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00:00Ah!
00:03Choice!
00:08Today's topic is
00:11脳卒中で脳の血管が詰まったり破れたりすると脳がダメージを受け、多くの人に体の麻痺など様々な後遺症が現れます。
00:26そのまま寝たきりになってしまうことも。
00:32だんだん動かなくなっていく自分の手と足は、本当にもう、手がかたくなっちゃって、かたくなっちゃって、こういう状態で、服切るのが大変だったんです。
00:46言葉がうまく話せない言語障害を起こすケースも後遺症は生活に大きな影響を残します。
01:07そこでリハビリのチョイス手足にまひが残ってしまったこちらの女性あるリハビリの鉄則で自転車に乗れるまで回復恋だら進むっていうのがすごくやっぱりうれしかったですね。
01:34言語障害に悩んだこちらの女性今では今回は脳卒中の後遺症のリハビリや生活の工夫をたっぷりお伝えします。
01:57健康への道のりはチョイスの連続ということで今日のチョイスは脳卒中後のリハビリということですけど私の知り合いにもねやっぱりリハビリをすごく一生懸命頑張ってそして最初は押し込んでなかなかいろんなことができない。
02:25なかなかいろんなことができないと落ち込んでらっしゃったけどやっぱり一生懸命やればやるほどできることが増えてくる。
02:31私まさに数か月前に親友のお父様が倒れてやはり残ってしまって後遺症が言葉の方なんですけど自分ごとのように全て受け止めて聞きたいなと思いますけれどもそうですねまあ言っても朝は和風かもしれませんしちょっと今日はしっかりと知りたいですね。
02:49そもそも脳卒中というのはですねこちらで見ていきます脳の血管が詰まる脳梗塞と動脈硬化で傷んだ血管が破れる脳出血それに脳の表面にある血管のこぶが破れるくも膜下出血こういったものなどで脳にダメージが起きてしまう病気の総傷なんですね。
03:11ですから命が助かったとしても後遺症が残るリスクがあるわけですその後遺症はといいますと片側の手足にまひが出てそれによって感覚障害歩行障害痛みが出たりですとか言葉がうまく話せなくなる言語障害先ほどもお話ありました食べ物がうまく飲み込めないえんげ障害そして集中力ですとか注意力が低下してしまう
03:41そうですね何かいろんなものを組み合わさって出てくるというようなイメージもありますけれどもねはいそこで大切になってくるのがリハビリですけれどもこういったデータがありますこれ海外の研究なんですがリハビリ病棟に入院した患者さんでこの脳卒中の発症後1か月で歩けない患者さんこれが6か月後にはどのくらいの方が歩けるようになるかというのはどうでしょうか?
04:0950%半分ぐらいいったらいいのかなっていう何かそういう印象ですけれどもう少し高いんですこちらおよそ65%が杖なども使わずに自立して歩くことができるようになる杖も使わずにってすごいですねこういう数字があると何か目標になるし励みになるしっていう感じがしますねそうですよねではどんなリハビリがあるのかというのはきょう見ていきますまずは後遺症で一番多い体の片側にまひが起きた
04:39主婦の趣味は家族や友人たちと買い物やコンサートに出かけることそんな田中さんに異変が起きたのは今年3月のことでした
05:09力が入らない感じで何かかくっていう感じになってしまって左足の異常は一時的なものだと思いそのまま外出すると今度は左手にも力が入らなくなってしまいました
05:39脳梗塞とは脳の血管が血栓で詰まったり血管が細くなることで血液が行き届かず脳細胞がダメージを受ける病気です
05:59ダメージを受けた場所に応じて体に麻痺などの後遺症が起きます
06:05これは田中さんの脳のmri画像です
06:13白く映っている部分大脳の中心にある運動神経が通る場所に損傷を受けていました
06:21脳梗塞の治療をしている間にも手足の麻痺は徐々に悪化していきました
06:30本当に寝て起きるとあれちょっと動きが悪くなってる
06:38でまた寝て起きるとさらに動きが悪くなってる
06:441週間後には左手の指3本が麻痺で固まり
06:50左足も足首から下は全く動かせなくなっていました
