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Transcript
00:00:00You still don't know what the hell is going on in this world.
00:00:14Let's go.
00:00:17In the world of danger, the dark side.
00:00:21In 1983, there were two women killed in the United States.
00:00:32The victim was Henry D. Lucas.
00:00:37He suddenly suddenly...
00:00:40I've killed 100 people...
00:00:45...and he was warned.
00:00:48He was told in the case of the crime.
00:00:53He was looking after the arrest.
00:00:59But then suddenly...
00:01:03I can't kill him.
00:01:06He was revealed.
00:01:10The truth is, is that the truth is not true.
00:01:15The police are in the United States.
00:01:17The police are in the very difficult time.
00:01:20The truth is, the truth is, the truth is,
00:01:27in this time, the world of the world is in the dark.
00:01:32We will explain the謎 of you together.
00:02:02The second episode of the Dark Side
00:02:07Yes, I will never teach you a dark side lesson
00:02:13I will start the most most of the people who killed the dark side lesson
00:02:19Who is the one who killed the dark side lesson?
00:02:22Yes, you are
00:02:23The one who killed the dark side lesson
00:02:27The one who killed the dark side lesson
00:02:28《はぁ》
00:02:30はい君。
00:02:32元祖シリアルキラーペットバンギー30人以上と自白しました。
00:02:38正解はヘンリー・リー・ルーカス。
00:02:471970年代から80年代にアメリカ各地を暴露しながら行く先々で女性を殺したと自白。
00:02:58その人数は200人以上。
00:03:01事件の現場検証はたびたびテレビで報道。
00:03:06警察官を引き連れ堂々と案内する異様な姿は全米の視聴者を釘付けにした。
00:03:14えっなぜ殺した人数ではなく自白した人数の話をしてるんだってあなたのような勘のいい視聴者嫌いじゃないわこの事件の本当の恐怖それは自白したから本当だろうと信じ込む人間と社会の危うさだから
00:03:43アメリカテキサス州モンタリュー軍。
00:03:50人口およそ2万人の静かな地方だ。
00:03:561982年1月。
00:04:03高齢女性が1人。
00:04:05突然と姿を消す。
00:04:07ケイトリッチ、82歳。
00:04:11誘拐か殺人か警察は捜査を開始した。
00:04:18すると翌年、軍の交渉で事件が動き出す。
00:04:26従業者が手紙を渡してきた。
00:04:41数日前、武器の不法所持で逮捕されたばかりの男が何事だ。
00:04:48軽い気持ちで見た手紙には俺がケイトリッチを殺した。
00:05:03の告白。
00:05:05男の名は?
00:05:07ヘンリー・D・ルーカス。
00:05:1046歳。
00:05:11強盗、誘拐、母親殺害と罪を重ねた札付きだ。
00:05:18事件当時、ルーカスはケイトリッチの家で住み込みの仕事をしていた。
00:05:28警察は、最重要容疑者として直ちにルーカスを取り調べると。
00:05:36性暴力目的でケイトリッチをキャンプ場に誘い出したが、拒絶されたのでナイフで視察。
00:05:45死体は家のストーブで燃やしたという。
00:05:54こうした自白を元に、警察はキャンプ場へルーカスを引き連れ、現場検証を開始。
00:06:04すると。
00:06:06服を捨てたのは、あそこの排水管の中だ。
00:06:11メガネはあの辺だ。
00:06:16実際にルーカスが指を指した場所を探すと、
00:06:22ケイトリッチが来ていた服の切れ端とメガネが見つかった。
00:06:28続いて、ルーカスの住んでいた家のストーブを捜索すると、
00:06:33供述どおり骨らしき破片まで見つかったのだ。
00:06:40さらに現場検証中、ルーカスはまた、とんでもないことを言い出した。
00:06:46ベッキーを埋めた場所は、こっちの方だ。
00:06:52ベッキー?
00:06:53突然出た名前、ベッキー。
00:06:59一体誰だ。
00:07:02ルーカスが指さした場所を掘ると、
00:07:07そこから人骨が発見された。
00:07:11ベッキーこと。本名フリーダ・パウエル。15歳の少女のものだった。
00:07:21ルーカスは取り調べに対し、
00:07:24ベッキーとは5年前にフロイダで出会い、交際を開始。
00:07:322人で放浪を続けたが、
00:07:36些細な口論の末に視察したと自白。
00:07:42しかもそれは、ケイトリッツ殺害の3週間前。
00:07:48連続殺人だ。
00:07:496月15日。
00:07:53ケイトリッツ殺害の裁判にて、
00:07:59ルーカスは証言台に。
00:08:02その様子を、地元テキサスのテレビ局が撮影していた。
00:08:10あなたはケイトリッツを殺害しましたか?
