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00:00:0024時間世界中から発信され私たちを惑わせるもの
00:00:11それがフェイク
00:00:14本物のフリをした偽物
00:00:19ファクトチェックを進めても新たなフェイクが次々生まれきりがない
00:00:26そこで登場フェイクを40年も潰し続けた伝説の男だ
00:00:36あなたはまだ知らないこの世に隠された恐るべき謎
00:00:50さあ今宵も参りましょう危険な驚きの世界ダークサイドへ
00:00:59超能力者霊媒師チャネラー
00:01:06神秘の力でカリスマ人気のスターたち
00:01:10その正体を暴き続けたアメイジングな男
00:01:14ベテランマッシャンジェームズランディ
00:01:18スプーン前はただのティーダー
00:01:21テレビ番組でユリゲラーの超能力を封殺
00:01:25祈りで病気は治せない
00:01:27信仰治療の一家様を暴露
00:01:31フェイクにはフェイクを
00:01:33反則ギリギリ
00:01:35世間を驚かすやり方は賛否両論
00:01:38真面目な科学者を騙しては超能力研究の危うさを訴え
00:01:44テレビの視聴者を騙しては騙されないようにと忠告する
00:01:49批判されてもフェイクと戦い続けた信念とは何か
00:01:54偽物つぶしをエンタメにした伝説の男
00:01:5940年の勝負に迫る
00:02:01これから1時間闇の世界に光を当てる
00:02:07あなたと共に謎を解き明かしていきます
00:02:37こんばんは
00:02:40世の中の怪しい能力の正体を暴きたいあなたに
00:02:46超常ファクトチェック講座のお時間よ
00:02:48まずは超能力が本物かどうか
00:02:54あなたが超能力者に対して
00:02:56ファクトチェックの実験をするとどうなるか
00:03:00もし目の前で実験が成功すれば
00:03:05あなたは超能力を認めざるを得なくなる
00:03:08もし失敗したとしても
00:03:12超能力を信じない人の前ではうまくいかない
00:03:16と言われて
00:03:17はいおしまい
00:03:20素人さんが下手に手を出すと
00:03:23やけどするから気をつけるように
00:03:28さてそこで
00:03:30こうしたとても大変な作業に
00:03:32人生の大半をかけて取り組み
00:03:34連戦連勝した
00:03:36プロ中のプロを紹介するわ
00:03:39それが
00:03:40マジシャン
00:03:41ジェームズ・ランディ
00:03:43人呼んで
00:03:461970年代アメリカでは
00:03:58ベトナム戦争や経済不安で世の中が混乱する中
00:04:04精神的な救いを求める人々が増加
00:04:0880年代に入ると
00:04:12奇跡を起こすという聖職者たちが
00:04:16テレビで活躍していた
00:04:18中でも絶大な人気を集めていたのが
00:04:24テレビ伝導師ピーターポポフだ
00:04:27ポポフはなんと
00:04:42神の声が聞こえる
00:04:44そして神が
00:04:46信者が抱える病気を
00:04:48教えてくれるという
00:04:49突然名前を呼ばれ
00:04:59病気を言い当てられた信者は立ち上がり
00:05:03驚きの表情
00:05:04さらに別の信者も
00:05:19初めて対面する人々の
00:05:29名前や住所
00:05:30病名など
00:05:32個人の秘密を
00:05:34次々と言い当てていく
00:05:36こうした信仰治療があれば大丈夫
00:05:40ポポフは多くの信者に
00:05:43もう必要ないと
00:05:45薬を投げ捨てさせたのだ
00:05:47だが
00:05:51そんなポポクの奇跡は
00:05:54からくりだと暴く人物が
00:05:57現れた
00:05:57全米で大人気の番組に出演し
00:06:03からくりの証拠となる
00:06:05ビデオテープを公開したのだ
00:06:07全米が驚いた音声が
00:06:37これだ
00:06:38これはポポクが
00:06:48超小型無線機で聞いていた音声
00:06:52実はポポクの妻が
00:06:55事前に信者たちの情報を入手
00:06:58その内容を無線で
00:07:01ポポクに伝えていたのだ
00:07:03神の声ではなく
00:07:28妻の声を聞いていたポポク
00:07:31信仰治療の嘘がバレて活動が不可能に
00:07:36人気絶頂のポポフを叩き潰したこの男とは
00:07:43ジェームズランディ
00:07:50またの名を
00:07:52アメイジングランディ
00:07:541946年にプロデビューした
00:07:59ベテランマジシャン
00:08:00テレビや舞台で大活躍
00:08:05ナイヤ柄の滝に吊り下げられた状態から
00:08:09高速尾を脱ぎ捨てて脱出
00:08:12観客をハラハラさせる
00:08:15まさにエンターテイナー
00:08:17そんなランディが名を挙げたのが
00:08:22スプーン曲げで世界に大ブームを巻き起こした
00:08:26ユリゲラー
00:08:27その超能力封殺事件だ
00:08:31本日のスペシャルゲスト
00:08:35ユリゲラーさんです
00:08:371973年8月1日
00:08:41アメリカ人なら誰もが知る
00:08:44大人気番組に出演したユリゲラー
00:08:47ゲラーは超能力
00:08:51すなわち触れることなくスプーンを曲げ
00:08:54隠されたものを投資する
00:08:56神秘的な力の持ち主
00:08:58その力は
00:09:01科学者も説明できないと報じられ
00:09:05視聴者はゲラーが起こす奇跡を期待していた
00:09:09今夜は超能力を見せてもらおうと
00:09:13番組でもいろいろと用意してみました
00:09:16試したいものがあればおっしゃってください
00:09:18うーん
00:09:20そうですね
00:09:21じゃあ投資実験
00:09:23まず手始めは
00:09:2710個のアルミ缶の中から
00:09:301つだけ水が入っているものはどれか
00:09:33手を触れずに当てるという投資実験
00:09:37ところが
00:09:41少し休ませてください
00:09:45いつもの調子が出ない
00:09:49得意のスプーン曲げも
00:09:53ここ見てください
00:09:56少し曲がりました
00:09:57曲がったのはほんの少し
00:10:03今日は名刺会社のあなたと会うのでとても緊張していました
00:10:07調子が良くない日ってありますよね
