- 7 時間前
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ショートトランスクリプション
00:09その瞬間
00:11法廷に詰めかけた人たちは
00:14みな息を呑んだ
00:17事件をでっち上げたという風に言われても
00:21否めないんじゃないかなと
00:25まあ捏造ですね
00:30捜査員の個人的な欲というか
00:33動機がそうなったのではないか
00:38現職の警視庁捜査員が
00:41自ら担当した事件をこう振り返った
00:49事の発端は3年前
00:52中小企業の経営者ら3人が
00:55警視庁公安部に逮捕された
01:04軍事転用可能な機械を
01:07中国に不正に輸出したという容疑だった
01:13まさかですよね
01:16こっちはなんで逮捕されるんだ
01:20っていう形ですね
01:22とにかく
01:27容疑を否認した3人を待っていたのは
01:301年近い長期交流
01:391人は無実を訴えたまま
01:42交流中に見つかった病で亡くなった
01:49何でこんなことするんだろうって
01:53もうかわいそうでたまんなかったです
01:55頭の中では何で何で何でって
02:02事件の摘発は国の経済安全保障の
02:06取り組みとして警察内部で高く評価されていた
02:15しかし事態は思わぬ展開を見せた
02:20逮捕から1年半後
02:22検察が起訴を取り消した
02:27事件は冤罪だったのだ
02:33あやかりもしない申し訳ないとか
02:36そういう話も何にもないんですよね
02:40愛嶋さんの無念さっていうか
02:50それはどうしようもないよね
02:53どうしてくれるんだっていうか
02:58警視庁公安部で何が起きていたのか
03:03なぜ捜査は止まらなかったのか
03:08独自取材で検証する
03:30横浜市にある機械メーカー
03:33大河原加工機
03:38従業員およそ90人が働く中小企業だ
03:45何で社長こんなに早いんですか
03:47早くないですか
03:48そうなん
03:49だからさ
03:50社長を務める大河原正明さん
03:59先月
03:59これまで公にしてこなかった
04:02ある手紙の撮影が
04:05私たちに許された
04:10ちょうど東京拘置所の中に入っていて弁護士さんから内
04:17部告発の手紙が来たよって
04:24それは警察からっていうことはまず驚いたんですね
04:343年前
04:36競うもの交流のさなかに届いた
04:39警察関係者からの内部告発だった
04:48特命での文章で大変申し訳ありません
04:53地方公務員法に抵触する恐れがあることから
04:57本名を明かさず
04:59文面にて連絡させていただきます
05:04担当直入に記しますと
05:07警察側にAという捜査員がおり
05:11記者へも何度か出入りしていると記憶しています
05:18彼は記者側に立った見解を持っており
05:22警察組織の意向とは関係なく
05:25自分の意見を貫くタイプの人間です
05:30記者に有益かつ
05:33警察側に不利益となる情報が
05:36明らかになると確信しています
05:42これはすごいなと思いましたね
05:47ある意味警察の捜査がおかしかった
05:50って言ってくれてるわけですね
05:58逮捕容疑はこの会社の主力製品
06:01噴霧乾燥機と呼ばれる機械の不正輸出だった
06:11噴霧乾燥機は液体を粉状に加工する機械
06:17機械内部に液体を噴霧し
06:20そこに熱風を加えることで急速に乾燥させる
06:31粉ミルクや医薬品の製造などに利用され
06:36乳酸菌など一部の菌は
06:38生きたまま粉状にすることもできる
06:45そのため有害な菌を粉にした
06:48生物兵器の製造に転用される恐れがあると疑われた
06:58感染性のあるような毒物
07:02危険性のあるものはやれない
07:07粉がファッと出てきちゃう
07:09で周辺の人が感染しちゃう
07:14危なくてやれないですね
07:20捜査は警視庁公安部の中で
07:23ロシアなどの情報活動を取り締まる
07:27外事一課が担当
07:30不正輸出を捜査する
