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  • 11 hours ago

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00:00猿野は?
00:08今回のテーマは脳梗塞
00:14脳梗塞は脳の血管が詰まり脳細胞が死んでしまう病気です
00:21年間の発症者数はおよそ20万人
00:27死亡する人はおよそ6万人います
00:32主な原因は高血圧や脂質異常症不正脈などです
00:39こちらの高血圧を患っていた女性は4年前に脳梗塞を発症
00:47全然足が一本動かなくなってあら変だなと思いました
00:54その後意識障害を起こし一時は命も危ぶまれるほどの状況に
01:03それでも命を守るためのチョイスはあります
01:07ある器具を使った治療を受ければ
01:17ご覧の通り
01:20血管の詰まりを取り除き血流が改善
01:26さらに薬や器具を使って再発を予防する方法も
01:40今何もないですよだから僕は嬉しくて今日は脳梗塞の最新治療から予防法までたっぷりとご紹介しまーす
01:59健康への道のりはチョイスの連続ということで今日のチョイスはノーコートということですけどこの番組でも過去に何度かやってますけどとにかく治療を急がないと後遺症が残るというイメージは私の知り合いでも気づいたときには倒れていてやはりまひが残ってそういうイメージもありますよね。
02:25何となくいろんなことは分かってるけども実際どうやって自分が立ち向かっていかなきゃいけないのかってもしそうなった時の何かこうチョイスをねやっぱりしっかりと学んで帰りたいなと思いますが。
02:35脳梗塞は脳の血管が詰まりその先の脳細胞が死んでしまう病気です突然ですがここでお二人に質問ですはい詰まってしまう脳の血管太さはどのくらいあると思いますか?
02:51まあでも太くても1ミリ2ミリ3ミリおっしゃるとおりにさまざまなんですけれども一番太いものだとこのぐらいありますえっえっはい一番太い血管が首から脳へつながっている経動脈ですはいこのパイプ大体同じ太さが結構太いはい成人の場合ですと直径は6ミリメートルから1センチメートルぐらいということになりますね。
03:192cmぐらいということで実際にこの太さの経動脈が詰まって脳梗塞になることもあるんですね太いとそんなに詰まらないってイメージがありますけれどだからそれだけちゃんとしっかりと詰まっちゃうということなんですねそうなんです血管が詰まる主な原因というのは2つありましてこちらです動脈硬化性と側線性です上の動脈硬化性はですね動脈硬化で血管が徐々に
03:49狭くなったり詰まったり詰まったりすることで発症する場合です原因となるのは高血圧ですとか脂質異常症糖尿病喫煙などが挙げられます一方のこちら特選性はですね脳以外の場所例えば心臓などで不正脈によってできた血栓血の塊が血液の流れに乗って脳まで行き結果として脳の血管を詰まらせることで発症する場合です
04:19そして脳梗塞の原因のおよそ6割がこの動脈硬化性といわれています今回はNHKが行っている総力特集高血圧の一環として高血圧による動脈硬化が原因の脳梗塞を中心に治療や予防についてお伝えしていきますまずはこちらのケースからご覧ください
04:49中学校を卒業後看護師一筋で働いてきました山根さんは10年ほど前から高血圧に悩まされています
05:05高い時は170ぐらいで少ない時はまあ150血圧を下げるお薬とあとはコレステロールを下げるお薬がそういうのが入ったのを飲んでました
05:19そんな山根さんに異変が現れたのは4年前
05:24いつものように目覚めた後
05:28日課の犬の散歩に出かけようとすると突然足が動かなくなり一歩も進めなくなったのです
05:39あら変だなぁと思いました
05:43まあちょっと休めば治るのかなと思って職場の方に連絡お休みの連絡をしようと思ったら携帯をいじるのがあまりこううまく操作ができないので
05:58近所のクリニックを受診し脳のCT検査を受けましたが異常は見つかりませんでした
06:07しかしその後容体は徐々に悪化
06:17トイレには這っていったり
06:21食欲がほとんどなくなってしまったのです
06:25最初の異変から1週間後
06:31症状が一向に良くならないため心配した家族が救急車を要請
06:38運ばれた病院でMRI検査を受けると
06:43結果は脳梗塞
06:46その時の画像がこちら
06:52CT検査では映りにくい椎骨動脈とその先の血管が詰まっていたのです
