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トランスクリプション
00:00元警察庁長官の国松隆司は
00:06波乱に満ちた警察人生を歩んだ
00:101995年
00:14長官としてオウム真理教が引き起こした
00:18地下鉄サリン事件の捜査を指揮
00:25そのさなか何者かに狙撃され
00:28瀕死の状態から生還したこともあった
00:32国松には
00:3740年近いキャリアの中で
00:40特に脳裏に刻まれている人物がいる
00:43神戸の先年月日は全部今でも覚えてますよ
00:51昭和20年9月28日に生まれ
00:54ほぼ大典の敵でもありますが
00:59日本赤軍の元最高幹部
01:05重信房子
01:07日本航空472便
01:14日本時間10時33分
01:17ハイジャックされたということです
01:201970年代
01:35日本赤軍は革命を掲げ
01:39世界各地で事件を起こした
01:41中でも日本の警察が屈辱を味わった
01:522つの事件がある
01:54人質を盾に仲間の釈放や
02:01巨額の身の代金を要求
02:03追い詰められた政府は
02:08超法規的措置として
02:11彼らの要求を全て飲んだ
02:14人命は地球よりも重いんだ
02:19警察は2回負けたわけだな
02:22この敗北をきっかけに
02:26警察は極秘に
02:28日本赤軍の追跡チームを結成
02:3330年をかけて
02:35重信を含む12人を逮捕
02:40今も7人が国際手配となっている
02:48日本赤軍の事件が突きつけたもの
02:54それは
02:55深刻な危機に直面した時
02:58国家が優先すべきものは
03:00人命か
03:01それとも法治序かという
03:04究極の問いだった
03:06そして
03:1120年の刑期を終えた重信が
03:17謝罪とともに事件の内実を証言した
03:20未解決事件ファイル8
03:26前編は警察が窮地に立たされていった
03:301970年代
03:32その攻防に迫り
03:34その事件は
03:51戦後の繁栄を享受していた日本を震撼させた
03:55今度は
03:57今度は
03:57何のかな
03:58これあとスタートしてる
03:59スタートしてる
04:00スタートしてる
04:01スタートしてる
04:01スタートしてる
04:01こっちに出なくしろ
04:03日本航空472便
04:07南マルイヨーロッパ線
04:1010時33分バンコックに向けて
04:13出発しました後
04:15ハイジャックされたということです
04:181977年バングラデシュ
04:25日本赤軍が乗客乗員151人を人質に取って
04:31日光機に立てこもった
04:33ダッカハイジャック事件である
05:01事件を起こした日本赤軍
05:04その最高幹部だった
05:07重信房子
05:08私たちはまず
05:13民間人を巻き込んだ
05:15数々の事件を起こしたことを問った
05:18戦いの中で失敗もあったし
05:27それから私の逮捕によって
05:29多くの人に迷惑もかけたし
05:31そのために反省というものを
05:35ささやかかもしれないけれども
05:37人々に伝える機会があれば
05:40できるだけ伝えていきたい
05:42と思っています
05:44その上で
05:48国内外で30年に及んだ
05:51重信の行動の真意を問うた
05:54合法か非合法かという
05:59国家権力の範囲を超えて
06:02革命というものがある
06:04だからそれを実現するためには
06:08非合法になることもある
06:10実際に革命というのは起こる
06:16というふうに思っていましたね
06:18当時
06:18一番考えているのは
06:22差別のない平等社会
06:24現実的なところでは
06:27そう考えていましたけど
06:28日本の法令に照らして
06:40違法行為である
06:41ということであれば
06:42それは立ち回り
06:44これも
06:45それ以外にないと思うんですね
06:48我々はそういうものは
06:50一個だにしない
06:50ということだと思います
06:52日本赤軍と警察の
06:57半世紀を超える攻防
07:00始まりは1960年代にまで遡る
07:04当時若者たちは
07:09ベトナム戦争や
07:10日米安保条約への反対を訴え
07:13デモを繰り返していた
07:15重信もその中の一人だった
07:25教師を目指し
07:27一般企業で働きながら
07:30夜は明治大学で学んでいた
07:32デモに行くのは普通で
