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  • 1 日前

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ショート
トランスクリプション
00:09自分の体に殺人犯の血が流れている
00:14その恐怖と戦いながら生きる
00:17一人の青年がいます
00:22ザ・ノンフィクション
00:24今回の主人公は
00:26前回に引き続き
00:27北九州市に住む会社員が
00:29二人の男性
00:31二十四歳
00:35なんで生きてるんだ
00:36人殺すの息子が
00:41彼の名前を明かすことはできません
00:45なぜなら
00:46彼の両親は日本の犯罪史上
00:49類を見ないと言われた
00:51あの北九州連続監禁殺人事件の
00:55犯人だからです
00:58親族が七人の命を奪った両親
01:02その殺害方法があまりに残虐すぎて
01:05メディアも報道を差し控えたことでした
01:12しかしこの事件は小説や漫画の題材として
01:16繰り返し語り継がれてきたのです
01:22ですが一つ分からないことがありました
01:26それは逮捕された夫婦の子供は
01:29今どんな人生を送っているのか
01:35私は番組プロデューサーとして
01:37息子に接触
01:39メディアで初めてのインタビュー取材が
01:43実現することになったのです
01:48息子へのインタビューはおよそ10時間
01:52語られた内容は私の想像を遥かに超えるものでした
02:03そして今回息子は残虐極まりない両親の犯行を
02:08目撃したと初めて打ち明けました
02:24さらに息子も両親から凄まじい虐待を受けていたの
02:29です
02:31父親からは被害者も受けていた通練
02:36母親からは殺されかけたことも
02:41顔と手と押し入れされたことがあるんですけど
02:44早く終わってほしいのにものすごい痛いんですよね
02:48倒されて
02:50背中に母親から包丁を突き立てられたこともあった
02:55両親の逮捕をきっかけに
02:579歳で保護された息子
03:03しかし
03:05初めて通った小学校は
03:07彼にとって辛い以外の何者でもありませんでした
03:11親関係のことだったんですけど
03:13チラッと言われてそれでカットきて
03:15椅子を投げつけたんですよね
03:18その子に思いっきり
03:21全員周りが的に見えるし
03:24大人のことなんて信用してなかったですし
03:29時が過ぎ
03:3116歳になった息子は
03:33養護施設を出て
03:35生きるために職を転々とします
03:42こんな苦しい思いして
03:45なんで他の奴は当たり前に家があって
03:46ご飯食って
03:49親おらんけよねって言えば
03:50なるんですよね僕の中で
03:53中卒という学歴に加え
03:56身分を保証してくれる人もいません
03:59住所不定
04:01社会から落ちていくのです
04:04ホームレスと変わらんなって思ったのよ
04:07そしたらこう涙が出てきて
04:10さらにある恐怖心とも戦っていました
04:15それは
04:16殺人犯の両親と同じ血が流れているということ
04:22どっかでこう
04:24リミッターが外れて
04:26同じことしてしまうんじゃないかな
04:30今回息子は
04:31刑務所にいる母
04:33尾形純子から届いた
04:3521通の手紙を見せてくれました
04:39そこには
04:40意外ともいえる
04:41尾形純子の素顔が
04:45しかし息子は
04:47母親に異常な憎しみを
04:49持っていました
04:51私が死ねばいいと
04:54言われたんで
04:57苦しんで生きろって言ったんですよ
04:59死ぬとかも最大の逃げやなって思うんで
05:03この番組は
05:05殺人犯の息子に生まれてしまったのために
05:09日陰の人生を歩まざるを得なかった
05:1324歳青年の悲しき人生の告白です
05:21人殺しの息子と呼ばれて
05:24後編
05:28私が
05:29殺人犯の息子と出会うきっかけになったのは
05:33今年6月に
05:35フジテレビで放送した
05:36一本の番組
05:38追跡
05:39平成女の大事件
05:47この番組で
05:48息子の両親が犯した事件を取り上げました
05:53日本の犯罪史上
05:54類を見ないと言われた
05:57あの北九州連続監禁殺人事件です
06:03自らの家族を監禁し
06:05殺害してバラバラに
06:08その方法は
06:10メディアも触れられないほど
06:12異常で残虐なものだった
06:17この事件が発覚したのは
06:18今から15年前の2002年
06:23父親である松永久都市と