07:32第5係が中心となった
07:38管理官や係長ら
07:40捜査幹部が警部補など
07:42およそ20人の捜査員を指揮していた
07:50今回明かされた手紙には
07:53捜査関係者しか知り得ない情報ばかりが
07:56記されていた
07:59やっぱ我々応援してくれる人がいたってことですからね
08:03だけど組織の中で
08:06どうしようもない部分があるわけで
08:10でも何か
08:12それを知らせたい
08:15その思いを知らせたい
08:17うん
08:22公安部の中で一体何が起きていたのか
08:28起訴取り消しの後
08:30社長らは損害賠償や
08:33事実の解明などを求めて
08:35東京都と国を訴えた
08:41今年6月
08:42その裁判に
08:43当時の捜査関係者が出庭
08:47証人尋問が行われた
08:54証言台に至った
08:55当時の第5係の捜査員ら
08:59そのうち2人の警部補が
09:01あの内部告発の手紙とも符合する
09:05捜査批判を繰り返したのだ
09:13幹部が捏造しても
09:15その上には
09:16指揮監督する者は
09:18何人かいたわけですから
09:24マイナス証拠も
09:25ちゃんと反証することをしていれば
09:28こういうことは起きなかったと思います
09:35裁判には
09:36事件に関わった
09:38経済産業省の担当者や
09:41検察官らも出庭
09:45これらの証言と
09:46独自に入手した資料などをもとに
09:49冤罪の背景を
09:51追うことにした
09:59今回検証したのは
10:01捜査が始まった2017年春から
10:043人が起訴された
10:072020年3月までの3年間
10:12まず注目したのは
10:14内定捜査が始まった2017年
10:19第5係が
10:21経産省と行った13回の打ち合わせだ
10:30輸出する製品が
10:32規制に該当するのか
10:34その要件を定めるのは
10:36経産省の役割だ
10:42どのような内容の相談だったか
10:46覚えていますか
10:49はい
10:51大河原加工機さんが
10:52不許可輸出をしているのではないか
10:54という疑いを持っているので
10:57それについて
10:58ご相談をいただきました
11:03噴霧乾燥機の
11:05輸出規制の要件を定めた
11:07経産省の省令
11:11その一文
11:13定置した状態で
11:15内部の滅菌
11:16または殺菌をすることができるもの
11:23これは菌を粉末にした後
11:25内部に残った菌を殺滅
11:29つまり無害化できる性能を意味する
11:35生物兵器を作る際
11:37作業員に危険が及ばないことが
11:40軍事転用を可能だとする条件の一つとされる
11:47ところが
11:49この殺菌という言葉の解釈が問題となった
12:01もともとこの規制は
12:03日本も参加する国際的な枠組みで
12:07合意されたものだ
12:13殺菌はそこで合意した英文
12:17ディスインフェクティドを
12:19日本語にする際
12:20当てられた言葉だ
12:26本来ディスインフェクティドは
12:28消毒と訳され
12:31化学薬品を使って菌を殺滅するという定義がある
12:41これは特殊な装置が付いた噴霧乾燥機
12:49化学薬品を投入することで
12:52機械内部の菌を自動で殺滅
12:55つまり消毒することができる
13:07しかし大河原が輸出した機械には
13:10こうした特殊な装置は付いていなかった
13:18後に逮捕された
13:20元役員島田純二さん
13:2410年前の規制導入前後から
13:27経産省に協力し
13:29機械の視察などを受け入れてきた
13:35その際
13:36規制の対象となる機械についても
13:40担当者とやりとり
13:42海外の具体例を示されていた
13:46内部に噴霧システムが装備されているものであって
13:51洗浄液が投入できて
13:54ディスインフェクト
13:56消毒ができるものと書かれている
14:02生物兵器に使われるような機械は
14:07私どもは輸出しないし作らないし
14:11私はそういう思いで