07:01椎骨動脈は首の後ろ側にあり脳に血液を運ぶ大事な血管です
07:08詰まった原因は高血圧などの影響による動脈効果でした
07:14高血圧になると血管に高い圧力がかかり内側の壁が傷つきます
07:22すると傷ついた血管の隙間からコレステロールが壁の中に入り込み
07:29プラーカという塊ができます
07:31このため血管が狭く固くなってしまいます
07:35これが動脈効果です
07:39さらに動脈効果が進行すると血管の内壁が破れることがあります
07:45動脈効果が進行すると血管の内壁が破れることがあります
07:52すると破れた壁を修復するために集まった血小板が固まり
07:57血栓が作られ血管を塞ぐのです
08:03その結果血流が悪くなり脳細胞が死んでしまいます
08:10これが脳梗塞です
08:14山根さんは家族の勧めで大学病院へと転院
08:24まずは血流を良くする抗血小板薬と点滴で様子を見ることになりました
08:33その時は血流が完全になくなってしまっているわけじゃなくて
08:37閉塞していると思っていた血管実はちょろちょろと流れていてですね
08:42横になっていればかなり普通といいますか
08:45元気な状態でしたのでその内科的に治療をした選択した理由ですね
08:52ところが薬での治療開始から2日目に容体が急変
08:58言葉が話せなくなり意識障害も起こしてしまったのです
09:06強い刺激をしてやっと起きるぐらいに症状まで発火しておりました
09:12それに加えて頭の画像の検査で脳梗塞が増えていたということで
09:18そこで山根さんに行われた治療のチョイスは
09:28チョイス!
09:30チョイス!
09:34血管内治療です
09:37血管内治療とはカテーテルという細い管を足の付け根の太い動脈から入れ脳の血管まで送り込みます
09:53そして器具を使って直接詰まっている血栓を取り除きます
10:00血栓を取り除いた後には再び動脈硬化を起こさないようにステントという器具で血管を広げるという治療です
10:123時間に及んだ手術は無事成功
10:19治療前は血管が詰まっているため脳に血液がほとんど送られていませんでしたが
10:29治療後には血流が回復しているのがわかります
10:35こちらは手術10日後の山根さん
10:39自力で歩けるようにまでなりました
10:46今は血液を固まりにくくする薬と高血圧脂質異常症の薬で治療を続けています
10:58脳梗塞の後遺症はなく以前と変わらない生活ができる幸せをかみしめながら
11:04一日一日を大切に過ごしているといいます
11:09何もなく終わったということに対しては自分たち自分ではありがたいな
11:16ですから目先にあるものをとりあえず
11:22って考えております
11:24チョイス
11:27犬の散歩に最初行けなくなったり携帯電話がうまく使えないというところから実はとっても大変な病気になっていたということででも適切な治療ができてよかったなと思いますけれどもそうですね病院に実際行かれてそれで検査したら異常はないということになったそれは自分では体調が変だけれどまあそうかと思ってしばらく入れたということもねまた不思議だなと思ったりいたしますが
11:56ここからは専門家に加わっていただきお話を伺います
12:01日本医科大学武蔵小杉病院脳神経内科の鈴木健太郎さんですよろしくお願いします
12:08よろしくお願いします
12:09急に症状が出て大変だな一刻も早く即治療というイメージがありますけれども
12:16そうですねでもおっしゃる通りで基本的には症状が出たらすぐに治療するのが理想的な状態です
12:23ただどれぐらい治療を急ぐべきかというのは実は発症の形式によって変わってきます
12:29例えば一番有名なのは心臓に血栓ができてそれが脳に詰まって起こる脳梗塞ですけれどもその場合には脳の血流は非常に良かったところからゼロに全くなくなってしまいますので
12:42どんどん脳梗塞が拡大してしまうということで急いで治療する必要があります
12:48VTRの山根さんの場合ね最初の異変から治療まで結構な時間が経っているなというイメージですけれども
12:56山根さんのように高血圧をはじめとする動脈効果が原因で起きる場合にはゆっくり狭くなりますので脳も準備できるといいますか
13:06私たちは予備脳と呼んでおりますけれども祖福袋といって助けるための血管が細いものですけれども造成されていきます
13:15よって一気に症状が出るわけじゃなくてですね悪くなったり良くなったりというのを繰り返して起こるわけです
13:22どっちにしてもやっぱり早く行った方がいいんですよね