06:25内縁の妻である
06:27尾形純子が凶暴して
06:297人から金を騙し取り
06:31殺害
06:34驚いたことに
06:36殺された6人は
06:37尾形純子の両親
06:39実の妹にその子供も
06:42含まれていたのです
06:45息子からすれば
06:46実の祖父母とおば
06:48それにいとこ
06:50なのに
06:51その手口は
06:53残虐極まりないものでした
06:56父親である松永は
06:58マンションの一室に
07:006人が監禁
07:04これ以上金を取れないと
07:05分かった途端
07:07食事や
07:08排泄などの自由を奪い
07:11息子の母親である純子に
07:13通電などの虐待を命じ
07:16後に殺害
07:20遺体をバラバラにし
07:22髪の毛一本も残さず
07:24捨てたのです
07:27私が
07:29家族の殺害に介入しました
07:32番組では
07:34松永と尾形の犯行を
07:36再現ドラマと
07:37再現ドラマと証言を交えながら
07:38放送したのです
07:42しかし
07:43この番組の放送後
07:45一本の電話が
07:47プロデューサーである私に
07:48かかってきました
07:51相手は
07:52松永太子と尾形純子の
07:54長男だというのです
07:58内容は
07:59番組のせいで
08:01自分がネット上で
08:02批判にさらされている
08:04というものでした
08:08電話でのやりとりは
08:09一週間続きました
08:12そのうち私は
08:14殺人犯の息子の人生を
08:16知りたいと思うようになり
08:18取材をお願いしました
08:21そして息子も
08:23自らの口で
08:24これまでの人生を
08:26語ることを決めたのです
08:30生まれて
08:31記憶があるときからの
08:32話をします
08:34話している間に
08:35聞かれたりすれば
08:37思い出すことも
08:38たくさんありますし
08:40当時を振り返って
08:42今なら分かることも
08:44見つかると思います
08:49インタビューは
08:50彼が暮らす
08:51北九州市内の
08:52ホテルの一室で
08:53行われました
08:57インタビュー開始直後から
08:59息子は
09:00驚くべきことを
09:02語り始めました
09:06幼い頃
09:07両親の犯行を
09:09目撃していたというのです
09:15お風呂場が
09:17記憶にあるんですよね
09:18お風呂場
09:19ちょっと誰入れてたか
09:21覚えてないんですけど
09:23風呂場に誰かがいて
09:27ずっと多分放置してたんだと思うんですよ
09:31風呂場の中で
09:32風呂場の中だったと思います
09:36それが誰なのかというのまでは
09:38ちょっと覚えてないですけど
09:41記憶に残っているのが
09:43ペットボトルと船なんですよね
09:47ペットボトルと船と公園
09:53自分で色々調べていくじゃないですか
09:57人をばらして
09:59煮込んで
10:01ミキサーにかけて
10:04トイレに捨てたり
10:06海に捨てたり
10:08で全部繋がったんですよね
10:09これやって思って
10:11みんなでやってましたもん
10:14分かってたのは
10:15母親は絶対いました
10:19その他の人が誰なんかまでは
10:21全然分かんないんですけど
10:23鍋とか
10:27あとお玉ですくったりとか
10:32ものすごい臭いんですよね
10:37何とも言えん
10:41あれはもう本当僕の
10:44思い込みで再現したようなもんじゃない
10:46と思うんです
10:49何回も嘘やったらいいなとか
10:53次々に息子の口から飛び出す
10:56忌まわしい記憶
10:58両親の虐待は
11:00息子にも向けられていました
11:03息子によると
11:04監禁殺害現場から5分ほど離れた
11:07このアパートに
11:09子供たちだけで住まわされていました
11:13中でも思い出すのがひもじさん
11:16この頃
11:18父松永太氏から言われた
11:21忘れられない言葉があります
11:25例えば食パン1枚渡されて
11:28この1枚で1日どうやったら生活できるか考えろ
11:33朝昼晩ご飯があるっていうのは捨てたんで
11:393分割するしかないな
11:44そして被害者たちが恐れていた
11:472年
11:49なんと
11:50息子もされていたんです
11:55僕顔と手と足にされたことがあるんですけど
12:00早く終わってほしいものすごい痛いんですよね
12:04どれくらいの時間
12:0810何秒とか当たり前にあって
12:10あいつの機嫌を損ねたら
12:12すぐあれ持ってこいって
12:15さらにその虐待に
