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  • 1 日前

カテゴリ

🎥
ショート
トランスクリプション
00:08自分の正体を隠して生きる
00:11一人の青年がいます
00:17The Non-Fiction
00:19今回の主人公は
00:21北九州市に住む会社員の男性
00:2424歳
00:26名前を明かすことはできません
00:30なぜなら
00:31彼の両親は日本の犯罪史上類を見ないと言われた
00:37あの北九州連続監禁殺人事件の犯人だからです
00:45午前10時14分です
00:47監禁されていたアパートに
00:52父親は松永太氏死刑囚
00:57母親は無貴重役の尾形純子受刑者
01:04親族ら7人の命を奪った両親
01:08その殺害方法があまりに残虐すぎて
01:11メディアも報道を差し控えたほどでした
01:17しかしこの事件は小説や漫画の題材として
01:22繰り返し語り継がれてきたのです
01:27ですが一つ分からないことがありました
01:33それは逮捕された夫婦の子供は
01:36今どんな人生を送っているのか
01:41私は番組プロデューサーとして息子に接触
01:45メディアとして初めてのインタビュー取材が
01:48実現することになったのです
01:54私に届いた息子からのLINE
01:59生まれて記憶がある時からの話をします
02:06彼とのインタビューはおよそ10時間
02:09語られた内容は私の想像を遥かに超えるものでした
02:19両親が逮捕され息子が保護されたのは9歳の時
02:25監禁生活からようやく解放された息子を待ち受けていたのは
02:31冷たすぎる社会の洗礼でした
02:38なんで生きてるんだとか
02:40人殺しの息子があって
02:44どこに行っても人殺しの息子というレッテルと
02:48不幸の影がつきまとってくるのです
02:52逃れられない偏見に心が病んでいきます
02:57パッときて椅子を投げつけたんですよね
03:04その子に思いっきり
03:06簡単に言うとあれ出ましたねものすごい
03:11全員周りが敵に見えるし
03:13大人のことなんて信用してなかったりして
03:19愛情なき生活を強いられたのか
03:23感情なき少年になっていきました
03:27冷たく閉ざされた心
03:34好きって言われたことはあったんですけど
03:39好きが何なのか全然わからんで
03:43楽しみにしていた小学校
03:46親のいないみじめさが息子の心を追い込んでいきます
04:03そしてあの人殺しの両親と同じ血が流れているという恐怖心
04:08と戦いながら
04:10生きていくことになるのです
04:17同じことしてしまうんやないかな
04:20どっかでこう
04:22リミッターが外れて
04:25そして今回
04:27息子は残虐極極まりない両親の犯行を
04:31目撃していたと初めて打ち明けました
04:37それは法廷でも一切出ていない
04:39息子しか知らない真実でした
04:43人をバラして
04:46煮込んで
04:47ミキサーにかけて
04:48弾ですくったりとか
04:53ものすごい臭いんです
04:57この番組は
04:59殺人犯の息子に生まれてしまったがために
05:03日陰の人生を歩まざるを得なかった
05:0724歳青年の悲しき人生の告白です
05:15人殺しの息子と呼ばれて
05:23私が殺人犯の息子と出会うきっかけになったのは
05:27今年6月にフジテレビで放送した
05:30一本の番組
05:33追跡
05:33平成女の大事件
05:42この番組で
05:43彼の両親の事件を取り上げました
05:47日本の犯罪史上類を見ないと言われた
05:51あの北九州連続監禁殺人事件です
05:58自らの家族を監禁し
06:00殺害してバラバラに
06:03その方法は
06:04メディアも触れられないほど
06:06異常で残虐なものだった
06:11私が
06:12家族の殺害に関与しました
06:16死体をバラバラに解体したのも私です
06:20この事件が発覚したのは今から15年前の2002年
06:25父親である松永太氏死刑囚と
06:30内縁の妻である尾形純子受刑者が凶暴して
06:347人から金を騙し取り殺害
06:38驚いたことに殺された6人は
06:41尾形純子の両親
06:43実の妹にその子供も含まれていたのです
06:48息子からすれば
06:49実の祖父母とおば