14:14まあずっと貿易やってきましたんで
14:20しかし
14:21第5係は独自の解釈を打ち出した
14:33症例にある殺菌という言葉には
14:36消毒と違って
14:38菌を殺す具体的な方法が
14:41その方法は規定されていない
14:49そこで第5係は
14:52風無乾燥機にもともと備わる
14:55熱風を出す機能に注目
15:02この熱で
15:03有害な菌を一種類でも殺滅できれば
15:07消毒機能などがなくても
15:10規制に該当すると考えたのだ
15:20当初
15:21経産省の担当者は
15:23この解釈に難色を示していた
15:30これは独自に入手したメール記録
15:33省内で協議したとみられる内容が記されている
15:41殺菌について
15:42殺菌について一般的標準的な定義や解釈がないよう
15:47で
15:47この部分については
15:56熱風で殺菌可能とすれば
16:00ほとんどの風無乾燥機が
16:02規制の対象となる
16:05こうした解釈を
16:07これまで事業者に示したことはなかった
16:14被害等の可能性を
16:16かなり多く申し上げたように思います
16:21ちょっと待ってくださいと言いますか
16:24少しまだ確認の途中ですので
16:27クールダウンしていただくとか
16:36なぜ第5係は
16:39独自の解釈で
16:41事件化することにこだわったのか
16:45今回私たちは
16:46複数の警察関係者に接触
16:52絶対匿名を条件に
16:54詳細な証言を得た
17:01不正輸出を専門とする第5係は
17:05近年目立った成果があげられていない
17:11第5係幹部は
17:14このままでは人員を減らされ
17:16縮小させられる
17:18経産省に殺菌概念がないと言わせるな
17:22経産省がそれを言ったら事件は終わり
17:26と言っていた
17:31無理筋だと思うところもあったが
17:34組織内の筋を通して
17:36これをやれと言われれば
17:39従わざるを得ない
17:49経産省側との興味がこう着する中
17:53第5係が局界ともいえる文書を作成していたことが
17:58NHKの取材で判明している
18:04防衛医科大学校の篠宮成吉が校長
18:09微生物学の権威として捜査員から複数回意見を求
18:15められた
18:17うん
18:21捜査員に強調したのは殺菌という言葉のあいまいさ
18:27規制対象が広くなりすぎると懸念を伝えたという
18:36悪魔の殺菌という言葉でここで書かれていると
18:39それは言ってみれば言い方が悪いですけど何でもありということになります
18:43ね
18:47この聴取を担当したのは警部補Z
18:52ところがZがまとめた報告書にはこうした懸念は記され
18:58なかった
19:02書かれていたのは篠宮さんとは真逆の意見
19:10熱風で一部の器具を死滅させられれば全ての
19:16機械が規制に該当する
19:21第5係の解釈に近い内容が篠宮さんの見解として
19:27記されていた
19:33結論ありき逮捕起訴ありきでそちらの方向に向かって
19:39都合のいい結論にしてしまったということなのかなと思いますけど
19:494ヶ月もの間平行線をたどった打ち合わせ
19:55ところがある日を境に
19:58経産省が強制捜査を許容する姿勢に転じたという
20:07いつ変わったんですかね
20:102月8日です
20:12ガサはいいと
20:17経産省から何か説明はなかったですか
20:22ありました
20:24公安部長が動いたと聞いていると
20:33打ち合わせで公安部長が動いたと発言したとされる
20:38のは
20:38経産省の課長補佐
20:43あなたの口から説明されたっていう
20:47そういう証言が先週あったんですけど
20:52あったかなかったかで言うと
20:55わからないです
21:06この発言の真意はどこにあるのか
21:11本人に取材を申し入れたが
21:14裁判以上のことは答えられないと回答しただけだった
21:24動いたとされた当時の公安部長
21:28取材を申し込んだが
21:31あ、NHKの影山というものなんですけれども
21:38裁判の中で公安部長が動いたという発言が
