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00:00私たちの生活に欠かせなくなったSNS。
00:10より簡単に早く情報の入手ができるようになった一方で、偽の情報や誤った情報も拡散されています。
00:222024年元日石川県能登地方を襲った能登半島地震この時SNSには100件以上の偽の救助要請が警察や消防が出動し人命救助の現場にも影響を及ぼしています結果的に救える命が救えない
00:47この映像皆さん本物か偽物か分かりますか?
00:55実は生成AIで作った現実には存在しない偽の動画本物と見分けがつきませんよね
01:07今、巧妙なフェイク動画が急増し混乱はより深刻に
01:15ネットですって人
01:17フェイク情報に惑わされないために私たちにできることとは
01:23今日からできるヒントを探ります。
01:33防災への羅針盤
01:41明日を守るナビ今回のテーマはこちらです。
01:59災害時SNSに広がるフェイク情報です。
02:06ゲストの金子孝敏さんは災害時ですね。どうやって情報収集してますか?
02:13僕が記憶にあるのは東日本大震災の時に千葉にいたんですよ。
02:19交通情報だったり津波の情報とかいろいろ探りましたけどSNSってその時は便利だなと思ったんですけど今こういう状況になってるっていうとちょっと問題ですよね。
02:35さあそして安田美咲子さんは2024年の野東半島地震の際には新潟県に当時いらしてご家族と一緒に小学校に避難されたということなんですよね。
02:47そうなんです。あの街の放送が流れて小学校に避難したんですけどやっぱそこからこういつ帰るかとかなんかどこにちょっと津波もあったのでどこに来たのかとかそういうのはやっぱりSNSで調べてそろそろ帰ってもいいのかなとか。
03:04ここに行っちゃいけないんだっていうのは役立った方もあったんですけどね。
03:09使い方によってすごく便利なツールなんですけれどもちょっと気をつけなくてはいけないところもある。
03:15どう見極めたらいいかというのを今日は一緒に見ていきたいと思います。
03:19では本日のナビゲーターをご紹介します。
03:22NHKの報道局でフェイク情報の分析調査報道を行っている矢渕淳也記者です。
03:29矢渕さんよろしくお願いします。
03:31災害時には電気が止まったり通信環境が限られてしまうということも多いですよね。
03:40そういう時にでもSNSは情報を受け取って発信することもできる力強い役立つツールといえます。
03:48ただ一方でSNSでは事実と異なるフェイク情報も多く見られるんですね。
03:55このフェイク情報という言葉もよく聞くようになりましたけれども、そもそもこれ何を指すことなんでしょうか。
04:03フェイク情報というのは端的に言いますと事実とは異なる内容とか誤解を招く表現のことなんですね。
04:10意図的に流される嘘の情報、偽情報といいますけれども、そういう情報もありますし、悪意のない誤解とかですね、
04:19勘違いから生まれる誤った情報、例えば伝言ゲームをしているうちにだんだん違う情報になっていくということがあると思うんですけれども、
04:27災害時にそうした情報が出ますと混乱を招き、場合によっては命に関わる事態にもなり得ます。
04:35今回はそうしたフェイク情報の特徴や傾向をお伝えしたいと思います。
04:40では早速見ていきましょう。
04:43災害時にSNSに投稿されたフェイク情報といえば、こちら、2016年の熊本地震の際に投稿されたフェイク情報。
04:55地震のせいでうちの近くの動物園からライオンが放たれたんだがということで、こうした画像と一緒に投稿されたもの、これお二人見覚えは?
05:07私、覚えてます。
05:09ニュースか何かに上がってきて、そこから飛んだような記憶があるんですけど、すごい信じちゃうんですよね。
05:15びっくりする、この画像も一緒についていての投稿。
05:19僕、これ今初めて見たんですけど。
05:21本当ですか。
05:22これパッと見たら、偽物って言われなかったら分からないぐらい、本当に街にいそうな。
05:27街中にね、ライオンがいるというか。
05:31これ実際には動物園からライオンが逃げ出したという事実はなく、この添付されたこの画像も海外で撮影された熊本地震と全く関係のないものだったんですね。
05:43ただ、このところすごく大きな影響があったんですね。
05:46そうですね。熊本市の動物園にはですね、投稿を信じた人からですね、問い合わせの電話が相次ぎまして、業務に大きな支障が出たんですね。
05:56その後ですね、この偽情報を流した人は逮捕されました。
06:01災害時にフェイク情報を流して、業務妨害をして逮捕された初めてのケースとなりました。
06:09こうしたその災害時のフェイク情報というのが今増えているんです。
06:15こちら、発災後24時間以内に投稿された救助を求める投稿の数ですね。
06:222016年の熊本地震の際には573件あった投稿のうち1件が偽のフェイク情報だったんです。
06:32これが2024年の野東半島地震の際には全部で1091件あった救助を求める投稿のうち、偽のもの、フェイクのものは104件あったと推定されているんです。
06:46だから10件に1件は偽情報って考えたらかなりの確率ですよねいやすごい今回番組では能登半島地震で急増した偽の救助要請を取材しました。
07:01震度5強を観測し7000棟以上の住宅が被害を受けた石川県加賀市。
07:13偽の救助要請の投稿は人命救助の現場に影響を与えていました。
07:20地震が発生した日の夜、加賀市消防本部には30件ほどの通報が寄せられました。
07:31はい、119番消防です。火事ですか?救急ですか?
