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  • 27 分前

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テレビ
トランスクリプション
00:01ちょっと減りましたね
00:04世にも珍奇な生き物をその男は見ていた
00:11猿の一種ピグミンスローロリス
00:17アフリカオオコノハズク
00:23そしてグリーンイグアナ
00:26ちょっと結構お腹膨れてるね
00:31他では見てもらえない
00:33サジを投げられた動物が次々とやってくる
00:39動物種でこっちの態度を変えちゃいけないんですよ
00:43だってかわいそうじゃん動物が
00:47獣医師 タムカイケンイチ 46歳
00:53犬や猫以外のエキゾチックアニマルの診療にお
00:57いて
00:58ひるいなき実績を持つ男
01:02南部組織系の主要な俺
01:05あ、痛い
01:06一刻を争う命の現場
01:13本当にプロとしての情熱の塊だと思います
01:17何が彼を借り立てるのか
01:24一つのスペシャリストにはあんまり興味がないんですよね
01:28格闘技で言えば総合格闘家で言うんですよ
01:41ありがとうございます
01:43獣医師 タムカイケンイチは意外な趣味の持ち
01:47主だった
01:53入ってくる時に気になったんですけど
01:55ポスター
01:56これ
01:57これね
01:57僕はね格闘技好きなんで
01:59知り合いの方がねサイン
02:01もらってきてくれたのね
02:03ブロレスラーですね
02:07一番の宝物はこれ
02:10チョシュリキ
02:12レアですね
02:13ヤフオクで買いました
02:15900円ぐらいじゃないですか
02:17そんなにいけなくないです
02:19今でこそ丸くなってバラエティとかに出てますけどね
02:23昔はそういうことは絶対しないね
02:26広派なレスラーだったんですよね
02:28自分を貫き通す姿勢が
02:31やっぱりリングを通じてね
02:34子供ながらに響いたんですよね
02:39診療は朝9時から夜7時まで
02:47土日ともなれば
02:49100を超える動物が飼い主に連れられ
02:52全国からやってくる
02:58犬や猫が半数を占めるが
03:00どんな動物でも受け入れる
03:03それがタムカイの心情だ
03:10珍しい爬虫類がやって来た
03:15服の中から現れたのはアフリカに生息するサバンナオオ
03:21トカゲ
03:25ここ2週間
03:26食欲はあるものの
03:28液状の便しか出ず
03:30歩き方もどこかおかしいという
03:35後ろ足を引きずるように歩くようになってきたので
03:39ちょっと下半身にあんまり力が入ってないのかなと思う
03:45飼い主の話を聞きながらトカゲの下腹部を触
03:49り始めた
03:53これコリコリっとしたのがありますね
03:57直径数センチの遺物を見つけた
04:02正体を探るべくレントゲン写真を撮る
04:09特に何か変な影はないですけど
04:13だがあらゆる動物を見てきたタムカイには
04:16すでに正体が分かった様子だった
04:21人の肛門にあたる総排出口に綿棒を差し込み
04:26ほじくり出す
04:37出てきたのは尿酸
04:40尿の成分が凝固し悪さをしていた
04:45これでさっきりするんじゃないのかな
04:50最後に難膏を総排出口に塗り込む処置を終えた
05:00そのバータリー的に見てパッパッパって分かるわけ
05:02じゃなくて
05:03頭の中にちゃんとリストがあって
05:05それを順番に削っていくんですよね
05:07最終的に残ったものはそうだっていう話
05:10常に優先順位で考えて探って
05:14古い分けをして詰めていくっていう考えでやってるんですよね
05:22今度はカメレオンがやってきた
05:26いつからですかこれ
05:273日前くらいからですね
05:293日くらい前から
05:31それまでは平気でした?
05:32そうですね
05:33急に?
