プレイヤーにスキップメインコンテンツにスキップ
  • 3 か月前
Japanese folk tales
トランスクリプション
00:01舞の川の山間
00:05風に乗ってやってくる
00:12昔々、土佐での話じゃった。
00:17高岡郡早山村舞の川というところに、西米という百姓が住んでおった。
00:23西米には5人の子供がおり、貧乏で毎日がその日暮らしという有様じゃったが、それでもどういうわけか、毎年の餅つきは12月の28日と決めておった。
00:37どんなに貧しくとも餅だけはついて、子供たちに正月気分を味合わせてやりたいという西米の気持ちの表れじゃった。
00:46ある年のことじゃった。
00:50おっか、今日は餅つきの日かや。
00:53おー、そうともよ。12月28日じゃから餅つきの日じゃよ。
01:02うっまいの川の山間
01:07風に乗ってやってくる
01:13どこからやってくる
01:18清水谷からやってくる
01:22ちょうど一押すとつき終わった頃のことじゃった。
01:31そろそろいいじゃろ。
01:35夫、表に変なばあさんが来とるぞ。
01:38もちつきの手伝いをしようと思ってのう。
01:56見かけたことのない婆様じゃった。
01:58コレイ、どうした。
02:15はよここへ餅を置かんかの。
02:17え、すいませんの。
02:19ばあさんが
02:47なんとも器用な手つきで次々に餅を丸めていった
02:52これ何をしとりなさる
02:57はよ次のをつきなされ
03:08こうして
03:09どこから来たともわからぬばあさまのおかげで
03:13西米の家ではその日たちまちのうちに全部の餅が突き上がってしもうた
03:18どこのお方か知りませんがありがとうございました
03:22お見かけ通りの貧乏状態で何もありませんが
03:26どうぞこの餅でも持って行ってください
03:30おおええともええとも
03:34おお
03:36ほほほほほほほ
03:45このうちには能子
03:48やがてしあてがやってきて大きな富を負うじゃろう
03:53わしは毎年12月の28日 この日に来るでなまた餅つきに使ってくだされ
04:04これだけは言う徳がのどんなことがあっても餅つきの日は変えなさるなよ
04:15どこから来たともわからぬばあさまは そう不思議な言葉を言いおいて清米の家から立ち去っていった
04:23あんまり不思議な思いがして清米夫婦は慌てて後を追ったがもうばあさまの姿 はどこにも見当たらんかった
04:31ただ激しい風が待っているだけだった
04:36ところであの不思議な婆様の言うた通り 次の年清米の家ではやることなすことをうまくいって大層な富をもたらした
05:01家の中には笑いが絶えず子供たちは元気じゃった そしてやがて暮れになって12月28日が来るとまたどこからともなくあの婆様がやってきて上手に餅を丸めて子供たちを喜ばせた
05:17そして帰り際になるとやっぱり 餅つきの日は変えなさるなや約束を守ることは幸せをつかむことじゃ
05:31不思議な言葉を言い置いて立ち去っていくのじゃった こうして
05:36清米の家では毎年毎年暮れの12月28日になるとあの婆様がどこからともなくやってきて 餅つきの手伝いをして帰っていくのじゃった
05:48そして清米の家ではあの不思議な婆様が言うた通り 年々
05:55幸せになっていった こうして瞬く間に10年の歳月が流れていった
06:02この頃清米の家ではたいそうなご体験になっておって村一番の長者だった 召使いの死後人を使えるようになっているところが人間というものはお金ができるとだんだんと
06:16心が歪んでくる やがて貧しい村の人々にも当たり始めた
06:22大野生だ
06:26あったの3秒だけかいいいい 運勢不作なもんでおめんとこは確か1両に昔があったの
06:36差し引きして長下しじゃ それじゃあなりにも
06:41貸したもんは返してもらわんとんの
06:47昔 仏の清明と呼ばれていた男が今では鬼の清明と呼ばれるようになっておった
06:56そしてその年の暮れも押し迫った安倍氏のこと
07:02もうそろそろ餅をつく頃じゃんの
07:06へえ あと3日で28日になります
07:11今年もまたあのおばあさんがやってこられるでしょ
07:15どうしず今年は餅つきを1日早用したいと思うんじゃが
07:21そりゃどうしてです
07:23何もあがいな小汚いばあさんに手伝ってもらわんでも家には若いもんがいっぱいおるでえの
07:30そりゃいけます
07:32私たちが来ないになれたのもみんなあのおばあさんが
07:36バカもん あのおばあさんが一体わしらに何をしてくれた
07:40そりゃわしらが幸せになるじゃろうとは言うたが
07:44結局このわしは自分のお手で稼いだんじゃねえか
07:48あのおばあさんが餅つきを手伝ってくれた以外何かしてくれたことがあったか
08:00結局この年清兵衛は
08:04嫁さんの止めるのも聞かずいつもの年より1日だけ早う餅つきを済ませてしもうた
08:10そしてそのあくるし28日
08:15生兵衛おぬしとうとう約束を破ってしもうたな
08:23わしゃあ清水谷にすぐやまんばじゃ
08:29もうこれまでじゃ
08:32もうこれまでじゃ
08:35ばあさまは葬儀残すと立ち去っていった
08:39その後ろ姿は眩しいほどの黄金に輝いていた
08:44我に帰った清兵衛は慌てて後を追ったがもうばあさまに姿はどこにも見られなかった
08:51ただ激しい風だけが相変わらず舞って打った
08:56ばあさまの残したこの言葉は清兵衛の胸に深く残ったが
09:01やがてそのことは本当になった清兵衛の一人娘が重い病にかかってここに付した
09:09おめえ
09:13おっと
09:15清兵衛の一人娘は看病の甲斐もなくそのまま息を引き取ってしまった
09:22それからも清兵衛の家では不幸が落ち続いた
09:26その上商売の方で思わしく行かなくなり
09:30みるみるうちに清兵衛の家はおずらくしていた
09:34今になってはどうすることもできなかった
09:46清兵衛は遠く清水谷の方から吹いてくる
10:03激しい風の音に耳を傾けるだけじゃった
10:09清水谷からやってく
10:15灰の川の山が
10:21風に乗ってやってくる
10:27葉山村の前の川には今もこのヤマンバが住んでいたホラー穴が残っているという話じゃある
10:39ご視聴ありがとうございました
10:41ご視聴ありがとうございました
10:43ご視聴ありがとうございました

お勧め