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00:00I like to go to the beach.
00:03I don't know what I'm looking for.
00:08I'm going to go to the beach.
00:13I'm going to walk.
00:16I'm going to go to the beach.
00:23I'll go.
00:24I'll go.
00:53I'll go.
00:55Hello.
00:57Hello.
01:00Hello.
01:02Hello.
01:06I'm in the邪魔.
01:22I'm going to be邪魔.
01:32I'm going to be邪魔.
01:51I'm going to be邪魔.
02:19I'm sorry. I'm going to be邪魔.
02:21You're seeing me, isn't it?
02:25Yes.
02:27Are you afraid of me?
02:29Yes.
02:32Do you have time now?
02:34Yes.
02:37There are, as long as possible.
02:41Do you want to tell me a little bit?
02:44Of course.
02:49Do you want to go here?
02:51I'm going to be邪魔.
02:53I'm going to be邪魔.
02:59I'm going to be邪魔.
03:12I'm going to be邪魔.
03:26I'm going to be邪魔.
03:29I'm going to be邪魔.
03:33I'm going to be邪魔.
03:37I'm going to be邪魔.
03:40I'm going to be邪魔.
03:50You're going to be邪魔.
04:08I was living in Taiwan, so I was living in Taiwan.
04:12It's a nice place.
04:15I see.
04:17I'm enjoying it.
04:38I'm enjoying it.
05:08I'm enjoying it.
05:38I'm enjoying it.
05:45I'm enjoying it.
05:52I'm enjoying it.
05:59I'm enjoying it.
06:06I'm enjoying it.
06:13I'm enjoying it.
06:20I'm enjoying it.
06:27I'm enjoying it.
06:34I'm enjoying it.
06:41I'm enjoying it.
06:48I'm enjoying it.
06:55I'm enjoying it.
07:02I'm enjoying it.
07:09I'm enjoying it.
07:16I'm enjoying it.
07:23I'm enjoying it.
07:24I'm enjoying it.
07:30I'm enjoying it.
07:31I'm enjoying it.
07:37I'm enjoying it.
07:38I'm enjoying it.
07:39I'm enjoying it.
07:40I'm enjoying it.
07:41I'm enjoying it.
07:42I'm enjoying it.
07:43I'm enjoying it.
07:44I'm enjoying it.
07:45I'm enjoying it.
07:46I'm enjoying it.
07:47I'm enjoying it.
07:49館内には9分周辺で採れた鉱石が並びます
08:0830年前、曽さんの祖父が開館し、この一帯の伝承も集めて伝えてきました
08:19例えばどんな話がこの辺りにはあるんですか?
08:249分は台湾の北東に位置していて霧が出たり雨が降ったりすることが多く不思議な出来事が起こりやすい場所です
08:38古い資料や言い伝えではここを歩く者は妖怪に出会うことになるだろうそんな言葉が残されています
08:54なるほどその妖怪みたいなものって他にも多くの話ってあったりします?
09:02そうですねやはり台湾でよく語られているといえばモシナですモシナはちょっと悪いんですよモシナうんモシナ
09:18人に幻覚を見せるんですどこかに連れて行って食事をご馳走してくれたはずが目が覚めると口にしていたのは土や草あとはミミズだったそんな話が残っています
09:40妖怪もしな台湾では魔人の子と表記されます
09:52どういうような形をしているんですか
09:56小さくて背が低く黒っぽい姿をしているという人もいますがはっきりとは分かりません
10:08人を殺したりとか人を殺めたりその危害を加えたりっていうことはあったりするんです
