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きょうの健康 ニュース「強いアスリートにも メンタルヘルスの悩み」
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5 weeks ago
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00:00
15分お楽しみに来年開かれるミラノコルティナ2026オリンピック・パラリンピックアスリートたちの活躍に胸を躍らせている人も少なくありませんそんな中近年強い存在だと思われていたアスリートが深刻な悩みを抱えていることが分かってきました
00:30
JOC・日本オリンピック委員会がアスリートを対象に行った調査では4人に1人のアスリートがうつ傾向だと感じたことがあると回答
00:51
華やかな舞台の裏でストレスを感じ苦悩する選手の実態が明らかになりました
00:57
今日はアスリートのメンタルヘルスの問題を取り上げてその対処法をヒントにメンタルヘルスの不調とどう向き合ったらよいか考えていきます
01:10
東京大学特任講師でアスリートのメンタルヘルスの研究をしている小塩康孝さんに伺います
01:21
今日の健康ニュース来年ミラノコルティナオリンピックパラリンピック開かれます
01:29
そんな中今日のテーマはアスリートのメンタルヘルスです
01:33
JOCがことし初めてオリンピックなどを目指す強化指定選手1803人を対象にアスリートのメンタルヘルスに関する調査を行いました
01:45
その結果およそ4人に1人に当たる24%の選手がうつ傾向だと感じたことがあると答えています
01:55
小塩さん今回の調査はどのように見ましたか?
01:59
この数字自体は私は高いとは思っていなくてですね絵画の研究ですけれどもおよそ34%のトップアスリートが不安やうつ睡眠障害メンタルヘルスの不調ですねを経験していたというような報告は2019年にされています
02:17
こうした実態を受けてですねIOCが主導して知見に基づいた取り組みがどんどん進んできていてその対応方法に関しても提案されているところですかね
02:31
スポーツ界で研究進んで実践も進んでいるわけなんですけどアスリートに限った話ではないので今回のメンタルヘルスのテーマにしたこの話題で皆さん参考にしていただきたいなと思います
02:44
改めてメンタルヘルスとは何なんでしょうかメンタルヘルスとは一言で言いますと心の健康状態を言いますメンタルヘルスが保たれていますと自分の力を信じてそれを発揮して前向きに取り組むことができますこの問題を考えるには状態を見える化するということが大切なんだそうですがこちらご覧ください
03:08
その時に重要だと最近考えられているのが心の状態を健康かそうでないかという二択ではなく連続性のあるグラデーションで捉えるという考え方なんですグラデーションお嬢さんどういうことでしょうか?
03:27
心の状態が健康なのかそうでないのかと自分はどっちなんだろうと言ってどっちかに自分が属しているのかというふうに捉えがちなんですけれども考えてみると健康な状態にもさまざまあるし不調障害の状態にもさまざまあってこのグラデーションの中で揺れ動いているわけです
03:57
何らかの不調の要素を抱えている状態というのはありますよねこうしてメンタルヘルスの問題というのを考えるときにはアスリートもそうなんですけど皆さんも自分の状態が今どこにあるのかというのを把握するのが非常に重要かなと思います
04:13
そもそもトップアスリートがメンタルヘルスの不調に陥りやすい原因というのはどんなところにあるんでしょうそうですねアスリートにとってメンタルヘルスの不調をきたしやすいものというのがあります
04:27
640種類あるというふうに言われていますねあの図にあるようにですねキャリアトランジッションというのがあります
04:36
アスリートよく言われるのは引退後の人生どうするかというのはありますけど逆にですね学生からプロになったりとか社会人選手になったりとかそういったキャリアトランジッションも彼らにとっては多くの大きなストレスの一つですね
04:51
他にもアスリートならではの問題というのはありますか
04:54
そうですねあのほとんどの競技の場合長い時間一緒にチームで過ごしたりとか集団で過ごすことがあるんですけど多くの場合利害関係者ばっかりなんですよね周り
05:08
しかも閉ざされた環境の中なのでチームメイトにはなかなか弱み出せないしライバルという人が多いですし
05:16
あと指導者監督ここにこう弱さ弱みを心の様子を見せていくとですねセレクションに関わるということでなかなか難しいと起用されなくなってしまう恐れもあるということですね
05:30
もう一つありますね睡眠障害と書かれてますけれどもトップアスリートは遠征が非常に多くて眠る環境というのが行く場所それぞれによって違うと世界を飛び回るアスリートにとっては時差の問題もあるので睡眠障害を起こすリスクも大きいと言われてます