06:51それにいとこ
06:53なのにその手口は
06:55残虐極まりないものでした
07:01父親である松永は
07:03マンションの一室に6人を監禁
07:07これ以上金を取れないと分かった途端
07:10食事や排泄などの自由を奪い
07:13息子の母親である純子に
07:16通電などの虐待を命じ
07:19後に殺害
07:24遺体をバラバラにし
07:26髪の毛一本も残さず
07:28捨てたのです
07:31番組では松永と尾形の出会いから
07:34犯行に至るまで
07:37再現ドラマと証言を交えながら放送
07:44しかしこの番組の放送後
07:47一本の電話が
07:49プロデューサーである私にかかってきました
07:54相手は松永太氏と尾形純子の
07:57息子だというのです
08:00話の内容はこうでした
08:03なぜいつまでもこの事件を取り上げるのか
08:07番組のせいで
08:09自分までもがネット上で批判にさらされている
08:13どうしてくれるのかというものでした
08:192時間に及んだ息子との電話
08:23それは1週間続きました
08:26次第に私は
08:27彼に会ってみたいという気持ちになりました
08:33殺人犯の息子が
08:34どんな人生を歩んできたのかを
08:37知りたくなったのです
08:39そして交渉の末
08:41息子は取材を受ける約束をしてくれました
08:47インタビューの1週間前
08:49私の元に息子からLINEが届きました
08:54生まれて記憶がある時からの話をします
08:58話している間に聞かれたりすれば
09:01思い出すこともたくさんありますし
09:04当時を振り返って
09:06今なら分かることも見つかると思います
09:15しかしインタビューをするにあたり
09:17息子はいくつかの条件を出してきました
09:21顔と本名は隠してほしい
09:23その代わり声はそのままで
09:29私は声をそのまま出せるのであれば
09:32彼の感情や本音を伝えることができると判断し
09:36条件を受け入れることにしたのです
09:418月21日
09:45インタビューは北九州市内のホテルの一室で行
09:49われました
09:53そしておよそ10時間に及ぶ
09:55インタビュー取材が始まったのです
10:00まず私が聞きたかったのは
10:02なぜ息子が今回取材を受けることにしたのかです
10:09ネットとかでこう
10:12やっぱ書かれるじゃないですか
10:14その息子は今まともになってないだろうなとか
10:19知りもしない人たちが僕のことをこう
10:22悪く言うっていうのに納得ができなくて
10:27だったらもう自分から発言してみようって思ったんです
10:34残虐極まりない事件
10:36最初の殺人が行われた時
10:39息子はまだ6歳でした
10:43次に私が聞きたかったのは
10:46当時幼い息子が
10:47殺害現場をその目で見ていたのかどうかです
10:53お風呂場が記憶にあるんですよね
10:56お風呂場は
10:57ちょっと誰入れてたかは覚えてないんですけど
11:00お風呂場に誰かがいて
11:06ずっと
11:10ずっと多分放置してたんだと思うんですよ
11:13お風呂場の中で
11:15お風呂場の中だったと思います
11:21それが誰なのかっていうのまでは
11:22ちょっと覚えてないですけど
11:26記憶に残っているのが
11:29ペットボトル
11:34と船なんですよね
11:37ペットボトルと船と公園
11:42自分で色々調べていくじゃないですか
11:46人をバラして煮込んで
11:50ミキサーにかけて
11:53トイレに捨てたり
11:55海に捨てたり
11:57全部繋がったんですよね
11:58これやって思って
12:00みんなでやってましたもん
12:04何人かいたんですよね
12:05そこに
12:08分かってたのは母親は絶対いました
12:13その他の人が誰なんかまでは全然分かんないんですけど
12:17鍋とかから
12:20あとお玉ですくったりとか
12:25ものすっごい臭いんですね
12:30何とも言えんなんかこう
12:35あれはもうほんと僕の
12:37思い込みで再現しとうようなもんじゃないと思うんですよ
12:42何回も嘘やったらいいなとか
12:47なぜ監禁された人たちは
12:49父親松永から逃れることをしなかったのでしょうか
12:55実は松永は監禁した人たちの自由を奪っていました
