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00:00雪女 耳なし法1 六六尾
00:11小泉八雲といえば怪談です
00:16八雲は日本にやってきてすぐに怖い話の魅力に取り憑かれ
00:23日本の面影の中でも数多く紹介しています
00:30しかし八雲が惹かれたのは妖怪やお化けの怖さだけではありませんでした
00:37階段の中に人間の女王さらには日本人の道徳観や美徳をも見出していたのです
00:48百分で名著 日本の面影 小泉八雲の生き方から他者を理解するその柔軟な眼差しを読み解きます
00:58百分で名著 司会の竹内藤子です
01:27さて前回は小泉役も日本人の習慣であるほほえみとか
01:34美術教を代表する2話を日本人の立場に立って分析していくというイジュンさんどうでしたか日本人の習慣をベタ褒めするわけじゃなくて日本人に感じた違和感なのか我々と違うなということを一度日本人の気持ちになって理解してくれるみたいなところが何かとてもうれしかったし新鮮でしたさて小泉役もといえばもう階段ですよなのですよなのですよなのですよなのですよなのですよなのですよなのですよなのですよなのですよなのですよなのですよなのですが
02:04実はこの日本の面影の中にも元となるような民話がいろいろ紹介されているんですね
02:11悪魔が民話や節話に引かれたのはどうしてだったのか今日はひもといていきたいと思います市内役は早稲田大学教授池田正幸さんですよろしくお願いいたしますよろしくお願いします
02:24日本の面影の中にも晩年の怪談のようなお化けの話幽霊の話が出てくるんですねこれは世界共通の価値意識道徳人間がどういうふうに生きていったらいいのかそういうものを描いているわけですねそうするとヤグモさんの文学というのは日本人が読んで喜ぶだけではなくてやっぱり世界中の人が読んでも楽しめ理解できる
02:54そういう普遍的な要素を持っているとそういう話をしていきたいなと思っておりますでは日本の面影に紹介されている民話から一つご紹介いたしましょう
03:07松江の中原町にある大王寺の墓地にこんな話が伝わっています
03:15中原町には小さな飴屋があり 水飴を売っていた
03:25水飴とは爆瓦でできた琥珀色の液体で お父がもらえない赤ん坊はお父の代わりに水飴を飲んだものである
03:37毎晩遅い時分になると白い着物を着た蒼白の女がその店にやってきて 一輪分の水飴を買っていくのであった
03:51その女はあまりにも痩せて顔色が悪いので飴屋の主人は気にかかり幾度となく女に声をかけてみた
04:02しかしいつも女は何も答えなかった
04:06ついにある世のこと
04:10主人はとても気になって仕方がなかったので その女の跡をつけてみた
04:16するとその女は墓地の中へ入っていった
04:22飴屋の主人は恐ろしくなりすぐさま逃げ帰った
04:26翌晩も女は飴屋にやってきたが
04:31今度は何も買わなかった
04:34ただ一緒に来てほしいと手招きするだけだった
04:38主人は知り合いの者たちを連れて その女の跡を墓地までついていった
04:44すると
04:46女はある墓の前で不意に姿を消した
04:52その途端に
04:54墓の下から赤ん坊の鳴き声が聞こえてきた
04:59主人たちが墓を開けてみると
05:02夜ごと飴屋に通ってきた女の亡骸があり
05:06その傍らにまだ生きている赤ん坊がいた
05:10そして赤ん坊は
05:13提灯の明かりに笑みを浮かべていた
05:17赤ん坊のそばには水飴の入った小さなお椀が置いてあった
05:25死んですぐに女は埋葬されてしまったため
05:29赤ん坊はお墓の中で生まれたのであろう
05:33それで母親の霊はこうして水飴を運び
05:38我が子の面倒を見ていたのであった
05:41愛は死よりも強しというわけである
05:48薬物フィルターにかかるととても温かい話になるっていうか
06:05ちょっとなんかお母さんはもちろんなんだけどね
06:08亡くなったお母さんはもちろんなんだけど
06:10飴屋の主人のちょっとした優しさみたいなものも
06:13こんな短い文章の中に入ってる気がして
06:16八雲さんの作品というのはみんな原点があるわけですね