00:10:10ユリゲラーは20分間の放送中
00:10:14一つも成功せず
00:10:16いつもの超能力を発揮することができなかった
00:10:20実はこれ
00:10:23ゲラーが超能力を使えないようランディが仕組んだのだ
00:10:28以前からランディは
00:10:34超能力はトリックのある手品だと主張していた
00:10:38単純な手品でできることを
00:11:04超能力と主張し
00:11:06人を騙すのは許せない
00:11:08ランディはユリゲラーにこんな忠告を送っていた
00:11:12詐欺師の王子様として偽りのヒーローになるのではなく
00:11:19立派なマジシャンとして正当なショービジネスの道へ進んだ方がいい
00:11:24しかしこれをゲラーは完全に無視し
00:11:28テレビは彼を出し続ける
00:11:31そこでランディは
00:11:32まさにテレビ放送の中で超能力封じに挑んだのだ
00:11:38ランディはゲラーが出演する番組の放送前
00:11:43スタッフに実験で使用する小道具について事前にアドバイス
00:11:49本番中も含めゲラーや彼のアシスタントが小道具に一切触らないように厳重に管理すること
00:11:5930秒もあれば簡単に小細工をすることができるから絶対に触らせないように
00:12:06そして投資実験で使うアルミの容器については
00:12:11裏に滑り止めのゴムを貼るよう指示
00:12:15ユリゲラーはさりげなく机を揺らして
00:12:19アルミ容器の動きから中身が入っている一個を見極めている
00:12:24だから絶対に揺れないようにするんだ
00:12:27番組スタッフはランディの指示を忠実に守り
00:12:33用意した小道具を厳重に管理
00:12:35その結果ユリゲラーはいつもの超能力を見せることができず
00:12:43放送中に失態を見せてしまったのだ
00:12:52ランディがここまでゲラーを攻撃したのは
00:12:56マジシャンとしてのプライドからではないか
00:13:00そう語るのは
00:13:02来てます
00:13:05ミスター・マリックさん
00:13:07実際にユリゲラーのスプーン曲げを目の前で見たこともあるという
00:13:13本当にこんな感じで
00:13:16こんな感じでね
00:13:18こうやって曲げてくれたのか
00:13:19結構固いスプーンを振り上げてましたから
00:13:23でも見てて
00:13:25これは一緒だなと
00:13:28だが当時マジックショップを経営していたマリックさんは
00:13:33一般の人々が超能力が本物だと信じ込む姿を目の当たりにしたという
00:13:40昨日テレビを見た人の声を直接聞くところで手品をやっていたものですから
00:13:47全員急に買わなくなったんですよ
00:13:50手品を
00:13:51本当にねマジックはインチキで
00:13:54超能力が本物という
00:13:56そういうね
00:13:57物の見方
00:13:58とにかくユリゲラーを超えない限り
00:14:02あのマジックという職業がもう完全になくなると思いましたね
00:14:06超能力者が本物ってなったらマジックは全部もうなんか子供だましのような全部仕掛けだというふうに思われてしまいますからランディはテレビ放送でユリゲラーの超能力を封じ完全勝利これで超能力を信じる人も減ると思ったのだが本日のゲストは超能力者ユリゲラーさんです
00:14:35失敗から数日後ゲラーは別の番組に出演そこで司会者がこの間出演した番組での失敗は超能力者ユリゲラーが本物だということを証明しました舞台マジシャンなら毎回成功するはずですからね
00:14:54なんとゲラーの調子が悪かっただけという言い訳を衝撃の好意的解釈
00:15:02その後もランディからの批判をよそに人々はユリゲラーの超能力を信じ続けたのだ
00:15:12当時とても壮大な未知なる現実への扉を開くようなものを信じる人々はその思いがとても強く
00:15:26ユリゲラーのパフォーマンスはまさにその可能性を感じるものでした
00:15:31たとえそれが単純な手品のトリックや注意のそらし方によるものだと言われても
00:15:38超能力があると強く信じる人たちの信念は変えられず彼らは信じたいものを信じ続けます
00:15:46番組で失敗した事実も彼らにとってはかえって真実味を増す効果をもたらしたのです
00:15:55いくら攻撃しても大衆心理をつかみかわしていくギャラーにランディは怒り浸透
00:16:05ユリゲラーのような人間を飛べなければいけない
00:16:12生涯をかけフェイクと徹底的に戦う決意を新たにするのだった
00:16:25曲がれー曲がれー
00:16:29いやー残念私に超能力はないようです
00:16:35でも自分にも超能力があったらいいなーと思う人って結構いませんか
00:16:40だって人に自慢できるし
00:16:42一方ジェームズランディはマジシャンとして
00:16:47ただのマジックを超能力というのは詐欺だと言い切りました
00:16:52さらにユリゲラーのパフォーマンスを世間の目の前で封じ込む完全勝利
00:16:58ところが超能力の嘘を暴いたはずだったのに
00:17:04どういうわけか世間ではユリゲラーは失敗したからこそ
00:17:08本物の超能力者だと言われてしまう
00:17:12暴いたはずのフェイクが本物となってしまう難しさとはどういうことなのでしょうか
00:17:18専門家に聞いてみましょう
00:17:20まず出てきたのはジェームズランディと
00:17:30そしてあの有名なユリゲラーの対決です
00:17:33この時代ってのはどういった時代だったんでしょうか
00:17:37VTRにもありましたように
00:17:40ベトナム戦争が泥沼化して
00:17:43特にこの時代大きいのは東西の冷戦ですよね
00:17:47そういった中で超能力がもしあったとすれば
00:17:51これ軍事的に計り知れない価値があるわけで
00:17:54アメリカ陣営もソビエト陣営もこういったのを活用しようということで
00:17:58真面目にこういう研究も取り組まれていったわけなんです
00:18:02その前にソ連がですね超能力研究でものすごく進んでるという鉄の科学園の向こう側でやってるっていうそういう噂といいますか流れたんですよ
00:18:11当然アメリカとしてもですね遅れるわけにはいかないということで超能力研究軍事合戦みたいなのが起きたといったようなバックがありました
00:18:19でもう今でも知名度高いユリゲラこの時引っ張りだこです
00:18:24これにマジシャンのランディが噛みつきますけれども
00:18:27アメリカのマジシャンっていわゆるエンターテイナーとしてのいわゆる地位が大変に高いんですよね
