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00:00I'm Elizabeth Parish, 54 years old.
00:30遺伝子の検査では20代、細胞の検査では30代という結果でした。
00:40施術を受ける前と後の写真を見せてくれました。
00:48見た目の若返りを実感しているというパリッシュさん。
00:54それだけでなく筋トレもしていないのに筋肉が増えたといいます。
01:03パリッシュさんが受けた施術の一つが寿命に関わる遺伝子を改変し、細胞の増殖能力を高めるもの。
01:15ただしこれにはリスクもあります。
01:22もし細胞の増殖が再現なく続けば、がんになる可能性があるのです。
01:31私は不老長寿の実験台になりたい。
01:36私の体を通してどんなテクノロジーが有効か示したいのです。
01:45今、血液の成分を交換したり、肝細胞を注入したり、老化を遅らせ、若さを維持するための科学技術が次々と誕生しています。
02:00私たちはすべての人がより長く健康で生きられ、人生の最後にはほとんど病気にならない社会を望んでいます。
02:11私たちはすでにその入り口にいて、それを実現し始めています。
02:20なぜ人間はこれほど若さに魅せられ、追い求める生き物になったのか。
02:32不老長寿が実現したとき、私たちの人生や社会を待ち受ける光と影とは。
02:41大体もう100歳っていうのが当たり前で、で、115歳ぐらいで、あっ死んでいくみたいな。
02:48ずっと俺は元気だってなっちゃったら、子供に託そうとか、次の世代をより良くしようっていう発想ってなくなっていっちゃうんじゃないの。
02:55急に自分が伸びた時に、やることなくてね。何のために生きてんだろうみたいな。
03:00逆に幸せじゃないかもしれないですね。
03:08この地球を覆い尽くすほど、強大な存在となった人間。
03:14それでも私たちは、自分たち自身のことを驚くほど何も知らない。
03:25なぜ争うのか。
03:30なぜ、祈るのか。
03:35なぜ、冒険したがるのか。
03:39この、不思議な生き物。
03:41行く先にあるのは、さらなる徴役か、それとも破滅か。
03:50希望の鍵を探して、壮大な地の冒険に出かけよう。
03:57今回もまた壮大なテーマが始まりますね。
04:06今回もまた壮大なテーマが始まりますね。
04:15大型シリーズ、ヒューマンエイジでは、私たち人間が抱くさまざまな欲望の謎にあらゆる視点から迫ってきました。
04:25今回注目する人間の欲望は、不老長寿です。
04:32多分古代の人から長く生きたい健康で生きたいっていう思いはずっと人間は持ってるんじゃないかなっていう気がしますね。
04:43こちらをご覧ください。
04:46誰しもが必ず老いていくこの宿命を今、人間は根底から覆そうとしているんです。
04:54年を重ねても体が老いていかない。
04:59そんな人間の究極の欲望を実現しようとする科学がこちらです。
05:04鈴木さんは若くありたいと思いますか私も今42でピークが過ぎましたから今もどんどんやっぱり疲れやすくなったり機能面内面的にはなるべく元気でいたいっていうのはありますよねでもこんなことは可能なんですか?