07:39すごく燃えていた時代でした
07:43私は当時から
07:47救援ということで
07:49いっぱい荷物を持って
07:54救急箱を持ったり
07:57そんな感じで
07:58広報で参加している程度で
08:00別にあまり主体的に
08:02やってたわけではなかったんですけど
08:05後に衆議院議員となる
08:11亀井静香
08:13警察庁警備局に在籍し
08:16学生運動への対応に
08:18当たっていた
08:19敗戦の記憶が色濃く残る時代
08:26警察側にも複雑な思いがあった
08:31当時俺は
08:42彼らに対する
08:44ある意味での共感を持ちながら
08:46彼らを取り締まっていたんで
08:50今の若者みたいに
08:52チャルチャルしてなかった
08:56当時の局者というのは
08:59激しい信念を持っていたからな
09:04それと対抗するということは
09:09余裕なことじゃなかったな
09:11日本を良くしようという
09:14彼らの気持ちは分かるわな
09:17警察が対応に追われる中
09:27一部の若者たちが
09:29精鋭化していく
09:301969年
09:35武装放棄による
09:37司法主義の打倒を目指す組織
09:39赤軍派が結成された
09:42この赤軍派による襲撃を受けたのが
09:49当時32歳の国松だった
09:53大学紛争の拠点になっていた
09:58東京大学にほど近い
10:01警視庁元藤警察署の所長を務めていた
10:04赤軍派は東大付近で
10:28火炎瓶を次々と投げ込み
10:30国松のいた元藤署にも火が回った
10:33あのダーッと死ながら
10:42パンパンパンと開いてたんですね
10:44所長室にもろに何十分かいたんですね
10:47だから僕はね
10:49隣の部屋にいたんです
10:50だから所長室の椅子に座ってたとすると
10:54後ろからこうもろに
10:56火炎瓶をかぶったという形になるんでしょうね
10:59国松は事件に関わった37人を逮捕した
11:06仲間の差し入れに訪れる女性が
11:14なぜか記憶に残った
11:16それが重信を見た最初だった
11:21従事場に収監されている
11:25その襲撃犯ですね
11:28元藤署襲撃犯の連中の
11:30誰だったか覚えてないですけども
11:32差し入れを持っていたんですよ
11:33その時にちょっと見てるんですね
11:34口を聞いたわけじゃないですよ
11:36口を聞いたわけじゃないんですけども
11:37来てあれが島の死刑の部だという
11:40そんな最高幹部になるなんていう感じでは全くなかったね
11:50ちょっと目立つぐらいの女の子でしたかね
11:55重信も武装闘争を掲げた赤軍派に加わった
12:02その理由
12:04それは学生運動を通して
12:10この世界の矛盾を目の当たりにしたことだったという
12:14戦後の反戦の上に民主主義を育てようとか
12:21そういう流れの中で
12:23それ自身がまやかしじゃないのか
12:27アメリカの支配のもとに置かれている
12:31それを突破するためには
12:35戦う革命しかない
12:39そういうような考えに立ちましたね
12:42当時世界で民主主義を問うような運動が起こって
12:50それでアメリカやヨーロッパでは
12:54武装闘争が盛んに行われるようになっていました
12:58こういうふうに世界に戦う人たちがいるんだ
13:03そういう人たちと一緒に立ち上がれば
13:06世の中は変えられる
13:121965年以降
13:15日本ではベトナム戦争の惨状が
13:19連日のように伝えられていた
13:21在日アメリカ軍基地が攻撃の拠点となっていることに
13:26批判の声も高まっていた
13:29佐藤総理大臣のベトナム訪問を阻止するために
13:39羽田空港を封鎖しようとした
13:412000人もの若者たちと機動隊が衝突するなど
13:46対立は激化の一途をたどった
13:50重信もこの場に参加していた
13:55怪我人が続出し
14:02京都大学の学生が一人死亡した
14:08そしてこの2年後
14:10赤軍派が誕生するのである
14:13警察は体制の転覆を狙う赤軍派を壊滅させるため
14:23取り締まりを強化していく
14:26メンバー一人一人を徹底的に備行し
14:31ビラ張りなど軽微な事案でも
14:33次々と逮捕に踏み切った
14:36行き過ぎた捜査だとして
14:39赤軍罪という言葉もささやかれた
14:43警察は総理官邸の襲撃などを
15:12計画していた赤軍派の幹部らを
15:15一斉に検挙
15:16組織を大幅に弱体化させることに