13:01食事や排泄の厳しい制御
13:05寝るのは台所で
13:06しかも雑魚寝でした
13:11松永の決めた掟を破ると
13:14通電という拷問で
13:15痛めつけられていたのです
13:19通電装置っていうのですかね
13:21作りがものすごい
13:24今考えたらよく作ったなって思うんですけど
13:28コンセントから電源を取って
13:31オスメスを作って
13:35その先にクリップ
13:37導線をクリップに巻きつけて
13:40そのクリップを体につけて
13:42ここをつなぐと電気が流れるよっていう
13:46松永は互いに通電や
13:48暴力を振るうように仕向けていました
13:53仲間意識を持たせない関係を作るためでした
14:01どっちが悪いかっていうのを徹底的に言わせるんですよね
14:05親父が
14:08白か黒かはっきりつけろっていう風に
14:12本当のこと言うんやったらまだいいんですけど
14:14だんだん嘘つき合うようになるんですよね
14:17自分を正当化するために
14:19自分を守るために
14:20自分がやられないために
14:24親父がそれ見て
14:26笑うっていうか楽しむっていうか喜ぶんですよね
14:32監禁された人たちは
14:35松永の機嫌を損ねないことだけを考える日々
14:39心身ともに疲れ果て
14:41奴隷のようになっていったことが
14:44息子の話から見えてきました
14:47党の本人たちは必死なわけなんですよね
14:55あとまあ
14:58出てないと思うんですけど
15:00表にあんまり
15:02通電されてる時に
15:04母親がされる時やったんですけど
15:09そのコンセントに刺さってなかったんですよ
15:16でもあいつが繋げると
15:19ものすごい痛そうな感じなんですよね
15:23当時それが理解できんで
15:25普通に言ってしまったんですよ
15:28繋がってないよって
15:30僕から
15:32さあそれで親父がまたブチ切れて
15:37なんでそんななんかこう
15:38嘘やないけど演技してから
15:41この女はどうのこうのって言って
15:44まあ一晩中それされてたみたいですけど
15:49確かなんですけど
15:51母親どっちかの足の指が
15:55くっついてたと思うんですよね
15:59それされすぎて
16:02多分ですよ
16:05それぐらい母親は必要にされてました
16:10奴隷みたいな感じですもんね
16:15私はもしかしたら息子も両親から
16:19虐待を受けているのではないかと感じました
16:23息子によると
16:25監禁殺害現場から5分ほど離れたマンションに
16:29子供たちだけで住まわされていたと言います
16:34当時その住んでいた部屋っていうのは
16:36どういう間取りだったか
16:40部屋数とか
16:42僕が覚えている限り
16:44そのどの家かはわからないんですけど
16:46僕は記憶にあるのは2つ家があるんですよね
16:49記憶残っているのが
16:51僕と弟で生活してたところがあったんですけど
16:56そこの間取りはロフトがあって
17:01玄関入ってすぐ
17:04右手にキッチンがあるんですよね
17:08その奥に行くと
17:10もう一部屋あるんですよ
17:14その部屋に入って
17:17反対向いて上を見上げると
17:18ロフトがあるんですよね
17:22息子はその部屋で覚えていることを
17:25語り始めました
17:28まず頭をよぎったのは
17:30ひもじさです
17:32父から言われた
17:34忘れられない言葉
17:37例えば食パン1枚渡されて
17:41この1枚で1日どうやったら
17:43生活できるか考えろ
17:49朝昼晩ご飯があるっていうのは知ってたんで
17:553分割するしかないな
17:59そうやって食べてたんですよ
18:02まだ5,6歳の小さな男の子
18:06甘いお菓子を欲しがる年齢です
18:09しかし
18:10与えられるものを黙って食べるしかありませんでした
18:17母親がビニール袋にいっぱいご飯を持ってくるんですよね
18:231週間分ぐらいはあったのかな
18:26それでもやっぱ
18:29終盤になると
18:32こんなやないんかなって思うんですよね
18:35ご飯が減ってくると
18:39あの人持ってくるんやろうかとか
18:41そのなんか漠然とした不安っていうのはありましたけど
18:45どんなものを食べたか覚えてます?