05:27シングルマザーとして3人の子供を育てるローレン・セリグさん49歳長男のアトラス君はまだ5歳子供たちの成長を見届けるため若さを保つ努力を続けています。
05:53私には3人の子供がいるのでできるだけ長く一緒にいてあげたいんです見せてくれたのはこれは私が飲んでいる薬です朝飲む分と夜飲む分少なくとも毎日2、30種類飲んでいます。
06:16いずれも老化を遅らせる効果を期待して飲んでいる薬やサプリメントですそんなローレンさんが最近年に数回通うのは1500キロ離れた街シアトル。
06:34今世界の研究者も注目する最新の高老化の施術を受けるためです。
06:41それは血小交換と呼ばれる高老化の施術。
06:48まず両腕に注射針針を刺します。
06:55そして装置を起動。
07:08体から抜き取っているのは血液から赤血球などを取り除いた血小。
07:15体中に栄養やホルモンを運ぶ体液です。
07:24代わりに人工の血小を注入します。
07:30費用は1回75万円。
07:36これは血液のオイル交換のようなものです。
07:41血液をろ過して血小だけを抜き出すのです。
07:46でもなぜ血小を交換することが若返りにつながるというのでしょうか。
07:55血小交換のアイディアは1950年代、悪魔の実験とも呼ばれたパラビオシスにまで遡ります。
08:06これがパラビオシスを行ったネズミ。
08:12ただ身を寄せ合っているように見えますが実は高齢のネズミと若いネズミの血管をつなぎたまえの血液を循環させているのです。
08:25すると3ヶ月後、不思議なことが起こります。
08:31高齢のネズミは若返り、寿命は10%伸びました。
08:36一方、若いネズミは老化が加速しました。
08:43これは高齢ネズミの筋肉の断面。
08:47パラビオシスの後、細胞が大きくなっています。
08:52実際に細胞が若返ったのです。
08:58しかし、このパラビオシス、長い間一部の研究者しか注目していませんでした。
09:08パラビオシスは当初、SF的な手術でマッドサイエンティストの仕事と思われてきたのです。
09:18ところが最近、驚きの事実が明らかになりました。
09:27若いネズミの血小には細胞を若返らせる物質が豊富。
09:33一方、高齢のネズミには老化を加速する物質が多いことが突き止められたのです。
09:44人間にも同じ仕組みがあることが分かり、生まれたのが血小交換による抗老化。
09:52老化物質を取り除くことで全身の細胞の若返りを目指すのです。
09:59なぜ人は老化するのか、その一つは血液中に老化を促進する因子が増え、ダメージが蓄積していくからです。
10:09若い血液に置き換えるかあるいは古い血液の老化因子を取り除けば老化を遅らせることができます。
10:19一方、日本では別の抗老化の施術についてその効果を確かめる臨床試験が始まっています。
10:31その説明会に参加していたのは日本パチシエ界をけん引する28歳で洋菓子の世界大会で優勝しさまざまな賞を総なめにした今は58歳最近は老いを感じることが多いといいます。
11:01見た目若くなるというよりは20代の頃と比べるとその集中力っていうものの持続性そういうものをもうちょっとしっかりとお菓子と一緒にこう人生を歩んでいきたいって思うと少しでも集中力モチベーションを高められるようなそういう医療があるんだったらもうぜひトライしたい。
11:25辻口さんが受ける施術にはある特別な細胞が必要です。
11:32体から取り出されたのは脂肪組織。
11:37この中に若返りの鍵が含まれています。
11:44これは脂肪組織から飛び出してきた無数の細胞幹細胞です。
11:53幹細胞はいわば細胞の卵。
11:58さまざまな細胞に分化でき、臓器や組織に新たな細胞を供給します。
12:04この幹細胞を培養して1億個以上に増やします。
12:15点滴を使い辻口さんの体に幹細胞が注入されていきます。
12:25今後1年間で3回の点滴を行い、その効果を確認する予定です。
12:36機能がどんどん落ちてしまってからじゃ遅いと思うんですね。1日でも長くそのまま僕自身の仕事のパフォーマンスを落とさないようにしていくっていうことは大事なのかなというふうに思いますね。
12:51すごいですねこんなことになってるんですか今あれはもう今誰でも受けられるんですかそうですねあの動物実験ではまあ確かな効果があると筋肉が若返ったりとか心臓が若返ったり脳が若返ったりするとそういった結果をもとにして今臨床試験が世界中で始まったまあばかりなんですね方向性としては非常に正しいんですけれどもまあ発展途上にあるということでまた実験中こういったやはり施術というのは基本自由診療としては非常に正しいんですけれども。
13:20日本自由診療でしかできなませんのでやはり費用がね結晶交換75万ぐらいしますしああいう幹細胞の注入の場合です100万以上するようなものもあるとそれからやっぱり細胞の品質はどうなのかとかですねやっぱりやられるその診療所の技術のレベルにも差があるということなのでしかも1回やればいいってもんじゃないんですよねしかしやっぱりこの高老化の分野っていうのは本当に実用化に入りつつある新しいステージに入ったんじゃないかなと私は思いますけどね