00:08:15ああ、殺したよ。
00:08:17殺したよ。
00:08:20あっさり認めた裁判は事件の詳細の確認へと進むそこに突然ルーカスが衝撃の発言。
00:08:35俺は少なくとも、あと100人の女性を殺している。
00:08:42ん?今、なんと。
00:08:44ケイトリッツとベッキー以外にも100人以上殺している。
00:08:54法廷は騒然。
00:08:57ルーカスの女性100人殺しの自白は、最初誰も信じませんでした。
00:09:05しかし、当時は殺人事件が相次いでおり、そのほとんどが未解決となっていました。
00:09:12警察は、その事件が解決するかもと考えたのです。
00:09:19そこでモンタギュー軍警察は、テキサス州の別の軍でも未解決事件があることを思い出し、テキサスレンジャーに連絡を取ったのです。
00:09:31テキサスレンジャー。
00:09:38州政府直属の守護機関なのに、西部開拓時代由来のテンガロンハット。
00:09:46テキサスの平和を守り続けてきた伝統ある現代の英雄たちだ。
00:09:53警察からは完全に独立し、州全体への強力な捜査権限を持つ。
00:10:01大規模な殺人事件に対応できるのは、彼らしかいなかった。
00:10:11まず、テキサスレンジャーはルーカスの足取りを調査。
00:10:17浮かび上がったのは、空白の8年。
00:10:231975年に、誘拐の罪で逮捕、釈放されてから、
00:10:301983年に、銃の不法所持で再び逮捕されるまで、
00:10:36ルーカスの足取りははっきりと分からなかった。
00:10:42テキサスレンジャーは、その8年の間に起きた、
00:10:46州内の未解決事件から当たり始めた。
00:10:50オレンジソックス事件。
00:10:55テキサスの高速道路沿いで、身元不明の女性が首を絞められ殺された。
00:11:04遺体は全裸なのに、オレンジの靴下だけを着用。
00:11:11奇妙な事件だった。
00:11:13テキサスレンジャーは、ルーカスに被害者の写真を見せた。
00:11:20すると、
00:11:22テキサスレンジャーは、
00:11:31テキサスレンジャーは、
00:11:32ペテキサスレンジャーに行きました。
00:11:34テキサスレンジャーに居られ、
00:11:36So, Lucas will be sent to the incident.
00:11:38I can't remember him.
00:11:40I can't remember him.
00:11:42I can't remember him.
00:11:44I can't remember him.
00:11:46I can't remember him.
00:11:48I remember him.
00:11:50I've been sent to this place.
00:11:52I was here.
00:11:54I was still in the car.
00:11:56I was in the car.
00:11:58Lucas has found the place.
00:12:00It's a place where the incident was found.
00:12:04警察しか知り得ない情報を知っている
00:12:09それは彼が犯人であることを示す証だ
00:12:20テキサスレンジャーはルーカスが少なくとも一部の殺人事件の犯人であると確認
00:12:25さらにルーカスは
00:12:30アメリカのいろんなところに行って殺したよ
00:12:36カリフォルニア、フロリダ、ニューメキシコにアーカンソー
00:12:46もし本当ならば全米を揺るがす大事件だ
00:12:51空白の8年間に起きた全米の未解決殺人事件の数はなんと
00:12:594万件以上
00:13:02アメリカ中の警察がテキサスに問い合わせる
00:13:07もしやうちの事件の犯人もルーカスでは
00:13:12これを受けたテキサスレンジャーは片っ端からルーカスを尋問する
00:13:20さあ次はこのワシントン州での事件だ
00:13:261978年10月2日
00:13:30これは君の仕業か
00:13:32そうだ
00:13:35俺が殺した
00:13:37ルーカスが自白すれば事件が起きた州の警察に連絡
00:13:45ルーカスに地元警察と話をさせ事件の現場へと移動
00:13:53そこでは毎回衝撃や発言
00:13:57マスコミは全米中ルーカスを追い回した
00:14:01その姿は凶悪殺人鬼なのにまるでスーパースターだった
00:14:09最初の100人自白から4ヶ月後
00:14:15事件の全体像が報道された
00:14:19ヘンリー・リー・ルーカスは13州で97件もの殺人事件に関与している可能性があると
00:14:28捜査官が発表
00:14:298州の捜査官が28件の殺人事件でルーカスを酷訴できる
00:14:36十分な証拠をつかんでいる
00:14:38警察はさらに69件の事件を解決したいと考えている
00:14:44相次ぐ全米の警察からの連絡
00:14:50そして止まらないルーカスの自白
00:14:56西はカリフォルニアから東はフロリダまで
00:15:01銃殺に鋼殺
00:15:04死殺
00:15:05小殺
00:15:06撲殺
00:15:07毒殺以外全てと言われるほど殺害方法は多岐に渡った
00:15:13道路沿いの町から町へと続ける殺人旅行
00:15:19付いた異名はロードサイドキラー加速するルーカスの自白一体何件の殺人が発覚するのか誰にも想像すらつかなかった
00:15:36最初は警官から聞かれてもいないのに知り合いを殺した恋人を殺したと次々告白さらには裁判中にあと100人の女性を殺しているなんてあまりに軽々しく自白し続ける
00:16:06日本の感覚では本当にそんなことありうると半信半疑です
00:16:12この事件が話題になった背景には一体何があったのかアメリカの犯罪や法律に詳しい皆さん教えてください
00:16:21今回のテーマがこの100人以上の連続殺人を自白した前代未聞の犯人
00:16:30当時どういう風に見ていました
00:16:33テキサスはとにかく規模が大きいしそれから桁の大きい話が好きなので
00:16:39いかにもテキサスらしい連続殺人まであるなという風に全米が見ていたという風に思います
00:16:46テキサスっていうのは町山さんどんな場所なんでしょう
00:16:49本当にカーボーイハットをかぶってウエスタンブーツを履いた人が歩いて
00:16:54西部劇の世界が今代に残っているところです