15:21早々に成功した
15:31そして1972年
15:34赤軍派から派生した連合赤軍が
15:39浅間山荘事件を起こす
15:41銃撃戦で警察官2人が死亡
15:47民間人も1人亡くなった
15:50こういう犠牲者が出たという
15:58誠にこの点は私はいかに思っているの次第でございます
16:03この組織の壊滅に向かって
16:07さらに追及の手を厳しくやっていく
16:11その後の取り調べで仲間同士の
16:17隣地事件で12人が死亡したことが発覚
16:22若者たちへの共感は急速に失われた
16:29警察の中では赤軍派との戦いは終わったという声が
16:34態勢を占めていた
16:37ところがその3ヶ月後
16:48晴天の霹靂のような事件が起きる
16:55ただ誰もこの事件が危機に直面した時
17:05国家は何を選択すべきなのかという
17:08究極の問いにつながっていくとは
17:11知るよしもなかった
17:14日本からおよそ9000キロ離れた
17:22イスラエルのテルアビブ
17:24国際空港の手荷物受取所で
17:32男3人が銃を乱射した
17:4124人が死亡
17:4276人が銃軽傷を負う大惨事となった
17:47実行犯の3人はいずれも日本人で
17:552人は現場で爆死
17:57そして逮捕された1人が
18:01日本の赤軍だと名乗った
18:04事件の現場となったイスラエル
18:13第三次中東戦争をきっかけに
18:16ガザ地区などのパレスチナ人居住地や
18:19エジプトとシリアの一部を占領し
18:22周辺のアラブ諸国との対立は激しさを増していた
18:27しかし事件はその対立とは無関係の
18:35日本人の手によるものだった
18:37唯一生き残った岡本光三の発言に
18:46世界は驚愕した
18:48革命戦争はこれからも続くし
18:56いろんな星が増えると思う
18:59警告しておく
19:01赤軍兵士は常にどこでも
19:03ブルジョア側に立つ人間は殺戮すると
19:05イスラエル政府は犯行を強く非難するとともに
19:18日本政府に対応を求めた
19:20犯人は狂人であり
19:26日本人ではないとみなしている
19:30日本政府がこうした動きを弾圧することを希望する
19:37今回日本の警察が事件直後にイスラエルに出向き
19:52岡本から詳細に聞き取りをしていたことが
19:55初めて明らかになった
19:57これですね
20:04これがすごい
20:05もうこれびっくりね
20:07父がそのテルアビブの事件に関わった時に
20:12残していた資料の一部なんです
20:16入手したのは
20:20警察庁の外事課長だった
20:23佃安氏が残していた
20:25直筆の資料
20:26資料には実行犯である岡本光雄の
20:33逮捕直後の供述が
20:35詳細に綴られていた
20:37鹿児島大学の学生だった岡本は
20:43事件のおよそ3ヶ月前
20:46イスラエルに隣接するレバノンのベイルートに入っていた
20:50そこで他の2人の実行犯とともに軍事訓練を受けていた
20:59事件はパレスチナの解放を掲げるゲリラの指示で起こしたと明かした
21:08岡本は事件後の心境も口にしていた
21:15僕は現在でも世界革命の理論を信じており
21:23我々の後に続くものを信じてはいますが
21:27無抵抗の人々を殺したことは悪かったと思っています
21:32ただ大きな疑問が残された
21:413人はどのようにパレスチナのゲリラと繋がったのか
21:46警察は3人と繋がりのある人物を徹底的に洗い出していた
21:55すると1人の人物の名前が浮かび上がった
22:05重信房子だった
22:10重信は浅間産総事件の1年前に日本を離れ
22:19レバノンに渡っていた
22:21苗字を変えるため実行犯の1人奥平と結婚していた
22:28しかし重信が事件に直接関わったのかどうかは分からなかった
22:37彼女の指示のもとに3人が動いたということはないと思います
22:44連中の動きというのは具体的にあんまり少ないとは分からなかった
22:50警視庁の公安部もどれだけ掴んでいたか
22:53なんせ外国の話だからね
22:56もう一回革命の根本を考えたい
23:06外から日本を見てみたいなという風に考えてきました
23:12デモの時に私がサポートして
23:21ナップザックを600個ぐらいだったか買って
23:27それが狂気準備控除罪というので逮捕されたんですね
23:34ナップザック買うのが犯罪になるなんて初めて聞いたという
23:40非常に厳しい状態ですかね
23:44友人たちも辞めていく人もたくさんいたし