13:25そうですね症状が出た場合にはまず診断をするためになるべく早く受診していただきたいと考えております
13:32でもちょっとした立ちくらみとか食欲不振というので脳梗塞かもしれないって気づくのがすごく難しいような気がしますけれども
13:41そこで皆さんに覚えていただきたいのがFASTという脳梗塞の症状や対応に関する標語になります
13:48こちらにFASTについてまとめましたFはフェイス顔ですAはアーム腕Sはスピーチ話し方そしてTタイムは時間のことですそれぞれの頭文字を取ってFASTと言います
14:08これは家庭でご自身でできるセルフチェックの方法となります
14:13まずフェイスですけれどもイーと言って笑顔を作ってみてください
14:18左右の口角が同じようにイーと上がっていれば大丈夫です
14:23一方で麻痺がある場合にはそちら上がりませんので左右差が生まれます
14:27もう一つ他の方と一緒にいらっしゃる時であればぜひ目を思い切りつぶっていただいて
14:33麻痺がある場合には片方がつぶれないという状態が起きます
14:37なるほど
14:38左右差があればぜひ受診を考えていただきたいと思います
14:42はいわかりました続いてはアームですけれど
14:44まず手のひらを上に向けてまっすぐ前方に伸ばします
14:48この時に指は必ずくっつけてください
14:50これで目をつぶって30秒数えます
14:54麻痺がある場合には片方が落ちてしまったりですね
14:58もっと軽い場合には内側に向いてしまったりとか小指だけ離れてしまったりします
15:03本当にそういう症状が出ちゃうんですね目つぶっているから自分では保っているつもりでも
15:07そうですね
15:08なるほどそしてスピーチですか
15:10スピーチは路列が回らないとか思った言葉が出てこないそんな症状になります
15:16これらの症状があった場合には4つ目タイムになりますけれども
15:20すぐに119番通報をして救急車を呼んでぜひ医療機関を受診していただきたいなというふうに思います
15:27わかりました
15:28このファストですけれどもぜひご自身だけでなくですね
15:32ご家族様とも共有していただきたいと考えております
15:35どうしてかと言いますと自分に症状が起きた時
15:38なんとなく大丈夫かなということで楽観視してしまうことがあると思います
15:42なんか大げさにしたくないとかね
15:43そうですね
15:44あるんでしょうね
15:45そこで周りの方からも指摘された場合には受診につながりますし
15:49実際そういうケース非常に多くありますので
15:51ぜひ周りの方とも共有してください
15:54わかりました
15:55救急車を呼びましょうということですけれども
15:58なんか救急車を呼ぶ前ってこれで呼んでいいのかなとか
16:00ちょっと迷っちゃうこともあるんですが
16:02やはりすぐ呼ぶというのが大事ですか
16:04そうですね
16:04一度エシした神経細胞は元に戻らず後遺症にもつながります
16:09脳梗塞の治療は格段に進歩を遂げておりまして
16:13早く受診した方が治療の選択肢も多くなりますし
16:16助かる確率も上がります
16:18よって一晩寝たら治るかもなんて思わずに
16:22ぜひ異変を感じたらすぐに受診していただきたいです
16:25わかりました
16:25すぐに受診が必要になる脳梗塞ですが
16:30主な原因は2つあります
16:32高血圧などを原因とする動脈硬化による動脈硬化性
16:38もう1つは心臓などにできた血栓が流れてきて詰まる側線性です
16:45山根さんは高血圧による動脈硬化が原因だったようなんですけれどもどうしてその動脈硬化になっちゃうのかということですが主な原因は4つあります
16:571つ目に高血圧そして脂質異常症糖尿病喫煙です
17:03これらによって血管の内側にプラークと呼ばれるコレストロールの塊がたまっていき血管の壁から飛行していきます
17:11さらに飛行したところの表面の飛膜が破れると血の塊が急速にできてですね
17:18それが一気に凶作の進行や閉塞につながります
17:22高血圧があっても症状は感じないからというふうに思うとこれ結構油断しがちだなと思いますね
17:30そうですね高血圧は痛くも痒くもないというところが大変なところですけれども
17:34血圧が高いと血管は常にその高いあてにさらされていますので障害も進んでいきます
17:40よって症状がなくても高血圧は油断してはいけません
