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00:00The main character is the golden camel and the female female female character.
00:10The female female character is powerful, and the female character is highly powerful.
00:15The character is the female character.
00:21The female character is so high.
00:25実は肩の関節を外し、合鍵作りが得意など、原初から何度も逃亡した脱獄王。
00:37この凄みと愛嬌の男には実在のモデルがいた。
00:42一体何者だ?
00:55あなたはまだ知らない。 この世に隠された恐るべき謎。
01:01さあ、今宵も参りましょう。 危険な驚きの世界、ダークサイドへ。
01:12昭和の脱獄王と呼ばれた男、白鳥義へ。
01:18各種の刑務所から脱獄に成功すること、なんと4回。
01:24そこから浮かぶのは、人間の常識を破る体力と執念の戦い。
01:31真っ平な3メートルの壁をよじ登り、関節を外して穴を抜ける。
01:38それって本当にできるのか?
01:43合鍵作りのプロの技術に、頑丈な手錠を道具なしで壊す執念。
01:50人の情けには、とことん弱い。
01:55豪豪500キロ。
01:57命がけで会いに行った、心の支えの恩人とは。
02:01善も悪も、周りの人次第。
02:04闇の力と、人のぬくもりの狭間を生きた脱獄王。
02:10痛気な生涯を追う。
02:12これから1時間、闇の世界に光を当て、あなたと共に謎を解き明かしていきます。
02:21殺人鬼。爆弾魔。通り魔。
02:28盗賊。
02:30殺人鬼。爆弾魔。通り魔。盗賊。
02:37犯罪者には、鬼とか魔とか、怖そうな文字が付き物。
02:44でも、今夜紹介するのは、脱獄王。
02:46王様よ。王様よ。
02:47王様よ。
02:48王様よ。
02:49殺人鬼。
02:50爆弾魔。
02:51通り魔。
02:52盗賊。
02:53犯罪者には、鬼とか魔とか、怖そうな文字が付き物。
02:58でも、今夜紹介するのは、脱獄王。
03:05王様よ。王様。
03:08格が違う。
03:10今から140年ほど前の明治10年代。
03:17日本各地の監獄から脱獄する人は、1年間になんと1400人以上。
03:25だけどその後、フランスやドイツを参考に、近代的刑務所が誕生。
03:34堅牢な壁や扉に囲まれた独房。
03:38武装した屈強な監視たち。
03:41こうして40年ほど経った大正10年には、脱獄者は1年間にわずか9人。
03:50そんな厳しいところから4回も脱獄したのが、昭和の脱獄王、白鳥義恵。
03:59一体、どんな王様ぶりを見せてくれるのかしら。
04:05今から90年前、昭和10年8月、森岡市で逮捕された連続窃盗犯がちょっとした話題になった。
04:20青森の土蔵破り、堀岡所で謙虚。
04:29男は青森や岩手でお金持ちの家に忍び込み、窃盗や土蔵破りを繰り返し、金目のものなら何でも盗む常習犯。
04:44青森出身、白鳥義恵。28歳。身長163センチだが、体は頑強で力自慢。
04:57白鳥義恵は後に自分の経歴をノンフィクション作家の取材で答えている。
05:06白鳥義恵は10代後半の時、その体力を生かして、北の海の過酷な労働現場、カニ高専で一儲け。
05:17それを元でに、あれこれ商売に手を出した。
05:22ところが商売は失敗続き、やがて博打にのめり込んでしまった。
05:35そんな中、悪い友人から誘惑の間の手が。
05:41お前、商売で外を歩いてるから。
05:44金がどっさりある家とか、わかるだろ。
05:48ええいやどうしようかな。
05:55性格がぎりがたい白鳥まんまと誘いにのって土蔵破りを繰り返すように。
06:07仲間に誘われたとはいえ断りきれなかったのは俺の気持ちがフニャフニャしていたからなんだよ。
06:17そんなある日盗みをしたあと追いかけてきた男を二本堂で切ってしまった。
06:34あの一件は今でも仏さんにすまないと思っている。
06:41このつもりはなかったんだ。
06:43その後、逮捕された白鳥は青森刑務所の中の拘置所に拘留され、裁判が始まるのを待つことになった。
06:56実はこの拘置所、扱いが非常に厳しいところ。
07:05独房に入れられ、常に正座。
07:10他の人との会話も一切禁止。
07:19裁判はいつまでたっても始まらず、こんな状態が10ヶ月も続いた。
07:31しかも何人かいる監視の中には。
07:36人を殺してまだ生きてるのか?殺人鬼め!
07:42と、白鳥を目の敵のように扱う者も。
07:49ここで白鳥の心に火がついた。
07:53俺をいじめた監視を懲らしめてやる!