05:34はい
05:36左の目が開かないほど張り上がっていた
05:44水がたまってんだよね
05:48あのカメレオンの目ってね
05:50口の中とつながってて
05:52で、口の中のばい菌がまぶたに入り込んで
05:57こんなふうになることが多いんですよね
06:01固めだけ
06:02うん、固めだけ
06:04うん
06:07人用の血膜炎の目薬をカメレオンに刺す
06:14人間に悪さする菌って当然動物に悪さをするので
06:17同じ薬を使う
06:20爬虫類しか感染しないっていう菌もいますけど
06:23多くのその菌はだいたい胸骨だったりする
06:39診察を終えると手術の時間
06:43多い時は1日3、4件手掛ける
06:50ここからあの麻酔のガスがこうぐるっと通っていてこの中に
06:55麻酔のガスが充満をしてでだんだん寝ていくっていうオー
07:02ストラリアなどに生息するフクロモモンが生殖器
07:06に異変をきたしていたペニス脱っていってですねペニスがね
07:16出っ放しになっちゃうことがまあモモンがよく起きるん
07:19ですね
07:19出っ放しになるとね自分でかじり始めちゃうんですよ
07:23でかじり始めるとどんどんどんどんエシしてい
07:24って根元まで行って大変なことになっちゃうので切断する処置を
07:30しますね
07:33幽体類特有の2本に分かれたペニスを切る手掛
07:40けたことのない動物でもこれまでの経験があれば動じること
07:45はないとタムカイは言うしかし百戦錬磨のタムカ
07:56イを持ってしても難しい動物がやってきた
08:01はいこんにちは東南アジアに生息する希少種コツメカワウ
08:08ソ名はマリコちゃん1歳半そうですね引きずる感じですかね
08:29左足をかばうような歩き方
08:35レントゲンで足の骨を調べる
08:48これ左の股関節ですけども恐らく強い力が股関節に
08:52加わってこの部分が折れてしまって離れてしまったんですよね
09:04股関節に剥離骨折した骨の破片これが痛みの原因と
09:10考えられた
09:14放置しても命に支障はない
09:18だが左足に障害が残る可能性が高い
09:24飼い主と相談し手術することにした
09:30だがタムカイには一抹の不安があった
09:37初めてですよカワウソの足の手術はね
09:43タムカイといえどもコツメカワウソの足の手術
09:47は初めて
09:52世界的にも極めて珍しい手術
09:56参考になる症例も見つからない
10:01犬の本です
10:04カワウソの股関節のアプローチの方法っていうのは
10:07多分世界中どこの本にも書いてないわけですよ
10:10開けてみて犬とは違うっていうことが分かればね
10:13またそれぞれ対処ができるんじゃないかなと思いますけどね
10:20手術が始まった
10:24痛みの原因となっている骨の破片を探す
10:30ちょっとあの本持ってきてください
10:341180ページくち
10:41違うね
10:43違うな
10:45やっぱり小さすぎますね
10:50やはり犬とは違う
10:53筋肉が大きく盛り上がっており
10:55股関節へのアプローチが容易ではない
11:08それでもわずか10分で股関節にたどり着いた
11:14だが
11:19その骨折を起こして
11:22痛みを引き起こしている
11:26これが今一つ見つかんないけど
11:29そこにしっかりあるんだよな
11:30しっかりと言っても小っちゃいんだろうなそれ
11:352ミリぐらい
11:37幅2ミリぐらい
11:39そうですね
11:392ミリかけ3.5ミリぐらい
11:43腰なみの技場なんで
11:47これ以上深追いせず
11:50諦めるという考えもある
12:00そもそも手術を断るという選択肢もあった
12:09だがタムカイの思いは
12:12一つ
12:28断ってもいいんですけどね
12:30動物も困っちゃうよね
12:32って思うんですよね
12:34それだけですよ
12:35断るのは簡単ですけどね
12:39一番この動物にとって
12:41いいことは何なんだって考えるわけですよ
12:44その一番いい選択肢に
12:47集中しようと思うんですよね
12:50リスクにとらわれていたら
12:52救えるものも救えなくなっちゃうんじゃないかな
13:03これそうじゃねえかな
13:04これそうだな
13:07割れた骨の破片
13:09これ挟まってて痛かった
13:12破片を一つ取り除いた
13:26さらに大きな破片
13:30だが
13:33なんとなくこのまま終わるのはちょっと違うかな
13:42あんまり手術や長尾靴も良くないので
13:45この辺で決めたいんですけどね
13:46やっぱりちょっとね
13:49小さな破片を一つでも取り残せば
13:52痛みは残る
13:56この瞬間
13:57できうることのすべてを
13:59目の前の命のために
14:02注ぐ
14:04これだ
14:07これだ
14:07いいんだよ
14:17これだけ離れてれば大丈夫でしょ
14:22計6個の破片を取り除いた
14:291ヶ月後
14:30骨目カワウソのマリコちゃんがやってきた
14:38どうですか調子は
14:39もう全然大丈夫です
14:41普通?
