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  • 9 年前
“天下り”元局長 早大を辞職
2017年01月20日 18時07分
文部科学省の再就職のあっせんをめぐる問題で、早稲田大学に再就職していた元高等教育局長の吉田大輔教授について、大学は20日夕方、記者会見を開き、吉田教授から
辞表が提出され、受理したことを明らかにしました。
大学側は「文部科学省の違法なあっせん行為を止められなかったことについて反省しています」と話しています。
この問題で、政府の再就職等監視委員会が20日公表した調査結果によりますと、文部科学省の元高等教育局長で、早稲田大学の吉田大輔教授は、在職中のおととし7月、
人事課の職員とともに履歴書を作成し、大学に送付したほか、退職直後に採用面接を受けて再就職したということです。
監視委員会はこれらの行為は在職中に利害関係のある団体への就職活動を禁じた国家公務員法に違反すると判断し、文部科学省は吉田氏を減給相当の処分としました。
これを受けて早稲田大学の鎌田薫学長が午後5時から記者会見し、吉田氏から辞表が提出され、受理したことを明らかにしました。
会見で鎌田学長は、吉田氏を採用した経緯について「高等教育に関する高い知見を有していて本学の教授にふさわしいと判断し、採用を決定しました。この採用は
『再就職の規制に抵触せず、正規の採用手続きが退職後に開始されたものであれば問題ない』という文部科学省の人事課の見解に基づいて進めたものです」と説明しました。
そのうえで今回の問題について「再就職に関する本学の理解が不足していたことにより、文部科学省の違法なあっせん行為を止められなかったことについて反省しています。
監視委員会の調査の過程で本学の人事担当者が文部科学省の依頼に基づき想定問答に沿って説明し、一時的とはいえ調査を混乱させたことをお詫びします」と謝罪しました。
一方で、文部科学省との関係について「不当な癒着はなく、不適切な便宜供与を受けたこともないし、求めたこともない」と強調しました。


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