06:56本当にもう恐怖しかなかったです
07:00このままどうなっちゃうのかなっていう
07:02そこで田中さんはあるチョイスをしました
07:07チョイス
07:09チョイス
07:11それは旧正規のリハビリ
07:16入院直後から治療と並行して行うリハビリです
07:21脳卒中の発症後48時間以内にリハビリを始めることが望ましい
07:30そしてその後も十分な量のリハビリを続けて行うということが非常に重要だと思います
07:37田中さんは理学療法士のサポートを受けながら
07:42関節を動かすリハビリを開始
07:45その後はベッドの上で上体を起こす
07:49座るなどの訓練を行って
07:52ベッドから起き上がる回数を増やしていきました
07:55でもなぜそんなに早くリハビリを始める必要があるんですか
08:04脳にはもともと何か脳にアクシデントが起きたときに
08:11それを補う能力
08:13代償する能力というものが備わっています
08:15早くリハビリを開始した方が脳の機能代償が進んで
08:20結果的に機能回復も良くなると考えられています
08:24脳がダメージを受けると体に麻痺が起こります
08:29しかしリハビリを行うと
08:33脳の中でダメージを逃れた別の場所が機能を肩代わり
08:38動かなくなった場所が動かせるようになります
08:42これが代償機能
08:45この機能は発症から時間が経っていない方が
08:52より活発に働くとされているのです
08:55なるべく早い段階からリハビリは
09:01しっかりやった方がいいよっていう励ましていただいてたので
09:04やっぱりどうしても動かなくなった時の怖さがあったので
09:08そこに戻りたくないっていう気持ちがすごく強くて
09:12このような9世紀のリハビリをおよそ2週間続けた田中さん
09:19まだまひは残っていましたが
09:23つえを使って数歩ずつ歩けるようになるまで
09:27機能が回復したのです
09:31すごいねえおつらかったでしょうけどもこう諦めずねまあいいやって投げ出さずに取り組んだっていうところは本当すごいですねそうですねまあリハビリっていうのは本当に大切なものなんだなということが今のVTRだけでも感じましたしねよく知りたいなと思います
09:48ここからは専門家にお話を伺います国際医療福祉大学リハビリテーション医学教室教授角田渉さんですお願いいたしますよろしくお願いします脳卒中大変な病気だと思うんですけれども先ほどVTRにもありました治療をしながらリハビリも開始するということなんですね
10:08はいひとたび脳卒中を発症いたしますとほとんどの場合ではまひや失誤症などの症状が急激に出現をします脳卒中に対するリハビリの鉄則の一つは発症後できるだけ早い時期からリハビリを始めるということですなるほどよほど意識状態や呼吸状態が悪い場合を除けば脳卒中の発症後48時間以内からリハビリを始めることが進められています
10:35早く始めた方がいい理由というのは何でしょうか脳卒中を発症した後たとえわずかな期間であっても何もせずにベッドの上で横になっているとそれだけで足腰の筋力が弱ったり関節が固まってきたりします
10:50すなわち脳卒中になったからといって動かないとそれだけでさまざまな体の機能が低下をします
10:57早くリハビリを始めることによってそのような機能低下を予防することができます
11:03もう一つの理由は脳の代償機能を促すということです
11:09やっぱりVTR見て僕らもすごいなって思ってましたけど脳ってそんな機能が備わっているんですね
11:15脳卒中の発症後リハビリを行うとさまざまな症状が回復をしてきます
11:22その時に脳の中では損傷を逃れた健康な脳組織が障害された機能を補おうと肩代わりをしています
11:32脳の代償機能は脳卒中の発症から時間が経ってないほど活発になりやすくなります
11:39急性期のリハビリという言葉が出てましたけど具体的にはどんなことを行うんでしょう
11:45まずはベッドの上でリハビリ科の療法師が患者様の手足を積極的に動かします
11:51そうすることによって関節が固まることを防ぐことができますし
11:57脳に代償機能を促すような良い刺激が届くことになります