00:16:57もともとテキサスはメキシコの一部だったんですね
00:17:00その後独立してテキサス共北になってアメリカに併合されたんですけれども
00:17:06未だにローンスターと言っていて一つだけ星を旗につけて
00:17:11アメリカの中にあるんだけど俺たちは独立しているというですね
00:17:15ちょっと不思議なところがありますねテキサスは
00:17:19今回のこの一連の事件ルーカスが殺人を自白したところから始まります
00:17:23その後ルーカス裁判の中で突然その100人以上の殺人を滅かします
00:17:28裁判中に100人以上殺しましたって自白されてもなかなか
00:17:32町山さんこの信憑性って
00:17:34その当時実は次々と大量の連続殺人者がですね
00:17:39逮捕されてた時なんですよ
00:17:41テッド・バンディとかですね
00:17:43ジョン・ウェイ・ゲイシーというね殺人者たちが本当に10人20人30人と殺して
00:17:48しかも死体も出てきてですね
00:17:50100人もあり得るんじゃないかという雰囲気になってましたね
00:17:54いやアメリカはもう無数ですよね
00:17:57もう誰も気がつかないっていうそういうことも含めると
00:18:00非常に数が多いですよね
00:18:03ちょっと天文学的な数になると思います
00:18:06ルーカスの80年代
00:18:07彼が悪名を高くなった80年代はニューヨークはもうめちゃめちゃ危なかったです
00:18:12私もニューヨークを歩いていて
00:18:14例えばこういう新しい場所に来た時に
00:18:17この場所に連続殺人魔が来た場合に
00:18:21どうやって生き延びようかと思わないで
00:18:24部屋に入ることはなかったです一度も
00:18:26なんでそんな怖い思いをしなきゃいけないんですか
00:18:28いやだからなんでそんな怖い思いをして
00:18:30オール外で仕事をしたのかというのは未だに分かりません
00:18:33当時治安悪かったんですね
00:18:36めちゃめちゃ悪かった
00:18:36ルーカスの事件
00:18:38捜査を主導したのがテキサスレンジャーです
00:18:41吉田さんこれって日本でいう警察と何か違ってないでしょうか
00:18:46もちろん州の組織だから連邦じゃないんですけれども
00:18:48日本で一番有名なのは連邦だとFBIですよね
00:18:51それからもう一つ有名なのは大統領を救うシークレットサービス
00:18:56この州のレベルでのいわゆるFBIに該当する部分と
00:19:01シークレットサービスを2つの組織を合体したような
00:19:05全テキサスの重罪事件を基本的に担当するのはテキサスレンジャーです
00:19:11もともとテキサスがメキシコだった時から始まったもので
00:19:17アメリカ人たちが開拓者がですね
00:19:19メキシコ領であるテキサスに入るんですけど
00:19:22アメリカ人だから彼らを守ってくれる人はいないわけですよ
00:19:25アメリカ人の白人の人たちを守るためということで
00:19:29結成されたのがテキサスレンジャーなんで
00:19:32このルーカス本人の映像っていうのがこの裁判
00:19:35かなりたくさん今出てきましたけれども
00:19:37特にこの事件の場合はですね
00:19:40保安官の人たちがルーカスの捜査を担当してるんですが
00:19:44保安官って選挙で選ばれるんですよ
00:19:47事件を利用して宣伝することが彼らの次回の再選につながると
00:19:52選挙キャンペーン的な意味もあって
00:19:54すごくテレビに露出するということがあるんですね
00:19:57アメリカの場合
00:19:58全米史上最悪の殺人鬼
00:20:07ヘンリー・リー・ルーカスとは
00:20:10一体何者なのか
00:20:12捜査資料にはその壮絶な老いたちが記されていた
00:20:191936年
00:20:25バージンヤ州の小屋で生まれたルーカス
00:20:29日曜的に母親から暴力を受け
00:20:34その影響で左目の視力を失った
00:20:3810代の頃には応答を繰り返し刑務所の中と外を行ったり来たり
00:20:471960年
00:20:5224歳になったルーカスは母親と口論になった末
00:20:57ナイフで殺害
00:20:58出生後は全米を車で放浪しながら殺人を繰り返してきたという
00:21:08ルーカスはテキサスレンジャーの尋問の中で
00:21:14生まれてから今日まで憎しみだらけだ
00:21:19憎しみの対象
00:21:22そんなのこの世のみんなさ
00:21:26人を殺すのに何の感情もない
00:21:30俺にとっては水を飲むのと同じだ
00:21:34子供の頃からのルーカスの経歴が知られると
00:21:43彼について国中を放浪しながら殺しまくるという
00:21:48冷血な凶悪殺人鬼のイメージが加速します
00:21:52しかも当時のアメリカでは
00:21:56連続殺人鬼についての映画や本が流行していました
00:22:00100人以上の殺人も
00:22:04ルーカスならあり得ると感じたのです
00:22:071984年1月
00:22:13最初の自白から半年経っても
00:22:18ルーカスの衝撃告白は続いていた
00:22:21テキサスレンジャーから情報を得た
00:22:27全米各州の警察が一同に会し
00:22:30ルーカス事件の全貌について確認を行うと
00:22:36現在認定されている72件の殺人に加えて
00:22:4471件の事件を新たに認定する
00:22:48認定された殺人だけで140件以上
00:22:54前代未聞の数字だった
00:22:57ところが
00:22:59わずか3ヶ月後の警察の発表では
00:23:03ルーカスは全米で360人を殺害したと供述
00:23:11ルーカスが自白した殺人は
00:23:16わずか3ヶ月でとんでもない数にまで積み上がっていた
00:23:22次々と全米各地にルーカスを連れて行き
00:23:30事件解決に貢献したテキサスレンジャー
00:23:34実はこのルーカス事件
00:23:37彼らにとって名誉挽回のチャンスだった
00:23:421967年
00:23:50テキサス州スター軍で
00:23:53メキシコ系アメリカ人の農業労働者たちが
00:23:57賃上げを求め起こしたデモ
00:24:00その謙虚の際
00:24:04テキサスレンジャーは
00:24:06多数のデモ参加者に暴行を加えた
