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00:00マスターピースとは時代を超え国にを超えそして人々の心を捉えた
00:09傑作名作です
00:11絵画いい映画景色 様々なマスターピースの 美力の秘密を徹底解剖
00:23解剖マスターピース 今日もバッテリーoused
00:29早い。
00:30ちょっとね、最近地方へ旅行に行ったんですけどね。
00:33地方に?
00:34そこでね、綺麗な絵が描かれてる屏風を見てね。
00:38また絵ですか?
00:39今度は屏風ですよ。
00:41屏風?
00:42屏風に興味が出てきたんでね、ちょっと調べてるんですよ。
00:45ちょっと屏風は聞いたことないけど。
00:47あ、屏風分からへん。
00:48うん。
00:49まあな、お前みたいな最近まで軽自動車の軽をアルファベットの軽やと思ってた奴に分かるわけない。
00:54理由あんでええやろそれは。
00:56絵はアルファベット以外ないやろ。
00:59まあでも屏風っていうのは、まあいろいろ分かりやすく言ったら、結婚式の後ろとかによく置かれてるようなやつ。
01:05結婚式の後ろ。
01:07ちょっと俺はあんま後ろは見えへんな。
01:10神父さんとあの。
01:12神父さんとかが居る。
01:13神父しか見えへんから。
01:14後ろとかにあったりするのが屏風なんですけど。
01:16まあちょっと俺は後ろはあんま見えへんからちょっと分かれへんな。
01:19こういうやつです。
01:21ちょっと俺はちょっと分かれへんわ、ほんまに。
01:24それは文字どおり屏風に描かれた絵のこと例えば今日の都のにぎわいを季節の移ろいとともに一大パノラマで描いた傑作です。
01:51こちらは白い象をはじめ70を超える鳥や動物が色鮮やかにひしめく。
02:04鳥獣花木図屏風。
02:06霧に包まれた松林を墨だけで表現した。
02:14松林図屏風。
02:17屏風絵は日本で大きな発展を遂げたユニークなアートなのです。
02:26そんな屏風絵の中からマスターピースを選ぶ本院の院長は、この方。
02:32どうも、院長の野村満載です。
02:36今回のマスターピースは日本が誇る数々の屏風絵の中から私が選ばせていただきたいと思います。
02:46私が選ぶマスターピースはこちら!
02:58緒方紅白梅図屏風江戸時代の絵師緒方光輝による傑作です光り輝く金箔を背景に左側に白い梅右側に赤い梅が咲き誇りその真ん中を描いています。
03:27鮮やかな色彩の対比そしてシンプルかつ大胆な構図唯一無二の空間表現となっています。
03:50何とか僕はこれに体現したくなるので今ちょっと体で実際表してみましょうかね。
03:55やっぱりこの川の細いところがいきなりぶっとくなるところはこういう感じに迫力を感じますし、こちらの白い梅の方は画面に対してダーンってこう。
04:11ここ切れてるのにここから体がここだけ出てる。
04:16こんなって感じ。
04:18ここないけどね。
04:20こっちの方がなんとなく男性的な感じがしますかね。どっちかっていうと僕には。
04:26こっちの方がなんとなく腰からヒューンってこうやってバレエダンサーみたいな。
04:33こうどっちかっていうと女性的な曲がり方な気がする。
04:40こうとかこう動いている感じ。
04:42なんかそのトリッキーな感じが単に静かというよりは性の中にどうありどう中性ありみたいな感じが好きなところでしょうか。
04:55もう見してもう。
04:57はい。
04:58おー。
05:00これです。
05:01正月のやつね。
05:03はい、これがこう置いてるの分かるでしょ。
05:05はいはいはいはい。
05:06めでたい時に置いてるやつです。
05:08なるほど。
05:09はい、ここにちょっと折れ目みたいなのがあってね。
05:12技術がありそうやな、ここには。
05:14そうですね。
05:15で、ちなみにね、この左の梅の木と右の梅の木を見て、この川を挟んで立ってる男と女のように見えるっていう人も多いんですよ。
05:24その人は大丈夫です。
05:27大丈夫な人です。
05:28お前にはどう見えますか。
