00:30本当の声はいつだって正しい道を照らしてる
00:38何だって疑ってるからとても強く信じてる
00:45心臓が動いてることの吸って吐きが続くことの
00:52心がずっと熱いことの確かな理由を
01:00雲の向こうの銀河のようにどっかで失くした切符のように
01:07生まれる前の歴史のように君が持っているから
01:15それだけわかってるわかってる
01:22僕だけわかってるわかってる
01:52ああ眩しいいい加減カーテン買わんと
02:06唐揚げ最後の一個
02:14今日の対局は四肢王戦の六組トーナメント
02:19相手は二階堂春信
02:23もうすぐ夏休みか
02:32プロになってからは今日が初対局だ
02:49夏休みになるとデパートの屋上などで毎年子供将棋大会が催された
03:00奨励会に入る前全国の強い子供たちはこういった小さな大会で何度も顔を合わせる
03:08春信も僕もそういうイベントでは常連になっていてすでに何度も顔を合わせていた
03:15あれは何年生の頃だったろう恐ろしく暑いイベントで僕と春信は準決勝で顔を合わせた
03:25その日は本当にひどい暑さで
03:31暑いのが苦手な彼は赤鬼のように真っ赤っかでひどく辛そうで
03:40見ているこっちまで苦しくなった
03:46午後になると風が止み気温はますます上がって
03:55多分貧血を起こしているのだろう彼の顔はどんどん青白くなっていった
04:09傲慢な考えかもしれない
04:15でも僕は何とか最短で罪まで持っていく道を探していた
04:21一刻も早く目の前の子を冷房の利いた涼しい場所で休ませねばと思ったのだ
04:29しかし
04:30ん
04:38彼は負けが濃くなった終盤ありったけの持ちごまを自陣に投入して必死の抵抗を始めたのだ
04:47汗まみれの真っ青な顔からは声にならない叫びが漏れ出していた
04:53うん
04:56負けたくない
04:58負けたくない
05:00負けたくない
05:02負けたくない
05:04負けたくない
05:09その瞬間僕は自分の思い上がりを恥じた
05:14負けたくない
05:16目の前の人間がこんなに汗まみれてフラフラになってまでここに座っているのは勝ちたいからなのだ
05:24それはもうどうしようもなく
05:29僕と同じに
05:32長い戦いになった
05:37もう僕の勝ちだった
05:40それでも彼は一手一手もがくように見えない道を探して指し続ける
05:48しかしついに指す手がなくなる時が来た
05:54どんなに目を凝らしてももうどこにも自分の玉の生きる道がない
06:05負けました
06:09負けました
06:14そう呟くと彼は漫画みたいな大粒の涙をポロポロとこぼし始めた
06:21僕はそれを蝉の声とデパートの屋上のBGMの中でただ黙って見つめていた
06:30多分この先何十年も向き合うかもしれないその顔を
06:40プロになるということは
06:44止まらない列車に飛び乗るようなものだ
06:53もう二度と降りることはできない
06:56負けて転がり落ちるまでは
07:01僕はまだまだまだまだ
07:04僕はまだまだまだまだ
07:06僕は
07:11この小さな宇宙の中で気が遠くなるほどの勝ったり負けたりを繰り返すのだ
07:18負けたくないと喘ぎながら
07:36おー桐山
07:38ちょっと覗いてみろ
07:40お前のライバルが素晴らしい気迫で待ってるぞ
07:50むっちり
07:54なんかもう気合入りすぎてほぼ別の漫画になってるだろ
07:59なんつーの子
08:00ジゴン、ツムヤ、ツマザルヤ
08:02みたいだ
08:03羨ましいなあ桐山
08:05見ろよあの気迫
08:07すべてお前のためなんだぜ
08:09修正のライバルだって言ってたぜカーリー
08:17落ち着け
08:20まずゆっくり息を吸い込む
08:23浅い息は視界を狭くする
08:32むっちり
08:33遅いぞ桐山待ちくさべれたぞ
08:35僕は時間通りに来ました
08:38早く来たのは二階堂さんの方でしょ
08:41そっか
08:42気持ちが流行ってしまってな
08:45さあ
08:48始めようじゃないか
09:03二号刑
09:05来た
09:09二四銀
09:14三号封
09:20道銀
09:26一号封
09:30二号封
09:34強くなっている
09:38じわじわと
09:39でも揺るがずに攻めてくる
09:42ダメだ
09:43受けてばかりでは拉致が開かない
09:49流れを変える
10:03二号封
10:13汗
10:15あの時と同じだ
10:17顔色が悪い
10:20二階堂の様子がおかしい
10:23すいません
10:24空調聞いてますか
10:26すいません
10:27どうもエアコンの調子が良くないみたいで
10:31いいよ桐山
10:33二号封
10:38あのデパートの屋上に比べたら天国だ
10:47続けようぜ
10:58五七強
10:59二号封
11:02封切れをついてきたか
11:04ならこうだ
11:08七六封
11:19六八銀