13:49でもなんでこう今急速に実現できるようになったんですか急速に実用化に近づいている高老化そのきっかけはニュージーランドで行われた研究での
14:191037人の子供について成長と老化を幼少期から現在まで徹底的に追い続けてきました
14:26参加者はすでに50代この調査で研究者たちを特に驚かせたことがありました
14:33それは見た目の老化に大きな個人差があるということ
14:40研究者たちを特に驚かせたことがありました
14:47それは見た目の老化に大きな個人差があるということ
14:55研究者は45歳になった参加者の中から見た目が年相応と評価された10人を選び顔の画像を重ねました
15:08それがこちら
15:14では同じ45歳でも老けていると評価された10人は
15:23逆に若く見えると評価された10人は
15:29年齢は同じでも見た目の老化の進み方には確かに大きな違いがありますよね
15:37本当に驚きました参加者の老化の進行はとても早い人や遅い人大きな差があったんです
15:48なぜこれほどの差が生じるのか研究者が注目したのが遺伝子です遺伝子にはその遺伝子が実際に働くためのオン・オフのスイッチがあります
16:06実はこのスイッチが切り替わることが老化の大きな原因の一つです
16:15このスイッチの状態を調べればその時点での体の老化速度を導き出せることがわかったのです
16:24研究者は早速参加者の老化速度を測定してみました
16:34その結果です
16:36横軸が老化速度縦軸は人数です
16:41平均的な老化速度の人が1年に1歳ずつ年を取ると考えた場合
16:49老化が最も早い人は1年に2歳も年を取り
16:55最も老化が遅い人は1年に0.5歳しか年を取らないとわかったのです
17:05みんな同じように1年で1歳年を取ると思っていますが
17:10実際には老化の遅い人と早い人の間に4倍もの差があったのです
17:17これは大きな驚きでした
17:20確かに僕たちも同じ学校行ってた仲間で久しぶりに会うと
17:25どっちの方が年取ってるとかどっちの方が若いって結構違いますよね
17:30今回実は鈴木さんの老化速度も事前に調べさせていただいたんですよね
17:36やったんですよ
17:38全国に発表されるっていうのはちょっとした恥ずかしさはありますね
17:44では発表させていただきます
17:46鈴木さんの老化速度はずばり
17:51一番つまらないところじゃないですか
17:57でも0.9歳1年あたりということは平均よりも老化が遅いタイプ
18:02でもちょっと安心しました
18:04今ご覧いただいたのは1年あたりの老化速度なんですけれども
18:08遺伝子検査によって体の生物学的年齢というのも調べることができるんです
18:14僕今実年齢42歳
18:16それでは鈴木良平さんの生物学的年齢は
18:2335歳
18:25実年齢よりも7歳若い
18:27ちょっとそう言われると嬉しく思ってしまうのも
18:30自分の中に老化したくないっていうのがあるんだなっていうのを
18:33そういう体質っていうのはあるんですけども
18:35やっぱりそれプラス生活習慣がすごく大きくて
18:39まずはおめでとうございます
18:40ありがとうございます
18:41いやでも僕臓器に相当悪いことをしてきてるんですよ
18:45今まで太ったりとか痩せたりとか
18:46医薬作りをストイクにされてるっていうのは
18:49不安な部分はありつつも運動はしてますよね
18:52そうですね
18:53人よりおそらく
18:54もともとやっぱり遺伝子がそれほど年取らないような
18:58そういう体質っていうのはあるんですけども
18:59やっぱりそれプラス生活習慣がすごく大きくて
19:02生活習慣が変わることで結構変わっていくんですね
19:05速度が速くなる人もいるし遅くなる人もいると
19:07ちょっと自信持てました
19:09痛いです
19:11こうして老化速度を測ることができる技術が実現されたことで
19:15一気に高老化の研究が進んできたんですよね
19:19そうですね
19:20今までいろんなアンチエイジングのための方法っていうのを
19:25言われてきましたけど
19:26それが本当にいいのかって分からなかったんですね
19:28しっかり老化速度ということを測る客観的な物差しができたということで
19:33本当に有望なものということをきちっと選択して
19:36試していきましょうよとそういった意味で一気に実用化に向かっているとそういう状況だと思いますなるほど
19:46実は今高老化の技術開発を競い合う国際的な賞金コンテストが始まっています
19:56人間の免疫筋肉認知の失われた機能を少なくとも10年分若返らせてください
20:08人間の体を10年分若返らせることを研究者や企業が競い合うというものです
20:16賞金はなんとおよそ150億円
20:20一方欧米では毎週のように投資家たちが集まり
20:28高老化分野のビジネスパーティーが開催されています
20:32その目的は高老化技術への先行投資です
20:37こちらは高老化ビジネスの市場規模
20:442034年には現在の2倍およそ24兆円の巨大市場に成長すると推定されています
20:53最初の投資は4000万ドルでした
