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  • 7 hours ago

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00:00安全を確認してお休みください運転に自信がある人も必見安全運転に最新科学で迫ります車は猛スピードで走ってきて横断歩道で人を跳ねたということです
00:30立場によって思いは異なります まだ乗ると思う車は必要ですよね
00:39一方家族は 娘も父さんそれはダメだよとか言ってますし
00:47こうした中安全に運転できる期間を運転寿命と考え客観的に見極めようとする動きが 運転寿命を伸ばそうという取り組みも登場しています
01:00自分も周りも安心して運転し続けるにはどうしたらいいのか考えます
01:13免許の更新や自主返納について家族でこれから話したいと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか
01:29こちら70歳以上の高齢者がいる家族に免許返納について聞いたところ
01:36進めたいと思うと進めたことがあるを合わせると7割を超え その理由としては82%が事故を起こしてほしくないからと回答しました
01:48一方で運転する本人に交通事故を回避する自信がありますかと聞いた調査では 高齢になればなるほどそう思うという回答が増え
02:0170代では57%、80代では71%に上りました。
02:07こうした考えのギャップを科学の力で解決できないか、今、安全に運転できる期間を運転寿命として客観的に示そうとする取り組みが広がっています。
02:22運転寿命に関わるのが年齢とともに衰えがちな目の働きです。
02:38ゴーグルを装着し目を動かすだけで運転能力を測定できるという装置です。
02:46そのテストの一つがこちら。
02:50白い点を追いかけるものです。
02:55こうした目の反応などから視界の広さや明暗への対応力などを測定していきます。
03:05A、B、C、D、4段階で、C、上から3番目。
03:11で、世代で見るとだいたい平均ぐらい。
03:1590秒後に評価を停止。
03:18この62歳の男性は、車間距離を取る力や危険を予測する力に衰えが見られ、68歳の運転レベルと判定されました。
03:30危険を回避するような力。
03:34少しですね、そこがちょっと三角になります。
03:38分かりました。
03:39一応A、B、Cと。
03:41改めて知ってください。
03:42客観的に把握するというのは大事かもしれません。
03:47NHKのクローズアップ現代です。よろしくお願いいたします。
03:51このシステムを開発した大学初のベンチャー企業です。
03:57ドライバーさんの過去の事故歴と、それからドライバーさんの眼球運動を結びつけて、AIやアルゴリズムで運転能力の測定を行っています。
04:06タクシー運転手500人ものデータを収集。
04:12眼球運動と事故歴の関係を分析しました。
04:15小さいこの赤い点一つ一つが、事故を3回以上起こした人の目の動き。
04:25では視聴者の皆さんにテストです。
04:32左の点のうち、赤い方だけを目で追ってください。
04:37白い点に惑わされてはいけませんよ。
04:45緑の線は事故歴のない人の動きです。
04:49赤い点を追い続けられています。
04:55一方、赤の線は事故歴のある人のもの。
05:04途中から追い切れなくなってしまいました。
05:12ちょうど中央に白い点が見えますが、ここを見続ける。
05:17ではもう一つテストです。
05:20今度は画面真ん中の白い点を見つめ続けてください。
05:25これは、一点を見続ける集中力のテストです。
05:35視線の先が歩行者の方に行ったり、車の方に行ったりする人も。
05:41事故歴のある人は視線が安定しない傾向にありました。
05:46ゴーグルを開発した企業は、こうした大量のデータをもとに、客観的に運転能力を測定することが重要だと考えています。
06:02果たして免許を更新してもいいのだろうか。
06:07でも、車がないと毎日の生活が困る。
06:10そのように悩まれている方、高齢の方もいらっしゃいます。
06:13データとしてお返しして、ご高齢の方々の自動車運転能力を測る。
06:20そういった一助になればと。
06:21白い乗用車がコンビニエンスストアに突っ込んでいます。
06:29深刻な事故を引き起こす大きな要因に、ペダルの踏み間違いがあります。
06:40踏み間違いによる死亡事故のうち、7割が65歳以上の高齢者によるものです。
06:46そのメカニズムを脳科学の観点から解明しようとする研究があります。
06:5516の箇所の脳の血流を測定する。
07:02認知学の専門家、河合信之さんが行ったのは、高齢者と大学生のペダル操作の比較。
07:10アクセルとブレーキを模したペダルを、表示される記号に合わせて踏み分けるテストです。
07:20その時の脳の血流量を測ったところ。
07:29高齢者の方は、これをやらなくちゃっていう風な課題になった時に、血流量がぐわーっと増えて。