12:17母も加担していました
12:21押さえつけてましたもんね
12:23僕のこと
12:24お母さんは
12:24はい
12:27押さえつけとけって言うんだよ
12:29親父は
12:32それ聞きにくい話ですけど
12:33その時の母さんの表情なんて
12:35いやもう必死に押さえてましたね
12:38その言われたことを守るためだけに
12:41なんで僕は母親がすごい嫌いなんです
12:44背中に
12:47母親から包丁を突き立てられたこともあったんで
12:54その異常な生活に
12:57終わりを告げる時がきます
13:03午前10時14分です
13:06捜査本部の祖先が監禁されていた
13:11両親が突然逮捕されたのです
13:15監禁と虐待からは解放されたものの
13:18当時9歳だった息子は
13:20何もわからず社会に出されます
13:24しかし
13:25それは地獄の始まりでもありました
13:31保護された息子が行き着いた先は
13:34児童用の施設
13:36初めて小学校に通うことになりました
13:40しかし
13:42人殺しの息子というレッテルが
13:45どうしてもつきまとうのです
13:50カッときて
13:52椅子を投げつけたんですよね
13:56その子に思いっきり
13:58力でじゃないですけど
14:00その暴力で
14:01自分の感情を示すようになって
14:04全員周りが敵に見えるし
14:06大人のことなんて信用してなかったですし
14:11簡単に言うと
14:12あれ出ましたね
14:14ものすごい
14:16荒れていたもう一つの理由
14:19それは焦り
14:21いずれは養護施設を出なくてはなりません
14:24息子は
14:26早く自立の道を見つけなくてはならないのです
14:30そんな時
14:31運よく里親が見つかり
14:33高校に進学
14:35しかし
14:36自分の力で行けるのは
14:38定時制高校でした
14:41どうして定時制を選んだのか
14:44昼間働けるんで
14:47一番はお金が欲しかったんですよね
14:50自分でアルバイトして
14:51お金稼いで
14:54学校の費用も
14:56携帯代も
14:57身の回りのことも
14:59自分で稼いだお金で
15:01それにやったら
15:02何も文句ないやろうと思って
15:04って考えるとやっぱ
15:08定時制しかないかなっていう
15:12どんな仕事してたんですか
15:14ガソリンスタンドで
15:18働いてましたね
15:19毎日
15:22週6ですかね
15:25収入で言ったら
15:27時間が時間なんで
15:3110万ちょいぐらいは
15:34もらえてますね
15:36こんなに大変なんやなって思いましたね
15:38こんだけ働いて
15:41もらえるお金って
15:42これなんやって思って
15:46しかし
15:47金を稼ぐことを優先すれば
15:49学校はおろそかになります
15:52息子は
15:53里親の家にも居づらくなり
15:55家で
15:57住所不定の人生が始まるのです
16:01ボストンバッグを2つ持って
16:05何も言わずに飛び出したんです
16:09で止まるところもないし
16:12ご飯でお仕事とかもいろいろあったし
16:15で友達の家をてんてんとしたり
16:18で住み込みで働ける仕事を見つけたんですよね
16:23でそこで働くようになったんですけど
16:26そこに学校の職員が来て
16:29まあ話は聞いてる
16:31もう出とるんやろって
16:32そういうことは自分今住所がないやろって
16:35住所不定っていうことになるけど
16:36そういう生徒は
16:38うちの学校には置いとけないからって
16:41まあ大した問題でもないなと思って
16:44それを書いて退学したんですけどね
16:47社会の理不尽さとか不条理さみたいなのって感じました?
16:51結局まあ面倒くさいだけなんやろうなっていう
16:54自分っていう存在が学校にとって
16:57なんで早く片付けたいんやろうなっていうのはありましたね
17:03今更その学校に通って卒業するっていうのも考えてなかったんですその
17:07
17:08とりあえず一番大事なのは仕事やなって
17:11働きさえすれば
17:14ご飯は食べていけるって思って
17:18息子は生きるために
17:20住所不定でも雇ってくれる仕事を渡り歩きます
17:24住み込みで働ける飲食店やパチンコ店
17:28さらには農家の手伝いまで
17:31やらせてもらえる仕事は何でも飛びつきました
17:36ずーっとてんてんとするんよいろんな仕事を
17:381ヶ月単位ぐらいで
17:41スイカ屋さんもしたもんね農業
17:44めちゃくちゃきついんよ
17:45あれスイカポンポン投げられる?
17:47きたすら
17:481日500玉とか平気で投げられる?