05:30俺には、ごめんなさい、ちょっと木にしか見えないんですけど。
05:33まあまあまあ、まあ確かにね。
05:36川と木と木です。
05:39紅白バイズ屏風を独自の視点とさまざまな切り口で解剖するのはこちらの皆さん。
05:49トップバッターは。
05:52紅白バイズ屏風の中で私が一番好きな部分はこの白梅の部分です。なぜなら香林梅と呼ばれているごとく香林の梅の特色が一番よく表れているからです。
06:11美術史家の内田徳子さん。誰よりも紅白梅図屏風のそばにいる人。つまりこの国宝があるMOA美術館の館長です。
06:29あの紅白梅図屏風のともにお守りして50年生きてきたわけですから私にとっては非常に重要な作品で私の希望といったら使えてるっていう感じなんですね紅白梅図屏風は梅の花が咲く季節にしか公開されません。
06:52でも今回は特別に撮影の許可を頂きました二つ折りの屏風が一組になったこれが国宝紅白梅図屏風です。
07:16数々の見どころはあるんですけれどもやはりあのこれの一番の一つの特色は
07:26車掌性というんでしょうかいわゆる非常にいろんなものをこう削ぎ落として簡素化しているという点ですね。
07:36それと白梅をご覧いただくと幹がですね一旦外に出て上から戻ってきてまた
07:47VG型に戻っていくというこういう画面の外にも絵の存在を感じさせる。
07:56近寄ってみていただきますとこの梅の花ですね。
08:02これあの香林梅と呼ばれておりまして輪郭のない
08:06梅の絵なんですね。
08:08あの五弁の輪郭だけで梅を表しているというのが一つの特色ですね。
08:14でこれはまあ香林に限ったことではなくて平安時代からこういう梅の描き方があるわけなんですね。あの本当にこう装飾性といいますかこうデザインが非常にまあうまく絵になってるような感じにしますね。
08:33美術館の敷地には尾形香林が暮らした屋敷が再現されています京都にあった香林晩年の住処当時の図面どおりの造りです紅白梅図屏風は京都にあったこの屋敷で描かれました残されています。
09:02残された記録から大名津軽家の婚礼のために収められたとされています。
09:092階には江どころつまり香林のアトリエが再現されています。
09:20今あのここに紅白梅図屏風の複製を並べておりますがやはりあの日本のまあ美術品というのはその作られた使われた環境の中で見るのとやはりあの展示室のガラス越しに見るのって全く表情が違いますね。
09:42紅白梅図の明かりを通して見る光ですね。
09:49まああの深く奥深いものにするように感じますね。
09:54日本の美術はあくまでも
09:56生活芸術なんですね。
09:58ですからこの紅白梅図屏風におきましてもまあ屏風という形式でですね、建物の中いわゆる生活空間をまあ飾る一つのまあちょうど品なんですね。
10:10ここにあの日本の美術の大きな特色があってまあ生活芸術であるとこの日本の文化が非常に一つの中に結集しているまあ絵の集大成されたまあ絵だというふうに考えております。
10:29紅白梅図屏風は日本ならではの確かに日本家屋で移ろう光に映える屏風には一味も二味も違う美しさがあります。
10:53絵や構図やデザイン性はすごいすばらしいと思うんですけれども僕が注目しているのはこちらのつなぎ目です。
11:10つなぎ目が気になるというこちらの解剖医井上雅宏さん。
11:17屏風などを制作する氷具師です。
11:26京都の工房で古いものの修復や現代アートの新作などさまざまな屏風絵を手がけてきました。
11:36いやもうトップオブトップあの一番すごい屏風という認識ではいるんですけれどもこの背景も本当はここに砂利があったのか草が生えてたのかみたいなところは描かない。
11:50もうあくまでその金箔今の現在アートとしても通じるというかデザイン性も素晴らしいなと思いますね。
12:00多くの絵師たちが描いた屏風絵。
12:05日本以外ではあまり見ないアートだと言われますが、一体なぜでしょうか。
12:17これは中国の屏風なんですけれども、これあの紐帳板。
12:22やっぱりこの紐、この隙間がどうしても出ますよね。
12:27隙間が出ちゃうっていうのと、紐を埋め込むのに縁がいる。
12:32なのでこの絵と絵の間にこう空間ができてしまうんですよ。
