親の被爆とがん関連みられず
2015年10月05日 19時40分
放影研=放射線影響研究所は、親が被爆者である被爆2世を対象にした調査の結果、親の被ばくとがんなどで死亡するリスクとの関連はみられなかったとする調査結果をまとめました。
これは、放影研疫学部のエリック・グラント副部長が明らかにしました。
それによりますと放影研の研究グループは広島と長崎で、昭和21年から昭和59年までに生まれた7万人余りの被爆2世の追跡調査の中で、平成21年までの62年間に病気で亡くなった5100人余りを対象に解析を行いました。
その結果、がんで死亡した被爆2世は1240人余りで、がんで死亡するリスクを親が被ばくした放射線量別に解析したところ、親が被ばくした量とがんで死亡するリスクに関連はみられなかったということです。
さらに、出生から20歳未満の期間と20歳以上の期間に分けてみても関連は見られず、若い年齢でがんになる傾向は確認できなかったということです。
また、がん以外の病気で死亡した3900人余りでも親が被ばくした放射線量との関連はみられなかったとしています。
この追跡調査は69年前から行われ、被爆2世の死亡リスクなどを継続的に調査していますが、どの調査でも親の被ばくとの関連は認められていません。
エリック・グラント副部長は「今回は影響が確認されたなかったが、調査は7万人余りで続いていてさらに分析を続ける必要がある」としています。
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