17:53そんな時でした
17:55友人の紹介で住み込みで働ける
17:58解体業の仕事を始めます
18:01しかし行き場も金もない息子は
18:05弱みにつけ込まれるのです
18:08いよいよ住む場所がないのがきついんで
18:12自分の知り合いに
18:14何か仕事はないかって
18:18住み込みであるよって言われて
18:20行ったところが
18:22土木関係と変えたい業の仕事だったんですけど
18:28ものすごい汚いアパートなんです
18:32で駆け開けられて
18:34今日からここを使って行けって
18:37めちゃくちゃこう
18:39ポストから無理やり詰め込まれた新聞紙とか
18:42広告がぶらーっと奥まで流れてて
18:48中もその前使ってたものがそのまんま置いてある
18:53流しの中はもう汚いまんまやし
18:57風呂場も汚いし
19:00窓は割れてるし
19:02片付けて使えよって言われて
19:05本当にここで済まないけんのかって思って
19:09最初の10分ぐらい片付けしてたんですけど
19:13電気使うなって思って
19:17電気使うなあんま
19:18手汚れたけ手やろって
19:19水道出ないの
19:21お湯沸かそうって
19:22ガスが来てないんですよね
19:24何もないやんって思って
19:27結局何も食べれないじゃないですか
19:30そんなにお金もあるわけじゃないし
19:34こんなしんどい思わせないいけんのかなって
19:38ホームレスと変わらんなって思ったんです
19:41そしたらこう涙が出てきて
19:45こんな苦しい思いして
19:47何で他の奴は当たり前に家があって
19:49ご飯食って
19:51当たり前に遊んで
19:52何で俺だけこんな思いして生きていかないけんのかなって
19:56結局そうよねって
19:58親おらんけよねってやっぱなるんですよね
20:00僕の中で
20:04中卒で頼れる人が誰一人いない息子
20:09身分を保証してくれる人もいないため
20:12まともな仕事にはつけませんでした
20:15そんな人間に
20:17世間は冷酷でした
20:20結局何やっても
20:24そういう壁に当たるんですよね
20:25親がいないから
20:27身寄りがないから
20:29どんだけ頑張ってやっても
20:31結局またこれかって思って
20:35携帯持つのも
20:37免許取るのも
20:40車を買うのも
20:43家を借りるのも
20:47働く時でさえいるじゃないですかやっぱ
20:52何それにしてもこんだけ不便なんやなって
20:55だったらたんびにやっぱもう自信なくすんですよね
20:58これって俺がどうこうっていう問題じゃないよねって
21:03そして
21:042011年12月
21:07最高裁による判決が両親に下されます
21:12父松永太柴
21:14死刑が確定
21:18母尾形純子は無期懲役
21:24この時息子は18歳
21:27両親に対する判決を冷静に受け止めていました
21:33当時の僕はその死刑と無期懲役の違いが
21:37あんまり理解できなかったんですよね
21:41僕にとってはそのどっちもあんま変わらんなっていう
21:45まあ死刑になって死んでも
21:50無期懲役に原型されても
21:53結局その僕の前には出てくることはないんやけ
21:58その違いって何なんかなって
22:00あんまり変わりないなっていう結論にたどり着いたんですけど
22:05それはお父さんの死刑判決というものに対しても同じ考え
22:11お父さんの判決に対してはちょっと安心します
22:17もう出てこないんやって
22:22最高裁の判決後
22:24息子の元にある人から手紙が届き始めます
22:29差出人は尾形純子受刑者
22:33服役中の母親からでした
22:38これは母から届いた最初の手紙
22:422012年のクリスマスの頃に届きました
22:49お元気ですか
22:51母は変わりありません
22:56母はあなたの生活を助けてあげることもできなくて
23:01本当にごめんなさい
23:05きちんと食事をとってね
23:08そして病気をしないように気をつけて
23:14楽しいクリスマスを
23:17そしてどうぞ良い新年をお迎えくださいね
23:21メリークリスマス
23:25母は自分を虐待し
23:28ろくなご飯も与えてくれなかった一人の女
23:32息子の心には響きませんでした
23:38今までされてきたこと
23:40言われてきたことを踏まえた上で
23:43この手紙を見るんで
23:45実際そうじゃないだろ
23:47あんなことあったらこんなことあったら
23:50何今更言ってるのっていう
23:55しかし息子は
23:57母に会いに行くのです
24:09北九州連続監禁殺人事件
24:14刑務所にいる母から
24:16息子に手紙が届いていました
24:19その数
24:194年間で21通
24:22息子は全ての手紙を
24:25今回初めて見せてくれました
