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  • 2 か月前
Japanese folk tales
トランスクリプション
00:00昔々ある村に
00:11ヨヘイという名の百姓が
00:14カカサと二人で暮らしておった
00:17二人は働き者で朝から晩まで
00:21そりゃあよう働いた
00:23じゃが村は広々とした田んぼに恵まれておったが
00:28ヨヘイさ夫婦の田んぼは山の背にちょこんと
00:32猫の額ぐらいのものがあるばかりで
00:36本に二人の暮らしは貧しいものなのじゃった
00:39それで仕方なく時々は村へ降りて行って
00:43村人からお米を借りたりしておった
00:46ごめんくだされ
00:50すまんこってすがまたお米をちょっと貸してくださらんか
00:56なんじゃいまたかい
00:58こないだも貸したがはよ返してくれや
01:05ありがとうございます
01:08そんなある年の秋のこと
01:17今年も稲狩りを明日に控えて
01:19二人は夜遅くまで働いておった
01:22ごめんくだされ
01:30こんな遅うに一体誰じゃろう
01:35夜遅く訪ねてきたのは見たこともない坊様じゃった
01:45全身汚れて真っ黒で
01:48おまけに汗のしみたボロボロの衣からは
01:52臭い匂いがプーンと漂ってきた
01:55えらいすまんが今晩一晩止めてもらえんかの
02:04まあまあこりゃようこそおいでなさった
02:09さあどうぞどうぞ
02:11さあさあどうぞどうぞ
02:13いやありがたいこれも御仏様のご慈悲じゃ
02:18何枚だもん何枚だもん何枚だもん
02:21えらい汚い坊様じゃったが
02:24傭兵さん夫婦はいつものニコニコ顔で気持ちよく迎えると
02:29早速風呂を沸かした
02:31坊様が風呂に入っている間に欠かさは
02:35坊様の衣を一生懸命に洗濯し
02:39残り少ない大根をみんな風呂吹き大根にして
02:43坊様に食べさせてやった
02:46坊様はそれは大層喜んで
02:54床につかれた
02:56翌朝陽平さん夫婦が田んぼに出かけようとすると
03:07ちょっと待ってくだされ
03:09わしも稲刈りのお手伝いに参りますで
03:17洋平さん夫婦は自分たちだけでも一日で終わるからと丁寧に断ったのじゃが
03:25ぜひにと言われ
03:28それならと手伝ってもらうことにした
03:31ほほーこりゃあ見事に実りましたな
03:37いやいやたったこれだけの田んぼですけ
03:40夕方までには終わりますや
03:42ほんじゃ早速始めますかいの
03:46夕平さん夫婦と坊様は稲を刈り
03:51かかさは稲を束めるということにして
03:55夕平さんの田んぼの稲刈りは始まった
03:58夕平さん夫婦と坊様は稲を刈り
04:28でけたでけた
04:32うまんまでけた
04:36ことしゃいいことあるわいいな
04:43ほーい
04:45でけたでけた
04:49黄金の子
04:52坊様の歌う歌はいかにも楽しそうじゃったので
04:56夕平さん夫婦も歌の調子に合わせて働いておったが
05:00いつの間にか自分たちも歌うようになっておった
05:04おまんまでけた
05:09こうとしゃふーねんまんさくじゃ
05:15こんな風じゃで
05:19時の経つのも忘れて三人は一日中気持ちよう働いた
05:25いやーよう働いた
05:31あんたあれ見てまだないに残っとる
05:40刈り取った稲は去年と同じほどなのに
05:45田んぼにはまだ三分の二以上も稲が残っておった
05:50不思議なこともあるもんじゃ一体どうしたことじゃろう
05:55夕平さん夫婦は狐につままれたようじゃった
06:05久しぶりにわしも稲刈りをさせてもろうて楽しかったですわい
06:11明日もお手伝いさせてもらいましょう
06:15すみませんの
06:17夕平さん夫婦は大層恐縮したが
06:22お坊様にもう一日手伝ってもらうことにした
06:26あくら朝も三人は暗いうちから田んぼに出かけて
06:31ひめかりを始めた
06:33黄金の米がことしゃほうれんまんさくじゃ
06:43はい
06:43できたできた
06:48おまんまでけた
06:52ことしゃいいことあるわりだ
06:58はい
06:59昨日と同じように三人は調子を合わせて仕事は随分とはかどった
07:05これが…
07:07はぁ…はぁ…
07:13ん?ま…まだ残っとる
07:19なんと…
07:21田んぼにはまだ半分も稲が残っておった
07:26刈り取った稲は昨日よりうーんとたくさんあった
07:30はっはっはっはっはっはっはっはっは…
07:37明日も手伝わせてもらいますぞ
07:40えらい、すみませんの
07:43なんのなんの、こちらこそ止めてもろうてありがたいことです
07:48次の日、妙兵さんたちは昨日よりももっと精を出して働いた
07:56まんさくじゃ
07:59はい
08:00でけたでけた
08:03おまんまでけた
08:07ことしゃええことあるわいいな
08:13ふぇーい
08:14でけたでけた
08:17おまえのこ
08:19歌の調子に合わせて余平さん夫婦は昨日よりもうんと頑張った
08:25子の年満咲じゃ
08:31するとなんと、刈り取った稲は去年の何十倍という量じゃった。
08:48その世はさすがに皆へとへとに疲れて、夜の食事もせんと、そのまま寝てしもうたそうな。
09:01そして翌朝のこと、坊様。
09:07二人が起きた時には、もう坊様の姿はなかった。
09:13そしてきちんと畳まれた布団の上に、手紙が置かれておった。
09:19ヨヘイドン、大変お世話になり申した。
09:24貧しゅうとも、いつも明るうに生きておられる、お二人に切磋を痛く感心もした。
09:34どうか、いつまでも元気に、そして人に優しゅうに生きられるよう願っておりますぞ。
09:42小敷坊主より。
09:50お坊様。
09:51お坊様。
09:53それからは毎年、坊様のおかげか、ヨヘイサ夫婦の田んぼからは、たくさんの米が取れた。
10:03ヨヘイサ夫婦は今まで世話になった村人たちに、必ずそれを分けて回ったそうな。
10:09そうして、翌年にはあれほど欲しくて欲しくてたまらなかった赤ん坊も生まれ、
10:18二人はいつまでも幸せに暮らしたということじゃ。
10:24そして、稲刈りを手伝った坊様はというと、
10:29きっと工房大師様に違いないと、村人たちは後々、噂し合ったということじゃ。
10:39ご視聴ありがとうございました。

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