06:21これは本当仏教説話だったり本当に名もない物語
06:27これも掘り起こしですよね
06:29あるいは怪談ハンティングの名手でもあったわけですね八雲さんは
06:34こういう話を見つけて
06:35そして原作にない母の愛は死よりも強い
06:40という一句を付け加えたわけですよね
06:43これは4歳の時に八雲さんはお母さんとギリシャ人のお母さんと行き別れをしています
06:50母との愛というものをこれを書き留めることによってかなわぬその母への死亡というものを表現したんではないかなと
07:00その母の1年がねアメを買いに行ってこういうことができるっていうのと確かに離婚して国に帰ってしまって距離も立場も隔たりがあるけどお母さんは多分自分のことを好きでいてくれるだろうっていうことがここに入ってますよねやっぱりね
07:17僕はこもってると思いますね
07:19で八雲はこういった説を集めて1904年に会談を出版するんですけれども5つのテーマに分かれていると
07:28愛信頼約束共感不条理
07:35僕自身は会談は八雲さんの辞伝文学だっていうふうに思ったんですよこれは自分のやっぱり内面のその記録だ心の記録としてそういうものをこう書き留めているそしてその自分の魂の軌跡みたいなものをこの会談という枠組みを使って表現している自分の意にかなったものしか選んでない
08:03つまりその意にかなってるものっていうのはやっぱり自分の人生のどっかにこうビーンと触れてくるものだったというふうに僕は思ってるわけですそうですねさっきの水雨の話はこれで言うと母の愛しかも永遠の愛死んでも子供を育ててるわけですから僕ね薄く信頼も思ったんですよねあの心配してくれる主に託すっていう瞬間が僕あると思うあんな短い中にもまず声かけてくれるじゃないですか
08:32それでどうしても気になっちゃって後つけちゃうっていうのあるじゃないですかでもそこで多分初めて子供を託せるって思うのかしらと思ったりとかそう考えるとちょっとずつキーワードは本当いろんな本当響き合ってる感じですね
08:47一つには限定ができないですよねこの世界は私たち日本人だから感じることはできるんですけどこれアメリカで出版された時にこういうのは伝わるんですかそうですねヤグモさんの会談が世界中で読まれていろんな言語に訳されているんですね
09:06人間の基本的なものの考え方常識とか倫理観とかそういうものが書かれてると思うんですね単なる仏教説話を種本にして書いた日本の物語というよりも人類の宝物みたいにして読まれるぐらいのお話になってんじゃないかなと思うんですね。
09:30さて日本の面影には階段の元になる民運は他にもあるんです。もう一つご紹介しましょう。
09:37出雲の国の持田の浦という村にある農家の夫婦が暮らしていました。
09:45二人は貧しかったため子供ができても育てることができず生まれるたびに子を川に流していました。
09:54六人を川に捨て七人目の子を産んだ時、ようやく暮らし向きも良くなってきたのでその子を育てることにしました。
10:07息子はすくすくと育ち男は日増しに我が子が可愛くなってゆきました夏のある夜5ヶ月になった息子を抱いて庭に出た時のことです。
10:22その夜は大きな月が出ていてあまりに美しかったので百姓は思わず声を上げたああ今夜は珍しいええ夜だすると赤ん坊が父親の顔を見上げ大人の口調でこうつぶやいた。
10:46わしをしまいに捨てさせた時もちょうど今夜のような月夜だったね。そう言い残すとその子は同じ年頃の赤ん坊と同じようにひと言もしゃべらなくなった。その百姓は僧侶になった。
11:12これも薬物の内面に迫ってるっていう分析ですか先生これはあのやはり父親を許せなかった人ですね恐らく憎しみがあって自分は捨てられたと母親にも結局が捨てられたんですけれども母親は違うというふうに彼の中で思ってて死亡を募らせましたけれども父親はまあ他の人と再婚したりですね戦死してしまいますけどまあ
11:41ちょっと許せないと思ってたんじゃないかでこのねヤクモはこういう怪談話を妻の節子さんからたくさん聞いてたそうなんですが節子さんというのはこういう方でございます1891年ヤクモと暮らし始めるヤクモの身の回りの世話をしたことがきっかけで結婚することになるということなんですねすごいサポーターがついてこれはもう最大な最大のサポーター?