07:59この監視が担当のタイミングで脱獄すると決意したのだ。
08:08ある夜。
08:12白鳥の独房の扉。
08:18食器口から。
08:21手を伸ばし鍵穴へ。
08:24一体何を。
08:30戻した指先には。
08:34鍵穴の形がくっきりと。
08:40当時の錠前は、鍵穴がさまざまな形をしている。
08:48そのため、鍵もそれに合った形でないと差し込めない。
08:53そう、白鳥、初めての脱獄で使うのは。
09:02相鍵を使った。
09:06錠前破り。
09:15錠前破り。
09:19間違いない。
09:29あいつだ。
09:31何人もいる監視たち。
09:34その足音の違いを、なんと白鳥は記憶。
09:39この後の担当が、あの憎たらしい監視だと確認した。
09:46しかも、あの監視は交代時間にトイレに行くため、15分の空白が生まれるのも把握していた。
09:56ここで問い出したのは、針金で作った合鍵。
10:02以前、工事所内で偶然見つけたものを、鍵穴の形に合わせて細工していた。
10:14食器口から手を伸ばし。
10:20開いた。
10:24いや、ちょっと待った。
10:27白鳥は、鍵穴の形を指でコピーしただけでしょ。
10:33錠前の中身の構造まで分かってないのに、なんで合鍵を作れるのさ。
10:39うん、なるほど。ごもっとも。
10:42それでは、昔の建築の構造について、詳しい専門家に聞いてみよう。
10:51その鍵の形を知る上では、見えてなくてもですね。
10:54指で、こんな形っていうのは、だいたい入るたびに、開け閉めを、仕方を見てってですね。
11:03鍵がどんな形してるっていうのを、監視の方がですね。
11:06開けるときに、形だとかも記憶して、さらには自分の指でですね。
11:12しかも、当時の錠前は、構造がシンプルなものが多かったという。
11:19ここに軸があって、それをこう、回転させると、このくさび状になったところがですね。
11:27こう、縮まってくる。回転することですね。
11:31そうすると、縮まってたところで、ここで広がってたことで、ロックされてるわけですけども、縮まって、すっと抜けるっていう風な形になる。
11:43鍵を回転することで、バネを閉じ、ロックを解除するという仕組み。
11:50こうした簡単な構造の錠前であれば、土蔵破りに慣れたものなら、
12:03合鍵作りは難しくなかったようだ。
12:07広がったのを縮めると。
12:11独房から抜け出た白鳥。
12:20その先の鍵がかかった扉も、同じ合鍵で開けてしまい、
12:2620キロほど離れた山の中に逃げ込んだ。
12:34第1の脱獄、成功。
12:41ところが。
12:43わずか3日後の6月21日。
12:49白鳥逮捕。
12:53山の中で、キノミや山菜を取り食べていたら、
13:01なんと、お腹を壊してしまった。
13:08食べ物を求め、山を降りたところで、警察に見つかったのだ。
13:16教え!
13:17と、刑事に怒鳴られるや。
13:21あっ。
13:23なんと、悪いことをしました。
13:26申し訳ありません。
13:28かなり素直。
13:33しかし実は、この3日間、青森の街中では、
13:38強盗殺人の主犯、白鳥義へ脱獄。
13:43まるで紫外線。
13:45警鐘は鳴り、サイレンは轟き。
13:48全死は緊張そのもの。
13:51青森警察署に連行される時も、
13:58白鳥を一目見ようと、数千人の群衆が、
14:03取り囲む大騒ぎに。
14:06最初は軽い気持ちの脱獄しかし白鳥は警戒すべき凶悪犯として名を上げてしまったのだ。
14:18黒栗さんが王様として格が違うなんて言ってたわりに何かあっけない感じだった最初の脱獄。それに白鳥自身もせっかく脱獄したのに山の中でおなかを壊して3日で逮捕されるというどこかとぼけたような不思議な人柄を感じます。一体白鳥とはどんな人物だったのか。
14:46今日はスタジオに実際に白鳥本人に会って貴重な話を聞いた方もお呼びしています早速お話を伺ってみましょう今回はテーマが白鳥です最長さんこの白鳥どういった点にまず興味を持たれたんですか?
15:10日本にも4回もその脱獄を貫通したというパーフェクトリーそんな人間が果たしているのかなという最終的には本人に直接会って取材をしたいととにかく1年以上かけましたな。
15:25実際その1977年には白鳥本人にも会えたそうですねはいどういう印象でしたか?
15:32高校やといいますかね。ごく普通のおじいさんという感じだったですね。明治生まれの男。
15:41寡黙な方でしょうね。
15:43寡黙ですか。そして石塚さんはその法律の専門家としてなぜこの白鳥に興味を持ったんでしょうか?
