- 15 hours ago
1300年守り伝えられてきた正倉院宝物。至宝の数々を間近に見ることができる「正倉院展」が奈良国立博物館で今年も開催。第77回の今回は、初出6件を含む67件の宝物が出陳されます。聖武天皇ゆかりのきらびやかな調度品やシルクロードを旅した国際色豊かな品、珍しい動物の角や骨など、個性あふれる宝物の魅力をお伝えします。ゲストに、モデルの森星さんと奈良国立博物館館長・井上洋一さんを迎え、当時の遊びなどを体験。
Category
😹
FunTranscript
00:00ご視聴ありがとうございました
00:30710年に創建されました
00:32最盛期には1万人もの僧侶がいた大寺院です
00:39境内の一角にある北円堂
00:46ここに日本最高の物資
00:55運慶の傑作群があります
01:00本尊は魅禄如来
01:03脇に控えるのは実在した兄弟の僧
01:11無尺菩薩と世神菩薩
01:14無尺世神像は日本彫刻の最高傑作と言われています
01:21この仏像群を現在東京国立博物館の特別展で
01:34間近に見ることができます
01:36こちらの無尺像から
01:46すごく人間っぽいというか
02:00温かみがありますね
02:03へえ
02:06あの瞳をちょっと
02:07本当光の加減で
02:11瞳の奥が
02:14キラッと光って
02:17はあ美しい
02:22いやあ本当に美優さんおっしゃいましたけど
02:26本当に優しいお顔立ちですね
02:28真正面だとまた
02:33ああ
02:34しか
02:36ああ
02:36おお
02:38少し何でしょうね
02:42厳しいというか
02:43優しいお顔立ちの中に
02:48目線だけちょっと厳しいように見えます
02:53見えますね
02:53真正面だと
02:54そうですね
02:54横だとちょっとこう
02:56頬の膨らみが見えて
02:58こうほえんでるのかなという気もしたんですけど
03:01前から見ると
03:03なんかこう厳しく
03:06見つめられているとか
03:08見下ろされているような感じもする
03:11角度で全然違うんですね
03:13本当に違いますね
03:15びっくりする
03:15同じ映像とは思えないぐらい
03:17表情が変わりますね
03:19何かこう呼吸のこういう上下があるように見えてくるんですけど
03:26本当にこうそこにいらっしゃるかのようですよね
03:31呼吸してそうですよね
03:33じゃあ瀬心臓に行きましょうか
03:42目が潤んでるんです
03:49潤んでる本当に潤んでますね
03:52不思議
03:55同じ子くらいの光のもとにいるんですけれども
04:01はい
04:02瀬心臓の方は本当に目が
04:04ちょっと
04:06お若く見えるというか
04:10近い世代に見えて
04:15話しかけたいなと思いました
04:20思いました
04:21お若くさんはあの
04:24長老というか
04:26先生という感じがするんですけれども
04:31何でしょう
04:34やっぱり目の輝きかしら
04:37こんなきれいな目をしてたら
04:41ねえ
04:43好きになりそうですよね
04:45本当にね
04:46惹かれますね
04:47これは
04:48引き込まれていくような目だ
04:52二人は一体何を見つめているのでしょうか
04:57そして北円堂には運慶のどんな祈りが込められているのでしょうか
05:12ここからは幸福寺関数の森屋英俊さんそして東京国立博物館の小島大輔さんに加わっていただきますよろしくお願いしますよろしくお願いしますさあこの無邪空精神像というのが日本彫刻の最高傑作とまでいわれているということなんですが小島さんそれどの辺りがそういわれるゆえなんでしょうかそうですねこの2つのお像というのは何でしょう人間をそのまま捉えた大変写実的なお像でこの2つのお像というのは何でしょう人間をそのまま捉えた大変写実的なお像です
05:42その存在感の堂々たる感じっていうのは簡単なようでやっぱりなかなかできないものだと思うんですねただこの写実的リアルであるっていうだけではなくて気高さというのがさまざまなところにあると思うんですが一つはこのお像の成功しているポイントがその玉眼と我々呼んでおりますけれども目にその水素をはめているこの技法が見事にはまった成功例の一つだというふうに思っています
