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00:00Hello.
00:30日本赤軍の元最高幹部、重信夫子。
00:38警察は20年以上、世界中で彼女の行方を追い続けてきた。
00:50まあ悲願でしたからね。海外のね、そういう治安系、治安組織からもお祝いの言葉とか電報をあげたとかね。
01:061970年代、世界各地で数々の事件に関わった日本赤軍。
01:16今も7人が国際手配となっている。
01:21前編では、日本赤軍と警察の宿命的な対決の前史を描いた。
01:29警察は2度にわたり、屈辱的な敗北を喫した。
01:44屈辱的な敗北を喫した。
01:55法治国家として、誠に無念の極みであります。
02:00断固とる決意を持って、速やかに措置を講ずる所存であります。
02:06雪辱を果たすべく、警察は極秘利に日本赤軍を追跡する特別チームを結成。
02:1611人のメンバーと最高幹部重信房子を逮捕した。
02:25しかし、日本の警察がそれをどのように実現したのかは、これまで謎に包まれていた。
02:37今回、世界中を追跡し、赤軍ハンターとも呼ばれた捜査官たちが、その内幕を明かした。
02:50もうピンポイントの情報をこう細い糸でつないでいくような追求をするわけですからこういうところこれもあるでしょ。
03:04後編は国家の秩序を揺るがした組織を追い詰めていく極秘捜査に迫りそして20年の刑期を終えて3年前に出所した重信房子。
03:30戦いの果てに何を見るのか。
03:51今から半世紀近く前年の瀬の空気がちまたに漂い始めた頃だった。
04:07警察庁の4階に看板のない調査官室という新たな部署が立ち上がった。
04:19ここに配属されたのが後に衆議院議員となる平沢克英だった。
04:29日本赤軍海外で暴れに暴れている。それに対して日本当局は効果的なやり方を見出していない。
04:40創設のきっかけとなったのはこの3ヶ月前にバングラデシュで起きた事件だった。
04:54日本赤軍は151人を人質に取り、週間中の受刑者らの釈放を要求。
05:23人命か法秩序か。
05:28究極の問いを突きつけられた日本政府は超法規的措置として要求を受け入れた。
05:36警察は屈辱的な敗北を味わった。
05:42日本航空472便。
05:51平沢ら調査官室のメンバーが命じられたのは、国際手配された重信を追跡すること。
05:59捜査官は6人。
06:04平沢を含むキャリア組が3人。
06:08他の3人は外国語の堪能な若手が地方から集められた。
06:13この部署のメンバーは後に赤軍ハンターと呼ばれるようになる。
06:26存在自体を要するに災害的には一切出さない。
06:34警察内部でもこういった部署ができたということも含めて一切をもとに出さない。
06:43いろんな警備公安の幹部の方から特に今度だけはもう覚悟してやるよと。
06:52場合によってはですね、こちらが板手をこむというか、こちらが攻撃されることもあるけれども、
06:58その辺は覚悟してしっかりやってほしいと。
07:06何から手をつけるか。
07:08平沢はまず日本赤軍が根拠地を置いていたレバノンの首都ベイルートに飛んだ。
07:25しかし、外務省が管轄する現地の日本大使館には黙っていたという。
07:32自分たちのことをいろいろと調べているというような情報が万が一赤軍に測れれば、
07:42赤軍は怒ってそれでいろんな仕返し工作をあうだこうだやっていくんじゃないかと。
07:47そういう恐れが極めて大きいから、絶対入らないでくれというのが日本大使館側の要請だったんです。
07:56確かには申し訳ないですけども何も言わないでこっそり行かせていただきます。
08:11レバノンで一から情報収集を始めた平沢その中で現地の運転手から具体的な手がかりを得た日本赤軍のメンバーが共に戦っているPFLPパレスチナ解放人民戦線のキャンプにいる。
08:41入口に行ったらもう機関中でみんな守ってるわけですよね。
08:45そして中に行くともうちょっと行ったところでそこに日本赤軍がいるというような話も聞きましたけど。
08:54日本赤軍をそこに行って逮捕するのはやっぱり。
08:57逮捕しとってできることないでしょこれ。
08:59向こうの当局の協力なくしてこれできるはずないですから。
09:03もし本当にレバノンと日本が友好関係があればもうちょっと踏み出してできたでしょうけどね。
09:13平沢たち初期の赤軍ハンターが直面したのは国際捜査における日本の非力さだった。