21:45コメントする立場にないと繰り返した
21:57裁判で被告東京都は次のように主張している
22:04XK部補佐は公安部長が具体的に
22:08どのように動いたのか証言できていない
22:14公安部長の働きかけにより
22:17経産省の解釈が変更となった事実など
22:21ないことは明らかだ
22:29その後、大後係は独自に実験を重ね
22:34熱風で殺菌可能と主張する資料を
22:37経産省へ提出
22:43そこには、あの局界ともいえる報告書も
22:47含まれていた
22:52それに対し、経産省は
22:54これら資料を前提とすれば
22:58輸出規制に該当すると思われると回答
23:07これが、大河原に対する
23:10強制捜査への道を開くことになる
23:24経産省の解答の2ヶ月後
23:27警視庁公安部は、大河原本社や社員らの自宅な
23:32どを一斉に捜索
23:35大量の資料を押収した
23:40さらにその2ヶ月後
23:43社長をはじめ、50人以上に対する任意の事情聴取を開始
23:531年余りで、延べ300回近い聴取に
23:57会社は協力した
24:03事情聴取が始まった当初
24:05島田さんは、警部法Zから
24:08思わぬ話を聞かされたという
24:13中国のあってはならないところに
24:18うちの機械があったから操作していると言われたんです
24:23我々の装置がそういう
24:26生物兵器製造場所で使われているんじゃないかと
24:31いうふうな思いで、これは大変だと思いました
24:39指摘を受け、会社は中国にある自社製品の所在をす
24:45べて確認した
24:50しかし、軍事利用された事実は見つからなかった
24:57念のため、詳細な納入先のリストを
25:01警部法Zに提出、確認を求めた
25:08全部、じゃあ、ここの中のどこにあるのを教えてくださいと
25:11そしたら急に、いや、そうは言ってないと
25:16今、操作している段階なんだと言われて
25:22警視庁公安部は、中国の軍事産業への
25:26技術流出を懸念していたという
25:31当時、捜査を押し進めた
25:33公安部の幹部は、こう語る
25:38警察としては、噴霧乾燥機という機器は
25:42軍事転用も可能な
25:45デュアルユースの製品だと捉えていた
25:51技術を中国に持って行かれたり
25:54さらには、イランとか北朝鮮などの国家に
25:58製品が行ったりしてしまうことを防ぐというのが
26:02捜査の目的だった
26:10私たちは、当時、第5係が作成したとみられる内部資料
26:16を独自に入手した
26:21第5係は、大河原の輸出先や提携先と、中国の軍事
26:28産業とのつながりを調べていたことがうかがえる
26:36島田さんが警部補Zによる事情聴取を録音した音声
27:09私たちの取材に応じた警察関係者は、こうした疑念
27:14は根拠が薄く
27:16後付けの理由に過ぎなかったと話した
27:22ガサで徹底して調べたが、軍事転用など問題となる事
27:28実はなかった
27:31国のため、大義があるという思い込みが、手段を選ばない捜
27:37査に傾く一因となる
27:41無理筋でもガサまではやるというのは、これまでもあった
27:48ここまでは仕方ないという思いもあったが、何も出なければ目
27:54が覚めるだろうと思っていた
28:03しかし、捜査は止まらなかった
28:11第5係幹部らは、お前のできませんの一言でダメにでき
28:16る案件じゃないんだよ
28:18警視総監まで言っている話なんだから、と発言していた
28:25上層部には、マイナスの報告をあげていないのではない
28:29か
28:31こうやって、自分で自分の首を絞めていったのだ
28:46事情聴取は、徐々に厳しさを増していった
28:52捜査員らは、警察も独自の実験を行っていることを示
28:58唆
29:00不正と知りながら輸出したことを認めるよう迫ったという
29:11警察の方は、熱風が入れば該当なんだと
29:15我々も熱風を入れて、金が死ぬというテストをしているんだと
29:22計算省もそう言っていると、何回も同じことを言われて
29:28だんだんだんだん自分がそう思わされてくる
