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00:002025
00:04様々な気象災害が日本列島を襲いました
00:10夏記録的な猛暑が全国各地で
00:15北海道帯広市では最高気温が38.8度まで上昇しました
00:22暑さだけではありません
00:252月帯広市では全国過去最多を記録する大雪が
00:338月熊本や鹿児島などで記録的な大雨が降りました
00:38そして剥がれた屋根が隣の高校のグラウンドに散乱しています
00:45さらに9月静岡などで台風の影響によって
00:49同時多発的に竜巻が発生し大きな被害が出ました
00:55この1年 これまでにないような気象災害が次々と起きたのです
01:04来年も今年と同じぐらいの暑さがやってくるんだということを
01:09あらかじめ想定して対策をまずきちんとすることが大事かなと思います
01:16なぜ発生したのか
01:18この1年を振り返りながら
01:21今後私たちはどう備えていけばいいのか
01:24一緒に考えていきましょう
01:25明日を守るナビ
01:44最も暑い夏。
01:59潮田さん今年の夏どうでしたかいやもう暑かったですよね夏の北海道にちょっとお仕事で行ったんですけどやっぱり北海道だからちょっとこの暑さから逃れられるのかなっていう思いで行ったんですけどなおさらこう涼しいと思って行ってるからこそ結構答えましたね長いんですよね期間が分かりますえっ?いつからいつまで続くっていう?
02:18いつまで気温下がりませんっていう期間がちょっと長いしねはいでは今日のナビゲーターをご紹介します東京大学先端科学技術研究センターの中村久さんですよろしくお願い致しますよろしくお願い致します
02:47やっぱりゲストの2人おっしゃったようにとにかく熱いレベルが半端でないですので今日はですね最新の分析研究をもとにしましてこれからの備えにどう生かしていくかこれを皆で考えていければと思っております
03:08では今年1年を通してどんなことが起きていたのか今回はこのようなものをご用意しました
03:16今年の気象現象をまとめたものです
03:20さあでは改めて振り返っていきましょうまず2月ですね北海道の十勝地方での大雪 そして6月下旬には各地で梅雨明けとなりました
03:34東京都心を含めて真夏日の日数が過去最多となったところも多かったんですね そして7月暑さが続いて8月の上旬には鹿児島県と熊本県で大雨による被害がありました
03:52で暑さは9月を過ぎても収まらずに各地で35度以上の猛暑日に見舞われる中 台風15号が上陸しますでこれ中でも静岡県竜巻で大きな被害がありました
04:09そして北海道では9月初めて線状降水帯が発生し10月には伊豆諸島を台風が襲ったこうして見ると改めて本当にいろいろ私は何か特にこの6月の梅雨明けが早かったのはすごく印象的に残ってましてしかも何か梅雨に入ったってなってもあんまり降らなかった印象なんですよね
04:39高橋さんに改めてどうですか雪ですかね北海道は雪降るんですけど僕も新潟出身なんですが短い間に降る量がこんなに降るもんかというぐらいの地元のね皆さんもびっくりするような降り方今までにないような準備してる方でも家から出られないみたいなそういう状況はねなかなか見たことないんではい
05:04なんといってもやはり非常に暑くてまたこれまでにないような長さの夏に見舞われたとなんでこんな暑くなってるんですかこれははいこれにですね大きく関わっているのが地球規模の温暖化の進行です
05:24実は今年の夏の平均気温最近30年の平年値に比べて2.36度も高いということではいこれ実は19世紀の末から観測始めてるんですが間違いなくもこれは歴代1位というこの記録になりました。
05:48はいさあということで今回はことしの気象災害を3つのテーマでひもといていきます当たり前になる異常な暑さ温暖化で増えるどか雪と大雨そしてこれまでにない台風による竜巻この3つで見ていきますまずはことしの異常な暑さを振り返ります
06:14全国的に記録的な暑さに見舞われた今年の夏