09:27捜査や逮捕など警察権を行使できるのは国内に限られている。
09:34そのため海外にいる日本赤軍メンバーの動向を探るには各国の捜査当局と情報をやり取りし分析するインテリジェンス活動が欠かせない。
09:51しかし当時の日本の警察はそのつてやノウハウがほとんどなかったという。
10:01協力した場合に、見返りの情報ね。
10:06あなた方は何かくれるものがあるんですか、こっちに。
10:10ということも言われた。
10:13外国の友好機関が、新物狂いで命を懸けて情報を取ってくる。
10:19その情報をですね、まあ、頭されてお願いしていれば、要するに向こうが教えてくれると思っているかもしれないけど、とんでもないと。
10:28情報を取ろうと思ったら、それなりに相当苦労しなければならない。
10:32ということなんです。
10:40日本赤軍の元最高幹部、重信夫子。
10:49学生運動を通じて世界の矛盾を強く感じ、資本主義の打倒を掲げたという。
10:58奪火ハイジャック事件のあと、民間人を巻き込む武装闘争に限界を感じ、試行錯誤を続けていた。
11:07アラブにとっては通用した作戦だったんですけれど、
11:17日本の中では全く理解されなかった。
11:24そこからもう作戦というのは、民間人に犠牲をしたりしないような戦い方ができるならば、そういうふうに限定してやろうというふうになって。
11:35だから軍事作戦、軍事路線を下ろしているわけではなかったんですけど、あんまりそういう機会がなかった。
11:44もっと政治的な役割だとか、いろんなもうちょっと経済的な役割だとか、違う役割が増えた。
11:54重信は資本主義の国々と対立する中東諸国や社会主義国の実力者などと結びつきを深め、世界革命に向けた新たな道を探っていた。
12:11重信が人民の革命ネットワークと呼ぶつながりはヨーロッパやアジア南米などへも広がっていた極秘とされていた赤軍ハンターたちの動きもネットワークを通じて把握していたと語った。
12:36日本関係のものはあの PLOを通しても来るし、それから他のルートからもちゃんと入るようにはなっていたんですね。
12:48そういう人たちがネットワーキングしながら情報をお互いに共有して、こういう問題が今起きているとか危ない危険が迫っているとか。
13:01例えば責任者になったり、写真が送ってきて特徴、金馬があってとかね、そういうのも全部入ってきますよね。
13:13情報戦で大きく遅れをとっていた日本の警察。
13:221980年代に入ると警備官として30か国以上の大使館に警察官を派遣するようになっていた。
13:34その狙いは西側諸国を中心としたインテリジェンス機関との連携だった。
13:45赤群ハンターのトップ、調査官室の責任者を務めた赤城隆。
13:53自らも40か国以上を巡った赤城は、部下たちの苦労をこう語っていた。
14:02向こうの情報機関の人間にはなかなか会えない。
14:07そこで現地の重要な施設の前で、あえて写真を撮った。
14:13するとスパイ行為で拘束される。
14:17取り調べの席で初めて身分を明かし、君たちと付き合いたいと持ちかける。
14:29そうやって身を挺して関係を築いた。
14:36赤群ハンターが世界中を駆けすり回っていた時、ある事件が起きた。
14:47アメリカ海兵隊員の中途にした4階建ての建物が一瞬にして消え去った。
14:51ベイルート区の爆破現場です。
14:561983年、ベイルートのアメリカ軍施設で241人が死亡した爆破事件。
15:05アメリカは、テロリズムを安全保障上の脅威とみなすとして、
15:17経済制裁や武力行使も実さないという姿勢を鮮明にしていく。
15:23アメリカは、テロリズムを安全保障上の脅威と自分の脅威と自分の脅威と自分の脅威と自分の脅威と自分の脅威と自分の脅威と自分の脅威にしていく。
15:38赤軍ハンターたちは、警戒を強める各国の機関と、ある切り札を武器につながりを深めていった。
15:49日本国内で収集された日本赤軍に関する膨大な情報だ。
15:56世界を震撼させた日本赤軍の情報を各国も求めていたという。
16:02元警察庁長官の国松隆司は、公安警察の要職を歴任していた。
16:14日本の存在感が高まっていく様を肌で感じていたという。
16:20他のアメリカとかイギリストかフランスなんかの情報担当機関とも定期的な会合ができるようになったし、情報交換のシステムとしては、調査官室のおかげで随分進展したといいますかな、というところがあると思います。
16:42急速に強化される各国の包囲網しかし日本赤軍の活動の実態は依然としてベールに包まれていた。
