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  • 2 週間前
ケニア・モンバサで進む巨大開発の裏側で、港湾や道路がもたらす「発展」と、漁場や土地を失った住民の現実が浮かび上がります。中国の鉄道、JICAの支援が関わる橋や道路、港の拡張をたどりながら、東アフリカのインフラ開発が本当に誰のためのものなのかを考える内容です。

現地では、昔ながらの漁や農業、家族や共同体に支えられた暮らしが、埋め立てや浚渫、土地の変化で揺らいでいました。ドゥルマの人々の文化、太鼓や祈り、祖先を敬う儀式も紹介され、経済成長だけでは測れない生活の価値が丁寧に描かれます。

アフリカ開発、国際協力、JICA、ケニア・モンバサの港湾開発、インフラ整備、漁業への影響、土地の権利、住民移転、地域文化の保全に関心がある人におすすめです。現地取材のドキュメンタリーとして、社会問題の背景を知りたい方や、海外ニュースを深く理解したい方にも向いています。

アフリカ開発ドキュメンタリー、ケニア取材、モンバサ港の拡張、国際協力とインフラ開発、漁業と環境問題を探したい人に最適です。JICAやODA、地域住民の生活再建、土地問題、文化継承まで含めて知りたい方の検索にもつながる、社会派ジャーナリズムの現地ルポです。

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トランスクリプション
00:00どうもみなさんこんにちは、はるかんたです。
00:02アフリカというと、今も貧困のイメージが強いかもしれ
00:05ません。
00:06しかし、アフリカでは今、場所によって道路や港、鉄道が
00:11驚くほどの速さで作られています。
00:13その象徴の一つが、東アフリカ、ケニアの港湾都市、
00:18モンバサです。
00:19モンバサには、東アフリカ最大級の国際貿易港があります。
00:23ケニア国内だけではなく、海に面していない周辺国のウガ
00:27ンダやルワンダなどにとっても、海外から商品を輸入し、
00:31自国の製品を輸出するための重要な玄関口です。
00:35モンバサ周辺では、中国政府系の融資で中国企業が建設した
00:40鉄道、SGRをはじめ、日本のODA、政府開発援助が支援
00:45する道路や橋、港や経済特区に関わるインフラなど、
00:49複数の巨大プロジェクトが進められてきました。
00:52本来、こうした開発は、物流を改善し、企業を呼び込み、
00:57雇用を生み、現地の人々の暮らしを豊かにするため
01:01に行われるものです。
01:02ところが、私が実際にモンバサ周辺を取材してみると、開
01:07発によって生計の基盤を失い、以前より暮らしが苦
01:11しくなったと語る人たちがいました。
01:13なぜ、人々を豊かにするはずの開発が、そこで暮ら
01:17す人々を苦しめてしまうんでしょうか。
01:19今回は、私がケニアで撮影した映像を使いながら、ア
01:23フリカ支援の裏で起きている開発の矛盾について
01:27考えます。
01:28ぜひ最後までご覧ください。
01:30まずは、私がモンバサ郊外を移動中に見た景色をご
01:34覧ください。
01:36今ですね、橋を渡っています。
01:39この橋は日本が作った橋です。
01:41日本のODA、オフィシャルディベロップメントアシス
01:45タンス、政府開発援助によって作られた橋です。
01:49タンザニア側とケニア側を結んでいくような、そういう橋
01:54みたいなんですけれども、
01:56すごい道は綺麗だし、やっぱりこういう橋があることによって物
02:00流とか人の行き来が楽になっているっていう、
02:03そういう一方で、やはりね、日本の開発もこういう地域に入
02:09っているということで、
02:11少しね、今までのこの取材の内容を思い返すと考え
02:15させられるものがあります。
02:16このまま引き続き村の方にですね、移動していきたいと思います。
02:22つい直前まで大きい道路を走っていると思ったんですけど、
02:26その道路をですね、抜けたらすぐにこの舗装されていない道
02:31に入って、
02:32村の中にこう入ってきたんですけど、
02:34やっぱりこう、もともとこういう地域で暮らしていた人はす
02:37ぐ近くまで、
02:39そういう開発というか、インフラ整備というか、
02:42そういうのが、なんていうのかね、迫っているみたいなことを、
02:46すごい、まさに感じまして、