06:20東京都心では6月の真夏日が13日となり統計開始以来過去最多となりました
06:287月最高気温は各地で上昇
06:34北海道帯広市では38.8度の暑さに
06:44ここまで上がることを見ることってないですねこんな暑いのは忘れてですね
06:51さらに8月群馬県伊勢崎市で41.8度を観測国内の過去最高を更新しました暑さがもう尋常じゃないですね熱気を全身が包まれて仰いでても熱風しかもう来なくて雨の少なさも記録的でした
07:14米どころの北陸では7月の降水量は平年のわずか8%
07:24福井市ではこの時田んぼに引き入れる水の量が制限されました
07:31野菜にもピーマンの生産が盛んな上越地域では出荷量が去年の半分以下に落ち込みました
07:46また各地で熱中症の疑いによる出動要請が増えました
08:00異常な暑さのため5月から9月までで搬送された人は全国で10万510人
08:09初めて10万人を上回りましたなぜこれほどまでに暑くなったのかスタジオで中村さんが解説します
08:24思い出しましたね本当に思い出しました暑かったですよね本当に扇風機とかで風を食っても本当全然涼しく感じないんですよねさあではまずはその今年何がその日本にこの異常な暑さをもたらしたのかその原因を見ていきますそれがこちらなんですね日本列島を覆ったダブルなんとか
08:53何でしょうかダブルの高橋さん
09:02ちょっと待ってくださいさっきまでずっと詐欺塩田さんだったじゃないですか急に急にこのダブルなんとかの時だけ
09:12分かりました何か先生ヒントはないんですかヒントは漢字3文字
09:17気象情報でよく聞きますねあっ分かりました
09:23ダブル猛暑日っていうか暑さそのものですよね猛暑日ってねでもね正解ねこれちょっと難しいと思いますはいダブル高気圧高気圧高気圧高気圧がダブルはい高気圧がダブルってどういうことなんですか?
09:44はいあの実はですねこの近年のように地球温暖化がまあ顕在化してくるまあそれ以前からですね実はこのダブル高気圧が現れると時折猛暑が起きてたんですね。
10:00これあの平年の日本列島付近のこれ7月の大気の流れを示していますでこの紫で示したのこれが上空まあ10キロ12キロぐらいを流れる強い西風まあ偏西風ですねそれでこの太平洋の方からこの夏の高気圧太平洋高気圧が日本列島に張り出しつつあると。
10:28でジベット高気圧という非常に大きな高気圧があってまあこの2つがですね日本の夏の天候に大きく影響するということになりますはいこれがなんか平年のはいちょっとねこのそれぞれの位置関係なども覚えておいていただきたいんですがで今年の7月がどうだったかというとこちらはいあの状況大きく違いますよねでこのまず
10:58この上空の偏西風ですけどもこの日本列島から見て北に強く蛇行してますよねだいぶ上ですよねそうですねさっきと比べるとでこの太平洋高気圧夏の高気圧が日本列島地表付近で強く張り出して上空のこのチベット高気圧これもやはり大陸から日本列島に強く張り出すと
11:28重なっているとこれはダブル高気圧ということになりますほんとちょうど日本のところでねやっぱりダブルだとこのシングルよりも暑いっておっしゃるとおりですあのご覧いただくと分かるようにこれ地表から重なってる
11:58どんどん加熱されますのではい昼間の気温がどんどん上がるとこれ先生今年以外もこのダブル高気圧って起きたことがあるんですかはいあの基本的にですね過去の猛暑年これはこのダブル高気圧の原因であることが多いんですねはいですからもうこういう形になったらまずは猛暑ということで考えていいと思いますね
12:28これがまあ今年の場合は特にですねもちろんダブル高気圧も影響してるんですけどもそれに加えてですねこの地球温暖化がどんどん進行してきているとその影響が大きくなってきているということなんですね
12:45この温暖化がここ数年の猛暑とどう影響しているのかということを裏付ける最新の研究の結果があるんですそれがこちらです異常な猛暑の発生確率について調べた研究なんですが温暖化が進んでいない世界と現在の温暖化が進んでいる