16:58インドネシアのジャカルタで日本赤軍の城崎容疑者らが日本、アメリカ、カナダの大使館を狙って起こした事件は。
17:081986年から各国の大使館や軍の施設などを狙った事件が相次いだ。
17:21各国の当局は現地で採取された指紋などの証拠から、3つの事件が日本赤軍のメンバーによる犯行だと認定した。
17:34しかし犯行声明を出したのは日本赤軍とは異なる名称の組織だった中には重信自身の関与が疑われた事件もあったが現地での裁判の結果無罪となった。
17:56あの頃はとにかくやったやらないに関わらず、いわゆるアメリカが過激派と思う組織のリーダーを、例えば私とかそういうグループのリーダーが関与したっていうので欠席裁判をやって叩く、そういう基本戦術として作られたっていうのが分析の結果としてありますね。
18:21この時期、日本赤軍をめぐる動向をひそかにつかんでいたインテリジェンス機関がある。
18:34旧東ドイツの秘密警察、シュタージ。
18:53日本赤軍が誘拐計画をねっているという記述が見つかった。
19:12狙われていたのは川田昭。
19:21フランスに本部を置く国際刑事警察機構、通称インターポールの要職に就いていた。
19:30日本赤軍の捜査でも各国との連携を橋渡しする重要な役割を担っていた。
19:37川田昭さんを拉致する計画があると。
19:44インターポールで川田の部下として働いていた山根慎吾。
19:49川田昭さんから警察局長室に呼ばれて、何か狙われているという情報があると。
20:07うん。
20:08だから、もうこれ二人しか知らないことですね、二人だけの話で。
20:12山根は通勤する川田の警護に連日当たっていたという。
20:25川田さんの車両に私が乗り込むよりも、一車両ずつ二車両で走ったほうがいいんじゃないでしょうかねっていうようなことをしたら、川田さんもそうしてくれるかということで。
20:40それで通勤の時、川田さんの家に立ち寄って、それから前に行ったり後ろに行ったりとしながら。
20:57だから車に積んでたんですよ、これ。
20:59結構すごいですから、警報は。
21:01もし何かの時は、これでちょっと攻撃しようかとか。
21:08警戒を強めたが、結局事件は起きなかった。
21:14重信に問うと、誘拐計画は実際にドイツの革命組織に所属するという人物から持ちかけられていたと明かした。
21:36インターポールに日本人が事務局長になったので、その人を誘拐して、それで日本とヨーロッパの政治犯を釈放したい。
21:51ついては、日本籍軍の経験のある戦士を3人から5人ぐらい準備してほしいという話で。
22:04もうすでに川田さんの車のナンバーとか、自宅とか、そういう写真もあったそうなんです。
22:15それで、そんなことは我々がやらなくてもあなたたちができるでしょうって言ったら、いや、プロフェッショナルな日本人の人が最低3人は必要だ。
22:26相手は東ベルリンの広場で会うことを持ちかけてきた。
22:35しかし仲間の組織から、それは罠だと警告を受けたという。
22:41そちらの東ベルリンを知っている人たちが、これはもう適正だ。
22:51日本籍軍の人がそこに立ったら、どこからでも写真が撮れて、ほらね、東ドイツと日本籍軍は協力してるんだっていう証拠写真を撮るために、
23:06そこに立つようにさせてる待ち合わせ場所だから行かないほうがいいとアドバイスされて、
23:12私たちは行かなかった。
23:15日本籍軍に迫る包囲網。
23:20近づくのは敵か味方か。
23:24情報を巡る攻防が激しさを増していた。
23:37日本の警察の威信をかけて、重野村を追跡した赤軍ハンターたち。
23:43今回の取材で、東西冷戦の終結が、事態を大きく動かしたことが明らかになった。
24:00この時、調査官室は20人以上に増員され、
24:05海外で情報活動の経験を積んだメンバーが中核となっていた。
24:14赤軍ハンターたちが広げてきた情報網が、
24:18ついに、逃亡中のメンバーを捕らえ始める。
24:23ここで、一つの逮捕劇をお示しする。
24:30そこには、赤軍ハンターたちの執念と日本籍軍の変化が象徴的に現れている。
24:38赤軍ハンターの一人、平林真一。
24:50ペルーにいた女性メンバーの逮捕に関わった。
24:53西側諸国が入れなかった9頭の国に入って、手を組んで、そういうものの逃亡案の逮捕がまで行けたというのが、やっぱり大きな前進だったんでしょうね。
25:11もうピンポイントの情報を細い糸でつないでいくような追求をするわけですから。