14:42はい
14:42普通に歩ける
14:46彼女は
14:48ハツラツとしていた
14:55本当に良かったです
14:56どうなることが分かりました
14:59やっぱり今の元気な姿を見ると
15:02ちゃんと手術してもらって良かったな
15:04うちではできませんって言われるのが
15:07飼い主にとって一番
15:09辛いことだと思うので
15:11逃げずにやってもらっているっていうのはありがたいです
15:14先生時代も動物とか生き物を
15:16全般好きなんだろうなって思って
15:20それはすごい感じますね
15:28タムカイさんは
15:29休日も動物と一緒
15:33この子ね19歳
15:34今年で20歳になりますね
15:36もうね年なんでね
15:38心臓が悪くなってきてるんですよね
15:44散歩から戻ると
15:45自宅には犬にくわえ3匹の猫
15:52庭には飼い主が飼えなくなり
15:55引き取ったというカメが4匹
16:01人より生き物が多い家
16:08仕事が好きというよりは動物が好きなので
16:11多分その一環で延長上で働いている感じだと思いますけど
16:18弱点みたいなのも
16:20ここは直してほしいみたいなところだね
16:22お酒飲みすぎるとこじゃないですかね
16:28タムカイさんが秘密の部屋を見せてくれた
16:36この魚ねスネークヘッドっていうね
16:38東南アジアに住んでる雷魚の一種ですよね
16:41ここにいるのがいわゆる何万年も姿を変えずに
16:46現存している生きた化石とかね
16:48古代魚とかと言われるような魚ですよね
16:51これヘビですよ
16:53これ南米に住んでるね
16:54エメダルドツリーボアっていう
17:00これねアフリカウシガエルっていうカエルで
17:03大学生の時から飼っているんですこれ
17:08これヤモリですよ
17:11こいつ噛むんですよ
17:16噛まれた
17:17噛まれた
17:18噛まれた
17:23こういうのがいいんですよ
17:24こういう寝汗を残してるっていうのが
17:28人にこびない
17:31こういうのがいいんですよ
17:33こういう動物はこういう動物の距離っていうのはあるんで
17:37やっぱりそれぞれの動物で
17:39違うんですよその距離って
17:41距離があるんですね
17:43めちゃくちゃ距離あるね奥とかね
17:45これ近いけど
17:53自他ともに認める
17:55根っからの動物好き
18:01受けるね噛まれるの
18:05それが日々の診療にも活かされているという
18:21この日やってきたミシシッピ赤ミミガメ
18:25甲羅に8センチの亀裂が入っていた
18:32亀が嫌がらないように手早く縫製剤を打つ
18:41これねエポキシパテって言ったりして
18:43あのこういう欠けちゃったとこに埋めるものなんですよ
18:48取り出したのはコンクリートなどの接合に使うパテ
18:55これで割れた部分を覆う
19:02従来甲羅の接合には液状の樹脂が使われていた
19:08でも割れ目に染み込み甲羅が腐敗
19:15それが元で命を落とすケースが後を絶たなかった
19:23胸を痛めたタムカイさんが
19:25割れ目に染みないパテを用いる方法を考案
19:29甲羅を自然に接合できるようになった
19:35無類のカメ好きで一緒に暮らすタムカイさんだから
19:39こその
19:40画期的な治療法
19:46海外の専門誌にも論文が掲載され
19:49世界のカメの手術を変えることになった
19:54自分自ら勉強をしてトライをして
19:58そしていろんな手法を確立していくっていう
20:01なるべく多くの動物を助けたいっていう気持ちがある人だ
20:06と思います
20:142年前、尿血跡の手術で甲羅を切ることになった
20:19ケズメリクガメのリクちゃん
20:22パテを施したキズ跡は
20:25もうどこだかわからないほど
20:27こういう感じだと思います
20:32とにかく動物に対する愛が深い
20:35私はそう感じてます
20:37先生いなかったらこの子いないですから今
20:41本当にありがたく思います
20:59お! じゃーん!