13:15それぞれ何年に1回の確率で発生したかをシミュレーションしたものなんですね
13:23実はこれ産業革命よりも前の世界ですから18世紀の半ば以前ということで
13:32日本でいうとちょうど徳川幕八代将軍の吉宗よりも前という状況ですね
13:42それに関する大気の状態それから気温の状態を再現する
13:49それと今今年の状況をもう一度再現してスーパーコンピューターでやるんですけども
13:56それによってですねこの両方を比較することによって地球温暖化がこの猛暑にどう影響したかを評価することができます
14:07だって今びっくりしたのは温暖化の始まりが吉宗の頃だったというのもすごいなと思ったんですけどそこまでさかのぼる江戸時代温暖化が本当に影響が顕著になってきたのは実はここ4050年といわれてますけども実はその元となった二酸化炭素これの排出が増えてきたのがこの産業革命ということになります
14:33さあその研究した結果のじゃあそれぞれ今年のような異常な猛暑っていうのが何年に1回の確率だと思いますかいやでもなんか温暖化進んでない世界はそもそも猛暑日とかほとんど来なさそうですよね
14:513桁ぐらいありそうですねなんかそんな気がします私もマスが大きいからそこからそこからですねうんうん3桁どのぐらい数字しときましょうか高橋さん3桁も幅広いですよ100年ぐらいじゃないですか100年に1回はいじゃあこの今ですね今も実際に温暖化が進んでる現在の世界ではいやもう毎年なんでもうこれはもう半年に1回半年に1回
15:181年ですらないじゃあちょっと見てみましょうかはいこちらです
15:26温暖化が進んでいない世界だと11472年に1回で今の温暖化が進んでしまっている世界で言うと今年のような暑さっていうのはそれでも31年に1回
15:45ほとんど来ないってことですよねってことですよね中村さんはいおっしゃるとおりですですから産業革命以前のような状況ですと今年のような記録的な猛暑これはほぼ起こり得ないということになります
16:02はいこのたとえですねダブル高気圧ができたとしてもまあ暑くはなるんですけどまあことしのような暑さには到底ならないということがまあこれからこの結果からいやでも本当戻せないのかなとはちょっとやっぱ思っちゃいますよねうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうんうん öl
16:11いやでも本当戻せないのかなとはちょっとやっぱ思っちゃいますよねさあではこの地球温暖化の影響が日本にはどのような形で現れているのかを見ていきますこちらはい異常に高い〇〇
16:38温暖化によって何が異常に高くなっているか高橋さん。
17:45はい濃い赤のところこれはですねこの平年に比べて今年の夏の海面水温がまあ3度以上も高かったとまあそういう海域を示してるんですけどもはいかなりですねはい海面水温が高くなると起こるのが
18:15露天風呂の中に入ってるようなずっと熱いそういうことなんですねはいこの暖かい海からですね実は水蒸気それから熱が供給されてくるということになりますそうなりますと先ほどのダブル高気圧それから地球温暖化の影響これで昼間は強い晴天で強い日射に
18:45じゃあ夜はどうかというとこの露天風呂蒸し風呂状態ですのでこの水蒸気はですね実は温室効果をもたらすんですねそれですので夜の気温も下がらないということで昼も夜も暑さにさいなまれるという状態になりましたうんうんうん何かねえこの字だけ見ると何かよさそうですけどちょっと気持ちよさそうですねね
18:51いいなって日本列島が使ってるわけですもんねこれは中でねえ
19:10何かねえこの字だけ見ると何かよさそうですけどちょっと気持ちよさそうにね感じちゃいますけどいいなって日本列島が使ってるわけですもんねこれはなかなか大変なことですね
19:24もし来年今年のように夏に偏西風が北上してはいそれでダブル高気圧になってしまうと来年も今年と同じぐらいの暑さがやってくるんだということをあらかじめ想定して熱中症の対策をまずきちんとすることが大事かなと思います