25:22きっかけは1995年東欧ルーマニアで日本籍軍メンバーが拘束されたことだったそのメンバーがパスポートを偽造しペルー人を装っていたことが判明。
25:44調べたところ、別のメンバーがペルーに潜伏している疑いが浮上した。
26:01平林はすぐに向かった。
26:05当初、ペルーの捜査当局は懐疑的だった。しかし、ルーマニア当局から得た関係者のリストや更新記録などの解析結果を提示することで、対応が変わっていった。
26:24それを裏付けるような事実みたいなものを我々が提供して調査をやらせてみると、いったとおりに、やはりゲメを使った外国人がいるとかですね。そういうものが分かってくると、だんだん信用してくれるようになりまして。
26:43平林はペルーの当局から、外国人として登録している3000人分の人物ファイルを借り受けることができた。
26:55日本から持ち込んだ手配書と一枚一枚見比べると、ピンとくる写真があった。
27:04日本で持ち回ってます手配書に載ってた写真と、細かいところはやっぱり経年変化していても変わってなかったですよ。
27:18ペルー警察の協力で逮捕。メンバーの正然とした様が長く記憶に残った。
27:30テロを働くとかですね、逃走を続けようとかということよりは、もう私が行った時期あたりの時からはですね、もう逃亡。
27:44どのように逃亡して暗中の血を見つけるか、みたいなことだったんじゃないでしょうかね。
27:50そして1996年、警察はついに重信が根拠地としていたレバノンに標的を定める。
28:09複数の赤軍ハンターの証言から、部隊裏を明らかにする。
28:20本当にね、失敗できる状態だからですよ。
28:23捜査本部を作るでしょ。親が捜査本部。
28:27裏の捜査本部みたいのを作るんですよ。
28:31ベイルート市内のビルの一室に現地の捜査拠点が設置され、作戦の実行に向けて準備が進められた。
28:44レバノンでは、日本赤軍はアラブ諸国のために戦っているとして、大衆の支持を集めていた。
28:54こうした空気の中で、現地の捜査当局をどう動かすか、それが最大の課題だった。
29:05赤軍ハンターは、キーパーソンにたどり着くための工作を本格化する。
29:13いろんな宗教の派閥の人ともあって、そういうところにだんだんネットワークが広がって。
29:26そういう地盤を固めてから、それで自由に。
29:32人間関係がだんだん出てきて、日本に今度に行ったらっていう話も出てくるわけです。
29:40協力者獲得のための爪の一手は日本で撃たれた。
29:50この時期、レバノンの首相や政府関係者などが複数回来日していた。
30:05この人たちで仕事が終わらないと、どんな会話も始まらない。
30:12内戦からの復興を目指すレバノンに対し、日本政府は100億円規模の経済協力を申し出た。
30:26その裏で、赤軍ハンターたちは当局の幹部を飲食などでもてなしつつ、レバノン側に捜査協力を持ちかけていた。
30:38見返りも示していたという。
30:57赤軍ハンターがターゲットとしたのはレバノン当局のある幹部だった。
31:12レバノン国内では日本赤軍側に協力的な人物だとみられていた。
31:25日本側の関係者からは、この人物に対して金銭を含むさまざまな便宜を図っていたという証言が複数得られた。
31:42翌年、事態は動いた。
31:48レバノンの赤軍ハンターの下に、現地当局の関係者から連絡が入った。
31:54所在の可能性ある日本赤軍メンバーにつき、内定中のところ、この度それらしき人物を発見。
32:14逮捕する手筈となった。
32:17当時の状況をよく知るレバノン当局の関係者が取材に応じた。
32:34私たちはレバノンの複数の地域で日本赤軍の居場所を徹底的に調べました。
32:45幹部から、日本赤軍のメンバーを拘束しろと命令が下されました。
32:52私は実行部隊の一人でした。
32:58赤軍メンバーの身柄を確保するために、ある方法を使いました。
33:04メンバーが食事を注文するのを待ち、ピザの配達員を装っていきました。
33:11この日、重信はビルの一室でメンバーと会っていた。
33:18足立さんと話している部屋に、ちょうどお芯が始まったのを記憶しています。
33:29お芯が合ってるんだねって話しながら仕事の話をして、そして彼と別れたんです。
33:35その後、異変が起きた。
33:38毎日システムがあって、足立さんと不安網というか、連絡がなかった非常事態なんですね。
33:44で、連絡がない。
33:51重信はメンバーの隠れ家へと向かった。
33:58二重ドアになっているところなんです。