12:08だから恐らく怪談はこの節子さんとの合作だというぐらいに思ってます彼女いなかったらできなかったそれで夜な夜なヤクモさんが節さんにおねだりをして怪談のおねだりをしてねそれで怪談を聞かせるわけですねいいですよ
12:28ちょっとこちらご覧いただきましょうこれは思い出の木という節子さんがヤクモとの生活を振り返って書いた手記からの一節なんです寂しそうな夜ランプの芯を下げて階段を致しました私が本を見ながら話しますと本を見るいけません
12:58と申しますゆえ自分のものにしてしまっていなければなりませんから夢にまで見るようになってまいりましたなんというかわいらしいご夫婦像がこう目に浮かびますねヤクモさんの日本語は達者じゃないし節子さんは英語がしゃべれるわけではないんだけどどんな会話をしたのかなってこれ不思議でしょうがないんだけども
13:28でヤクモさんもそれをかみ砕きながら聞いてね多分節子さんはすごく頭のいい方でいろんなものを自分のものにした上で恐らく分かりやすい簡単な日本語にしないと分からないからヤクモさんに分からないから簡単にシンプルにシンプルにするっていうこととそのシンプルだから響いたことをもう一回こう書くっていうこの作業は
13:58とても大切でやっぱりこれが生み出す力ですごくないですか 僕はそう思いますねやっぱりこういうものが生まれてくるというのはやっぱりそこが何か一つ自分の地場というか何か生み出す場だったとそしてその作品を通して自分の生い立ちとかですね自分の持っている心の傷トラウマとかねそういうものにようやく向き合えるような場所と時間を得たんじゃないかなって僕は思ってんですね
14:26これ描いてるのは幽霊とかおばっかかもしれませんけれども心のやっぱり平安安定の中でやっぱり初めて出てくる仕事かなできる仕事かなっていうふうに僕なんか思ってますよ子供の頃にその孤独とか寂しさとかから幽霊を生み出していくその恐怖は自分の中だけのものじゃないですかでもそれをちゃんと物語として描くっていう作業はまさに向き合うってことですよね
14:56そういうことで消化するいよいよ消化する作業に入るそう思いますね会談というのは本当にさっき自伝的作品と言ったけども総仕上げだったと思いますね薬物にとってはそれはもう言うまでもなく節子さんを得た上での実現できる話だったというふうに思ってますね。
15:20ではその階段から一つ物語をご紹介しましょう時は室町時代能登に住んでいた友忠という若侍が二十歳を迎えた時のこと京都の大名の下に使いに出されることになりました真冬に旅立ったので辺りは深い雪に覆われていました慎重に馬を進めました
15:50が二日目になると猛烈な吹雪が襲ってきてすっかり疲れ切ってしまいました
15:58その時わらぶき屋根の家を見つけたのです 休ませてもらおうと雨戸を叩くと一人の老女が出てきてこう言いました
16:10まあどうなさいましたさあ早くお入りくだされ
16:18友忠が家に入ると夫と娘がいました
16:24娘は青柳という名で身なりはみすぼらしいのですが顔立ちが稀に見るほど美しく友忠は驚きました
16:36吹雪が止まないため老夫婦の家で一晩泊まることにした友忠は
16:42青柳の立ち位振る舞いと顔立ちの上品さに身も心も奪われてゆきました
16:50友忠は老夫婦に
16:54青柳を嫁にくださらぬか
16:58そう懇願したのです
17:01老夫婦は喜んで受け入れ友忠は青柳を嫁として京へ連れて行きました
17:10その後京で友忠と青柳は結婚し幸せに暮らしていました
17:18しかし
17:205年ほど経ったある朝のこと
17:23青柳が突然苦しそうな叫び声を上げます
17:28みるみるうちに真っ青になり弱々しい声でこう言いました
17:33お別れする時がやってまいりました
17:36私はもうすぐ死にます
17:40おかしなことを言うものではない
17:42少し休むがよい
17:45いいえ、私は死にます
17:50私は人間ではないのです
17:53私は木のせいです
17:57誰かがたった今私の木を切り倒しているのです
18:03苦しそうな叫び声を上げると
18:08青柳の体はへなへなと床に崩れました
18:12畳の上には着物と髪飾りだけが残っていました
18:18その後、友忠は仏門に入り
18:23諸国安屋の僧になります
18:26安屋の途中、友忠は青柳の実家を探しました
18:31住まいは跡形もなくなっていました
18:36ただ3本の柳の切り株があるだけでした
18:43なんか現代の環境破壊へのメッセージみたいなね