19:46本当にそう思いますあのやっぱり子どもたちも学校に行くんですけどもう本当に熱中症アラウトがなっちゃうのでやっぱ外遊びももちろんできないですしうちも子どもが野球をやってるんでやっぱその外なんでなかなか送り出す時に大丈夫かなこれっていうのはそういう試合の時間とかあれも変わっていくのかなとは思ったりしますけどさあでは続いてはこちらです
20:14温暖化で増える土下雪と大雨ことし北海道の十勝地方を襲った大雪と九州鹿児島と熊本を襲った大雨まずそれぞれどんなことが起きていたのか振り返ります
20:322月3日気象庁と国土交通省が緊急発表を行いました
20:38この冬一番の強い寒気が流れ込み北日本から西日本にかけて日本海側を中心に広い範囲で山地平地ともに大雪となる見込みです
20:54翌日雪の少ない鹿児島市でも雪が積もり 東北や北陸では積雪が2メートルを超える大雪に
21:06北海道の十勝地方では雪に埋まって車が出られないという通報が相次ぎ交通にも大きな影響がありました
21:28帯広市では12時間で降った雪が120センチ
21:35統計開始以降国内で最も多い記録的な大雪となったのです
21:42連日の猛暑に見舞われた8月 記録的な大雨も発生しました
21:508日未明と明け方に鹿児島県では線状降水帯が発生 大雨特別警報が発表されました
22:02水に浸かった複数の車
22:05市街地が1年冠水しました
22:10土砂災害も発生
22:15霧島市では12時間に降った雨の量が495ミリ
22:40平年8月1ヶ月の1.5倍を超える雨がわずか半日で降ったのです
22:47そして3日後の8月11日
22:52熊本県でも大雨特別警報が発表
22:56住宅が水に囲まれています
23:00住宅が茶色い水に囲まれています
23:03多摩梨市では12時間で404.5ミリと統計開始以降最多の雨が降りました
23:13各地を襲ったこれまでにない大雪と大雨、これらは温暖化とどう関係しているのでしょうか。
23:23今年の2月の大雪と8月の大雨それぞれの特徴がこちらなんですね
23:30まさに地元の方が言っていたようにこれまでにないことが起きていたんですよね
23:37中村さんでこの雪と雨2つには共通することがあるんですよね
23:44でこの短時間の大雪あるいは大雨これをもたらしているのが発達した積乱雲ということになります積乱雲が温暖化とともにそしてその海面水温の上昇とともにですねより発達しやすくなっているとそういう状況の中で今回のような大雪あるいは大雨が起きたと
24:08はいこちら鹿児島に大雨が降った8月8日の海面水温なんですがこの辺り九州の辺りもこれピンク色になってるんですがこれあの熱帯地域そこの海面水温に相当するような水温の高さになってますね
24:32このように日本周辺の海面水温が非常に高いとそうしたところにですねこのこれまで猛暑をもたらしてたダブル高気圧これが実は弱まってしまったということで大気の状態が突然変化したということで大雨がもたらされたということになります
24:54先生これ雨は分かったんですけどこの北海道の大雪も同じようにこの温暖化っていうのが影響してるんですかはい温暖化そのもので気温がやや高いこともあるんですがそれ以上にですね日本周辺の海が非常に暖かいとはいその影響があれだけの大雪をもたらしたということになります
25:24高い海面水温でこれを指す言葉がありまして海洋熱波これ高橋さん聞いたことありますかいやないですねカメハメハナなんですけどね海洋熱波すべて読まれてますね
25:45中村さんこういう言葉があるんですねただ熱波というとこれは大気の異常高温のことを言うんですがこの海洋熱波というのはですねこの海面水温が変によりもかなり高いレベルこの状態がある程度の期間持続するとそういう状況のことを指しています
26:08近年はですねこの海洋熱波がですね日本周辺でもしばしば観測されるようになってきていますはいそこでその2月の北海道大雪になった時のこの海面水温というのを見てみるとこのようにこの辺りですね北海道の辺りもう赤くなってますけれどもこれ4っていうふうに書かれているのは中村さんこれは?
