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ショートトランスクリプション
00:09去年12月ある冤罪事件をめぐる賠償請求訴訟の
00:16判決が言い渡された
00:19ありがとうございます
00:25東京地方裁判所が警視庁や検察の捜査を違法と
00:31認め被害者への賠償を命じる判決だった
00:39警視庁検察庁にはしっかりと検証をしていただいてできる
00:46ことなら謝罪をいただきたいと思っています
00:53このことを一緒に我々が過ごしてきた愛嶋さんの御膳に
01:02早く報告したいと思っております
01:07ご援助ご協力本当にありがとうございました
01:24ことの発端は4年前
01:27中小企業の経営者ら3人が警視庁公安部に逮
01:33捕された
01:38軍事転用可能な機械を中国や韓国に不正に輸出した
01:45という容疑だった
01:50容疑を否認した3人を待っていたのは1年近い長期交流
02:01うち1人は交流中に見つかった病が原因で亡くなった
02:10相島静雄さん
02:13末期の癌だったが最後まで保釈は許されなかった
02:20なんでこんなことするんだろうって
02:23もうかわいそうでたまんなかったです
02:26頭の中ではなんでなんでなんでって
02:33基礎が取り消され事件が冤罪だと明らかになった
02:38のは
02:38相島さんの死の5ヶ月後のことだった
02:47冤罪はなぜ止められなかったのか
02:51去年9月私たちはNHKスペシャル
02:56冤罪の真相を放送
03:00捜査を担った警視庁公安部の問題を検証した
03:07あなたの捜査事件について
03:12捜査を見直す機会なんとかあったのではないですか
03:19そして今回国や都が裁判への提出を拒否した文書など
03:26警察の内部資料を新たに入手した
03:32公安部が作成したとみられ
03:35冤罪の歯止めになり得るはずだった
03:38警察上層部や経済産業省
03:42検察などの判断が伺える
03:51公安部長が盛り上がっているというのは
03:54耳に入ってきている
03:58警察の傘に期待している面もある
04:02別件で本丸を見つけるのでもいい
04:12この資料は警察がどうしても見せたくなかった紙の一つ
04:17だ
04:19本来であればもっと早くに世に出るべきだった
04:27さらに事件の背後に
04:30国が推進する経済安全保障への忖度も
04:34炙り出されてきた
04:41韓国や中国でネタを上げれば
04:43喜ぶ政治家もいる
04:47これがアメリカへの輸出だったら
04:49こうはならない
04:59冤罪の真相に
05:01さらなる独自取材で迫る
05:25横浜市にある機械メーカー
05:27大河原加工機
05:30およそ90人が働く中小企業だ
05:37そうですそうです
05:38子供も一歳になったんで
05:40そうかそうか
05:42社長を務める大河原正明さん
05:48私たちが入手した資料は
05:51大河原さんにとっても
05:53初めて目にするものだった
06:02こういう内部資料をちょっと信じられないね
06:10ここに公安部長が盛り上がっているというのが
06:13耳に入ってきている
06:16これが明らかになれば
06:19ほとんどのことは検証できることになりますよね
06:26そういう意味で
06:30ちょっとびっくりです
06:37事件が注目を集めるようになったのは
06:412021年
06:43検察による起訴取り消しは
06:46異例の事態だった
06:54皆さん元気ですか
06:55ジジはあんまり元気ないけど
06:59頑張ってるよ
07:01しかし
07:02愛嶋さんは
07:03この判断を聞く前に
07:06無実を訴えたまま
07:08亡くなった
07:11謝りもしない
07:12申し訳ないとか
07:13そういう話も何にもないんですよね
07:18愛嶋さんの無念さというか
07:27それはどうしようもないよね
07:31どうしてくれるんだというか
07:39不正輸出を疑われたのは
07:41かつて
07:42愛嶋さんが設計開発を担った
07:46噴霧乾燥機だった
07:53この機械は
07:54液体を粉状に加工するために用いられる
07:59内部で液体を噴霧し
08:01熱風により急速に乾燥
08:05粉として取り出すことができる
08:13粉ミルクや
08:14医薬品の製造などに利用され
08:18乳酸菌など一部の菌は
08:20生きたまま粉状にすることもできる
08:28そのため
08:29有害な菌を粉にした