18:48いやほんともう
18:50納豆ご飯とか
18:52あとみかんとかもありましたし
18:55豆腐
18:57うどん
19:00と食パン
19:02うどんはお母さんが作ってくれる?
19:04いやいや自分たちでします
19:06じゃあその家には
19:08お父さんお母さん寝泊まりしてなかったという?
19:11いないいないいない
19:12子供たちだけで?
19:13いなかったです
19:16お風呂も
19:20今考えたらスイッチ押せばとか
19:23水投入出せばっていうのはあったんですけど
19:27使い方とか全くわからないんで
19:32冷たい水で入ってましたね
19:38さらに驚いたことに
19:40息子たちの住む部屋には監視カメラがありました
19:45録画できるもので
19:47四六時中行動を見張られていたのです
19:541個だったんですけど
19:57ドーム型みたいな
19:58天井にくっつけるタイプの
20:01それが家のテレビに映るんですよね
20:05で、親父が帰ってきてそれを見て
20:09何々をしてないってきてないとか
20:12まずカメラに映るところで生活をすること
20:18寒い日でも
20:22短パンとTシャツ一枚
20:26暑くても冷房の効いた部屋で
20:30家族は寝かせてもらえなかったりして
20:31あ、そうですか
20:34まだいろいろあったんですけどね
20:36とりあえずその絶対的なあれは
20:40親父に逆らうな
20:42っていうのが多分あったと思います
20:46ものすごい怒るんです
20:51やはり息子たちも
20:53両親から虐待を受けていたのです
20:59浴槽で
21:04親父がその僕の頭を沈めて
21:11水飲んだら頭の後ろ痛くなるじゃないですか
21:15そうなっとる俺を見てまた喜ぶんですよね
21:20でもあいつと一緒に入るってなったら
21:22もうそれが当たり前だったんで
21:26でも入らんと気持ち悪いじゃないですか
21:30俺が自分から入るっていうまで
21:32あいつは待つんです
21:35入ったらそれするんです
21:39それがなんかもう気持ち悪くて
21:45中でも息子が恐れていたのは
21:48通電でした
21:51僕顔と手と足にされたことがあるんですけど
21:56流されるんですよ
21:59早く終わって落ちてものすごい痛いんですよね
22:03どれくらいの時間
22:0710何秒とか当たり前にあって
22:10それが多分やりすぎたって思ったんでしょうね
22:14そのうち回数になるようになったんです
22:16だいたい平均6回だったんです
22:19あいつの機嫌を損ねたら
22:216回その場ですぐあれ持ってこいって
22:25それおかしいとか変とか思うこともなく
22:27それが当たり前なんやって思って
22:30この人を怒らしたけ
22:31自分がそういうことをされるんやっていう
22:38今考えたらちょっとしますけどね
22:42息子はただ我慢し
22:44時が過ぎるのを待つしかありませんでした
22:48両親が支配するこの部屋から
22:52まだ幼い息子には
22:53逃れる術がありませんでした
22:59人間として扱われてなかったっていう表現が
23:03多分一番近いと思うんですよね
23:06動物にしつけをするみたいな
23:10なんでそれがダメなんか
23:14ちゃんとした理由も説明もなく
23:19とりあえず自分のしてほしくない
23:21自分がされたら罰が悪いことをした場合は
23:25ものすごく痛くて苦しい思いをするぞ
23:28っていうようなしつけのされ方は
23:30多分ずっとされてきたんで
23:35通電って話出ましたけども
23:39通電したことってのはありますか
23:46弟にあります
23:51それもお父さんから言われて
23:53やれって言われて
23:56やったことはあります
24:00逆もあったんですけどね
24:05
24:05弟さんが
24:06僕に
24:09そしてインタビューが母
24:11尾形純子の話に移ると
24:14息子は異常な反応を示し
24:16感情をむき出しにしたのです
24:20僕は母親がすごい嫌いなんです
24:23インタビューってのはもうどうでもいいんですけどね
24:25母親のことなんか
24:29実の息子が語る
24:32日本の犯罪史上類を見ないと言われた
24:35あの北九州連続監禁殺人事件
24:40父親は
24:42松永太氏死刑囚
24:45母親は
24:46無期懲役の
24:47尾形純子受刑者
24:51驚いたことに
24:53二人の間に生まれた息子は
24:56幼い頃
24:56両親に虐待されていたのです
25:01そして
25:01インタビューが
