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  • 6 days ago

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00:00um
00:13godiel a tega meありがとう なかなか会えないけど元気
00:19私は相変わらず 宿所の心へとかをやらされてるわ
00:24ガディエルだったらそれはきっとみんなが私のためを持ってって言うと思うけど あれは絶対お父さんや屋敷のみんなの意地悪に決まってる
00:36まあそんな方より またここへ会いに来てくれると嬉しいな
00:43そうそう最近ひどい風が流行っているみたいだから気をつけてね ラフィリア
00:54魔法みたい優しさはいつも私を少し強くしている想像を超えてきらめて
01:04どこまでも行けるような気持ちになれるの
01:08窓辺に差し込んだ光がやけに温かくて
01:21いつもの笑顔って
01:24大きなのなんて聞くから照れくさい
01:28いつかもらった優しさをそっと育てていきたい
01:31いつかもらった愛情をきっと誰かに渡したい
01:34そばにあるだけで愛しいものばかり
01:37眩しい日々は
01:39魔法みたい優しさはいつも私を少し強くしている想像を超えてきらめて
01:50どこまでも行けるような気持ちになれるの
01:54あたしは明日からもこのまま行けないように生きてゆけるの
02:06あなたも
02:17熱が高いですね
02:28口を開けてください
02:30扁桃腺も腫れている
02:34ここ最近流行っている風邪の症状
02:37お子さんが熱を出したのはいつ頃ですか
02:41えっと今朝よ朝からいきなり高熱で
02:47その前に咳をしていましたか
02:49そういえばええしてたわ
02:54解熱剤をすぐに与えた方がいいでしょう
02:57高熱が続くとよくありません
03:00汗がひどいので脱水症状も気にしなくては
03:05後ほど個室に入ってもらってください
03:08かしこまりました
03:09私も付き添ってもよろしいでしょうか
03:12それはできません
03:13お子様の病気がうつるかもしれないので
03:16でも
03:17ご安心ください
03:193日もすればよくなります
03:21薬はここにはよく効く薬があると聞いたのですが
03:25解熱剤と風邪薬をお願いします
03:30うん
03:31これでいいのかな
03:41はいありがとうございます
03:43子供には1粒を3等分にして1日2回12時間おきに与えてください
03:55まずは様子を見ましょう
03:57はい
03:58食事の後に風邪薬を投与してください
04:02かしこまりました
04:04お任せしよう
04:06よろしくお願いします
04:09はい
04:11あなた方は運がいいですね
04:14姫様自ら見ていただけるとは
04:17あっあの姫様とは?
04:19姫じゃありません
04:20え?
04:21このお方は治療のお姫様と呼ばれているんですよ
04:27うーん
04:28もうそれやめてって言ってるのに
04:31すみません
04:33本当恥ずかしいですから
04:34エレンそろそろ
04:35あっはい
04:37では私はこれで失礼します
04:40あっありがとうございます
04:42ありがとうございます
04:43あの…あの方々は…
04:50うふふふ…
04:52ん?
04:54その治療のお姫様にもらった薬を飲んだら
04:583日で治ったというのか
05:00そうなんです
05:01次の日には息子の熱はすっかり引いて
05:04本当にびっくりしましたよ
05:06最初は精霊と契約した魔法使いかと思ったのですが
05:11どうもクス師のようです
05:13精霊の加護を受けた薬という噂は本当なのでしょうね
05:18バンクライフト家が関わっているというのは?