08:32生物兵器製造に
08:34転用できると疑われた
08:42機械の構造を熟知した
08:44愛嶋さんや社長らは
08:46容疑を否認
08:49しかしその主張を
08:51警察は受け入れなかった
08:56感染性のあるような
08:58特別危険性のあるものはやれない
09:03粉がファッと出てきちゃう
09:05で周辺の人が感染しちゃう
09:10危なくてやられる
09:12ですね
09:17私たちはこの事件を
09:201年半にわたって取材してきた
09:25事態が大きく動いたのが
09:27会社側が国などを訴えた裁判
09:32出廷した現職の警視庁捜査員が
09:36極めて異例の捜査批判を行った
09:41事件をデッチ上げたという風に言われても
09:45否めないんじゃないかなと
09:49まあ
09:50捏造ですね
09:54捜査員の個人的な欲というか
09:57動機がそうなったんではないか
10:04事件の捜査は警視庁公安部
10:07外事一課
10:09第5係が担当
10:12不正輸出の捜査を専門とする
10:1520名程度の組織だった
10:21裁判では第5係の警部補XやYが
10:27上司の係長らの捜査が
10:29恣意的だったと証言した
10:36去年9月の放送では
10:38これら証言をもとに
10:40当時捜査に関わった
10:42関係者や専門家を取材
10:47局会ともいえる資料の作成など
10:51当時の警察の捜査のあり方を検証した
10:56結論ありき
10:59逮捕起訴ありきで
11:00そちらの方向に向かって
11:03都合のいい結論にしてしまった
11:04ということなのかなと思いますけど
11:12そして捜査の実態を探るため
11:15複数の警察関係者に接触
11:19その一部から詳細な証言を得た
11:26幹部らは
11:27お前のできませんの一言で
11:29ダメにできる案件じゃないんだよ
11:32警視総監まで言っている話なんだから
11:43前回の放送で見えてきたのは
11:45捜査幹部の組織内評価への焦りだった
11:54年齢があって
11:56定年も視野に入ってくると
11:59自分がどこまで上がれるのかと
12:02そういったことを意識されたのではないかなと思います
12:15そして出された東京地裁の判決
12:23警視庁の逮捕と
12:25検察の起訴を違法とした
12:30さらに
12:31人を欺く取り調べがあったと認定し
12:35不正輸出の疑いがあるとした判断は
12:39根拠が欠けていると指摘した
12:48なぜ起きたのかと
12:51二度と起こさないために
12:54何を検証したらいいのかということで
12:57その再発防止の検証をしていただきたいと思います
13:12冤罪を繰り返さないために
13:16会社側が裁判で強く主張してきた論点が存在する
13:25それが警察独自の法令解釈をめぐる問題だ
13:38そもそも不正輸出の規制対象は
13:43経産省の省令が定めた
13:45特定の性能を持つ機械に限られる
13:52その省令の一文
13:54定置した状態で内部の滅菌または殺菌をすることができ
14:01るもの
14:08これは機械を動かした後
14:10内部に残った菌を殺滅できる性能を意味する
14:18生物兵器を作る際
14:21作業員を危険にさらすことがないため
14:24軍事転用可能な条件の一つとされる
14:33この省令について
14:35公安部は独自の解釈を打ち出していた
14:43噴霧乾燥機にもともと備わる熱風を出す機能
14:50この熱風で特定の菌を殺滅できれば
14:54規制対象に該当すると考えたのだ
15:01東京地裁はこの解釈を警察が採用したことについては
15:07違法性を認めなかった
15:11経産省に確認した上で解釈を採用しており
15:17通常要求される捜査は尽くしていた
15:27本当に捜査は尽くされていたのか
15:32私たちが入手した警察の内部資料
15:38そこには法令解釈をめぐる
15:42公安部と経産省の異様ともいえるやりとりが記
15:46されていた
15:55この資料は国や都が裁判所への提出を拒んだため
16:02法廷では審理の対象になっていなかった
16:09この資料は警察がどうしても見せたくなかった紙の一つ
16:14だ
16:15捜査の悪質さがバレてしまう
16:19本来であればもっと早くに世に出るべきだった
16:28現職捜査員が捏造とまで指摘した今回の事件
16:34捜査開始から逮捕・起訴に至るまでの3年間を
16:39改めて検証することにした
16:47法令解釈をめぐる議論は
16:50まず経産省と公安部の間で始まった
