(広島)「自民党・保守クラブ」の政務調査費に違法な支出 政務調査費返還求めるよう命令 2015年10月15日

  • 9 年前
政務調査費返還求めるよう命令

2015年10月15日 12時43分

広島市が市議会の「自民党・保守クラブ」に支出した政務調査費に違法な支出があったとして、市民団体の代表が、松井市長に会派に対して返還を求めるよう訴えていた裁判で、広島地方裁判所はこのうちの一部の36万円について、返還を求めるよう松井市長に命じました。
広島市議会の「自民党・保守クラブ」は、平成24年度の政務調査費から当時所属していた種清和夫議員に対し、種清議員が代表取締役を務める会社の事務所と倉庫、駐車場の賃料としてあわせて108万円を支払っていて、市民団体の代表が違法な支出だとして松井市長に返還を求めるよう訴えを起こしていました。
広島地方裁判所の末永雅之裁判長は判決で、事務所と駐車場については調査研究のために使用され、違法ではないとしました。
その一方で、倉庫については「事務所とは別棟になっていて、政務調査活動に使用されている事実を直接裏付ける的確な証拠がなく、違法だ」として松井市長に対し、倉庫の賃料分にあたる36万円について、会派に返還を求めるよう命じました。
判決について、種清和夫議員は「今も倉庫は事務所と一体のものとして使用しているつもりだが、今後、しっかりと判決内容を確認して対応したい」と話しています。
また、松井市長は記者会見で「会派から市の方にお金を戻してくれという判決になっているので、それを踏まえた対応をしたい」と述べました。