07:38夜8時過ぎ、SNSのある投稿を見た人から通報が入ります。
07:45加賀市内で埋まっている人がいる助けてという内容でした。
07:52SNSを確認しまして、実際にあった住所でしたので、消防隊を出動させております。
08:05救助を受けてすぐに救助隊と消防隊の合わせて8人が現場に向かいました。
08:16しかし、そこにあったのは無人の倉庫。
08:24それでも、隊員たちは窓が割れていないか現場の確認を続けました。
08:31中に救助を求める人がいるかもしれない。
08:35注意深く見て回りましたが、被害は確認されず。
08:40虚偽の情報と判断。
08:47現場に向かった救助隊は、加賀市消防本部の唯一の隊でした。
08:52通報者はSNS上の偽の救助要請を信じたのかもしれません。
09:01しかし、それに対応することで、本当に必要な救助に間に合わなくなる恐れもあったのです。
09:10119番受診から活動終了までに30分間程度時間を用意しておりますので、
09:18距離通報で消防隊、救急隊を出動してしまいますと、
09:22本当に必要な人に、ところに向かわせることができない可能性がありますので、
09:28そういったいたずらとか、そういうのは絶対にやめていただきたいなと思っております。
09:35店の救助要請は、これだけにとどまりませんでした。
09:40事態を重く見た石川県警は、取締りを強化しました。
09:52その一つ、輪島市の実在する住所と共に書かれた投稿。
09:58倒壊した家屋に家族が挟まれた助け店。
10:07捜査に乗り出したのは、サイバー犯罪対策課。
10:12平時からSNSをチェックし、犯罪に巻き込まれる人を減らす活動をしています。
10:21災害時、優先されるのは人命救助。
10:25サイバー犯罪の捜査に人手を割くことはできません。
10:30その混乱した状況の中では、その投稿された情報が、
10:35そもそも虚偽の投稿なのか、
10:38事実の投稿なのかというところを判断すること自体が非常に難しい。
10:49発信者の特定が難航し、容疑者が逮捕されたのは、
10:54捜査開始から半年後でした。
10:59今回の罪に関しましては、
11:01疑刑業員妨害罪という罪名を適用して検挙しております。
11:09嘘の内容の投稿で、警察などの活動を妨害したとして逮捕されたのは、
11:14馬島市に縁もゆかりもない、
11:17県外在住の男性でした。
11:20なぜ、このような投稿をしたのでしょうか。
11:25逮捕後の取り調べに対しましては、
11:32審査に便乗して注目して欲しかったというようなことを拒絶しております。
11:37注目して欲しいなどという身勝手な理由で、
11:41偽情報を投稿したことが、
11:42舞台活動に非常に大きな支障を及ぼす結果になったということの重大性。
11:48自分が犯した罪の重さをしっかり認識していただき、
11:52二度とこのようなことは繰り返さないようにして欲しいです。
11:55もう信じられないですね。
12:00注目して欲しいからってわざわざ住所まで書いたりして、
12:05そういう労力をなんでこのタイミングでここに使うのかっていうのが、
12:09ちょっと信じられないですよね。
12:11人の命に関わることですから、
12:14なんでこんなことをしちゃうのかっていうのを不思議で思っちゃいますよね。
12:20どうしてこんなことをするのかっていうのは、
12:23大きく二つ理由が挙げられると思います。
12:26まずはですね、こちらですね、
12:28承認欲求を満たしたいということです。
12:31注目して欲しい、目立ちたい、反応して欲しい、
12:36そういう気持ちがあるのではないかと思います。
12:38そしてですね、もう一つはですね、
12:40インプレッション稼ぎ、収入が目的の人ということなんですね。
12:44このインプレッションというのは、その投稿が他のユーザーのタイムラインであって、
12:51検索結果に表示された回数のことを指すんですね。
12:56例えばこちらの投稿、自宅が倒壊して動けない、助けてという投稿の、
13:02この右下にある数字、この50万。
13:06これがインプレッションの数。
13:10実際に収益化するには、他にもフォロワーの数であったり、
13:14いろんな様々な条件があるんですが、