16:55輸出した機械が規制の対象か判断するのは
16:59経産省の役割だ
17:06競技は内定捜査が始まった2017年から
17:11翌年にかけ13回にわたり行われたと記録にある
17:20経産省からは安全保障貿易管理課の職員が出席
17:27軍事転用可能な貨物の規制などを専門とする部署
17:32である
17:36資料では当初経産省側は
17:39噴霧乾燥機を規制する症例に問題があると主張していた
17:48本当に情けない話だが
17:51この症例には欠陥があるとしか言いようがないし
17:56症例の改正をしない限り
17:59噴霧乾燥機を規制することはできないのではないかとも考
18:04えている
18:09欠陥とは何を意味するのか
18:15問題を探ると症例の殺菌という言葉の曖昧さに原因が
18:21あった
18:26もともとこの規制は
18:28日本も参加する国際的な枠組みでの合意に起源を
18:34持つ
18:37殺菌はそこで合意した文言
18:41ディスインフェクティドを日本語にする際当てられた
18:45言葉だ
18:49本来この言葉は消毒と訳され
18:52化学薬品を使って菌を殺滅するという定義がある
19:03これはその消毒が可能な特殊装置が付いた噴霧乾燥機
19:13化学薬品などを使って機械内部の菌を自動で殺
19:19滅することができる
19:22当初経産省の一部や会社側は
19:25こうした危機を規制対象と考えていたという
19:36しかし公安部は違う考えを持っていた
19:44症例の殺菌という言葉には
19:47消毒と違って菌を殺す手段に明白な定義がない
19:58そのため消毒機能がなくとも
20:02熱風で菌を殺滅できれば
20:05規制対象になると考えたのだ
20:14この独自解釈を主導したのが
20:17大誤係の幹部だったという
20:23大誤係長は
20:25法令解釈が曖昧なことをチャンスだと言っていた
20:30この法律はザルなんだと
20:34経済産業省が決めていないのだから
20:37警察が勝手に定義付けできると
20:51捜査を進めたい公安部
20:54それに戸惑う経産省
20:57幹部が参加し
20:59初めての協議が開かれたと記録にある
21:06出席した経産省の課長補佐
21:09これまで法令解釈を明白にしてこなかったと
21:14消極的な姿勢を見せたという
21:21後半になった場合
21:24ウォーカーラ社から
21:26経産省もシステックも何も言わなかったので
21:31被害党で良いと思っていた
21:33と
21:34公弁される恐れがある
21:38経産省として
21:40支えることができない
21:48課長補佐は
21:50捜査の前に
21:51まず経産省が調査することを提案したとある
21:56しかし
21:57第5係はこれに反対したという
22:07当時の内幕を知るという
22:09警察関係者の証言
22:13第5係は
22:15大河原が危ないものを中国に輸出していると
22:19盛んに吹き込んでいた
22:22経産省とすると
22:24それが事実ならすぐに止めたい
22:33一方
22:35第5係は
22:36それは困ると
22:38自分たちで逮捕し
22:40大きく報道してもらわないと手柄にならない
22:47記録では
22:48この日課長補佐は
22:51警察に押し切られたかのような回答をしている
23:00協力できるところは
23:01協力したいと思っている
23:06ガサに入りたいというなら
23:09裁判官が令状を出すのに足りる表現をしたいと思
23:13う
23:17例えば
23:18外答をすると言える改善性がある
23:22被害等とは言えない
23:24ぐらいで
23:29しかし
23:30経産省の内部では
23:32第5係の捜査に疑問の声も上がっていたという
23:41幹部出席の会議の一月後
23:45経産省の担当者が月光したと記されていた
23:52感熱殺菌可能という話は
23:55すべて理論上の話であり
23:58実際にやっているユーザーはいない
24:03警察の対応に不信感を持っている
24:07都合の良い事実のみを
24:09メティに伝えているのではないか
24:18第5係は
24:19大河原の同業他社や
24:22機械のユーザーにも
24:24聴取を重ねていた
24:29そのうちの一社
24:31噴霧乾燥機の
24:32老舗メーカーが
24:33取材に応じた
24:40捜査員からは
24:42噴霧乾燥機で
24:43殺菌が可能か
24:45聞かれたという
24:48結晶の後半部ですからね
24:52あくまで殺菌する
24:54装置ではなくて