20:58これまでにおよそ12社に投資しました
21:02ゲームとして楽しんでますよ
21:0460億円をゲームとして楽しんでいる
21:07でも人間にとって若くいたいという欲望が
21:15いかに強いものであるかというのが分かりますね
21:19そもそもでもこれ人間というのは
21:23なぜ若くいたいって
21:26僕も35歳って言ったら喜んじゃいましたし
21:29なんでそういう思いがあるんでしょうね
21:32なぜ人間ここまで若さに執着するのか
21:35今回その欲望の原点を探ってみると
21:38人間のはるか昔の祖先の時代にまで
21:41さかのぼることが分かってきたんです
21:43祖先の時代
21:45はい
21:45イスラエル北部にあるカフゼイ洞窟です
21:51人間の若さへの欲望につながる
21:56ある証拠が見つかりました
21:58ここは旧石器時代
22:02数十万年前に祖先が暮らしていた場所です
22:07農耕開始のはるか前
22:11祖先がまだ狩猟採集を行っていた時代です
22:16洞窟から見つかったのがこちらこれはカフゼイ洞窟から出土した12万年前のホモサピエンスの骨です
22:29体は丸めた姿勢に整えられその上には服装品の鹿の角が載せられていました分析の結果人間の歴史上最も古い死者を弔った証拠だと分かりました
22:50祖先は高い知性があったので死という概念を理解でき将来自分が死ぬことも理解していたと考えられます
23:00この時人間に芽生えた欲望がその欲望に突き動かされた祖先は文明が発展するにつれて死にあらがい始めます
23:22それを物語るのが古代エジプトのスミスパピルス
23:29怪我や病気など48もの症例に対する治療法が記されています
23:37しかしこの時代祖先の平均寿命は40歳未満
23:45それ以前と大きく変わりませんでした
23:49長寿への欲望は時代を経るごとに高まりついに頂点に達します
23:56チェコプラハにある500年前の薬局の建物
24:10この本棚実はなんと隠し扉です
24:17地下へと続く階段の先に現れたのはここは錬金術師が実験を行っていた研究室です王のために錬金術で不老不死の秘薬エリクサーを作ろうとしていたんです
24:26これは壁の裏から見つかったエリクサー
24:33長寿どころか永遠の命を求めて作られた薬です
24:40でも中身はハーブの成分を抽出した液体寿命を延ばすことはできませんでした
24:47ところが近代になると10万年以上祖先が持ち続けた長寿への欲望がついにかなう時がきます
24:54その原動力となったのが近代医学の誕生です
25:10ワクチンの接種や抗菌薬の発明で乳児死亡率が低下
25:17感染症で死ぬ人も激減しました
25:221900年までは40歳程度だった平均寿命は
25:27乳児死亡率が低下
25:30感染症で死ぬ人も激減しました
25:351900年までは40歳程度だった平均寿命は100年ほどで80歳近くに倍増したのですでもその結果多くの人々が初めて体験するようになったものがありますそれこそが老です
26:02これ人類として相当大きな変化じゃないですか
26:07昔はやっぱり感染症って大きかったんですね
26:10だから老いる前にそれであっという間に死んでしまってたっていう方が多かったんだと
26:16以前は老いる前に死を迎えていた人間
26:23しかし寿命が延びた結果
26:26初めて多くの人が老いを経験することになったのです
26:33つまり老いとは長寿を追求した人間が自ら生み出してしまったジレンマだったのです
26:44シワやシラガが増え病気がちになり死に近づいていく老い
26:52そして芽生えた新たな欲望こそ
26:57老いたくない
26:59老いたくない
27:00老いたくない
27:01老いたくない
27:03若さを求める欲望はもっともっとと人間を駆り立てていきました
27:12そして今私たちは自ら生み出した老いを高老化という最新科学で解決しようとしています高老化は人類史上最も大胆な目標であり願望でありそして最も革新的な発明なんです
27:37私たちは生きているうちに老化に打ち勝てる最初の人間なのですこれは深い話ですねいや寿命が延びたのってここ本当に最近なんですねそれによって老いというのを経験する人数が飛躍的に上がったっていうのが非常にこう面白いですね
28:06科学や医療の力でどれほど私たち人間の寿命が引き延ばされているのかある研究でこんな興味深いデータが出ていますさまざまな野生動物の天授つまり生物学的に体に与えられた寿命を調べた研究の結果なんです遺伝子を調べることで推定できるそうなんですねこの数字実際の寿命ともほぼ一致していました
29:06若さを追い求める生き物っていうのは人間以外にも他にいるんですかいやーいないと思いますよ哺乳動物ね人以外の哺乳動物で死ぬっていうことすらよく分かってないのかもしれないですね
29:20若さに対するバリューは他の動物でもあるんだと思います生物学的に生殖に有利なのでただ若さを保とうとするっていうそれを認めてるとか認識してるかどうかっていうのはかなり人とは違うんじゃないかなと思いますよ非常に面白いですね今人間若さを追い求めるじゃないですかそこと今の僕たちの社会の資本主義っていうものとは何かつながってるんですか?
