- 2 週間前
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ニューストランスクリプション
00:00ご視聴ありがとうございました
00:30新国立競技場
00:44オリンピック・パラリンピックの舞台として
00:49まもなく世界中の目が注がれることになります
00:53その開会式でアイヌの人たちの歌や踊りを披露する計画が検討されています
01:04今年春
01:10白老町にオープンする民族共生象徴空間
01:14今、アイヌ文化が世界に向けて発信されようとしています
01:22日本の先住民族
01:26アイヌ
01:27先人たちが築いた文化や言葉が
01:32新しい世代のアイヌに受け継がれようとしています
01:36新日高町に住むアイヌ
02:05クズノツギオさん
02:06アイヌの人たちが取られてきたということはさ
02:08アイヌ
02:16これ、イナウケって言うんだ?これね
02:20イナウケを取るには行くよ
02:22お前行ってイナウケを取ってこいって言うけど
02:25親父がいる時はイナウケさせてくれなかったわ
02:29確かに
02:31下手だと言うのと
02:33そのなんずかやることに心がこもってないというかさ
02:37継代さんの父、辰次郎さん
02:43アイヌの人々から
02:45エカシ、尊敬できる人と呼ばれ、慕われていました
02:51アイヌ語を話し、神々に祈りを捧げる暮らしが激変していくのを目の当たりにした世代です
02:59わしらだって、和人と同じようにさ、同じ公平な立場だと思うんだわ
03:05だけど、どうか知らんけんど、明治藩が入ってきてからね
03:09土地を奪われ、昆布は取れねえ、山の木は切れねえ、四角間取れねえ
03:17そういうことで権利が抑えられ、抑えられ、抑えられとやっちゃまだ良かったわな
03:22だけど、それがもうだんだん取られてしまって、今なんもね
03:26北海道開拓の陰で、アイヌの尊厳は踏みにじられてきました
03:33伝統的な狩猟の禁止は、生活の糧を奪いました
03:40民族の誇りは、悲しい怒りへと変わります
03:47しかし、声を上げることのできるアイヌは、ほんの一握りです
03:53自ら俺がアイヌだって、力強く生きれる人がいるけど、生きれない人もいるわけだからな
04:08本当に、いろんな何か方法さ、方策を作って欲しいっていうのが、例えば、アイヌ新法であったりさ
04:17杉代さんは、辰次郎絵歌師から、アイヌ文化を学ぶ余裕はありませんでした
04:24満足に学校教育を受けることもできず、日々の暮らしで精一杯だったのです
04:33コタンと呼ばれる集落を作り、狩猟民族として生きてきたアイヌの人々
04:42独自の言語を持ち、自然界に存在する、ありとあらゆる神々と共に暮らしていました
04:52150年前に始まった、日本人への同化政策
04:59アイヌと分かれば、さまざまな差別が待っていました
05:03アイヌ後も、アイヌとして生きることも、捨てざるを得ませんでした
05:11アイヌの人たちにも、みんなと同じように、和人の人たちと同じように
05:18土地でも公平に、土地でも権利でも与えてほしいというのが、親父の言葉であって
05:25それを学者か、聞きに来た人にいっぱい教えたんだわ、言ってたんだわ
05:32アイヌには文字がなかった
05:37俺が、昔のアイヌの代弁者として、アイヌ語を残していく
05:43口伝えで受け継がれてきた、アイヌ語や儀式、精神世界
05:51生涯をかけ、百冊ものノートに書き記しました
05:56それは、先住民族アイヌの存在を、後世にわたって証明するための作業でもありました
06:08葛野大輝さん、杉代さんの息子で、辰次郎絵歌師の孫です
06:24札幌大学のウレシパクラブには、全国からアイヌ文化を学ぶ学生が集まります
06:33大輝さんは、ウレシパクラブのリーダーとして、アイヌ文化を学んでいます
06:40結局は、アイヌが自分でアイヌ民族だって言ったんじゃなくて
06:45アイヌ民族っていう言葉、日本人が付けたような名称であるから
06:55大輝さんは今、父、杉代さんが祖父から学ぶことができなかったアイヌ文化を
07:01今の時代に繋ごうと考えています
07:05整形鮮三ノ湖の人生
07:20行かたい...
07:22行かたい
07:24鱗の上から花着機が休みてるか...
07:27喋ってない?