24:28乱暴に開けられた封筒
24:30そこには
24:32母の手紙を素直に受け取れない
24:34息子の気持ちが
24:35現れているようでした
24:39特徴的なのは
24:41すごい破り方っていうか
24:43これ
24:45これはどういう思いで
24:47これ開けてるのかなっていう
24:49また来たなって思いますね
24:51で、しばらく置くんですよ
24:54うーん
24:55しばらく置く
25:00で、気持ちの整理がついて
25:02よし見ようかなって思って
25:04気持ちが切れないうちに開けるんで
25:06結構雑な開け方になるんです
25:08イライラして開けてるとか
25:09いうわけではないんですけど
25:12母の手紙には
25:14息子を思う気持ちが
25:16つづられていました
25:21母は
25:22あなたの生活を助けてあげることもできなくて
25:27本当にごめんなさい
25:31厳しい現実の中で
25:33真面目に生きることの難しさも知っています
25:38だからこそ
25:40母は
25:41あなたのことをとても誇りに思います
25:48真空を取り除いたり
25:51問題や苦しみを分かち合うことはできる
25:55あなたの幸せは
25:57母の幸せなのだから
26:02手紙には
26:03女性らしい可愛らしい絵や
26:05メッセージが添えられていました
26:09一見すると
26:10母親らしい思いにあふれた手紙ですが
26:14母、尾形純子を知り尽くしている息子は
26:19額面通りに受け取れないと
26:21感じていたのです
26:25僕はその現実と真実っていうフィルターを通して
26:29この文が入ってくるんで
26:31どうしてもこう
26:32バランス取れてない文やなっていう風に
26:35取れてしまうんですよね
26:36今までされてきたこと
26:38言われてきたことを踏まえた上で
26:43この手紙を見るんで
26:45実際そうじゃないだろ
26:47あんなことあったよね
26:48こんなことあったよね
26:49何今更言ってるのっていう
26:52そういうフィルターを通して
26:53文が頭に入ってくるんで
26:57素直に受け取れない
27:01しかし息子は
27:03母の元に面会に行っています
27:06母の本心が知りたかったのです
27:12もう何回ぐらいいきました?
27:1720回ぐらいですかね
27:20どうでした?最初会ったとき
27:24どんな会話しました?
27:28僕からは喋れないですよね
27:31何も
27:33何話していいかも分からないし
27:38何聞かれても何も言えないですよね
27:40僕からは
27:42今母親がごめんねって
27:44ごめんね
27:46苦労ばっかりかけて
27:47親らしいことをこう
27:50何もしてあげれんで
27:51申し訳ないっていうのを
27:52言われたんですけど
27:53それを言われた瞬間に
27:54何かも勝ち寝るときで
27:58それを今
27:59そんな場所から俺に伝えて
28:01何かできるとっていう
28:05人間誰だって言うだけやったら
28:08何でも言えるし
28:10誰でも言えるじゃないですか
28:14何もできん環境で
28:16そういうふうにこう
28:17俺に対して
28:20何か建前じゃないですけど
28:23ありきたりな言葉を
28:25言うのってすごいずるいなって思って
28:28それをそのまんま言ったんです
28:31そしたらその
28:31私が死ねばいいって
28:34言われたんで
28:37苦しんで生きろって言ったんです
28:38死ぬとかも最大の逃げやなって思うんで
28:41自由が帰還その環境の中で
28:44苦しんでもがいて生き延びろって言ったんですよね
28:49両親が自分にしてきた
28:51数々の虐待
28:54息子は面会の度
28:56母に
28:57なぜあんなことができたのかを
28:59聞いてきました
29:02例えば俺を殺そうとした
29:04ことがあったんですけど
29:07包丁を突き立って
29:10あれは本心でやったんやろうかとか
29:14本心じゃないって言ってたんです
29:17お母さんもあんまり覚えてないんよね
29:19ごめんねって
29:20あんまり覚えてないんよねごめんねって
29:22殺されかけた人間がおるって
29:25理不尽極まりないなって思って
29:29そのマインドコントロールされてどうのこうの
29:32って母親はよく言うんですけど
29:34僕からしたらそんなの関係ないんですよ
29:39やったことに変わりはないやろって
29:42そういう疑問に思ったことがたまったときに
29:47会いに行ってつくりつきいてます
29:51ちゃんとした答えって帰ってきたこと少ないんですけどね
29:55ごまかして
29:58当たり障りない返事しか返ってこない
30:00でも行くとやっぱお母さんは
30:03嬉しそうな顔します?