24:58液体を粉末に乾燥する装置なんで
25:01もし殺菌をしたいのであれば
25:03別に行うしかない
25:09通常の噴霧乾燥機は
25:11熱風で菌を殺すことを目的に設計されていない
25:18その目的で機械を使うユーザーもいない
25:22それが業界の常識だった
25:27普通に作れば当然殺菌はできないです
25:31そんな温度かけれないですから
25:33本当は
25:34実際操作している人たちも
25:38こんなの無理だろうと思ってたんじゃないですか
25:41こんなの普通は起訴できないだろう
25:42っていうのを上からの私だからっていう感じはしますけどね
25:49企業調査を担う
25:51経産省の安全保障貿易審査課も
25:56このメーカーと同様の考えを持っていたと記されている
26:03審査課として規制該当と判断しない大きな理由は
26:09滅菌殺菌する仕様として作られた機械ではないという点
26:17規制する噴霧乾燥機は
26:19CIP機能付きを対象とするべきとの意見が
26:24審査課において強い
26:31協議開始から4ヶ月後
26:34こう着した状況が一変したと記録にある
26:39再び課長補佐が出席した協議だった
26:46傘をするのは構わない
26:49別件捜査と表だって言えないが
26:53できれば傘で得た情報で
26:57他の県で立件してもらえればありがたい
27:03警察の傘に期待している面もある
27:07別件で本丸を見つけるのでもいい
27:15記録ではさらに課長補佐が
27:18警視庁や経産省の上層部の関与を口にしていた
27:27公安部長が盛り上がっているというのは耳に入ってきている
27:35管理部長に報告をあげておく
27:38回答の文言をどうするかは
27:41すでに課長レベルでも決められないので
27:45部長と相談する
27:49ただ部長は私以上に右翼的なので
27:54大丈夫かなと
28:00メモに記録された発言は事実なのか
28:05そして別件捜査とは何を意味するのか
28:10取材に対し課長補佐はメモも見ていないし発言も
28:16知らない管理部長は報告は受けたと思うが指示を
28:23した記憶はないと回答した警視庁公安部長の自宅を
28:32訪ね取材を申し込んだ
28:37あっそうですか
28:39お前何時頃とかっておっしゃったりは
28:52その後独自の実験を重ねた第5係は
28:57熱風で殺菌が可能だと主張する資料を計算書に提
29:02出
29:07計算書はこれら資料を前提とすれば
29:12輸出規制に該当すると思われるとした
29:22この回答が大河原への強制捜査への道を開いていた
29:28のだ
29:39計算書の回答の2ヶ月後
29:42警視庁公安部は大河原本社や社員らの自宅な
29:47どを一斉に強制捜査
29:50大量の資料を押収した
29:55さらにその2ヶ月後
29:57社長以下およそ50名の社員に対し任意の事情聴
30:03取を開始した
30:081年余りで延べ300回近い聴取は
30:13会社にとって大きな負担だったが
30:16やましいところはないと社員らは協力した
30:26なぜ第5係の独自解釈が許容されたのか
30:32メモに残る別件捜査とは何か
30:36その手がかりとなるのがこの文書だ
30:45強制捜査の直前
30:48第5係が作成したとみられる報告書
30:53警視総監ら最高幹部まで報告が上がったと記録さ
30:58れていた
31:02鍵となるのは
31:04外事容疑性という言葉だった
31:11被害者は
31:13中国とは長年にわたる深い関係が認められるところ
31:18自社製噴霧乾燥機を
31:21中国11大軍事企業集団の参加企業へ輸出して
31:27同国軍事研究所に据え付けているとみられるなど
31:32外事容疑性が高い
31:40外事容疑性とは
31:42外国の軍事組織などとつながりを持つことへの
31:47疑いを指す
31:51これは
31:52計算書と協議が続く中
31:55第5係が作成したとみられる資料
31:59大河原の輸出先や合弁先と
32:03中国軍事産業の関係を調べていた
32:11こうした資料は
32:13事件化をしぶる経産省や
32:16警察幹部へのアピールとして用いられる
32:23外事一家が動くとなると
32:26単なる不正輸出では成果と呼べない
32:30外事容疑性があるというのが
32:33組織を動かす大義名分となる
32:40逮捕された元役員島田純二さん
32:45捜査員から思わぬ話を聞かされたという
32:51中国のあってはならないところに
32:55うちの機械があったから捜査していると言われたんです