07:28ええ
07:29食いなきゃ食わんるやね
07:31うん
07:35大輝さんにはアイヌ語の先生がいます
07:41藤村久和さん
07:43北海学園大学名誉教授で
07:47アイヌ文化を研究する民族学者です
07:51大輝さんと不思議な縁で結ばれています
08:00藤村さんは達次郎さんのもとに
08:0330年近く通い詰め
08:06アイヌ語や儀式の作法などを直接聞き記録していました
08:11自分の息子や娘がもうそういう話を聞く時代でなくなった
08:19そういう時に私が行ったので
08:21みんなが席を切ったように
08:23自分の言いたいことを私に伝えたわけです
08:28それは私に教えたかったことよりか
08:31本当は自分の子や孫に伝えたかったんだと思うんですよね
08:36達次郎絵歌師が残したアイヌの先進が
08:42藤村さんから大輝さんへと受け継がれます
08:45自分の考えた言葉を先生がアイヌ語にしてくれた
08:55いろいろ美しくしつつもアイヌ語にしてくれた
09:00それを僕は覚えた
09:01ちょっとずつちょっとずつレパートリーを増やしていき
09:05そうすると絵歌師の勉強してても
09:10あ、こういうこと言えばいいんだな
09:12あ、こういう流れなんだなっていう風に
09:14やっぱりちょっとずつ分かってきた
09:16この家から
09:37親父が18年くらい前になるのかな
09:41亡くなった時にここから
09:45いろんなその儀式をやってね
09:48行ったっていうことだろうな
09:51これを守っていくことが
09:55わしらのアイヌとしてのな
09:58あ、いや
10:00生き様だ
10:03わしらは
10:05言い伝えられた
10:06部分だけをね
10:09かたくなに守り通す
10:13やっていくことが
10:16後世に伝えていくことがね
10:17アイヌの文化でないかと思うわ
10:21大輝さんが実家に呼ばれました
10:27大切な儀式があるといいます
10:30俺の守り神あって
10:35今度は大輝の守り神を
10:37今作ろうとしてるんだ
10:39くずの家では
10:43代々
10:44父親が一族の文化を継ぐものに
10:48真ぬかむい
10:49守り神を作ってきました
10:51そんなに大きい石ではないんだ
11:00知ってる?映像のような
11:02あ、そう
11:03あ、見た
11:03だからね
11:04わかるじゃん
11:04この小さいやつだから
11:06おそらくこれくらいだよ
11:08これくらいの平っぺったやつだから
11:10そう思えば
11:13こう水の中でこうやって探っていってさ
11:16で、あーあったなって
11:18で
11:18何回もこうやりかえしないでさ
11:22一回で吟味して
11:24そして持ってくると
11:25その形がいいと思うよ
11:27守り神の作り方は地方によって違います
11:34自分の守り神の心臓がボロボロの心臓を入れるわけにいかないから
11:36自分の守り神の心臓がボロボロの心臓を入れるわけにいかないから
11:51ちゃんときれいなものを選んで採ると
11:55川の水は山の神様のお父
12:03命あるものすべての源です
12:08くずの家では川底にある小石をカムイサンペ
12:12神様の心臓とします
12:15これがいいと思う
12:18うん
12:20うん
12:21で
12:22まあ薄くて
12:24小さくて
12:26で
12:28こう
12:30何個も並べて
12:32きれいな石を取るんじゃなくて
12:341個だけ自分で選んだ石を取る
12:36おう
12:48取ってきたか
12:49また
12:50うん
12:56あんなおい
12:57入らない
13:06おう
13:20うん
13:21ちょっとだいな
13:22ダメってか
13:23ダメ
13:24そう
13:25はい
13:26はい
13:27角があるじゃん角
13:29俺角あるもん
13:30俺角あるもん
13:31馬鹿野郎それをその角をなくさないとダメだって
13:33ちょうどいいで俺は
13:35俺はちょうどいいで
13:36かなり
13:37お前があったってその
13:38あれはないほうがいいんだ
13:40うん
13:41ぶっけってこれ
13:42ダメだそれだから
13:43うん
13:44ダメ
13:45はい
13:46わかりました
13:47杉尾さんには
13:48息子に伝えたい言葉がありました
13:57オラの時は
13:59まず生活水準が低いっていうことだとかさ
14:02まあ差別があったとかっていう
14:04あったとかっていうことばっかりだったから
14:06もっともっと今考えれば
14:08大輝の頃からね
14:10やってればって
14:12カムイサンペ
14:16自分を守る神様の心臓を探します
14:20時間かかりましたけど
14:26これがいいと思う
14:28うん
14:29これがいいと思う
14:30うん
14:31これはいいと思う
14:32もう
14:34角がなくて
14:35丸いし
14:36自分が決めたとも取れるけれど
14:40自分を見守ってくれてる神さんが選んだ
14:42石だと思います
14:43うん
14:44おう
14:45おお
14:46取ってきたぞ
15:18おう
15:19おう
15:20いいんでしょうか
15:21いいね
15:22いいね
15:23ちっちゃいし
15:24丸くて
15:25うん
15:26薄くて
15:27いいね
15:28いいか
15:32いい
15:33ピリカだろ
15:34え?