10:14危害を与えることはなさそうです ただ山の奥に人を連れて行きそのまま行方不明にしてしまうことがあるんです
10:26興味深いのは連れ去られた人たちがとても楽しかったと話すことですね
10:36タヌキとバキツネに近いのかもしれないですよねバカされるとかそのちょっとモシナっていう存在が気になりますね曖昧ないたずらっ子が背が低く山で暮らすいたずら好きな妖怪モシナ台湾ではモシナはいると何かとよく語られます
11:05どれほどかというと
11:10ある登山客が山にハイキングに行って突然方向を見失い遭難する事件が発生しました これは2年間で4回目のことです地元ではモシナの存在が疑われています
11:2780歳の男性が山へタケノコ掘りに向かい3日間行方不明になりました 専門家が爆竹でモシナを驚かせるべきだと助言し実施したところ男性の無事が確認されました
11:46不思議な事件が起きればモシナの仕業と大きく報じられるほど
11:55子供の頃から山にモシナがいるとよく聞かされてきました 私は霊とかそういうものに近いと思いますね
12:07人を惑わせるので化け物みたいな存在かな
12:14私が思うには多くの人がモシナと霊を同じものとして考えていることが多いですね
12:22でも私はやはり違うものだと思います
12:29私たちの世代にとって最も印象深いのはやはり赤い服の少女です
12:38子供の頃テレビの心霊番組でもよく取り上げられていましたよ
12:45こちらは2015年公開の映画赤い服の少女
12:52心霊番組を題材にした作品でカメラに映るモシナは人間の姿をしています
13:00心霊番組を題材にした作品でカメラに映るモシナは人間の姿をしています
13:06映画は大ヒット
13:24変幻自在に姿を変えるモシナは人々の心をつかむ存在なのです
13:31なぜこれほどまでに人々はモシナに関心を抱くのか
13:41詳しい人たちに話を聞きました
13:44まずは民族学に造形の深いディン・ビヨーさん
13:53モシナにさらわれるというのはしつけの一環として広まったものだと思います
14:01なぜなら大人は皆子供たちが川や山など人だと離れたところに行くことを嫌がりますよね
14:13だからモシナが子供をさらうというのは台湾ではよく使われる言い回しで子供の頃に言われた経験があるという人はとても多いのです
14:27あ、初めまして
14:43初めまして、高橋さん
14:45私はホーさん
14:47ホーさん、高橋です
14:48よろしくお願いいたします
14:50你好、你好
14:51你好
14:52高橋に来到台湾
14:53ありがとうございます
14:55モシナについて今調べてたんですけど
14:58はい
14:59知らせてもらってもらってもらえる
15:02お願いします
15:03もう一人、作家のホー・ジン・ヤオさんにも聞きました
15:08お願いします
15:1210年以上モシナを調査する中で、台湾だけでなく日本や中国本土などの資料も集めてきました
15:22そのうちの一冊、300年前に出版された書物に、モシナの祖先と目される絵が描かれています
15:35台湾では、モシナはこのような姿だと言われています
15:47一つは猿のような姿、もう一つは子供の姿です
15:54これは三星と呼びます
15:56この妖怪は、もともと中国の物語に登場します
16:03山に住む妖怪、三星
16:07身長は1メートル前後
16:10一本足で、カニを好んで食べたと記されています
16:15こちらは三星、同じく山に生息、煙くじゃらで子供の姿をしていると書かれています
16:27こうした妖怪が、中国本土から台湾に伝わり、語り継がれるうちに姿を変えた
16:39ホウさんは、そう推測します
16:44台湾には、もともと16の民族がいて、さらに中国から移り住んできた民族が存在しています
16:57それぞれが、山に現れる妖怪、モシナについて独自の解釈をしているんです
17:04そのため、伝わっているモシナの姿や生態が違っています
17:12でも、本当は同じ山の妖怪です
17:16それが、民族によって異なる姿で伝わったと考えられます
17:25各地に伝わる妖怪たち
17:28それが、山の不思議な現象や獣たちの姿と混ざり合い
17:35さまざまな姿をしたモシナとなっていった
17:38そういうことのようです
17:39高橋さんの中で、ちょっとモシナ像というのは明確になってきた感じですか?
17:49うーん、ちょっとまだ分からないですね
17:52ただ、やっぱり身近にあるものなんだって
17:56昔の人たちにとっては、割と身近に
17:59山の中の獣と同等に扱われているところは、なんとなく感じました
18:09山の生き物と貝みたいなものが重なり合ってできているのが
18:15台湾の妖怪のある側面なのかなって思いました
18:20新北市、青棟
18:34高橋さんは、豊さんの案内で、もう一箇所訪れることにしました
18:41ここは古道です
18:49昔、人々が山を越えて、タケノコやたくさんの荷物を運ぶために利用していました
18:59その道の途中に、目当てのモシナ道があります
19:04行き先はモシナ道、一体どのような場所なのでしょう?