00:24:10テキサスの人々は彼らをこう罵った
00:24:15裕福な白人牧場主のために
00:24:20貧困にあえぐ労働者を弾圧
00:24:23無法がはびこった西部開拓時代と
00:24:28何も意識が変わっていない
00:24:30レンジャーは時代遅れの乱暴者と
00:24:35みなされたのだ
00:24:37テキサスレンジャーは
00:24:40テキサス州だけでなく
00:24:42合衆国政府からも厳しい批判を浴びました
00:24:45存続の危機にすら陥っていたのです
00:24:49そこにアメリカ史上最悪の殺人鬼を捉えたことで
00:24:55テキサスレンジャーは栄光を取り戻したのです
00:24:58まるでスーパーヒーローのように宣伝されました
00:25:041984年4月14日
00:25:10この日ルーカスを巡る注目の事件の裁判が行われた
00:25:17大量の自白のきっかけとなった
00:25:21あのオレンジソックス事件だ
00:25:24判決は
00:25:27テキサスの殺人犯に死刑判決
00:25:32ヘンリー・リー・ルーカスは1979年に
00:25:38身元不明の女性を強姦し
00:25:40殺害した罪で本日
00:25:42死刑判決を受けた
00:25:44ルーカス初めての死刑判決
00:25:49それでもこの男の自白は止まらない
00:25:56全米の警察からの調査依頼も
00:26:10ヘル気配は全く見えなかった
00:26:13しかし
00:26:17このルーカスブームに疑いを持つ男が現れた
00:26:25シュートオースティンから北に100km
00:26:31マクレ南軍メイコ
00:26:34この地で検事を務めるビッグ・フィーゼル
00:26:39当時33歳
00:26:41軍内最年少の検事
00:26:45テキサス州知事を目指す
00:26:48野心あふれる男だった
00:26:50検事として担当していた
00:26:54ある強盗殺人事件の裁判が
00:26:57判決間近の時
00:26:59その事件について
00:27:02目を疑うようなニュースが飛び込んできた
00:27:06ヘンリー・リー・ルーカスは
00:27:09別の男が逮捕された
00:27:111981年の殺人事件について
00:27:14その犯罪の詳細を自白
00:27:16テキサスレンジャーが証言
00:27:19え、それを私の担当事件だろ
00:27:24ルーカスが自白?
00:27:26ちょっと何言ってんの
00:27:27全く無関係な殺人事件なのに
00:27:33突然ルーカスが
00:27:35真犯人に名乗りを上げた
00:27:38しかもどういうわけか
00:27:42この自白が重視され
00:27:45フィーゼルが進めていた裁判は
00:27:49無期延期になってしまった
00:27:51こんなことありえない
00:27:54フィーゼルはテキサスレンジャーが発表した
00:28:01ルーカスの行動記録を調べ始めた
00:28:05ん?待て、なんだこれ
00:28:09これはとんでもないことになるぞ
00:28:13このフィーゼルの気づきが
00:28:19ルーカスの事件の裏にある
00:28:21予想外の闇を暴き出すのだ
00:28:25町山さん、ルーカスさんはかなり複雑な家庭環境で育ったんですね
00:28:35ルーカスが育ったバージニアの山奥はですね
00:28:38アメリカの中でも当時は最も貧しい地域で
00:28:42しかもそのお父さんは鉄道事故で両足を失ってしまって働けないと
00:28:47で、お母さんが売春をして
00:28:49しかもそのネグレクトで
00:28:51お母さんが彼にですね
00:28:53女の子の服を着せて売春までさせていたと
00:28:56本当にひどい虐待を受けていたんで
00:28:59そんなこのルーカスの捜査をしているテキサスレンジャー
00:29:02当時置かれている状況というのもちょっと出てきましたが
00:29:04もともと先ほども言いましたように
00:29:07テキサスレンジャーは開拓民を先住民から守るという
00:29:11非常に差別的な組織として始まっているので
00:29:14黒人の人たちの人権運動が起こるとそれを弾圧したりですね
00:29:19当時テキサスレンジャーは白人男性しかいなかったんですよ
00:29:23このぐらいで本当に差別的な組織だったと
00:29:27敵笠さんこの自白がどんどん広がっていくと
00:29:30被害者が全米に渡っていくにもかかわらず
00:29:34捜査をするのはテキサスレンジャーだっていうのは違和感
00:29:37犯人に限りなく近い彼を握っているのはテキサスレンジャーなので
00:29:44何よりも一番の証拠は何かというと
00:29:47レンリー・ルーカスが犯罪者でないならば
00:29:50知らないような情報に限りなく近いものをしゃべっていて
00:29:55いろんな形でやり取りしているのが
00:29:57中心が常にテキサスレンジャーなので
00:30:00町山さんどんどん自白するにしたがって
00:30:03200人300人と被害者がさすがに聞いてておかしいでしょうと
00:30:08当時はトゥルークライムブックスというものがすごく増えていて
00:30:14本屋さんに行くと回転する棚があって
00:30:17そこが全部実力殺人のペーパーバッグという状態になったんですよ
00:30:21テレビで三面生地ものの番組が増えまして
00:30:25タブロイドTVっていうんですが
00:30:27メディア全体が連続殺人を一緒楽しむような状態になっていきましたね
00:30:33いやその最大の理由はやっぱり
00:30:36テキサスレンジャーが非常に威厳の高いエリートで
00:30:43しかもアメリカ社会は専門家を信じてしまうと
00:30:47専門家のテキサスレンジャーが言うなら
00:30:50そうかもしれないと思う人口の割合が多かったのが
00:30:54最大の理由だと思います
00:30:56一方でこの事件の流れに抗う
00:30:59抵抗する人が現れました
00:31:00テキサスで検事を務めるビッグフィーゼルさん
00:31:03非常に拉腕だったと腕は切れると
00:31:07全米中が注目している事件の流れに
00:31:10逆らう形で出てきた人が
00:31:1333歳ってすごいなって今
00:31:15先ほどアメリカの保安官は
00:31:18選挙で選ばれると言ったんですが
00:31:20地方検事もそうなんですよ
00:31:21選挙で選ばれるんですよ
00:31:22アメリカでは
00:31:23地方検事から州の司法長官に出世して