15:35ピリカだろ
15:36ピリカ?
15:37うん
15:39次はご神体に着せる
15:42イナウケ
15:43神様の着物作りです
15:46とは教わってないんでしょ
15:49え?
15:50イナウケってのは教わってはいないんでしょ
15:52教わってないよ
15:53だから親父は前に生きてる時に
15:55それしかやれって言わなかったもん
15:58私はじいちゃんに
16:01ほとんど何か教わるとか何か聞くとか
16:05じいちゃんを見るっていうことが
16:08生前のはほとんどなかった
16:10できなかったもんだから
16:12そういうのを父さんは自分で見ている
16:14自分でその時の空気感
16:16雰囲気
16:17そういうものを掴んで
16:19こういう風にやってくれたな
16:22っていうのを
16:23再現してくれてるんだなって思うと
16:27うん
16:29それはまあ嬉しいことであるし
16:33神様の心臓
16:35神井さんぺを入れる場所を作ります
16:38燃えた炭を塗り込むことで
16:47火の神様がご神体を守ると言われています
16:51火の神様の力をもらっているから
16:56どうですか
16:57炭なんか
16:59うん
17:00うん
17:01炭や水
17:02よく水
17:03それに入れます
17:04これを塗ってほ高くなるら
17:05トリムを入れていない
17:06本当に
17:07どうですか
17:09みんな
17:10たら
17:11この
17:12これを塗るた方が
17:16しもっと
17:18お土さわもんな
17:21これにさ
17:23いいな
17:34いいんじゃない
17:35うん
17:35こうして
17:40間違ったりする
17:44しないで俺を頼むぜよ
17:46ちょっと頼みますわ
17:50継代さんの隣に置かれた
17:53大輝さんの真鶴神
17:55息子を一族の文化を継ぐものとして
18:03認めた証です
18:05守り神の完成を
18:14神々に報告しなければなりません
18:20東が愛の語で言いたいって思うんだったら
18:24日本語で言ってくれれば今書いたっていいんだよ
18:27原稿にして
18:30愛の語で言いたいって言うなら
18:33神様に何なのにを伝えるんだか
18:38それとも終わったから報告をするのか
18:42それともこれから形だけは作ったけれど
18:46って言うのか
18:47魂が入っているか分からないから
18:50神様を仲介してくださいって言うのか
18:52それはもう党の気持ち次第だ
18:56大輝が気をつけて
19:00歩くことも走ることも
19:03飛んでいくことも
19:06神様が多少のお守りはしてくださいと
19:13しかし本人もそれで気をつけていくことも
19:17十二分にやってもらわなかったら
19:20神の力が及ばないところもあると
19:22思いがけず
19:27父親が自分をどう思っているのか
19:30聞くことになりました
19:32感謝の気持ちを込め
19:42愛の語に翻訳します
19:44世根やくん大ホロマニュー
19:46カムイ子
19:48トペ
19:50トペ
19:51トペ
19:54トペか
19:57これ
19:57トーンの言いたいと違うのだったら何も意味ないから
20:00まず読んで
20:02日本語も別に難しくは書いてないはず
20:04うん
20:06うん
20:09読んで
20:10それでいいんだったらそれでいいしも
20:12それで言葉たるつだったらもうちょっと隠し
20:15もう神々は相当遠くまで聞こえてるわ
20:23このことはな言っちゃったからね
20:26火の神様アペフチカムイ
20:31アイヌの儀式ではアペフチカムイに祈り
20:37願いを聞いてもらいます
20:39今日は大器の真の神を作って
20:50今まさに魂入れてるのかな
20:56神様に報告するの
21:09大器さんが訳したアイヌ語を杉尾さんが歌い上げます
21:33父さんの気持ちはやはりアイヌ語で喋りたい
21:49でもアイヌ語で喋れない
21:52そういう気持ちの時に僕がそれを助けられたっていうのは
21:56僕としては嬉しいし
22:02これが今の形なのかなと
22:05アイヌ語を言いたい人がアイヌ語を言うのをちゃんとサポートする
22:13上の世代にやっていくこと
22:16上の世代を喜んでくれる人にやってあげられる恩返しなんじゃないかなって思いますよ
22:24アイヌの精神を絶やすまいと
22:30エカシが残した膨大な量のノート