11:22金取りを放置して銀打ち
11:26何だ
11:29何だこれ
11:56負けたくない
12:00負けたくないよね
12:12落ち着け
12:13息は深く
12:15視野は広く
12:18冷静にさえいければ
12:20この局面
12:21僕の方がいいはずなんだ
12:25落ち着いて
12:26刺し続けろ
12:29刺し続けろ
12:35対局は夜まで続き
12:38僕は春信の粘りを振り切り続けた
12:46そして
12:54ありません
12:55負けました
12:59ああそうだ
13:01この顔
13:03同じまんまだ
13:05子供の頃と
13:07ちっとも変わっていない
13:10二階堂も
13:13そしてきっと僕も
13:16きっとこのままずっと
13:19ずっと
13:21ずっと
13:25春信様
13:27浜岡
13:30グリーン休暇は
13:32世界一周はどうしたんだ
13:3480日間帰ってこないんじゃなかったのか
13:37王奥様に代わっていただきました
13:39私は10日間で十分です
13:41船旅は満喫させていただきました
13:44正直春信様と離れている方が
13:47心配で心配で
13:49もう静脈とか起こしかねない危なさでありましたよ
13:56病院の方へ行っていませんでしたね
13:59このまま森川先生のところへ行きましょう
14:01もう連絡はしてあります
14:06春信様お辛いですか
14:09また人機能が低下しているのでしょう
14:12すまない
14:14申し訳ありません
14:15私がいない間食事も無茶なさったのでありましょう
14:20すまない浜岡
14:22いいんですわかります
14:24病院食ばかりではストレスがたまります
14:27それも子供の頃からです
14:30どんなにお辛いか
14:32浜岡はずっと見てまいりました
14:35大丈夫
14:36浜岡がついております
14:38焦らず少しでも体調を戻しましょう
14:42桐山様は
14:44退局はいかがでしたか
14:47負けた
14:48強かった
14:51あんなに強くなっているなんて
14:54でも
14:55でも
14:57次は絶対に負けない
15:00はい
15:03もちろんですけど
15:05春信様
15:20二階堂との退局を終え
15:23約束通り
15:25僕はみんなのいる家に向かった
15:29退局が終わったらまたおいで
15:32贈り物のごちそう作るから
15:44こんばんは
15:45桐山です
15:49遅かったねお疲れ様
15:51お腹減ってるでしょ
15:53入って
15:55遅くなってすみません
15:57ほら桃
15:58姉ちゃん来たよ
16:00これプリンです
16:05さあどうぞ
16:07桐山くんのは遅いから別に持っておいたよ
16:10ありがとう
16:12桐山くん小食だから
16:14ちょっとずつ持ってよけておいたよ
16:16美味しそう
16:18でも食べきれるかしら
16:20でこっちがおばあちゃんとお母さんの分です
16:23桃のままごとセットに盛り付けてみました
16:25きんまり
16:26あーそれなりなり
16:28ちっちゃい
16:31さすがにもうビール二本はきついな
16:39おじいちゃん寝ちゃだめよ
16:41そろそろ送り日たかないとだし
16:46もう九時すぎか
16:48そうだな
16:49あんまり遅くなると
16:51おばあさんたち帰るの大変だからな
16:54この間夕方たいて
16:56そう
16:58この間は迎え本だったから
17:00迎えるときは
17:02早く来てみんな待ってるよって
17:04日が暮れるころたくの
17:08で送るときは
17:10少しでも長くいてほしいから
17:12晩御飯が終わってからたくのよ
17:16でね
17:17来るときは早く来てほしいから
17:19キュウリの馬
17:21帰りはお土産たくさん持って
17:23ゆっくり無事に帰れるように
17:26ナスで作った牛に乗っていってもらうのよ
17:31さあそろそろお見送りしましょうか
17:48旧正月
17:53東京
17:55みんなはいつもとかわらずにこにこしてるけど
18:00やっぱりどこかけだるく
18:02しんみりしてみえた
18:05こんなふうに馬や牛を用意したり
18:08ごちそうを用意したり
18:11もういない人たちの来る時間や
18:13帰る時間をみんなで気にしたり
18:17I couldn't help but think of it as a sad ritual to make me even more sad.
18:47Well, it's time to go home.
18:51I'll take a bath and go to bed.
18:59I'm going to the convenience store.
19:04Hina? Right now? What are you going to buy?