00:31:27そこから州知事とか大統領を目指すと
00:31:30一つのアメリカの政治家のステップアップのパターンがあるんですね
00:31:34カマラ・ハレスさんがカルフォルニアの地方検事から
00:31:38そういったことを彼自身は考えていたと
00:31:42だからアメリカのこういった裁判とか
00:31:46司法の問題というのは実は政治的な問題で
00:31:49その事件自体に非常に政治的バイアスもかかっているんですね
00:32:00連続殺人の容疑者
00:32:02ルーカスの自白によって次々と解決していく未解決事件
00:32:08ところがテキサス州ウェイコの若き地方検事
00:32:14フィーゼルの疑問をきっかけに
00:32:17前代未聞の大騒動が巻き起こる
00:32:21ウェイコの戦争
00:32:22テキサスレンジャー
00:32:24かけられた容疑に憤慨
00:32:26警察署長を語るフィーゼルという男は撃たれるか
00:32:32車が爆破されるだろう
00:32:34地方検事の反撃
00:32:36ルーカスの自白をめぐるテキサスレンジャーと検事
00:32:42メディアの間での壮絶な戦い
00:32:45いよいよこの事件の本当のダークサイドが姿を現す
00:32:51それはエンザイ
00:32:55テキサスレンジャーのデータファイルに残された戦後最悪の殺人鬼
00:33:06ルーカスの行動記録
00:33:08それを見たフィーゼルは確信する
00:33:13フィーゼルの結論はこれだけ多くの殺人は不可能
00:33:28その根拠はルーカスの犯行記録で見つけた不自然な点
00:33:35例えば1978年10月
00:33:42ルーカスはワシントン州で殺人
00:33:48わずか2日後に3500キロ移動してテキサスで殺人
00:33:56その後も信じがたいほどの長距離の移動と殺人を繰り返している
00:34:04記録された全ての殺人を行うには
00:34:12なんと1ヶ月で14000キロも移動しながら
00:34:17人を殺し続けた計算になる
00:34:20毎日500キロも移動し続け殺人を繰り返すなど可能だろうか
00:34:281985年4月14日
00:34:35フィーゼルが疑いを持ち始めてから半年
00:34:40新たな疑惑を示す地元メディアが現れた
00:34:46大量殺人鬼かとんでもない作り話か
00:34:52ルーカスは嘘で警察を騙したことが分かった
00:34:55記事が示した新たな根拠はルーカスのアリバイ
00:35:031981年6月23日にテキサ州ベイタウンで
00:35:12コンビニエンスストアの店員が射殺された事件
00:35:16ルーカスは自分の犯行だと証言した
00:35:22ところがルーカスが同じ日に
00:35:27クズ鉄を売っていた領収書が見つかった
00:35:30クズ鉄業者があるのは
00:35:36テキサスから1400キロも離れたフロリダ
00:35:40その距離を考えると
00:35:42同じ日にテキサスで殺人なんてできるはずがない
00:35:47ところが
00:35:49テキサスレンジャーはフィーゼルや新聞記事に猛反発
00:35:56局長のジム・アダムス自ら記者会見を実施した
00:36:01捜査は正式な手順に基づいて行われた
00:36:08いくつかの大きな誤解がある
00:36:14フィーゼルが指摘した
00:36:16長距離移動の日程的な矛盾には
00:36:19死亡推定日はあくまでも
00:36:24遺体の腐敗具合によって推測されたものである
00:36:27テキサスレンジャーが資料に載せた
00:36:32ルーカスの殺人日時は
00:36:35あくまで遺体の腐敗から推測したもの
00:36:38腐敗の状況で日時がずれることはあり得るの
00:36:44だから犯行否定する根拠にはならない
00:36:48また地元メディアが報じた
00:36:54アリバイの領収書についても
00:36:57事件2日前の領収書と
00:37:01殺人事件当日の領収書ナンバーを見比べると
00:37:06事件2日前の番号82に対し
00:37:11当日はそれより若い27
00:37:14つまり順番がおかしい
00:37:17その上
00:37:22事件当日の日付にも不自然な上書きがあり
00:37:27全く信用に値しないと断じた
00:37:31フィーゼルの主張も
00:37:35新聞記事の内容も
00:37:37完全否定したのだ
00:37:40そこでフィーゼルは
00:37:42大きな決断を下す
00:37:46全ては法廷で明らかにするしかない
00:37:53それは大売信の請求だった
00:37:59アメリカ司法における大売信制度とは
00:38:05一般市民から選ばれた売信員が
00:38:08その基礎が正しいかどうかを判断するものです
00:38:12今回はルーカスの言っていることが正しいかを
00:38:18ルーカスの証言を通じて
00:38:21審理することになったのです
00:38:231985年4月23日
00:38:30マクレナン軍裁判所で
00:38:34ルーカスの自白をめぐる大売信が始まった
00:38:38そこでルーカスの口から出たのは
00:38:42耳を疑うものだった
00:38:47なんとルーカスは
00:39:02最初の3件以外
00:39:04これまで語ってきた
00:39:06300件以上の自白を
00:39:08全て嘘だと言い放ったのだ
00:39:11さらに大売信後の記者会見で
00:39:16飛び調べのからくりを暴露したのだ
00:39:21会ってはならないやり方
00:39:35テキサスレンジャーが事件の詳細を
00:39:41事前にルーカスに知らせ
00:39:43自白の熱をしたというのだ
00:39:48テキサスレンジャーは
00:39:53一体どんな手法で
00:39:55自白を引き出していたのか
00:39:57ルーカスの証言によると
00:40:01全米の警察から
00:40:14テキサスレンジャーに問い合わせが
00:40:17なるほど
00:40:201978年10月2日
00:40:23ワシントン州の事件だな
00:40:26レンジャーの担当者は
00:40:30すぐに捜査資料を取り寄せ
00:40:32ルーカスこれを読むんだ
00:40:42ルーカスにしっかりと資料を読み込ませ
00:40:49尋問を開始
00:40:51さあ次はこのワシントン州での事件だ
00:40:571978年10月2日
00:41:01これは君の仕業か
00:41:04そうだ
00:41:07俺が殺した
00:41:09自白を受けたテキサスレンジャーは