23:49日本から遠いレバノンを活動の根拠地とした重信
24:00イスラエルとアラブ諸国の対立が深まっていた時代
24:07レバノンではパレスチナの解放を目的とした武装組織
24:13PFLPが世界の革命勢力と連携を強めていた
24:19重信はPFLPの広報活動を手伝っていたものの
24:27空港での事件については知らされていなかったと話した
24:31BBCのニュースでスリーガンマンがテラビル空港をアタックした
24:43という第一報が入って
24:45これだったのかというふうに初めて知って
24:50奥平さんたちが行く時に
24:56大路を立っていくって言ったんですよ
24:59日本の人たちが理解できないかもしれないけれど
25:06パレスチナにとって必要な戦いなんだ
25:09そしてそれは理解できる時が来るかもしれない
25:15というような言い方をしてましたね
25:19しかし事件には強い影響を受けたと振り返る
25:26当時はまだバラバラな個々人でしかなかったんですね
25:33岡本さんが生き残って
25:37我々は赤軍だって言ったことから
25:41赤軍っていう名前がわーっと広がったんですね
25:45アラブディのために血を流した人たち
25:50という仲間だっていうことで
25:52同胞としてアラブで迎えられるっていう
25:57やっぱり彼らが望むように戦いを結晶しよう
26:04事件の直後
26:12日本の外務省はアラブ諸国の反応を詳細に調べていた
26:17エジプトの首相が
26:23イスラエル優位の神話を打ち砕いたと発言するなど
26:27英雄的な行為だとされていることが報告されていた
26:32パレスチナの解放運動に関わった人たちが埋葬される墓地
26:43二人の日本人の墓もここに作られた
26:49この事件を機に
27:06レバノンには日本から活動家が集まるようになった
27:10彼らはPFLPの指示の下で事件に関わっていく
27:231973年
27:28ドバイでPFLPとアラブ赤軍を名乗る日本人が旅客機をハイジャック
27:36イスラエル政府に身の代金を要求した
27:401974年
27:47今度はシンガポールでアメリカ資本の石油施設を爆破した
27:53大体作戦傾向ですけど
28:05見てるといろんな国の組織の人たちが
28:09あそこにこういうターゲットがあるから
28:11で助言みたいに資料を提起するんです
28:15でそのがいっぱいあるんですよ
28:18その中から今この時代にこういう時に
28:21シンガポール作戦という感じで選択されていく
28:25で実際決めるのはPFLP
28:27この時期にシゲノブと活動を共にしていた
28:39PFLPの元幹部が取材に応じた
28:43シゲノブは自らが信じる革命のために
29:05着々と準備を進めていたと語った
29:07彼女のことはマリアンと呼んでいました
29:21彼女は常に世界革命を考えていました
29:26当時世界は2つの陣営に分かれていました
29:35我々の敵である世界資本主義体制
29:42もう一つは労働者階級を辞任し
29:48世界革命を標榜する社会主義陣営です
29:54彼女は赤軍やPFLPだけではなく
30:02世界の革命勢力を結集し
30:06一つの潮流にしたいと考えていました
30:12一方
30:21中東などにネットワークを持たない日本の警察は
30:25シゲノブらの活動の実態をつかみかねていた
30:29タンチョをつかんだのは国松だった
30:37それはフランスの日本大使館に赴任していた時
30:42思いがけずもたらされていた
30:441974年
30:49偽造パスポートに関わる容疑で
30:52日本人の活動家がフランス当局に拘束された
30:56これを機に
31:01ヨーロッパにある日本の商社の支店長を誘拐する計画が発覚した
31:06国松自ら所持品を調べたところ
31:12シゲノブの関与が浮かび上がってきた
31:15持っていたいろんな書類を分析したりすると
31:21どうもシゲノブらしていた
31:23ということが分かって
31:26その手紙を持った
31:28レポ要員が来て動いていると
31:33ずいぶん前から盛んに動いているという事実が分かってきました
31:39それまではシゲノブの動きだって分からないです
31:42あまり関心も持っていなかったわけだな
31:45もうシガにもかけてなかったわけですよ
31:49何だよそれやってるのまでね
31:51やられてみて
31:52これは偉い偉い子ちゃんっていうか
31:55相当やってるのということだった
31:56この頃シゲノブの構想は新たな局面に入っていた
32:06PFLPから独立して日本赤軍を結成