13:16XやTikTokでは、このインプレッションの数に応じて、
13:21収益が発生する仕組みになっているということで、
13:25こうした仕組みを利用していると。
13:27そうですね。
13:28注目のインプレッションを得るために、災害にいわば便乗するような形で、
13:33助けてなどと危機感を煽る、注目を集めるような投稿をすると。
13:39それで格差を狙っていると思われます。
13:42だからもう、SNSしか見てないですよね。
13:45他の人のことも考えてないし、
13:48これを投稿した後にどうなるかとかも考えてないし、
13:51もうそれしか頭にない。
13:53ちょっと悲しいなってすごい思いますね。
13:55こうね、命っていうものを利用して、
13:59稼ごうっていうのが悲しいかな。
14:03SNS、本当に役立つ時もあるんですけれども、
14:06災害時は1分1秒を争う救助の現場で活動する人たちがいるわけです。
14:12こうした誤った投稿、偽の投稿などはですね、
14:16やってはいけない行為で、罪に問われることもあります。
14:19情報を投稿する前に、そのことに思いを馳せてもらいたいと思います。
14:23決してだからSNSが悪いってわけじゃないですよね。
14:28使い方ですよね。
14:30だってSNSがあることで、助かる命も絶対あるはずなんですよ。
14:35使う側がいい使い方したら、とても豊かなものだと思うので。
14:40そうですね。私たちがね。
14:41さらにですね、気をつけてもらいたいようなことがあります。
14:46災害時ですね、SNSには救助要請以外にもですね、
14:50様々なフェイク情報が出てきています。
14:54新しい出口も出てきているんですね。
14:55例えば、野戸半島地震の時にはですね、被災者を装って、
15:00募金を呼びかけるような店の投稿がありました。
15:05QRコードを使ってですね、寄付を募るというものでありまして、
15:09後にその投稿者はですね、
15:11詐欺の疑いで書類送検されたということなんです。
15:15警察も今、この災害時のフェイク情報については、
15:19取り締まりをさらに強化しているということです。
15:23さあ、そして私たちNHKも報道機関として、
15:27このフェイク情報の問題に向き合って取り組みを行っています。
15:31はい、そうなんですね。
15:33私たちSNSをモニターしてまして、
15:35誤った情報が広がっている時にはですね、
15:38検証して正しい情報が届けられるように日々取り組んでいるんです。
15:43野戸半島地震の時にもですね、
15:46こんな風にチームを組みましてSNSをチェックしていました。
15:51Xの検索欄に救助要請と打つと、いろいろな投稿が出てきます。
15:57その中で怪しいと思う投稿をリスト化して調べました。
16:02無関係っぽいような投稿だとか、
16:06判別がつかないものは赤にこうやってしていました。
16:09うん。
16:10結構こう、怪しい投稿が多いねとかっていうのがだんだん分かってきたと。
16:17例えばですね、この投稿でいうと、
16:20川流しという聞いたことのない地名が書かれていました。
16:24念のため、Googleマップや公的な地図で調べても、
16:29該当する場所はありません。
16:32架空の住所であるということが確認できました。
16:35他にも、実在する住所で偽の救助要請をしている場合もありましたが、
16:42実際に現地に記者が取材に行って、その地域に住む人に話を聞いて、
16:47投稿の内容が本当かどうか取材をしました。
16:50そして、このようにフェイク情報だと分かったものをまとめて記事にし、注意喚起しました。
17:00こうした記事情報をテレビ、ラジオ、それからウェブ記事という形でも公開して、注意喚起を行っています。
17:10さらに、矢渕さん、皆さんに知ってほしいことがありますよね。
17:14災害時に広がりやすい情報、根拠のない噂には一定のパターンがある。
17:20災害の発生直後から対応、そして復旧・復興の段階まで、それぞれの時期に応じて、
17:27広がりやすい噂には傾向があるんです。
17:30まずは、発生直後です。
17:33あれは人口地震だといった災害の原因とか、
17:36丸月丸日にもっと大きな地震が来るといったような、