21:01あ、かわいい!
21:33アロワナ
21:33飲み知りなんですよ
21:34そうなんですか
21:35飲み知りだし
21:37すごく気にしいですし
21:39へぇー
21:41そう、だからあんまり人と接する仕事が向いてないんですよね
21:49また珍しい動物がやってきた
21:53週明けの火曜日から急にちょっと元気がなくなって食べなくな
21:58っちゃって
21:58いつも流動食でしかお水を飲まないんですけど
22:01お水を大さじ3杯ぐらいものすごい勢いで飲んだり
22:07あと人の汗かいてる人をすごい舐めたりするんですね
22:12ネズミの仲間、チンチラ
22:16人の汗を舐める奇妙な行動を飼い主は心配して
22:20いた
22:25真っ先に見たのは口の中
22:30ちょっと伸びてますねやっぱりね
22:37野生のチンチラは木をかじるため
22:41前歯がこれほど伸びることはない
22:46この歯が原因で十分に食事が取れず
22:50栄養不足に陥っているとにらんだ
22:58眠らせてさらに詳しく調べる
23:05野生では考えられないほど奥歯も伸びていた
23:12この歯が横に伸びていくんですね伸び始めると
23:14そうすると頬に当たってご飯を食べれなくなっちゃう
23:18だからこれを削らなきゃいけない
23:20これが原因だと思いますね
23:24動物を飼うということ
23:31タム海には一つの信念がある
23:48人の欲ってとどまることを知らないわけですよ極端な
23:51ことを言うと
23:52かっこいいものは手に入れたいしっていうところの気持ちも分
23:55かるんですよやっぱり
23:57でも知らない人を飼っちゃいけないんですよ
24:00飼うのは極端に難しいとか大変だとか
24:03人になれないとかっていうものがたくさんいますから
24:05だからそういうのを知って選択しないとお互いが不幸になっちゃ
24:11う
24:12人が手に入れた衣装は野生じゃないんですよ
24:14人間がある程度きちんと取り決めをしておかないと
24:19動物も人間も不幸になる
24:22要するにかわいいかわいい船に出し
24:24責任を持ってきちんと見てあげるってことですよね
24:41仕掛けていた粘着性の強いネズミ捕りに
24:44野生のトカゲが引っかかっちゃって
24:47片栗粉でネズミ捕りの海苔を取ってるんですよ
24:52片栗粉だと体に害がないので
25:07動けるようになったんじゃない?
25:09よかったね
25:13さっきこんなの
25:13でも今トカゲっぽくなってきた
25:18ほら
25:29自己満足じゃねって話かもしれないけど
25:31まあ自己満足でいいんですよね
25:34それは
25:35だって連れてくる優しい気持ちを持った人はいるわけで
25:38しょ
25:48あ、いたいたいたいたいたいたいた
25:52まあいけるそうだね
25:54あれくらい飛べれば
26:04タムカイさんは1973年
26:07愛知県の生まれ
26:13人と交わるのが苦手な少年
26:16心許せたのは虫や動物だった
26:22カエル
26:25ナマズ
26:26たくさんの動物を飼育した
26:31何より出来合いしたのが
26:34グリーンイグアナのみどりちゃん
26:40イグアナと一緒に同じ部屋で生活しましたからね
26:44大きくなった時にはもう部屋を改造して
26:46部屋の半分ぐらいね
26:47イグアナのスペースを作ってましたね
26:51ある時重大なことに気がついた
26:55みどりちゃんが病気になったらどうしよう
27:01自分で治せるように獣医師になろう
27:05将来が定まった
27:11でも大学入試の面接で死亡動機を答えた時事件
27:16は起きた
27:19ここは見せ所だと思って
27:21もうすぐ僕入ってたんですよ
27:23将来僕はイグアナを見る獣医になりたいので
27:27そういう勉強したいですって言ったのね
27:30そしたら
27:31向こうの質問した教授が
27:34うーんうちの大学はそういうの何にもやってないんだよね
27:37むしろそういう動物はね
27:39飼わない方がいいと思ってんだよね
27:41って言われてたんですよ
27:43もうダメだこれ
27:45絶対落ちたと思ってね
27:46本当に肩を落として帰り帰りましたよ
27:51けれど結果は合格
27:53大学でイグアナのことは教えてもらえなかったが