06:10もうまさしく私も目に吸い込まれて好きになりそうだと両手の表現というのが実は巧みでして指先まで神経が行き届いているなと思いますし手の甲にはうっすら血管が浮いていたりしてですね
06:40斜め後ろや背面からご覧いただくとですね無着像というのは老僧お年寄りのお坊さんなんですがとてもそうは思えないような体の厚みというんでしょうか背筋のしっかりと鍛えたような年老いて少し首を前に出していらっしゃるそういう年齢を感じさせるんだけれども
07:10そういうリアリティー実在感というのはあると思うんですね
07:14頭の形もきれいですね立体的な立体的です本当にきれいな丸い頭そして耳も気になります
07:27おっしゃる通りです耳もやっぱり見どころと言いましょうか
07:31例えばですね耳をかけって言われて耳の形を正しくってなかなかかけないんですよね
07:38ここまできちんと耳の姿を作り出すっていうのはやっぱり難しいことなんですよね
07:44それぞれ特徴が耳の特徴は全然違いますもんね
07:47実はですねそういう耳細部にですねその作家の特徴が現れるっていう話もあってですね
07:55作家の推定物資の推定であったりとかにもよく使われたりする手法ではあるんですよね
08:01目から鱗ですね
08:04いやいや本当に
08:06森屋さん今のお話聞いて
08:08いや今はね本当に小島先生のお話聞いて
08:11うんなるほどなと
08:13森屋さんはいかがですかこの2つのお像というのは
08:17あの個々の東西芸術のルーツというのは宗教に求められると思うんですね
08:24そして生まれ持った才能そして絶え間の研鑽によって
08:31運家は多分神の領域到達できたと思います
08:37そして神仏と会話ができたそうした物資芸術家であったと思います
08:44そして秘められた内面を表し出すことのできた彼の彫像は万人に感動を与える
08:55それがまあ傑作と言われるゆえんじゃないかと思います
09:01ムジャクとセシンは4世紀から5世紀に古代のインドガンダーラ地方で活動した僧侶です
09:16兄弟はユイ式という仏教思想を完成させました
09:24兄のムジャクアサンガは魅力からユイ式の教えを直接受けたとされます
09:35弟のセシンバスバンドゥは兄の勧めで大乗仏教に転校
09:45ユイ式の教えを三十の詩で説いたユイ式三十字を記しました
09:52もともと仏教っていうのは
09:57あらゆるものは心が作り出したものだっていう考え方をする宗教というか教えなんですよね
10:04ユイ式思想っていうのはそのお釈迦さん以来の心であったり
10:10その指揮って認識みたいなものっていうのを重視する思想をすごく押し進めていって
10:15もうそれだけで説明ができるような思想体系を作ってしまう
10:20ユイ式三十字
10:22セシンのユイ式三十字は今も毎朝幸福寺の僧侶によって唱えられています
10:34さまざまな心が変化して見るものと見られるものに分かれる
10:51だからすべては存在しない
10:55我が心が変化したものに過ぎない
10:59ユイ式
11:04あるのはただ心だけ
11:07我々の記憶や経験に基づいて
11:14イメージっていうのは作られてしまう
11:17だから例えば床にロープが落ちていて
11:21ロープを見た時に例えば蛇に噛まれた経験があって怖い経験がある人は
11:26ロープを見たら蛇かもしれないって蛇に見えちゃうわけですね
11:30そういうので我々の見ているものっていうのは直接そのものを見ているというよりは
11:36間にイメージを挟んで見ている
11:39そのイメージっていうのは別に外にものがなくても見えるので
11:43今だったらテレビの画面を例えばAIとかにビッて作らせてしまえば
11:48外に何が映ってなくてもそのモニターには映ってないものが
11:53表示されてそれを見るってことができるようになりますよね
11:56このイメージさえあれば我々はものが見える音が聞こえるんだっていうのが
12:02これがユイ式の考え方になりますね
12:07AIが生成する映像のように
12:10目で見るこの世界はバーチャルな幻影に過ぎない
12:14今から1700年も前に生きたこの2人は
12:20深い瞑想でそれを見抜いたのでした
12:23哲学的に極めていかれたお二人だってことですか
12:31もちろん当然総理としての修行も怠らなかったことは
12:37確かだろうと思います