12:37ひもでつながれた中国の屏風。
12:42ここに描こうとしたら絵そのものにも隙間が生じてしまいます。
12:48では日本の屏風は。
12:51これをなくすために生まれたのが紙帳板になります。
12:56日本独自で生まれたと言われてまして室町時代ぐらいに。
13:01こう貼った面と貼った面をひっくり返して、こういう状態ですね。
13:10これをこっちにつけます。
13:23これが長板の仕組みになります。
13:25こういう状態。
13:29この小さな大発明から屏風絵が生まれたんですね。
13:46氷具師の目から見ると煌臨はただ描いただけでなくその先まで見据えていたといいます。
13:56作ってそのまま永遠に残していくっていうものではなくて、いずれこの100年後とか200年後とか、それこそ300年後とか保存状態にはよるんですけど、いずれこの修復を迎えるタイミングがきまして。
14:11この氷具の製作、この作品づくりっていうのはそれを見据えて、次その修復の時期を迎えたときに直せるように作っておくとか。
14:22もうここがもう頭からこう曲がりますよ、ここで折れますよっていうのを前提にできるだけここから絵を少なくされているような感じはするんです。
14:35どうしてもあのこうアップしていくとこの長板の部分、こういう部分っていうのはあの折りたたんだときのスレで絵の具が剥落するとか金箔が剥がれてしまっているとか。
14:48ひょっとするとその香林さんはそれも計算されてここの長板部分に絵を少なくしてるというかあのここもそうなんですけどあのおいおいその修復を迎えるときにあの修復しやすいように描いてくれてはるのかなって標具屋さん的には思うところではあるんですけど。
15:10紙でつながった屏風香林は将来の修復までも視野に入れて作品を後世に残したのかもしれません。
15:26京都人としてあの尾形光林さんがおられてでまあ僕もその標具師として京都人としてすごいこう誇りに思う作家さんというか僕自身もその意識を持って次の世代にすてきな作品を残していくっていうことができたらいいなと思いながら仕事に当たらせてもらってます。
15:48あの上長板私の家におびをばったりするとありましたありますよ剥がれちゃったりしてというところもありますけれどもやっぱりその金属でないからそこにもちゃんと絵が乗るっていうのはね一つの発明でしょうし畳めばコンパクトになるし押し入れの中に入れることもできる。これもほんと着物と一緒ですよね。
16:16畳んでペタンコになる。
16:20僕らも扇、扇子を開くと金人のもの、銀人のもの。
16:25これも考えてみれば畳んであるんだよね。
16:28畳んであるうちは単なるこういう棒状のものですけど開くとそこに絵が描いてある。
16:35という意味では同じですよね。
16:38凹むわけですよね。こことここね。
16:41そこにまあメインの絵は描かないんでしょうけど、いやそうするってことはだね。
16:46その間に人が立つとか座るってことかななんて思ったりしてね。
16:51こっちからもし人が入ってくると、まずなんかこの白い梅がこっちにいざなっているような。
16:58ベクトル的にこっちにいざないますよね。
17:00しかもここに人が育てるとこの黒い波がまさに背景になる。
17:05というようなねこともあるかもしれないし真正面から見るとここが山になっているからちょっと皮は細くなる分梅が際立つとかね。
17:17なんかそんなこともちょっと今改めて見て思いましたけれどね。
17:24なるほど。見る角度で印象が変わりますね。
17:35他にもすごいところいっぱいあってね。
17:37この木の幹に生えている苔もよく見たらすごいんですよ。
17:40苔。緑のやつね。
17:42確かにこれちゃんと描かへんですけど俺は。
17:47俺が木描いてくださいって言われたら。
17:49まあそうですよ。
17:50ちゃんと描いてない。
17:51こっちもすごい描いてます。
17:52で苔が本当に生えてるような感じでにじませて描かされた。
17:57ああでも確かにこれは見えるわ。
17:59はい。
18:00これが氷の得意技たらし込みっていうね。
18:03おおたらし。
18:05うわすごいなこれ。
18:09はいどう!