00:41:18担当の警察に連絡
00:41:21奴は自白した
00:41:24よく覚えてると言っていた
00:41:26それで現場検証の日程なんだが
00:41:31後日テキサスレンジャーは
00:41:35ルーカスを連れ
00:41:37全米各地の現場検証へ
00:41:39そう
00:41:42ルーカスが現場検証で見せてきた
00:41:46驚異的な事件の記憶は
00:41:48捜査資料を事前に
00:41:51読んでいたからだというのだ
00:41:54しかしルーカスはなぜ
00:41:58自分の身を危うくする
00:42:00嘘の自白を続けたのか
00:42:03俺が逮捕された時
00:42:06警察の連中は
00:42:09飯もろくにくれなかった
00:42:11でも
00:42:12俺が100件の殺人を自白したら
00:42:16あいつらは
00:42:17俺を丁寧に扱うようになったんだ
00:42:20さらに
00:42:22自白5件でミルクシェイク1つだ
00:42:27ステーキをおごってくれたこともあったな
00:42:31なんと
00:42:34自白すれば
00:42:35欲しいものがもらえる
00:42:37ご褒美まであったという
00:42:39再びテキサスレンジャーは猛反発
00:42:44自白を嘘だと言い出すことは
00:42:49ある程度予測していた
00:42:50死刑を免れるために
00:42:55自白を撤回したに過ぎない
00:42:57ルーカスの言葉を
00:43:01全面的に否定するものの
00:43:04具体的な根拠は
00:43:06何一つなし
00:43:07果たしてルーカスの言う
00:43:11自白の熱王は真実なのか
00:43:15史上最悪の大量殺人事件は
00:43:21正規の冤罪の可能性も帯び始めた
00:43:24ルーカス突然これまでの自白が嘘だったと言い始めました
00:43:32100人200人300人と大量殺人をしていたという話が突然崩れましたけど
00:43:38いやーフィーゼルがめちゃめちゃ勝負師だなというふうに思いましたね
00:43:43彼が冤罪だと思っている100件以上の件数について
00:43:47何とか無罪を勝ち取る道は唯一しかなくて
00:43:50それはフィーゼル自身が彼を起訴することだと
00:43:55検察官の最初の起訴は
00:43:56アメリカ的に言うと形式的な起訴なわけですね
00:43:59実際の本裁判に行く前の起訴には
00:44:03正式な起訴つまり実質的な起訴があるんだが
00:44:06その間に大売信に持ち込んで
00:44:09冤罪を晴らしたいと
00:44:10大売信という制度が
00:44:12日本の人にはあまりなじみがない制度だと思うんですけれども
00:44:16起訴をする時にアメリカは大売信にかけないとならないんですよ
00:44:20それが起訴適当であるかどうかを
00:44:2314人とか20人ぐらいの一般から選んだ人たちに
00:44:28事件の概要を伝えて
00:44:29彼らにこれは起訴すべきかどうかという判断をさせるんですね
00:44:33それにしてもこのフィーゼルの調査によって
00:44:37捜査記録にかなりの矛盾が出てきましたね
00:44:40町山さん
00:44:41何百件もですね
00:44:42なんていうか自白してるんで
00:44:44さすがに矛盾がいっぱい出てくるんで
00:44:46フィーゼルだけじゃなくて
00:44:48他にも何人もの人たちがおかしいと気がついてたんですね
00:44:51いやこれ証拠がないんです
00:44:54物的証拠がね
00:44:54これは大変なことで
00:44:56物的証拠って要するに靴の跡とかね
00:44:59そんなものも一切一致する形で出てきてないし
00:45:02目撃者もいないんですよ
00:45:04現場はですね
00:45:05性暴力なんで体液が残ってるはずなんですが
00:45:09血液型ぐらいは分かったと思うんですよね
00:45:12当時ね
00:45:13当時としてはDNA検査はまだなかったんですよ
00:45:17それができないとはいえ
00:45:19ちゃんとしたいわゆる法医学的な証拠を買ったために
00:45:23全然してないんですね
00:45:24よくこれでね
00:45:26起訴に持っていこうとしていたなというふうに思うんですけど
00:45:29確かこれ
00:45:30岩瀬さん
00:45:31アメリカって物的証拠なくても起訴できるんですか
00:45:34物的証拠というか
00:45:36警察当局がどういうふうに見るかっていうのは
00:45:39非常に大きいんですよね
00:45:40ですから例えば交通整理をされている警察官の方が
00:45:45ドライバーの方に
00:45:46ちょいちょいそっち行っちゃいけないよっていうのが
00:45:49耳によく聞こえないことがあるじゃないですか
00:45:52道路は騒音があるから
00:45:53耳に聞こえないで
00:45:55別の方向に車が動いちゃったとするじゃないですか
00:45:58もうそれだけで重罪事件として逮捕できます
00:46:02全米どこでもちょっとでも騒音で聞こえなかったと仮定してですよ
00:46:08この大売信でルーカスが語った
00:46:12自白の捏造の経緯も衝撃で
00:46:14事前に捜査資料を見せられて
00:46:17嘘の自供を
00:46:18一種の買収をされていたと
00:46:20保安官の人たちがですね
00:46:23ものすごく優しかったんですよ
00:46:25ルーカスに対して
00:46:26ルーカスという人が生まれた時から
00:46:28両親にものすごく虐待されて
00:46:30誰からも愛されずに
00:46:32この世の中からもういらない存在とされていたのが
00:46:35初めてそのテキサスレンジャーたちによって
00:46:38君は素晴らしいと
00:46:40自白をすると褒められたって言ってるんですよ
00:46:42私はこれをやりました
00:46:45私は殺しましたって言うと
00:46:46よく言ってくれたねって
00:46:48初めて自分の自己評価をちゃんと受けたということで
00:46:51ルーカスに多くの自白をさせた
00:46:54その担当の保安官って人は
00:46:56ジム・バトベルって人なんですが
00:46:57もう本当に父親のように振る舞って
00:47:00ヘンリー・ルーカス自身が
00:47:02彼は僕の父親だって言ってるんですよ
00:47:04初めて自分の憎しんだと思えたのが