12:03人に動かしてもらってもいいんですね
12:05自分から動けなくても
12:06そしてその後まひが回復をしてきますと
12:10患者様ご自身が手足を動かす
12:13例えばお尻を持ち上げるような訓練を行っていきます
12:17そしてその後はベッドから起き上がる動作
12:22車椅子に乗る動作
12:24立つ機能歩く機能などを徐々に訓練していくことになります
12:299世紀のリハビリが終わる
12:32じゃあその先はどういうふうに進んでいくのかということが気になりますが
12:35はい脳卒中のリハビリは大きく3つの段階に分かれます
12:40これまで話をしてきたのがこの9世紀ですね
12:44これは発症してから2週間長くても4週間以内主に9世紀の病院で治療を受けながらリハビリを行うというものです
12:54そのあとが回復期という時期です
12:579世紀のあと重症度に応じて3か月から6か月ほどの長さです
13:02リハビリの専門病院に転院をして家に戻ったあとに生活できるようにする訓練を行います
13:10そして退院したあとが生活期です
13:14先ほどのVTRの田中さんもリハビリテーション病院で回復期のリハビリを行いました
13:23どのようなものだったかご覧ください
13:26こちらは発症からおよそ2ヶ月後の田中きぬ子さん
13:32左手に麻痺があり動かすと震えてしまいます
13:37さらに左足の麻痺でつま先が上がらず足先が垂れてしまう状況でした
13:47杖を使って歩くことはできましたがつまずきやすくなっていました
13:54このころ田中さんには退院をどうしても実現したい目標がありました
14:03どうしても自転車に乗りたくて自分自身免許を持ってなかったので自転車でしか移動ができないのでやっぱり日常生活とかいろいろなことを考えると
14:16目標達成のための田中さんのチョイスは
14:21筋力増強訓練いわゆる筋トレです
14:31リハビリテーション病院に入院した田中さん
14:36理学療法師とともにまずは左足の筋力を取り戻すリハビリを始めました
14:43漕ぐ筋力はもちろんそうですが自転車をまたぐ能力であったり
14:52信号を止まった時に踏ん張る力っていうのが必要になってくるので
14:58バランスとか筋力っていうのはすごく重要なところになってくると思います
15:02田中さんが使ったのは短貸し装具
15:07足首を固定するためのものです
15:10この装具をつけて足先が垂れないようにして階段を上り降りする訓練を行いました
15:1910センチほどの段差から始めて15センチ20センチと高さを上げることができるようになりました
15:45でもなぜ筋トレが麻痺した部分のリハビリになるの
15:49麻痺した手足がどれぐらい動くかということは脳から手足への神経の伝わり具合と手足の筋肉の量によって決定される
16:03筋肉を鍛えるリハビリを行うと筋力が増えるということで動きをカバーする結果的に動きが良くなると
16:11麻痺が残っていたとしてもその部分や周りの筋肉を鍛えることで動きをカバーすることができるのです
16:21そして田中さんは麻痺が残る左手の筋力トレーニングも行いました
16:30これは自転車のハンドル操作やブレーキをかけるのに必要な動きです
16:37入院中はリハビリの時間だけでなく病室でも自主的に筋力トレーニングを行っていたという田中さん
16:49多分あんなにリハビリで体を動かしていたのが本当に自分史上一番ですね
16:58そして発症から半年経った今では
17:03目標だった自転車にも乗れるほど回復
17:16足の違和感はまだありますがほとんど以前の生活を取り戻しています恋だら進むっていうのがすごくやっぱりうれしかったですねこれよこれこれみたいな感じでやっぱり日々自転車乗る楽しみというかを感じながらはい過ごしてます
17:40いやすごい本当にすごい自転車乗られてる姿感動しますねそうですね毎日訓練でリハビリしていくっていうのもすごいすごいです本当にそうですね僕たちみたいな当たり前の自転車乗ってるけれどそうなんですよやっぱりブレーキを手で握れないっていうんじゃねただこぐだけじゃないですね田中さんねリハビリ頑張っておられましたけれどこの回復期っていうのはやはりその重要な時期ということになりますか?