12:38その修行を通してだけでなく
12:41いろんな角度から悟りというものを追求していった
12:48うん聡明なお顔だなと
12:54この2人の表情が違うなというふうに私たち見ていて
12:59その違いというのはどういうところから出てくるんですかね
13:04無茶苦は当地の菩薩
13:07そして世心は華行の大師と知らされたわけです
13:13当地の菩薩というのはどういう意味かというと
13:16もう修行完成間近
13:18悟りも目の前というそうした菩薩だと
13:22そして世心はまだまだ悟りへめがけて
13:27邁進して修行を重ねている菩薩だということです
13:32世心は仏教最高の哲学者の一人です
13:38しかし幸福寺の言い伝えでは
13:42なお悟りを目指して修行を続けているといいます
13:46一方兄の無茶苦は天上世界に昇って
13:53直接魅力如来に教えを乞うことができる
13:57超人的な存在とされています
14:00無茶苦は衆生の成熟をいつまでも待ち続ける
14:08そして世心はおそらく
14:13衆生の苦しみ悲しみを救済する道を追い求め続ける
14:20二人でですから魅力如来の慈悲というものを表情に分けて表されているのではないかと
14:30私は考えています
14:31なんとなく肌で感じ取って
14:37ゆうさんが感じたことは間違ってなかったという感じですね
14:41本当その通りのことを受け取って
14:44そうなんですね
14:46写真家の佐々木京介さん
14:56仏像の光を捉えた写真表現が評価されています
15:01今回の展覧会のために
15:08幸福寺で文系の仏像を撮影しました
15:11昔の哲学者で
15:25肉体というのは魂を閉じ込める牢屋であるという
15:31名言というか格言があって
15:34なんかこう運系の仏像って
15:39まさにその魂を閉じ込めるために
15:43ああいうお像を作ったような印象がしたんですよ
15:47ここに魂を宿らすというような意思をすごい感じたんですよね
15:52でまさにその無邪と精神というのは
15:55光が宿るっているじゃないけれども
16:00魂を宿らすために
16:03そういった目の表現というのがあるのかなというのが
16:06はい思ったところですね
16:14佐々木さんは無邪と精神の目の表現の違いに注目しました
16:19私自身初めて気づいたんですけれども
16:24まずその黒目の大きさが違うんですよ角像で
16:30ムチャクさんの方が目が黒目が大きくて
16:35はい
16:35セシンさんの方が黒目が小さく表現されている
16:42ムチャクさんの目の
16:46黒目の周りにはですね
16:49赤い線で輪郭をとっていて
16:53逆にセシンさんにはちょっとそういう赤い色っていうのが見えなかったりして
16:57本当にそういう小さなところでも表現っていうのが変えて
17:02もちろんその無邪も精神も同じ玉眼なんだけれども
17:09セシンさんの眼差しってすごく優しいじゃないですか
17:13目の下のところにですね
17:15光がたまるようになっているんですね
17:18それがすごくこう
17:19なんだろうこう
17:21涙をたたえているというか
17:26ムチャクさんの方
17:29まぶたの鋭さを含めて
17:31全然ね
17:34目から感じる表情っていうのは違いますよね
17:38北円堂の本尊
17:47魅禄如来像
17:49釈迦の次に悟りを開き
17:53地上に降り立つとされる未来の仏です
17:57ごめんなさいって言いたくなってしまうぐらい
18:10本当に見透かされているという感じがしますけれども
18:14いやー
18:24威厳がありますね
18:26静かな気持ちになります
18:30本当に目がやっぱり印象的ですね
18:36無邪精神のように光ってはいないけれども坂本さんおっしゃったように見透かされているようなそのまんま全部知ってるよという感じが魅禄如来の目は無邪精神と違って水晶をはめていません
19:06木を彫って表す長眼という技法です
19:10なぜ運慶はこの魅禄如来座像には極眼を用いなかったんですかね
19:20おそらく魅禄如来というものは人間の体をも体をもって表されますが
19:29しかし五感に頼ることなく全ての物事を見通しそしてあらゆるものを
19:37瞬別してそして真実を明らかにすることができます