25:02母尾形純子のことになると
25:05息子は感情をあらわにしたのです
25:09押さえつけてましたもんね
25:11僕のこと
25:12母さんが
25:12はい
25:15押さえつけとけって言うんだよ
25:17親父が
25:20それ聞きにくい話ですけど
25:21その時の母さんの表情なんて
25:23いやもう必死に押さえてましたね
25:26その言われたことを守るためだけに
25:29なんで僕は母親がすごい嫌いなんですよ
25:33それが終わった時
25:35ただごめんね
25:37一言とかっていうのは
25:38こっそりあったりとか
25:40あったような気がします
25:44なんて言われてももう
25:45いやお前も一緒やって思ってたんで
25:51背中に
25:55母親から包丁を突き立てられたこともあったんで
26:00なんでそうなったか
26:02あんまり覚えてないんですけど
26:04倒されて
26:05あんまり覚えてないんですけど
26:36寿司やステーキ
26:38あいつ
26:42目の前でめちゃくちゃ美味しそうなご飯食うんですよ
26:45お酒飲みながら
26:52僕たちはいつもと変わらん
26:55ご飯なんですけど
26:58インスタントラーメンなんか
27:03栄養がないとどうのこうのって言って
27:06多分ラードだと思うんですけど
27:10油の
27:12あれ入れて
27:14食べさせられてましたもん
27:18全然美味しくないんですけどね
27:22しかしそんな父親の
27:24何かに怯えている姿を
27:27息子は覚えていました
27:30両親は息子が生まれる前に
27:33指名手配になっていたのです
27:39誰かから隠れ寄るっていうのは
27:44分かってました
27:46っていうのをカレンダーに
27:48何回ピンポン鳴らされたとか
27:52何時に誰が来たっていうのを
27:55書いてたんですよね
28:01壁に調子園器みたいな感じで
28:04当てて音聞くじゃないですけど
28:08そんな親父がやって
28:09なんか
28:11大丈夫や大丈夫やないとか
28:13いう話をしとったんで
28:16それも今思えば
28:18近隣の人からどう思われとるか
28:21っていうのを気にしとったのかなっていう
28:26隠れとけ静かにしとけって
28:28言われよったんで
28:28誰かから逃げ寄るんやろうな
28:30と思ったけど
28:33さらに松永は
28:35息子に嘘の名前を使わせていました
28:39子供たちから足がつき
28:41警察に勘づかれることを
28:43恐れていたのです
28:46名前が3つあるって言われました
28:483つ
28:52それは本名が1つあって
28:56あとはその
28:58嘘の名前
28:59偽名が2つありました
29:02それはどういう時に
29:04使い分けるっていう
29:05そういう指示みたいなものってあった
29:07知らん人に会ったら
29:08その名前を言えって言われてました
29:10それ自分に思わなかったですか
29:123つあるって
29:13思わなかったですね
29:16僕の中で親父が絶対だったんで
29:21実は
29:22息子には戸籍がありませんでした
29:25両親は出生届を出していなかったのです
29:31そのため
29:32幼稚園や小学校には
29:34通わせてもらえませんでした
29:37息子には
29:39家に居続けることが
29:40当たり前のことであると
29:42信じ込ませてきたのです
29:45親父から言われたのが
29:46学校に行きたいかって
29:49幼稚園なんかは分からなかったですけど
29:51テレビでその
29:54爽やかさの組みやったかな
29:56なんかそういう
29:58テレビがあって
30:01何々じゃあ何々くん
30:03先生これどうのこうの
30:05でいいよのを見て
30:07それ学校って言うんよって言われて
30:10行ってみたいって言ったんですけど
30:13それで親父は別に何も言わなかったですもんね
30:18あの子たちはあの子たち
30:20お前たちはお前たちって言われてたの
30:27なんで行けるのかなっていう風に考えたことは
30:29一度もなかったですね
30:34文字があるじゃないですか
30:36どうしてたんですか
30:39えーと
30:40ああいう絵を
30:42書きかけこう
30:43カタカナ
30:46ぐらいまでは教えてもらってましたね
30:52事件当時
30:53世の中はポケモンが流行り
30:57そしてアムラーが町を確保した時代
31:02私は息子に聞いてみました
31:05好きだったものは
31:08好きなテレビ番組とか
31:09好きな歌があったりとか