18:10はい脳卒中後のまひに対するリハビリは脳卒中の発症から6か月間が勝負の時であると言えると思います発症から時間が経てば経つほど回復は緩やかになってきますそのようなわけで早い時期に集中的に十分な量のリハビリを行うということが非常に重要かと思います
18:40はい医師やリハビリの専門家がチームとなって患者様の症状の内容やその重症度そして目指す生活スタイルに応じて決めていきます
19:10お隣の作業療法師は、まひした手の機能を回復させる訓練ですとか、食事やトイレといった基本的な動作、家事など、日常生活に戻るために必要な動きの訓練を行います。
19:40手足のまひに対するリハビリを毎日行ってきました。
19:44つばらしい。じゃあ、ほかにも回復期のリハビリというのはどういうことが行われているのかというのは知りたいですね。
19:51はい、こちらにまとめました。生活に戻るための訓練というものが行われていきます。
19:57例えば、食事、トイレ、着替え、入浴など、日常生活に必要な基本的な動作ですよね。さらには右側、料理、洗濯、掃除といった家事ですとか、場合によっては薬の管理、お金の管理といった、より社会的な生活に戻るための訓練が行われることもあります。
20:20家事のリハビリまであるんですね回復期のリハビリテーション病院でかかる入院費用は医療機関によって異なりますが高額療養費制度を利用すると1月当たりおよそ10万円から30万円程度です自己負担の限度額は年齢や収入によって変わります
20:44そして今注目されているのがロボット装置を使ったリハビリです こちらは歩行訓練を補助するもの
20:58装置が膝や股関節の動きをサポートします 症状に合わせた最適なサポートを繰り返し行うことができるため訓練の効率が上がります
21:12今後導入が進むことが期待されています
21:19ここまでは後遺症で体に麻痺が起こった方のケースを見てきました 次に見ていくのはこちら言語障害が起きた方のケースです
21:31布川てるみさん62歳 以前はホームセンターなどで接客の仕事をしていました
21:46楽しみは友人たちと定期的に集まっておしゃべりすること
21:53そんな布川さんに異変が起きたのは去年3月
21:57ちょっとお風呂上がってここに座って
22:01あのー 髪っていうのを乾かして乾かしてるんですけど
22:07座ってこう乾かしてることができなくて
22:11こっちに倒れたのを覚えてるんですよね
22:16すぐに救急車で運ばれた布川さん
22:22病院でCT検査を受け脳出血を起こしていたことが分かりました
22:31脳出血は脳の血管が破れて脳に障害が起きる病気です
22:38布川さんは脳出血で右半身に麻痺が起きてしまいました
22:46さらに体の麻痺以外にも気になる症状が起きたのです
22:52息子が3人いるんですけど
22:55下と長男と俺の名前を覚えてない
22:58誰かっていうのは分かってるらしいんだけど
23:00名前が出てこない
23:02家族の名前も言えなくなっていたのです
23:07布川さんに出ていたのは
23:11重度の失語症の症状でした
23:14これは発症直後の布川さんのCT画像
23:21脳の中心部、左の比較という場所に出血が起き
23:25言語中枢がある場所まで損傷が広がっていました
23:33脳卒中によって言語中枢が損傷されますと
23:37声は出せるし耳も聞こえてはいるのですが
23:41言いたいことが言えない、聞いたことが理解できないと
23:45いった症状が出現します
23:48布川さんの場合は
23:50聞いた言葉や見たものを理解することはできていましたが
23:55それを表現する言葉を思いつき
23:58話すということができなくなっていました
24:02子どもがあれで、慣れなんだけど
24:08ここの辺では出てきて、ここの辺では言いたいんだけど
24:17それが出ていかないというのはしょっちゅう
24:22退院したあとも言葉が出てこず
24:25会話の流れについていけないことが続きました
24:29話をしてて、自分もこうだったんだよって言いた時もあるんですけど、それが出てこない話の流れみたいなのに、もっとちゃんとすっかり乗って話せるようになりたいなとは思いますね。
24:44そこで布川さんはあるチョイスをしたのです。
25:03チョイス
25:07話すことに重点を置いた言語訓練です
25:14言語の専門家、言語聴覚師とともに、失語症のタイプや症状に応じたリハビリを行います
25:23言いたいことが言えないっていうことが多いので、それに対して別の言い方で言えるようにしたりとか、スムーズに話せるようにするためのリハビリを行っています。
25:38布川さんが実際に行っているリハビリの様子を見せてもらいました。
25:45まず行ったのは、文章を声に出して読む訓練です。