34:00攻撃を受けたら対応できる。
34:05で、その後、こう見ると光が入って、二重ドアの扉はすでに開いている状態なんです。
34:18で、押しても出ない。
34:20あ、これは確実にやられたな。
34:391997年2月、日本赤軍のメンバー5人がレバノン当局に拘束された。
34:58その一人、足立正男。
35:02創設期からスポークスマンとして活動してきた。
35:14拘束の直後、レバノン当局が混乱に陥っていたと証言した。
35:21僕、逮捕された後、地下2階のトイレの独房なんてもトイレに入れられていた。
35:36レバノンで問題が起こったら、レバノンに敵対していないということを説明するのとしてやったほうがいいと言われていましたから。
35:46それで会って話したら、いや、もう相手が頭変えてる。
35:50岡本幸三を一緒に逮捕したのが大きな間違いでね。
35:54岡本を逮捕したら、レバノンに革命が起こるって、彼一番分かってるから。
35:59岡本幸三。
36:09この25年前、イスラエルの国際空港で銃乱射事件を起こし、現地で終身刑となった。
36:19しかし、アラブ諸国では英雄的な扱いも受け、捕虜交換の対象として釈放され、レバノンに渡っていた。
36:34拘束された5人のうち4人は日本へ送還された。
36:44岡本だけは、後に政治亡命が認められ、レバノンに留まった。
36:51拘束を免れた重信は、20年以上拠点にしてきたレバノンを離れた。
37:06政府がこれまで協力して助けてくれたかもしれないけど、こういう国際関係の中では、彼らが守れない。
37:19脳に文句を言える筋合いではない。
37:22こういう力関係の中で日本やアメリカが財力によって攻撃してきているのに対して、
37:30彼らにそれの責任を問わせることがもう無理なんです。
37:37国松は、5人の拘束の一報を警察庁長官として聞いた。
37:50あれ、昔だったら絶対ない。
37:53全体的なバックグラウンドが全然変わっちゃって、
37:57アラブ側というか、PFPとか、あるいはPLOなど、
38:02何かの支持支援体制というのは、もう全然ガタ落ちに落ちちゃってるでしょ。
38:09支援する力もないし、能力もないし、その気もないというような状況になってくる。
38:14日本政権と連携をして、何かまさに世界同時革命なんていうのをやっていこうというつもりで、
38:21向こうにも全くなくなっちゃって、冷却しちゃったわけね。
38:29そして、3年後の2000年。
38:34午後1時25分です。今、和音書が動き始めました。
38:38重信容疑者が今、捕捉されていった模様です。
38:46重信は、大阪で逮捕された。
38:50偽造パスポートで入国していた。
38:57新たな活動を模索するため、日本や中国などを行き来するようになっていた。
39:03今回入手した捜査資料から逮捕の舞台裏が見えてきた。
39:18100人を超える人物の情報。
39:23警察は、日本赤軍とつながりがあるとみられる国内の関係者を、20年以上追跡していた。
39:32重信の逮捕の指揮をとった、村上昭則。
39:35赤軍ハンターの一人として追跡に関わった後、
39:47大阪で日本赤軍の国内捜査を担当していた。
39:51赤軍ハンターの一人として追跡に関わった後、
39:58大阪で日本赤軍の国内捜査を担当していた。
40:04きっかけは、内定を続けていた支援者の周辺に変化があったことだった。
40:11重信を支援するある人物が。
40:40銀行でアパートの家賃を振り込んだ。
40:47同アパートに出入りする者の中に、これまで確認されていなかった女性を確認。
41:05現場から採取した指紋と、重信の指紋が一致した。
41:12そして警察は、重信が宿泊した高槻市のホテルを張り込んだ。
41:31逮捕の直前、難しい判断を迫られていたことが、捜査関係者への取材で初めて分かった。
41:44警察は、浅間産総事件と脱火ハイジャック事件に関わった坂東邦雄も、大阪に潜伏しているという情報を入手していた。
41:56警察は、大阪に潜り込んだ。
42:06警察は、大阪に潜り込んだ。
42:11警察は、日本赤軍の象徴である最高幹部重信の逮捕を何よりも優先した。
42:26重信は、ホテルを出たところで逮捕された。
42:43オランダでの事件などに関わったとして、殺人未遂などの罪に問われた。
42:56よりよりのか、逮捕状じゃないんですね。
43:00緊急逮捕はできるんですって説明しながら、
43:03もう無性ぶるいみたいにブルブルって相手が震えて、
43:07奥平二佐子ですか?