00:18:33あと職業倫理観みたいなのを持ってるわけなんですよ
00:18:35その職業倫理観みたいなのが見ると超能力みたいな偽の見せ方をしてるということで
00:18:41マジシャンの中としてはですねやっぱりちょっと違うものとして排除しなきゃいけないと
00:18:45そういう意識があったんだと思います
00:18:47見てる人たちが超能力を真に受けてしまうことで起きる問題っていうのは何がありますか
00:18:53一番超能力系の問題はそれで病気が診断できるとか難病が治るとか
00:18:59あえて言いますが効き目がないだけではなくて正当な医療を妨害してしまうんですよ
00:19:05薬を投げ捨ててましたよね
00:19:06あれと同じようなことが私はこの超能力治療に受けてるから大丈夫なんだっていうような形で
00:19:14今でも多くのところで行われます
00:19:17ユリゲラの能力がテレビの収録現場で発揮ができませんでした
00:19:22これでもうランディ勝ったと思いきや
00:19:25マジシャンなら失敗しない
00:19:27失敗したのは本物の超能力者だからだと
00:19:31なんか正反対の結果になってしまいました
00:19:35この場合もう少し正確に言うとですね
00:19:37ユリゲラはね完全に失敗したわけではなくて
00:19:41どうも緊張しすぎてて
00:19:42どうも今日は調子が悪いっていう格好で
00:19:44自分の超能力パフォーマンスを番組の間でね
00:19:47一種の棚上げさせて見せたんですよ
00:19:49失敗じゃなくて一応中断といいますか
00:19:52今回はやらないよという形ですよね
00:19:54そういう意味ではね
00:19:55危機管理がものすごく上手なんですよ
00:19:59どのような結果が出たとしても
00:20:01最初の説を支持するものだ
00:20:03そういう主張のことを
00:20:06反証不能な説といって
00:20:08実は超能力が存在するっていう信念は
00:20:12事実によってあまり揺らがないんですよね
00:20:16信じているからこういうことが
00:20:19事実でなくてはならないっていうように
00:20:21逆転した考え方を取るわけなんです
00:20:24今まさに私たちの身の回りにあることで
00:20:28フェイクニュースだとか陰謀論だとか
00:20:30社会的にいろいろ流れてきますよね
00:20:32これに対してファクトチェックっていうのが行われます
00:20:34それは嘘なんだよ
00:20:36それは間違いなんだよ
00:20:37デマなんだよっていうことをチェックして
00:20:39正したとしても
00:20:40なかなかこのフェイクニュースを信じたり
00:20:43陰謀論を信じている人っていうのは
00:20:44自分の信念を変えることはありませんよね
00:20:47そのファクトチェックが嘘だって言ってきますよね
00:20:49そうなるわけです
00:20:50まさにこの点で超能力の問題は
00:20:53ランディが考えたように否定すれば済むとかっていう
00:20:57勝てば済むとかっていう簡単な問題ではなくて
00:21:01まさにこういった人間の真理っていうことを
00:21:04考えなければならない
00:21:06そういう問題なわけです
00:21:07ランディはなぜ
00:21:16超能力者や
00:21:18霊能力者のトリック暴きを行ったのか
00:21:21アメリカとの国境にほど近い
00:21:26カナダ有数の産業都市トロント
00:21:291928年この地に生まれたランディ
00:21:34ありきたりな学校の雰囲気に馴染めない少年は
00:21:39高校中退してサーカスに入団
00:21:42好きだったマジックの勉強を開始
00:21:45まるで超能力があるかのように見せるメンタルマジックも学んでいた
00:21:53君が選んだカードはこれだね
00:21:56なんでわかったんだ
00:21:58種や仕掛け
00:22:00テクニックを薄ることでみんなを驚かせる
00:22:05そんなマジックの魅力にランディはのめり込んでいく
00:22:09ランディ15歳の頃
00:22:15当時カナダで流行していた霊媒師の集会に参加する
00:22:20その霊媒師は死者と対話することができることで
00:22:25多くの信者を集めていた
00:22:27信者たちは事前に
00:22:31自分が会いたい死者の名前と
00:22:33引きたい内容を書いて封筒に入れ提出
00:22:37霊媒師は封筒を開けることなく
00:22:40その中身を言い当てるのだ
00:22:43スージー
00:22:46スージーという半年前に亡くなられた母親に会いたい人がいるようです
00:22:51その方はフレッド・ブラウン
00:22:55はい、僕です
00:22:57あなたがフレッドですね
00:23:00確かに書かれています
00:23:03ここで初めて霊媒師は封筒を開け
00:23:07カードを確認
00:23:08私には彼女の声が聞こえます
00:23:12スージーは今天国にいて
00:23:14全てが順調だと言っています
00:23:17ありがとうございます
00:23:18他には、他には何と言っているんでしょうか
00:23:22教会に通いなさい
00:23:24献金をするのです
00:23:25と言っています
00:23:27分かりました
00:23:28ありがとうございます
00:23:29終わったカードを脇に
00:23:32そして次のカードを手に取る
00:23:35これを書いたのは
00:23:37クレア・スミス
00:23:39はい、私です
00:23:41あなたがクレアですね
00:23:43これを見ていたランディ少年
00:23:47お前のトリック
00:23:50丸とお見通しだ
00:23:52ちょっと待った
00:23:54あなたが書いたカードは
00:23:57今彼が手にしている封筒には
00:23:59入っていない
00:24:00さっき読み終わったこっちだ
00:24:02これは手品と同じトリックだよ
00:24:04それでは解説しよう
00:24:08レバシュはフレッドの願いを
00:24:11言い当てた後
00:24:12確認の意味で封筒を開けて
00:24:15カードを見た
00:24:16実はここで見たカードは
00:24:20次の信者クレアが書いたもの
00:24:22つまりレバシュは
00:24:24一人分前倒しして
00:24:26カードの内容を記憶し
00:24:28その後まるで封筒の中身を
00:24:31投資したかのように語ったのだ
00:24:34イカ様を暴いた少年ランディ
00:24:38ところが
00:24:40なぜそんなことを言うの?