26:33これはですね平年からのどれだけ高いかとこの赤いところは平年よりも水温が高い海域ですので4度も高かったとはい4度も高いというそれを引き起こしていたのはこれ温暖化だけではないんですよねはいそうなんですね実はもう一つ要因があります黒潮のね北上上がっていったこれなんですね中村さんはいそうなんですね
27:03これ黒潮の流れこれをモニターした画像になりますこれは2017年ですねはいでこの赤いところですねこれが黒潮ですでこれは熱帯から大量の熱を日本列島に運び込んできているということになりまして通常はまあ南岸を通ったあとだいたい茨城沖から東の方にこう流れていくというまあ
27:33そういうルートを通ってますねこれがですね2023年なんですでこの特にですねこの東海上に注目していただきたいんですけどこの黒潮の流れ茨城沖ではなくてこの岩手沖までずっと北上しちゃったんですねで実はこれ海洋熱波これまでにない海洋熱波をこれによって引き起こしたと
28:032024年はい去年の夏の状況ですこの時はですね実は宮城県沖まで北上していましたでちょっとここにですね実はこの同じ色をした時計回りの渦があります実はこれはいもともとは黒潮の水だったんですね
28:33はいこのように黒潮が東北沖に達したあと分かりました今こう一部がこう黒潮からちぎれてその北海道の十勝沖に停滞停滞してるはいそんなことが起きるんですか?
28:53あのこれあまりにですねこの蛇行が強かったもんですからこういう極端な流れっていうのはなかなか持続しないんですねですのでこれ北にこの強く蛇行したところから時計回りのあったかい渦がこれちぎれてちぎれますとこれゆっくりとこの北日本の東海上にとどまることになりますのでこれが時間をかけて数か月かけてまあ
29:23十勝沖までやってきたということでこの海洋熱波状態が持続したということになりますちなみに黒潮はこれ今どうなっちゃってるんですかはいえ今年はですね実はこの蛇行が少し収まりまして福島沖ぐらいまでに収まってますただしですね今年の夏とんでもない暑さでしたからはいあの大気からか
29:53日本の東海上もすごい海面性が高くなっていたということもありましてその夏の終わりにかけて影響を要望したということになります。
30:05本当に北海道今年2月大雪があって7月は猛暑9月は線状降水帯が初めて観測されるという本当にこれまでにないような気象現象というのがたびたびもう次々に起こりましたよねこれもやはり温暖化の影響ということなんでしょうかはい広い意味で温暖化の影響と考えていいと思いますね
30:35それにこのようにですね海流の異常が重なりますと海洋熱波のような極端な状況が起きてそれが海からのですね水蒸気あるいは熱の供給を増やすということを通じて赤卵を発達させやすくするそれによって線状降水帯ができたり
31:05前線の活動が活発になったりとかそういうことに影響してくるということになりますね。
31:13いざという時に役に立つ防災の知恵
31:18今回は消火器を使った初期消火のポイント
31:23火事です
31:25火事に気づいたら大声で周囲に知らせます
31:30消火器を炎の近くに運んでから安全線を真上に引き抜きます
31:35ホースを外し火元を狙ったら
31:40レバーを強く握って噴射
31:45炎ではなく燃えている物体そのものにかけます
31:49さらにホウキで吐くように噴射します
31:53まんべんなく消火剤で覆い燃え広がるのを防ぐためです
31:58初期消火は逃げ道を確保した上で始めましょう
32:03炎が天井に達するような高さになったり怖さを感じたりしたら無理せず逃げましょう
32:09さあ最後はこちらです
32:16これまでにない台風による竜巻
32:219月の5日台風15号が上陸した時に各地で相次いで竜巻などの突風が発生しました
32:30特に静岡県では大きな被害に見舞われましたどうでしょうこの台風と竜巻ってイメージ結びつきますか?
