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  • 2 days ago

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00:005ヶ月曜夜10時お見逃しなく!
00:05今週のテーマは抗原病
00:08私たちの体を細菌やウイルスなどから守ってくれるはずの免疫のシステムが誤作動を起こして自分自身を攻撃してしまう病気です
00:20100万人以上の人が悩んでいると推定されています
00:251日目のきょうは関節瘤まち
00:29関節の炎症によって激しい痛みが起こり進行すると関節が変形して日常生活に大きな支障をきたします
00:40かつては進行を食い止めることが困難な病気でしたが
00:45効果の高い薬が次々に登場し
00:48多くの人が症状がほとんどない
00:51寛解の状態を目指せるようになりました
00:54ただし治療薬の選び方には注意が必要な場合もあります
01:01妊娠・出産を希望する場合
01:0460歳以上で人機能や筋力が低下している場合など
01:10一人一人の症状やライフステージに応じた関節瘤まちの最新治療をお伝えします
01:17教えてくださるのは関節瘤まち診療ガイドライン策定委員長
01:23今週のテーマは抗原病です
01:35関節瘤まちというのはよく聞きますけれども
01:38それ以外にもいろいろな病気があるんですね
01:41はい抗原病は本来自分の体を守るはずの免疫機能に異常が起きて
01:47自分自身の体を攻撃してしまう自己免疫疾患です
01:52こちら関節瘤まち全身性エリテマトーデスシェーブレン症候群などがあります
01:59きょうから順番に取り上げていきます
02:02はい1日目は関節瘤まちですけれども
02:05針川さんこれ関節がどうなってしまうことを言うんでしょうか
02:09はい関節瘤まちは最初に関節が腫れて痛みが起こります
02:14進行すると関節が変形してしまいます
02:17この方のように関節の変形が進むと日常生活に大きな支障が出てきます
02:24かつてはその進行を止めることが難しかったんです
02:28でも今は違います
02:30これは別の方の写真ですけれども
02:32関節瘤まちを発症してから10年がたっています
02:36早めに治療を始めたので関節の変形がほとんど見られません
02:41見た感じ全然分からないですよね
02:44はい最新の薬で関節の破壊が進む前から治療を始めることで
02:49変形を防ぐことが可能になっています
02:51ただ関節の破壊というのは発症後1年以内が最も進みやすいんです
02:58早期に見つけて治療を始めることが関節を守る鍵となります
03:03では今日の豊かな人生の処方箋こちらです
03:07初期症状を見逃さないでライフステージごとの治療を
03:12関節瘤まちは早く治療を始めることが大事ということですけれども
03:19最初に現れる症状はどういったものがあるんでしょうか
03:22主な初期症状は大きく3つあります
03:25手の指など関節のこわばり、腫れ、痛みです
03:30そのこわばりというのは動かしにくくなるということでしょうか
03:36はい、そうです
03:37特に朝起きてから30分以上関節がこわばるのが特徴です
03:42手指で見られることが多いのですが
03:45朝起きてからしばらく活動していると
03:48徐々に普段通りに動かせるようになります
03:51そして残りの2つが腫れと痛みですね
03:56はい、関節瘤まちの場合は
03:59指の付け根や真ん中の関節が腫れて大きく分厚くなります
04:04左右両方の手に症状が出ることが多いです
04:08炎症が強いと関節に水がたまって
04:12関節を触るとブヨブヨっとした感じがします
04:15また関節の周りの皮膚が赤くなったり熱を帯びている場合は
04:21炎症のサインとなる重要なポイントです
04:24でも、リウマチ以外でも関節が腫れて痛むということはありますよね
04:30あります
04:30よく間違いやすいのは変形性指関節症です
04:34関節リウマチと違って指の先の方の関節
04:39ここが太くなって触るとゴツゴツしてきます
04:42そこで区別ができます
04:44なるほど
04:44これ、どんな人に多いというのはあるんでしょうか
04:48はい
04:498割が女性です
04:51年代は30から50代で発症することが多いです