19:43つまり魅禄如来の目は見ずして見る目だからあまりにも人間に近づいた極眼はふさわしくないと運慶は考えたのかもしれません
20:04うんなるほど見てないけど見られているということなんですねなるほど
20:14ゆうさんが対面した瞬間ごめんなさいっておっしゃったのもそういうところかもしれませんね
20:22やはりその後ろに控えていらっしゃる無尺性心臓がこの極眼キラリとしてとても人間くさい
20:28そことの対比でやっぱりその常人ならざる如来ごめんなさいの対象になってしまうかもしれませんね
20:36やっぱりこちらの状態によってどう見えるかというのは変わるものなんですか
20:44そうですそれこそ有意識ですよね
20:48それぞれの心の中に浮かび上がってくるイメージ
20:52それがその人本物の仏さんなんですねその人にとって
20:58そうか
21:00魅力如来像には背後に金色の交配がありますが今回は外して展示されています
21:18ちょっとこちらの方を待っていただけましょうか
21:28横からこう拝見していくとですねちょっと正面からでは気づかなかったようなやっぱり無尺性心と同じように体の奥行き感っていうのを感じると思うんです
21:39でこの像こう肩を開いて胸を張ったお姿で少しこう猫背になる首を前に出していらっしゃるそこが何というかちょっとこう厳しい感じと堂々とした感じっていうのが分かるんですがさらにこうもうちょっとこう背中の方に回っていただくと実は先ほどご覧いただいたような無着性心と同じようにですねこう背筋ががっちりとこう盛り上がって
22:05悪みがありますねそうなんですこの人も鍛えてたんだなって分かるこの彫刻としてのこの奥行き感立体感っていうのを見せてくれるこれはやっぱり運慶ならではかなというふうに思うんですね
22:18この肩越しにですね魅力像のお顔を見ていただくとこのほっぺたの膨らみなんて言うんでしょうあの赤ちゃんのほっぺたのツンツンしたくなるようなこの張りこれなんかたまらなく可愛らしく見えてしまうんですね
22:35この可愛らしいほっぺたを見るとこの像なんかそのさまざまな魅力が詰め込まれていてたまらなく愛おしく感じますね
22:44やっぱりいとおしさみたいなものは湧き出てきますしね
22:49子どもの小さい頃思い出しますね
22:51そうですね魅力様って頬取りしたくやられるわね
22:55この辺りからご覧いただくとですねさっきまでは厳しい表情がなんかやっぱり丸みを帯びたほっぺたを知ったことでですね随分と乳和にハツラツと見えてくるんですね
23:11それからこの右手をゆったり構えた姿もなんかこう当たり前のようにこうしているんですけれども
23:18きちんと計算されてそこにあるかのようにこのものすごい奥行き立体感この王像の大きさというものを感じさせてくれるその辺が何て言うでしょう運慶ならではかなというふうに思うんですよね
23:31この斜めお花の形がスッときれいで少しやっぱり子どもっぽい表情にお顔立ちで見えてきますね
23:47いやー
23:49また見え方が変わってきますね
23:54本当ですね
23:55鎌倉彫刻を切り開いた物資運慶
24:05実は幸福寺と強いつながりがありました
24:10運慶はもともとは幸福寺の僧侶であって
24:16彼が作った仏像の中に幸福寺の皇刀という肩書をつけています
24:24幸福寺というのは幸福寺のお寺を運営する身分が低いんですけれども
24:32そういう役職に就いていたそういうことが彼自身が記していますので
24:37京都から来て幸福寺を作った物資とは違ってもともと幸福寺にいたという
24:45運慶が30歳の頃平家の焼き討ちによって東大寺など奈良のお寺の多くが消失
24:56幸福寺は全ての建物が焼け落ちました
25:00僧侶として彼の信仰を支えていた幸福寺が焼けてしまった
25:09そのゆえにその幸福寺を再建するということは
25:14彼にとっては大変個人的な動機
25:18これが強い動機があったというふうに思います
25:21やはり自分の手で南東の再建
25:25幸福寺やそれから東大寺のさまざまな仏像を再建したいという
25:30そういう気持ちがあったというふうに思われます
25:33焼き討ちで失われた大河蘭
25:37まもなく復興計画が立てられ
25:41およそ4年後まず再建堂が再建されました
25:46その本尊として作られたのがシャカニョ雷像
25:55今は東部のみが残っています