05:52
では続きましてはアスリートのメンタルヘルスケアについて具体的に見ていきます
05:58
IOCでは2019年にアスリートのメンタルヘルスケアの指針を示した声明を発表しています
06:06
それがこちらです
06:09
メンタルヘルスの課題について個人の問題や責任にするのではなく
06:14
周囲のスタッフや組織団体全体で考えるべきということを打ち出しています
06:22
小島さん個人の問題ではないというのは一つ安心できるメッセージですよね
06:28
はいそうですね一人一人のメンタルヘルスの状態は環境に大きく左右されているということです
06:35
メルボルン大学の研究チームはメンタルヘルスの観点から心地よい環境の3つの条件を示しているんです
06:42
まず心理的に安全な環境そしてメンタルヘルスに関する知識や理解が高い環境さらに偏見の小さい社会です
06:56
この3つの条件がそろった時にメンタルヘルスの不調の予防あるいは回復
07:03
それを支えるような文化的な土壌ができていくと醸成されていくということです
07:09
逆に言うとですねこの条件がそろっていないと
07:12
どれだけ個人で対処をしていてもその効果というのは限定的になる可能性があるというふうに言われています
07:21
それぞれ詳しく伺っていきますが心理的に安全な環境とはどういうことでしょうか
07:27
はい簡単に言うとですね自分の心の様子を話しやすい環境を作るということなんですけれども
07:33
非常にシンプルだと思うんですが一番難しいのかなというふうに思います
07:39
で不調が続いて誰も助けてくれないというふうに感じ始める
07:44
で孤独感を感じ始めると自分一人で何とかしようとする
07:49
そういったことになりますね
07:51
そうするとですねいわゆる不健全なストレス対処行動として
07:56
お酒飲みすぎてアルコールとかですね
07:58
ドラッグだったりとかギャンブルとかですね
08:01
そういった選択をしてしまう場合がありますね
08:04
どうやって話しやすい環境というのは作っていけばいいんでしょうか
08:08
いろんな方法あるんですけどそれが2つ目ですね
08:12
メンタルエルスの知識理解というところですね
08:15
メンタルエルスリテラシーという言葉あるんですけれども
08:18
これを全員で高めていくということが必要不可欠だと思います
08:24
このIOCではですねメンタルエルスに関する知識を学べる
08:29
IOCメンタルエルスツールキットというのがあります
08:32
これは日本語版もありますね
08:35
これアスリートとか周囲のスタッフが
08:37
メンタルエルスについて何を知っておくべきかということが書かれています
08:42
メンタルエルスの正しい知識が身につけて
08:45
身についていけばですね話しやすい環境を作るということにも
08:49
つながっていくかなというふうに考えています
08:51
そして3つ目が偏見の小さい社会ということですね
08:56
これも大事ですよね
08:57
大事ですね
08:58
大前提として偏見というのは誰しもあってですね
09:03
これを完全になくすということは
09:05
なかなか現実的には難しいんですけれども
09:08
偏見があることをまず受け入れてですね
09:11
それを小さくしていく
09:13
そのプロセスが助けを求めやすい
09:16
あるいは手を差し伸べやすい環境を作るということですね
09:20
アスリートのメンタルヘルスケアの取り組み始まっていること分かりましたが
09:25
これは私たちの日常にも応用できそうですよね
09:28
はいそこでメンタルヘルスケアの大切なポイントを3つ見ていきましょう
09:33
まず1つ目が規則正しい生活習慣
09:36
2つ目は不調をキャッチ
09:39
そして対話をするです
09:41
心の健康においても規則正しい生活習慣大切だと思うんですけれども
09:46
特にポイントとなるところどんなところでしょう
09:49
はい一番は睡眠ですね
09:52
アスリートもちろん皆さんもそうなんですけれども
09:56
パフォーマンスに直結していきます
09:58
例えばですけれども図にありますように
10:02
アメリカの大学生のバスケットボール選手たちが
10:07
睡眠習慣を改善したら
10:09
スリーポイントの確率が9.2%向上したというような報告もありますね
10:15
そして2つ目が不調キャッチということですね
10:18
はいこれはですね
10:20
心の様子というのは直接見ることできないんですけれども
10:24
普段のその人と違っていないかということを
10:29
お互いに気にかけることが大切ですね
10:32
ただ心が弱っていてもなかなか周囲にはそれを見せないという人もいますよね
10:38
そうなると不調を周りがキャッチするというのは難しいですよね
10:43
そうですね
10:44