00:24:43え?
00:24:43祈りの途中だ
00:24:44神聖な集まりを妨害するんじゃない!
00:24:46そうだ!邪魔するな!
00:24:48なんとランディは感謝されるどころか
00:24:52警察に連合され
00:24:54留守所に4時間も拘束されることに
00:24:58霊媒だ超能力だと歌って
00:25:01人々を騙そうとする連中は絶対に許さない
00:25:04全部暴いてやる
00:25:07ランディはその後脱出を得意とする記述し
00:25:13アメイジングランディとして舞台やテレビで活躍
00:25:17やがて自称超能力者たちとの戦いに身を投じるのだった
00:25:251979年
00:25:31そんなランディが危機感を持つ事態が発生する
00:25:36経済界の援助で科学者たちが本格的に超能力を研究するというのだ
00:25:47科学者は手品師がどんなトリックを使うか全く知らない
00:25:55彼らがもし騙されたら超能力が本物だと認められてしまう
00:26:01そこでランディは研究所の所長
00:26:06物理学者のフィリップスに
00:26:08手品師の騙しのテクニックに気をつけるようアドバイスを送った
00:26:13実験の手順を厳格にし
00:26:17超能力者が変更を申し出ても認めないことなど11項目
00:26:23だがフィリップスは全く無視
00:26:27ランディのアドバイスを取り入れようとはしなかった
00:26:31フィリップスの側には
00:26:36科学技実験の通常のルールの信頼みたいなものがまずあると
00:26:40そのルールに定められていないようなことをですね
00:26:44科学者でもない記述師であるランディから求められるというのは
00:26:50これは何て言いますか
00:26:51科学の方法に対する冒涜のように感じられた
00:26:55そういう可能性があるかなというふうに思っています
00:26:58ランディのマジシャン魂に火がついた
00:27:06パフォーマンス名
00:27:09プロジェクトアルファ
00:27:11研究所に偽超能力者を送り込み
00:27:15注意を促せる
00:27:17偽超能力者に負けたのはランディの弟子
00:27:22若き手品師 スティーブ・ショーとマイケル・エドワーズ
00:27:272人は超能力者と称して研究所の被験者に応募
00:27:33まんまと採用された
00:27:36しかし科学者たちの実験は何十種類もあり
00:27:442人は事前に手品の種を仕込むこともできない
00:27:48一体どうやって偽の超能力を見せかけようというのか
00:27:54これは実際のスプーン曲げの実験映像
00:27:59手前には科学者が用意したスプーンが数本
00:28:03それぞれ釣り替え防止のため
00:28:06数字が書かれたタグが結ばれている
00:28:10科学者はこの位置から観察
00:28:14マイケルは女性が持つスプーンを曲げようとしている
00:28:19このような状況でマイケルとスティーブは
00:28:23スプーン曲げ実験を2時間続けた
00:28:26そしてマイケルが試したスプーンを他と比べると
00:28:34見事曲がっている
00:28:36がこれは手品のトリックだ
00:28:40マイケルの相棒スティーブは
00:28:44ポイントは実験の手順を変更させることだと語る
00:28:49私たちはスプーンを一つ手に取り
00:28:53このタグを外しても構いませんか
00:28:56邪魔なんですと聞きます
00:28:57すると科学者はどうぞどうぞいいですよというので
00:29:02私はタグを外しそばに置きます
00:29:05そしてそのスプーンを元に戻す際
00:29:08別のスプーンとタグを付け替えてしまうのです
00:29:12実際の映像では
00:29:15マイケルは確かにすり替え防止のタグを外している
00:29:20ランディがやってはいけないと忠告した
00:29:23実験手順の変更を科学者は認めていたのだ
00:29:28その後マイケルは科学者たちが
00:29:34スティーブの実験に注目している隙をついて
00:29:37別のスプーンを力で曲げ
00:29:40それを実験に使ったスプーンとすり替える
00:29:44こうして実験で大きく曲がったと思わせることに
00:29:49成功したというのだ
00:29:51そしてトリックを仕掛ける隙がない時は
00:29:59今日は調子が悪くて無理だ
00:30:01分かった無理することはない
00:30:04今日はやめてまた頑張ろう
00:30:07調子が悪いと感触を起こした振りで
00:30:12実験も中止させた
00:30:14うまくいかない時は
00:30:17科学者にこれがちょっと嫌だなと言って
00:30:20実験の手順を変えてもらいました
00:30:23彼らは常に私たちに実験をコントロールさせていたのです
00:30:28まさにランディが忠告した通り
00:30:34科学者たちはなぜ
00:30:36本来やってはいけない手順の変更を認めてしまったのか
00:30:41そこには科学者が超能力について
00:30:46特殊な見方をしていることに原因があるという
00:30:50超能力の発言というのは
00:30:53芸術作品を生み出すようなことと似たようなものなんだと
00:30:57ちゃんと心のゆとりがある状態で
00:31:00なければなかなか超能力を発言することができないんだ