33:00我々の装置がそういう
33:03生物兵器製造場所で使われているんじゃないかと
33:08というふうな思いで
33:10これは大変だと思いました
33:16指摘を受け
33:17会社は中国にある自社製品の所在をすべて確認した
33:27しかし軍事利用の事実は見つからなかった
33:35念のため詳細な納入先リストを警察に提出
33:42確認を求めた
33:45全部じゃあここの中のどこにあるのを教えてくださいと
33:48そしたら急に
33:51いやそうは言ってないと
33:53今捜査している段階なんだと言われて
34:00捜査に疑問を感じた島田さんは
34:03警部法Zによる事情聴取を録音していた
34:32しかし内幕を知るという警察関係者は
34:37外事容疑性は
34:39事件化を進めたい捜査幹部らの
34:43後付けに過ぎなかったと語った
34:49ガサで徹底して調べたが
34:52軍事転用など問題となる事実はなかった
34:58国のため大義があるという思い込みが
35:03手段を選ばない捜査に傾く一員となる
35:18警察上層部はこの事件をどう認識していたのか
35:25この頃浮上してきたのが
35:28経済安全保障という概念
35:32輸出規制など経済的手段を使って
35:36安全保障を確保することを指す
35:43大河原の事件は
35:45この経済安保の取り組みの成果として
35:49警察内部で後に高く評価された
35:57この動きを加速させたのは
35:59アメリカの対中政策
36:03アメリカは対中貿易規制を盛り込んだ
36:07国防権限法を成立させていた
36:44アメリカは中国の国家戦略
36:48中国製造2025を警戒していた
36:55この戦略を放置すれば
36:58アメリカの技術的優位を脅かすかもしれない
37:06第5係が作成した上層部への報告書には
37:11次のように記されている
37:17中国は国家戦略中国製造2025を掲げ
37:24諸外国の先端技術保有企業
37:27防衛関連企業
37:29研究機関等に職種を伸ばし
37:34その矛先は
37:35我が国も例外ではない
37:43再び警部補Zの取り調べの音声
37:48四国って国は国を見て
37:51過去から技術を上げるっていうのは
37:54そういうのがあるわけですが
37:55密会を随時にも
37:56いわゆる商業衛星の
38:00だから特にか
38:01大きいかわりかって言ったら
38:02まあよくはないですね
38:04間違いなくね
38:11結局大河原の強制捜査で
38:14外事容疑性につながる
38:17別件の犯罪行為は
38:19見つからなかった
38:23資料からは
38:25第5係は
38:26それでも諦めず
38:28出荷先企業と
38:30中国との関係を
38:31調べていたことが
38:33伺えた
38:40大河原加工機は
38:43自分たちは
38:44スケープゴートにされたと
38:46主張している
38:55まあ比較的
38:57中国とうまくやっている
39:00会社
39:04うまくいってるってのは
39:05何かおかしいんじゃないのと
39:09何か裏でしてんじゃないのっていうことを
39:13思ったんじゃないですかね
39:14だからそういう物語を作ろうとしたんじゃないですか
39:25横浜市の科学機械メーカーが
39:27中国に不正に輸出していた疑いがあることが分かりました
39:342020年3月
39:36ついに社長ら3人が
39:38逮捕された
39:443人を起訴するのか
39:47それを決めるのは
39:48検察だ
39:50検察は
39:51警察が集めた証拠の信憑性を
39:55見極める役割もある
40:02私たちは
40:03その検察の判断が伺える
40:07警察の内部資料を入手した
40:10これも裁判には
40:11未提出の資料である
40:18資料は
40:192018年の
40:21事情聴取開始直後から
40:231年余りの地の
40:25起訴直後まで
40:2816回分の検事とのやりとりを
40:31第5係が記録したメモである
40:38この間
40:39人事異動などがあり
40:423人の検事が事件を担当
40:45ここでも問題となったのは法令解釈だった最初の担当検
40:57事Aは消毒可能な特殊機械が法令に該当するとの
41:03会社側の考えに理解を示していたと記録にある
41:11島田のCIP好きが該当だと思っていたとの判断は一
41:17理あるこれをおかしいとは一概に否定できないユーザー
41:27の殺菌要望にあくまでもCIPを推奨している場合は
41:32難しいのではないか?