29:48若いことが一種の資本になっているかなと思いますねやっぱり社会的な流行とか若者を起点に生まれることって多いじゃないですか企業も物を売るときってそこをターゲットにしたりとか企業の広告等というとやっぱり若いことがエネルギーがあることフレッシュであることの明示と重なることもあってプラスな意味で捉えられているかなと思いますねそうすると自分もそうなりたいとか若々しくありたいという欲求がすごくかきたてられているのかなと感じますね
30:16若さが資本になっている一方でその若くいることだけが価値でもないような気もしていて年齢を重ねることによって起こるいいこともあるわけじゃないですか
30:28人は集団で助け合って生きてきたっていうそれで今まで生き残ってこれたんですから昔は集団の中で老いというか老いた人というのが何かしらの有利性があったんでしょうね
30:41きっと知識なんですよね老人が持っている知識肉体的な強じんさとかは失われているけれどもいろんな知識が蓄積しているのが長く生きた老人昔はやっぱり若い人たちも多分そういう人たちは必要だったので年にいた人が裏の長老みたいなでも今の社会でどうかっていうとみんな結構長生きするようになってきてるから希少性という意味では薄れてきてますよね
31:05しかもこうAIなんかも出てきて知識とか経験の価値がどんどん少なくなっていった時に逆にやっぱり肉体性の価値っていうのが上がってるんじゃないですかだから僕たちはこうより若くいるっていうことに憧れてしまう社会にいるのかもしれないなと思いました
31:28これこのまま医学の進歩が進んだらですねどんどん飲み続けるんですか人間の寿命は恐らくこの高老化の技術ということはもっと進んできたら今世紀中に人生100年時代大体もう100歳っていうのが当たり前でで115歳ぐらいであっ死んでいくみたいなそういう境になるんじゃないかなと思うんですね。
31:50実は日本人1000人にあなたは100歳までいきたいと思いますか?と尋ねるアンケートが行われたんです結果は100歳までいきたいと思う人は21%だったんです少ないですね理由を聞きますと最も多かったのが健康上の不安です具体的には身体能力の低下病気にかかる判断能力の低下
32:14年を取れば取るほど病気にかかるじゃないですかそれっていうのは人間はしようがないんですかね最近ですとがんの問題とか認知症心不全というような問題が起こってきたわけですねこういった病気っていうのは我々が老いることによって初めて出現してきたわけです
32:32だから過励性の疾患っていうふうに言われていますまあ年を置いていくにしたがいまして我々の細胞とか臓器ということが機能しなくなって起こってくる病気なわけなんですね寿命が延びたことで我々が添い込んでしまった宿命みたいなそんなものですねここはちょっと何とかしたいですよね寿命が延びても病気は抱えたくないなっていうのは誰もが思うことだと思いますねそうですねそうですね
33:02老いが招く病という宿命すらも人間は抗老化の技術で解決しようとしています
33:11トーマス・マッソンさん62歳ある病気を抱えていますこれは3年前のトーマスさん頭が小刻みに震えているのは病気のため右手もこわばり動かしにくい状態です
33:38パーキンソン病は運動機能をつかさどる脳の神経細胞が死滅していく過励性疾患です
33:55根本的な治療法はありませんもし本当にひどいことになったら自ら人生を終わらせようと思っていました不安と絶望の中トーマスさんはある臨床試験への参加を決意しました
34:25長い針を使って脳の幹部に直接幹細胞を注入新たな神経細胞を増やすことで完治を目指すのです
34:42これは患者の脳画像
34:46赤く見えるのが運動をつかさどる神経細胞の活動
34:52光が欠けている場所が神経細胞が死んでいる幹部です
34:58しかし手術後赤い光が復活しています
35:05新たな神経細胞が生まれ活動を始めたのです
35:11トーマスさんは2年前この手術を受けました その成果は驚くべきものでした
35:22現在のトーマスさんです 毎週ゴルフを楽しめるほどに病状が回復しています
35:33本当に体調がいいよ 以前から抱えていたさまざまな痛みから解放されたんだ
35:42やりたいことをやったり 好きなように歩いたり
35:47周りの状況を気にしなくていい状態に変わりました