19:16山に入る前に、栃光に挨拶をしましょう
19:24これから、山に入ることを伝えて、安全を祈ります
19:31安全を祈ります
19:34では、お参りしましょう
19:37栃光とは、その土地の守り神のこと
19:42山の入り口などに祠があり、安全を祈る習わしです
19:52参拝します
19:54はい
19:55ありがとうございます
20:02じゃあ、行きましょう
20:06スリータイムなんだね
20:08ミン
20:09この辺りの人たちは、サツマイモを育てたり、タケノコを取ったりしていて、その時にモシナに会うことが多いそうです
20:28突然、石が飛んできて、当たりそうになると、モシナの仕業だと言われています
20:34モシナがちょっかいを出してくる、そんな話をしていると
20:44あ、モシナ
20:48スネーク
20:50スネーク
20:52スネーク
20:53スネーク
20:54スネークだ
20:56モシナが投げたのかも
20:58今、落ちてきたのは、土地公の蛇のように見えましたね
21:06伝承では、土地公の娘とも言われています
21:11スネーク
21:12スネーク
21:13スネーク
21:14スネーク
21:15スネーク
21:16スネーク
21:17スネーク
21:18スネーク
21:19スネーク
21:20スネーク
21:21スネーク
21:22スネーク
21:23スネーク
21:24スネーク
21:25スネーク
21:26スネーク
21:27スネーク
21:28スネーク
21:29スネーク
21:30スネーク
21:31スネーク
21:32スネーク
21:33スネーク
21:34スネーク
21:35スネーク
21:36スネーク
21:37スネーク
21:38スネーク
21:39It's important to know that he is a blessing.
21:42It's a blessing.
21:46He's a blessing.
21:48He's a blessing.
21:52He's a blessing.
21:56He's a blessing.
22:01He's a blessing.
22:04I'm going to walk 1 hour long.
22:06This is...
22:08...
22:10...
22:12...
22:14...
22:16...
22:18...
22:20...
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22:40...
22:42...
22:44...
22:46...
22:48...
22:50...
22:52...
22:56...
22:58Yes, let's go.
22:59Yes, let's go.
23:00Yes, let's go.
23:07It's about 10 meters.
23:10It's a tunnel, but it's a tunnel.
23:13Yes, let's go.
23:37モシナドウはおよそ100年前、この辺りで盛んだった石炭産業のために作られたと言われています。
23:50しかし、いつ誰がモシナドウと名付けたのか、それは分かっていません。
24:00石炭が掘り尽くされたので人々は去りました。
24:05作りされることはなく、その後、モシナが住み着いたのかもしれませんね。
24:11モシナが転用しているんだね、人間が作ったものを。
24:18炭鉱で勤めている方たち、ここで働いて、ちょっとここで日陰で休もうっていうのを全く全然関係ない人が見たら、ちょっとそれっぽく見えちゃうかもしれないですもんね。
24:31それは新しい仮説ですね。
24:34私のこれまでの研究にはなかった、新しい視点です。
24:39ホウさんにとって、モシナを調査することは、台湾を知ることにつながると言います。
24:52台湾とはどんな場所なのか。
24:56何があるのか。
24:58そして、私たちは何者なのか。
25:02妖怪は人間のそばにいて、私たちの姿を映し出す鏡のような存在です。
25:10地域の伝承には、たくさん学ぶことがあります。
25:15ここはまさに、現実と幻想の間の場所だと言えるでしょう。
25:21ここです。
25:22うん、なるほど。
25:23そういうところから、怪異とか妖怪が生まれてくるんだなっていうのを、まざまざと今感じたな。
25:29うん。
25:49以前から、台湾には興味があったんです。
25:52で、取材に行かせていただけることになって、
25:55自分なりに調べてみたんです。
25:58向こうの風習とか、姿勢感とか。
26:02へぇ。
26:04で、調べた限りでは、なんというか、独特な気がするんですね。
26:12その、見えないものとの接し方が。
26:20話すのが上手。
26:23えっ?
26:24向こうの人たち、話すのが上手。
26:28死んだ人とも、見えない存在とも。
26:32そういった存在が近くにいることを、分かっているのかもしれませんね。
26:39見えない存在と、話す?