17:42災害が再来するといった予知ですね。
17:45これ、科学的根拠が全くないんですけれども、そういった噂が広がりやすいと。
17:50さらに、外国人窃盗団が被災地に集結しているといった噂が、
17:55野党半島地震の時も流れました。
17:58実際、そういう窃盗とかないってことですね。
18:01実は野党半島地震の時にも、これ流れた時に、私たちは石川県警察本部とかに取材したんですけど、
18:09事実はないというようなことを確認して、そういった記事も出しました。
18:14続いては、災害対応時。
18:17被災者支援に関する情報とか、著名人の発言に関する嘘が混じった話が広がりやすいと。
18:24例えば、電力会社の送電がまもなく開始される。
18:27これ、被災者のニーズすごい高い話ですよね。
18:30本当のこともあり得るんですけれども、嘘の情報も広がりやすいと。
18:33また、政治家が〇〇と言っているというような、誰かが自分の気持ちと寄り添わないような発言をしたというようなことも広がりやすいということになります。
18:44なんかリアルですもんね。電力会社がとかやったら、本当っぽく思っちゃうというか。
18:49そうですよね。
18:51そして最後は、復旧・復興時です。
18:55どこどこに行けば、何でももらいたい放題。
18:59授業が再開したら、学校から避難者が追い出される。
19:03といったですね、被災地での生活に関する根拠のない情報が流れやすいと言われています。
19:09だから直後、少し時間が経ってから、それから復興・復旧の時期、それぞれのタイミングで多くの人が心配になることだったり、気になるところをついてくる。
19:22みんなの心理を組んで投稿するということですよね。
19:27そうですね。中には、本当に混乱させてやろうというようなこととか、先ほどあったようなインプレッション稼ぎみたいなことで広がることもあるんですけど、
19:36ただ善意から悪意がないのに広がってしまうと、ちょっとした噂を書いてしまうみたいなこともありえます。
19:44そして、今特に深刻なのが、生成AIを使ったフェイク画像や動画です。
19:52こちらの動画。
19:54これ、ロシアのカムチャツカ半島付近で起きた津波の映像だと偽って投稿された動画。
20:04めちゃくちゃリアルじゃないですかね、波が。
20:06しかもこれ来たら恐ろしすぎて、どうしようと思っちゃいますよね。
20:11どこを見たらそれが見極められますか。
20:15そうですね。ポイントいくつかあるんですけど、ちょっと違和感があるかどうかってところなんですけれども、
20:21例えばこれロシアって言ってるんですけど、ここにあるのはヤシの木。
20:25ヤシの木。
20:26アジアとかですよね。
20:29ちょっとありえないことですよね。
20:31そういったこととかですね。
20:33あと、津波の高さこの時ですね、数メートルって言われてたんですけど、この高さどうですか?
20:39何十メートルぐらいの感じですよね。
20:43そうですね。津波に大きすぎますし、さらにこちら見ていただくと、波穏やかですよね。
20:50本当だ。
20:52海の向こうに海がある感じになってます。
20:54そうですね。
20:55変な感じですね。
20:57そう、その変な感じ、この違和感を感じることが大事ということなんですね。
21:02海外などですね、馴染みのない場所だと、現地の風景とかですね、建物、詳しくわからないですよね。
21:12だから結構騙されやすいということで、そういうものだと受け止めて注意した方がいいということ。
21:19それを一つポイントに注意していただきたいということなんですね。
21:23で、もう一つ。
21:24もう一つ、今年の3月にミャンマーの中部で起きた大地震の際に投稿された動画です。
21:32こちらは地震後の様子として、建物が倒壊しているような映像が投稿されました。
21:38これはお二人ご覧になっています。
21:41見ました?
21:42見ましたか?当時。
21:43はい。
21:44信じてました?
21:45これも、まあ、偽の。
21:48えー。
21:49でもなんか、どこが偽なのか全然わかんないですよね。
21:52こんなにひどい状況になってるんだって。
21:54はい。
21:55今日までは知ってました?