31:11そういう記憶っていうのはどうですか
31:14好きな歌はありました
31:16それは何ですか
31:17えーと
31:18岡本真弥さんっていうか
31:21トゥモローっていう歌だったんですけど
31:26何でそれがこう記憶にね
31:28残ってるというか好きだった
31:31いい歌ですね
31:35ちょっと歌詞調べてもらったら
31:36分かると思うんですけど
32:02そしてようやく息子が解放される日がきます
32:07午前10時14分です
32:10捜査本部の捜査員が監禁されていたアパートに
32:15両親が逮捕されたのです
32:18本来なら自由の身になれるはず
32:21しかし世間は冷酷でした
32:29実の息子が語る
32:31残虐非道な
32:33あの北九州連続監禁殺人事件
32:38今から15年前の2002年3月4日
32:43父松永太氏と
32:45母尾形潤子を逮捕
32:50その時
32:50息子は9歳の少年
32:54身寄りも金もなく
32:55たった一人で社会に放り出されました
33:00警察に保護された息子が
33:02まず連れて行かれたのは
33:04北九州市内にある児童相談所でした
33:09そこで彼は
33:10生まれて初めて
33:12両親以外の大人と接することになるのです
33:19妙に周りの人が優しかったんで
33:22それが気持ち悪いなって思って
33:25なんでお父さんお母さんは
33:27どこに行っちゃったんだっていう
33:28いや聞いてましたずっと
33:30それどういう風に聞かされたんですか
33:33今は違うところにいる
33:36どうなるか分からないって
33:39寂しくなかったですか
33:42半々なんですよね
34:07そこがでも実情というか
34:10初めて世の中を知るわけじゃないですか
34:13こんなに食べていいんかなって
34:18一番最初に食べさせてもらったのが
34:23確か夜遅かったんですよ
34:29夜遅かったと思う
34:32レトルトのカレーかなんか
34:34出してもらって
34:42食べて
34:44なんかもう大丈夫やけねえか
34:45なんか言われて
34:46何が大丈夫なんか全然分からんで
34:50とりあえず
34:51今日はここで寝ていいけって言われて
34:55その後
34:56児童相談所から息子が移されたのは
34:59児童養護施設
35:01身寄りも金も持たない息子が暮らす場所は
35:05ここしかありませんでした
35:12そこからある日突然多分
35:14その児童養護施設に行くことになったと思うんですよ
35:19その時にうっすら
35:21なんとなく
35:23周りの人が距離を置くじゃないけど
35:26晴れ物に触るじゃないけど
35:30扱い方が分からんっていうかなんていうか
35:33微妙な温度差と距離感っていうのが
35:36俺なんかしたんかなって思いながら
35:39またこの人たちからもなんかされるんかなって思って
35:46私が気になったのは
35:48息子の口から頻繁に出る
35:51何もされない
35:52何かされるという言葉
35:57息子には
35:58それまでの異常な生活が
36:00染み込んでいたのです
36:03どんなに優しくされても
36:06心は閉ざしたまま
36:10身寄りがなく
36:11養護施設で暮らすことになった息子は
36:15初めて小学校に通えるようになりました
36:18しかし
36:19楽しみにしていた小学校でも
36:22地獄が待っていました
36:26本当は
36:28確か4年生くらいの学年だったんですけど
36:363年生から行こうかねっていうのを言われて
36:42当時それがどれだけおかしなことかっていうのも全然分か
36:45ってないで
36:50学校っていうのがちょっと楽しみだったんで
36:54分かりましたって言って
36:56でも一方でやっぱり小学校に入って
36:59世の中に出て行って
37:01やっぱりそれは当然こう
37:03楽しいこと
37:04面白いことがあったら笑ったりとか
37:07そういうことも当然するっていうか
37:10できるようになるんですね
37:11笑うのは気が付いたらできるようになってましたね
37:16最初ずーっと引きつったような笑い方だったと思うんですけど
37:21笑ったらブサイクやねってよく言われてたんで
37:26でも笑うようになったっていうね
37:28それはもうやっぱ周りの友達のおかげだなって
37:33どっからどこまでお友達って呼んでいいか分かんないんですけど
37:38遊びに誘ってくれる子はいましたね
37:42一緒にドッジボールしようとかバスケしようとか
37:46全然面白くないんですよね
37:49遊べても?