26:42はい。
26:43そういった存在は、元から別の部屋にいたか、ただ別の部屋に移っただけ。
26:52本当は声をかければ、返事が返ってきそうなくらい、近い。
26:59別の部屋。
27:13突然なんですけど、何かご趣味はお持ちですか?
27:23好きな色とか、海派ですか?山派ですか?
27:27えっとね。
27:29やっぱり、人を驚かすのは、お好きですか?
27:33もう。
27:35冗談です。
27:36でも、こういったことがなくなるのが、いなくなる。
27:45本当の意味で、いなくなるってことなんじゃないかなと思ったんです。
27:52どういうこと?
27:57誰からも忘れられて、気にしてももらえない。
28:03関心っていうのは、ある種、最大の経緯だと思ってます。
28:10誰かを知ることは嬉しいことですし、
28:13相手も大方喜んでくれるんじゃないかなと。
28:21でも、忘れるってことには、いいこともあると思うんですけど。
28:31忘れるってことは、寂しいことですね。
28:43日本とは異なる特徴を持つ、台湾の市政観。
29:01日本とは異なる特徴を持つ、台湾の市政観。
29:11台湾では、例のことを、鬼と呼びます。
29:18旧暦7月の1か月間は、鬼月と呼ばれ、亡くなった例が、この世にやってくるといいます。
29:35それは日本のお盆とも少し異なります。
29:41台湾北部の町鬼月になると大事な儀式が催されます。
29:58お祭りの準備をされているのかな。
30:111851年創建の老体工廟。
30:19亡くなった人の霊が祀られています。
30:26こんにちは。
30:29ちょっと、鬼月のことについてお話を伺いたいんですけど、よろしいですか。
30:36大丈夫ですよ。
30:38ちょうど3週間後になりますが、ここで、海岸門という大事な儀式が行われるんです。
30:47すぐそばですから、ご案内しますよ。
30:53どうぞ、こちらへ。
31:00まず扉を開けて、身寄りのない霊たちをこの世に迎えて、お供え物を食べてもらいます。
31:13お迎えするんですね。
31:16普段は固く閉ざされた眼門と呼ばれるこの扉それが年に一度だけ開かれるのです旧暦7月1日鬼月始まりの時。
31:444、3、2、1。
31:51扉が開き、霊がこの世へと解き放たれます。
32:01しかもそれは身寄りのない霊たち霊たちは大切な友人を意味するハオションディと呼ばれます。
32:20鬼月の間、町では忠元祭という祭りが催されます。
32:35この世にやってきた霊たちは、およそ1ヶ月にわたり、盛大なもてなしを受けるのです。
32:42扉が開いた後には様々な行事が行われていて、特に重要なのが灯籠流しです。
32:54海や川で亡くなり、供養されずに行き場を失った霊たちを迎えるためのものです。
33:06水に浮かぶ灯籠は、街灯のように彼らを導きます。
33:15灯籠を海に放つ灯籠流し。
33:19神で作った灯籠を燃やし、その光に霊たちが招かれ、供養されるのです。
33:34鬼月を迎える3週間前、8月上旬。灯籠や祭壇の工房を訪ねました。
33:53こんにちは。どうも。
34:04はじめまして。
34:07これは何をされているんですか?
34:11八角童子という、中芸菜で使うものを作っています。
34:16ハリコ職人のリ・セイエイさん。
34:24寺で使う神様などの祭礼品を作っている最中でした。
34:30手ぬぐいを使って1枚ずつツルの羽を製作します。
34:45今の一瞬で?