15:49日本の行刑というか刑罰の執行ですよね。ちょうどあの昭和に時代が変わった頃が一番の一つのポイントで教育。
15:59中に入っている人たちを前任にして再犯をしないようにしようという考え方が強くなってくる中で白鳥という人は登場してそこから逃げようとした人だということですね。
16:13こういうような人がいるおかげで実は国の側も考えるので刑事施設の発展というのはあるわけです。
16:20土蔵破りで逃げている最中に追いかけてきた人を殺してしまった。で青森刑務所の拘置所に入ります。で拘置所っていうのはこうまだ裁判で刑が確定していない人をまあ止め置く場所ですよね。
16:35はい。未決の施設なので裁判を待ってる間のところ。
16:39要するに逃げないようにするために部屋の中で動かないでずっと正座をしてろっていうわけです。それで監視がうるさいことばっかり言うと。だからそれほど白鳥味方っていうのは監視がねこいつはとんでもない奴だと。徹底的に要するにこの厳しさをねたたき込んでやろうというそういう風情があったと思いますよね。
17:01戦後でもその習慣って残っていて初任で監視さんになると一番最初に朝受刑者との人たちが並ぶと端から殴れと先般に言われるんだそうです。何にもしてないのに殴れ。で緩く殴ると弱いと言われる。で強く殴る。この人には抵抗できないんだってことを見せるために強く当たったんだと思います。
17:26彼が何度も言ってたのは逃げて兵の内側で捕まったら俺の負け。兵の外側に出たら俺の勝ちっていうことを常に言ってましたね。
17:38意外にあっさり針金で鍵を作って脱獄できました。
17:43最初ね考えてみるとあまりにも簡単にねあのなんていうか鍵が開いちゃって出ちゃってね捕まったでしょ飽きちゃったんじゃないんですかもうね腹も痛くなったしねお腹も減ってきてるといやじゃあもうこれだけ捕まってもね別にいいんじゃないかとか言うね。
18:02彼は出てきて捕まったっていうところが俺が出てきてやったって思いがだからその成功体験が彼のこれからの完璧な脱獄に向けての一つ一つのグレードアップがあるんじゃないかなと思いますけどね。
18:27白鳥最初の脱獄の翌年昭和12年日中戦争が勃発。
18:40戦いは長引き日本が泥沼に苦しみ始めた時代。
18:47青森での脱獄から4年無期懲役の判決を受けた白鳥は東京小菅刑務所へ身柄を移される。
19:06ここが近代刑務所になったのは昭和4年。
19:13中央には約27メートルの塔がそびえ、構内の隅々まで監視。脱走車など許さない。
19:26更に最新式の錠前は複雑な構造で簡単に合鍵など作れない。
19:36脱走車を出さない厳しい体制の一方で。
19:43白鳥、寒くはないか。
19:47青森の刑務所と比べれば楽です。
19:51監視庁の小林良造が常に人道的に接してくれたことで、白鳥は脱獄のことなど全く考えなくなっていた。
20:05そこには当時の刑務所の近代化を目指す方針が反映されていた。
20:12ここで私から近代日本の刑務所の変化について教えてやるからよく聞け。
20:23明治時代前半、犯罪者を収容する場所は囚事館と呼ばれ、囚人を強制労働などで区役を与える場所として存在した。
20:35だがこのやり方だと脱走車が続出する上、人道的にも問題あり、ということで。
20:44大正11年に改められた新たな制度の2本柱が、公金確保と評価改正。
20:54すなわち、絶対に逃がさない厳しさと、社会復帰できるよう指導する人道的な対応。
21:03その両方が求められていたんだ。わかったか?
21:07すっかり小菅刑務所に馴染んだ白鳥。
21:13ところが、
21:28白鳥は東京小菅刑務所から500キロ離れた秋田刑務所に移送される。
21:38これは白鳥にとって、悪夢への転落となった。
21:43秋田刑務所。
21:46あそこは、最初から俺を不領臭の扱いにしたんだ。
21:50それも、人間以下の扱いだった。
21:53特別に警戒された白鳥の毒棒は、鎮静棒。
22:02刑務所の規則を守らない囚人を閉じ込めるための懲罰棒だ。
22:08広さ2.5メートル四方。
22:12壁は頑丈なコンクリートの上に、銅の板が張られている。
22:17このため、穴など開けることはできない。
22:21高さ3メートル以上の天井には、小さな天窓。
22:27とても手の届かぬ高さの上。
22:30いつも薄暗く、圧迫感で精神が参ってしまう。
22:37さらに。
22:39冬の寒さでも、床の上には、薄べりが1枚敷いてあるだけ。
22:45コンクリの引き込みで寒くて、とてもじーっとはしていられなかった。
22:51一冬越して、これでは身が持たないと実感した白鳥は、
22:59二度目の雑獄を決意。
23:02それは驚くべき方法だった。
23:146月14日朝。
23:18脱獄だ!脱獄!