07:37これは、アクセルを踏んだ時の高齢者と大学生の前頭腰のある部位の血流量の変化です。
07:48高齢者の方が血流量の変化が大きく、脳により負荷がかかっています。
07:54そしてブレーキを踏むときは、高齢者の脳にはさらに大きな負荷がかかっていました。
08:01こうした脳に負荷がかかりやすい状態に、さらなる負荷が加わると、踏み間違いが起きやすくなるといいます。
08:13頭の中で判断したりとかすることが増えてくると、ついそういう時に踏み間違いが起きてしまうという可能性はあると思います。
08:28検査項目としてこういうものを入れておくと、踏み間違いとかそういうふうな自分の行動の切り替えみたいなことが弱くなっているということが、ご自身にわかるんじゃないかなと。
08:43交通事故全体のおよそ6割が交差点での事故です。
08:50佐賀大学特任教授の堀川悦夫さん。
08:55240人分の運転データを収集し、分析する中で、1つの傾向を突き止めました。
09:05こちらの右折をする車。
09:08一見、なめらかな右折ですが。
09:11この方はアクセルをオンにしたり奥にしたり、右折の一工程の中にさまざまなアクセル操作がどうも見られる。
09:22アクセルを何度も迷いながら踏んでいることが、加速度のデータから分かりました。
09:28堀川さんは、こうした迷いが頻発することで、事故が起きやすくなると分析しています。
09:40いわゆるヒアリハット事態というようなものがあって、それがだんだんと頻発していって、最終的には事故に至る。
09:53何らかの機能低下を予兆として発見できるのではないかと。
09:59堀川さんはこうした知見をもとに複数の機関が連携して運転能力の見極めを行うシステムを佐賀県に作り上げました。
10:14この日、運転への不安があると病院を訪れた70代の男性。行うのは認知機能の検査です。
10:24さらに、脳神経内科の専門医の診察や、シミュレーターでの検査も行います。
10:43そして、教習所でセンサーを取り付けた車を運転してもらい、運転の操作に問題がないか分析します。
10:58一番向こう、突き当たりを左です。
11:03こうした複数の指標を掛け合わせることで、高齢者の本当の運転能力を見極めようとしています。
11:12たった一つの検査のある値を持って、もうあなたは運転をやめるべきだと、クリティカルな判断のできる指標、メジャーはまだないと思っています。
11:25いろんな値を取らせていただいて、そこで総合的に一つの結論を得るというようなことをやっています。
11:34今夜は高齢者の運転能力を研究されている島田博之さんをお招きしています。
11:41今見てきたように、脳だったり目の働き、さらには運転の操作を客観的に可視化しようというような取り組みがありましたけれども、ああいった検査というのは、もう私たち利用できるレベルにまで来ているんでしょうか。
11:56そうですね、例えば自動車教習所ですとか、まだ数は少ないんですけれども、病院の中にですね、運転外来のようなものができたりですとか、あるいは自治体で行っている検診の中にですね、その一部としてこの運転の評価をしていくと、そのような取り組みが進んでおります。
12:17ただ、まだまだこれは普及しておりません。その一つの理由としましては、高齢者の方々が自分の運転に自信を持っていらっしゃって、なかなか測定しようというような気持ちにならないといったような背景があると思います。
12:34番組冒頭もそういったようなね、グラフをお伝えしましたけれども、あのー、自分はまだまだ運転できるという思いも関係しているんでしょうか。
12:43こちらのデータです。これは免許の返納の件数なんですけれども、2019年、池袋の暴走事故が起きた年をピークにですね、その後は減少傾向にあるんですよね。
12:57高齢者自体の数が増えれば、この返納の数も増えていくのかなと思うんですけど、減少傾向、これどういうふうに見たらいいんでしょうか。
13:05そうですね、これはいくつか要因があると思いますけれども、一つは新型コロナウイルスの流行の影響があるでしょうし、あとはですね、高齢者の方々、特に地方部におきましては、車の運転ができないと、生活そのものが成り立たないと、例えば買い物ですとか、病院受診ですとか、どうしても車が必要ですから、なかなか返納につながらないといったところがあると思います。
13:34今、親などに運転について話したい、返納について話したいというご家族の方、いらっしゃると思うんですけれども、ここからはですね、事故が心配、運転やめてほしいなという思いを、どのように言葉にしたらよいのか、伺っていこうと思います。
13:54どういうところがポイントですか?そうですね、一つ、絶対にやめていただきたいのがですね、もう何歳だから運転しないでほしい、なんていうようなことは、よくないなというふうに思います。
14:09年齢で一律に線を引かない。
14:12そうなんですね。というのは、お年を召せば召すほどなんですけれども、運転技能の工程、いい人もいれば悪い方もいらっしゃると、この差が広いんですね。
14:23ですから、単に年齢だけでは決められないというところがございます。
14:28こういった表現は避けましょう。そして、ポジティブワードというのは?