00:31:04それは芸術作品を生み出すために
00:31:07ちゃんと心のゆとりが必要なのと
00:31:09同じみたいなことなんだというようなことは
00:31:11よく当時言われていました
00:31:13できる限りこの自称超能力者たちの要望を聞くというのは
00:31:20彼らにとっては合理的な判断に見えたんじゃないかなと思います
00:31:24そんなある日
00:31:27超能力実験に全く関与できなかったランディが
00:31:31突如記者会見を開く
00:31:34なんとそこには実験に参加していた
00:31:38マイケルとスティーブの姿が
00:31:413年もの間
00:31:58研究所で披露した超能力は
00:32:01全て嘘だったと種明かししたのだ
00:32:05マジシャンたちが研究者を騙したと告白
00:32:11翌日の新聞は
00:32:14前代未聞の事件をこぞって報道
00:32:17だが科学界からはひどいやり方だと非難の声が上がる科学者の誤りを暴こうとするマジシャンの試みが倫理的な問題を引き起こす
00:32:35研究者の共同体っていうのは
00:32:39基本的にお互い嘘をつかんない
00:32:41誠実に何をしたかを申告するという前提で運営されてきている
00:32:49基本的にお互いを信頼するという考え方
00:32:51これはある面ではとっても良い
00:32:55微風と言ってもいいことだと思いますけれども
00:32:57そこにつけ込んでやろうというような人が来て
00:33:00騙そうとした場合には
00:33:02大きな落とし穴になることがある研究者が陥りがちな失敗のパターンなのかなと思います
00:33:09ダンディの暴露から2年後研究所は超能力の証明ができぬまま閉鎖されることとなった
00:33:20科学者の立場からすると
00:33:28この人間の未知の能力を発見できるかもしれない
00:33:31という純粋な思いだったと思うんですけれども
00:33:34そこにランディは危機感を抱きますね
00:33:36権威があるところが認められたら
00:33:39イカ様が仮にイカ様だったとしたらば
00:33:42それが権威によって認められてしまう
00:33:45つまりお墨付きを得てしまうというわけですよね
00:33:47そうなると悪意を持った超能力者がいたとしたら
00:33:52だまし放題になってしまう
00:33:54それはおかしいんじゃないなといった人が
00:33:56どんどん排除されていく
00:33:58そんな世の中になるということが
00:34:00予想できたんじゃないかと思います
00:34:01多分ランディの立場からすればですね
00:34:05超能力研究そのものが完全に悪いわけではないと
00:34:10ただしやるんだったらちゃんとした研究をしろということなんですけども
00:34:14あとは研究者の方ですからとにかく超能力を発揮したというデータが欲しいんですよ
00:34:18ずっとやったけど何にも結果出なかったというのは
00:34:20それでも潰されてしまうので
00:34:22そうすると緩くする
00:34:24とにかく出るようにする
00:34:25好きなようにやらせる
00:34:26でもそれって超能力じゃなくて
00:34:28単なるイカ様を助長しているだけだという
00:34:30そういう意識が極めて欠如していたんですね
00:34:32ランディは良かれと思っていろんなことをやりますけれども
00:34:35世間からやりすぎだという批判も浴びたりしています
00:34:38それでも諦めませんランディは
00:34:41この信念はどこから来ていると思いますか
00:34:43ここまで私がやらなきゃならないとは思ってなかったと思うんですね
00:34:48ゲラーを撃破して
00:34:50超能力研究にアドバイスを送ったらちゃんとやってくれると思ってたんです
00:34:54だと思うんですよ
00:34:56ところが世間というのは
00:34:58徹底的にやらないと理解してくれないんじゃないか
00:35:02ちゃんとした方向に進まないんじゃないかというように
00:35:05徹底してやった裏には
00:35:08ひょっとしたらランディの絶望というか
00:35:12落胆もあったんじゃないかと思います
00:35:15やはりここまで来るとですね
00:35:17もう尊徳感情の問題ではないと思うんですよ
00:35:20ここで誰かが止めないとですね
00:35:22世の中だんだんオカルトとか
00:35:23そちらの方に傾斜していってしまうと
00:35:26でもそれができるのはですね
00:35:28それを止めるだけの技術とか知識を持った人間じゃなきゃできないわけですよね
00:35:33あとやりきるだけの能力それから根性がなきゃダメだと
00:35:36本当彼ぐらいしかいなかったんですよね
00:35:39そういう意味ではものすごい孤立感もあれば
00:35:43かつ孤高でもある
00:35:44とにかく自分が負けることはできなくて
00:35:46戦い続けなきゃいけないという
00:35:48まあかなりすごい人間だったですね
00:35:51世の中のため良かれと思ってやったこと
00:36:01これが成功したはずなのになぜかことごとく裏目に出る
00:36:07しかも想定外の大炎上
00:36:11あなたがランディの立場だったら
00:36:17メンタルやられない?