25:50ちょっと声に出して読んでいただくところから始めていきます。
25:54こちら1文ずつですね、読んでいただきます。お願いします。
25:59箱を開ける、車が走る、ご飯を食べる、一人で歩く、先生が教える、テレビを見る。
26:11声に出して読むことで、スムーズに言葉が出るようになります。
26:18次に行ったのは、イラストを見て、それを様々な言葉で説明する訓練。
26:26イラストの周りに関連する言葉を書いていきます。
26:31今回出されたのは、テニスです。
26:37あるものに対して、関連する言葉をたくさん思いつくことができれば、もし言葉が出てこなくても、言い換えて会話をすることができます。
26:50さらに、この訓練には、目で見たイメージと言葉の結びつきが強化されることで、言葉を思い出す能力が回復するという効果があります。
27:05話すリハビリの強化を始めておよそ9ヶ月。
27:20今年9月には、友人たちとの集まりに参加。
27:27このように、おしゃべりも楽しめるようになりました。
27:33医師からは重度だった失語症が軽度まで回復したといわれています。
27:52バーッと入ってはいけないけど、でもある程度はしゃっぱり、しゃべったりもするし、ただ集まって、ただしゃべってるだけなんですけど、それがすごく、一番今、一番落ち着いてというか、楽しみですね。
28:17チョイツずいぶん回復されてこれからもっともっとまた何かよくなっていくような気がしますよね。
28:29本当に言葉が出てこないというのは大変なんでしょうね患者さんというのは。
28:33その失語症にはですねさらに2つの代表的なタイプがあるんですこちらで見ていきます一つは運動性失語といわれるものですこれはですね聞いた言葉や見たものは理解できるんですがそれが何だ?という単語が出てこないというものなんですね布川さんにはこうした症状が出ていましたそしてもう一つが感覚性失語というものですこれはですね言葉を出すことはできるんですが聞かれたことが理解できないというものなんですね。
29:01ですから例えばリンゴは好きですか?と聞かれたんだけれどもこれが理解できなくて私は鈴木ですといった全く違う答えを返してしまうこれによって会話が成り立たなくなってしまうというものです。
29:15あなたはどのタイプですか?というのをどうやって診断はされるんでしょう一言で言語機能といっても話す機能聞いたことを理解する機能読む機能書く機能などいろんな機能がありますそれぞれ全ての言語機能について検査をしてどの言語機能が障害されているかということを明らかにします
29:45そこで言葉のリハビリをするわけですねはい。
29:47どの言語機能が障害されているかによってリハビリのプログラムを考えて最終的には言語聴覚師が1対1でリハビリ訓練を行っていくということになります。
29:59VTRの中で布川さんが行ったリハビリがこちらですこのイラストを見ながら周囲に関連する言葉を書いていきます例えばどんなカテゴリーのものですかスポーツですよねこれの有名な選手はどんな人がいますか大坂さんや錦織さんといった方がいますよねというのを言語聴覚師さんがヒントを出しながら行っていきます
30:24はいこのような訓練を行うことによって例えば言いたい言葉が出てこなくても他の言葉を使うことでコミュニケーションができるようになりますさらに目で見たイメージと言葉の結びつきがよくなることで言葉を思い出す能力も回復してきます
30:45だって我々でもそういうのありますからねありますよはいだからそれは刺激されて他のことで刺激されてあっそれは痛かったっていうようなこともありますからねありますからね実際ありますでもね布川さん最初ご家族の名前も言えなかったっていうことでしたけどもそこから考えるとかなり回復してるに思いますけどいかがですか?
31:05はい布川さんの場合は発症直後は重度の失語症でした例えば痛いとか大丈夫といった短い単語を言うことはできたんですけども文を話すことは全くできませんでした
31:19それが今では軽度まで回復していますこれは非常に訓練を頑張った成果だと思います
31:28そうか重度から軽度になりそして今もなおリハビリを続けていらっしゃいますね
31:33はい布川さんの場合はリハビリ病院を退院された後も医療保険で行う病院の外来リハビリを定期的に行いながらそしてご自宅でも毎日2時間程度の自主訓練を続けておられました
31:50えらいえらいまひの場合と違って失語症の場合は発症から6か月間が経過した後でも回復が期待できます
31:59言葉が分からなくなったり話せなくなったりしてやはり家族とか周囲の人との関わり方がとっても大事になってくるなって見てても実感するんですけどそうですよね
32:10やはり失語症があるとどうしてもコミュニケーションが難しくなります
32:15ただし失語症の患者様は判断力や記憶力は保たれています