14:32そうですね。これも非常に大事でですね、ご自身は運転に自信がある方が多いものですから、なかなか否定的にですね、これ、やめてというような形で言ってしまいますと、なかなか受け入れがたいというようなところもございますので、できるだけ肯定的にですね、こうして、
14:53してもらえると安心できるようなというような形で声をかけていただくといいかなと思います。
14:59確かに、速いスピードはダメだよと言われるよりもね、あ、今の運転安心だなと言った方が相手への印象も変わりそうです。
15:07そうですね。
15:08ありがとうございます。ということで、前半はですね、運転寿命を科学的に測るということをお伝えしましたけれども、今、運転寿命を最新科学の力で伸ばそうとする取り組みも広がっているんです。
15:23AI を使ってフィードバックすることで、気づきにくい運転の癖を改善しようという取り組みがあります。
15:30顔全体が映るように、カメラの角度を調整してください。
15:35佐賀大学の研究室では、運転中の一挙手一等足を複数のカメラで記録しています。
15:47目線ですとか、首の動きですとか、そういうものを観測しているわけです。
15:54リスクのある運転がどんな場面で出るだろうかというのをまずはピックアップしていこう。
15:59そのすべての記録をAIを使って解析。
16:06リスクのある運転行動を検出していきます。
16:11例えばこちらの映像。
16:16飲み物を飲むときに視線を外したシーンが脇見運転として判定されました。
16:26こうした本人も自覚していないリスクのある運転をAIで検出し、改善に役立てるのが狙いです。
16:39この日、フィードバックを受けていたのは70代の女性。
16:45交差点でのそれからもう一つ前方不注意というのがあったというのがあったんですよ。
16:50これは動画を見てもらいますけどね。
16:54リスクのある運転とされたのが、この交差点での前方確認でした。
17:01ここはちょっと見通し悪いんですよね。
17:041台、2台、3台目もあるでしょ。
17:093台目がタイミング的に危ない。
17:11左前方から3台目の車が来ているにもかかわらず、右折を始めてしまいました。
17:24国道側のね、こっち側は注意してましたもんね。
17:28それからもうね、あの車はね、もう。
17:32この女性は長年の運転の癖から、左折車が3台連続することはないと思い込んでいたといいます。
17:41なんかやっぱり日々慣れてて、やってるんだろうなっていうのは、気をつけてしなくちゃと思いますよ。
17:53いろんなことを直そうとすると大変だから、まずは1個ずつ絞って、ここに来たら、ここは止まらんばっていう、そういう、この場所っていうのを1つしっかり頭に入れておくと、そこは自然と安全な場所に変わっていきますから。
18:10AIを使ったフィードバックを4ヶ月受けた実証実験の結果です。
18:17スコアが低い人ほど高い改善効果が見られました。
18:26適切な方法でフィードバックがなされ、運転者再教育が行うことができれば、想定しているよりも、より長い期間にわたって運転が可能になるのではないか。
18:41同乗者に注目し運転寿命を延ばそうとする研究が実用化に向け動きだしていますその同乗者とはAIを搭載し会話ができるロボット運転中に助言をしてくれます
19:09接続できたよ。
19:13住宅街に入ると。
19:18速度に気をつけようね。
19:22はい、了解です。
19:24一時停止の交差点が近くなると。
19:29次は一時停止だね。
19:32うん、もうすぐだよ。
19:35このロボットによる声かけの仕組みです。
19:41GPSなどから車の位置情報や加速度を測り、地図と称号。
19:47それをもとに運転の助言や安全かどうかの評価もしてくれるのです。
19:56安全な運転をした時は。
20:00落ち着いた運転でかっこいいよ。
20:04僕も見習いたいな。
20:07手に入るね。
20:10声かけが優しいのと声が子供の声で言ってくれるので、マー君の注意とかっていうのはかなり受け入れやすくなってます。
20:18僕も見習いたいな。
20:21早く運転できるようになって。
20:25マー君を壊さないようにとかって思いながら乗ってますし、それが同乗者だったらやっぱり同乗者をけがさせないようにと思いますので、もっと気をつけなきゃいけないかなっていう気持ちにはなります。
20:39この実証実験を主導した大手総合商社です。
20:45一時停止などの運転行動に改善効果が見られたといいます。
20:53中でも注目したのが、褒める声かけの効果。
20:59今の一時停止で、ちゃんと止まれたね。
21:03うん、ちゃんとできたよ。
21:06褒める設定をした一時停止は、問題行動が減少しました。
21:12一方で、褒める設定にしなかった場合は、問題行動がうまく改善しませんでした。
21:23注意されるの、みなさん好きじゃないですよね。
21:27高齢者が安全運転をし続けて、移動の自由を自分で楽しむ、自分の運転行動を改善していくことを楽しく前向きな気持ちでやっていただきたいな。