22:33祖父の大器さんへの願いが書き込まれていました
22:38最近になって祖父のノートが新たに2冊見つかりました
22:46新しく出てきたノートの一文に大器さんは目を奪われます
23:09今日でお別れですぐらいの
23:11パラパラめくると僕の名前だけ載ってるんですね
23:16僕がアイヌ文化をこれから勉強する
23:20エカシの言葉を受け継ぐっていうのは
23:24エカシもきっと考えていて
23:26一緒にいた藤村先生もきっと考えていた
23:29父さんは静かに見守っていて
23:33僕がやるって言ったら
23:35何も反対なんてしないし
23:38頑張ってほしいって思うし
23:40自分がいろいろ分かることなら教えたいっていう風に
23:45真剣になっているんですね
23:47じいちゃんはやっぱり
23:49そういう風に期待してくれたんだなっていう
23:53それがずっと前に出るんじゃなくて
23:57僕が勉強して出てきたっていうのが
24:01いやー不思議なこともあるんだなとか思いながら
24:05祖父のノートは大部分が手つかずのままです
24:12大輝さんはその中身を多くの人と共有したいと考えています
24:18アイヌ文化
24:22今残っているからすごく勉強できるし
24:25楽しいし
24:26これからも残していくよ
24:28っていうのをやるには
24:31今のままじゃ人数が足りない
24:35一人でもいいから増やしていく
24:37それはその時にアイヌの血筋なんてのは
24:44考えてる暇ないですよ
24:46本当に
24:47守り神を作る儀式から数ヶ月
24:58杉代さんのもとに不法が届きました
25:02何か面こがられていたのかな
25:09そういう勝手な思いがあってね
25:13そういうことも含めてね
25:15やってあげたいな
25:17やりましょう
25:19そういうことになったのよ
25:22杉代さんのいとこ
25:25葛野七代さんが亡くなりました
25:28葬式の準備に
25:33親戚や知人が集まります
25:35藤村さんも札幌から駆けつけました
25:41これさ
25:44片付けしていいこっち
25:46まだまだまだまだ
25:47アイヌ民族の葬儀は
25:57土葬で行われていました
25:59魂はあの世に戻り
26:03肉体はそのまま大地に帰ると
26:06考えられていました
26:08葬儀は
26:15古炭総出で
26:16三日間にわたって行われました
26:19おやじ
26:31死んだらどうするんだと
26:33いやー
26:35仮葬かって言って
26:37土葬かって聞いた
26:39いや仮葬は熱いからなって言うの
26:41で先生に相談したり
26:44で
26:45よし俺はやると
26:47そっとしておいてほしいっていう風にね
26:51思ったんじゃないかと思うぞ
26:5520年近く前
26:58辰次郎絵歌師が亡くなった時
27:00藤村さんが絵歌師から教わっていた弔い方で
27:05土葬が行われました
27:07モシリホッパククワコロワ
27:11アフンポルカリシンリットオルン
27:14アルパセコロアイエ
27:15マクタエカシカ
27:19マクタフチカ
27:21シンリットオルタオカセコロアイエ
27:24魂は不滅なんでしょうね
27:31大人たちは魂不滅で
27:33肉体を滅びるけども
27:35魂は再生するってことになってますから
27:37だからその意味では
27:39亡くなった人も
27:41魂があるっていうことですよね
27:44棚代おばさんもアイヌプリ
27:53アイヌ様式の土葬を願っていました
27:56裏山へ入り
28:02葬儀で使う木を探します
28:05家の入り口には
28:11葬儀の安全を守る神様が祀られます
28:15棚代おばさんに持たせるお守りです
28:26土葬の許可は事前に役場に申請していました
28:33土葬の許可は事前に役場に申請していました
28:43土葬の許可は事前に役場に申請していました
28:47故人を家に迎え入れる前に
28:54亡くなった人が家に未練が残らないよう
28:57お祓いをします
28:59それrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawrawraw Ży
29:05ウサー がある находится
29:08カフォー
29:22女性の葬儀に欠かせないものがあることに気づきました
29:37アペフチカムイに祈りを捧げます