43:10だから、重信二佐子ですか?ってもう一回聞き直して、
43:14それだったら何?って私も言ったんですけど、
43:18今、そこで逮捕されたというのがありましたね。
43:23逮捕というのは非常に大きな、私自身の敗北であり、
43:28みんなを敗北させたという思いと同時に、
43:32やっぱり、これが一つの天の声というか、天命だなと思って。
43:40重信を追い続けてきた村上。
43:45逮捕直後のやりとりを、今もありありと思い出す。
43:50重信を追い続けてきた村上。
43:57逮捕直後のやりとりを、今もありありと思い出す。
44:03逮捕した当日に、今、定例の部長会だったんです。その日はね。
44:13警報部のね。
44:16逮捕したと。彼女を逮捕したと。
44:21で、第一歩を入れると、どこの国で逮捕されたんですか。
44:30こういう環境だった。
44:33今、大阪の高槻。
44:38これ、みんな、拍手してくださるんです。
44:41ええ。
44:44天網開会、それにしてもらさずという言葉があるんですよね。
44:48だから、その網に入ってきたよなと。
44:54どこなんていうの?
45:04やっぱり忘れてたら、ごめんなさい。
45:07重信は、20年の刑期を終え、3年前に出所した。
45:13どうぞ。
45:15どうぞ。
45:17自分たちの戦闘を第一にしたことによって、見ず知らずの婿の人たちに対しても、被害を与えたことがありました。
45:30古い時代とはいえ、この機会におわびします。
45:35社会に復帰した今、パレスチナ問題について、講演や執筆活動を続けている。
45:4820歳の頃、世界の矛盾を見て、革命を志した重信。
45:59それから、60年の時が流れた。
46:06人の価値よりも、金があって、財力があって、そこに正義があるというような、政治の展開の仕方が変わってきましたよね。
46:17どんどんどんどん集奪されていく。
46:20そういう世界の力関係。
46:22例えば日本だったら、政治的な力関係を変えていく以外、今はなくて、
46:29逆に、武装したり、軍事的に行動すること自身が、
46:34ますます大きく、彼らに有利になっていく、挑発活動になってしまうと、今は思っています。
46:44だからこそ、小さい声でもあげなくちゃ、というふうには思いますね。
46:51警察官として長きに渡り、日本赤軍と対峙した国松。
47:06重信の逮捕は、退官後に大使として赴任したスイスで聞いた。
47:13国家体制の打倒を試みた日本赤軍との長きに泳ぐ攻防。
47:23国松はそのことが、警察力の強化につながったと自負している。
47:30その行為はどんなに対、向こう側にとって対かどうかしませんけど、
47:35日本の法令に照らして、違法行為である。
47:38ということであれば、それは立ち回る。
47:41これも、それ以外ないと思うんですね。
47:45その過程で、特に国際的なレーベル、スケールでの情報交換というものを、
47:53日本警察にあって定着させた。
47:56その専門組織を生んでいったのは、やっぱり責任関係操作だと思うんですね。
48:01そこにない、あまりないです。
48:03だから、彼らの追求の過程で、こっちもかなりレベルアップしていったと。
48:12専門的な組織も、組織もできていったと。
48:16いうことはあるのかもしれませんね。
48:22半世紀にわたり退治した日本警察と日本赤軍。
48:29国家が突きつけられた問い。
48:36理想を掲げた者たちに突きつけられた問い。
48:422つの問いは、交わることのないまま、今もここにある。
48:52未解決事件年末特別編は、警視庁匿名捜査対策室に密着。
49:11世田谷一家4人殺害事件の新情報。
49:1530日夜10時15分。
49:20ドラマ、火星の女王。
49:22火星に残りたい住民には、酸素も水も供給しない。
49:26あったー!
49:27この物体の秘密を、解き分かせるかもしれません。
49:30NHKスペシャル。
49:36遺伝子捜査で20歳も若返ったという女性。
49:40実用化が迫る老化治療薬とは12月7日日曜夜9時映像の世紀バタフライエフェクト第二次世界大戦で最も多くの勲章を得た日系アメリカ人部隊の壮絶な戦いの記録。
50:00ご視聴ありがとうございました。
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