21:56いや、全く。はい。
21:57これ本当に見分けるのものすごく難しい。
22:00はい。
22:01本当にレベルが違うことになってしまっているような動画なんですけれども、
22:05NHKで調べたところ、
22:08AIで作られたことを示すスカシが入ったものが見つかったんですね。
22:13えー。
22:14これのスカシっていうのは私たちも見てたらそうですね、今この状態では見えなくなっているんです、大体この下の方とかにスカシでAIで作られたってことが示されたりするんですけど、場合によってそれをわざと切って投稿するケースもあるんで、ほとんど見分けがつかなくなっているっていうのが現状ですね。
22:33でもなんかもうすごいリアルなのいっぱい上がってきて、なんかAIって書いてあるのもあるしないのもあったりするから、え、これ本当どっちって言って、何が本当か嘘か自分が分かんなくなってきているところもあったりする。
22:48ほんと特にちょっとあの目がちょっとね年とともに老眼とかあるじゃないですかスマホだと最近もう見えないんですよ細かいところこうね話してますよねだからもう全然気づきませんでした年配の方とか信じちゃいそうですよねそうなんですよさらにですねまあこの時からもあのAIで動画作る技術っていうのもさらに進化してますんで今はもう本当か嘘か分からないような状態になっているっていうのが実際に
23:18そんな中国内の企業と大学がタッグを組んで真偽の見極めを手助けする新たなシステムの開発が進められていますAIにはAIで今真偽を確かめる新たな技術の開発が始まっていますそのシステムの一部を見せてもらいました
23:46これはですね災害時自然災害の時によくあるタイプの偽情報なんですけれども外国人窃盗団がノト半島に集結しているっていうようなそういう情報が出回ったというところがあります
24:02SNSの投稿を入力すると間違いあるいは正しいと表示される仕組みです
24:13このシステムでは投稿から文章画像動画音声を別々に取り出します
24:26これらが偽の情報ではないか画像動画音声は生成AIで作られたものではないか確かめます
24:37情報の真偽を確かめるときに根拠となるのは気象庁や自治体
24:45報道機関の発表や災害を監視するカメラなどインターネット上に公開されている情報です
24:53さまざまな情報というところを自動的に収集してそれをユーザーに提示することで実際に災害が起こっているかどうかというのを容易に判断できるようなそういったところを支援するそういう技術になっています
25:10例えばこちらの投稿
25:13これノト半島豪雨の時の例なんですけどこういった特別警報が発表されましたというところで避難してください
25:23というのがテキストと画像で投稿されたというところを分析の対象にして
25:28ノト北部に大雨特別警報
25:33松島市役所前がすごいことになっている
25:36画像とともに投稿されたものです
25:39これを分析にかけると
25:45ノト北部に大雨特別警報という情報は正しいと表示されましたが
25:52さらにここで重要なのは画像も添付されていたというところで
25:58実はこの画像というところがこの今のこのノト半島との文脈に一致していない
26:04画像は中国のある都市で起きた別の災害を撮影したものと判定されました
26:13本拠に当たっていくというのは非常に時間がかかることですし
26:18大変ですので
26:19より時間をかけずにファクトチェックをできる
26:24あるいは審議の判定をできる
26:26こういったシステムを使うことによって
26:28判断を支援するというのは
26:32そういったふうにしていきたいなというふうに思っています
26:34この生成AIで作られた
26:38より精巧で見分けのつかないフェイク画像や動画
26:42ディープフェイクというふうにも言いますけれども
26:45そうしたものを見抜く技術なども開発中で
26:48まずは自治体や報道機関での実用化
26:51そしてゆくゆくは私たち個人でも
26:54使えるようなシステムを目指しているということなんですね
26:58なんか噂ってねすごいすぐ回っちゃうけど
27:01ちゃんと確かめる
27:03情報から成果を導いてくれるのが
27:06すごいありがたいなと思って
27:07我々今もできることたくさんあるんですよね
27:12この技術に使われている
27:14真偽を確かめる根拠となる情報ですね
27:17気象庁ですとかですね
27:19公的機関市役所とかからの情報
27:23それに報道機関からの情報ですよね
27:25手間や時間はかかるんですけれども
27:27調べようと思えば私たちも調べることができます
27:30情報の真偽を確かめることができるんですね
27:33信頼できる情報発信源を日頃から確認しておくこと
27:36そうするといざという時には
27:39そこから正確な情報を得られるようになると
27:42そういうことが大事だと思います
27:44この番組の後半では
27:46じゃあ私たち一人一人は何ができるのか
27:50どのように情報を受け取って
27:52どう発信していくべきかを考えていきます
27:55いざという時に役に立つ防災の知恵
28:00今回はエレベーターに閉じ込められた時の
28:043つのポイント
28:051つ目はまず非常ボタンを押すこと
28:10東日本大震災の時は
28:189時間閉じ込められた人もいました
28:212つ目のポイントは防災グッズの活用
28:26非常用の水、食料に加え
28:30簡易トイレ、ライト、ホイッスルなどが役立ちます
28:35そして3つ目のポイントが声を出して助けを呼ぶのではなくホイッスルを使うことです
28:44ホイッスルがない場合は壁をたたくなどして音を出しましょう
28:52今日は災害時、SNSに広がるフェイク情報についてお伝えしています
29:00混乱が広がる災害時、フェイク情報に惑わされないためには
29:05自ら正確な情報を得るということが何よりも大切です
29:11こちらをご覧ください
29:13災害時に使う情報収集ツールについて調べたアンケートです
29:19こちら1位がテレビ、2位がネットニュース、3位ニュースアプリ
29:254位がXなどのSNS
29:29そしてずっときて8位にYouTubeなどの動画配信が入りました
29:36やっぱりテレビが確実なんだなっていう
29:39私も自信があるとすぐにNHKつけようってなるので
29:45やっぱり一番は老若男女関わらずそこかなっていうのもありますね
29:51これ実は全国の20歳以上、70歳未満の男女を対象に回答を得たデータなんですね
30:00これを20代だけに限定してみると
30:06こちら
30:071位テレビは同じなんですが
30:112位がSNS、そして動画配信は4位です
30:14動画配信そんなに上になるんですか?