17:44なるほどさあこれ心配になりました病院に行きましたどうやって診断するのかということですが
17:50はいこちらに診断方法をまとめました
17:52まずは問診です
17:55そして血圧測定や血液検査を行い最終的にはMRI検査で画像を見て脳梗塞かどうかを確定させます
18:07場合によっては超音波検査を行うこともあります
18:11やはりまずは問診ということですか
18:14そうですねまずは問診によって脳の病気が疑わしいのかどうかを判断します
18:19次に動脈効果のリスクをどれくらい持っているのか判断するために
18:23血圧を測って高血圧を見たり血液検査をして脂質位上昇や糖尿病がないかどうかを確認します
18:30そして脳の病気が疑わしい場合にはCTやMRIの検査をして病気が確定されます
18:37また場合によっては脳につながる血管が細くなっていないかどうかとか
18:41心臓に血栓がないかどうかを見るために超音波の検査を追加することもあります
18:46さあ診断がついたらいよいよ治療ということになりますが脳梗塞の治療はどのように進めるんでしょうか
18:53はいこちらに主な治療方法をまとめました
18:56血栓溶解療法TPA常駐療法ともいいます
19:02そして山根さんが行った治療が血管内治療でした
19:06血栓を器具で直接取り除く治療です
19:10そして薬抗血小麻薬などによる治療があります
19:15この治療方針というのは患者さんの症状ですとか急性期かどうかによって決定されます
19:22先生詳しくそれぞれ教えていただきたいんですが
19:25まずは血栓溶解療法ということですけれども
19:28これはどういった治療になるでしょうか
19:30血栓溶解療法とは急性期に行われる治療で
19:34文字通り血管を詰まらせている血栓をTPAと呼ばれる薬で溶かす治療になります
19:39ただし原則発症から4時間半以内に行うことが求められております
19:45次の血管内治療とはどういう治療ですか
19:48治療のガイドラインでは発症から24時間以内までに行われることが求められている
19:53急性期に行われる治療です
19:55カテーテルを使って血栓を直接取り除きます
19:59血管内治療の普及でかつては救えなかった方も
20:03回復する可能性が高くなってきています
20:05その一方で障害されている血管の中にカテーテルを入れますので
20:11ガッペーションのリスクもありますので
20:13十分私たちも説明しますし
20:15理解していただいた上で行う必要があります
20:17またどこでも受けられる治療ではなく
20:20血管内治療を行うことができる医療機関は限られております
20:23山根さんは最初でも薬の治療を行っておりましたけれども
20:28これはどういった治療になるんでしょうか
20:30簡単に申し上げますと
20:32血液をサラサラにして血流を良くする治療です
20:35内服飲み薬と点滴を併用して行います
20:38山根さんの場合には血管内治療を行うリスクが非常に高かったので
20:43まず点滴の内科的治療で救うことができれば理想的だということで
20:48薬での治療を選択しております
20:50なるほど
20:51でも最終的には血管内治療を行っていたということですけれども
20:56それはなぜなんでしょうか
20:58症状が動揺しながら悪化しておりまして
21:00最終的には意識が悪くなりまして
21:02画像の検査をしても脳梗塞が増えておりました
21:05最初の発症からは24時間を超えておりますが
21:09最後に悪くなってからは24時間以内とも考えられます
21:13このままでは悪化するのを見ているだけだということで
21:17リスクがありますけれども命にかかる状態でしたので
21:20血管内治療に踏み切ったということです
21:22山根さんは今もお薬を飲んでいらっしゃるそうですけれども
21:26そういう薬の治療というのは続けないといけないんですか
21:30まず一度起こされた方というのは病気を起こす素因があるということですので
21:34しっかり服薬コントロールをする必要があります
21:37ある研究では一度脳梗塞を起こした方の再発リスクは
21:421年以内で10%5年以内で35%10年以内では50%と報告されております
21:49しかし私たちの印象ですとしっかり原因を突き止めて
21:55それに合った予防を継続できている方に関しては
21:59それよりはるかにリスクが低くなりますので
22:01ぜひしっかり診断して適切な治療を受けていただきたいと思います
22:06分かりました