37:50遊び方が分からないんで
37:52ただ目の前でボール投げられて
37:54当たったか終わりねって
37:56意味が分からんなって思って
38:01バスケしようってもう
38:02あの輪っかの中に入ったら勝ち明けって
38:06全然その意味が分からんで
38:10両親からの愛情なき9年間を過ごしてきた息子
38:14だからなのか
38:16思春期になっても
38:17人を好きになるという気持ちが
38:20全く理解できなかったと言います
38:24やっぱりクラスに一人ぐらいは気になる女の子とか
38:27好きな子っていうか
38:30好きって言われたことはあったんですけど
38:35好きが何なのか全然分からんで
38:38何の好きなんかが分からんで
38:44その人として友達として
38:48彼氏彼女としてっていう感情が
38:51もう俺の中ではその友達として好きしかなかったんで
38:54好きって言われて
38:56嬉しいっていう気持ち
38:58全くないですね
39:02ありがとうとは思うけど
39:04ありがとう
39:07ありがとうになるですね
39:10例えばバレンタインの
39:13もらいました
39:17それに対してのまた感情もないっていうか
39:19あまりありがとうで終わってしまう
39:31なんかその食べ物をもらうイコール
39:37今は理解できるんですけど
39:40なんか時間と気持ちを込めて作ってもらったっていう
39:45その当時の俺には
39:46食べ物もらったありがとうぐらいしか
39:53一人から怒られたことありますね
39:55なんでそんななんかこう
39:58そっけないじゃないけど
40:00他に言うことないみたいな
40:04その一方で
40:05クラスメイトたちは息子の正体に
40:08気づき始めるのです
40:11息子は必死に隠そうとしますが
40:15悪い噂は広がります
40:18直球でその
40:21お前の父ちゃんは
40:24犯罪者だとか
40:25ありましたよ
40:28そしてついに
40:30息子はある行動に出るのです
40:34通えることになりました
40:36しかしそこで待っていたのは
40:38一部のクラスメイトたちからの
40:41冷たい目でした
40:43文言も5時までで
40:46枯れなくちゃいけなかったんですよね
40:48基本的に
40:50他のみんなは学校あって
40:52一緒に遊び行ったりするじゃないですか
40:55でも僕たちはできないんですよ
40:57そういうのが
41:01ただだとやっぱり若干温度差があるんですよね
41:03学校の中でも
41:07で自然に噂されるようになるんですよね
41:09どういう噂
41:10あの子はいろんな理由があって
41:13施設に入っている
41:16結構みんな知っていて
41:20その僕が施設から通ってるっていう
41:22もう隠しようがないんで
41:26直球でその
41:28お前の父ちゃんは犯罪者だとか
41:33ありましたよ
41:34殺人者だとか
41:36人殺しだとか
41:37そういうこともやられたことがあった
41:38何人かからは
41:41それでどう返すんですか
41:42そういう時は
41:43したら俺じゃないって言います
41:47関係ないとまでは
41:49その時は言えないですけど
41:51明日のは俺じゃないって
41:55自分の境遇の惨めさを
41:57かみしめる日々
41:59息子は
42:01自分の運命を呪いました
42:06昭和婚で3巻目あるじゃないですか
42:08その時なんかは
42:12結局頑張って
42:13何か発表しようと思って
42:18いないんで
42:21一応施設の職員が来るんですけど
42:25何人もいるんで
42:28一人一人見れないじゃないですか
42:32でも頑張りがいがないなっていうか
42:34帰る時も
42:36他の人たちは手をつないで
42:38みんなで帰るんですけど
42:40僕なんかバラバラで
42:41一人で帰ってたんです
42:44運動会が一番しんどかったですね
42:46その施設組で固まって
42:48ご飯食べるんで
42:49周りの目がね
42:51なんちゅうか
42:53他のとこはその家族で
42:54ワイワイしながら食べるのに
42:58俺たちって来れないなって思って
43:01実際何を食べるんですか
43:04覚えてます?