30:07藤村さんは一度札幌へ帰り、葬儀は母主の杉尾さんに託されました
30:19杉尾さんの進め方に納得がいきませんでした
30:39アイヌ様式の葬儀は祖父の土葬以来およそ20年ぶりのことでした
31:09自分で説明しないの、周り全然分かってない
31:20お前なかったら何も言うことになるよ
31:23今日の参加する必要は何か説明されてないの
31:29何を言ってるの
31:33いい加減な人にはついてきたくないって私何回も言った
31:39父親の進め方は正しい葬儀の進行と違っていると
31:45大輝さんは怒ってしまったのです
31:53杉尾さんは個人への弔いの言葉は何度かけてあげても良いと考えていました
31:59結局、大輝さん抜きでのりとをあげます
32:07翌朝、藤村さんが戻りました
32:19できるだけみんなが心にゆとりを持ってできるように
32:33どうしても忙しくなっちゃうと
32:36頑張らなきゃ頑張らなきゃって思うけれど
32:38これは葬儀なんだから
32:40あえて俺は強くな
32:43強くアイヌとしての文化を守るために
32:48やらなきゃならないことだと思ってる
32:51一人一人が流れっていうのはこういうもんだ
32:57葬儀っていうのはこういうもんだ
32:58熊尾区りっていうのはこういうもんだっていう
33:00それが全家庭を頭の中で見れるのではなくて
33:06どっかの部分だけが記憶している
33:10そういう箱掘りしたような文化なわけです
33:14今はね
33:15何でも勉強だからね
33:18お父さんと喧嘩するのもあれだから勉強だから
33:23それはどうして喧嘩しないように
33:26口ごたしなにしていこうかっての
33:28あんたの器量だからね
33:30個人の魂を送る準備が進みます
33:35アイヌの死生観では魂は滅びず
33:39あの世でもこの世と同じように暮らします
33:43衣装を着せ
33:45玉祭で飾り
33:47あの世で困らないようにします
33:49食事も持たせます
34:02棚代おばさんが生前好きだったものを揃えます
34:10次男さんが大輝さんに外に出るよう指図しました
34:22墓標はあの世への道を照らす最も重要なものです
34:443人で作り方を確認しました
34:48やらないと見ることもできないし知ることもできないし
34:55本に書いてあること綺麗な写真綺麗な映像って見ても
35:00やっぱり自分がやるっていう
35:04ただ一回の方が勉強になったりする
35:06博物館に入ってるものじゃないんですよ
35:12アイヌプリの葬儀でやることで
35:15みんながおのおのの気持ちを込めてやれるってことが
35:20一番大事だと思いますよ
35:21初めに葬儀を見守る神々をねぎらいます
35:51そして棚代おばさんにねぎらいの言葉をかけます
35:56今まであった楽しかったこと悲しかったこと
36:01それぞれが思い出話を披露し
36:05長い時間をかけて棚代おばさんを慰めます
36:18人のやつもちゃんと聞いておいてください
36:20何をしてるのか
36:22教育していかないとこれ何もならない
36:24一人でやってるのではなくて
36:26今やみんなが誰が何を分担してるってことを
36:29理解しないと神々のみにはならないんですよ
36:31自分のさえやればいいってものではないので
36:34何の神様にあげてみんなの力でもって
36:37その葬儀がうまくいくっていうことを
36:39やっていかなきゃならないんですね
36:40ねぎらいの儀式が終わりました
36:53この時藤村さんにカムイの声が届きました
37:11賢くなりの仲さんが聞いたら
37:25昨日までの履いた牛家
37:30足りないところは
37:33賢くなりの仲さんが
37:36送るべきものに何も入ってないから
37:38それだけ寄せて
37:40こっち終わってから
37:43寄せてくれと
37:44山の神様ですか
37:46海の神様ですか
37:47この家の周辺ですか
37:49もっと遠いんですか
37:50っていっぱい聞くわけですよ
37:52そうするとね
37:53パッと気がつくとかがあるんですね
37:56この神様に言わないきゃ
37:58まずいんじゃないの
38:00それで青くて
38:02追加のカムイのみするわけです
38:04引導渡しは難しい儀式です
38:10個人への思いを言葉にしますが
38:13途中で使えたり
38:15言い間違えたりすると
38:17一人前の大人と認められません
38:19日頃から流暢に話す練習さえ