18:12私が気になるのはこの白梅の枝ぶりの大胆さです。
18:18特にですねこの辺りよく見ていくとたらし込みという技法もたくさん使われていてこの辺りもすごく魅力的だなと思います。
18:29日本画家の林樹さん。
18:32尾形光林から大きな影響を受け大学院では光林の技法たらし込みについての論文まで書いたほど。
18:47京都祇園のお寺を使った古典では紅白梅図屏風にインスパイアされた作品も展示しました。
18:59たらし込みっていわゆる今言われるのは炭なり、水なりで描いたところにそれがまだ乾かないうちに違う絵の具や炭だったり水を垂らして落とし込むことをたらし込みっていう風に言われています。
19:20これがコウリンのだらし込みコケのにじみや幹の村微妙なニュアンスが表現されていますこの辺がいいですかね?
19:48林さんに紅白梅図屏風の好きな部分を模写してもらいました。
19:58金箔の上に書いてくださいって言われたらめっちゃ迷いませんか?
20:04失敗ができないわけじゃないですか。
20:07このままグッと伸びてると思うんですけど、これってめっちゃ勇気いりますよね。
20:18水で描いてるって感じ。
20:23自然が生み出したその痕跡みたいなものを作品に取り入れていく、垂らし込むっていうことなので一つの動作なんですよね。
20:36その形を全く同じにもしかけたとしても、同じ現象というか同じ模様、痕跡は出てこない。
20:49何とか真似してみようとはするんですけど、それをいくらやったところで形は同じような組み木にできても、その中の現象だったり変容っていうのは全く一緒のものはできない。
21:08どうなるんでしょう。
21:15仕上げは絵の具が乾くまでお預け、2日がかりの気の長い作業となりました。
21:38これが完成した林さんの模写、垂らし込みのぼかしが分かります。
21:51こちらはコーリン。同じ垂らし込みでも少し違う。
21:58少なからず、なんとなくやっぱりコーリンが描いていた時間だったりとか、そういう緊張感みたいなものを共有したというか。
22:13コーリンがこの作品の特に幹の辺りとかに見られる滲みだったり、垂らし込みっていうもので何を表現したかったのかというか。
22:28どういうものがその表現の背景にあったのかって考えたときに、
22:34それはやはり自ら現れるもの、自らなるものっていうのを大切にしていた。
22:41そういう精神の中で生きていて、それが彼の作品の中にも体現されてたんだなっていうことがよく分かりました。
22:53自らなるもの、一度限りの垂らし込みの偶然がもたらすにじみ。
23:10コーリンはそれを随所に用いて独自の梅の木を描き上げました。
23:17コーリンは何かに身を任せているんですかね、そのときの湿度とかも含めて、自分でもちろん感じつつ、これくらいかなというふうにしながら。
23:36そうですね、僕らは一期一会というものを大切にしていますね。
23:43舞台も大体一期一会で、何日も連続して公演することは我々は能狂言の世界ではないので、
23:50やっぱりそのときの場の空気をどう読み、どうお客様と観客の皆様と一緒に作っていくかということがあるので、
24:01その場の楽しむ、その場限りで楽しんだものが、ものすごく記憶に残ることもあれば、そうでないときもあるし。
24:14でもそういう意味でやっぱり美術作品は形に残りから恐ろしいっちゃ恐ろしいですけど、
24:21それがこうやって評価されるということはすごいことですね。
24:26紅白バイズ屏風の中央の川。
24:33そこには大きな謎があります。
24:36それは川の色。
24:40実物を見て映したとされる明治時代の美術書には、青く描かれたものもあります。
24:53他にも黒だった銀だったなど諸説入り乱れる川の謎に迫ります。
25:03紅白バイズ屏風が素晴らしいなと思ってるんですけども、僕が一番大好きなのはやっぱりこの真ん中の流水です。
25:13毛筆で描いた線が本当にこう現実の中にない線をちゃんと描いて、それが水の流れに見えるっていうのはすごいなと思っています。
25:23水の描写に着目した日本画家の森山智樹さん。
25:33創作の傍ら、紅白バイズ屏風の川の謎を追求してきました。
25:40見る限り紙の上に銀箔、金箔を使って、その上に日本画の顔料で絵を描いたものというふうに考えています。