02:47本当に道路をね、すぐこう左入ったら、すぐこういう道に入
02:50ったんで、
02:51はい、このまま村の中の生活を見させてもらおうと思います。
02:59今ここのね、左側に映っている、これはキャッサバらしいです。
03:03本当にこのね、木を刺しておくだけでキャッサバが実る
03:06ぐらい、
03:06この辺りはね、土も豊からしいですね。
03:08海もすぐ近くなんですね。
03:10あー、もうそこ見えてますね。
03:11漁師さんたちの村で、大きなバーバブの木も。
03:14おー、すごい、これがバーバブの木ですね。
03:17立派ですね。
03:19バーバブの木は、このドゥルマの人たちにとっては神
03:21聖な木なんですよね。
03:23すごい神聖な木です。
03:24儀式とかで使えるみたいな。
03:26神様、神様に一番近いみたいな。
03:28ね、それでだから神様からのメッセージをいっぱい受け取れるみたい
03:31な。
03:31そこの周りに集まってお祈りも来たり、
03:34あと伝統重寿司の方がそこからメッセージを受けて、
03:38あのみんなに伝えたりとか、はい、そういうこともします。
03:41でも本当びっくりしたんですけど、
03:43こういう伝統的な暮らしのすぐ近くまで大きな道路
03:46が来てますね。
03:47本当にあそこ曲がってすぐこういう村に入りましたけど。
03:50この屋根、これココナッツのヤシの木の葉っぱで、
03:54作るんです。
03:55おー、すごい。
03:55はい、ここの地方の人たちみんなこれを。
03:58はい、はい、はい。
03:58屋根を置き換えた後に。
04:03太鼓の音も、はい、太鼓の音も聞こえますね。
04:09今見ていただいた橋や道路は、
04:11ケニア政府が日本の円釈管を活用して整備した、
04:15モンバサ港周辺道路の一部です。
04:18円釈管とは無償で送るお金ではなく、
04:21ケニアが将来返済する貸し付けによるODAです。
04:25モンバサ港からケニア南部、
04:27さらにタンザニア方面への物流や、
04:30人の移動を円滑にすることを目的に整備されました。
04:33その一方で、映像でもあったように、
04:36大きな道路を曲がってすぐの場所に、
04:38未舗装の生活道路と、
04:40昔ながらの村が現れました。
04:42大規模な物流インフラと、
04:44昔から続く村の暮らしが、
04:46これほど近い場所に並んでいる。
04:48開発が進む速さと、
04:49そのすぐ隣で暮らす人たちの生活との間に、
04:53大きな隔たりを感じる景色でした。
04:55国全体の経済が成長することと、
04:59その地域で暮らす、
05:00一人一人の生活が豊かになることは、
05:02必ずしも同じではありません。
05:04港や鉄道が整備されれば、
05:07商品を大量に運べるようになり、
05:09企業は輸出入をしやすくなります。
05:11政府は投資や税収の増加を期待でき、
05:15新しい工場が建てば、
05:17雇用が生まれる可能性もあります。
05:19ただ、その開発が行われる土地で、
05:22暮らしてきた人たちにとって、
05:24そこは単なる空き地ではありません。
05:26作物を育て、魚を捕り、
05:29家畜を飼い、
05:30食べ物や家を建てる材料を得てきた、
05:33生活そのものを支える場所です。
05:35モンバソの南側には、
05:37ドゥルマ民族の人々が暮らす地域があります。
05:40地域や世帯によって、
05:41違いはありますが、
05:42私が取材した村では、
05:44漁業や農業、家畜の飼育、
05:47小さな商売などを組み合わせて、
05:49生活してきた人は違いました。
05:52今、村の中に入ってきました。
05:56ジャンボー。
05:57ジャンボー。
05:59ハロー、ハウワユー。
06:00ハウワユー。
06:01マルハウワユー。
06:30ハウワユー。
06:30ハウワユー。
06:31Suisin dyerze。
06:31これマングローブの木から作られている太鼓です
06:34自然の中から得たもので
06:36現地の人たちは太鼓を作って
06:38音楽を叶えているみたいですね
06:40フィリポ長老です
06:41フィリポ長老
06:44Thank you so much
06:47どうぞ
06:48ありがとうございます
06:49フィリポ長老は
06:51マンゴの栗抜きの船を作る職人さんなんだけども
06:54同時にこの太鼓を作る太鼓作りの名人の長老なんです