18:57そうですね自然を大切にしましょうというメッセージも見えるんですけどももうちょっとその薬物に沿って考えていくとこれも切り株が切られちゃうわけですね人間の手によってねそれで絶命するわけなんだけどもなぜ私の根を切ったの?というわけでもないし恨めしいこととか人を非難するということはないんですよ
19:12その辺に僕はあの日本人の持ってる倫理観というのか美意識みたいなものがあるんじゃないか裁かない人を貶めないというところそこを役もされるようなものを考えていくようなものですよ。
19:28日本人の持ってる倫理観というのが美意識みたいなものがあるんじゃないか裁かない人を貶めないというところそこを八雲さんは日本人の美質としていい点としてずっと見てきてるんですよね。
19:48美しい意味での諦めみたいな、とても日本人らしいと思うんですね。
19:53だから、いろんな青柳を典型にしていろんな作品を読んでみると、そこにやっぱり深い情感の通い合いがあって、自然がきれい、花がきれいというだけじゃなくて、その人間に通い合うような情感、感情といいますか、そういうものにも美を見てたんじゃないか。
20:15さあこれまで日本の面影読み解いてまいりましたけれどもやっくも私たちにじゃあ一体何を投げかけているのかまず一つはオープンマインド自分の五感を解き放つ他者に対して温かなまなざしを持つ他者への共感共鳴そしてマルチアイデンティティーアイデンティティーの多様性ということを投げかけているというふうにまとめてくださいました。
20:42そして彼が生き抜いてきた一つの知恵というのはやっぱり自分の感覚というものを非常に大事にして解き放して人に接し物事に接してきた。
20:53それからやはり他者に対して温かなまなざしを持っている。
20:58他者の立場に立って考えていく。
21:02それから他者への共感共鳴これも2番目とつながるんですけれどもこの他者に沿わせるということですね。
21:09その中に入っていって理解すると共感共鳴をしていくという。
21:16そういうものがこれから必要じゃないか。
21:20それからマルチアイデンティティーというのは日本人はこれまで海外から学ぶというときには
21:26いわゆるトップネーションから学ぶ。
21:29戦前はイギリスでありその前はオランダであり戦後はアメリカだというので
21:35日本人全体の異文化へのチャンネルというのはどうも一元化されてきて
21:40自分の中にもいろんなチャンネルを異文化理解のチャンネルをいくつか作っていくと
21:46前はアメリカ、イギリス、フランスだったかもしれないけども
21:50やはり隣国であったりアジアであったりというふうに
21:55そういうことがそういう意味でのマルチアイデンティティーをね
21:58自分の中に育てていくということが必要なのかなと思ったりしてるんですね
22:03僕がずっとやっててすごく思うのはそのオープンマインドの3つ目
22:07他者への共感共鳴
22:09これがもうとても感動するしそうありたいと思うのって
22:12なんか相手の立場を考えて相手を褒めた途端に
22:17じゃあお前日本は駄目なのかよみたいな感じになりがちじゃないですか
22:21僕共鳴共感はできるはずだと思うんです
22:24共感共鳴するためにはやっぱり私たちは日本人としての自分の拠り所みたいなのをもう一回やっぱり確かめないと
22:33なんか共感も共鳴もしようがないですね
22:37しっかりと俺たちの中にこれが流れてるっていうのが分かるために多分確認して
22:43俺らは日本人であるという誇りと
22:46あとそれをもしかしたら見失いつつあるんじゃないかという恐怖と両方とも感じますけど
22:52ヤグモに帰ろう
22:53ヤグモさんが持っているオープンマインドを自分の中に育てようという
22:58そういうメッセージなんですけれども
23:00ヤグモさんの作品を深く読んでいくとですね
23:04問い詰めるんではなく避難するんではなくて
23:08何かこう美しい形で乗り越えていく道が探れんじゃないかなって思ってるんですけども
23:16小泉役もが初めて来たようなその立ち位置と同じぐらい僕は日本のことが分からなくなってると思うんです
23:25だから小泉役もに負けないぐらいの歓声を磨くことで日本を見っけられるし
23:32日本の良さをもう一回取り戻せるから
23:34僕はそこの歓声をちょっとやっぱり磨いておくわけなと思いました
23:38今後のイジュインさんに期待しています
23:40ありがとうございます
23:41本日はありがとうございました
23:44ありがとうございました
23:45ありがとうございました
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