22:11要介護状態になってしまうかどうかを追跡調査した結果、運転を継続されていた方々に対しまして、
22:21やめてしまった方というのは、そのリスクが8倍に高まっていたと、極めて高い数字が観察されました。
22:30そうですか。ただ、これを聞くと、運転をみなさん続けた方がいいのかなというふうにも捉えられそうですけど。
22:38はい。健康寿命の延伸という意味では、できるだけ運転を継続した方がいいと思うんですけれども、
22:45ただ、それは運転が安全にできる方限定ということですね。
22:50危険な方につきましては、きちんと免許を返納していただいて、
22:54そして、安全にできる方につきましては、できれば対策をきっちり講じていただいて続けていただく。
23:02これがいいと思います。
23:04では、運転寿命を延ばすにはどうすればいいのか、ここから伺っていきたいと思いますが、
23:09島田さんが重要だと考えるのが、保証運転というもので、これどういうものなんでしょうか。
23:16はい。これはですね、ゆとりをもって運転をしていただいて、機能低下を補っていただく。
23:23そういった運転の方法ですけれども、高齢期になりますと、どうしても心身の機能というのは落ちてまいります。
23:32そうですね。
23:33これを劇的に改善することはなかなか難しいんですけれども、
23:36この保証運転を覚えていただくことで、安全運転技能というのは、
23:43かなり格段にですね、改善するということも、我々の研究で明らかになっています。
23:49そうですか。具体的にはどういうものなんでしょうか。
23:52そうですね。
23:53これは、例えばですね、交差点での確認を例に挙げておりますけれども、
23:59交差点ではきちんとですね、停止線で停止をいただいて、
24:04そして目線でですね、ちょこちょこっと確認するのではなくて、
24:09きちんと首を動かしていただいて、
24:12そしてできれば右押し、左押しというような形でですね、
24:17声に出して確認していただきますと、非常に意識も高まりますので、いいかと思います。
24:23ありがとうございます。
24:24このような保証運転も含めて、
24:26運転寿命を伸ばすことにつながる、今すぐできるポイントについてですね、
24:30こちらのQRコードからまとめた記事をご覧いただけます。
24:34今、保証運転を伺いましたけれども、
24:37さらに運転寿命を伸ばすために注目されているのが、
24:40サポートカーと限定免許ということで、
24:43まずこちらからどういうものでしょうか。
24:45先ほどの保証運転は、高齢ドライバーの方に対する対応ですけれども、
24:50このサポートカーは車自体の対処ですね。
24:55例えばですね、そこに示してあるような衝突被害軽減ブレーキなど、
25:01こういった装備がですね、装填された車となっておりまして、
25:07これも高い効果を得ることができます。
25:10すでに日本では、このサポートカーなら運転してもいいよという免許があるわけですね。
25:15そうですね。これが始まったばかりでありまして、
25:19これからだんだんと増えていくとは思いますけれども、
25:22まずは皆様にですね、こういったものがあるということを知っていただきたいなと思います。
25:28そうですね。そして限定免許は限定免許でも、
25:30海外では違うものもあるんですね。
25:33そうですね。こちらはですね、例えば時間を決めて、
25:38夜間の運転というのはどうしても危険がつきまとめますので、
25:42日中だけの運転をしていただくですとか、
25:46あるいは自宅からの近隣だけに限定した、
25:50そういった時間や場所を限定した免許制度というのが海外ではございます。
25:56例えばオーストラリア等々ではですね、そのような免許制度が進んでおります。
26:00今日様々見てきましたけれども、最後に安心して乗る人も乗らない人も
26:06運転というものを捉えるにどうしたらいいでしょうか。
26:09そうですね。運転というのは高齢者の方にとって、
26:13もう本当に生活そのものであります。
26:16ですので、これをですね、できるだけ長く続けていただくためには、
26:22より客観的に自分の状態、運転の状態というのが安全なのか、
26:29それとも危険が高まってきたのか、
26:32これをですね、知っていただいてですね、
26:35対策を講じていただくということが非常に重要かなというふうに思っております。
26:41あとは車が凶器だという認識を持つことも重要でしょうか。
26:44そうですね。もちろんその客観的な測定の上でですね、
26:48危険だとなればですね、これは迷わず運転免許を返納していただくと、
26:54これが重要かなと思います。
26:56はい。皆さんで議論してみてください。
26:58今日どうもありがとうございました。
27:00ありがとうございました。
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