04:55遺伝的な要因のほか
04:57喫煙、たばこですね
04:59あるいは歯周病も発症や進行に関わっていると考えられています
05:04気になる症状があれば
05:06まずはかかりつけ医にご相談いただいて
05:09関節リウマチの疑いがある場合は
05:11専門医をご紹介していただければと思います
05:14関節リウマチについては
05:17新しいインターネットサービス
05:19NHK-1にも詳しく掲載しています
05:21画面左上のQRコード
05:24またはインターネットから
05:25ぜひアクセスしてみてください
05:27関節リウマチと診断されたら
05:30どんな治療をしていくんでしょうか
05:33はい
05:33薬による治療が基本です
05:35関節リウマチと診断された人が
05:38最初に使う抗リウマチ薬が
05:40メトトレキサートです
05:41患者さんの約8割がこの薬を使っています
05:46どんな薬なんでしょうか
05:48これは免疫細胞の活性化に関与している
05:51溶酸というビタミンの働きを抑えることで
05:55炎症を沈めるお薬です
05:57リウマチの症状を軽減するとともに
06:01その進行を抑える効果もあります
06:03患者さんは1週間に1日
06:06あるいは2日間だけ
06:07この薬を内服するんですけれども
06:093年前からは
06:11皮下注射も使えるようになりました
06:13このメトトレキサートは
06:16どれくらいの効果が期待できますか
06:186割から7割の方で
06:21関節の痛みや腫れが軽くなります
06:24また3割の方で病気が落ち着いて
06:27日常生活に支障がないくらいに
06:30腫れや痛みがなくなる
06:31寒快という状態に達することができます
06:35すごく効果の高い薬ということですよね
06:38でも副作用はどうですか
06:40吐き気や胃の不快感
06:43あるいは肝機能の異常
06:44そういった副作用が起こることがあります
06:47そのためメトトレキサートは
06:50溶酸製剤で溶酸を補充しながら
06:53使うのが一般的なんです
06:54また皮下注射を使うと
06:57吐き気や胃の不快感が軽減します
06:59メトトレキサートを3か月ほど使っても効き目がないという場合併用して使われることが多いのがこの20年ほどの間に次々に登場した生物学的製剤です生物学的製剤は免疫細胞が炎症反応を促進する過程で表れるTNFやIL6などの物質の働きを阻害して炎症を沈める薬です
07:29ターゲットとなっている物質が違うものを合わせて現在9種類の生物学的製剤がありますこの薬は点滴や注射で投与しますが自分で注射を行う自己注射の場合もありますこの生物学的製剤はどれくらいの効果があるんでしょうかはい
07:496割から7割の患者さんで日常生活の支障や痛みが改善する効果が見られますさらに破壊された関節が修復される可能性もあることが分かってきました
08:029種類あるということなんですけれどもこれはどのように使い分けるんでしょうか
08:07関節の中でどの物質が炎症に大きく関わっているかというのは人によって違いますそこでそれに合わせたお薬ということになるんですけれども実はどの薬がその人に合うのか使ってみないと分からないんです最初に3か月ほど使ってみて効果が出なければ次の薬に変えます
08:37メトトレキサートと比べて費用は割高になります薬の量にもよるんですけれども3割負担で1か月で2万円から4万円ほどです
08:49ただし現在はバイオシミラーと呼ばれる後から開発された生物学的製剤も出ていますこれを使うことによって先発品よりも3割から4割ほど安い医療費で治療することができますバイオシミラーは効果と安全性が同等であるということが確認されています
09:10最近ではもう一つ別のタイプの薬も出てきているんですよねはいジャック阻害薬ですねこれは免疫細胞を活性化するジャックヤヌスキナーゼと呼ばれる酵素の働きを妨げて関節の炎症を改善するお薬です生物学的製剤と同じかそれ以上の効果が期待されています飲み薬なので使いやすいのもポイントです
09:37使用する上で何か注意点というのはありますか生物学的製剤もジャック阻害薬も免疫に重要な分子をピンポイントで抑えるお薬なんですですので感染症にかかるリスクに注意が必要です
09:54またジャック阻害薬は比較的新しいお薬なので長期の場合の副作用などまだ十分に分かっていない面もございます費用の面ではジャック阻害薬は生物学的製剤よりももう少し高額です