30:21そうですね、ニュースアプリですとかラジオだったり新聞などよりも上に来てる
30:27SNSもすごいですね
30:28そうですね、ほぼテレビと同じくらい
30:30SNSは東日本大震災の時にすごい便利だったっていうイメージがついたと思うんですよ
30:39だからSNSが上がってくるってなんとなくは分かるんですけど
30:44このようにSNSが主要な情報源として定着しつつある今
30:50私たち一人一人が間違った情報に惑わされない判断力を身につけるということが非常に大切になってきます
30:59最近注目されているそのSNSの情報が正しいかどうかを判断するためのキーワードというのがあるんですが
31:09それがこちら、大福です
31:13かわいらしい
31:14大福、おいしそうな大福
31:16食べたくなっちゃう
31:18ここで問題です
31:20この大福というのは何かの頭文字で表しているんですけれども
31:28じゃあまず安田さん
31:30だといきましょうか
31:32はい
31:32だ、どうですか?
31:35だはでも大丈夫っていう感じですかね
31:39大丈夫?
31:39確認してる、大丈夫?
31:40大丈夫?
31:41SNS大丈夫?
31:42それ大丈夫?
31:43いいわ
31:441回じゃなくてもう1回見たら?
31:49もう1回見たら?
31:52もう1回見たら?
31:522回、3回、1回じゃなくて2回、3回見た方がいいんじゃない?っていう感じ
31:56なるほどなるほど、確かに
31:57じゃあ、借りごとは負と食いきましょうか、どうでしょうか?
32:02振り込んでいいの?
32:04ちょっと待って
32:05募金とかもあったから
32:08はいはいはい
32:09なるほど、なるほど
32:10店の募金活動じゃないけど、振り込んで大丈夫?
32:15の、負
32:16はい、じゃあ、苦は?
32:20悔しくない?
32:23感情的な方ですね
32:24苦しい
32:26ではね、この大福、何を表しているのか、正解、こちらをご覧ください
32:32神奈川県にある中学校で、この日行われたのは、災害時にSNSをどう使うか学ぶ授業
32:45メッセージアプリを運営する企業が行っている、防災教育と情報リテラシー教育を掛け合わせた授業です
32:58皆さんにとって、身近なメディアって、ネットですか?テレビですか?
33:04テレビだよーって人
33:05おー、お客様ですね
33:08はい、ありがとうございます、おらしてください
33:10じゃあ、ネットですって人
33:12あー、はい、ありがとうございます、おらしてください
33:16身近で便利なネットSNS
33:19でも本当にその情報って、信頼できますか?っていうことを、今日は考えていきます
33:25生徒たちがいるのは、架空の街、田山市
33:33大型の台風が近づいている状況で、SNSを活用して情報を集めている設定です
33:42配られたのは、SNSの投稿画面に見立てたカード
33:50その内容は
33:54田山市役所の避難情報や、防災大学の山田一郎というアカウントからの呼びかけ
34:03さらに、防災情報をまとめや、川が氾濫しそうという個人アカウントからの投稿も
34:14これらは、他の人に広めてもいい情報なのか、内容を見極めます
34:22TYMニュースと書かれたアカウントの投稿について議論するグループ
34:31ニュースの番組は、なんか結構信憑性が高いし
34:39めっちゃいいねとか多いから、自分も拡散しようかなと思いました
34:45こちらでは、個人のアカウントからの投稿について考えていました
34:52個人のアカウントから、川が氾濫しそう、早く避難して、と呼びかける投稿を見ていた生徒たちは
35:16信頼できる情報とは、ここであのキーワード
35:38情報をどう見極めるか、情報は大福で見極めよう
35:44まずは、大福のだ
35:48正解は、誰が言っているの?