06:59その太鼓作りの名人ということで
07:00名が轟いていて周りの村々に
07:03周りの村々からも注文を受ける
07:06太鼓っていうのは
07:06このドゥルマの人々の伝統的な儀式とか
07:10そういうもので使ったらそうですか
07:11めちゃめちゃ大切なんですよ
07:12いわゆる御神事に使うっていう風な感じですよね
07:16儀式に使ったりとか
07:18村の人たち集まって
07:20例えば観光葬祭みたいな
07:21葬式の時にも
07:23あと結婚式の時にも
07:24あとお祝い事の時にも
07:26いろいろなことに使うんですよ
07:27ここは慰霊祭みたいなのもすごく多くて
07:30ご先祖様の霊とすごく密着して生きてる人たちなん
07:33でね
07:34その慰霊祭なんかでも
07:35もうこの太鼓がなければ
07:36儀式ができないっていう感じ
07:38はいとても大切なものです
07:41物をお金で買う生活が当たり前の私たちから見る
07:44と
07:45こうした暮らしは貧しいように見えるかもしれません
07:48しかし実際には自然から得られる食料や材料
07:53家族や地域の支えを組み合わせながら
07:55ドゥルマ民族の人たちは生活を成り立たせてきました
07:59もちろん医療や教育へのアクセスなど
08:02課題がなかったわけではありません
08:04ここで大切なのは大規模な開発が始まる前から
08:08この土地には人々の生活を支える仕組みがあったということです
08:13ではその生活を支えてきた海や土地が失われると
08:17人々の暮らしはどう変わってしまうのか
08:20ここから支援や開発が進む中で
08:23現地の人たちに何が起きたのかを見ていきます
08:25その前に少しだけお知らせをさせてください
08:28私原カンタは世界を無視しない大人になるために
08:31という本を自費出版しています
08:32私自身が国際協力の活動を始めた原点について
08:36書いた一冊です
08:37興味のある方はぜひ動画下のショップからお買い求めください
08:39一冊何百円です
08:41全国各地で講演会も行っています
08:43国際協力や社会貢献
08:44アフリカの現状などをテーマに
08:46原カンタの講演会の開催にご関心のある
08:49企業や教育機関の皆様
08:50概要欄のリンクからお気軽にお問い合わせください
08:52開発によってこの地域の暮らしに何が起きているの
08:56か
08:56現地で撮影した映像をご覧ください
09:01あーすごいなんか綺麗ですね
09:04あーでも本当にすぐ向こうまで港というか
09:08工業地帯がすごい迫ってきているような感じですね
09:15うわーすごいなんか歪な景色ですね
09:19あの漁師さんたちの船がちょっとあるの分かりますか
09:22あー本当ですねはい
09:23あの辺りに青いやつで漁師の船がありますね
09:27ちょっと多分今環状だから少し冷やがっているみたいですけど
09:33すぐ向こう側に産業エリアっていうんですけどね
09:36港が広がっているのが分かります
09:38千秋さんが初めてここに来たのは何年前ぐらいですか
09:4120年ぐらい前ですよね
09:4320年前と今で比べるとこの景色はすごい変わりましたかね
09:47すごく変わったと思います
09:49向こう側にモンバサの港が見えていて
09:52町がその向こう側に見えているんですけど
09:55昔から港がちょっと見えたりとかしてたけども
09:58こんなに大きくなかったんですよ
10:00それがもうすごい勢いでどんどんどんどん拡大していって
10:04それでその港の拡張をしていくっていうのも
10:08開発計画の中すごく大事なものとしてあって
10:11この地元の人たちから話を聞くとね
10:13ここってね浅瀬に入江にこうなっているところ
10:17ここにたくさん食べ物がいるんですよね
10:19潮が満ちたり引いたりしていく中で
10:22ああやってマンゴーのくり抜きのボートに乗って
10:24漁に出て網をパーって放ったらもう食べ物がたくさん取
10:28れるっていうね
10:28そんな感じの自然環境なんですけど
10:31でもあの港が拡張していくと
10:34そこに大型船なんかが入ってこれないから
10:38大型船をね入ってこれるようにするために
10:41とっても深く掘ってるっていうことなんです
10:44深く掘って深く掘って
10:46掘れば掘るほどもう魚がいなくなってしまった
10:49それでもう今漁に出ても魚ももとんどん取れなくなっちゃ