30:06毎回パターンがあるんですよ
30:08最初嬉しそうな顔するんです
30:12で、僕が今どうしてるかを聞くんです
30:16最後は決まってその説教じゃないですけど
30:20こういうことはしたらいけんよとか
30:21それはダメよっていうのをもう偉そうに言うんですよね
30:25全然事情も何も知らなくせん
30:28毎回この3パターンな
30:30この一連の流れがある
30:33言うことはそれっぽいこと言うんですよ向こうも
30:37散々なことを今までしてきとって
30:39今更親面をするなよっていう
30:42一番追ってほしい時期に
30:46一番ね、甘えさせてほしい時期に
30:49何もなかったやんっていう
30:51誰の背中を見て座ってきたのかねって
30:55自分で問いかけたり
30:56誰かに問われた時に
30:59パッと出てこん時点で
31:00もう親じゃないなって思って
31:05息子は
31:07父松永太氏にも面会に行っています
31:11あれだけ恐れていた父に
31:13なぜ会いに行ったのか
31:16もう最後になると思うけど
31:18最後ぐらいはしっかり
31:20せめて俺に対してはすいませんでしたって
31:22悪かったって
31:25一応の親父なんやけっていう風に
31:28言ったんですけど
31:31しかし父は
31:33あの頃と何も変わっていませんでした
31:39しっかり大きい
31:40ミンチャーブリーズ
31:44息子が語る
31:46北九州連続監禁殺人事件
31:50殺人犯の父松永太氏に
31:54息子は3度面会に行っています
31:58彼は死刑執行前に
32:01自分に謝ってほしいと思っていました
32:05しかし父は
32:07謝るどころか
32:09あの頃と何も変わっていなかったのです
32:15いやめちゃくちゃ緊張しました
32:19第一印象は
32:22ちっちゃくなったなって
32:27こんなに小さかったかなっていうのが
32:29第一印象で
32:34あとやっぱその顔はにこやかに笑ってるんですけど
32:37目が笑ってないんです
32:41全然
32:42当時のまんま
32:44僕がまあその質問するっていうよりも
32:46受け答えする感じだったんです
32:49最近調子どう?とか
32:51何しよる?とか
32:54まあぼちぼちやねとか
32:56普通やねっていうような
32:57自分の今の生活を
33:00赤さん程度にしか話をしなかったんで
33:05そしたらその
33:07その
33:07署名を集めてくれって言われたんです
33:12その
33:13まあ
33:14お父さん悪くないと
33:16実際自分も見とるだろと
33:18知らないよねって
33:21だから署名を集めてくれって言われたんですけど
33:23今更その最高裁が終わってそれをして何になるっていう
33:27っていうのを言ったんです
33:30そしたらいやそれでも
33:32お父さんは最後まで戦うっていうふうに何か言ったんですよね
33:37その
33:38本当に自分がしとうところとかあるやんって
33:41俺も見とるしって
33:45それに対して申し訳ないなとか
33:46すいませんでしたっていう言葉
33:49ないんかねっていうのを聞いたら
33:52そういう話をしに来たんだったら帰ってくれって言われたんです
33:55
33:57それに対して僕が
34:00もう来ることもないと思うけ
34:03最後になると思うけ
34:04最後ぐらいはしっかり
34:06せめて俺に対してはすいませんでしたって
34:08悪かったって
34:11一応の親父なんやけっていうふうに
34:14言ったんですけど
34:18帰ってくれ
34:20一点張りでした
34:24それでも今年7月
34:26息子はテレビ番組の取材に応じるということを
34:31父松永太氏に報告に行っています
34:35そのとき
34:37今回テレビの取材に答えるかもしれないってことを言ったら
34:42お父さんどんな反応をされました
34:47テレビは人を食い物にするって言ってました
34:53両親の刑確定後も
34:56息子はその日暮らしの生活が続いていました
35:02当時の様子を母の手紙から伺うことができます
35:11朝早くから夜遅くまで
35:14昼夜と掛け持ちで働いていると聞いて
35:18すまないという気持ちでいっぱいです
35:27息子は生きるために必死でした
35:30そんな中
35:31ようやく生活が安定しそうな仕事と仲間に出会います
35:36しかし後に
35:38そこが暴力団だったことが分かるのです
35:43建築関係で
35:45その日雇いという形で
35:48今日はここの現場ここの現場って
35:50行ってくれって言われたところに
35:52行ってたんですけど
35:53住むところはあります