23:21朝。
23:23監視たちが気づいた時には、鎮静棒の中はもぬけの殻。
23:29そして。
23:34天窓のガラスが。
23:37割れていた。
23:38この時の手口、白鳥曰く。
23:47壁と壁が直角に交わる角に。
23:51両手、両足を踏ん張って。
23:53体を壁に押し付けるようにして。
23:56一刻息を詰めて指先に力を入れて登ると。
24:00成功した!
24:01成功した!
24:04そんなこと、本当にできるのか。
24:09そこで検証。
24:11実際に白鳥と年齢大抵が近い。
24:18世界的スポーツクライミング選手、井口雅宏さんに協力してもらった。
24:25まずは、井口さん自身の得意なやり方で挑戦してもらった。
24:32果たして。
24:33おや?コンクリの表面に小さな穴を見つけた井口さん。
24:44なんと、一気に登ってしまった。
24:48しかし、白鳥の場合は、穴などない2つの壁を体を押し付けるようにして登ったという。
25:02手足を突っ張って壁に張り付くことはできても、そこから上へ動けない。
25:19問題があるんですか?
25:21このまま登ろうとすると、どうしても体を浮かすだけの摩擦が出てこない。
25:26手足を突っ張るための摩擦が足りず、滑り落ちてしまうのだ。
25:33脱獄した人は、なんかすごい身体能力をお持ちなんだろうなっていうふうに感じました。
25:41胴体に近い肩とか股関節とか、そういうところの自在さとか柔軟性みたいなのも、すごいなんか人並み以上のものを要求されますし。
25:53最大のポイントは壁に対して手足の摩擦をどう高めるのか。岐阜の専門家渡辺秀明教授に話を聞いた。
26:10人間は逃げるとき、戦うとき、そういうときに交換神経が有意になりますと、汗をたくさんかくことが分かっています。
26:24多量に汗をかくことで、それがグリップになって銅板をよじ登っていった、その可能性が高いのではないかと考えています。
26:34例えばですけれども格闘技などで相手がシューズ履いてるのに素足の選手をよく見かけるんですがそれも汗をうまく利用している方法なんではないかと思います。とはいえ実際に白鳥がどう登ったのかその原理は謎のまま。
26:58とにもかくにも天窓付近まで登ってみたところ。
27:05天窓には木の窓枠があり、とても壊せそうにない。
27:11そこで、偶然見つけたブリキヘンと釘を使い、ブリキヘンの中央に釘で穴を開け。
27:23その穴を中心に半分に曲げる。
27:30すると、小さなギザギザがついた即席のノコギリの出来上がり。
27:38この簡易ノコギリを手に、艦首の月をついて毎日10分、3ヶ月、根気強く木の枠を切り続けたのだ。
27:53そして、ようやく木枠を外すや。
28:00天窓のガラスを頭突きで破り、独房脱出。
28:08行方をくらませた。
28:151回目のノンデリ脱獄とは大違い。
28:20身体能力と創意工夫、忍耐強さなど、持てる全ての才能を生かした脱獄だ。
28:27ところが、
28:42姿を消して3ヶ月、白鳥は誰も予想しない場所に現れる。
28:49白鳥?
28:58小林さん、お久しぶりです。
29:02なんと白鳥が来たのは、東京小杉刑務所の近く。
29:08かつてお世話になった小林監視庁の家だった。
29:14白鳥は秋田から線路沿いにテクテク歩き、3ヶ月かけて東京へ。
29:24熱いお茶と蒸し芋を出す小林に、白鳥は秋田刑務所のひどい扱いについて訴え始めた。
29:35秋田の時は、刑務所のひどい扱いと、役人の横暴な態度に腹を立てて、そこで小菅時代に面倒を見てくれた主任さんに会えば、俺の話を聞いてくれると考え、脱獄したんだ。
29:52そして、全部話し終えると、胸がスーッとした。
29:59明け方近く、白鳥は小林監視庁に付き添われて、小菅警察署に出頭。
30:09あれほど苦労して脱獄したのに、なんとも不思議な男である。
30:24白鳥2回目の脱獄。今度は秋田刑務所です。
30:27興味深いのが、その秋田に行く前、東京の小菅刑務所にいました。