32:22つまり失語症と認知症は同じものではありません
32:25話す時は患者様が言葉を話すのをじっくりと待ってあげる
32:30言いたいことを先回りしていったりしない小さな子どもにするように話しかけたりはしないそういった配慮や工夫をすることが重要であろうと思います
32:41先回りしちゃいけないんですね
32:44何か置いてあげようって思っちゃいますけどやはり出てくるのを待った方がいいんですね
32:48ここまでご紹介したリハビリの情報はチョイスのホームページでもまとめてご覧いただけます
32:56画面のQRコードからアクセスできます
32:59ここまでかなり回復された方を見てきましたけれども
33:08リハビリを行ってもやっぱり後遺症が残ってしまうということもやっぱりあるわけですよね
33:14そこで次に見ていくのは後遺症が残ってしまった患者さんがどのようなチョイスをしたのかです
33:20宮田俊幸さん63歳
33:25以前はアウトドアが趣味でよく釣りなどに出かけていました
33:34しかし7年前脳出血を発症し
33:41左の手足に重いまひの症状が起きてしまったのです
33:45左側を娘と一緒にマッサージしてあげても感覚がないので
34:03やっぱりこの先どうなっちゃうのかななんて
34:09やっぱり道はずっと不安でしたよね
34:14宮田さんは病院で急性器と回復器のリハビリを行い
34:20ゆっくりとですが自分の足で歩けるようになりました
34:25しかし左手には重度のまひが残ったままでした
34:32さらに左手にはある症状が加わってしまったのです
34:38手はですね
34:42右手はこんな感じで握ったままで胸にこうやって
34:48こういう状態だったです
34:50常になんかあの中性を誓っているような状態で
34:57これで昼も夜も朝もずっと寝ている時もこういう状態ですから
35:01結構やっぱり嫌な感じしますよね
35:04手を握った状態で左腕全体が曲がり硬直
35:12ほとんど動かせなくなっていました
35:15これは軽縮と呼ばれる症状です
35:19麻痺した手足の筋肉の緊張が患者さんご自身の意思に反して高まってしまう
35:28すなわち麻痺した手足の筋肉が固くなってしまう現象です
35:33左手に軽縮が起きてしまった宮田さん
35:37生活する上でも影響がありました
35:40ちょっとでも動かすとですね
35:45肩が痛くてですね
35:48激痛が走るかな
35:49そういう状態でした
35:50もう服を着るのが大変だったんです
35:54着せてもらうのも大変ですしね
35:57やっぱり痛がるとそこで手を私も止めちゃうので
36:01どうやってあげたら着せるのかとか
36:05水分ちょっと悩みましたけど
36:08固まった左腕の治療のチョイスは
36:13チョイス
36:15チョイス
36:17ボツリネス毒素療法です
36:21ボツリネス毒素には筋肉の緊張を緩める働きがあります
36:273ヶ月に1度ボツリネス毒素の注射を受け始めた宮田さん
36:34左手の硬直がなくなり
36:37腕を伸ばすことができるようになったといいます
36:40さらに宮田さんは
36:46注射で柔らかくなった筋肉が固まらないように
36:50ストレッチを始めました
36:52まずは指を伸ばす訓練
36:57テーブルの上に手を乗せて丸まっている指を伸ばします
37:04少しずつ指を伸ばしていったらだんだん伸びるようになってきまして
37:13手前に30分はやっています
37:17また肘が固まらないように
37:21仰向けになって左腕を伸ばすストレッチも行っています
37:26ボツリネス毒素療法と合わせて
37:43毎日欠かさずストレッチを行うことで
37:47体にくっついていた腕をほぼまっすぐ下ろせるようになりました
37:56以前は難しかった着替えも一人でできるようになり
38:00家族の手伝いなしでシャワーを浴びられるようになりました
38:05中津田の上着は脱ぐより着る方が大変です
38:12指だけじゃないですけど肘もやらなくなって
38:16中津田が着れるようになりました
38:17それはできれば自分でも
38:21ヨープしていって入れますから
38:25さらに今やトイレなど
38:30家の中に手すりを設置して立ち上がりやすいように工夫
38:36自宅ではほぼ一人で生活ができるようになりました
38:41自分でできるということは気分ですよね
38:47自分のことは自分でやるというのが当たり前だと思いますし
38:51練習すればできるわけですから
38:549月には久しぶりに家族で温泉旅行にも出かけることができたそう
39:00少しずつ活動範囲が広がっています
39:04チョイス?
39:08すごいすばらしいもうきっと同じ症状がある方のほんと希望にもなるんじゃないかなと思いますけども
39:16当たり前のように練習すればできるんですか?