29:34誰か、これは、もしそれがそうならば、責任を取らなきゃいけない
29:40んだろうなと
29:42取るなら、じゃあ私が取るしかないのかなと思っていましたね
29:56一方、この頃、後の起訴取り消しにつながる決定的
30:02な指摘をした人物がいた
30:10交流中に病が見つかり、無実を訴えたまま亡く
30:15なった、愛島静雄さん
30:22何か今でもちょっと信じられなくて、また、ただいま会って帰ってき
30:29そうな気がして
30:35問題となった機械は、愛島さんが設計開発を担った
30:42その性能については、当然熟知していた
30:49何回言っても分かんないって言ってました
30:54いや、機械の仕組みとか、そういうことをね
30:58何回も何回も説明するんだけど
31:01全然分かんないんだよねって
31:09これは、事情聴取が続く中、愛島さんが社長らに宛てたメ
31:15ール
31:18機械の構造上、完全な殺菌はできない
31:25警察の実験方法に問題があると、捜査員に指摘した、と
31:31書かれていた
31:37警察の実験では、ある場所の検証が抜け落ちていた
31:47それは、測定口と呼ばれる突起状の部分
31:51袋工事になっているため、熱風が行き渡らない
32:01熱風によって、機械内部のすべての菌を殺すことは
32:05できないのだ
32:13相島さんの指摘を、捜査員はどう受け止めていたのか
32:19警部法Yが法廷で証言した
32:27再度、実験すべきだと考えませんでしたか
32:32考えました
32:36それに対して、係長は
32:40従業員の言い訳だ。信じる必要はないと
32:49捜査を指揮した、その係長は、Yとは違う認識を示した
33:01この機械について、一番詳しいというふうに認識されていたのは
33:08技術者の方で、すいません。今、名前出ないんですけれど
33:16相島さんではなかったですか?
33:20相島さんが一番詳しいというような感覚は、ございませんでした
33:28温度が上がりにくいところがある、ということを、供述しているということを
33:36それは、聞いておりません
33:45第5係は、測定庫の存在を認識していなかったのだろう
33:51か
33:52失礼します
33:56大河原の噴霧乾燥機を所有する、とある企業
34:05相島さんのメールの3か月後捜査員らが温度測定
34:11の実験のため訪れていた実験を現場で取りしきっていた
34:22のは法廷で事件を捏造だと証言したあの警部補Xだ
34:29った。
34:37この企業の代表は、エクスラに温度の上がりにく
34:42い測定庫の存在を指摘したという
34:49この機械はですね、熱菌も殺菌も全くできないんです。
34:56どうしても温度がかかりにくい場所があるんです。
35:00最初くらい分かってましたから、警部保温には不可能であるっていうこと
35:05ではっきり言いました。
35:10実験後、捜査員らが作成した資料に温度の測定記
35:16録があるのは2か所。
35:22測定庫の温度は測っていなかった。
35:33警部法Xはなぜ計測しなかったのか。
35:40測定庫の温度が上がらないかもしれないと、あなた自身は
35:45思っていたと。
35:48上がらないかもしれないということは思ってました。
35:52あなたの指揮で行われた実験でも、測定庫の温度は測
35:58らなかったということですね。
36:01現場にいたのは私が最高の階級ではありましたが、実験の指
36:06揮をしたのは私ではありません。
36:12では、誰が実験を指揮していたのか。
36:18警部法Yの証言。
36:25出なかったらどうするんだ。
36:27事件潰れて責任取れんのかというのをずっと言われてます
36:31ので、測ってないということです。
36:39これに対し、第5係を率いる係長は。
36:49そういったことを言った事実というのはありましたか。
36:54それはありません。
37:07機械を貸した企業は、基礎が取り消された後も、警部
37:13法Xとやり取りしていたという。
37:22その際、Xが語った言葉が忘れられない。
37:33もっと早くなんとかできたら、人は死ななかったかもしれないですということ