32:13シゲノブが最高幹部の座につき
32:19独自の作戦を展開するようになるのである
32:23クアラルルンプールの闘争は日本赤軍
32:2975年以降は日本赤軍として
32:33責任を持ってやったものです
32:36誰に関わらず革命の道で失敗し
32:42獄中にある人を
32:44私たちの仲間を奪還するなら
32:47一緒に奪還しよう
32:49これは私たちのルールでもある
32:521975年
33:02マレーシアの首都クアラルンプール
33:05日本赤軍の5人のメンバーが
33:12アメリカとスウェーデンの大使館が入る建物に乱入
33:15アメリカの領事など53人を人質に取った
33:20そして日本で収監されていた仲間や活動家の釈放を求めた
33:29事件はアメリカで
33:37三木総理とフォード大統領が
33:40会談するタイミングを狙って起こされていた
33:43突入されたらもちろん粉砕されるんですけど
33:52そういう突入できない政治関係をどう作るかっていうのが方法
33:58スウェーデンとアメリカ大使館を占拠して
34:03その下の階に日本大使館があるんですけど
34:06日本大使館は占拠しなかった
34:08むしろ日本政府は部外者にして
34:11そしてそういうアメリカとか
34:14そういう当事者から圧力をかけさせるというのが
34:20目論みなんですね
34:22首脳会談を控える三木総理は
34:38人質の安全を最優先するとして
34:41日本赤軍の要求を全て飲むことを決断した
34:46放置国家の根幹に関わる超法規的措置
34:57週刊中の受刑者ら5人が釈放され
35:04クアラルンプールへと移送された
35:06国松は強い意気通りを感じていた
35:17釈放された一人は
35:24浅間産総事件の実行犯として拘留されていた
35:28国松と付き合いの深かった同僚が
35:36銃撃戦の末殉職していた
35:40バンドなんて警察官を殺していった人間でしょ
35:51そんなことはね
35:54あれは本当に
36:00残念というか
36:04未だに納得できない
36:05あれですよね
36:06人の命を守るために
36:10何としても現場で
36:11放棄の範囲内でやっていくと
36:13その努力を
36:14極限までやるというのが
36:18警察実務のやり方であってね
36:22簡単に超大きな情緒を困っちゃうと
36:26しかしこの2年後
36:34日本の警察は再び屈辱を味わうことになる
36:40日本航空472便
36:44ハイジャックされたということです
36:47日本赤軍が151人を人質に取った
36:54ダッカハイジャック事件
36:565人の実行犯のうち3人は
37:02クアラルンプール事件で釈放されたメンバーだった
37:05当時チーフパーサーとして登場していた
37:27イケスエタケシ
37:28機内はまさにシュラバと化した
37:35ハイジャックが起きていたという時は
37:39赤軍の連中も最も興奮していた時で
37:445人立ち上がって
37:48それぞれの持ち場に着いて
37:52それで拳銃それから種類を持って
37:56配置に着いたです
37:58犯人の拳銃がもう興奮があまり震えてるんですよ
38:04それで乗客乗員の安全を保障してくれたら
38:10我々はあなた方の言うこと
38:13全て言うことを聞くから
38:14それを守ってないやつをしてくれって言ったんです
38:19そしたらバンドが怒り狂って
38:22うるせえって
38:23お前らは俺の言うことを聞いていればいいんだって
38:27それで拳銃の大事でガーンと
38:30このところを殴られたんです
38:32どこを殴られた
38:33後頭部
38:33後頭部
38:34それで血が出てきて
38:38制服が全部血染めになって
38:44日本赤軍は人質の解放と引き換えに
38:51再び週刊中の受刑者らの釈放を要求した
38:55その中には日本赤軍メンバーらと全く面識のない殺人犯もいた
39:05重信はその経緯を明かした
39:13アルハダフだとかそういうところにいろんな人から前もって
39:22この人を奪還してくださいっていうようなね
39:25手紙が来たりするんです
39:28実行犯は機内で革命についても言及していた
39:37乗客だったホカリマサオミは当時の状況をこう証言する
39:44まず言ったのは彼らは団結だということを言っていたんですけど
39:53病棟で自由な良い社会にするということを言っていましたね
39:58日本では福田総理が日本赤軍の要求を飲むかどうか
40:24閣僚と激論を交わしていた
40:26捜査当局からは再び釈放することに対して