05:21はい
05:22少女と一緒にいたのはおそらく…
05:25英雄だったと思います
05:27く…
05:30宮廷治療師のヒュームだったね
05:32あ…はい
05:34君の探眼書を読んだよ
05:37バンクライフト家が絡む薬の調査をしたいそうだね
05:41はい
05:42その流行病に効くという薬のことは確かに気になる
05:47は…発言をお許しいただける…
05:49いや いいよ
05:50あ…
05:51調べたから
05:52あ…あ…
05:55その薬が欲しいんだろう
05:58ご病気がなかなか治らない 君のお母様のために
06:02どどうか発言をお許しください
06:07ダメだと言ったのにまだ言うとはね
06:11いいよ
06:12許してあげる
06:14確かに私欲の入った探眼書です
06:18ですが 巷では薬を手に入れようと
06:21商人が薬金になっているそうです
06:23その薬を我々宮廷治療師がいち早く手に入れておかなければ
06:27民の信頼を損ねるのでは…と考えました
06:32へぇ…
06:33ぜひ薬について調べさせていただきたいのです
06:37ふん…民の信頼ね
06:41はっ…
06:43いいよ
06:44はっ…
06:47ありがとうございます
06:49ふっ…
06:50一番の理由は 君がその年齢で精霊魔法使いであるという点だ
06:55はっ…
06:56私は将来有望なものが大好きだね
07:00ただし それを調べるには条件があるんだよ ヒューム
07:05ヴァンクライフト家は王家にとって特別な存在だからね
07:11はっ…
07:12下がっていいよ
07:16追って知らせる
07:18はい
07:19フッ
07:24ガリエルを呼べ
07:26はっ…
07:30機嫌が良さそうに見えたけど あの笑顔には 裏がある
07:36おそらくそれは バンクライフト家に関係したことだろう
07:41もしかしたらそれは 僕が踏み込んではいけない領域なのかもしれない
07:46それで 最近 サウベルの娘と手紙のやり取りは続いているのか?
07:56はい たまに返事を書く程度ですが
07:59そうか どうも最近 バンクライフト家が腕のいいクス師を雇い入れたようでね
08:06クス師…ですか?
08:08そのクス師を雇い入れたのは あの精霊のお姫様だと噂されている
08:14えっ エレンが?
08:20寮内に治療目的で滞在する者が 先月より3割ほど増えています
08:263割は多いな
08:28それに伴い 薬の供給が追いついておりません
08:32緊急を要する者たちが薬を巡って 言い争いを起こしています
08:37識別救急が必要かもしれません
08:41識別救急?
08:44患者さんの重症度によって 治療の順番を決めることです
08:48病気の耐性がない子どもや妊婦さん 意識のない患者さんを優勢させるんです
08:54怪我の場合も同様です
08:56うん 一理あるな
08:58さすがエレン様 すぐに解決方法を思いつくとは 自治感度いたしました
09:04エレンのおかげでとっても助かってる
09:07すまないないつも頼ってしまって
09:10でも 私の知識は先人たちのものなのです
09:14私が考えたものではありません
09:17そのことを褒められると なんだか申し訳なくて
09:21先人たちの知識 そこから学び 必要なときに使う
09:28それでこそ 先人たちも浮かばれるというものだよ
09:32そうですね
09:34ああ やっぱり俺の娘 最高
09:40ザワサンバ うざい
09:43兄上はエレンを構いすぎです
09:45ああ サウベルには言われたくないぞ
09:48お前は自分の娘を構わなすぎだろ
09:59ラフィリア 起きているか?
10:04娘はハンコウキーなのです
10:11娘はハンコウキーなのです
10:13お前が放っておくから 拗ねてるんだろ?
10:16そうかもしれません
10:20兄上 話が横道にそれましたが やはり問題が
10:25ん?
10:26治療目的で寮内に滞在するものが 増えたせいなのか
10:30最近 治安が悪くなっているという報告を受けました
10:33ん?
10:34何ですか?
10:35エレンは悟いけど 自分のことになると本当に疎いな
10:40ん?
10:41仕方ありませんよ
10:42いくらエレンでも この年で自分のことを客観視はできないでしょう
10:45それもそうか
10:46ロレン
10:47あ…
10:48承知しました
10:49そうか 呼ぶのか
10:50あれだけ話し合ったでしょう? まだ信用できないのですか?
10:54何の話ですか?
10:55何の話ですか?
10:56いや 既に寮内で噂になっているんだ
10:57バンクライフト家の小さなお嬢様が 薬を施してくれると…
11:02このままだと エレンの身に危険が及ぶかもしれないからね
11:06えっと…
11:07つまり 先ほど呼びに行った人物というのは…
11:11エレンの護衛だよ
11:13連れてまいりました
11:14入れ
11:16あっ!