00:36:21魔界の女王たる私でさえ
00:36:23ああもうやってらんない
00:36:25さっさと家に帰って美味しいお酒飲もう
00:36:28ってなるかも
00:36:30でもそうならないのが筋金入りのプロ
00:36:34サイキックハンターのすごいところ
00:36:38ランディが次に暴きにかかるターゲットは
00:36:42テレビを見ている
00:36:46あなた
00:36:47チャネラー
00:36:54それは数万年前の死者の魂や宇宙人など
00:36:59高次元のものと交信する人々のこと
00:37:03彼らは憑依されたように話し
00:37:13人類へのアドバイスや未来予言など
00:37:18高次元の存在からのメッセージを伝えた
00:37:2280年代後半
00:37:32宗教や超能力と並ぶ
00:37:35いわゆるスピリチュアル系に
00:37:37マスコミや大衆が飛びつきブームとなる
00:37:41そんなさなか
00:37:461988年2月14日
00:37:50アメリカで話題のチャネラーが
00:37:53オーストラリアに降り立った
00:37:552000歳の精霊
00:37:59カルロスとチャネリングができるという
00:38:02ホセ・アルバレス
00:38:04最大の見せ場は
00:38:10精霊カルロスが入る瞬間
00:38:13心臓が一瞬止まるという奇跡
00:38:16いくつものテレビ番組に出演
00:38:34カルロス曰く地球上の生命に深く影響を与える偉大な星が
00:38:55一夜早くオーストラリアで目撃される
00:38:59そこでイベントを開きに来たという
00:39:02そして人気トーク番組に出演中
00:39:08スキャンダル事件が発生
00:39:10番組の司会者が
00:39:13チャネリングを疑う発言をした心
00:39:17これにカルロスのマネージャーは激怒
00:39:35なんと司会者に水をかけ
00:39:37帰ってしまった
00:39:39この事件は大きな話題となり
00:39:45カルロスのチャネルリングイベントは大盛況
00:39:48イベントに来た客の多くは
00:39:51テレビでカルロスを知ったという
00:39:54ところがイベントから1週間後の2月28日
00:40:04日曜夜の人気報道番組
00:40:0860ミニッツで衝撃の舞台裏が公表された
00:40:13実は2週間前カルロスがオーストラリアに来た同じ飛行機に
00:40:25どこか見覚えのある姿が
00:40:27カルロスはランディと番組が仕掛けた
00:40:41偽チャネルラー全てがフェイク
00:40:46始まりは番組プロデューサーからの相談
00:40:50オーストラリアでチャネルラー被害が増えている問題について
00:40:55視聴者たちにチャネルラーたちがいかに非科学的で怪しいかを暴いて
00:41:01注意喚起をしたいんですよ
00:41:02何かいい方法はないですかね
00:41:05チャネルリングに根拠はないと分からせるのは難しいが
00:41:10こういう方法はどうだい
00:41:13怪しい偽物で大衆を騙し
00:41:17後からほら騙された
00:41:20だから気をつけてと警告する
00:41:23前代未聞の計画だったのだ
00:41:25ランディは友人をチャネルラーに仕立て
00:41:29大衆の心をつかむ演技を指導
00:41:32脈が止まるパフォーマンスは
00:41:38脇の下にピンポン玉を挟み
00:41:41血管を圧迫し血流を止めるトリック
00:41:44さらに聖霊カルロスの発言は
00:41:51ランディが無線を使って裏から指示していた
00:41:54カルロスがアメリカで大人気だと紹介する
00:42:14偽のPR素材も制作
00:42:16このラジオ局
00:42:24WOOPは実際には存在していない
00:42:28しかしマスコミはろくに調べもせず
00:42:32ランディの仕掛けに引っかかった
00:42:34ちなみに水をかけた怪しいマネージャーも
00:42:40メディアの注目を引くために必要だと
00:42:43ランディが用意したキャラクターだった
00:42:46いかにデッチ上げたチャネルラーであっても
00:42:51メディアが大騒ぎして取り上げると
00:42:54一般大衆は興味を持ってしまう
00:42:57その危うさを訴える計画は大成功
00:43:01ところがメディアとして倫理的に問題がある
00:43:08と非難の声が上がった
00:43:10しかも一番注意喚起をしたかった視聴者たちは
00:43:17ピンクにも面白い企画だと
00:43:20フェイクエンターテイメントとして楽しんでしまった
00:43:24それでもランディは
00:43:28フェイクから世間の目を覚まさせようと
00:43:31新たな戦いに挑戦するのだ
00:43:41新たにランディがターゲットにしたのが
00:43:43メディアそして大衆です
00:43:45だます側を責めるのではなく
00:43:48だまされる側に忠告を与えようという
00:43:50この作戦でした
00:43:51当時じゃなくても
00:43:53今やっても大問題でしょうね
00:43:55しかし一種の激悪といってはなんですけれども
00:43:59ここまでやらないと忠告にはならないだろう
00:44:03というようなことを
00:44:04ランディは考えたのかもしれません
00:44:05これは今の振込詐欺なんかで
00:44:09例えばコンビニの店頭や銀行のATMのところで
00:44:11あなただまされてるんじゃないですかっていうと
00:44:13すごく怒る人がいるんですよね
00:44:15本当にだまされているのに
00:44:16俺はだまされるわけないじゃないかっていうような形で
00:44:19この場合もうカンプなきまでに
00:44:22だまされていることは分かっているわけなんで
00:44:25面白かったねで済ませるしかないっていうのが
00:44:28見る人の一つの神聖であって
00:44:31だけども本当のチャネルリングってきっとあるよねって
00:44:35自分の信念がガードされるっていう
00:44:37そういう出来事だったと思います
00:44:39これねある意味で多分ユリギュラーがやったことの
00:44:43裏返しのパロディーみたいになってると思うんですよ
00:44:46ピーターポポホーみたいにですね
00:44:48俺も無線やってこうやって話するからねと
00:44:50結局ランディが今まで見てきた
00:44:52詐欺師と言いますかね
00:44:54インチキ霊能者とか
00:44:55超能力者みたいなことのやったことを
00:44:57対象とメディアに向けて
00:44:58もう一度全部ひっくり返してやってみせたと
00:45:00でもそれってねやっぱりエンターテイメントなんですよ
00:45:04もし彼がですねこんなことをやらなくて
00:45:07もっと地味にそんなことはやっちゃいけないよ
00:45:09みたいなことをずっと言ってたとして
00:45:10もっと誰も相手もしないし
00:45:13誰も見ないし話題にもならないし
00:45:15だから結局彼としては
00:45:17自分のできることを最大限にやっていく
00:45:20いまだにこうやって語りつかれる