25:49科学調査で銀の存在がうまくわかったということで、銀だろうというふうになっています。
25:562009年からMOA美術館と東京理科大学は、紅白バイズ屏風の科学調査を実施しました。
26:09その結果背景には金箔がそして皮には銀箔が貼られていたことが判明したのですこれは森山さんが紅白バイズ屏風の下地を再現したもの描かれた当初皮は銀色に輝いていたというのです
26:33これはですね金箔と銀箔を貼ったものです。
26:39昔金屏風とかそういう屏風が薄暗い部屋の中で明かり取りにも使われた。
26:44シラスに太陽が反射して部屋の中に入ったものが箔に反射して大きくレフ板のように働いた。
26:52ではなぜそれが黒っぽく変色したのでしょうか。
26:59原因は硫黄を加えることによる化学変化だと考えられています。
27:07温泉にある湯の花ってありますよね。その温泉の成分が乾いて固形化したもの。それを使ってでも硫黄が入っていればそういうことが可能なんじゃないかと。
27:24温泉から取れる硫黄成分、湯の花。
27:29氷の時代にも手に入れることができた湯の花を使って実際、銀箔の色が変化するのか。
27:37森山さんは実験することに。
27:41どうしますかね。
27:42まず、化学変化させずに元の色を残したい部分に筆を入れます。
27:54この液体は銅砂液。主に煮革と明板で作られ、日本画では昔から使われるにじみ止めです。
28:08動作液のこの線は、いわばマスキング。
28:14湯の花から発する硫黄成分で全体は変色しても、動作液で描かれた波だけは元の色が残るはず。
28:31場所を庭に移して、いよいよ化学変化を試してみます。
28:38用意したのは小さなビニールハウスその中で湯の花を電熱器で熱し硫黄成分のガスを発生させますそこに先ほどの屏風への下地を入れます
28:55氷の時には室だとか蔵だとか、それから穴があったら穴に入れて、それこそ火鉢だとかそういうものでいぶしたんじゃないかというふうに思います。
29:12失礼ながら、楽しそうですね。
29:16実験は楽しいですね。
29:19やってないことをするっていうのはやっぱりワクワクしますし。
29:231時間がかりで硫黄でいぶす燻蒸という作業を行います。
29:32煙が出始めます。
29:39だんだん中がちょっと白くなってきましたから。
29:43今、金色。
29:47金色になってます。
29:49金色?
29:50金色。
29:51開始10分。
29:53早速、金箔に変化が。
29:58もうすでに金色を超えて、濃い、金よりも濃い色に変わってます。
30:04もう少しでも反応させたいと思います。
30:07今どうですか?
30:08ワインレッドぐらいの色です。
30:10あ、今青く変わりましたね。
30:15だいぶ濃くなりましたね。
30:18行きます。
30:22行きます。
30:30はい。
30:31あのー、こう、漆黒ではないんですけど、
30:35ある意味でまたきちっとしたコントラストがついてて、
30:39グレーというか、微妙な調子もありながら、
30:42こういうやり方もあったのかなとはちょっと思いますね。
30:461時間の間に、銀色は、金色からワインレッド、さらに青、
30:56そして最後は、グレーがかった黒にまで変化。
31:01コウリンは、こうした化学変化をも、自分の表現として、
31:11紅白バイズ屏風を描いたのでしょうか。
31:15そこに300年という時が流れ、今私たちが目にする色合いになっていたとしたら、
31:22まさに魔法。
31:24わずかに残る銀白の痕跡が、さまざまな可能性を物語っています。
31:34森山さんは、化学変化とともに、
31:46形の定まらぬ水を描ききった、
31:49光輪の筆使いにも注目しています。
31:52水の流れというと、捉えどころがなくて、写真とか映像にしたほうが分かりやすいと、
32:05普通に今の人たちは思うかもしれないですけど、
32:08そういうものがない時代に、本当に筆の力で、文字のように具体的に伝えるような表現がここにあったと思うと、
32:17何かすごく新しく感じますよね。
32:21筆で描いていく時に、例えばここを同じように少し見えるかもしれないです。
32:26ただ、一つ一つ具体的に見ていくと、このカーブは少し尖っているような感じしません?