34:49手ぬぐいを使って1枚ずつツルの羽を製作します。
34:56試してみたい。
35:02これね。いいですか、これ。
35:06これをここにやって、これを押さえて、押さえておいて、こっちに。
35:11ああ、なるほど。
35:16すごい。こんな折り方ができるんだ。
35:21ありがとうございます。
35:26竹で作った枠組みに、新聞紙と装飾用の紙を重ねて作ります。
35:37中には、製作に1ヶ月かかるものもあるそうです。
35:45Dさんは、鬼月の前には、寝る間も惜しんで作業します。
35:53すべては、身寄りのない霊たちを弔うため。
35:57さまよっている霊すらも、すべてこっちおいでって言って、それからご飯食べなって言って、どうぞ上にお上がりくださいっていうふうにやるっていうのは、とても日本とはちょっと違う文化だなって、博愛的だなと思って。
36:15それは、台湾が激動の時代を歩んできたからです。
36:23中国から移り住んできた人たちと、もともと台湾にいた人たちが衝突し、多くの命が失われました。
36:33さらに、海での事故もたくさん起きています。
36:40台湾に来るには、海を越えなければならず、遭難して命を落とす人たちが絶えませんでした。
36:48そのため、身寄りのない霊がとても多い。
36:54私たちは、成仏できずにさまよっている霊が、悪さをしないように供養しているのです。
37:01台湾で主に信仰されてきた道教と仏教。
37:14中元祭は、道教の神様の誕生日を祝い、罪への許しを乞うことと、先祖の魂を鎮める仏教の教えが融合して生まれました。
37:30祭りが発展していく中で、弔いの対象として、いつしかあらゆる人々を受け入れるようになりました。
37:41見えないものに対する受け入れ方が、すごい明るいんですよ。
37:48だから、それがね、ちょっと見ていても感動した。
37:52なんだか、もうお祭りをするぞ、受け入れるぞっていう感じが、すごく伝わってくる。
37:59台湾独自の風土の中で生まれたのは、すべてのものへの思いやりの心です。
38:06どんな人でも家族のようにもてなします。
38:12そうして出来上がった文化や人々の精神は穢れのないままにあらゆる生き物や海外の人たちを決して拒まずに思いやりを持って受け入れてきたのです。
38:27そして鬼月の終わり人々にもてなされた霊たちは1か月を楽しんだ後最初に開かれた扉からあの世に帰っていくのです。
38:46非常にあの死者を敬うっていう方法が日本とはやっぱり違うなっていうのは思いました。
38:53必要以上に怖がることはないんだっていうことと、見えないものに対する敬意。
38:55そんな見返りなんて関係なく。
39:02死者と共存する。
39:11共にあるっていうことがこれだけ自然にできている人たちっていう感覚。
39:23しかも意識的に。
39:26死者との距離とか、死者への思いとかっていうことが、また新たに僕の中でも更新された感じはあります。
39:41死者を遠ざけずに霊を尽くして受け入れる。
39:54台湾に息づくもてなしの心。
39:58この旅ではもう一つ知りたいことがありました。
40:16この旅ではもう一つ知りたいことがありました。
40:25それは名婚死者との結婚についてです台湾では主に未婚のまま亡くなった女性と生きている男性が縁を結ぶ習慣が一部ながら残っているといいます。
40:50そういう風習というか古くから習わしがあるっていうことは、興味があって調べてみたんですけれど、
40:59やっぱり死してもなおつなぎたいっていう遺族の方がいらっしゃるっていうのが強く興味を持っているところですね。
41:09台湾北東部の町、ギラン。
41:23身内に名婚をした人がいる一家に今回特別に話を聞くことができました。
41:30出迎えてくれたのは、リ・サンテイさんのご家族。
41:45こちらのお宅で名婚をされた方がいるっていうお話を伺ったんですけれど名婚をしたのは夫の一番下の妹になります。
42:02リ・サンテイさんは5人きょうだいそのうち一番下の妹が幼い頃に胃腸の病気でこの世を去りました。
42:17妹が亡くなったのは1、2歳の頃かな。
42:24当時はとても貧しく病に住んでいたのもあって、医者に見せることが簡単ではありませんでした。
42:36だから幼くして亡くなってしまったんです。
42:42手元にある服で包んで、土の中に埋葬しました。
42:49遺骸もありません。
42:52墓は特に用意せず、石を積み重ねて、土で補強することしかできませんでした。
43:03亡くなった後、きちんとしたお墓には埋葬されなかった妹。
43:13当時、弔った方法を教えてくれました。
43:18当時はお金がなかったので、空き缶を遺骸にしていたんです。
43:27使われたのは空き缶。
43:33名前を書き、線香を立てて、遺骸の代わりにしました。
43:42両親は妹の遺骸を人目につかないよう台所の隅に置きました。