19:08Um, manga. I forgot my new manga.
19:13Boy, come with me.
19:17It's fine. Hurry up.
19:19Yes, sir.
19:39She's fast.
19:48Where are you going?
19:50That's the convenience store.
20:09Hina...
20:18There she is.
20:35Mom! Mom! Mom!
20:44Mom!
20:48Mom!
20:51I couldn't call out to her.
20:54Her voice filled my heart.
21:02I'm sure she was holding it in in front of everyone.
21:17Kiriyama-kun... I'm sorry. I'll be right back.
21:33As I listened to her cry, the doubt I had locked away in my heart began to bleed like ink.
21:43It's okay. It's okay.
21:47Yeah.
21:53Let's stay here a little longer.
21:56Yeah.
21:57Mom! Mom!
22:02I...
22:04I've always thought of my family as my real family.
22:10I couldn't help crying, so I gave up.
22:13I couldn't think because I was sad.
22:16I chased them out of my head.
22:18I chased them out.
22:20I chased them out.
22:23But...
22:27I wonder if that's really what I should have done.
22:41She's crying.
22:44I'm not crying.
22:46The two of us look up at the beautiful,
22:51just beautiful,
22:54July night sky.
22:57July Night Sky
23:27July Night Sky
23:29July Night Sky
23:31July Night Sky
23:33July Night Sky
23:35July Night Sky
23:37July Night Sky
23:39July Night Sky
23:41July Night Sky
23:43July Night Sky
23:45July Night Sky
23:47July Night Sky
23:49July Night Sky
23:51July Night Sky
23:53July Night Sky
23:55July Night Sky
23:57July Night Sky
23:59July Night Sky
24:01July Night Sky
24:03July Night Sky
24:05July Night Sky
24:07July Night Sky
24:09July Night Sky
24:11July Night Sky
24:13July Night Sky
24:15July Night Sky
24:17July Night Sky
24:19July Night Sky
24:21July Night Sky
24:23July Night Sky
24:25July Night Sky
24:27July Night Sky
24:29July Night Sky
24:31July Night Sky
24:33The moment I opened it, I was like...
24:35Ah! It's so cute!
24:38Hina-chan was very troubled.
24:41Alright, little one. Let's hear your name.
24:43What's your name?
24:45You're a wonderful friend who's as strong as a bullet.
24:49Onee-chan, you're looking at a different girl again?
24:52March's Lion.
24:54Look forward to the next episode!
24:55Let's all study shogi together!
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