41:404ヶ月後2人目の検事B
41:45法令解釈をめぐって紛糾したあの経産省との協議メ
41:50モをもとに問題を指摘していた
41:56殺菌できるの定義が定まっていないのが問題
42:03メモを見ると
42:04課長補佐は当初は尻込みしていた 支えられないよという言
42:11葉があったと思う
42:16回答が該当すると思われるとぼやかしている
42:22経産省の判断は警察の資料に基づくということであるが 経
42:28産省は大丈夫なのか?
42:36警察と経産省の打ち合わせに関して 資料が検事
42:42に渡ったのは間違いない
42:45最初の2人の検事は後ろ向きだった
42:54しかし慎重だった検察側の反応はある時から一転
43:01きっかけは3人目の検事Cの登場だったという
43:10知見側の都合により担当検事が何度も変更と
43:15なり迷惑をかけて申し訳なかった
43:23外事警察としての立場は私は十分に理解している
43:29技術としても流出しているので何とかしたいという気持ちはある
43:38検事Cはチャート図にあったような構図を信じていたの
43:43ではないか
43:45それを防ぐのが外事だから応援しますよと
43:52前任者と比べて相談に行った時の係長の手応え
43:56は出ていた
43:59今度の検事は言ったことをそのまま受け取ってくれると
44:09さらにある出来事が検察内部で追い風になったと記録
44:15にある
44:18政府は今日の閣議で輸出管理の優遇対象国から韓国
44:23を除外することを正式に決めました
44:29日本政府による韓国に対するホワイト国除外
44:35安全保障上の懸念などを理由に
44:39貿易優遇措置を受けるホワイト国から韓国を外し
44:44輸出規制を強化していた
44:53試験内でも刑事規範なのではという反対意見があるが
44:58タイミングよく韓国のホワイト国外しがあり
45:04追い風となっているので決済は取りやすくなっている
45:13大河原は中国だけではなく韓国へも機械を輸出していた
45:21ある警察関係者は検事氏の発言に驚いたと語った
45:30検察の上を説得する都合のいい材料になるという説明だ
45:35った
45:38日韓関係が悪くなってきたから受けやすいだろうと
45:46韓国や中国でネタを上げれば喜ぶ政治家もいる
45:51知見の評価も上がる
45:55これがアメリカへの輸出だったらこうはならない
46:06しかし思わぬ事態が生じたのは社長ら3人の逮捕
46:11後だったという
46:14社長らはこれまでの捜査への協力姿勢を一変させ
46:20黙秘に転じたのだ
46:24なぜ急に黙秘の方針に変わったのかは疑問に感じ
46:29る
46:31一気に上からの確認事項が増えた
46:40社長らはなぜ黙秘を選択したのか
46:50あんだけ協力していてもうやっぱり見せしめみたいに
46:54対応されちゃうのかなと思ったんですね
46:57これは見せしめだろうなと思って
47:00やっぱり社員ですよね
47:06自分たちとしてはいい製品を作れば
47:10お客さんに信用してくれると思って
47:14やってきていた会社ってのも
47:18簡単にこんなに潰れちゃう可能性があるなと思ったんですよね
47:24それからもうとにかく
47:29とにかく裁判で勝とうよ
47:31裁判に勝つためにはどうしたらいいか
47:36ということだけですよね
47:43同じ頃検察にはある情報がもたらされていた
47:52検察は逮捕した3人以外に
47:56社員らにも任意の事情聴取を行っていた
48:01これはその際の音声記録
48:22警察の独自解釈では
48:24熱風で内部の菌全体を殺滅することができるはずだ
48:31った
48:37しかし実際は
48:39温度が上がりきらない箇所があると
48:42社員が指摘していたのだ
48:47それは測定口と呼ばれる部分
48:51袋工事状になっており
48:53熱風が行き届かない
48:58測定口だった小さいパイプだったら
49:00全く風が止まらないところだったので
49:03そこまで温度が上がりきられないですね
49:06そういう時代はここに全員の人がしょうがなくて
49:09実験もしているべきですので
49:11このまま一気に分かっているんですよ
49:14私はそういうところは上がらないんじゃないかというのが
49:21亡くなった愛嶋さんも
49:23同様の指摘を
49:25逮捕前から
49:26警察に伝えていた
49:30機械の構造上
49:32完全な殺菌はできない
49:35愛嶋さんらの指摘を
49:37無視したことが
49:38捜査を違法と認める
49:41今回の判決につながった