35:51一方ノルウェーでは同じく根本的な治療法がないアルツハイマー型認知症の臨床試験が進んでいます
36:064年前に始まったこの臨床試験には80人のアルツハイマー病の患者が参加しています
36:16こちらは、きょう初めて臨床試験に参加する女性です。
36:32これは記憶力の検査。10個の単語を読み上げいくつ思い出せるか調べます。
36:44アルツハイマー病による記憶力の低下が見られます。
37:07そんな患者に行われる治療が血液の成分血小を輸血することです血小を提供するのは20代の若者
37:26その血小には細胞を若返らせる成分が豊富に含まれています。
37:37アルツハイマー病は脳内に老廃物が蓄積し神経細胞が死滅していく過励性疾患。
37:46血小に含まれる若返り成分で死滅を遅らせ更に新しい神経細胞を増やそうというのです。
37:56システンさん70歳も臨床試験の参加者8年前アルツハイマー病を発症しました。
38:15ごら territilianの裁点を注文に申し上げるということです。
38:21某除了機動にも忘れてあることです。
38:29ことがいました。
38:31しばらく僅長の人差は進化していることです。
38:36所以必変わい経験已石のマー疴構を続けることです。
38:39We hope that it will be a new development of the new disease.
38:45So we can get together many years together.
38:52Systhenさん has been joined in a few years before,
38:57and has been sent to the hospital for 4 times.
39:02社長はこの日は病院で検査を受け治療の効果を確認することに。半年前の記憶力検査では3つの単語しか思い出せませんでした。
39:25What do you remember now?
39:28Volume, volume, volume, cut, bread, x, cake, magazine.
39:51Stop.
39:53状態が悪化しないだけでも喜ばしいことですが改善が見られる時は本当にうれしく思います。
40:19血小輸血でアルツハイマー病の改善を願うシステンさん夫婦。
40:34今一筋の希望の光が見えてきました。
40:41皆さんに笑顔が戻っているのが印象的だったんですが、
40:44皆さんに笑顔が戻っているのが印象的だったんですが、
40:46体の中から若返らせることで病気に対処していくっていうのは、
40:53皆さんに笑顔が戻っているのが印象的だったんですが、
41:01皆さんに笑顔が戻っているのが印象的だったんですが、体の中から若返らせることで病気に対処していくっていうのは、結構、僕の中では画期的な発想だなと思いました。
41:20皆さんが一律と同じような形でうまくいくというわけでもないところがあるので、少量重ねながらやっていくべきことだと思います。
41:27確かに。
41:29高老化の我々の最大の目標というのは健康寿命を伸ばすと健康寿命はもちろんいわゆる誰の世話にもならず自立していけていくその期間ということですよね。
41:41平均寿命と健康寿命の間に8年から9年ぐらいの差があるとこの8年間を限りなくゼロにすることができるかもしれないとそうなってくると平均寿命100歳になってこの過励性疾患もかなり少なくなってってことは個人の人生設計とかも大きく変わってきそうですね。
42:03人生が伸びると仕事の価値っていうのが変わってきますよね。このぐらいで自分を知るのかなと思っているとそこから遡ってもうそろそろ仕事を辞めようかなとかいろんな人生設計ができると思うんですけどもそれが伸びるとなるとやっぱりその辺のところ最初から考え直さないと定年なんていうのは絶対ダメですよね。
42:22急に自分が伸びた時にやることなくてね。何のために生きてるんだろうみたいな。急に周りそのゴールがおい遠く行っちゃったぞみたいになると逆に幸せじゃないかもしれないですね。
42:34認知症も含めていろんな病気になると周りの人に迷惑もかけるし自分も何か苦しいそれをくぐり抜けて死んでいくんだなということを考えてしまうってやっぱり何か悲観的になりますよね。