38:23していたと言われています
38:24棚代おばさんを
38:31御座で包みます
38:33紐はあの世に行って
38:46すぐに起きられるよう
38:47ゆるく結びます
38:49遺体は玄関以外のところから
38:55運びます
38:56玄関から出すと
38:58死者の魂が覚えて
39:00また戻ってくるからです
39:02横を開けても
39:07ちょっともっともらうと
39:08帰る
39:08帰る
39:08これでいいの
39:19このルート
39:20掘った穴は
39:33真よけの草で
39:35掃き清めます
39:36お墓の底に
39:43座布団を敷きます
39:45傷をつけるのは
39:47この世では
39:48もう使えないものだと
39:50死者に分からせるためです
39:52縄を鎌で切るときは
40:10いよいよ
40:12この世とあの世との別れ目です
40:14生前
40:22死者が使っていた
40:24日用品などを墓に入れます
40:26あの世で
40:27最低限の
40:28必需品がないと
40:29困るからです
40:30お墓は家そのものです
40:47草で屋根を作り
40:49その上から
40:50土をかぶせていきます
40:52最後に墓標を立てます
41:15あの世へ導く
41:17道しるべの杖です
41:19オケも壊します
41:30あの世で使ってください
41:32と添えるのです
41:34タナヨおばさんの葬儀は
42:024日間に渡りました
42:17許可を得て
42:18葬儀に使用したものや
42:20生前使っていた衣服も
42:22炎とともに送ります
42:25これも
42:27死者がこの世への
42:29未練を残すのを
42:30なくすためです
42:31全ての儀式が終わった後
42:53雨が降り出しました
42:55雨は
42:57亡くなった人からの
42:59感謝の気持ちと
43:00信じられています
43:02愛の文化は
43:06心の文化ですから
43:07その心で
43:10どう見
43:12どう受け止め
43:13どう感じるということが
43:14一番大事なことなんですよね
43:17みんなが感動してくれたならば
43:20それは本当に
43:21愛の文化を
43:21取り戻したことになる
43:23そこのところを
43:25これからも続けていくことによって
43:27私は
43:28人の心を大事にしていきたいなのか
43:31消えないだろうと
43:32思いますけど
43:33やはり
43:36藤丸さんのところに入ってね
43:38藤丸さんは
43:39うちの親父のところに
43:41約50年余りね
43:43まあ
43:44そこに言う
43:45弟子っ子みたいな形でね
43:47勉強されておった
43:49今度またね
43:51その藤丸さんにさ
43:54うちの息子がね
43:55勉強を教わるという形の中でね
43:59あれだけの単語をね
44:01どんどんどんどん並べていくことだけなんだけど
44:06なかなかそういうことって
44:07大変なことだと思うんだよ
44:10だから
44:10まあ
44:11よくやってくれたなって
44:14思えばっかりだ
44:17藤丸の儀式っていうのは
44:19聞いちゃいないんだぞと
44:23藤丸語をしゃべれるしゃべれないとか
44:25都市がとってるとってないとか
44:27関係なしに
44:28アイヌ文化ってのは
44:29今もやってるんだ
44:31それは
44:32お金が出るからじゃない
44:34注目が集まってるからじゃない
44:36みんなが気持ちを込めたいから
44:38やってるんだっていうのが
44:39見せられたなら
44:41それで十分だし
44:42やりたい人を
44:44苗頭にして
44:45若いからとか
44:47勉強してるから
44:49身内だから
44:50っていうのではなくて
44:52みんなができるように
44:53そうしたいとは思ってます
44:56それが文化でしょ
45:00と思いますけどね
45:02一度失われつつあった
45:18アイヌ文化は
45:19若い世代によって
45:21再び輝き始めました
45:23自然を遠飛ぶ精神
45:26人を敬う心
45:29そして
45:30祖先の言葉を大事にすること
45:33エカシの言葉は
45:36時代を越えて
45:38生き続けます
46:06最初に
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