00:45:23そういう意味では成功だったんではないかと思いますけどね
00:45:27その意味で私注目しているのは
00:45:30小中学生の段階
00:45:32義務教育の段階から
00:45:34人はどのように騙されるのか
00:45:36どういう心理が人の行動を左右するのか
00:45:40それを怪異的批判的に客観的に見る
00:45:44クリティカルに考える
00:45:45クリティカルシンキングってのはどういうものなのか
00:45:47っていうことを
00:45:48今全く小中学生の段階でやってない
00:45:52義務教育や高校の段階で
00:45:54しっかりとした考え方を
00:45:56見つけていくってのが
00:45:58一番有効なんじゃないかと
00:45:59私は考えています
00:46:00私なんかはもうこんな話も
00:46:0240年近くやってるんですけども
00:46:04じゃあ好きなのか嫌いなのかといえば
00:46:06ものすごい好きなんですよ
00:46:08こんな超常現象とかオカルトとか
00:46:10超能力みたいな
00:46:11もうドキドキするし面白いし
00:46:12じゃあそれだったら
00:46:14大も新力を行くのかとかね
00:46:15ものすごい献金しちゃうのかと
00:46:16だからそこに行かないですね
00:46:18いわゆる面白くて楽しいものと
00:46:21いうところで踏みとどまるというか
00:46:23それで楽しむっていうようなことで
00:46:25終わるっていうのがね
00:46:26できるようになるのが大事だと
00:46:28これまで超能力やチャネルリングなど
00:46:38様々なフェイクに挑戦し続けた
00:46:40ジェームズランディー
00:46:42なんと68歳から戦い方を変える
00:46:47今度は超能力者たちからの挑戦を受け始めた
00:46:52100万ドル超能力チャレンジだ
00:46:57ランディーの前で超能力を証明できたら
00:47:04100万ドルというガチンコ勝負
00:47:07挑戦者は自分の能力やどのように実証できるか
00:47:13成功率などを申請
00:47:16書類審査
00:47:17予備試験を経て
00:47:19本番イベントに挑む
00:47:21本番ではランディーの支持した条件の下
00:47:26超能力の証明に挑戦
00:47:28もしも成功すれば
00:47:31挑戦者は大金を得るだけでなく
00:47:34ランディーを倒した超能力者として
00:47:38一躍大スターだ
00:47:40こうして全世界を相手に
00:47:47ランディーの絶対に負けられない戦いが始まった
00:47:51そのごく一部を紹介しよう
00:47:55対戦1
00:47:58遠隔闘士
00:48:00挑戦者はアルジェリアの超能力者
00:48:04ブラヒム
00:48:05彼はおよそ1万キロメートル離れたアルジェリアから
00:48:11ラスベガスにある会場を遠隔闘士するという
00:48:16あらかじめ用意された20個の日用品
00:48:25ランディー側はその中から3つをピックアップ
00:48:29会場であるホテルの一室に置く
00:48:35その部屋を挑戦者ブラヒムは遠隔闘士し
00:48:393つのものは何か当てるという
00:48:42そこでランディーは条件も出す
00:48:47部屋の扉は鍵だけでなく
00:48:50厳重に粘りさせた
00:48:52たとえブラヒムの協力者がいても
00:48:56隙間から覗けないようにしたのだ
00:48:58そんな厳しい条件の中
00:49:02ブラヒムが投資したのは
00:49:055番ペーパータオル
00:49:0813番ハンガー
00:49:1022番スナック菓子
00:49:13果たして結果は
00:49:1910番コーヒー皿
00:49:2211番ネクタイ
00:49:2423番ゾウのぬいぐるみ
00:49:263つともハズレでチャレンジ失敗
00:49:30対戦にハンドパワー
00:49:36挑戦者
00:49:36中国人のフェイワンの超能力は
00:49:39自分の右手から発するエネルギー
00:49:42その不思議な力は
00:49:47木や金属
00:49:48段ボールなどで遮られても
00:49:511メートルほど届くという
00:49:53そこでランディが出した条件は
00:49:58一般の人をダミーとして加えること
00:50:02フェイワンとダミーが
00:50:04段ボール越しに被験者にエネルギーを送る
00:50:08フェイワンの時に
00:50:11被験者がエネルギーを感じたら当たり
00:50:149回中8回当たったら
00:50:17フェイワンの勝ちだ
00:50:18そして本番
00:50:22被験者はヘッドホン
00:50:24目隠しで情報を遮断
00:50:26フェイワンとダミー
00:50:28どちらがやっているか
00:50:30観客にもわからない
00:50:33果たして結果は
00:50:372回連続でハズレ
00:50:42よってチャレンジ失敗
00:50:45100万ドル超能力チャレンジは
00:50:4920年続き1000人以上が挑戦した
00:50:53しかし全員ランディに敗北
00:50:56誰も超能力の実在を証明できなかった
00:51:00挑戦者の多くは
00:51:05自分には不思議な力があると
00:51:08純粋に信じている人たち
00:51:11ランディ側は
00:51:12毎回苦労の連続だったという
00:51:15応募者の大半は
00:51:18科学的な実証が何か理解していないことがほとんどで
00:51:22それはどうやって科学的にテストできるのでしょうかと
00:51:27毎回尋ねなければなりませんでした
00:51:29例えば自分の口ひげが
00:51:34幽霊がいる部屋に入ると
00:51:36反応するという応募者がいました
00:51:38それをどうやってテストすると聞くと
00:51:43幽霊を見つけてきてくださいというんです
00:51:46だがランディが本当に潰したかったのは
00:51:52手品を超能力と称して
00:51:55金儲けをする人々
00:51:57ランディは
00:52:00宿敵ユリゲラーや
00:52:01著名な霊能者たちにも参加を呼びかけた
00:52:05しかしこれに対して返事はなく
00:52:09他の大物たちからも挑戦はなかった
00:52:12しかもこの試みは
00:52:17ランディにとってマイナスな面も多かったという
00:52:21おそらく100万ドルチャレンジをやり始めた頃から
00:52:26ランディはいろんな人からの脅迫を
00:52:28多く受けるようになりました
00:52:30挑戦者だけでなく
00:52:32ランディを脅迫する者も引き寄せてしまったのです
00:52:35そのほとんどは匿名の郵便で届きました
00:52:39ランディはフェイクに立ち向かうことを恐れませんでした
00:52:43その結果多くの人々を怒らせたのです
00:52:47多くの困難の中続けられた
00:52:52100万ドル超能力チャレンジだが
00:52:562015年
00:52:58ランディ86歳の時に終了
00:53:01ランディがこの世を去ったのは
00:53:08それからわずか5年後
00:53:102020年
00:53:1292歳の時だった