10:52った
10:54何百年間と続いてきたね
10:56この自然環境の中でのこの豊かな生活っていうのがたった20年
11:00もうもっと言ったらもうたった数年で一気にこう変わってしま
11:03うっていうのが
11:04この現代の開発のこのスピードなのかなっていう風に感じましたね
11:07まあもしかしたらねこの動画見てる方の中には
11:09かつては日本も高度経済成長時代にそういうことがあった
11:12っていう風にこうね
11:13感じられ方もいるかと思いますがね
11:15やっぱり世界中いろんな国で経済発展のために
11:17いろんなインフラ整備が進んだり自然環境を切り崩
11:20してっていうことが行われてきてると思うんですけれども
11:23まさに今アフリカではね
11:24今希望の大陸とか言われてこれからアフリカの時代が来
11:27るっていう風に言われて
11:28いろんな投資が入ってきていろんな開発が行われたり
11:30してきてますけど
11:31まさにこういうところでその開発の恩恵を受ける人たちが
11:35いる
11:35一方で伝統的な暮らしというかこれまでの豊かな暮らし
11:39がこう奪われていってしまっている人たちがいるっていう
11:41まさにその最前線ですのでそこで暮らしている方たちの
11:44声もですねお届けしていこうと思います
11:47今の映像で説明していたのは長年この地域を見てきた早川
11:52千明さんが地元の人たちから聞いてきた話です
11:55海を拡張するために海底を掘る工事が行われ
11:59その後以前のように魚が取れなくなったと住民たちは訴えていました
12:04ただしここで私から補足しておくと魚が減った原因を港湾
12:09工事だけに求めることはできません
12:12ケニア沿岸では魚の取り過ぎや海の環境を傷つ
12:16ける漁法
12:16サンゴの発火気候変動などいくつもの問題が影響して
12:20いると指摘されています
12:22港湾工事が魚の減少にどの程度影響したのかを
12:26他の原因と切り分けて示した決定的な調査結果は
12:30私が確認した範囲では見つかりませんでした
12:33一方で港や橋の建設が漁業や周辺の環境に影
12:38響を与える可能性は事業を進める側も想定しています
12:42実際JICAの資料では同じモンバサで日本の遠釈館に
12:47よって進められている橋の事業について
12:49工事中に漁場へ行きにくくなったり魚を陸にあ
12:53げる場所を一時的に移したりする可能性が示されています
12:57そのため漁具への保障や仮の水揚げ場の整備損失
13:01が生じた場合に暮らしを立て直すための支援を
13:04行う方針も示されています
13:06つまり開発によって漁業や環境に影響が出る可能性
13:11は事業を進める段階から想定され対策も検討さ
13:15れています
13:16問題は単に獲れる魚が減ったかどうかだけではありません
13:20これまで自然から得ていた食料が手に入らなくなればその
13:24分食べ物を現金で買わなければなりません
13:27家を建てる材料を得られなくなればそれも外から購
13:31入する必要があります
13:32つまり自然から食料や材料を得られなくなるほど暮らすため
13:37に必要なお金が増えていくんです
13:40新しくできる工場や企業で働けばいいと思うかもしれません
13:44しかしそうした仕事の中には一定の教育や資格専門的な
13:50技術を求められるものもあります
13:52長年漁業や農業で暮らしてきた人が仕事を失った直
13:56後から全く別の仕事へ簡単に移れるとは限りません
14:01仕事に必要な訓練や情報を得られず新しい雇用
14:05から取り残される人もいます
14:07開発によって新しい仕事が生まれる一方でそこへ移
14:11る準備ができないまま
14:13それまでの暮らしだけを失う人がいるのです
14:16現地ではこうした急激な生活の変化について次のような話
14:20を聞きました
14:23今からですね先ほど太鼓作りをしていたこのドゥルマの長老
14:27の方に
14:27昔と今で生活がどのように変わったのか長く生きてい
14:31らっしゃる方なので
14:32ちょっとお話を聞いていこうと思います
14:34昔と今で生活に変化はありますか
14:44子供の頃はもう本当に土地も豊かで
14:47あっちこっちに例えばバナナだったりとかマンゴーだったり
14:50とか
14:50もう本当にいろいろ食べ物がもういっぱいめちゃめちゃいっぱ