40:34猛烈な反対意見が出されていた
40:37600万ドルのベイドルの要求については
40:45不法なないではあるが
40:49乗客と乗員の生命には変えられない
40:53こういうことでこの要求は飲む
40:55一方9人の釈放については
41:03順次元から殺人強盗
41:06刑事犯が2名もおります
41:09これの釈放については
41:13なお検討中であると
41:15噤んだけですね
41:27はパラカタタタタタタタタタタタタイトのか
41:39福田総理は決断した
41:51人命は地球よりも重い
42:09日本政府は要求を受け入れ6人が釈放された
42:37日本赤軍は乗客乗員151人の人質を全員解放した
42:44飛行機の中の囚われの身としては助かったと思った
42:58やっぱり乗客も喜んだですよその話を聞いて
43:05しかし日本の対応には世界各国から厳しい声も上がった
43:31アメリカはクアラルンプールで自国の大使館員たちが人質になったにもかかわらず
43:41日本側に懸念を伝えていた
43:44過去も現在もそして今後もテロリストの要求に応じるべきではない
43:54もし応じてしまったらアメリカは世界中のテロリストから繰り返し標的にされるでしょう
44:04重信はベイルートでハイジャック作戦の報告を聞いた
44:15その時実行犯を含むメンバーたちから武装闘争の在り方を問う声が上がっていたことを今回明かした
44:28機内の乗客に意見をお聞きしたいってアンケートを配ったら批判がいっぱい来て
44:37こんなことやっても革命の利益にはならないとか書いてあって
44:43我々は人民性ある戦い人々のためにって言ってるんだから
44:50こういう闘争は絶対やめようというふうに作戦やった人たち中心に話し声が出て
45:02要するに人命は地球より重いと言うべきは私たちなんじゃないか
45:08それが権力の側に言わせてしまってる
45:12そういう話も民間人を標的にしないようにしようという話の中で出ていましたね
45:23さらに釈放された殺人罪の受刑者からも思いがけない言葉を投げかけられたという
45:34最初に会った時に彼が言ったのは
45:41殺しや叩きが革命の言葉で許されるなんて革命って便利なもんだなと俺は思った
45:50でもその言葉は本当に一つの普通の人から見た時の思いを表現してて
46:03そこに日本の中での私たちの戦い方の弱さみたいのが
46:09本当に奥で共感せざるを得ない言葉でしたね
46:14奪還作戦は成功した
46:19しかし重信は暴力的な手段に民間人を巻き込む闘争の限界も突きつけられていた
46:28犯人党の不法な要求を実現せしめる結果を招いたことは
46:39法治国家として誠に無念の極みであります
46:44この種の非人道的暴力犯罪の再発防止のために
46:51断固たる決意を持って速やかに措置を講ずる所存であります
46:56法治国家の根幹を二度も揺るがされた日本
47:03国家が深刻な危機に直面した時
47:08何を優先するべきなのか
47:11それは人命なのか
47:15それとも国家を維持するための法治秩序なのか
47:20事件は究極の問いを突きつけ
47:26今に至る
47:28もう摂取役割っていうか
47:36悔しくて悔しくて悔しくてしょうがなくて見てたんじゃないかね
47:41冗談じゃねえっていうね
47:45もう完全に最高指導者になってる
47:50あの子はねえって思うんだけどね
47:53彼女の青年合併は全部今でも覚えてますよ
47:58昭和20年9月28日生まれ
48:00もうね
48:02もう不具体転の敵でもあるのもありますが
48:07重信房子をヨーロッパでの人質事件に関わったとして
48:16国際手配した日本警察
48:18脱火ハイジャック事件の直後
48:23日本赤軍の追跡を担う特別チームを結成した
48:28捜査員は赤軍ハンターと呼ばれ
48:34世界中を飛び回ることになる
48:37重信房子
48:46逮捕の後
48:49何が残されたのか
48:51ハイジャックされた
49:02未解決事件ファイル8
49:05日本赤軍対日本警察後編
49:08舞台裏が今明かされる
49:1012月6日夜10時
49:13放送が始まって今年で100年
49:19障害のある人たちを放送はどのように描いてきたのか
49:24小さき声にどう向き合い何を伝えてきたのか
49:30当事者の視点で振り返ります
49:35放送は12月5日夜9時
49:41みんな見てね
49:43ご視聴ありがとうございました
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