30:31ここにいた間の1年6ヶ月の間は、脱獄を彼はしていません。
30:37これ、小菅と秋田では、監視の対応も違ったようですね。
30:43それはやっぱり、当時の中で小菅はモデル施設で、改革的な人たちが、まあ、進歩派と呼ばれる人たちが、全体の運営を進めている。
30:54秋田はやっぱり、地方の従来のやり方をしている。
30:58で、この間の処遇差っていうのは、かなりあったと思います。
31:02その鎮静棒がかなり過酷で、ね、閉じ込めて。
31:07真っ暗なところにいると、どうも1週間もいたら、なんか、心の中も非常に大きなストレスの中で、
31:13昔の言葉だけど、発狂するって言われてて。
31:163、4時間でなりそうですもん。
31:18そうです、真っ暗でね。
31:19これ、昔は拷問の方法で使われてます。
31:22この鎮静棒が銅板張られてて、高さ3メートルですよ。
31:25で、上の天窓に目をつけて、どう考えたって逃げられる場所じゃないのに、彼はやり遂げました。
31:33あれがその両手のひらがね独特というかタッとね水盤みたいについちゃうんだそうですよ。と同時に彼はちゃんと巡回時間の干渉をね測ってるわけですよ。間隔10分なら15分ならメモをするわけじゃないわけですよね。そうですよね。
31:55そんな鎮静棒をせっかく脱獄できたのに、向かった先は徒歩500キロの道のりを歩いて東京の小菅ですよ。小林監視庁のところに行きました。
32:10秋田刑務所の実情を訴えたかったってことが一つ。それと、長い間、若い頃から刑務所に入ってる人って、刑務所の生活が自分にとっては一番近しいものだから、小菅刑務所って距離は遠いけど、白鳥の中の社会関係の中ではかなり近いところ。隣にあったみたいなところかもしれませんよ。
32:17それから一つね、いいことというか、白鳥がまあ、悪者刑務所の要するに、ひどい扱い、実情をですね、訴えたと。
32:24その結果、本省の命令で、例の鎮静本が廃止になってるんですね。
32:31これは一つの白鳥の功績というかね、白鳥が逃げたときのね、目的を達したことだと思いますね。
32:38青森、秋田と、白鳥が逃げたときの理由、目的を達したことだと思いますね。
32:59それはそうですね。
33:06青森、秋田と、二度の脱獄に成功した白鳥。
33:11いよいよ、脱獄の王様らしくなってきたところで、次の舞台は、北海道。
33:20まずは、第三の舞台、あばしり刑務所。
33:25かつては、日本で最も厳重な刑務所と言われ、冬には、気温マイナス29度を記録したこともある、極寒の地。
33:36そこで白鳥は、脱獄しただけでなく、山の中に潜み、なんと、冬を2回も超えたサバイバル生活とは。
33:46そして、第四の舞台、札幌刑務所。
33:51ここでは、今までの白鳥の脱獄テクニックを全て封じられるという、まさに最後の戦いにふさわしい、超難関。
34:02それでも諦めず、活路を見出した、命がけの大脱獄とは。
34:08昭和の脱獄王、白鳥義偉。
34:14王の太田の凄技の数々。
34:17その目に焼き付けよ。
34:19昭和18年10月、太平洋戦争が始まって2年。
34:29戦局は悪化し、学生まで本格的に戦場に送り始めた頃。
34:35シナトリが収監されていたのは、日本最北、浜尻刑務所。
34:45ここは、凶悪犯、重罪犯、政治犯が多く収容されていたため、脱獄を防ぐ厳重な造りになっていた。
35:00内部を監視する穴は、鉄星がはめられていて、手を出すのが精一杯。
35:10さらに、独房の中でも手錠をかけられた。
35:18これではさすやの白鳥でも、身動きが取れない。
35:24網走の時は俺も死ぬと思った冬は想像を絶する寒さで体はしびれて感覚なんかなかった食い物にしたっておかずはたくあんとなっぱが2、3枚浮いたみそ汁の色をした塩汁だけで魚なんか目指しみたいに小さいのが2匹10日に一度出るか出られない。
35:52こうした扱いのひどさに白鳥の怒りが爆発するのだが。
35:59こうした扱いのひどさに白鳥の怒りが爆発するのだが。
36:06ん?