00:53:15現在
00:53:20偽の超能力者は
00:53:22もはや注目される存在ではないかもしれません
00:53:25しかし一方で
00:53:27偽情報やディープフェイクなどが
00:53:30至る所に広がり
00:53:31何が本物で何がそうでないか
00:53:34見分けることはますます困難になっています
00:53:37なので
00:53:39常に警戒心を持ち続けることが大切です
00:53:42あなたが感情を揺さぶられた時には
00:53:46特に注意を払うべきです
00:53:48なぜなら
00:53:49様々な偽情報や
00:53:51陰謀論を広めようとする人たちは
00:53:53人々の感情を揺さぶり
00:53:56その隙につけ込んでくるからです
00:53:58心の中で驚きや感動が湧き上がってくるのに気づいたら
00:54:04すぐに立ち止まるべきです
00:54:06それがランディが今あなたに教えられる
00:54:09基本的なアドバイスです
00:54:11ランディの100万ドルチャレンジ
00:54:18これ仮にランディが超能力者のトリックを見抜けなかった
00:54:23その場合はランディが超能力を裏付けたことになっちゃうじゃないですか
00:54:28一番のリスクはまさに今おっしゃったように
00:54:31もし負けたら
00:54:35あのランディが認めた超能力ということになってしまう
00:54:39自分がビッグネームになってしまったということが
00:54:41今度は自分に降りかかってきてしまうわけなんですよね
00:54:44逆に言うとたくさん出てきた超能力者
00:54:49こっちの側は負けても何にも失うものがないということですよね
00:54:53うまくいった時のことを考えれば
00:54:55これはチャレンジの価値があるわけなんですよ
00:54:59そういった点でそれでも最後までやったというのは
00:55:01意地も感じましたね
00:55:03今の時代もですね
00:55:05こういった超能力霊能力を名乗って
00:55:09世の中に出てくる人たちはい続けています
00:55:13そしてそれにだまされる人も今もたくさんいます
00:55:17このランディが生涯かけて戦ってきた意味っていうものは
00:55:22結局なんかあまり効果がないんじゃないかというふうに
00:55:26思っている方もおられると思うんですけれども
00:55:29例えばだけど病気を例えば例にお話しするとですね
00:55:32どんな名医が出てきても
00:55:34世界中から病気なくすことなんかできないわけですよ
00:55:37今日患者が来たらそれはちゃんと治さなきゃいけない
00:55:40でも明日また患者が来るわけです同じように
00:55:43それで患者減らさないんだったら
00:55:44医者なんかやってたって無駄じゃん
00:55:46もしそんなこと言ったらですね
00:55:48世界中も病人であふれちゃうわけですよね
00:55:50それじゃあいわゆるランディがやってきたことって
00:55:52多分見えないとこでいろんな人の被害とかですね
00:55:56そういうのを減らすことができたと思うんです
00:55:58科学者に言わせるとこういった超能力だとか
00:56:01あまり偽科学とかっていうのは
00:56:03畑に生えてくるちょっとした雑草みたいなものであると
00:56:07気をつけて見ていて
00:56:09出てきたら摘み取ってやれば
00:56:11大きな被害はもたらさないけれども
00:56:14見て見ぬふりをして放っておくと
00:56:16あっという間に畑が覆われてしまう
00:56:19だから我慢強く粘り強くそういうのには対処しなきゃならないし
00:56:24そういった意味で終わりのない戦いをランディはやりました
00:56:29それを我々というか若い人たちにぜひ引き継いでいってもらいたいと
00:56:34私は思っております
00:56:35100万ドルチャレンジも今例えばですね
00:56:38世界中で今ずっとやられてるんですよ
00:56:40アメリカで終わっても
00:56:42インドオーストラリアイタリアベルギーイギリスドイツとか
00:56:45私が知ってるんだけど
00:56:46世界各国でほぼ同じようなことをずっと引き継いでやられてですね
00:56:49彼の掲げたいわゆる統治といいますか
00:56:51火はですね
00:56:52やっぱりちゃんと世界中で燃え続けていると
00:56:55そういうふうに思いますね
00:56:56今の世界の現状と比較して
00:56:59日本ではその会議主義というか
00:57:02物事を批判的に見る目っていうのは
00:57:04他国と比べて養われているものだと見てますか
00:57:07それとも弱いと見てますか
00:57:08会議主義ってね
00:57:12日本はねすごく嫌われるんですよ
00:57:14会議主義って簡単に言うと
00:57:15人の言うことを単純に信じないってことで
00:57:17そういうやつって
00:57:18日本人から見るとすごく嫌なやつなんです
00:57:21俺のことを信じないのかと
00:57:22会社の上司みたいな下の人間のですね
00:57:25言うこと聞かねえのかみたいな
00:57:26日本の場合は和をもって
00:57:28尊しとなすというものすごい大原則があるんで
00:57:31それを揺らがすようなやつは
00:57:33正しいことを言ったって
00:57:35そんなやつは日本の社会としては
00:57:37ダメなんだと社会人としてはダメなんだと
00:57:39そういうところが結構ある国民性なんだと思いますよ
00:57:42その分平和でもあるんですけど
00:57:44この批判ってやっぱり悪いイメージありますよね
00:57:47何かを否定する
00:57:49足を引っ張る
00:57:50ケチをつけるっていう感じ
00:57:52クリティカルってそういう意味もありますけれども
00:57:55本来だったらば
00:57:56上辺に騙されず本質を見抜く
00:57:59自分の感情や偏った見方に対して批判的であるっていう意味で
00:58:05吟味的思考といった方がいいかもしれません
00:58:08そういったものがしっかりと
00:58:11教育も訓練もされていない
00:58:15それだけ水上さんがおっしゃった通り日本は
00:58:18そういうのがあんまりやらなくてもよかったっていう意味では
00:58:20幸せではあったわけですよね
00:58:23これからの時代
00:58:24そうは行かなくなるぞっていうのが
00:58:25そういうのが
00:58:26ランディは示してくれたんじゃないかと思います
00:58:29そういうのがあんまりやらなくてもよかったので
00:58:32そういうのがあんまりやらなくてもよかったり日本は
00:58:33んでもらなくてもよかったり日本は
00:58:37そういうのがあんまりやらなくてもよかったり日本は
00:58:45It's the end of the day, it's the end of the day, it's the end of the day.
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