42:46でもやっぱりうまく高老化ということができるようになったんだったらわりと比較的元気であってまあまあなんとなくある年になっていったらシューッと枯れるように死んでいくというふうなことが当たり前になってくるんだったらもうちょっとどうか将来に対して希望を持っていろいろ計画もできてくると思うんですよ。
43:04だからそういう形で皆さんの幸福度はやっぱり上がると思うしで実際そこで介護の費用も少なくなっていくわけですから非常にいいことがあるんじゃないか我々考え方一致に変えていかないといけないと思うんですねなるほどお話で伺っていいと思うのは確かに高老化が進んで病気になりづらくなると医療費も減ったりとかいうのはあるかもしれませんが今のところ高老化自体にお金がかかるななるほどやっぱ高老化かかかるな。
43:34僕はちょっとどうしても気になってしまうな高老化はお金持ちだけのものいいえとどまることを知らない人間の欲望は誰でも安く手に入れられる高老化の薬すら実現させようとしています今世界の高老化研究者がその動向に注目しているニア・バージライ博士です
44:04私の長寿の秘訣をお見せしましょうとても大切なものがこのボトルの中に入っています
44:34こちらは71歳以降の生存率のグラフ糖尿病患者の生存率は治療を受けていても健康な人より早く下がっていきます
45:04さらに別の研究ではメトホルミンが老化を遅らせ心臓病、がん、認知症など過励性疾患の発症率を下げることが確認されています
45:19ただしそれは糖尿病患者での話そこでバージライ博士は糖尿病ではない健康な高齢者にメトホルミンを飲ませる臨床試験を始めることにしました
45:35健康な人でも老化を遅らせさまざまな病気を予防できるか確かめようというのです
45:46この試験がうまくいけば皆が病気にならず薬も病院に行く必要もなくなるでしょう誰もが長寿を実現し亡くなる直前まで健康に生きられるようになるでしょう
46:036年かけて行う臨床試験でよい結果が出れば世界初の厚老化薬が認可されるかもしれませんところが今臨床試験の結果が出ていないにもかかわらず老化を抑える目的でメトホルミンを飲む人が増えています
46:30カンターさん夫婦は60代共に健康長寿を目指しています
46:40妻のシャリさんは地元の町長
46:49その公約の一つが健康で長生きできる街づくりです
46:56そんなシャリさんが糖尿病ではないのに飲み始めたのがメトホルミンです
47:08若さを保ち長生きするために私はメトホルミンを飲んでいます
47:17選挙で選ばれたリーダーですから市民のためにも健康であり続けたいんです
47:24現在メトホルミン以外にも様々な厚老化薬の候補について研究が進められています
47:43近い将来老化を遅らせることができる安価な薬が普及するかもしれません
47:52その時あなたは飲みますか?
47:57飲まれます
47:59理由を聞きたい
48:01元気で長生きするのはいいと思いますけど
48:05私はもう切実に感じます
48:08私は飲みたいですね
48:11できるだけ長くやっぱり元気でいろんなことをしたいと思います
48:15飲みます 絶対飲みます
48:18私今の顔がずっと保存したいです
48:22私は多分飲まないと思います
48:25怪しいってわけではなく
48:27やっぱり自然のその寿命を迎えるのが多分自然の危険だと思うので
48:32そこに対して薬であえてくるっていうのはちょっと違うかな
48:36長く生きてじゃあ老後の資金いくらあったら足りるんですかっていう問題になってくるので
48:44やっぱり今のままでいいかなと思います
48:48それは即答は難しいね
48:51だからそれで伸びたから自分の人生をどう設計するかっていうのは
48:57一人だけじゃないんでね
48:58やっぱり社会の中で生きてるんで
49:01その社会をどう考えるかっていう中に自分をやっぱり投影すると思いますけどね
49:09いやーこんな薬があるんですね
49:12みんながフローチ法人を目指すっていう時代になってくるとどういうふうに社会は変わっていくんですかね
49:20ほかの動物を見るとね成長期間が長い生き物は寿命が長いんですよ
49:26ですから寿命が延びると全体的な成長とかいうのもゆっくりになって割とこうのんびり子どもが育っていって
49:35で何か今よりも10年後倒しぐらいのような世の中になっていくかもしれないですそれはあるかもしれないですね