36:11特防の前に手錠が。
36:20白鳥は脱獄ではなく、手錠を壊し、抗議行動に出たのだ。
36:26俺は監視に手錠を外してくれるように頼んだんだ。
36:36でも監視は、外したければ自分で外してみると俺を挑発するんで。
36:41こっちもカーッと頭に血が昇って。
36:44小アンブを両脇に押し付けて。
36:48胸の上で手錠を交差させて。
36:51鉄管をねじ切ったんだ。
36:53なんという怪力。
36:56しかも白鳥は、この手錠を壊しを3度も繰り返した。
37:07ところが、監視側は話を一切聞かず、特製の手錠を使用した。
37:18鍵の部分をナットできつく締め、専用の工具がなければ外せないようにしたのだ。
37:27さらに足にも錠をはめるという念の異例を。
37:33床に転がり、身動き取れない白鳥。
37:39もや脱獄どころか、生き延びることすら難しい。
37:44冬を越え、そして春。
37:51白鳥は、生きていた。
37:58床に転がったまま、口元だけはしきりに動いている。
38:05手錠に噛み付いている。
38:07きつく締められたナットに刃を当て、回して緩めようというのだ。
38:15すでに刃は2本折れていた。
38:20それでも刃に力を込める。
38:24そして、ついに…
38:262つのナットが回り、手錠は外れた。
38:35さらに足錠も外した。
38:40白鳥が動いた。
38:46特別製の扉、視察用の穴の鉄格子に手を伸ばすと。
38:56なんと、外した。
39:01白鳥は、絶望的な独貌で不可能を可能にする武器を見つけていた。
39:11食事に出される、具がない味噌汁。
39:15あの、恨みの塩汁を口に含むと。
39:26鉄格子の付け根に吹く。
39:29毎日、毎日。
39:32鉄枠と木を腐らせ、脆くしていたのだ。
39:36これで頭ぐらいは出せるようになったが。
39:44えっ?
39:49出る時は両肩の骨を外しておいて視察口に頭を突っ込み足で棒扉を蹴るようにして体を競り上げて車房の廊下に肩から落ちたんだ。
40:11両方の肩の関節を外す。
40:16実際はどうなるのか。
40:19こちらは、理学療法士の田村雅樹さん。
40:24なんと、両方の肩を外せるというのだが。
40:28では、外していただけますでしょうか。
40:31はい、今、外れました。
40:35えっ、あまりにあっさり。
40:37肩甲骨から上腕骨が外れた状態になることで、確かに3センチほど肩幅が狭くなっている。
40:50一般的に肩が外れるというのは、膝をきっかけに脱臼してしまうというパターンと、
40:56もう一つは、生まれつき関節が柔らかくて外せてしまう。
41:022種類に分かれます。
41:03おそらく、白鳥がもともと先天性に生まれ持った関節の柔らかさを生かして、脱臼させて脱獄したんじゃないかなと。
41:13独房を抜けてた白鳥は廊下の壁を登り、天魔堂を突き破り、3度目の脱獄に成功。
41:28塀の外に出ると、白鳥は山へと逃げ込んだ。
41:36最初の脱獄では、おなかを壊し、3日で下山した白鳥だったが、同じ失敗はしない。
41:45まず、廃坑跡の穴を見つけ、
41:51雑木やツタを集め、入り口を覆い隠し、拠点に定める。
41:56そして、人里からは、麦や雑穀、野菜を盗み。
42:08川では、ヒグマが岩をどかして、魚やカニを捕るのを真似てみた。
42:15こうした食べ物、結んできた火種を元に調理、温かさも確保した。
42:25やがて、日本が戦争に負けたことも知らぬまま。
42:37山に籠ること2年近く。
42:40昭和21年6月。
42:48山を降りてきたところで、農家の男と争いになり、
42:562度目の殺人。
43:01警官に逮捕されてしまう。
43:06裁判の結果、白鳥義絵、遂に死刑判決を受けてしまったのだ。
43:183度目の脱獄は、あのアバシリ刑務所です。
43:30刑務所内の質としては、どういった特徴があるのか。
43:32アバシリはいいですよ。刑務所としては最新です。
43:35刑務所建築っていうのは、最も合理的な、パノプティコンってベンサムが考えたシステムってあるんですが、それになぞられて作られた建築ですので、技術の推移を集めた、その当時における最も進んだ建築を使っています。
43:49このアバシリ刑務所に入れられた白鳥独房では手錠をわざわざちぎって見せつけるという手錠ですよ。
44:01引きちぎれるものなんですか?実際お会いして白鳥にそんな力ありそうに見えましたか?裸になって見ててくれましたよ。
44:10全部脱いなんですか?
44:11上半身を。そうしたらね、両腕が肩から松の根っこのような筋肉質なんですよ。それを見てね、驚いちゃったらしい。腕つぼだけ一回やったもの凝りましたよ。
44:27強かったですか?