32:40もう何か竜巻はほんと外国で起こっている現象っていう映画の中の世界っていうイメージがあったので何かもっと広いところ大地が何かもうパーっていうところじゃないと何か起きないのかなって勝手に思ってましたけどそうですよね何かちょっといまいちねピンと来ないかもしれないんですがポイントとなるのはこちらはい積乱雲またもやはいさっきも出てきた積乱雲なんですけどね
32:58何かちょっといまいちねピンと来ないかもしれないんですがポイントとなるのはこちらはい積乱雲またもやはいさっきも出てきた積乱雲なんですよね中村さん
33:12そうなんですね黒黒とした巨大な雲ですねこれは竜巻を起こすスーパーセルと呼ばれるものでその下から渦を巻いた竜巻の管みたいなものがですね降りてきているのがお分かりかと思うんですねはいあの実はですねこの台風はあの発達者積乱雲がこう集合
33:42組織化された低気圧ですのでその積乱雲が発達するとそれが竜巻を引き起こすというその要因にもなるということなんですねんでこちら竜巻の月別の発生確認数これも見て分かるとおり9月が一番多いんですねはいこれあの9月というのはご存じのとおり台風が日本に対していきます
34:11その数が一番多い月戸となりますのでやはり台風が竜巻を引き起こす一つの要因になっているということがさらに、ことし起きた台風15号の上陸に伴う竜巻ではこれまでにない現象が起こりました。
34:349月5日、日本列島を横断した台風15号。
34:43雨雲が東へ移動する中、木造家や高地など複数の県で竜巻などの突風が発生しました。
34:56防犯カメラが捉えた突風が起きた瞬間とみられる映像です。
35:04激しく渦を巻いた風が駐車場の車を巻き込み、ひっくり返してしまいました。
35:15大きい音がしてみたらば車が中央を巻いていたと、隣に止まっていた車の屋根ぐらいまで上がったから。
35:25特に静岡県では大きな被害がありました。
35:29店舗の屋根が剥がれ、中が見える状態になっています。
35:38そして剥がれた屋根が隣の高校のグラウンドに散乱しています。
35:47牧野原市では国内最大級の規模の竜巻を観測。
35:52屋根瓦が飛ばされたり、電柱が倒れたりしました。
35:56雨がだんだん強くなってきて、見たこともないように風が吹いてきて、南側ですね、みんな割れちゃいました、ガラスで、空圧でね、屋根も飛んじゃいました、音とか、すごかったですよ、今まで聞いたことない感じです。
36:14今回の竜巻について専門家は。
36:21今回は台風15号の中心がちょうど通過するときにですね、積乱雲の塊ですよね、いわゆるレインバンドと言ってますけど、そのレインバンドによって、雨だけではなくて、いわゆる竜巻あるいはダウンバーストというものがですね、複数もたらされたというふうに考えています。
36:38レインバンドとは台風に伴ってできる帯状の積乱雲です。
36:45この部分では、強い風や雨のほか、竜巻など突風が起こる可能性があることがわかっています。
36:52専門家は、今回の静岡のレインバンドでは、これまでにない現象が起きていたとみています。
37:02台風15号がちょうど静岡県の上空に来たときに、台風中心に非常に近いところの積乱雲の塊、レインバンドが非常に発達して、レインバンド自体が変形して、鬱を巻くような形になって、静岡県内複数の地点で同時多発的に竜巻が発生したと。
37:25台風の中心付近にあるレインバンドが静岡県に到達した時間帯、県内の5か所でほぼ同時に竜巻が起きたのです。
37:38今回はですね、私も現地に何回か行きましたけれどもね、人が飛ばされる、しかも同じ方がですね、2回飛ばされる、3回飛ばされる、つまり竜巻に2回遭遇した、3回遭遇したっていうね、牧野原中心に静岡全体で一体何個の竜巻がどういうふうに走っていったのかという、これがまだ描けないという、そのくらい複雑なことが日本で起こっている。
38:02そういう点ではかつてないこれまでになかったような事例だというふうに位置づけられるというふうに思います。
38:10竜巻で大きな被害を出した静岡県では台風15号による被害が死者1人重軽傷者90人住宅被害2355棟に上りました。
38:24いや何か2度も3度も実際に会われた方もいらっしゃいますし何か竜巻に会ったら本当にどうしたらいいんだろうっていう竜巻っていうのはそのもの自体が地上にいてそのままなぎ倒すでしょ?
38:47だからもう多分経験したこともないというか防ぎようがないですよねこれきっとねこういった竜巻にはどう備えればいいんですか何か事前に竜巻がここで起こるみたいなことって分かるもんなんですか?