35:57そこは一つのアパートに
36:00守護人が一緒に生活してるような
36:03とこだったんですけど
36:06周りに人おるし
36:09なんだかんだ楽しいなって思ってたんですけど
36:14俺を拾ってくれた
36:17親父さんがものすごい良い人で
36:21親父さんは建設現場に労働者を圧戦する
36:25手配師でした
36:27息子は可愛がられました
36:30それは
36:31初めて触れることのできた
36:34人の優しさでした
36:37人夫出しの仕事を行きよったよね
36:39親父さんのところから
36:41日当が6000円ぐらいだったかな
36:44でもほら
36:45食うもんあってさ
36:46寝るとこあるけどまあいいやそれでも
36:49金貯めて早く独立しようと思ってさ
36:52でやり寄って
36:54人夫出し行った先の職人さんとか親方と
36:58仲良くなったわけ
37:00で事情を聞かれて
37:03そしたらお前それ
37:05ヤクザのところぞみたいな話をされて
37:08あ、そうなん?みたいな
37:10あ、マジで?って
37:13親父さんの素性を知っても
37:16息子はそこを離れませんでした
37:19そこには同じような境遇で育った
37:22仲間がいたからです
37:25居心地は良かったですね
37:27ものすごい
37:28本当に似たような
37:30環境で育った人たちもおれば
37:33自分よりもっとこう
37:34辛い思いをしてきた人たちも
37:36一緒に生活してたんで
37:39どうかこう心の寄り所っていうか
37:43なので後々そういう人たちだったら
37:45っていうのが完全に分かったり
37:47薄々気がついても
37:50いいかなって
37:52実際拾ってもらって
37:54世話してもらえよったのは事実やしい
37:59世間からはみ出してしまった者同士
38:02息子は親近感を覚え
38:04その事務所に頻繁に出入りしていました
38:09そんなある日
38:14急に
38:16複面に乗った警察官が来て
38:19刑事さんなんですけど
38:21僕の名前呼んで
38:23確認が取れたらちょっと来いって言われて
38:25未成年保護法って言ってましたね
38:30仕事と仲間を失った息子
38:33そんな時、大きな転機がやってきます
38:38結婚を決意するのです
38:43相手は、自分と似たような境遇の女性でした
38:50その母親が薬物で
38:53捕まってしまうんですよね
38:56居場所がないと思っとるんやろうな
38:58似とるなって、なんとかしようって
39:00自分と被ったっていうのがあるんですけど
39:04判禁殺人事件
39:06その殺人犯の息子の人生に大きな転機が
39:12家族の愛を知らない息子が
39:15家族を持とうとしていました
39:19小学校の頃の幼馴染に
39:23中々やりとりはしてたんですけど
39:25そいつが、帰ってくるっていう話になったんですよね
39:28こっち側に
39:29帰ってくるというのは何かやられてた人ですか?
39:33そうですね、ずーっと旅役者じゃないですけど
39:38でも、やめて帰ってくるっていう話だったんで
39:42じゃあ、会おうかねって
39:45それからそいつの家に行くようになって
39:48母親もいたんですけど
39:50その母親が途中で
39:54捕まってしまうんですよね
39:59で、結局生活できないじゃないですか
40:02そいつは一人で
40:04捕まる人は何をやって捕まるんですか?
40:06薬物ですね
40:09で、生活できないんですって
40:11居場所がないと思っとるんやろうなって
40:13何とかしようって
40:15自分と被ったっていうのがあるんですけど
40:18孤独な人生を送り続けた息子
40:22妻を支えているということで
40:24生きる意味を見出しているようでした
40:28結婚しようって思ってはなかったんですけど
40:36やっぱりその嫁の
40:38例えば社会保険やったり
40:41年金とかもそうですけど
40:43社会保障っていうんですかね
40:46全く何もない状態だったんで
40:48親が何もしてなかったんで
40:52病院にも行けないし
40:55結婚したいけするっていう感覚じゃなくて
40:58とりあえず結婚して自分の不要に入れようって
41:02そしたら
41:03嫁に対してその
41:06社会的な保障がつくよねっていうので
41:09席入れたんです
41:14今、2人は夫婦となり
41:17家賃4万円の賃貸マンションで
41:20静かに暮らしているといいます
41:29そして、仕事を転々としてきた息子は
41:335年前、今の会社で正社員になりました
41:38仕事を転々としてきたのが
41:41長く続いてるっていうのは
41:44なぜ?
