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  • 1 日前

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トランスクリプション
00:02世間から忘れ去られた事件がある
00:07海外旅行中に突然逮捕され
00:1010年半もの刑務所生活を余儀なくされた女性
00:15それは全く身に覚えのない罪だった
00:21今から15年前の2002年11月
00:25一人の日本人女性がオーストラリアから帰国した
00:32本田千佳さん、当時46歳
00:36大量の麻薬を密輸したとして
00:3836歳から10年半に及ぶ刑務所生活を送ったのだ
00:45晴れて仮釈放の身になった千佳さんは
00:48会見の席で涙ながらにこう訴えた
00:56日本に帰ってきましたから
00:58これからできる限り
01:02一生懸命無実を主張していきたいと思っています
01:06自分は無実であると訴えた千佳さん
01:12しかし当時オーストラリアでは千佳さんが逮捕された事
01:16件を連日報道
01:28一方、日本のメディアは
01:31冤罪であると報じた
01:36国会でも千佳さんの早期釈放を促す声が上がっていた
02:07メルボルン事件
02:12突然の逮捕から実に25年
02:16今、千佳さんはどうしているのだろうか
02:21現在、さいたま市内に住んでいると聞き
02:23訪ねてみた
02:32逮捕時、36歳だった千佳さんは今61歳
02:37マンションで一人暮らしをしているという
02:4125年前、千佳さんの身に何が起きたのか
02:47これが私の日記です
02:55千佳さんが刑務所で自らの思いを書き続けた日
02:59
03:01彼女は全てを語る決心をしてくれた
03:151992年3月
03:17千佳さんは働いていたパブの常連客から
03:21ある誘いを受けた
03:46千佳さんにとって初めての海外旅行
03:51悩んだ末に連れて行ってもらうことにした
03:5615日に日本を出発して
03:58マレーシアのクアラルンプールに一泊
04:01その後、オーストラリアのメルボルンに宿泊して
04:04シドニーへ移動
04:06彼はその逆を通るんだ
04:09クアラルンプール?
04:10そう
04:11クアラルンプールに弟の知り合いがいるから
04:13合流して一緒にメルボルンに暮らしよう
04:16へえ
04:18この年の6月15日早朝
04:22千佳さんを乗せたマレーシア航空の旅客機は
04:25成田空港を出発
04:29この旅行には千佳さんの他に
04:316人の男女が一緒だった
04:34誘ってくれた常連客の男性以外は
04:37みな初対面の人ばかりだった
04:43一行はマレーシアのクアラルンプール空港に到着
04:48チャーリーという現地のガイドが出迎えてくれた
04:53しかしこの後トラブルが起き
04:59僕たちのスーツケースを乗せたバンが盗まれたら
05:02しい
05:03来て早々これだよ
05:05お金がなくなったらどうする
05:07もうないだろ
05:08全員のスーツケースを乗せた車が盗まれてしまったの
05:12
05:15マレーシアの首都クアラルンプール
05:21その中心街にある桜レストラン
05:25地下さんたちのスーツケースを乗せた車は
05:28このレストランの駐車場で盗まれたという
05:34店のマネージャーだったヘンリー・リーさんは
05:37当時のことを鮮明に覚えていた
05:45その後のヘンリーが現地に覚えていた
05:47ここからヘンリーは
05:48なんて思うんだったよ
05:53ここからヘンリーが入ってきます
06:18スーツケースが盗まれた翌日の朝