27:57動物園などに出向き知識を身につけた
28:04卒業後は爬虫類なども扱う動物病院に就職した
28:13でもそんなタムカイさんに周囲の目は冷ややかだった
28:21そんなのなんで見てんの
28:24治せんの
28:26お金になるの
28:29そういう感じでしたね
28:31犬や猫のね
28:34診療が
28:35やっぱり一番じゃないですか
28:36エキゾチックって一番
28:38底辺ですよね
28:42変わり者の仕事
28:47最も辛かったのは
28:49エキゾチックアニマルが想像以上に来なかったこと
28:573年で別の病院に移ったが
28:59そこは全くと言っていいほど来なかった
29:08腐りそうでしたね
29:11ほんと一歩間違えて腐りそうでしたね
29:13まさかそこまで来ないと思ってわかったですから
29:18自分の選択の下手さにちょっとやっぱりきつかったですね
29:27だからその代わりやっぱり勉強しようと思ったんですね
29:31今は俺はさなぎだと思ってましたから
29:35いつか成虫になるぞ飛び立つぞって
29:38ほんと思ってましたね
29:39今はさなぎださなぎだと思う
29:4429歳の時開業を決意した
29:51でも手元に資金はなく
29:54犬猫以外の動物に力を入れる病院は
29:57周囲から猛反対にあった
30:02それでも背中を押してくれる人がいた
30:08両親
30:10倉松さんとひろこさん
30:16幼い頃から動物好きだったタムカイさんのことを
30:20誰よりも理解していた
30:25大工と美容師の共働きで建てた実家を担保に
30:29入れ
30:293千万円を区面
30:32貸してくれた
30:36でもようやく開業にこぎつけたものの
30:39エキゾチックアニマルを全面に押し出した病院は
30:43見向きもされなかった
30:49診察は1日2件あるかないか
30:53両親が用意してくれた開業資金は
30:56瞬く間に底をついた
31:02いやー不安でしたよやっぱり
31:06ただ
31:09続けないと見えてこないだろうという意志でやってましたよね
31:15有り余る時間を利用して
31:17手術器具などの開発に没頭した
31:22知恵を凝らし有り余せのものを活用した
31:28いつどんな動物が来ても対応できるように
31:32準備だけは怠らなかった
31:37ハリネズミ
31:40イグアナ
31:43リスザル
31:46時折やってくるわずかな動物と必死で向き合った
31:55でも
31:56心の奥にある不安は
31:58どうやっても拭えなかった
32:05このままでは自利品
32:07廃業は免れない
32:09両親にどう伝えればいいのか
32:17そんな時
32:18心の支えになったのが
32:20プロレスラーの長州力さんだった
32:25それまでにいた団体から独立し
32:27孤独にでもぶれずに戦っていた
32:33自分もやれるところまでやり抜こうと思った
32:47開業して3年
32:48事件が起きた
32:53瀕死のカエルが次々と病院に運ばれてきた
32:58そしてなすすべもなく死んでいく
33:04小学生の頃から40年近くカエルを飼ってきたタムカ
33:09エさんは
33:10あることに気がついた
33:14目は宿道してるし
33:16皮膚はなんか光り気味光ってるし
33:19なんかちょっと違うなって
33:21ちょっとした変化なんですよ
33:23知らない側見たら分からないですよ
33:24ただ僕は分かるんですよ
33:25大学で検査してもらうと
33:30ある菌が検出された
33:33カエルツボカビ
33:35世界中で様々なカエルを
33:37次々と絶滅させていた
33:41治療法も確立されていない感染症
33:45その日本上陸にいち早く気づいたのは
33:48タムカエさんだった
33:52でもその病気から救えてこそ
33:55獣医師
33:58感染を恐れる人から殺処分を求める声が届く中
34:03屈することなく治療法を探し続けた
34:11そして3年がかりで
34:12人の水虫薬の成分が効くことを突き止め
34:16多くのカエルの命を救った
34:22動物に対する真摯な姿勢が評判になり
34:25気づけば待合室は動物であふれるようになっていた
34:37独立を後押ししてくれた両親は
34:40この数年相次いで世を去った
34:44もっと見せたかったですよね
34:47もっと見せたかったですよねこれからもね