44:28すごい。笑っちゃいましたよ。ダメ?いいの?それでって言うからね。
44:32両腕でクリア。全然ダメなんですよ。ビクトップしなかったです。
44:36小さい頃から農業手伝わされたりとか、カニコンセンで労働したりとかしてたから、やっぱり日常生活の中で筋肉を強くしていくって力を持ってたんじゃないですかね。
44:49特別に作られた手錠のナットを1年間噛み続けます。その間に2本歯が折れてもやめません。
44:56歯が折れてもっていうけど、歯が折れた程度の問題じゃないですよね。おそらくあちこち血だらけになってるんだけど、それをわからないようにしてやるっていう第一段階の計画っていうのはあったんじゃないですかね。
45:08じゃあ歯が折れたのも気づかれなかったんですね。飲んだんじゃない?歯を。歯を。なくなったのが分かっちゃうじゃないですか。だからそういう検査をするのが嫌だったんじゃない?看守さんが。普通だったらあの失望して工場に出る時に口開けろって言ってこうアーッて出されてお尻の穴の検査までするんですよね。なんか持ち帰りしないように。だけど工場に出ないからずーっと特許で置いといたんじゃないですか。それが逆に逃げられた理由で工場に出てたら、逃げられた。
45:35逃げられた理由で工場に出てたら逃げられてないかもしれないと思う。
45:40最後、人が通れない視察庫、これ自ら両肩外して脱出しています。
45:46肩外すっていうところはね、彼が見せてくれなかったら、できるよって言ってましたよ。
45:52痛みって感じないって言ってましたね。自分で落としちゃうと。また自分でこうやるとね、それで元に戻っちゃうからね。
45:58瞬時にできちゃうんですね。
46:01このあばしりを脱獄した後、今度山中、山の中でのサバイバル生活が2年近くに及びます。
46:09冬の北海道ですよ。クマも出ますよ。
46:12山中でね。例えば、毒草なんかについては見極めたそうですね。もう。
46:18これは食えない。これは食える。
46:20実験したんですかね。実体験の上ですよね。
46:23そうでしょう。試したんですよね。きのこなんか食べたら危ないですもんね。
46:27ちょっとピリピリしたから危ないだろうな。いやもっと七点抜刀してるからよく学ぶんじゃないかな。
46:37昭和21年11月3日、日本国憲法が交付され、基本的人権の尊重など、新たな時代が始まりつつあった。
46:52その3ヶ月後、白鳥義恵は札幌刑務所に送られた。
47:05ここでは、白鳥の過去3回の脱獄を徹底的に研究。
47:12扉の城や、明かり鳥の窓、札幌の穴など、脱獄に使われた部分を新たに補強。
47:25白鳥の手口はすべて封じられた。
47:31この時、白鳥はこれまでにない恐怖の感情に追い詰められていた。
47:39死刑が怖い入国からわずか30日後白鳥が逃げました白鳥の姿が独房から消えた監修が引かれたままの布団を持ち上げてみると
48:09床下に大きな穴。
48:12床下からおよそ2メートル土を掘り、外に通じるトンネルを掘ったのだ。
48:19白鳥が脱獄の準備を始めたのは1週間前。
48:29床板の一部に目を止めた。
48:34わずか1センチほどの隙間。
48:39そこで白鳥は。
48:43床下を確かめるために、後座の芯を抜いて、床板の隙間から差し込み、何十回となく上げたり下げたりしたんだ。
48:58そのうち、芯の先に土がついた。
49:06これは絶対に逃げられる。
49:12白鳥は千年用の桶の手伝がと、またもどこかで見つけた釘。
49:20これでやはり、白鳥特製のカイイノコギリ。
49:27おい!あまり貧乏ゆすりをするな!
49:33貧乏ゆすりは見せかけ。
49:37正座をして、ノコギリを股の間に隠し、床板を切る。
49:455日かけて、人が通れる奥様で、床板を切り抜いた。
49:51監視の目を盗んで、床板を外すと。
50:03直ちに食事用の食器をスコップとして、穴を掘り始めた。
50:16一心不乱に穴を掘り進めたんだ。
50:21掘るときは、指先の痛さなんて全く感じなかった。
50:27やがて、至上だ。
50:34わずか2時間で2メートルを掘り進め、独房の外に出たのだ。
50:40これまでで最速。
50:43週間からわずか30日での脱獄だった。
50:49今度も山の中に逃げ込んだ白鳥。
50:55札幌近辺に拠点を置くだけでなく、かつての網走近くの拠点を目指すなど。
51:07その逃亡距離は、9ヶ月で760キロを超えた。
51:13しかし、この命がけの逃避行は、この日、意外な形で終わる。
51:25札幌市の西、山のふもとを歩いていたところ。
51:31ちょっとちょっと。
51:322人の警察官に見つかり声をかけられた。
51:36名前と生年月日を教えてもらえますか?