06:29スーツケースはズタズタに引き裂かれてたらしいんだ
06:37だからチャーリーがこの新しいスーツケース
06:40用意してくれたって
06:47全部あるわ
06:48よかった
06:51でも変ね
06:52私のスーツケースは鍵がかかってなかったのよ
06:56なぜわざわざ切り裂えたのかしら
06:58でもさ見つかったんだからよかったよ
07:01チャーリーに俺言わなくちゃ
07:04新しいスーツケースみんなの分用意してくれたんだからさ
07:09地下さんと一緒にオーストラリアで逮捕され
07:1310年半の刑務所生活を送った勝野雅治さん
07:18雅治さんのスーツケースの中身も無事だったという
07:23今見たらねタバコはなくなったり
07:27なんだかんだ小物もなくなってましたけど
07:29大半はそのボスのバッグに
07:322つのバッグに入れたものが
07:35おしゃっと入ってましたから
07:38まあ良しとしなきゃいかんなあなんて思ったんですね
07:43しかしこの後
07:44地下さんたちはメルボルン空港に到着
07:48突然逮捕された
07:52地下さんのスーツケースは二重床になっていて
07:55その中からヘロインが発見されたのだ
08:01私たちはその時の監視カメラの映像を入手
08:05そこに映し出されていたものとは
08:12地下さんのスーツケースから発見された
08:14大量のヘロイン
08:19私たちはその時の監視カメラの映像を入手
08:23そこには行き通りを見せる一行の姿が
08:32逮捕者は地下さんだけではなかった
08:354人の男性のスーツケースからも
08:37ヘロインが見つかり逮捕
08:40何も検出されなかった2人の女性は
08:43日本へ強制送還となった
08:47え?って感じ?私たちえ?って感じで
08:50で、あのこう通ろうとしたら
08:53あのちょっと日本人待ってって感じで
08:59それであの一箇所を詰められて
09:02で、私たち意味が分かんなくて
09:04キョロキョロしてて
09:07なぜスーツケースの中にヘロインが入っていたのか
09:13私たちは鍵を握るチャーリンの当時の住所を入手
09:17マレーシアで探すことに
09:21向かったのはクアラルンプール市内にある
09:23古くからの住宅街
09:27果たして今も住んでいるのか
09:37出てきた家族はチャーリーという人物を
09:40全く知らないという
09:42この方はもう二十何年住んでいた
09:45今いた
09:46二十何年
09:47うん
09:48ところが
10:01早速向かってみる
10:03果たしてこの家に住んでいるのか
10:14ベルを鳴らしても応答がない
10:20隣の住人が車で出てきたので
10:22聞いてみると
10:32現れたのは中年の男性
10:39この男性
10:40確かに名前はチャーリーだというが
10:42事件当時はここに住んでいなかったという
10:53結局チャーリーを見つけ出すことはできなかった
10:59緊急逮捕となったチカさんの取り調べが
11:02メルボルンの連邦警察署で始まった
11:11しかし通訳は日本語を片言しか話せない
11:15現地のオーストラリア人
11:18チカさんの主張は現地の警察には
11:21まるで伝わらなかった
11:25私たちは当時チカさんが取り調べを受けている
11:28実際の映像を入手
11:30その様子が国名に記録されていた
11:37スーツケースの中にヘラが入っているというのが
11:42本人さんが分かっていると私は信じていますが
11:44私は知りませんでした
11:46私は全然知らない
11:51私は日本語を学んでいると私は信じています
11:52もし来ていたら
11:52男の昔言っています
11:54何?