22:06一度起こすと再発しやすい脳梗塞、続いては薬で症状が改善したあとに、予防の治療を行った方のケースです。
22:17佐藤博之さん、74歳です
22:22音楽が趣味の佐藤さん
22:27定年退職した60歳を過ぎた頃から
22:31高血圧に悩まされるようになります
22:349年前には足に動脈効果ができて入院したこともありました
22:43そんな佐藤さんをさらなる異変が襲ったのは今から3年前
23:08目が覚めると、なぜか体が動かなくなっていたのです
23:15助けを呼ぼうにも、うまく声が出せませんでした
23:23起きようかなと思いましたら、全然体が動かない
23:30家族を呼ぶんで声を出してたんですけど、言葉になってない
23:34全然、路列が回ってなかったんで、気がつかなかったんですよ
23:39ようやく異変に気づいた妻が、すぐに救急車を呼びました
23:46ところが、救急車が到着する頃には
23:54なぜか、何事もなかったかのように体が動くようになっていたのです
24:00それでも病院へは行き、精密検査を受けると
24:10結果は脳梗塞
24:14白くなっている部分が梗塞を起こしている部分です
24:19さらに医師は脳だけではなく、経動脈の検査も行うことにしました
24:43脳梗塞の原因が経動脈にある可能性があると考えたためです
24:48こちらは佐藤さんの経動脈の画像です
25:03青い部分は血流が残っている部分
25:06ほとんどが動脈効果で狭くなっているのが分かります
25:14経動脈が動脈効果になると
25:16そこにできた血栓が剥がれて脳に運ばれ
25:19血管が詰まることで脳梗塞になることがあるのです
25:24さらに、動脈効果で血管が狭くなっているため
25:31脳全体の血流が滞り、脳梗塞になる場合もあります
25:37佐藤さんは入院して、抗血小板薬で治療することになりました
25:46抗血小板薬は、血栓を作る血小板の働きを抑える薬です
25:56血管がこれ以上詰まるのを防ぎ
26:00血流を維持する効果があります
26:0220日間の治療の結果
26:08症状は見られなくなりました
26:11しかし、経動脈の血管はまだ狭くなったままです
26:17そのため、再び症状が起きる可能性はあるのです
26:22そこで、再発を防ぐために佐藤さんはチョイスをします
26:28チョイス
26:30チョイス
26:32経動脈ステント流地術です
26:38どんな治療かというと
26:43まず、カテーテルを経動脈まで挿入
26:47そして、狭くなった部分の先でバルーンを膨らませます
26:55もう一つのバルーンは、狭くなった血管を広げます
26:59この時、最初のバルーンで
27:02血栓の欠片が脳の方に行かないようにするための
27:06蓋をするのです
27:07この状態で狭くなっていた部分に
27:13ステントを入れて固定します
27:15最後に、血栓の欠片を取り除き
27:22バルーンを引き上げて治療は終了です
27:25手術後、佐藤さんの狭くなった経動脈はご覧の通り
27:31狭くなっていた血管が太くなっているのが分かります
27:35さらに佐藤さんは生活習慣も改善
27:42煙草はやめ、お酒も飲む量と回数を減らしました
27:47自分の時間が、価値ある時間が過ごせるみたいな
27:52うだうだうだうだうだうだうだ
27:54寝るまで飲んでる
27:56時間が無駄じゃないですか
27:58やめてから気がついたんですけど
28:00だから、ちょうどよかったんじゃないかなと思いますよ
28:04今でも、抗血小板薬と血圧、コレステロール値を下げる薬を服用しています
28:14後遺症もなく、趣味の音楽を存分に楽しんでいます
28:20聴くだけでなく、自ら楽器を演奏したり
28:28作詞・作曲をしたりするのが、何よりの私服の時間だそうです
28:37今何もないですよ
28:38だからもう、僕は嬉しくて
28:41全部動くし、足も手も
28:46だから明日も明後日も
28:49いっぱい、だから曲を書こうかなってことかな
28:53青春の心を忘れない
28:55チョイス
29:00よかった、やっぱり好きなことがあるからこそ
29:03またならないように予防しようっていうところも頑張ってらっしゃるんでしょうね
29:06そうですね、やっぱりお元気だったから余計なショックだったんだろうなというふうに思いますけれども
29:12救急車到着したときに症状がなくなってたって
29:16これちょっと、我々2人ともVTR見れば、えーってなりましたけど
29:19これはどうしてなんでしょう?