43:52それを見ると涙がこぼれました。
43:58転機となったのはおよそ20年後、生きていれば22歳のころ、明婚することになりました。
44:08相手は次女の夫、つまり姉妹で同じ人と結婚することになったのです。
44:19その後妹の名前は夫の家の墓や遺骸に刻まれ他の先祖と共に祀られるようになりました。
44:31なぜ、名婚が行われるのか。
44:39民族学に詳しいリン・モケンさんに聞きました。
44:46成人になった男女は家庭を持つべきだとされています。
44:52中国語では、とつぐことを帰ると表現します。
44:59つまり、とつぎ先こそは、本当の家だと考えられてきたのです。
45:07結婚をしないままでは、女性には帰る家がないとみなされました。
45:15大人になった女性は、必ずとつぎ先を決める必要があったのです。
45:22こうした背景には、台湾に古くからある、
45:27未婚の女性は一族の遺骸に名前を刻むことができない、
45:32という価値観が強く影響していると考えられます。
45:38だからこそ、帰る家の存在がとても重要です。
45:45冥婚もせずに、夫やその家族に祀られることがなければ、
45:50さまよえる魂になってしまうと恐れられたのです。
45:55残された家族の悲しみを和らげ行き場がないとされた未婚女性の霊を弔う方法として冥婚が行われてきたのです冥婚で相手を決める際にはしっかりとした手順があります。
46:20バアポエという道具を使います亡くなった相手に意見を聞くために投げるんです3回投げて1回表と裏が出たら本人が喜んでいるという意味になり冥婚することに同意しています
46:44ああ、これが占いの道具。
46:53亡くなった人や神様に意見を聞くのに使うバアポエ。
46:59寺や各家庭にあり表と裏の出方を見極めます。
47:06表と裏が出たらイエス。
47:102つとも裏はNO。
47:13拒否していることを意味しています。
47:17これがその死者との会話のツールですね。
47:22聞きたいことを思い浮かべるかつぶやいてもいいですよ。
47:27じゃあご先祖様の力を借りて。
47:34正しいですよ。
47:36あ、これは?
47:37イエス。
47:38それは素晴らしい。
47:41よかった。
47:44何を聞いたかというと、
47:46この番組がとても面白くなるかどうかっていうのを聞いてみたら、
47:52うまくいくかもしれないと思う。
47:54こういうふうにこうして見えない存在との対話を行うのです。
48:11妹の結婚相手についても、バーポエで意見を聞き、最終的に決められました。
48:21個人の、個人のというか、もっとすごくミニマルな、
48:26一家庭の中における姿勢感みたいなものを聞けたような気がしますね。
48:32うん。
48:33それはまるで本当に聖者と同じように扱っているような感覚。
48:36なので、それはちょっと、また僕らの感覚とはちょっと違っていて、とても新鮮に映りました。
48:47うん。
48:48取材を進めるうちに、明婚と深く関わる人物と出会うことができました。
49:04あっこんにちは初めまして青果店を営む傍らお見合いの仲介をしている明婚の名行動を40年続けてきました少なくとも龍さんの周りでは多いっていうことですか?
49:3160カップルですね。
49:3460カップル、聖者と死者の明婚を成立させている。
49:41明婚っていうのはどういうふうに成立させるものなんですか?
49:47亡くなられている方だからそういう方たちと生きている方たちをつなぐっていうときはどういうふうにされるものなんですか?
49:56亡くなった娘が母親の夢の中に現れて結婚したいと言ってくる。そんなこともありますよ。それで母親が相手を探してほしいと私に頼みに来るんです。
50:16すごい興味深い話ですね。生存されている方同士の結婚のナコードも龍さんはされてて、生存されていない方と生存されている方、生者と死者との結婚も取り持っていらっしゃいますけど、そこの区分けみたいなものはないですか?
50:34心構えは一緒なんです。同じです。そうなんだ。面白い。そうなんですね。まるで本当に死者が見えない人たちが生きているかのように皆さん接してる感じは受けますね。
50:59ナコード・リュウさんの紹介で、冥婚をした男性側にも話を聞くことができました。
51:12こんにちは。
51:14こんにちは。
51:16こんにちは。
51:18よろしくお願いします。
51:21じゃあお邪魔させていただきます。
51:24張陽樹さんギランでレストランのオーナーをしています30年前未婚のまま亡くなった女性と名婚をしましたで張さんが名婚に至った理由だったりとか流れをまず伺いたいなと思ってます。
51:51もともと占いで将来2人の妻をとる運勢にあると言われたんです。
52:00奥様と張さんが結婚された時というのはまだ名婚はされてなかったんですか?