35:52投稿者を確認しよう
35:53とりあえず、公式アカウントは信頼性が高いよね
35:57これも、投稿としてあってそうだけど
35:59個人アカウントだから、もしかしたら間違ってるかもしれない
36:04たとえ、普通の人でも、自分は防災台の人ですって言って
36:08カリスマシーだってできるから
36:09続いて、大福の
36:13い、いつ行ったの?
36:18災害が起きると、状況は刻一刻と変わっていきます
36:22緊急時には、過去の古い情報がシェアされてくることもありますので
36:29いつの情報かっていうところもしっかりと確認をしてみてください
36:32そして、大福のふ、ではなく、ふく
36:39ふとくが、えぇ、フェイクだよ
36:44大福のふく
36:49大福のふくは、複数の情報を確かめた
36:52自治体や報道機関などの情報と照らし合わせることが大切です
36:58自分で調べることが大事
37:01自分で調べたほうがいい
37:04SNSって普段どんなふうに使ってらっしゃいますか?
37:10緊急時はいきなりやってきます
37:13落ち着いて使えるかどうかは
37:16今、どんなふうに使っているかどうかなんです
37:19もう一度、自分自身の使い方っていうところを考えてみてください
37:22はい、ということで、投稿されたSNSの真偽を見極めるときに重要なのは
37:30だ、誰が言っているのか
37:33い、いつ言ったのか
37:35そして、ふく
37:37複数の情報を確かめたかということなんですね
37:42一つ言ってもよろしいですか?
37:45フェイク情報に気をつけろと言っておきながら
37:49フェイク問題ですよ、これは
37:51いやいやいや、これ、私あの
37:53ふとく、それぞれとは聞いてないんですが
37:55ふとく、どうですか?と聞いてないんですが
37:57これは、いや、明らかにね
37:59ふは何か、くは何かって思うじゃないですか
38:03柱もじっとおっしゃった気がするんですけどね
38:05そうですね、今、悔しいです
38:07やっぱり悔しい
38:08今、すごい悔しいです
38:09違った
38:10でもね、お二人の考えたのはどうですか?
38:13そうですね、あの、金子さんがおっしゃった
38:15あの、ふ、振り込んでいいのも大事なポイントだと思います
38:18そうですね、そうですよね
38:19悔しくないもんね
38:20そうですね、あの、安田さんがおっしゃった
38:22あの、一回だけでいいの?っていうのは
38:25ここに通じる話ですよね
38:27あ、確かに、本当ですね
38:28ね、正解
38:30で、あの、VTRの中でもね
38:34生徒たちが一生懸命ね
38:35自分たちでね、考えて取り組んでいましたけれども
38:37中でも、こちらの投稿ですね
38:40この、やばいよって川が氾濫しそう
38:42みんな、早く避難してと、こう呼びかける投稿について
38:47これ、もし本当だったら、もう大変なことだから
38:50これは拡散することにしたというふうな意見もありましたね
38:54そうですね
38:55でもなんか、いざ見たら、なんか力になりたいと思うから
39:00合わせたほうがいいのかも、と思っちゃうんですよね
39:02感情にね、訴えかけられてくる
39:04緊急性というか
39:06実際に近くにいらっしゃる方がいたら、役立つ情報かもしれません
39:10ただ、この大福のだですね
39:12誰が言っているのか
39:14これ、個人のアカウントです
39:16はい、すごい
39:17全ての個人のアカウントが怪しいというわけではなくて
39:20有益な情報も当然あるんですけれども
39:22中には、まあそうではない
39:24いい加減な情報を流すアカウントというのもあります
39:29ので、川が氾濫しそうという情報が本当か
39:33公的な機関などの情報で確かめてみるというのが大事かなと思います
39:38どうですか、シェアとかいいねの数が多かったりすると
39:42それだけみんな信じてるんだってなると
39:45なんか信じちゃいそうなんですけど
39:47確かにいいねの数とか、本当にこのシェアしている数が多いと
39:52それだけ皆さんが広めてるっていうことになって
39:56自分も広めて大丈夫だって思ってしまいがちなんですけれども
39:59それだけでは判断しないってことが大事だと思います
40:02実はその情報を発信するときに
40:07意識してほしいキーワードというのもあるんです
40:10それがこちら
40:12あ、まあいいですね
40:15あ、自分が安全な場所にいるか
40:18今の自分の状況を確認する
40:21間違った情報にならないか
40:24発信内容を確認する
40:26そして、位置情報を活用して発信しましょうと
40:31あ、まあいい