29:21高血圧は原因で、動脈効果によって起こる脳梗塞の場合には
29:26徐々に血管が狭くなっていきますので
29:29症状も悪くなったり、よくなったりっていうのを
29:31繰り返しながらだんだん悪化します
29:33佐藤さんの場合は寝起きで症状が強く出ましたが
29:37救急車が到着したときには改善したと考えられます
29:40はい
29:41一方で心臓など別の場所でできた血栓が飛んで脳に詰まる場合には
29:46突然発症して症状が良くなることは基本的にはありませんので
29:50ケースバイケースで発症の仕方は変わるということです
29:54分かりました
29:55佐藤さん、頸動脈という太い血管、オープニングでも紹介された
30:00太い血管が詰まったということなんですけれども
30:02これはよくあることなんでしょうか?
30:04頸動脈とは心臓から頭につながる血管のちょうど間にある血管になりますけれども
30:10ちょうど首のあごのあたりのところで
30:13外頸動脈という顔の表面の血管と
30:16内頸動脈といわれ頭の中に行く血管と分岐するところがあります
30:20そこで血流がよどむことで非常に動脈効果が起きやすいといわれておりまして
30:26頸動脈強作のために頭の血流が悪くなって脳梗塞を発症する方は多くいらっしゃいます佐藤さん受診して脳梗塞が分かったんですけれども症状が収まっちゃったら放置しちゃうような気がしますね
30:40はいそこできょうはですねぜひ知ってもらいたい重要な単語がありますそれがこちらですTIA一過性脳拒絶発作ですこちらはですね脳梗塞と同じような症状が一度は出るんですが24時間以内に症状が消える現象ですへえ先生これどうしてこういうこの言葉が重要ってことになりますか?
31:06TIAは症状が出ても24時間以内に消失しましてかつ画像検査でもですね異常が出ないという状態になります
31:14しかし実はTIAを起こした方のおよそ15%が3ヶ月以内に脳梗塞が発症そしてその中の半分の方は3ヶ月待たないで2日以内に発症しているというデータもあります
31:26いずれにしても患者さんにとって大切なことは一瞬であってもファストに当てはまる症状が出たらより受診していただいてその症状がTIAなのか脳梗塞なのかはたまた全然違うものなのかということをしっかり診断することだと考えております脳梗塞の症状が出て救急車を呼んだあと待ってる間って何か気をつけることってありますか?