26:00作者は幸福寺の僧侶だった運慶
26:04これがいわばメジャーデビュー作となりました
26:09ハツラツとした表情には
26:14若々しい運慶の技量が生かされています
26:17一方で優美な平安彫刻の雰囲気も残っています
26:23これを掘り上げた同じ年
26:32運慶は東国の寺の仏像を刻んでいます
26:37伊豆頑丈寺院の美車門天像
26:43発注主は北条時政です
26:47リアルな表現に動き出しそうな躍動感
26:54運慶独自の様式がここで初めて現れました
26:59東国武士との出会いが
27:02新たな美意識を生んだと考えられています
27:06新たな表現を獲得した運慶は
27:1840代と50代
27:20幸福寺と共に焼け落ちた東大寺の復興に腕を振るいました
27:26今も残る巨像が
27:29南大門のあの混合力士像
27:33足の指先まで力をため
27:40みなぎる異性
27:42筋肉が盛り上がった胸板
27:53激しい怒りの層
27:568メートルを超える巨像には
28:00創作のエネルギーが満ち溢れています
28:04運慶は弟弟子の会計たち物資を率いて
28:12わずか69日間で作り上げました
28:16復興した大仏殿には
28:25混合力士像をしのぐ
28:2713メートルの四天王像が作られました
28:30運慶は会計や父の後継とともに作り上げます
28:38しかしその四天王像は戦国時代に大仏殿とともに燃え落ちてしまいました
28:45近年
28:53運慶が作った別の四天王像が
28:56幸福寺に残っていることが分かりました
28:59現在中根堂に安置されている
29:03国宝の四天王像です
29:05その四天王像が今回一緒に展示されています
29:14北円堂が再建された時
29:18ミロクニョライ像やムジャクセシン像とともに
29:22セットで運慶が作った
29:24最新の研究でそう考えられているからです
29:29では四天王像を見ていきましょう
29:45まずは像頂点ですね
29:47かっこいいですね
29:50お胸のところが両方とも違うお顔なんですね
30:00細かいところまで見ていくと面白い
30:06顔のシワ
30:09眉間の顔の筋肉という
30:12シワというより筋肉ですね
30:14表情が
30:18衣も波打ってます
30:21本当だ
30:22こんな風に表現できるなんて
30:31なびいてますね
30:35こちらが項目点ですね
30:39項目点
30:41ポーズが
30:45ちょっとこう
30:48腰に手を当てて
30:50片方の手をこう上げて
30:54グッと口を開けて
30:59口の中まで見えますね
31:03音ですね
31:06舌が
31:09ちゃんと表現されていて
31:11歯も力強く
31:13そうですね
31:14うーん
31:16はぁ
31:17おお
31:18わっ
31:19はぁ
31:20アタック掲げて
31:24んー
31:31あー
31:33指がきれいですね
31:34うん
31:34ああ
31:36本当
31:36んー
31:37そうですね
31:38この
31:38本当に美しい
31:39指の形
31:40もちろんもやっぱり
31:41血管がしっかり
31:42見えます
31:43血管がしっかり見えます
31:46リアルですねこの血管
31:50ふっくらとした
31:55すごく躍動感がありますね
32:08時刻点
32:09時刻点
32:11こうやって来たらお花がすごく高く見えました
32:17本当ですね
32:19少し和紙花というか
32:23こちらは口を結んでます
32:28漫画のような結び方
32:31リリシー
32:36さあミユさんどの像が一番お好みでしょうか
32:41難しいですね
32:43項目点
32:44ちょっと色っぽさに
32:46はい色っぽかったですもんね
32:48もう一度
32:49坂本さんは項目点が一番お好きだということで
32:52どのあたりが
32:53美しいポーズなんですよね
32:58うんそしてそれがまた背中に出ているところが
33:05お目が高い
33:06本当ですか
33:07あの背中ご覧いただくと
33:14あのベルトの上に乗った
33:17このお肉ってご覧いただきました
33:19この衣を通してもその
33:21ちょっとぽよっとした感じを乗せている
33:23そのなんか親しみやすいリアリズム