39:03あの竜巻の注意情報も出ますその備えのための情報というのがこちらの2つですね竜巻注意情報と竜巻発生角度ナウキャストナウキャストはいこれどちらも気象庁から発表されるものですこのまず竜巻注意情報というのは発生の1時間前までを目安に今まさに竜巻などの激しい突風が発生しやすいですよということを知らせてくれています。
39:30でこの竜巻注意情報は丸々県南部などあの普段のその気象情報のと同じ地域区分で発表されてもしこの情報がお住まいの地域に発表されたら直ちに頑丈な建物の中に移動避難するようにしてください。
39:54そしてこの竜巻発生角度ダウキャストというのはこれ気象庁のホームページで見られるものでこれは竜巻などが発生しやすい地域をより詳細にこのように赤や黄色などで表示してくれます。
40:11これが10分ごとに情報が更新されますのでまずその竜巻注意情報が発表されたらご自身のスマートフォンなどで現在のその場所のより詳しい状況というのをこちらの竜巻発生角度NOWCASTで確認をするようにしてくださいNOWCAST高橋さんご存じでした?
40:32さあ今年の台風15号の経験から今後特に注意してほしいのがこちらになります竜巻と線状降水帯。
40:51これは竜巻を引き起こすのもセキラウンでこの線状降水帯もその発達したセキラウンが連なって次から次へとセキラウンが発達していく状況ですのでこれを見てみますとこれは台風15号の経路がこれ黒い線で書かれてますね。
41:15でこれその期間のですね雨出すの積算雨量になりますはいというとこのやっぱり経路に沿ってこれ赤であるいはその茶色で示されたように特に雨量の多い地域がこうずっと連なっているのが分かるかと思います。
41:34竜巻の発生しましたこの静岡県あるいは突風の吹いた高知県そういうところで特に雨量が多くなってまして静岡県実は線状降水帯が発生しまして竜巻が発生した場所では1時間にですね実は100ミリを超えるような降水を観測しています。
42:01猛烈な雨ですね。ですからこういうことがですね今後海面水温が上昇してくる温暖化が進むということになると今後も起こりうるということをきちんと想定しておきたいと思います。
42:16先生でもこういう台風ってやっぱりもう増えますか。
42:21この台風15号の特徴なんですけどもあの実は台風になるかならないかというまあそういう意味では弱い台風だったんですね。
42:31ただやっぱりその海面水温が日本付近で熱帯並みに高くなっていきますそれから地球温暖化も進行してますはいですのでまあこの台風15号のような台風が起きてもまた似たようなものが発生してもおかしくはないですよね。
42:50同じ地域を竜巻とその大雨と同時に襲うみたいなこともそれもあり得るということですよねそれぞれでもだけでも大変なのにセットになって起こるもこれまでになかったようなことが起こるっていうのも考えておかないといけない。
43:11少なくともあのどんどんどんどんその情報とか我々ちっちゃい頃よりもやっぱりその対応できるような情報がものすごく増えてきてますからそういうものに頼っていく。
43:26やっぱりこれだけ日本ってすごくこう災害が多いんじゃないですかで備える意識っていうのは高い方だと思うんですけどでも何かどうしても違う地方で起こっている出来事っていうふうに思ってしまうことって多いと思うのでやっぱりこういった先に情報を知ることによってそれがいずれ自分たちの地域でも起こりうるっていうことをしっかりと理解するっていうのは備えるっていう意味でもすごく大事だなっていうのを実感しましたね。
43:53はいということで中村さんこの振り返って見えてきたこと今後にどう生かしていけるか最後にお願いします。
44:00はいえっとあの今年あの我々が経験しましたよねこれまでにないという枕言葉がつくまあ暑さそれからその長さそれからあの大雪豪雨竜巻はいあのそういうことですねこれはまあベースにやっぱりあの地球温暖化があるわけですね。
44:23ですからこのまままあ地球温暖化が進んでいったらまあ将来どのような天候が現れやすくなるかこれやっぱり地球温暖化を少しでもあの食い止めるというまあそういう努力がまあ社会でなされるべきですのでまああの二酸化炭素をなるべく出さないにするというまあそういうライフスタイルのそういうものをですねまあ社会全体でみんなで考えていければとまあそういうふうに思っております。
44:25今日皆さんありがとうございました。
44:53ありがとうございました。
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