39:18そうなんですよかっこいい!
39:19その練習が大変だっていう
39:21やっぱり本当に宮田さんのようにリハビリを続けるということが大切なんですね先生
39:26脳卒中後のまひの場合発症から6か月間が経過をするとその回復は非常に緩やかになってしまいますだからといってそこでリハビリをやめてしまうと再び手足の動きが悪くなってしまいます生活期のリハビリではよくなった運動機能を保つためにリハビリを行うということになります
39:48VTRの宮田さんがなってた軽縮っていうのはどういう症状が出るんですか?
39:55軽縮というのはまひした手足の筋肉の緊張が異常に高まってしまい筋肉が硬くなる状態ですそれによって痛みを感じたり動きが悪くなったりしますまひが出現した患者様のうちおよそ3分の1の方は軽縮を経験するといわれています結構多いんですねでその宮田さんが行っていたボツリヌス毒素療法ということですけれどどんな治療になるんでしょう?
40:25没熱毒素というのは筋肉を緩める筋肉を歯間させる力を持っています軽縮が起きている筋肉に対して直接注射をする治療です効果はおよそ3か月間持続いたしますがひとたび出現した軽縮は自然に消えてしまうことはありませんので定期的に繰り返す必要が生じてきます
40:49宮田さんは注射と並行してストレッチをされていましたけどそれも大事なんですねはい没塩素毒素療法によって筋肉が緩んでいる時にストレッチなどの訓練を併用するというのはおすすめですなるほど
41:05VTRの宮田さん自宅の中にね手すりなどいろいろ使って工夫されてましたけども。
41:11患者様が安心して安全に自宅で生活ができるように自宅を回収するということも広い意味ではリハビリの一種であるといえるかと思いますそうですねそうなるとこういった回収の支援というそういう制度はあるんでしょうか?
41:30介護保険制度において要介護もしくは要支援と認定されている方であれば介護保険サービスの一つとして住宅回収費の補助を受けることができます現時点においては1人当たり20万円までの補助を受けることができますこれについては詳しいことは担当のケアマネージャーとご相談をしていただければと思います分かりました
41:57ほかにも脳卒中で肩まひなどが残った場合に日常生活を助ける道具自助具というものがあります八島さんの手元にお箸そして大和田さんの手元に食器ご用意しましたはいこの溝もちょうどこの腕のここのところ指を添えるちょっと補助ができる部分もあってこれをつかめますかいやもう漢字で分かりますけど余裕で余裕でつかめます
42:26そこまで力強く力もいらないではいこれはすごく使いやすいなという感じがしますでは今度は大和田さんの前にご用意しましたお皿ですけれども
42:37壁があるので壁を使って片手でもお豆が取れるこれはこんな形これはとても便利ですね壁が手助けしてくれて簡単に取ることができます困ってらっしゃる方にとてもいいトーンも使えるお箸を使ってお食事を楽しむ杖を使って外へ散歩に行くできる範囲でいろいろなことをやってみてほしいと思いますそうですねはいそうですよいろいろなことをやってみてほしいですよいろいろなことをやってみてほしいですよいろいろなことをやってみてほしいと思います
43:07では最後にきょうお伝えした内容を踏まえましてベストチョイスのためのアドバイスをお願いいたします
43:12第1に脳卒中のリハビリはその発症後できるだけ早い時期から始めることが大切です第2に特にまひに対しては脳卒中の発症後6か月間が勝負の時となりますよってその時期にこそ集中的にリハビリを頑張って頂きたいと思いますそして第3に残念ながら後遺症が残ったとしてもできるだけ自律となります
43:42成立した生活を心がけながら前向きな姿勢で毎日を過ごしていっていただきたいと思います
43:49分かりました先生どうもありがとうございました
43:52どうもありがとうございました
43:53次回も皆さんにお届けします健康へのベストチョイス
44:12それ更年期を迎えた合図かもそのままにしていたら生活に支障が出るかもよ怖いでも大丈夫更年期の症状に苦しまないとっておきの方法があるんだっておいしい工夫も放送はEテレ30日日曜よる7時
44:33寄生昆虫に学ぶ生存戦略
44:39寄生と聞いても嫌わないで最新研究から寄生昆虫の脅威の能力が次々と明らかに
44:50いやすごいな人間も学ばなきゃ3サイエンスゼロEテレコイン
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