52:08先に生きている妻と結婚しないと名婚はできません。
52:1722歳で美礼さんと結婚した張さんしかしその後ビジネスが軌道に乗らず名婚をすれば運気が上がると助言され27歳の時2人目の妻を迎えることにしました。
52:42奥様はそれを伺ってどうでした?お気持ち的には結婚するといいっていう感じになりました。
52:51彼が2人の妻をとるという運勢でそれが体にも家庭にも仕事にも良いということだったので。
53:06私たちの助けになっています。
53:11いろいろな困難を乗り越えさせてくれます。
53:15初めて相手の実家に行った時、名婚する相手の姉妹と妻の顔がそっくりだったんです。
53:23これは神様のお告げだと思いました。
53:30名婚の儀式について教わりました。
53:38これが儀式の時に用意したドレスです。
53:43ベッドの上にきれいに整えておきます。
53:48そして3日間動かしてはいけません。
53:53亡くなっている妻と過ごすんです。
54:00妻のドレスや装飾品が用意されます。
54:05名婚して最初の3日間、夫と見えない妻で寝室で過ごします。
54:18相手のご両親はもう亡くなっていて、今はとても寂しいです。
54:28生きていた頃はよく会いに行っておしゃべりをしたものです。
54:35彼らは私たちのことを本当の息子や娘のように接してくれました。
54:43家族そのものでした。
54:45本当に優しかったんです。
54:48時には相談があるんだと心の内さえも話してくれました。
54:55実際は本当に結婚と同等のつながりがあるっていうのは感じましたね。
55:01普段日常をこう過ごされていて、その奥様が生活の中にいるなって感じることっていうのはありますか。
55:11普段の生活と特に変わらず、特別なことはありません。
55:17私たちを守る存在が増えた感覚です。
55:21何かを決めるときや大事な行事のとき、必ず彼女にも声をかけます。
55:29家族が穏やかに暮らせるようお願いしています。
55:33そこには家族への思いそして運命を切り開こうという意思が込められていました。
55:50家族への思い出し
56:00家族への思い出し
56:06家族への思い出し
56:10家族への思い出し
56:24もしなにしても、鬼好きにしても
56:30そうだったと思うし、名婚にしてもきっとそうだったと思うんですけれど
56:36見える側と見えない側の境界をしっかり持っていて、正しく距離感を保つことっていうことがすごく意味のあることなんだなと思っていて。
56:55名婚って言って、見えない方とも生活をすることによって、実際、家族がつながったりとかするわけだから。
57:05関係性をつないでいくことっていうのが、たぶん本来の祭るっていう意味なんじゃないかなと思いました。
57:16これはやっぱり、たぶんどこの宗教観においても、どこの関係性においても、きっと必要な概念なんじゃないかなとは思います。
57:37見えない存在を敬い、受け入れる。
57:52忘れることなく、亡くなった人たちを慈しむ。
57:58台湾行ってきました。
58:11随分いろいろなところを回ったみたい。
58:15ええ。
58:17やっぱり、近かったです。
58:20当たり前のように、そこにいるのを分かってるような。
58:24向こうの匂いがするもの。
58:27そうですか。
58:30それで、帰ってきてくれたのね。
58:34カーリングミラノコルティナオリンピック世界最終予選、混合ダブルス。
58:49初戦をBS102チャンネル14日午前8時半から生集計。
59:06混合ダブルスでオリンピック日本初出場を掴み取れ。
59:1014日に行われる強豪杯準決勝。
59:15手に汗握る戦いをご覧の時間にBSで放送。
59:20女子サッカー日本一へ。
59:22決勝に駒を進めるのは。
59:26日曜の夜はJリーグタイム。
59:30次回は総集編。
59:33大混戦のシーズンをたっぷり振り返ります。
59:38お楽しみに。
59:41カバーズ、ザ・ビートルス・ディープナイト第2話。
59:47ビートルスと同じ時代にヒットした洋楽カバーソングをお届け。
59:51NHKBS14日日曜夜11時。
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