49:47さらに
49:48起訴直前
49:49捜査を問題視していた警部補Yが
49:53検事Cに直談判していた
49:58法令解釈の曖昧さなどから
50:01捜査を見直すべきだと
50:04直接伝えたという
50:07去年6月の裁判での証言
50:12相談に行った時に
50:14検事Cが
50:16怒り出したっていうことは
50:19一度あると
50:21記憶しております
50:23経産省の外費の基準が
50:26犯行当時
50:27定められてなかったら
50:30立憲できないと
50:31怒りました
50:36この証言を
50:38裁判で否定した
50:39検事C
50:43しかし
50:44警部補Yの証言を
50:45裏付ける言葉が
50:47資料に記録されていた
50:55解釈自体が
50:57規定がおかしいという前提であれば
51:00起訴できない
51:02捜査段階では
51:03検証していないのか
51:08そういう整理でやってきたと思っていた
51:11そうでないと不安になってきた
51:15大丈夫か
51:16私が知らないことがあるのであれば
51:19問題だ
51:26怒り出した
51:27検事C
51:29警部補Yは
51:31詳しい説明は
51:32上司の係長がすると
51:34その場を辞したと
51:36裁判で証言した
51:45検事Cは
51:46係長に丸め込まれたか
51:49あるいは
51:51もう起訴直前になっていたので
51:53腹をくくったのか
51:56少なくとも
51:58その後も
51:59検事と係長の関係は壊れず
52:02対応も変わらなかった
52:18最初の起訴から
52:201年4ヶ月後
52:23Cとは別の検事によって
52:25起訴は取り消された
52:32その際の
52:33検事との協議を記録した
52:35警察の内部資料
52:38起訴取り消しの理由の一つとして
52:41あの法令解釈の問題が記されていた
52:48法令解釈を
52:49裁判官に説明できない
52:53初期の捜査メモ
52:55経産書を読むと
52:58意図的に立憲方向にねじ曲げた
53:00という解釈を
53:02裁判官にされるリスクがある
53:10検事Cは
53:12今回の捜査をどう受け止めているのか
53:17法廷での証言
53:24亡くなった愛嶋さん
53:26そのご遺族に対して
53:28謝罪の気持ちがあれば
53:33私は今
53:34間違いがあったとは思っていないので
53:37それに関する謝罪というのはありません
53:48警察の内部資料に記された言葉は
53:52事実なのか
53:55検事Cの所属先に
53:57本人宛ての質問状を届けることを依頼
54:00了承を得た
54:06検事Cの回答は
54:08コメントしないだけだった
54:35愛嶋静雄さんは死の間際
54:39俺たちは何も悪くない
54:41あいつらのやり方は汚いと語っていたという
54:48お寿司ができましたので食べてください
54:58遺族は
54:59愛嶋さんが残したその言葉を忘れてはいない
55:12裁判の場でも自分たちがやった言葉は間違ってないよう
55:16なことを言っていたので
55:18本当に許せないなと思って
55:22やっぱり自分たちが間違ったことをしたんだって
55:26まずは認めてくれないと
55:28同じことは次々またやると思うので
55:32だから謝罪してほしいと思う
55:36やっぱり主人のためには
55:38真相を明らかにして
55:42そしてその警察組織とか
55:45検察の組織とか
55:47変えるところは変えてほしいと思います
56:03原告勝訴の判決から2週間後の1月10日
56:14国や東京都は判決を不服として控訴
56:20会社側も控訴で応じることとなった
56:43警察は違法とされた点について
56:47証拠上受け入れられないと主張している
57:00会社側が望んだ謝罪と事故検証は
57:05未だ果たされていない
57:11私たちの取材に応じたある警察関係者が
57:15胸の内を語った
57:21愛嶋さんが亡くなって3年になる
57:26ここまで長引くとは考えていなかった
57:34ご家族に正しい報告をさせてあげられないのが
57:38申し訳ない
57:45コースの事実を見ると
57:48自身や組織の保身など
57:51都合のいい論理で動いているとしか思えない
57:58誰が嘘をつき
58:00誰が本当のことを言い
58:03誰が騙され
58:05誰が握りつぶしたのか
58:12それを明らかにしないことには
58:16組織は変わらない
58:46ご視聴ありがとうございました
58:57ご視聴ありがとうございました