11:56もし
11:59もし
12:00私は私が中に 長く冷摩を止めるから
12:05もし入っているのを知っていたら
12:07とっくの昔言っています
12:09
12:09とっくの昔にこんな
12:12何日も何度言っています
12:28話してますもし入ってるの知ってたら
12:33もし知ってたらとっくに言ってます話してます
12:38話してます言うわけですか
12:40知ってたら話してます今今日までに話してます
12:44確かに会話は成立していない
12:49だが千佳さんは懸命に無実を訴え続けた
12:55私もそれを言ったら帰れると思ったんで
12:59そうしたらなんかこいつに手伝われまして
13:04指紋とそれから横顔と前顔の写真撮られて
13:13それから独房に連れて帰れました
13:19メルボルンで突然逮捕された千佳さんのもとに姉
13:23博美さんも日本から駆けつけた
13:26千佳さん私やってないの私何でもやってないからすぐ日本に帰るから
13:384時間から電話が来てこういう風になってますって言われてはっ
13:44きり分からなくて
13:46じゃあ行ってきちゃおうって言ってもうすぐ
13:49そんな悪いことするとは思いませんね
13:53そんな絶対それはないと思いますね
13:56無縁ですからそういうことに対しては
14:00だが無実を証明することはできず
14:03千佳さんはコンクリートに囲まれた
14:06カビ臭い刑務所の独房に入れられた
14:14これは千佳さんが10年半にわたり
14:16刑務所で書き続けた5冊に及ぶ日記である
14:21そこには初めて独房に入れられた時の気持ちがこう記
14:26されていた
14:29いきなり牢屋に入れられた
14:33早く帰りたい
14:35早く帰りたい
14:37早く帰りたい
14:39今すぐ帰りたい
14:43私を助けてください
14:48アメリカテネシー州
14:51ある人物の元を訪ねた
14:58チカさんの無罪を信じ
15:00当時メルボルンで支援団体を作った
15:03スティーブン・ヤング牧師である
15:07苦を知る
15:08記者のようにして
15:08とても帰りたい
15:12我々は痛い
15:17お疲れだった
15:20心臓に
15:21とって
15:23元々は
15:25結構異する
15:26情報を訪ねる
15:27情報を受けた
15:294男らの我就
15:30そこで全てのことも
15:32全てのことになります
15:39実は逮捕される前のチカさんの人生も悲劇と言える
15:44ものだった
15:49神奈川県海老名市で生まれたチカさん
15:53父親は小さいながらも会社を経営し不自由のない暮
15:57らしをしていたという
16:00しかしチカさんが5歳の時1歳年下の妹が目の前
16:06でダンプに惹かれ死亡
16:10さらに追い討ちをかけるように父親の会社が倒産
16:16よ逃げ同然で各地を転々とした
16:21高校卒業後家族を養うために稼ぎのいい水商売の
16:26世界に
16:30刑務所に入れられて2ヶ月
16:33次第に体調は崩れある病がチカさんを襲うことになる
16:43それはパニック障害
16:47強度のストレスからくる過呼吸だった
16:52両手が硬直して痺れて体中痙攣
16:58とってもフラフラしていた
17:04まともに歩けなかった
17:08この日から精神安定剤を飲み続けることになるチカさん
17:16さらに刑務所内のある屈辱的な検査がチカさんを
17:21追い込む
17:26それはたびたび行われる身体検査
17:29ストリップサーチ
17:38全裸のまま刑務官の前に立ち
17:41口や耳、鼻の穴などありとあらゆる場所を細かく
17:46チェックされるのだ
17:53チカさんは毎回号泣しながら検査を受けたという
18:02そして逮捕から1年10ヶ月が過ぎた1994年
18:08チカさんにようやく判決が下されようとしていた
18:14もういい加減ですね
18:15通訳はまとめて話すぐらいで細かく話してくれないし
18:21私たち5人イヤホン、ヘッドホンつけて通訳はマ
18:27イクで話すんですよ
18:28それで裁判官とあと検事と弁護士が何か雑談してて
18:34通訳笑ってるんですよね
18:37チカさんの無罪に向けて活動を続けた田中俊弁護
18:41士も
18:41裁判の在り方に疑問を抱いた1人
18:45バイシーンが寝ていたりですね
18:48弁護士が法廷の始まる前にですね
18:56他の人にね
18:58今日はバカンスはこんなんやったとかですね
19:01プライベートな話をしてたりして
19:03オーストラリアから見たら日本人外国人なんで
19:07その外国人が大量のヘロインを持ち込んだ事実っていう
19:12のは
19:13これははっきりしてるのだから
19:19早くですね
19:20審理を終えて