00:47:07この保安官だったから
00:47:08その保安官が求めた
00:47:10自白に何でも応えた
00:47:12いい息子になろうとしたんだと思うんですよ
00:47:14彼が少しずつ変わっていったのは
00:47:16ヘンリー・ルーカスは刑務所の中で
00:47:19牧師さんに会いまして
00:47:20女性なんですけれども
00:47:22そこから信仰に目覚めていく中で
00:47:25だんだん人の命とか自分の命とか
00:47:28人間的感情に目覚めていって
00:47:30それで自白を撤回すると
00:47:33動機を解明しなければいけないというのが
00:47:37アメリカ刑事訴訟の極意だと言われるんですよね
00:47:40だから動機を解明すれば
00:47:42もう明らかにここまでの数になりようがないので
00:47:46刑事訴訟の歴史の中では
00:47:49非常に悲しい裁判の連続だったというふうに思います
00:47:53テキサスレンジャーによる自白の捏造
00:48:01ルーカスの暴露は真実なのか
00:48:07この疑惑にテキサスレンジャーは
00:48:12記者会見を実施した
00:48:14テキサスレンジャーの狙いは
00:48:37フィーゼルに向かった
00:48:38テキサスレンジャーはフィーゼルに疑いをかける
00:48:46フィーゼルはルーカスを台場地震に連れて行く際に
00:48:51暴行を働いた
00:48:53鉄仕上げだとフィーゼルは反論
00:48:59しかしテキサスレンジャーはフィーゼルを訴え
00:49:03裁判にかけた
00:49:05そしてついに
00:49:15なんの真似だこれは
00:49:21なんとフィーゼルは突然FBIに逮捕された
00:49:30容疑は恐喝と仲愛だった
00:49:37全く身に覚えのない犯罪
00:49:59一体何が起きているのだ
00:50:02実はこの逮捕の前から
00:50:07地元テレビ局が
00:50:09フィーゼルの賄賂疑惑を報道していた
00:50:13その内容は
00:50:16フィーゼルが担当検事として携わっていた
00:50:23飲酒運転事件
00:50:25その容疑者に対して
00:50:28フィーゼルが
00:50:29起訴を取りやめる代わりに
00:50:31金銭を要求していたと報道した
00:50:34フィーゼルに疑惑の目が向けられる中
00:50:39テキサスレンジャーとFBIが手を組み
00:50:43捜査を開始
00:50:44ついに逮捕に至ったのだ
00:50:51事件を追求していたはずのフィーゼルは
00:50:54逆に追求される立場に
00:50:58強制的に
00:50:59ルーカス事件から退場させられた
00:51:02この背後に見え隠れするのが
00:51:07テキサスレンジャーのトップである
00:51:12ジム・アダムスにとって
00:51:14テキサスレンジャーを攻撃することは
00:51:17アメリカを攻撃することだったのです
00:51:20ジム・アダムスは
00:51:23元FBIの副長官です
00:51:26彼がFBIを使って
00:51:29フィーゼルを逮捕したと考えられます
00:51:32これは明らかに
00:51:35テキサスレンジャーによる復讐です
00:51:38しかし
00:51:40フィーゼルが去った後も
00:51:46事件の真相を求め続ける人々がいた
00:51:49フィーゼルの所属していた
00:51:54テキサス州検事局
00:51:57彼らは独自に調査を継続していたのだ
00:52:03そして1986年
00:52:07調査結果を報告書にまとめた
00:52:10その名も
00:52:13ルーカス・リポート
00:52:15ルーカスへの
00:52:19嘘発見機による検査を元に出された
00:52:22殺害人数は
00:52:24結論
00:52:27ヘンリー・ルーカスは
00:52:29最初の3名以外は殺していない
00:52:31さらに
00:52:35ルーカスが知っていた
00:52:36殺人事件の情報については
00:52:39ルーカスが知っていた事件の情報のほとんどは
00:52:45彼が犯罪報告書や
00:52:47犯罪現場の写真を見せられた時に得たもの
00:52:50ルーカスのでっち上げられた自白を
00:52:57注意深く再検討し
00:52:58無実の犠牲者を殺した真犯人が
00:53:01裁かれることを願っている
00:53:03ルーカス・リポートの作成から
00:53:1112年後
00:53:13ルーカスは死刑から中心刑に原刑
00:53:31そして
00:53:33全米で何百人も殺したと告白した後に撤回した
00:53:42ヘンリー・リー・ルーカスが
00:53:433月12日
00:53:45独房で胸の痛みを訴えた後死亡
00:53:4864歳だった
00:53:51ルーカスが果たして何人殺していたかを特定するのは
00:53:58とても難しいことです
00:54:00とんでもない数の自白をしていましたから
00:54:04しかし現在DNA技術によって
00:54:09ルーカスが殺したのではないと証明されたケースが
00:54:13何十件も見つかっています
00:54:15インターネットでここ数ヶ月のルーカスについてのニュースを検索してみてください
00:54:23ルーカスの事件は少しずつ真実が明らかになってきているのです
00:54:30このフィーゼルが告発されてしまう
00:54:39これなんかもう明らかにテキサスレンジャー側からの妨害する行為のように見えるんですけど
00:54:43これは明らかなアメリカの刑事法違反で
00:54:47しかもそれをするにあたって
00:54:49FBIのコネクションを利用して
00:54:51FBIに逮捕させたと
00:54:54裏にはでもテキサスレンジャーがいたと
00:54:57地元のダーラスのテレビ局なんですけど
00:54:59彼は直接ジム・アダムスという
00:55:03公安長官に呼び出されて
00:55:06フィーゼルに関するスキャンダルをばらまけという指示を受けてやったことも明らかになっています
00:55:11そんな背景があったんですかあれ
00:55:13この辺は全部明らかになっています
00:55:14フィーゼルはこの件に関して
00:55:17強括と収賄に関しては無罪になっていますよ裁判で勝って
00:55:21このテレビ局を名誉毀損で訴えまして
00:55:25フィーゼルさんは取った賠償金額が
00:55:275800万ドルという史上最大の賠償金でした
00:55:3160億円以上?