34:51ちょっと早かったですね2人とも
34:552人が飼っていたハッピー
34:59タムカエさんが預かり19歳になった
35:04まあこの子がまあいれば
35:06まだね両親の
35:08なんとか血は入ってる気がするんですけど
35:11いなくなっちゃうとねあんまり
35:15こう
35:18いなくなっちゃうよね
35:20それこそ寂しくなりますよ
35:29去年秋
35:34タムカエは命を巡る戦いに身を置くことになった
35:44ちょっと別の課題やります
35:50猿の一種コモンマーモセット
35:53朝から嘔吐を繰り返しているという
36:06腹に異物を感じたタムカエは
36:08詳細に調べることにした
36:16かなり大きいカチカチの弁が入ってて
36:18多分それが邪魔しててそれで
36:20こう糸か腸にねガスが溜まってきてるんですけども
36:23本当は環状かけたりだとか
36:25ちょっと弁をねかき出してあげなきゃいけないような状況
36:29なんですよ
36:30今ね
36:34手で触っても出る気配のない大きな塊
36:42ふんちの固まり
36:43ふんちの固まりだ
36:51ちょっと難しいっすな
36:56肝腸をしても出ない
37:00ちょっとダメだなこれ
37:01手術しなきゃダメかな
37:03全然出ない
37:05うん
37:08お麻酔をかけて
37:09飼い主に現状を説明した
37:14出なかったんですよ結論とすると
37:17出ない
37:18血液検査もねかなり良くなくて
37:21今ね
37:22血中尿素窒素って
37:24大体20ぐらいまで
37:26今ね118までいってるんですよ
37:30強いすごい脱水症状を起こしている
37:32要するに食べても吸収
37:34飲んでも吸収できないような状況ですね
37:37これも脱水からきてるんですけども
37:41これになるとね
37:42結構命にかかってきてるぐらいの数字に
37:45今なりつつあるんですよね
37:49手をこまねいていれば
37:51命が危ない
37:53飼い主の同意を得て
37:55緊急手術を決めた
38:19手術を始めた直後のことだった
38:25ん?
38:29タムカイの顔が曇った
38:33もうちょっと異様に食べ物が溜まって
38:38ここにもあるんだ何かが
38:41でっけぇこんなの玉みたいな
38:43こんな悪さしてるのかな
38:47ちょっと待ってよもう分かんねぇな俺
38:53思っていた以上の大きさ
38:56レンではない可能性も出てきた
39:00普通に考えてこんなにデカいもの飲み込むかね
39:04ここだけ切ってみるかな
39:08たったらこっちのも切りたいな
39:12だが腸を切ればそこから菌が入り
39:17最悪の状態を招く可能性がある
39:25腸は切らず粘り強く指で押し出すことにした
39:33あ、崩れた
39:34便だ
39:36だよなやっぱりな
39:39便だ便だ、固まった便だ
39:44優しく押し出していく
39:52もうちょうど空になって
39:54一応全部血腸に落としたから
39:57あとはうんこを出してもらうしかないんじゃないかなと
40:04ほら出てきてんじゃん
40:10ほらほらほらほらほらほらほらほらほらほら
40:12こんなに出てきたよ
40:13いやーよかったねこういうのは
40:16明日なんてもっと出てるら最高ですよね
40:25マスイから覚めると自分の力で排便できるまでになった
40:39翌朝のことだった
40:46マーモセットの体調が急変
40:49その後、亡くなった
40:58術後はですね、こんだけのうんちがね結構
41:02飼い主にありのままを伝えた
41:08残念なぁ、結果になってしまって
41:12本当に救えなくてね、申し訳なかったんですが
41:17ありがとうございます
41:22そうですね
41:22現状で手術やって亡くなっちゃったっていうのは
41:24やらない方が良かったんじゃないかっていうふうには
41:27言えるかもしれないんだけども
41:28ただ、昨日の夜の段階では
41:32しないと亡くなる可能性が高いっていうふうに
41:48すごく辛いですよ、やっぱり
41:49うーんって感じ
42:08お疲れ様です
42:10お疲れ様です
42:10お疲れ様です
42:13手術をすべきだったか、否か
42:17誰もわからない
42:22だがタムカイは、たとえリスクがあろうとも
42:25その選択肢が最善と思うならば