11:17私の息子です
11:20アルベル
11:23といって 噂になっているんだ
11:24バンクライフト家の小さなお嬢様が 薬を施してくれると…
11:27このままだと エレンの身に危険が及ぶかもしれないからね
11:29えっと… つまり…
11:30先ほど呼びに行った人物というのは…
11:33エレンの護衛だよ
11:35連れてまいりました
11:36入れ
11:38あっ
11:41エレンの息子です
11:42アルベルト王子様の?
11:44カイは 今年で13歳になるんだったな
11:47王子様 ご結婚されていたんですね?
11:50独り身に見えますか?
11:53おい… 仕事ばっかりで 女性気がないというか…
11:58仕事は… 確かに その通りですね
12:02初めまして カイと申します
12:05エレン様 父から話は聞いています
12:15その説は父を救ってくださって 本当にありがとうございました
12:20全力であなた様をお守りいたします
12:24えっ いいえ 私はそんな…
12:27だが これを許さない者がいてな
12:30えっ?
12:31いや 護衛が人間だっていうのが問題だと
12:35どういうことですか?
12:37おい 聞こえているんだろ?
12:39ふぅ…
12:45あっ…
12:46あっ 兄上!
12:47大丈夫だ
12:49バン 自己紹介しろ
12:51我は風の大精霊 ビントの子 バンである
12:55エレン様 危ない!
12:57カッカーン!
12:59大丈夫だよ バン君はいい子だよ
13:02うーん いい匂い
13:05あらいたてですぞ
13:08ふっ こわっぱ
13:10貴様が姫様を守るだと 肩払いたいわ
13:14なんだと?
13:17ふっ ふっ ふっ ふっ
13:18というわけで 精霊の方からも エレンの護衛を出す
13:23バンは風を自在に操るし 音に敏感で
13:26遠くの噂話も拾えるほど 耳がいい
13:29重宝するぞ
13:31いや しかし 兄上 こんな大きな獣 街では騒ぎになりますよ
13:37問題ない
13:42姫様 いかがでしょう?
13:44バン君 人化できるようになったんだ
13:47うん かっこいいよ
13:49そうでしょう 友 我はかっこよくてすごいのですぞ
13:54うん
13:56どうした こわっぱ
14:00俺だって
14:01おい お前ら
14:06何エレンを取り合ってんだ
14:08ダメだダメだ
14:09やっぱりエレンの護衛は俺がやる
14:12娘は嫁にやらん
14:14ああ
14:16兄上
14:17父様 うざい
14:21ヒューム 今夜はこの近くの宿に泊まろう
14:29あまり近くに来ないでもらえますか?
14:31ヒューム殿 ガディエル殿下に何というお言葉を
14:35仕方ないじゃないですか
14:37僕の精霊が殿下に怯えているんですよ
14:40いいんだ フォーゲル 事実だ
14:44それと 今の俺は殿下ではない
14:47ガディスだ
14:49どこで誰が聞いているとも限らない
14:51申し訳ございません
14:53例の薬を何としても手に入れて
14:56どうやって作っているかを調べないといけないのです
15:00バンクライフト家のお嬢様がどう関係しているのか
15:03あるいは精霊が作ったものなのか
15:06僕の精霊が調べなくてはいけないんですよ
15:09怯えて仕事にならなかったらどうするのです
15:12ああ その通りだな
15:15しかし どうにも納得ができません
15:18何がだ?
15:20陛下は一体何をお考えなのか
15:23わざわざこんな仕事を殿下にさせるなんて
15:26ラーヴェ 何度言ったら分かる
15:29俺はガディスだ
15:31申し訳ございません
15:33しかし とんでもないですね
15:37病が広がらないように
15:39風の精霊が上空に病を吹き上げて
15:42浄化している
15:45なんて力だ
15:48ああ
15:55僕の精霊が怖がっている
15:58ここに風の上位精霊がいるのは間違いない
16:01精霊が治療薬を作っているという噂は
16:05本当なのかもしれない
16:07待て
16:08やはり エレンが薬を作っているのか
16:12ダン ガディス
16:15ああ
16:16わがままだということは分かっている
16:20ただ
16:21僕が君に会いたいという気持ちは変わらない
16:25ラフリア様
16:35お嬢様宛てのお手紙です
16:38ありがとう
16:40ガディエルからだわ
16:43ガディエルからだわ
16:44お嬢様 殿下を呼び捨てなどと
16:47古っさいわね もう下がっていいわ
16:50なになに 嘘でしょ
17:00ガディエルったら
17:02そういえば
17:07アルベルトおじ様の奥様って
17:09どんな人なんですか?