40:33それぞれ具体的にどういうことなのかというのを
40:36これから出てくる投稿を例に見ていきたいと思います
40:40お二人は発信者目線でその投稿をしてもいいのかどうか
40:45大丈夫な投稿なのかどうかというのを考えていただきたいと思います
40:49まずはこちらです
40:51田山川を見に行って実況します
40:55もうすぐ溢れそうという情報あり
40:58投稿してもいいかどうか
41:01でも見に行っちゃいけないじゃないですか
41:04まず見に行けたら安全なんじゃないのと思っちゃうし
41:08逃げてって思うから
41:10なんか嘘っぽいなって
41:12そうですね
41:12先ほどの甘いのアーですね
41:14安全なの?ということでありまして
41:18溢れそうな顔を見に行くって行為は
41:20安田さんおっしゃる通り危ない行為ですよね
41:22だからこういう投稿はしない方がいいということになりますね
41:27続いてはこちらの投稿です
41:30聞いた話だけど
41:3218時から田山市役所で食べ物を配るらしいよ
41:37と別の方の投稿を引用して発信している投稿ですね
41:43いやこれどこで見極めたらいいんだろうな
41:46聞いた話だからね
41:50聞いた話はい
41:51それが本当かどうかはもう分からないので
41:54田山市役所でそういう災害時になんかこう
41:57公式のアカウントで発表してるんだったらいいですけど
42:01金子さんがおっしゃった通りですね
42:04先ほどの間違った情報である可能性があると
42:08もし発信する場合は本当にこの市役所で確かめてから
42:11発信するということが大事かなと思います
42:14最後はこちらの投稿ですね
42:18家の前が川みたいになってきたという文章の投稿なんですが
42:24これ実はこれまでの投稿にはなかったある情報が
42:28表示されてるんですけど分かりますか
42:31位置情報
42:32先ほどの甘いのいいですね
42:36位置情報を上手に活用するということなんですけれども
42:39位置情報というのはですね
42:40プライバシーに関わる部分もありますので
42:43注意が必要ではあるんですけれども
42:46こうした地域の被害というのはメディアで伝えられるまで
42:48時間がかかることも多いので
42:50有効な情報になり得るということなんですね
42:53ただこれぐらいも安全とプライバシーには
42:55気をつけて発信してほしいということでした
42:58ということで今回はSNS災害時に広がるフェイク情報を見てきました
43:06金子さんいかがでしたか
43:08そうですね
43:09僕自身はやっぱり普段SNSを使って
43:13やっぱり有益な情報だったり
43:15やっぱり楽しんで使っていることの方が多いんですよ
43:18だからこういったフェイク情報でSNSっていうのが
43:22なんか悪いイメージになるのがすごい残念だなと思って
43:26本当に一人の意識でこういった被害っていうのは
43:29本当になくなっていくんだろうなと思います
43:31安田さんは今日いかがでしたか
43:35やっぱり子どもたちって生まれた時からやっぱり
43:38あるじゃないですかSNSが
43:40だから本当に使うのはもうしょうがないけど
43:43それをどうやって使うかっていう
43:46なんかレシピというかやり方っていうのが
43:50ちゃんと学んでいければ怖くないのかなと思ったので
43:54教えていきたいなと思いました
43:55そうですね
43:56親もね子もね一緒にね学びたいですよね
43:59特にですね災害時は混乱があったり
44:03不安になったりしますので
44:05普段なら落ち着いて嘘だろうと思うようなことでも
44:08それで見抜けなくなってしまう
44:10っていうようなことも起こり得ます
44:12だから一歩立ち止まって
44:14深呼吸して冷静になるということが重要なんですね
44:18最後に皆さんにお伝えしたいことわざがあります
44:22流言は知者にとどまるということわざです
44:27根拠のない噂が広がっても知恵のある人は
44:31それを他人に話さないから噂はそこで止まるということなんですね
44:36少しでもおかしいなというポイントがあれば
44:39拡散しない
44:40自分のところでフェイク情報を止めるという意識を
44:44持っていただきたいなというふうに思います
44:46災害時に落ち着いてSNSを利用するために
44:50普段からその力を養っていきたいと
44:53私も今日感じました
44:54今日は皆さんどうもありがとうございました
44:56ありがとうございました
44:57ありがとうございました
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