32:33次のカーブを見ると、頂点ここら辺にあったのが、
32:37今度こっちでは、この辺に頂点が来ているのが分かりますかね。
32:40そうすると、カーブの頂点の位置が変わっていたりする。
32:44それから、その次に出てくるのはもっと幅広いですよね。
32:47だから、線の幅が変化したこと、それから頂点の位置が微妙に変わっているんですね。
32:54形が繰り返していないというふうに見えるわけです。
32:57線を描くということは、その人の意思を表すことだと思っているので、
33:03要するに、こう描こう、ここにこのカーブを描こう、ここで止めよう、全部決断なんですよね。
33:11光輪は、こんだけの大きな黒い面積が残っていても、これでいいってやめられるわけじゃないですか。
33:18やっぱり、度胸も違うなと思います。
33:21本当に、川として描いたのか。
33:26もしかしたら、時の表現だったかもしれないし、流れていく時間かもしれないし。
33:33想像すれば、いろんなことを考えますけど、いろんなことが考えられるから、忘れられない絵になるような気がします。
33:40紅白バイズ屏風を流れる川。
33:47その不思議さは、光輪の迷いのない筆の力と、化学変化というマジックがもたらしたものかもしれません。
33:55普通の絵の具ではありえないことを、やっぱり試したがあるんですね。
34:02僕もそういうとこありますけど、なんか、農舞台ではできないことを、農学堂に取り入れてみたいとか。
34:09湯の花を使ったりすることで、化学反応を起こさせて、水流を作ることができるようになります。
34:12普通の絵の具ではありえないことを、やっぱり試したがあるんですね。
34:17僕もそういうとこありますけど、なんか、農舞台ではできないことを、農学堂に取り入れてみたいとか、湯の花を使ったりすることで、
34:29そういうのを起こさせて、水流を浮かび上がらせるっていうのはね。
34:34やっぱりそれは、なんか、今まで見たことのないこと。
34:38それまでどんなに見慣れた人も、あれ、これどうなってんのって思わせるっていうことは、やっぱり、
34:44作り手としては楽しいじゃないですか。
34:48ちょっとバカすみたいなところもありますけど、やっぱり不思議に思ってもらう。
34:52それだけ、ハートがギュッとそこに寄る瞬間っていうものを、
34:56やっぱり表現者っていうのは、お客様というかね、見る方に与えたいというのも、やっぱりある。
35:06それが根本でしょうから。
35:08紅白ワイズ屏風を描いた江戸時代1658年に京都で生まれ59歳で生涯を終えたと伝えられます。これほどの作品を残しながらもともとは絵師ではありませんでした。
35:32青形光琳さんは、京都の高級呉服店、今でいうブランドの服屋のボンボンやった。
35:41ああ、そう。お金持ちやったね。
35:43そう。基本的にすごい遊び人でね。大人になってもブラブラブラブラ好きなことばっかりしてた。
35:49何をしてんその人は。あかんそんな大人になって遊んでたら。
35:53けどね、30歳の時にね、父親が死んで、家業が一気に傾いてしまったんよ。
35:59ああ、それはちょっと辛いけどやな。
36:01でもそれでも遊びまくってたら。
36:03まだ遊んでたんかい。誰が怒れんかったんかそれは。
36:07そしたらもう借金まみれになってしまってね。
36:09めちゃくちゃやんかそいつは。
36:11でしょうがなく仕事を始めたんですよやっとそこでそうです遅いよでそれが絵を描くことやってんなまたちょっと楽しようとしてるやん
36:23私が好きなのは金箔がマス目のようになっているところとこの枝のV字になっているところです。
36:34最後の解剖衣はアーティストの井上涼さん。
36:45大好きな紅白バイズ屏風から刺激を受けてかつてこんな作品を作りました。
36:59何やらキャラクターを描き込んでいるようです井上さんのキャラクターたちが後輪の絵の中でお泊り会をするそんな作品です本家の紅白バイズ屏風を井上さんはどう見ているのでしょう?