不調をキャッチするために
10:47
体の定期検診と同じように
10:49
心の定期検診も必要だというふうに考えています
10:53
こちらはお嬢さんが作成に携わった
10:56
アスリートのメンタルヘルスチェック用のシートです
11:00
はい
11:01
選手としてという言葉だったり
11:04
トレーニングや試合に集中するといった文言もあって
11:08
選手としての心の健康状態が測れるような質問項目が並んでますね
11:12
はい
11:13
大前提としてですね
11:15
精神疾患の診断をするものではないということが大事なんですけれども
11:19
選手やスタッフが自分の違和感に気づくための
11:24
そのきっかけになると期待できるものですね
11:26
こちらはアスリート向けのチェックシートということなんですけれども
11:31
一般の人がメンタルヘルスの状態を知りたい場合
11:34
こうしたチェックシートってあるんでしょうか
11:36
はい
11:37
それがこちらになります
11:38
一般用のチェックシートです
11:41
心の状態をセルフチェックする9項目があります
11:44
頻度に応じて点数化しています
11:47
合計得点が高いほどうつ傾向が強いことを意味しています
11:52
ただしこのチェックシートは
11:54
あくまでも不調の状態を知るためのものですから
11:57
うつ病など病気の診断をするものではないということを
12:00
ご注意ください
12:01
病気の診断については専門医のもとで受けてください
12:05
質問の中にはですね
12:07
意欲や興味の変化だったりとか
12:10
集中力の低下とか
12:12
食欲睡眠の変化というようなもの
12:15
あとは生きていたくないような
12:17
気持ちの有無というのがありますね
12:20
心の健康のチェックシートについては
12:24
インターネットサービスNHK-1にも詳しく掲載しています
12:28
画面左上のQRコードまたはインターネットから
12:31
ぜひアクセスしてみてください
12:33
そしてやはり相談対話が重要だということなんですね
12:37
はい
12:38
心の様子を言葉にして話すこと
12:41
そして話を聞いて適切な声かけをすること
12:45
これがどちらも重要ですね
12:47
そのためには
12:49
普段から気兼ねなく話ができるような環境というのが
12:53
非常に重要で
12:55
これが整っていないと難しいですよね
12:57
雑談自体がメンタルエイスのケアにつながっていく場合があると
13:01
さらにこの雑談の中で心の様子が分かってくる
13:06
引き出されることもありますね
13:08
常にこのような雑談ができるような環境というのを
13:12
作っていきたいなということです
13:13
アスリートのメンタルヘルスについて
13:17
IOCの取り組みを見てきましたが
13:19
日本オリンピック委員会JOCでも
13:22
この問題に力を注いでいます
13:25
冒頭にご紹介しました
13:28
またアスリートのメンタルヘルスに関する実態調査を行っているほか
13:32
日本選手団に心のケアの専門家
13:36
ウェルフェアオフィサーを同行させて
13:39
メンタルヘルスケアに努めています
13:42
また誹謗中傷からアスリートを守るための支援活動にも力を入れています
13:47
JOC以外だと日本のスポーツ界はどんな取り組みがあるでしょうか
13:52
研究の観点でいうと
13:54
トップアスリートのメンタルヘルスの実態調査というのも
13:57
行われるようになってきていて
13:59
例えば2019年に日本ラグビーフットボール選手会が
14:03
行った調査というのが日本では初めてだったんですけれども
14:06
ここの結果では何らかのメンタルヘルス不調
14:11
障害を抱えているラグビー選手は
14:13
42.2%いたという結果になっております
14:17
そんなにいらっしゃったんですね
14:19
この調査結果をきっかけにですね
14:22
ラグビー選手会と一緒にですね
14:24
誰もが弱さをさらけ出せて
14:26
弱さを受け入れられる社会へというような
14:29
このメッセージと目的と立ててですね
14:31
今啓発活動を中心に行っています
14:35
アスリートの皆さんと一緒にですね
14:37
全国の学校だとか企業だとか
14:39
スポーツチームに行って
14:40
アスリート自身がメンタルヘルスについて
14:43
話をするというようなことをやっていて
14:46
その取り組みがですね
14:48
自分の心の様子を語れる環境づくりというのに
14:51
貢献できているんじゃないかなというふうに思っています
14:55
小島さんどうもありがとうございました
14:57
ありがとうございました
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