19:23結論を出したいというところがあったのかもしれませんね
19:28結局チカさんに下された判決は懲役15年
19:343人の男性も同じく15年
19:37旅行を企画した男性は首謀者とされ
19:40最も厳しい20年が言い渡された
19:55チカさんの弁護側は
19:57マレーシアのガイドチャーリーを調べるよう
20:00再三に要求したが
20:02実現はしなかった
20:06チカさんが入っていた刑務所とは
20:08どんなところなのか
20:11メルボルンのフィリス刑務所
20:14日本のメディアとして初めて撮影が許された
20:21チカさんが入っていたのは
20:23模範囚が収監されるこの住居
20:27ここに6人の受刑者が一緒に暮らしていたという
20:41入り口の左手にあるのが6畳ほどのリビン
20:48そして同じく6畳ほどのキッチン
20:55ここが受刑者たちの部屋
20:586畳の広さ
21:00これが3部屋ある
21:04そして共同で使う1畳ほどのシャワー室
21:09トイレも1つある
21:17一見快適に見える刑務所だが
21:19英語が全く話せないチカさんを待っていたのは
21:22壮絶ないじめだった
21:32オーストラリアの刑務所で英語が話せないチカさん
21:35
21:35壮絶ないじめに遭うことになる
21:44ある日のこと
21:46チカさんがトイレから戻りコーヒーを飲もうとすると
21:52中には大量の待ち針が
22:01さらにいじめは受刑者だけでなく
22:04刑務官からも受けていた
22:10受刑者は刑務所内の作業で得た収入で
22:13必要なものを買うことができる
22:16そのお金を刑務官に渡し買ってきてもらう
22:23しかし刑務官はチカさんが頼んだものだけ
22:26買ってこないのだ
22:32そんな中
22:33チカさんの味方になってくれたのが
22:35ジェーンという受刑者だった
22:41麻薬の売人らしいんですけど
22:46ずいぶん前から刑務所に出て入ったりしている人で
22:50私より7つか8つ先輩なんですよね
22:55年上
22:57それでボス的存在
23:00刑務官とも仲いいし
23:03みんな友達なので
23:06すごく私のことを面倒見てくれたんです
23:11ジェーンは小さくて痩せているチカさんを
23:15他の受刑者や刑務官から守ってくれたという
23:21刑期が5年以上の受刑者は
23:23猫、犬、金魚のいずれかを飼うことが許されていた
23:28チカさんは子猫をもらい
23:30母親と同じ愛という名前をつけて可愛がった
23:38しかし1999年4月15日
23:42チカさんは死のうとした
23:48作業場から持ち帰った鋭利なハサミを
23:50左手首に突き立てる
24:00チカさんの精神状態は限界に達していたのだ
24:06チカさんの手首には
24:08今も18年前の生々しい傷跡が残っている
24:13ここです
24:17ここざっくりやったんで
24:25習慣から10年が過ぎていた
24:28模範囚であれば懲役15年の刑でも
24:3110年で仮釈放が認められると
24:34仲間たちはチカさんを励ましてくれた
24:39しかしこの時チカさんは
24:41だんだん今度あまりにも向こうに長く行き過ぎて
24:47日本に帰る2年くらい前から
24:50今度反対に帰りたくない病になっちゃって
24:55帰りたくない帰りたくないと思い出して
24:59怖かったんです
25:01自分だけ年食ったから
25:04記憶の中の友達はみんなそのままなんで
25:11仮釈放の直前
25:13チカさんの日記は
25:142日間空欄になっていた
25:2336歳から46歳という
25:2610年半もの年月を
25:28オーストラリア
25:29メルボルンの刑務所で過ごした
25:31チカさん
25:362002年11月19日
25:39成田空港
25:4210年半ぶりに踏む日本の地
25:48ずっと
25:56涙があふれて
25:58止まらなかった
26:05現在61歳になったチカさんは
26:07埼玉市内のパブで働いていた
26:11エスコートみたいな裏方です
26:16ずっと立ちっぱなりして
26:17年休憩なしで
26:19一番長い時で
26:215時間6時間ぐらい立ちっぱなし
26:25チカさんの
26:26失われた10年半を取り戻すことはできない
26:32しかし
26:32胸の内は
26:36本当に無事座なんで
26:40できることは
26:41最初に
26:42できれば
26:45したいです
26:48チカさんは
26:49今も心の中で
26:51戦っている
26:53ご視聴ありがとうございました
26:55ありがとうございました。

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