31:49家族や周りの人が気をつけることをこちらにまとめました救急車を待つ間ですね患者さんの安全確保そして症状を記録することが大切です症状が収まっていたとしても患者さんは突然転倒したりですねそういう危険がありますのでぜひ安全な場所に移動していただいて横に寝かせたい大丈夫な体勢をとっていただきたいと考えます
32:16そしてもう一つ今日強調させていただきたいのは発症した時の症状が病院に来た時に同じ症状があるとは限りません
32:24以前はメモを取っていただいた方っていうのは非常に有益で診断につながっていたんですけれども最近はスマホを皆さん持ってますのでぜひそこで動画を撮っていただいてですね
32:34表情とか麻痺とかもそうですし喋り方とかもですね記録していただきますと適切な診断につながりますので大切かと思います
32:43なかなか動揺しちゃってね取るっていうのはあれかもしれないけどちゃんと伝えるために取ろうって覚えておいた方がいいっていうのはありますですね
32:52佐藤さんね薬で症状が改善したというようなこともありましたけれどもでもステントを入れたこれは何でステントを入れなきゃいけなかったんでしょう
33:01ステントは予防のために行っております
33:04佐藤さんの軽動脈は90%近く強作がありまして副薬治療だけでは予防が困難であると判断したため次に脳梗塞の症状が出る前に治療することにいたしました
33:16今日用意させていただいたんですけれどもこちらが実際に使われるステントになります
33:22太い方が首に置く軽動脈の洗頭になりまして細い方が頭の中の血管に置く2、3ミリなので細い血管になります
33:34実際に触っていただきたいんですけれども結構何度かご紹介はしてますけれどもこの番組で改めてやっぱり大きいなというのもあるしやっぱり触った時に反応がいいというかこちらは柔らかいです結構思ったよりほらビヨンって曲がるぐらいのそうですねステントは弾力性があって曲げても潰しても元に戻りますはい患者さんの中には1回ステントを入れた方はもう
34:033割負担の場合はおよそ10万円年齢や所得によっては高額療養費制度が使える場合もあります
34:25ここまでご紹介した情報は画面に出ているQRコードから見ることができますぜひご確認ください続いてはもう一つ注意が必要な脳梗塞です実は症状が軽くて放置しがちな脳梗塞のタイプがありますこちらをご覧ください
34:45渡辺正美さん67歳IT関係の会社で働いています
34:52趣味はジャズ鑑賞
34:57学生時代にはジャズ喫茶に通っていました
35:01そんな渡辺さんが脳梗塞と診断されたのは今から11年前56歳の時でした
35:12テレビを見てくつろいでいた時ふと立ち上がるとふらつきを感じたのです
35:23さらに左腕が痺れている感覚に襲われました
35:32軽い症状だったためこのまま治ることも期待しましたが
35:51念のため病院で精密検査を受けることにしたのです
35:56こちらが渡辺さんの検査画像です
36:02頭の奥の細い血管が詰まるラクナ梗塞と呼ばれる脳梗塞の一種でした
36:09ラクナ梗塞とは脳の奥にある直径1ミリメートル未満の細い血管が詰まる小さな脳梗塞で
36:22高血圧や脂質異常症が原因となります
36:27渡辺さん思い当たる節がありました
36:31健康診断とかでコレステロールが高かったりとか血圧が高かったりとかしばらく医者に行ってですね途中で辞めちゃったんですけれども何もなってなくてですねコレステロール値高いんでお薬を処方しますって言われてもね
36:53渡辺さんは受診したことで脳梗塞が判明しましたが実はこのラクナ梗塞症状が軽かったりすぐに収まったりするため放置してしまう人もいるのです
37:14放置しても運が良ければそこの濃厚さがそこで終わるんですね
37:20そこに関しては良かったかもしれないですけれどもそもそも起こすこと自体が異常で起こす素因がある方ということですよね
37:28なのでしっかり予防しないとまた効率に繰り返すんですね
37:332回目には本当に全く動かなくなってしまうとか意識悪くなってしまうような重篤な症状で来られる方もいっぱいらっしゃいますので
37:41やっぱりまずいなと最初はね立ちくらみとちょっとしたしびれぐらいだったのがもうね第2波がボーンと来たらもっとひどい半身不遂とかなってしまったらなんて恐怖がありましたね
38:01そこで症状を繰り返さないため渡辺さんがチョイスしたのは
38:08チョイス
38:10チョイス
38:12薬による治療です
38:17ラクナ拘束は脳の奥の細い血管が詰まる小さな拘束なので薬による治療が第一選択になるのです
38:27渡辺さん
38:30血液をサラサラにする抗血小板薬と
38:34血圧とコレステロール値を下げる薬を毎日朝1回服用しています
38:43薬によるコントロールがうまくいき
38:46血圧やコレステロール値は基準値内に収まっています
38:50治療を始めてから11年
38:57一度も脳梗塞の症状は出ていません
39:01おかげさまで再発してないのが良かったなと
39:10ジャズイーガーってあんまり趣味がなかったんですけど
39:14何かあまり趣味で陶芸とかいうのも何か似合わないような感じなんです
39:20何か働ければいいな
39:23チョイス!