00:55:33当時はもっとじゃないかな
00:55:34あまりにも金額が大きかったので
00:55:37全米の人がこの事件を知ることになって
00:55:40テキサスレンジャーの評判は地に落ちましたね
00:55:44そりゃそうですね
00:55:45フィーゼルさんは有名になってしまったので
00:55:47政治生命は終わりました
00:55:49要するにテキサスレンジャーというもう一つの政治的な
00:55:53勢力と戦いながらこれ以上政治家としては続けられないということで
00:55:57政治は諦めまして
00:55:59彼はでもその後で辞めた後で
00:56:03ヘンリー・ルーカスの弁護士としてもやっぱり実務はしたので
00:56:08ヘンリー・ルーカスが最終的には死刑を逃れたのは
00:56:12彼の功績だというふうに思います
00:56:14そもそもなんでテキサスレンジャーこんな危うい手法を使ってまで
00:56:18これはもう完全に選挙政治なんで
00:56:21公安長官のジム・アダムスという人は
00:56:24もともと政治家として立候補したこともあるような人で
00:56:28政治に進みたいんですよ
00:56:30だから手柄を立てたいと
00:56:32もう一つはテキサスレンジャーで
00:56:34バートウェル保安官は直接の彼の自白を引き出した保安官なんですけれども
00:56:40最初に嘘の自白をさせたのは
00:56:42彼の選挙区で起こった未解決事件だったそうなんですよ
00:56:48まずそれを解決することで
00:56:50選挙に勝つということで
00:56:51一回嘘をつかせて
00:56:53そこからどうも進んでいっちゃったみたいですね
00:56:56このルーカスの死刑執行直前になって
00:57:00当時のブッシュ・テキサス州知事が原刑を発表しました
00:57:04これ1998年のことなんですね
00:57:07その翌年から大統領選に向けて
00:57:10その時テキサス州知事だったらブッシュは動いている時だったんで
00:57:14これ冤罪の可能性が非常に高いと
00:57:16そこで死刑にするのはまずいなとブッシュは思ったみたいですね
00:57:20ブッシュさんは実はテキサス州知事の時に
00:57:22ものすごくたくさん死刑を執行してる人です
00:57:24ただ当時テキサス州知事のブッシュさんは
00:57:29確かに死刑の数はめちゃめちゃ多いんだが
00:57:32同時に黒人票とラテン系の票は
00:57:37彼の知人基盤だったんですよ
00:57:40だからそういう弱い人々に対する気持ちも
00:57:44自分は持ってるっていう政治的なアピールは
00:57:47常にしてきたので
00:57:48このルーカスが自白した事件の数々
00:57:51最近では改めての捜査も進んでるそうですね
00:57:54すでに20件以上が犯人が特定できたと
00:57:58実はここ最近すごくアメリカですね
00:58:01科学捜査が急激に進みまして
00:58:04もともとの死刑判決につながった事件についてはどうなんでしょうか
00:58:08被害者の身元が判明したんですよこの間
00:58:10ジュリーっていう女の子だったっていうのに
00:58:12ヘンリー・ルーカスは言ってたんですけど
00:58:13全然関係なくて
00:58:14デブラ・ジャクソンさんという女性だったことが判明しました
00:58:18本当に関係なかったですね
00:58:20全然関係なかったです
00:58:21犯人はまだ判明してないんですが
00:58:23被害者の身元が判明すればその周辺を探せるんで
00:58:27犯人の逮捕に一歩近づいたという形です
00:58:53ダークサイドミステリー
00:59:03自己物件の不思議な世界
00:59:05業界の噂や心霊現象に迫る
00:59:10NHKBS 28日金曜夜9時
00:59:14イスラエル 強制と圧力の村
00:59:19BSスペシャル 今夜10時45分
00:59:28ジャンプワールドカップがいよいよ開幕
00:59:34NHKBSで今日深夜は混合団体
00:59:3723日からは女子個人
00:59:41日本勢の優勝に期待
00:59:43スポーツヒューマン
00:59:47メジャーリーグに挑戦する村上宗隆の日本ラストシーズンに密着
00:59:52明かした胸の討ちとは
00:59:54本音で話してますけど
00:59:56俺はもう素直に話したいから
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