17:11肝が座ってて
17:12なかなかしっかりした人だよ
17:15あの
17:16母のことをそう言われると
17:18少し恥ずかしいのですが
17:20では
17:21アルベルトおじ様は奥様に頭が上がらないんじゃ
17:25それはもう
17:26おっ
17:27でも アルベルトおじ様には
17:32そういう方がお似合いですね
17:36今度 エレン様に母を紹介いたします
17:39本当? 会いたいです
17:41ぜひ 我が家にいらしてください
17:44自宅に招く親に挨拶?
17:47ゆるさーん
17:49父様 うるさいです
17:51ひどい
17:52兄上はエレンに頭が上がりませんね
17:55当たり前だ
17:56エレンになら尻に敷かれてもいい
17:58母様がすねますよ
18:00ひっ!
18:01冗談だよ オーリー!
18:02俺はオーリーのお尻にしか敷かれないよー!
18:11姫様
18:12ん?
18:13我は周囲を見てきますぞ
18:15何かありましたら必ずお呼びくださいませ
18:18はい
18:19バン君も気をつけてね
18:21ご提案いただいた識別救急の件
18:27治療師の間ではうまくいっていたのですが
18:30患者の中には先に来ていたのは自分だとおっしゃる方が後を絶たないのが現状で
18:36皆さん自分の薬を手に入れられるのか不安に思っていらっしゃるようです
18:42ならみんなに行き渡るように私が持った薬を
18:46エレン
18:47気持ちは分かるがダメだよ
18:50作る薬の量についてはちゃんと話し合っただろう
18:54ですが皆さんの不安を取り除いてあげたいのです
18:59父様少しだけ
19:01少しだけ薬の量を増やしてはいけませんか
19:05エレン
19:14エレン
19:17無理は絶対しないように
19:20はい
19:22分かってます
19:24フン
19:25フン
19:33あっ
19:34あっ
19:35何?
19:36虎?
19:37待て!
19:39驚かせてすまなかった
19:41この者は精霊だ
19:43あっ
19:47我は姫様の護衛
19:49万と申す
19:50お帰りなさいませ
19:54ジージただいまーす
19:56はいエレン様
19:58おーエレン様のためにとっておきのお茶をご用意しますぞ
20:04ローレン
20:06あ?
20:07今日はラフィリアとアリアと食事をしようと思う
20:10伝えてくれ
20:11それはようございますね受けたまわりました
20:15母上も
20:17もちろんでございます
20:22エレン様のおっしゃる通りやってみたところ
20:25野菜がすくすく育ってまして
20:27それはよかったです
20:29そういえば
20:30おじ様から畑の肥料について相談があると伺いました
20:35私も直に畑を見てみたいので
20:37治療院が落ち着いたら一緒に行きましょう
20:40それは助かります
20:42入れ
20:45旦那様
20:48ラフィリア様がいらっしゃいません
20:50え?
20:51屋敷中探したのですが
20:53どこにもおらず
20:55ラフィリア!
21:00アリア!
21:10アリア!
21:11うん
21:12アリア
21:13ラフィリアを知らないか?
21:15ああ
21:17そうか
21:19ラフィリアがどうかしたの
21:22ラフィリアがいなくなった
21:26え?
21:27私があの子の話を聞いてやらなかったばっかりに
21:34まさか家で…
21:37家で…
21:38うん…
21:39バンク?
21:43バンク?
21:44バンクライフト系の薬手に入れるお嬢様を…
21:49そう話している声が聞こえた
21:55何だって!
21:56もしかしたら…
21:57私と間違えてさらわれた…
22:02丸い夢に溺れた
22:12私と間違えてさらわれた…
22:19どこが温いて目覚めた…
22:21これはいつの記憶なんだ…
22:22だって…
22:23誰か忘れてる気がしてまた眠る…
22:26子供の振りをして…
22:28背伸びてた…
22:29手を取り合えば…
22:30暖かい…
22:31暖かい…
22:33暖かい…
23:33Originalの誓い口ずさんだ
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