42:28躊躇してはならないと考える
42:34脳裏に痛恨の記憶がある
42:42開業間もない頃に見たフレンチブルドック
42:49朝から白い泡を吐き続けていた
42:56胃に何かが詰まっていると考えられた
43:02だがレントゲンにそれらしきものは映らない
43:07手術はせず、様子を見ることにした
43:14だが翌日、容体が急変
43:18急いで手術を始めたが、間に合わなかった
43:28ためらいが一つの命を奪った
43:37あの日、自らに課したことがある
43:43可能性がある限り、リスクを恐れすぎてはならない
43:50辞めるとか、そういう逃げるって選択肢はないと思ってやってますから
43:54ね
43:55たまに辞めたくもなりますよ
43:58やっぱり予期せぬ死の時とかね
44:01もうこんなのが続くんだったらもう怖くて仕事はできないって思
44:03う時もありますよ
44:05生き物はね、生まれてきて死ぬっていうのが一つのサイ
44:08クルじゃないですか
44:11なので、最終的には全部敗北なんですよ
44:14最終的にはね
44:17だから、助けられるってごく一部で
44:20その本当に命の流れは逆られないんですよ
44:26それは無力ですよ
44:42そして、また今日も
44:47出血をしてるっていうことですよね
44:518歳になるメスのウサギ、ミルリンちゃん
44:592日前から尿に血が混じるという
45:09やっぱりちょっと怪しいですね、このような影がね
45:12子宮に黒い影
45:15子宮がんの疑い
45:26ここを見ると、子宮が腫れてるような状況で
45:32この悪い子宮を全部手術で取って摘出するような
45:37卵巣と子宮を一緒に摘出する手術をした方がいいん
45:41じゃないかなっていう感じがしますよね
45:45飼い主の星野さん親子、驚きを隠せなかった
45:52大したこともいかないので、ちょっと軽く見てきたところで
45:57普段元気なので、すごい大切、家族の一員
46:05子宮の全摘手術を行う
46:13ほら、結構大きい、大きい
46:18子宮は通常の5倍に膨れ上がっていた
46:26腫瘍から出血していれば、命に関わる可能性があった
46:49手術の結果を
46:50家族に報告した
47:00頑張りましたね
47:02うーん
47:03楽しみ
47:09こちらですね
47:14摘出した子宮を前に、タムカイが語り始めた
47:21これも全部、腫瘍の一部なんですよね
47:24ただ、こうやって知らず知らずにね、腫瘍がお腹の中で大
47:29きくなってるっていうのはやっぱり怖いですよね
47:33ほっといたら、もっと大きくはなっていきますし、あと、またいきなり
47:40大量の出血をして、そのまま、失血、失血死っていうんですか、貧血
47:46死っていうのを起こすことは結構多いんですよ、うさぎさんね
47:50可愛いとこだけじゃないです、やっぱりこれは現実ですからね、だって生き
47:54物はね、生まれていつか絶対死ぬんですから
47:56動物はその、可愛いときから老いて病気になって死んでいく、祝図
48:00ですから
48:04ありがとうございました
48:05ありがとうございました
48:17思ったより大きかったんで、気づけてよかったなとは思います
48:23あのー、大出血とかする前に手術してもらってよかったんだなと
48:28は思ってます
48:30元気にいて、よかったなって
48:40あの娘さんが大人になって、大きくなって、子供ができて、動物
48:45を飼うときに、自分の経験を子供に話して、怖い思
48:49いをして、それで元気になる動物を見て、そういうことなのか、動物を
48:52飼うっていうのを分かってくれたらいいかなと思う
48:56一匹一匹一匹伝えていくしかないですよね、一方やっぱり一匹
49:00一匹
49:04よかったね、なるべく長生きはしてほしい
49:13ある分野において、ここまでは分かっている、それ以降は分からない
49:19ここまでは人がやっていること、それ以降はやっていないこと
49:23その境界をきちんと分かっていて、その境界線の上で戦って、
49:30その境界を外に広げられる人
49:33あと一歩だけ前に進もう
49:40ご視聴ありがとうございました
49:44ご視聴ありがとうございました

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