33:26そういう意味でこの像はよく出ているなと思いますし
33:29顔の筋肉を一番使って
33:32こう怒りを表現しているというのも
33:34この像が一番抜きに出ているかなというふうには思います
33:36あとはもうもちろんお好みの世界ではあるんですけれども
33:40目はどうしてこう
33:43何でしょう眼球が盛り上がっているというか
33:48素晴らしい
33:48今説明しようかなと思っていたんです
33:50実はこの像あの長眼という木でそのまま掘っているんですが
33:56あの瞳を掘り残すように盛り上げて表現しているんですね
34:00黒目の部分だけをこう盛り上げて
34:02おそらく運慶たちはその奈良時代の祖像の表現をまねて
34:08あえてそれを木鳥像で表現している
34:11よくわかるのはあの多聞天や時刻天
34:16何かここ五石をはめたような瞳に見えるんですけれども
34:19それはあえてその奈良時代の古いものを
34:23踏襲しているんだというのを
34:25見せてくれているんじゃないかなというふうに考えています
34:27写真家の佐々木さんにとって
34:35四天王像はとても刺激的な被写体だったといいます
34:39一番あの驚いたのがやっぱりその躍動感がすごいんですね
34:53どこからこうカメラを向けても破綻がない
34:57だからなんだろう迷うんですよね
35:00どっから撮っても絵になるので
35:03その中でこう試される自分が
35:07じゃあお前はどこから撮るんだって
35:10運慶から言われているような気がして
35:13どこで切り取るんだって
35:16なんかお前はどういうふうに
35:18自分の作った仏像を見ているかっていう
35:23こちらは多聞天を捉えた写真
35:29佐々木さんは脚立を立て
35:32高い位置から手持ちで撮影しました
35:35やっぱりこの多聞天さんが見ているものっていうのは
35:41宝刀なんですよね
35:42掲げている手にある宝刀を見ている
35:45力強い眼差しをこう写真で捉えたいっていう思いがあったので
35:51じゃあどうしたらいいかっていうので
35:53もう脚立を立ててちょっと離れたところから
35:57手持ちでもう800年の間
36:00誰も見たことなかったような表情なんですよ
36:04なんかそういうね
36:07いまだこう撮影対象として
36:11カメラを向けても
36:14新しい表情が出てくるっていうのが
36:17本当運慶のすごいところだなっていう
36:19今回四天王像は全てが外を向き
36:35放射状に配置されています
36:37運慶の時代
36:40北円堂にどう置かれていたかは諸説あります
36:44展示にあたり小島さんたちはその中からこの配置を選びました
36:50展示をさせていただいて
36:59これでいいんだろうなっていう確信を持ったのは実はこの時刻点を展示した時だったんですね
37:04この像を斜めに放射方向体の正面に向けることで
37:10魅力像の視線とこの時刻点像の視線がもうぴったり一致して
37:15正面から来拝する人を見据えているっていうことに気づいた瞬間に
37:20これだって思ってしまったんですね
37:24そこをぜひやっぱり今回の展覧会では皆さんにも共感していただきたくて
37:30四天王の装いといいますか
37:35風を受けた
37:37ここの辺の表現とか本当に素晴らしいなって私はうっとりしているんですけれども
37:45やはりこれは動きにこうして空気の流れ風を感じさせる表現っていうのはできていると思うんですけども
37:54これが逆にですねこの中央の魅力像あるいは無着性心臓の周りにはその風がないような静かな雰囲気と
38:03周りとの四天王との対比というそれもあってなんだかやっぱり守られているという感じがあるんですよね
38:15幸福寺の復興は長い年月がかかりました
38:23一つまた一つと再建されていくから
38:27ところが焼き討ちから四半世紀経っても北円堂の再建計画は頓挫していました
38:35この時尽力したのが上慶という運慶と同年代の僧侶です
38:44上慶は肝心いわばクラウドファンディングで再建を目指します
38:51肝心というのは様々な人々を仏に縁を結ばせるケチ縁ということを目的としています
39:03その際に人々の心を仏に向かわせる必要があるのですけれども
39:10有識をまず最初に説いたのが魅力仏
