
02:16その年はいつもの冬とは違って
02:30一段と厳しく
02:31雪は深く
02:34北風が吹き荒れた
02:36そんなある世のこと
02:43一人の男が
02:45賢明屋敷と言われる
02:47昔医者が住んでいた屋敷の前を通りかかると
02:51中から妙な音が聞こえてきた
02:55もうとっこに人の住んでいない屋敷じゃったので
03:01不思議に思って
03:03男が庭を覗いてみると
03:06薄白い雪明かりの中に
03:10女の人が井戸の水を
03:14鶴瓶で汲み上げているのじゃった
03:16ハッピー
03:18鶴瓶
03:32鶴瓶
03:38鶴瓶
03:42鶴瓶
03:47ご視聴ありがとうございました
04:17水を汲んでは捨てして いつまでもやめそうになかった
04:34こっこれは 雪
04:39雪女郎じゃ
04:42激しい雪とか
05:12風が一吹きして収まると
05:14今まで目の前にいた雪女郎は
05:19もう姿を消しておった
05:21そうして
05:22なんとも言えない不気味な響きが
05:34地の底から聞こえてきたのじゃった
05:42何か起こる
05:59きっと何か起こるぞ
06:02男はどこをどう走ったのか
06:23無我夢中で走って
06:24やっとのことで村長の家へ駆け込むと
06:28先ほどの君の悪い出来事の一部指示を
06:32村長に話した
06:34大変や雪女郎のお次や
06:41この村が洗い流されてしまうということかもしれんぞ
06:47井戸の水をまくんでは捨て
06:51くんでは捨てしておったのは
06:53そのしろしかもしれんねえ
06:56村のみんなに知らせろ
06:58急げ
06:59そうしてその晩のうちに
07:05村人たちは村長の指図に従って
07:09木の実木のままで
07:10東側の小高い丘にと逃げ延びた
07:14その明け方のことじゃった
07:22あたり一帯に不気味な地響きがして
07:42おんめこんめの山に
07:45ものすごい流れが起こった
07:48雪と除去
07:49ーん
07:50なだれは
08:11なだれは姉川を埋め
08:17低いところにある家々も押しつぶしていった
08:41おらたちはあんまり山の木を切りすぎたので
09:00山の神様が起こりなすったのじゃ
09:04そうじゃ
09:06そうに違えね
09:08それを雪女郎がおらたちにお告げに来たんじゃな
09:14見ろ
09:17雪女郎じゃ
09:20それからは村人たちはおんめこんめの山の木を切ることをやめ
09:42切ったところには木を植えることにした
09:47じゃが村人たちは暮らしのためには
10:01やはり炭を焼き
10:03薪作りをやめることはできず
10:06山仕事を伊吹山や
10:10板名護川の奥地に求めたという
10:13そして
10:18そこでも木を切ったら
10:21必ず新しい苗木を植えていったので
10:24今ではこのあたりの山は
10:28立ったな大木の茂る山になっているということじゃ
10:32おやすみなさい
10:40おやすみなさい
10:42おやすみなさい

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