14:53い生えていた
14:54けれども今は土地も枯れてしまった感じで
14:57すごく乾燥もしてしまって
14:59食べ物がなんか得られなくなって
15:02すごく生活が厳しくなっていったような気がする
15:06これは長くこの地域で暮らしてきた長老が
15:09自身の経験として語った言葉です
15:11地域全体の所得を示す統計ではありませんが
15:14開発や環境の変化の中で
15:17以前より暮らしが苦しくなったと感じている住民がいること
15:20はわかります
15:21さらに深刻なのが土地の権利と保障の問題です
15:25何世代もその土地で暮らしてきたとしても
15:28自分たちの権利を行政上の書類で証明できると
15:32は限りません
15:32現地で早川さんはこう説明してくれました
15:36それを考えるともう100年以上前から
15:39ここでドルマ民族の人々は生活を始めていたし
15:42ここにコミュニティがあった
15:43それは自然を壊すことなく生きていく
15:46様々な知恵を持っていて
15:48海の幸大地からの恵みというものを
15:51享受しながら生きてきた人々なんですよ
15:53だから私はこの地域住民の人たちが
15:56こうやっていきなり開発がやってきた時に
15:59あなたたちにはこの近代法の中では土地の権利はありません
16:03よって
16:03言われるっていうことが本当に不当なことだと思ってて
16:07彼らにとってはここの自然で生きていた
16:10本当にここの住民の長年の住民の人々だと思うんです
16:14でも近代的な法律の中では
16:18じゃあ土地の登記はっていうようなことになってくと
16:21この人たちは文字を書くことも読むことも必要なかった人
16:25たちで
16:25学校行くことだって必要なかった人たちで
16:28いきなりその土地の登記の書類をって言われたって
16:31そんなもの持ってないんですよ
16:33で、で、そしたら
16:34じゃああなたたちは土地ここの正式な住民ではないって言われて
16:39で、あの土地を取られても何にも保証がないんですね
16:42でも泣き寝入りするしかないっていう状況
16:45今の説明について
16:46法律上の点を少しだけ補足します
16:49ケニアでは権利書がなくても
16:52共同体が昔から利用してきた土地の権利が認められ
16:56保証の対象になる場合があります
16:58ただしその権利を証明し
17:00複雑な手続きを進める必要があるため
17:03実際には保証を受けることが難しい人もいます
17:06さらに土地や漁場を失った人に
17:09一度お金を支払えば終わりというわけでもありません
17:12その後の暮らしを立て直せるよう
17:15代わりの土地や新しい仕事
17:17職業訓練などの支援が必要です
17:20ここまで取り上げてきた鉄道や道路、橋、港は
17:24全て同じ事業ではありません
17:26ケニア政府に加え
17:28中国や日本の政府、援助機関
17:30各国の企業がそれぞれ異なる形で関わっています
17:34そのため全ての問題を
17:37一つの国や組織の責任だと
17:39単純化することはできません
17:41ただどの事業にも共通して問われるのは
17:44その土地で暮らしてきた人たちの声や生活が
17:48十分に考慮されているかという頃です
17:51住民が失う可能性があるのは
17:53土地や収入だけではありません
17:55私が取材した地域のドゥルマの人々にとって
17:59自然や土地は儀式や祖先を敬う文化とも
18:02深く結びついています
18:04村で使われていた太鼓も
18:06単なる楽器ではありません
18:08結婚式や葬儀、先祖を供養する儀式で演奏され
18:12大人たちの姿を見ながら子どもたちが
18:15その技術を受け継いできました
18:17土地や自然環境が失われ
18:19住民が別々の場所へ移れば
18:21同じ場所に集まり
18:23文化を次の世代へ伝えていくことも
18:25難しくなります
18:26現地では文化を守ることについて
18:29次のような言葉を聞きました
18:32これからも守り続けたいドゥルマの誇りは何ですか
18:35ドゥルマにとっての最も守り抜きたい大切なことっていう
18:47のは
18:48まずはゴマです
18:49ゴマっていうのは
18:50太鼓のことをゴマって言うんだけども
18:53太鼓のことだけじゃないんですね
18:55この太鼓、祈り、踊り、歌、人々が集まって
18:59神様に祈ること
19:00そこに踊りや歌や