37:38を、私は彼に伝えたんですよ。
37:42それに対しての彼の方で、何らかの責任というのは、当事者
37:48の方でやらなければならないだろうと言っていましたので、後悔は
37:53していたと思います。
38:17横浜市の化学機械メーカーが、中国に不正に輸出
38:21していた疑いがあることが分かりました。
38:25捜査開始から3年、ついに社長らが逮捕された。
38:37連行されて、逮捕状を見せられて、そのと同時に、手錠と
38:48越し縄で、そのパイプジスに縛られました。
38:59逮捕直後に作成する弁解6種書。
39:04逮捕事実について、容疑者に弁解の機会を与えること
39:09が、法律で定められている。その際に、ありえない事態が起きた
39:16という。
39:19これでっていうのも出来上がってましたから、サインしろと言われて。
39:25そこには、社長の指示、社長専門藍島さんの指示によ
39:33り、許可を取らずに輸出したというふうに書かれてましたので、
39:43絶対同意できないと。
39:45私が前から主張しているように、ガイダンスに従って輸出しました
39:52と書き換えてくれと。
39:56島田さんに署名を迫った警部法Z。
40:01修正に応じる意思を示し、作業を始めたという。
40:12修正が終わったと手渡された書類に、島田さんは署名
40:17した。
40:19しかし、改めて読み直すと。
40:26ちょっと待ってください、もう一回見えますからっつって、その手元に置いて、家
40:32具を見たら、そのガイダンスに従ってという文章ではなくて、
40:40社長らと共謀してっていうふうに書き換えられたんで。
40:47でも、激行しました、私は。
40:51日本の警察、こんなこと、騙し撃ちみたいなことするんですかと、私の言
40:56ってないことが書いてあるじゃないですかと、言いました。
41:05警部法Zは、係長と相談、書類を作り直した。
41:13結果、署名入りの弁解6支所が、2通存在することになった。
41:22このやりとりを、その場に立ち会った巡査部長から聞き
41:27つけ、問題視したのが警部法Yだったという。
41:35ゼット警部法が、弁録に、言ってもいないことを書いて、それが
41:41バレて、島田さんが激行した。
41:46修正したふりをして、それがバレたっていう話も聞きましたか。
41:53はい、聞きました。
41:59警部法Yは、この問題を、外事一家、課長代理の管理官
42:05に報告したと、裁判で証言した。
42:09その後、内部で、一部の捜査員に、聞き取りが行われた
42:15という。
42:17しかし、
42:21ゼット警部法の弁録に関して、聞き取りをしたのが、係
42:26長ですが、係長は、ゼットのことを信じると。
42:33島田さんの言っていることを、誰も信じない。
42:37だから、余計なことするなと。
42:42ところが、ことは、それでは収まらなかった。
42:47島田さんから、抗議を受けたという、最初の一通を、警部法
42:52Zが、破棄していたのだ。
42:57署名入りの公文書を、故意に破棄することは、違法行
43:02為。
43:04悪質な場合には、重い懲戒処分になる可能性がある。
43:15本来なら、二通の弁解録首相を、両方とも装置するべ
43:20き。
43:22検察が見たら、なぜ二つあるのかという話になる。
43:30ここを突破口に、ゼットの捜査や、係長の指示まで、問い
43:36直される可能性があった。
43:45なぜ、文書を破棄したのか。
43:49法廷で問われたゼット本人は、こう答えた。
43:57新たに作成し直した、弁解録首相のみが、必要なも
44:02ので、ということで、
44:05最初に取ったものは、もう、頭の中からずっと、完全に抜け落ち
44:11てました。
44:18これは、破棄から二週間後、警部補ゼットが、事の天末をま
44:24とめたとする報告書。
44:29自らが誤って破棄した、過失だったとし、
44:34その後、組織として、ゼットへの処分は、行われていない。
44:50自分たちの保診のために、何とかはつりつま合わせ
44:54るために、このような報告書にしたんだと思いますけどね。
45:01保診?