43:06何かいつもとは違ったような
43:07いろんな料理が入ったようなやつなんですけど
43:11やっぱその他の家に比べたら
43:14やっぱ内容が全然違うっていうのも分かるし
43:18とりあえず運動会とかもすっごい嫌いです
43:23需要参加もできる
43:27次第に息子は自分の感情を
43:30コントロールすることができなくなっていきます
43:34そして決定的な出来事を起こすのです
43:40小5の2学期に
43:44クラスの1人のことを
43:48内容はちょっとあんまり言いたくないんですけど
43:54文句を言われて
43:57親関係のことだったんですけど
43:59なんで当時その子が知ってたかも
44:00分かんないんですけど
44:03チラッと言われて
44:04それで買ってきて
44:09椅子を投げつけたんですよね
44:14その子に思いっきり
44:16でみんなが離れて
44:21何も言わんくなって
44:24それからちょっとやっぱ
44:25これに対して関わり方っていうのを
44:27考えるようになったと思うんですよ
44:29周りの子が
44:30それがものすごい僕の中で
44:32これでいいんやっていう風に思うきっかけになって
44:36黙ったから
44:40嫌なこと言われた
44:41嫌なことされた
44:42今までは我慢することしか知らんかったけど
44:48そればっかりやないんやって
44:50他に方法があるんやって気づいて
44:57力でじゃないですけど
44:58その暴力で
45:00自分の感情を示すようになって
45:06それで表面上付き合う友達もいれば
45:09しっぱりきれる子もいれば
45:13どちらにしても
45:16心地よかったんですよね
45:18それが僕の中では
45:22一人でいることの方が
45:24気楽さを感じるようになっていく息子
45:27人を寄せつけず
45:29向かってくる相手には暴力で黙らせる
45:33そんな息子に
45:34大人たちは手を差し伸べなかったのでしょうか
45:45一人熱血教師みたいな人がいたんですけど
45:51その言葉が全部嘘に聞こえるんだよ
45:55例えば何か覚えてますか
45:57俺はお前のためを思って
46:02いやいやもういいよって
46:05結構ですから
46:08俺のための思うのやったら
46:10そっとしといてくださいって
46:13お前もきつかったやろ
46:15大変やろ
46:17何が分かるんって
46:24先生とはほとんど話してなかったですね
46:29本当に朝から晩までっていうか
46:33あれにやれてっていうか
46:35いやもうめちゃくちゃ疲れるんですよ
46:37常に気を張ってないといけないんで
46:43でもそれをやめた時に
46:45どうなってしまうんやろうっていう
46:47不安とか恐怖もありましたし
46:53バカにする方はとことんバカにしますし
46:59そうなると自分自身我慢できなくなって
47:01どうしても手が出てしまうんですよね
47:05簡単に言うとあれ出ましたね
47:08ものすごい
47:10全員周りが敵に見えるし
47:12大人のことなんて信用してなかったです
47:19両親が逮捕されて4年
47:22一審で父松永太氏と母尾形純子に
47:27死刑の判決が下りました
47:332人に死刑が言い渡されました
47:35午後16時17分
47:37松永尾形両被告に死刑が言い渡されました
47:43この時息子は中学生
47:47次第に息子の心の中に
47:50ある恐怖心が生まれます
47:55お父さんから差し上げられている
47:57ということについてはどう思います?
48:01同じこと捨ててしまうんじゃないかな
48:03どっかでこうリミッターが外れて
48:09ザ・ノンフィクション
48:11人殺しの息子と呼ばれて
48:13次回は
48:15社会に出た息子がどう自立していったのか
48:19世間の風はあまりに冷たく
48:22さらなる地獄が
48:24息子が

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