37:26枝ぶりを見ているとわりと思いつきでこっちに行こうかなとかって感じで描いてるように見えるんですねどこだったかここかこのえっとこの枝なんですけどえっと太い幹をちょっとよけて続いてるんですねここで隙間は空いてる?このある種雑にも見えるこのよけ方。
37:54大胆さを取り入れるのがうまいんだと思いますねこういう枝だと大胆にいってもいいんだでもあの花を足すことでバランス取れるからいいんだって思っててただ枝はあのある程度こう大胆にいかないとなんていうんですかね作品にならないんだとかそういう大胆っていうのはここに使うんだっていう。
38:26踊るように描いてるというかなんかラフラフな感じでやってんだな降臨ってって感じを受けてアドリブって感じがします。全編アドリブって感じ。
38:56金箔が貼られているんですけどマス目のように残っていてそれがそこにあのV字のような梅の枝が描かれているので折れ線グラフみたいだなというふうに思ったのがきっかけでえっとそれを人の人生に見立てた歌にしてみようみたいな感じで。
39:24降臨の浮き沈みの激しい人生にもヒントを得ましたやあ久しぶりに見ます
39:37私の反省は紅白バイ図屏風グラフ10代は白バイアイドルヒット曲でスタート
39:48でもミキのカーブのごとく右肩下がり20代でV字回復ってくの路線が大当たり
39:58企みが白い花を咲かせた私の反省は紅白バイ図屏風グラフ10代は真っ黒リバーに飲まれ悩んでアップアップ
40:20含まれず飛ばず銀箱ぐるぐるグるもよう40代は購買レディー開き直って再デビューコ
40:31何とも自由な解釈で奇妙奇手烈な世界観。
40:56でもやっぱりこっちからは見るんだね。
41:13こっちからは見ないで、やっぱり白梅から始まっていくっていう、やっぱり下から上へ上っていくんだよね。
41:20でもなんかね、そうだな。やっぱりこれ、なんかだって婚礼用っていう話もあるでしょ。
41:27そうすると、あの屏風の前に新郎新婦が立ったとするならば、やっぱり右肩上がりになってって、V字回復でもいいし、上がり下がりも。
41:38まあ流されるときもあっても、ちゃんと赤い花を咲かせる。
41:45咲かせる。寒冷系になるまでちゃんと花を咲かせよ。
41:50そういう一つの祝意が込められているのかななんてことを今の歌を聴いて、逆になんかそういうことを読み取って逆に歌詞にされたのかなというふうに。
42:04またこっちもいろんなことを連想しますね。
42:11見ていて飽きないですね。
42:18不思議だからでしょうね。
42:21広く見ても、細かく見ても、いろんな不思議を感じつつでも、やっぱりトータルでこの、なんだろう、この世界観に浸れる。
42:33いや名画というのはこういうものなんでしょうかね。
42:41尾形光林国宝紅白梅図屏風左に白い梅の木中央を締める暗い川の流れ右には赤い梅の木たったこれだけの中に今も人々を惹きつけてやまぬ魅力と謎があふれています。
43:08それこそが日本独自の屏風絵から生み出されたマスターピースたるゆえんかもしれませんさあ尾形光林の紅白梅図屏風どうやった?
43:28いやーね、AYもすごいな、やっぱり。
43:31すごいですか。
43:32有名になるだけあって、俺は結構あの苔とかも結構好きやろ。苔が一番好きかもな。
43:37あ、これを見て苔が一番刺さりましたか。
43:39俺は苔がなんかすごいなと思った。
43:41ああ。
43:42俺がいかに尾形光林がすごいかということで。
43:43いや、すごい。
43:44ああ、だからもうこれ見習ってね。お前も借金まみれになってみたら?
43:48いやもうなっとんねえもえはどうもありがとうございましたピカソアビニョンの娘たちを徹底解剖。
44:12戦乱の世に咲く名もなきスパイの物語三国志外伝BSプレミアム4Kは日曜夜9時NHKBSは木曜と金曜どうぞお見逃しなく。
44:30弾丸空港トンボ帰りツアーすごいですね空港から一歩も出ずにイタリアを味わい尽くすBS12月5日金曜夜8時J1は最終節へホームで勝って優勝を決めたい鹿島アンドラーズ対富士J1残留を決め最後も勝利で飾りたい横浜Fマリノス6日午後1時45分から生中継
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