41:46こんな
41:48俺でも必要としてくれる
41:51人たちがいる会社
41:56会社が僕を必要としてくれてる
41:58云々ではなくて
42:02その会社で働いてる人たちが
42:05みんな
42:07何かあったら相談してきてくれたり
42:09僕も何かあったら相談しますし
42:14人間に恵まれてるなっていうのがすごい
42:16それが多分、長続きしてる一番の理由だと思います
42:25家族の温かさを知らずに育った息子
42:30私はどんな家族像を持っているのか知りたいと思いました
42:36家庭では、たぶんお子さんを作ろうとか
42:40そういう計画はないですか?
42:42ないですね
42:43漠然とした不安しかないんで
42:45子供に対して
42:47不安
42:49ちゃんと育てれるんかなっていう
42:52経済面で云々とかじゃなくて
42:54その愛情のかけ方
42:57してもらったことがないんで
43:03僕の理想として
43:05甘やかすわけじゃないですけど
43:07最低限、例えば
43:08あれが食べたい、これが欲しい
43:10あれを習いたい
43:12どこどこに行きたい
43:15っていうのに
43:15答えられるだけの環境が整ってからじゃないと
43:18ダメだなって思ってるんです
43:22今はその自信もないですし
43:24育て方っていうか
43:25愛情のかけ方がわからないんで
43:30俺がしたような思いを
43:32子供にしてほしくないんで
43:38両親の逮捕から15年経った今でも
43:41息子は、あるトラウマに支配されていました
43:47現在彼は、自宅に帰ると
43:50部屋を暗くして生活していると言います
43:56光も苦手ですね
44:01明るいところに自分がいると
44:02その、隠れる術が
44:10ないじゃないですか
44:14この明かりもものすごい僕苦手なんですけど
44:19基本家では電気つけないですし
44:24明るい電気っていうのは?
44:28本当は嫌です
44:31で、あとその
44:32無音なのがダメなんですよね
44:37施設で育った時もそうだったんですけど
44:43あの時は確かラジオを聴きながら
44:47寝よったのかな
44:50こう、人の声
44:52何か音がないと不安になるんです
44:55例えばそれが時計の音やったり
44:57自分の心臓の音やったり
45:00意識しだしたら寝れんくなるっていうんですかね
45:03不安になるんですよね、ものすごい
45:06その記憶っていうのが、いつかこう
45:09消える時って
45:13来るんでしょうかね
45:15消えないと思います
45:17消えないでしょうね
45:21消えないですけど、その
45:24回数が減ったり
45:29もしくはその自分の向き合い方ですよね、それに対する
45:32そういった面でこう、自分の負担を減らせていけたらいい
45:36なとは思っています
45:40私は最後に、こんな質問をぶつけてみました
45:46お父さん、お母さん、どっちにとか
45:49お考えたことありますか?
45:53ああ、僕は多分認めたくないんですけど、親父に似てると思う
45:58
46:00お父さんから血が流れているということについては、どう思いますか?
46:08正直、ゾッとすることもありますし、気分悪くなることもありますけど
46:14同じことをしてしまうんじゃないかな
46:17そうするつもりがないでも
46:20どっかでこう、リミッターが外れて
46:24日がついたらやってしまった
46:27歯止めの期間で、そこもまた葛藤するんですよね
46:34宿命を背負いながらも、必死に生きてきた息子
46:39この番組に出演することで
46:42ネット上でさらに叩かれることも覚悟しています
46:49ネットとかでこう、やっぱ書かれるじゃないですか
46:53その息子は今、どうせろくな生活してないんだろう
46:58まともになってないだろうなとか
47:01知りもしない人たちが、僕のことをこう、悪く言う
47:06今はもう、なんて言われてもいいなと思った
47:09逃げて好きかって言われるよりも、真っ向から発言して
47:16今の自分を知ってもられた上で、その上で何か言われる
47:20んであれば仕方ないなと思ったんですけど
47:22だけど、もう逃げたくなかったんで
47:26息子は、連れて行きたいところがあると言って、私を車に乗せ
47:31ました
47:33いつも山に登るよ
47:36仕事終わってからやったり、あとはこう、夜寝れん時とか
47:41夜中も行ったり?
47:43夜中結構行ってましたね、夜中の2時とか3時とか
47:461人で1人
47:52そこは、北九州市内を一望できる高台でした
48:00どんな曲に聞かれてますか?
48:05なんかこう、世間の一般常識と自分がかけ離れとるな
48:09とか、合わんなーって
48:11行き詰まった時は、よくですね
48:14こんだけね、でかいと、こう、自分の考えてることがものすごいち
48:20っぽけに思えてる

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