51:39ところが白鳥は。
51:45旦那その前にたばこを1本もらえませんか警官からたばこを恵んでもらい丁寧に火までつけてもらったその時白鳥の心が動いた。
52:13実は俺、札幌刑務所を脱獄した白鳥義恵なんです。
52:24素直に名前を伝え、その場で逮捕。
52:282人の優しさにほろっとして本名を名乗ったんだ。
52:35その時は捕まってないし、ほっとしたな。
52:41白鳥は東京府中刑務所に移送された。
52:50この時、白鳥の死刑判決は控訴審で無期懲役に変更されていた。
52:58君が白鳥義恵だね。
53:00はい。
53:01府中刑務所の所長は手錠、足錠をかけられていた白鳥を見ると。
53:09白鳥の手錠と足錠を切ってやりなさい。
53:13手を傷つけないように。
53:16所長の名は鈴木英三郎。
53:21刑務所を社会復帰の厚生施設へと移行するために尽力した。
53:33そんな鈴木の方針の下、白鳥は脱獄を試みようとせず、模範集として公正の道を歩んでいく。
53:52それから13年、東京オリンピックを3年後に控えた高度経済成長時代。
54:01白鳥54歳、念願の仮出国が認められた。
54:11その後、東京オリンピックの工事に関わる仕事を得て平穏な毎日を送った。
54:19そして、昭和54年2月24日、白鳥は心筋梗塞のため、都内の病院で息を引き取った。
54:3471歳、死に顔はとても穏やかだったという。
54:40第4の脱獄です。今度は札幌刑務所です。
54:51これまでと違って死刑判決があるからなのか、30日という短い期間でのスピード脱獄になりました。
54:59死刑は怖かったと当時の監視だった人にもインタビューしてるんですがねあの白鳥の警備っていうのは全員が拳銃を持ってたそうですよ何かあったらね射殺していいという命令があったそうですよ。
55:16逃げて48時間以内は刑務所の中の職員の人たちが公安職として捕まえることができるんです。
55:24ちょっと前まで戦争やってて銃撃ってた人たちの集まりじゃないですか。
55:28刑務官も服員してきた人だから銃を撃てる人たちじゃないですか。
55:31警備の方法の一つとして銃を持ってたっていうのは当然そういうことだと思います。
55:36死刑が怖くて命からがら逃げたにもかかわらずですよ。
55:43街中で出会った警察官に錠に撃たれて自分の名前を警察官に告げて逮捕。
55:51白鳥っていう人は非常に良い周到に物を考えてる人っていう側面を持って。
55:57この頃ですね、公安条約もするので御社にしたりということで、死刑の人が原刑されて無期懲役になったりとかしてたんですね。
56:06確実な情報ではないけど彼の中に読みもあって、死刑を免れるなら今捕まっておいた方がいいんじゃないかっていう、そういう計算もあったんじゃないかなっていう気はします。
56:19そして府中刑務所で出会ったのが所長の鈴木英三郎です。
56:25手錠と足錠を切ってやりなさい。手を傷つけないようにねという言葉。これかなり印象的ですね。
56:34鈴木英三郎はこの時府中刑務所長ですが、同時に菅野プリズンといわれた先般の人たちが入っている刑務所の所長も兼務してるんです。
56:44ということは西洋流の新しいその考え方に基づく社会復帰を重視する行形の仕方を学びつつ、新しい日本がどういう方向に行かないかっていう展望も彼は持ってたと。
56:58人間的に接することによって彼が変わっていくことというのを考えたんだと。
57:04その白鳥昭和36年13年間模範囚として勤めた後仮出所しました。
57:11社会に出てもまた白鳥が隣でも住んでいた親子の中で5歳ぐらいの女の子がいてその子にお小遣いやったりねあるいは人間を買ったりやって非常になついてたそうですよ白鳥に亡くなってからですねじゃあ遺骨を預かりましょうと自分の家のお墓にですね埋葬しますということでそれを実現したんですね。
57:38彼のですね時代時代の生き方を見ていくと周りの環境によってこう人が変わっていく様っていうのも見えてきます。
57:47人間人って呼ばれる
57:51まあ動物はね。
57:53獣として扱われれば獣になる。
57:56人間としてリスペクトされて扱えれば人間になる。
58:01そういうもんだと思います。
58:03どういうふうに扱われるかで人が変わるならじゃあ社会がその時代でどういうふうに扱うことがその時代に合ってるのかって考えるべきだと思うんですね。
58:15で白鳥はだんだんだんだん社会が
58:19罪を犯した人にも人間的に対応すべきだと扱っていくべきだっていく時代に現れたんじゃないかなっていう気がしますけど。
58:29スマイルスの所に伝えられば獣が100%っている間の体が簡単に伝えられると感じる need
58:40いつもいいかもしれないっていくべきだというのも多い間だと思っていくべきだっていくべきだっていくべきだったんじゃないかと思うんだけど。
58:44読み出すべきだな。
58:47全ての力がとての力が上がるのようなこと。
58:51アメリカのネット都市伝説架空の怪物に世間は騒然NHKBS19日金曜夜9時
59:1414日に行われる強豪杯準決勝手に汗握る戦いをご覧の時間にBSで放送女子サッカー日本一へ決勝に駒を進めるのは?
59:44日曜の夜はJリーグタイム
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