19:02そして自分たちの伝統のリズムがある
19:04これがもうドゥルマにとっては最も大切なこと
19:07人々が集まって神様に祈る
19:10そしてカヤ
19:12カヤっていうのはドゥルマの聖地のことですけど
19:15森の中にある聖墨のある
19:17神様の力の宿った場所
19:19そこで神様と通じる
19:22つながるメッセージを伝える
19:23でもこれがドゥルマにとっては
19:25何よりも大切なことなんです
19:28彼にも同じ質問をしてみたいと思います
19:31これからも守り続けたい
19:32ドゥルマの誇り
19:33あなたの考えを教えてください
19:35オッケー
19:36カマミミ
19:37ナフラヒサナ
19:38ニキワナ
19:39ナインデレーザー
19:40ウタマドゥニ
19:41ワキクエト
19:41イエタクワニラ
19:42サナサナサナサナ
19:44ナイヨンデタクワニ
19:45とにかく自分も本当に伝統文化っていうものが大好き
19:50ドゥルマの伝統文化っていうのは本当に踊りや
19:53ウタや太鼓やそのすべてが一体になって
19:56湧き上がるエネルギーとか
19:57それをもう失ってしまったら
19:59私たちがそれを失ってしまったら
20:01もう取り戻すことはできないんです
20:04一旦壊れてしまったら
20:05それをまた復活させてやっていこうとしても
20:08やることはできない
20:09だからそれはもう絶対に続けていきたいし
20:12残していきたいし
20:13でそして外からやってくる人々にも
20:16それを伝えたい
20:17経験してほしい
20:18そんな風に思うんです
20:20道路や橋は完成すれば
20:22目に見える形で残ります
20:24しかし土地と結びついた暮らしや
20:27世代を超えて受け継がれてきた文化は
20:29一度失われれば
20:30後から取り戻せるものではありません
20:33だからこそ開発の成功を
20:35作られた道路や橋の数だけで
20:38判断することはできません
20:39その近くで暮らす人たちの生活は
20:42本当に良くなったのか
20:43土地や仕事を失った人たちは
20:46新しい場所で暮らしを
20:47立て直したのか
20:48そこまで見て初めて
20:50その開発が人々を豊かにしたのかを
20:53判断できます
20:54もちろんアフリカには
20:56道路も鉄道も港も必要です
20:59インフラがなければ
21:00商品を運ぶことも
21:01病院や学校へ行くことも
21:03産業を育てることも
21:05難しくなります
21:06大切なのは
21:07支援するかしないか
21:09という二択ではありません
21:11誰のための開発なのか
21:13その利益の陰で
21:15暮らしの基盤を失う人はいないか
21:17立場の弱い人たちの声が
21:19計画に反映されているか
21:21それを問い続けることが
21:23本当の意味での国際協力なのだと思います
21:27今回の動画を見て
21:28皆さんはどう思いましたか
21:30率直な感想をコメント欄で聞かせてください
21:32今回紹介した
21:34モンバサでの取材は
21:351時間を超える
21:36ドキュメンタリー動画として
21:38過去に公開しています
21:39今回の解説では
21:40使い切れなかった
21:42現地の村や
21:43人々の姿も収めていますので
21:44概要欄のリンクから合わせてご覧ください
21:46このチャンネルでは
21:47現地取材をもとに
21:49ニュースだけでは見えにくい人々の声や
21:52世界で起きている問題の背景を
21:54分かりやすく伝えています
21:55今後の動画も見逃さないよう
21:57ぜひチャンネル登録をよろしくお願いします
21:59私が運営するオンラインサロンシナジーでは
22:02YouTubeでは話しきれない海外取材の裏側を
22:04メンバー限定でシェアしています
22:06ニュースだけでは見えない
22:07一時情報に触れたい方
22:09ハラカンタの海外取材や発信活動を
22:11応援したいと思ってくださる方
22:13ぜひ概要欄のリンクから
22:14ホームページをご覧ください
22:15ということで
22:16今回も最後までご視聴くださり
22:18ありがとうございました
22:19また次回の動画でお会いしましょう

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