39:27やっぱりねお薬を飲んでも飲まなくても症状が一緒の時ってなかなかこう効果が見られなくって土地で辞めちゃうって方もたくさん見てますけれども気持ちも分かります。
39:38だってもう楽なんだもんっていう気持ちにはなるなと思いますのでそれは本当に気をつけなきゃいけないんですが
39:44渡辺さん、ラクナ梗塞という脳梗塞でしたけれども僕は初めて聞いたものですから
39:51私もです。
39:52脳梗塞にもいろいろな種類があるんですね。
39:54はい、そうなんです。こちらに主な脳梗塞の種類をまとめました。
39:58アテローム血栓性脳梗塞とラクナ梗塞は動脈硬化が原因で起こります。一方、心弦性脳梗塞は側線性で最も多い心臓から血栓が飛んでくることで起こるものです。
40:16ラクナ梗塞は太い血管から分岐した腺痛子と呼ばれる細い血管が動脈硬化で詰まることで発症する小さな脳梗塞です。心弦性脳梗塞は突然発症し重篤になるということでよく知られますが実は数としてはアテローム血清性脳梗塞やラクナ梗塞などの動脈硬化が原因となるものが3分の2を占めております。
40:46今日見てきましたけれども絶対に脳梗塞になりたくないなという気持ちがあるんですがそもそも予防することってできますか?
40:53脳梗塞を予防するには原因となる動脈硬化を起こさないようにすることが大切です。
41:00動脈硬化の原因となる高血圧、脂質位上昇、糖尿病を生活習慣の改善や薬を使ってしっかりコントロールすること。
41:10そして煙草はやめることですね。ただ生活習慣の改善でよくしたいという方が非常に多くいらっしゃるんですけれども外から見ていて非常に難しいなということを感じます。
41:21実際それでよくなる方もいらっしゃるんですけれどもかなり生活を節制してコントロールされているというふうに感じますので薬をしっかり飲んで楽しく生活するというのも一つの方法かなと思いますので薬を上手に使っていただきたいと思います。
41:36そしてぜひ年に一度は健康診断を受けていただいて特に50歳を過ぎたらですね脳ドックはいろんなところで受けられますのでそこで一度検査をしていただくと今自分の脳の状態がどんな感じでリスク管理をどれぐらいすべきかということが分かりますので一度検査をご検討ください。
41:55そしてもう一つ震源性脳梗塞の予防としては年齢を重ねると心房細胞の発症リスクが高まりますのでぜひ1年に1回は心電図の検査検診で行っておりますので心房細胞があるかどうか確認していただくことが良いかと思います。
42:11はい脳梗塞の予防につながる高血圧の対策についてはNHKが行っている総力特集高血圧のホームページに詳しく掲載されています。
42:24こちらの qr コードからぜひご確認ください
42:29では今日お伝えした内容を踏まえましてベストチョイスのためのアドバイスをお願い致します 症状を疑ったらとにかく早く受診していただきたいと思います
42:38そのためにもファスト顔の麻痺手の麻痺そして路列の障害という症状をぜひ覚えておいてください そして何より高血圧などの動脈効果を起こすリスク因子をコントロールし病気を発症しないようにしていただきたいと思います
42:53わかりました先生どうもありがとうございました ありがとうございました
43:00脳梗塞は脳の血管が詰まり脳細胞が死んでしまう病気です 主な原因は高血圧などによる動脈効果が原因の動脈効果性と
43:17心臓などでできた血栓が脳の血管を詰まらせる側線性です 顔や腕の麻痺言語障害など脳梗塞を疑う症状が現れたらすぐに受診してください
43:31主な治療はTPAという薬を使う血栓溶解療法や血栓を取り除く血管内治療 そして抗血小板薬など薬による治療です
43:48早く受診するほど治療のチョイスは多くなります
43:52次回も皆さんにお届けします 健康へのベストチョイス
43:58チョイス病気になった時 次回は脳卒中の後のリハビリ
44:08脳がダメージを受けると手足の麻痺や失誤症などの後遺症が起こります
44:14もう恐怖しかなかったです
44:16そこで失われた機能を取り戻すリハビリの鉄則をたっぷりお伝えします
44:25自分でできるってことは気分ですよね
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