49:43月末の武士たちの写真とか見るとこの人まだ二十歳とか思うぐらいやっぱり早熟成熟してるんですよね
49:53もしかすると寿命が短かった時代の人間は毎日をこうバーッと過ごすことで早熟だったのかもしれないしもしこれ全体がじゃあ110歳までみんなが生きる社会になったら成人式は30歳になるかもしれないですよね。
50:13子どももより子どもらしい時間が長くなるかもしれないし今勉強しなきゃいけないこと多いからそれをもうちょっとゆったりとゆっくりと勉強できるようになるかもしれないそれはいいことですねそうですねでもいっぱい寝ちゃったりしそうですね僕でもなんか資本主義の歴史を振り返るとですね基本的には自分の人生が有限で老いる前に死んでいくからこそ自分の子どもに夢を託すとか財産を託すとかずっと俺は元気だって思います
50:43なっちゃったら子どもに託そうとか次の世代をより良くしようっていう発想ってなくなっていっちゃうんじゃないの。
50:49今ですらシルバー民主主義みたいなことを言われて高齢者の意見ほど政治に反映されやすい時代になっているのにそれがますます加速してしまったら若者の立場とか若者の意見というのは社会に政治に反映されるのかなという不安は少しあります。
51:07なんかどっかにこういうふうに生きたら非常に美しくて幸せそうだというようなそういう無反になるような高齢者がやっぱりできてほしいと思うんですね。
51:19100歳ぐらい100児を超えて生きている方とお話をすることあるんですけどもやっぱり彼らは一緒にいてて楽しいんですよそういう形で年を取っていきましょうよとそういう反例があったんだったら若者はそれを尊敬するしそれに向かって自分やっていきたいと思うとそういういい循環になっていくのがいいんじゃないかなと思いますけどもね。
51:40確かにこのヒューマンエージをやっている中でたびたび思うことなんですが人類の寿命が増えることで地球単位で見たら人口が爆発してこのままでは地球が抱えきれない人口になるっていうそもそも地球で生きられる人数ってどれぐらいなんですかね。
52:0280億人ぐらいかなというふうに推計しているのが多いんですね。
52:06というかもう去年80億人突破していて。
52:08去年超えたんですね。
52:10今のヨーロッパ人並みの平均的な生活水準を維持しながらかつ地球の環境も保全していくという両方の条件を満たそうとすると31億人までっていう資産もあるんですよ。
52:23もうすでに今私たちは数ある資源をちょっと食いつぶしながら生きているっていう側面はあるのかなと思います。
52:29なるほど。
52:30いやいろいろ社会も変わってきますよねもし100年が平均寿命になっていくとしたら何が変わって何が変わらないのかというのがすごく気になりますねいや鈴木さんどうでしたか今日のフルホーの長寿というテーマはこれをまとめろというのが無理ですよね一番思ったのは自然って何なんだろうなと。
52:59自然でいいじゃないかって僕も思うタイプですがでも生物学的に自然を調べたら38歳なんですよ。
53:11そうでした。
53:12っていうことは人間っていうことは人間が生きたいというより長く生きたいというこの欲も自然なのかもしれないですしすごく長生きできる薬を飲んでもっと寿命を伸ばしていくというのも自然に入るのかもしれないなと。
53:31どんどんどんどんどんどんこれからも人間は欲を達成していくと思うんですがそれを自然だから良しと捉えるのかいやいやちょっと待ってこれは危ないぞとストッパをかけるのかというのが今後の僕たちに問われているんじゃないかなという気がしました。
53:50今日は皆さんどうもありがとうございました。
53:55ありがとうございました。
53:56NHKスペシャリー
54:05人間が宇宙へ移住?
54:08まだ見ぬ世界を見てみたい
54:10その行き先は跳躍か破滅か14日日曜夜9時15分
54:16映像の世紀バタフライエフェクト
54:21第二次世界大戦で最も多くの勲章を得た日系アメリカ人部隊の壮絶な戦いの記録
54:28絵師探偵明智光秀の幻の城大仙古墳の奇跡の出土品など歴史を揺るがす大発見が続々えらいものが見つかったなって。
54:58ご視聴ありがとうございました。
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