39:15そしてその弟子である無着や世神というふうに言われていますので
39:20そこに様々な人々
39:22幸福寺の高僧たち
39:25南都の僧侶たち
39:27そして大和の民衆たち
39:30そういう形で人々の力を結集して
39:35魅力信仰を再構し
39:38そしてその形として北円堂を再建するということを
39:45僕は考えたんだと思います
39:47上慶は魅力仏を厚く信仰した僧侶でした
39:55魅力のいる土卒天への入り口があると伝わる聖地
40:00笠木山にこもって修行に励んでいました
40:04幸福寺の中に魅力の仏の世界を作る
40:16上慶にとって北円堂はそのような意味があったと考えられます
40:22無着世神魅力というトリオというか
40:273人の方によって解かれた有識層が
40:30まさにこの奈良の鎌倉時代の奈良に
40:34再び再現されるんだということの
40:37祈りの表れなんじゃないかなというふうに
40:39私は思ったんですね
40:40魅力仏っていうのは今まさにここにおられるのだ
40:45ここに降りてこられるのだっていうような実感っていうものを
40:50持てるようなものを作ろうとしたんじゃないかなと思いますね
40:53運慶は自分も僧侶でありましたから
41:00上慶の強い信念ということを理解して
41:03魅力信仰の中心としようという造形に協力したというふうに考えます
41:1060歳を超えていた運慶は息子6人を参加させるなど一門の力を結集し北円堂の仏像に挑みました
41:24そして最もゆかりの深い寺に最高傑作群を残しおよそ10年後この世を去りました大体何人ぐらいのチームだったとお考えですか?
41:42お名前が載っているのが運慶含めて11人
41:46それにお手伝いの勝負師たちというのがいたというふうに言われています
41:50みんながやっぱり運慶のことを尊敬して
41:53今回はこの人についていこうという大きなプロジェクトだったわけですね
41:59この北円堂の復興というのはちょっと遅れるんですね
42:04その遅れがですね
42:06かえってこの運慶一門手の揃った人たちが携わることができたという
42:11我々にとってはラッキーなことだったのかもしれないと思いますね
42:15技量が多分みんな同じ水準にまで高められていた
42:20一番のいい時期にこの尊敬が作られたと思うんです
42:26そのためにはやはり名識者がいないとそれをまとめられないそうですね
42:31坂本さんこの空間
42:35今日はいろんな角度から見てきましたけれども
42:38どんな運慶の祈りが込められているなというふうに思われましたか
42:43そうですね
42:45祈りというとあれなんですけれども
42:51やはりそのリーダーシップを持って
42:56ビジョンをしっかり伝える力というのがきっとあったんだろうな
43:02そして人間の体も研究しつくしていらっしゃって
43:12どこにそういう人間が親しみを感じたり
43:18愛おしさを感じたりするのかというのも
43:22研究しつくされているなと
43:25そこをきっと弟子たちにも伝えていったんだろうなという
43:32なんだかその運慶自身の作っている過程とか
43:40弟子たちと一緒にこうしたまとまった作品たちを作っている
43:46そんなその時の空気みたいなものを
43:51今日感じたんですね
43:53今日はどうもありがとうございました
43:55ありがとうございました
43:56ありがとうございました
43:57昭和9年
44:04魅禄如来像の頭部の中に
44:07小さな仏像が納められているのが発見されました
44:11図紙に入った7センチの魅禄菩薩像です
44:22一緒にこのような願いを記した文が納められていました
44:28北縁堂所蔵の復興に尽力した人々すべてが
44:34この世に魅禄物が降りてこられる未来に
44:38愛することができますように
44:42傳 בס キュア sentido ラララ ラララ ララ ラララ ララ ラ ラ ラ ラ ラ
Recommended
30:00
|
Up next
45:03
55:01
30:00
25:57
54:00
59:01
30:00
40:00
30:00
30:00
56:57
59:01
30:00
44:59
44:59
53:59
59:01
30:00
30:00