45:03保診、自分たちの事実を、そのままあからさまにすると、
45:09まずいから、
45:13まあ、こんなんでは、
45:18まあ、親友できないですよね。
45:21こんな組織では。
45:24いつも、私たちの事実を、
45:49私たちの事実だったの、
45:50聞いてみて、
45:50私たちの事実だったかなと思って、
45:52私たちの事実を、
45:52捜査は止まらなかったのか
45:56警部法Xは法廷で聞かれこう答えた
46:07輸出自体は問題ないので
46:10あとは捜査員の個人的な欲というか
46:13動機がそうなったのではないかと私は考えます
46:19欲を抱くような具体的な理由とかについて
46:24ご存知のことというのは
46:28年齢があって定年も視野に入ってくると
46:33自分がどこまで上がれるのかと
46:36そういったことを意識されたのではないかなと思います
47:10ご視聴ありがとうございました
47:16あなたの捜査実験について
47:23捜査を見直す機会が何とかあったのではないですか
47:29ご遺族とか関係者の方に言葉はないですか
48:03ご視聴ありがとうございました
48:05大河原加工機に内部告発の手紙が届いたのは
48:103人が逮捕された8ヶ月後
48:15相島さんが交流中に見つかった病に倒れ
48:20入院が決まった頃だった
48:29相島さんの話も多分
48:32捜査の関係者には伝わったんだろうと思うんですよね
48:39そういうことを言ってくれてる人がいる
48:42っていうことはすごく安心した
48:46安心というか
48:52そんなに人間って
48:55上から言われたことをするだけじゃないんだなっていう
49:04起訴が取り消されたのは
49:06さらにこの8ヶ月後
49:10相島さんが亡くなった後のことだった
49:17私たちは今回の取材で
49:20手紙を書いた人物を特定
49:22接触することができた
49:27法廷で証言した
49:29XやYとは別の人物
49:33捜査に疑問を持っていた
49:35警察関係者の一人だった
49:41相島さんの死について
49:44自分の親だったらと思うと
49:46本当に申し訳ない
49:50今捜査当時に戻っても
49:53こうすれば止められたという方法を思いつかない
50:00上層部が揃って応援し
50:02礼状もある
50:05そこで違うと言い出すには
50:07勇気がいる
50:10自分には止める力がなかった
50:15やりそうな人材は
50:17組織にまだまだいる
50:21非を認め決裁をした人
50:25それぞれに責任を取らせる
50:29それができないなら
50:31また同じような事件が起きるだろう
51:00アイシマシゾウさんが亡くなって
51:032年半
51:07遺族は
51:08これまでの裁判を全て
51:11傍聴し続けてきた
51:20主人を助けたくて
51:24そして助けることができなかった
51:27その虚しさが
51:29捏造という言葉の中に
51:33急に湧き上がってきて
51:40警察官
51:42には
51:44主人のお墓の前で
51:45謝罪してほしいし
51:47遺族に対しても
51:49支えしてほしいと思ってます
51:52それが
51:54人間としての
51:57道じゃないかな
51:58って思うんですよね
52:12お墓にはちゃんと帰ってきてね
52:19明かりつけて待ってます
52:43明かりつけて待ってます
52:45現職の捜査員が
52:47事件を捏造だと証言した
52:50異例の裁判は
52:51今月15日
52:53決心した
52:58被告の東京都は
53:00XやYの証言は
53:02具体的な根拠がなく
53:05憶測が含まれていて
53:07信用できないと反論
53:13一方
53:14原告の大河原加工機側は
53:18客観的証拠と
53:20一つの矛盾もないと
53:22主張した
53:26判決は
53:2712月27日に
53:31言い渡される
53:571年 新月17日に
53:58結婚の大河原加工機側は
53:59新月18日に
53:59メイクが
53:594日に
53:593時から
53:59当て立てて