10:09そういったデメリットがあるので一般には生物学的製剤が優先されます
10:15メトトレキサートそして生物学的製剤ジャック阻害薬というこの3種類の薬で治療を行っていくということなんですけれども特に注意が必要な人っていうのはいるんでしょうか
10:28いらっしゃいますまず妊娠出産を希望する女性は注意が必要です 第一選択薬のメトトレキサートは妊娠中授乳中の女性は使えません
10:39流産のリスクが高くなったり胎児や乳児に悪影響を及ぼす影響があるからです メトトレキサートを使用中の場合は妊娠する前に必ず中断して薬を変更します
10:54中断してもしばらく体内に薬の成分が残っていますので中断してから約1ヶ月ほど 次の生理が来るまでは妊娠を避けるようにしていただきます
11:05生物学的製剤やジャック阻害薬は使っている場合どうなりますか
11:11最新のガイドラインでは生物学的製剤は妊娠中の女性にはできれば使用しないように書いてありますが 必要と判断されれば使用することも可能と記載されています
11:23授乳中の女性は使えます ジャック阻害薬はリスクがまだ十分にわかっていないので妊娠中授乳中の女性は使えません
11:33男性の患者さんでパートナーの妊娠を望んでいる場合は薬はどうするんでしょうか
11:41男性の患者も注意が必要です
11:44メトトレキサートとTNF阻害薬というタイプの生物学的製剤はできれば使用しない方が良いが必要と判断されれば使用は可能とガイドラインには記載されています
11:56TNF阻害薬以外のタイプの生物学的製剤とジャック阻害薬は使用しても大丈夫なのかどうかまだ十分にわかっていません
12:06なるほど そうしますと妊娠・出産を希望している方などでメトトレキサートが使えない場合はどのように治療していくんでしょうか
12:15はい ステロイド薬である少量のプレドニゾロンを使用します
12:20この薬は妊娠中 授乳中 あるいは子どもを希望する男性 いずれも使うことができます
12:28妊娠中 授乳中でも症状が強い場合は先ほど申し上げたように生物学的製剤の使用を検討します
12:35関節リウマチは30代から50代で発症することが多いんですが実は最近増えているのがこちら65歳以上で発症する高齢発症関節リウマチです
12:51高齢発症関節リウマチこれはどんな特徴があるんでしょうか
12:57はい 先ほど申し上げたように関節リウマチは女性に多い病気なんですけれども男性患者が比較的多いです
13:044割ほどいらっしゃいます また関節リウマチは通常手足の小さい関節から発症することが多いんですけれども
13:13高齢発症の場合は肩や膝そういった大きい関節からしかも急激に症状が起きることがあります
13:22関節の炎症が強いので短期間で関節の機能が低下してしまいフレイルや妖怪後状態になりやすいのです
13:30ですので早めに適切な治療を受けていただくことが必要になります
13:36そうなんですね これ治療はどんなふうに進めていくんですか
13:40高齢の患者さんの治療を始める前には関節の状態だけではなくて
13:46過励による身体機能それから腎臓や肝臓の臓器の機能また精神状態や認知機能
13:53さらにご家族の支援がどの程度あるのかそういったことを総合的に評価します
13:59治療では主に免疫の働きを抑えるお薬を使います
14:04臓器機能の低下がある場合には副作用のリスクが上がるんですね
14:09ですので慎重にお薬を選びます
14:12例えばメトトレキサートは過励によって腎臓から排泄されにくくなります
14:17腎臓の機能が低下するためです
14:20ですので使いにくくなるので他の交流待ち薬を選択します
14:24また認知機能が低下するとメトトレキサートを飲む日を間違える可能性があります
14:31そういった時には注射薬に切り替えてご家族に投与してもらうなどの工夫をする場合もあります
14:39今日ご紹介した内容は今日の健康テキスト12月号にも詳しく掲載されています
14:45番組と合わせてご覧ください
14:47明日は顔の皮膚や関節、腎臓など全身に症状が現れる全身性エリテマトーデスについて伺います
14:57有栄さんどうもありがとうございました
15:00ありがとうございました
15:00ありがとうございました
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